JP2018153006A - ゲート駆動装置 - Google Patents

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大山 裕二
Yuji Oyama
裕二 大山
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Abstract

【課題】半導体スイッチ素子のターンオン時において、環流ダイオードのリカバリノイズの低減、ターンオン遅延時間増加の抑制、及びターンオン損失増加の抑制を実現する。【解決手段】ゲート駆動装置1は、半導体スイッチ素子21のゲート電流を検出するゲート電流検出器31と、ゲート電流検出器31の出力を積分して半導体スイッチ素子21に注入したゲート電荷量を求め、該ゲート電荷量に基づいて半導体スイッチ素子21のゲート抵抗を変化させる制御回路11と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置等に使用される半導体スイッチ素子のオン・オフを制御するゲート駆動装置に関するものである。
インバータ装置に代表される電力変換装置は、電流をオン・オフ制御する半導体スイッチ素子の性能改善により、高効率・小型化を実現してきた。近年は従来の半導体材料であるシリコンに対し、低損失・高速化を期待できるワイドバンドギャップ半導体を材料としたスイッチ素子が実用化され始め、応用製品が製品化されている。
ワイドバンドギャップ半導体素子のなかで実用化が早かったシリコンカーバイド(SiC)製ショットキーバリアダイオード(SiC−SBD)は、ダイオード単品として製品化されたほか、シリコン製のIGBTやシリコンカーバイド製のMOSFET(SiC−MOSFET)と組合せ、環流ダイオード(FWD)としてモジュール製品に組み込まれることも多い。しかし、高速なリカバリ動作のため急峻な電圧変化や、SiC−SBDの寄生容量と回路の寄生インダクタンスによるリンギングのため、放射ノイズの増加が懸念されるようになってきた。
この弊害を緩和する方法として、リカバリの発端となる転流動作を緩慢にする手法が挙げられる。インバータ回路を例にとると、IGBTとSiC−SBDをモジュール化した素子を2個用いてレグを構成し、これを2レグ用意して単相ブリッジとしてインバータを構成した場合、SiC−SBDのリカバリは同レグ中の対アームIGBTのターンオンで発生する。そのため、ターンオン用のゲート抵抗を大きくして転流時の電流変化を緩和し、リカバリの電圧変化を緩和する手法がある。しかし、この手法ではIGBTのターンオン遅延時間が増加し、デッドタイムの増加による制御性の悪化や、コレクタ電流の立ち上がり時間の増加や、転流後のコレクターエミッタ間電圧の下降が緩慢になることによるターンオン損失の増加などが新たな弊害となる。
この改善策として、ターンオン中にゲート抵抗値を切替え、遅延時間やターンオン損失を低減する手法がある。特許文献1には、ゲート電圧を検出し、閾値電圧の前後でゲート抵抗を切替える手法が記載されている。ターンオン遅延時間中は抵抗値の小さいゲート抵抗によりゲート容量を高速に充電して遅延時間の増加を抑制し、ゲート電圧が閾値付近に到達したらゲート抵抗値を増加させてターンオン中の電流変化を抑制し、対アームのダイオードリカバリを緩慢にするものである。
特開2008−92663号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法は、高速スイッチング動作している素子のゲート電圧を検出する手段にノイズが重畳しやすく、またゲート駆動装置からゲート端子までの配線に寄生するインダクタンスとゲート電流により発生する電圧がゲート電圧検出値に重畳するなど、ゲート電圧が閾値を超えたか正確に判断できないおそれがあり、誤動作する懸念がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、ノイズが重畳しやすいゲート電圧の検出を用いないで、半導体スイッチ素子のターンオン時において、環流ダイオードのリカバリノイズの低減、ターンオン遅延時間増加の抑制、及びターンオン損失増加の抑制を実現することが可能なゲート駆動装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明に係るゲート駆動装置は、半導体スイッチ素子を駆動するゲート駆動装置であって、前記半導体スイッチ素子のゲート電流を検出するゲート電流検出器と、前記ゲート電流検出器の出力を積分して前記半導体スイッチ素子に注入したゲート電荷量を求め、該ゲート電荷量に基づいて前記半導体スイッチ素子のゲート抵抗を変化させる制御回路と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係るゲート駆動装置において、前記制御回路は、前記半導体スイッチ素子のターンオン期間中において主端子電流が第1の閾値を超えたときのゲート電荷量に相当する値がプリセットされた第1の比較値設定器と、前記半導体スイッチ素子のターンオン期間中において主端子電流が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えたときのゲート電荷量に相当する値がプリセットされた第2の比較値設定器と、を備え、前記ゲート電流検出器の出力を積分したゲート電荷量に対し、前記第1の比較値設定器と前記第2の比較値設定器とをそれぞれ比較することで、主端子電流のターンオンの過渡期間を検出し、該過渡期間における前記ゲート抵抗を該過渡期間以外よりも大きくなるように制御することを特徴とする。
さらに、本発明に係るゲート駆動装置において、複数の前記半導体スイッチ素子はブリッジを構成し、直流ステージ電圧を検出する直流電圧検出器と、前記ブリッジの出力電流を検出する出力電流検出器と、前記直流電圧検出器と前記出力電流検出器の出力により前記第1の比較値設定器と前記第2の比較値設定器にプリセットされた値を補正するゲート電荷量補正値設定器と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ターンオン中にゲート抵抗値を変化させることで、環流ダイオードのリカバリノイズの低減、ターンオン遅延時間増加の抑制、及びターンオン損失増加の抑制を実現することができる。また、半導体スイッチ素子のゲート電流を検出し積分することでゲート電荷量を算出し、ゲートに注入した電荷量で切替えタイミングを判断するため、積分要素によるフィルタ効果でノイズの影響を受けにくいという利点がある。
本発明の第1の実施形態に係るゲート駆動装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るゲート駆動装置のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るゲート駆動装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るゲート駆動装置について、以下に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るゲート駆動装置の構成例を示す図である。
ゲート駆動装置1は、ゲート駆動回路10と、ゲート電流検出器31とを備え、ゲート駆動回路10には駆動対象20が接続される。
駆動対象20は絶縁ゲート型の半導体スイッチ素子21を備える。本実施形態では半導体スイッチ素子21をNチャンネルのMOSFETとするが、同様のゲート構造を持つIGBTであってもよい。
半導体スイッチ素子21には環流ダイオード22が逆並列に接続される。シリコンのPiNダイオードのほか、上述のとおりSiC−SBDを適用するモジュール製品を駆動対象20に含めてもよい。
ゲート駆動回路10は、半導体スイッチ素子21のゲートを駆動する。図1に示すように、ゲート駆動回路10は、制御回路11と、オン用電源12と、第1のオン用スイッチ13と、第1のオン用ゲート抵抗14と、第2のオン用ゲート抵抗15と、第2のオン用スイッチ16と、オフ用ゲート抵抗17と、オフ用スイッチ18と、オフ用電源19とを備える。
ゲート電流検出器31は、半導体スイッチ素子21のゲート電流を検出し、ゲート駆動回路10の制御回路11に出力する。
半導体スイッチ素子21をオンさせる場合、ゲート指令をオンとすると第1のオン用スイッチ13が閉、オフ用スイッチ18が開となる。オフ用スイッチ18は、第1のオン用スイッチ13及び後述する第2のオン用スイッチ16とは逆論理で動作する。この状態で、電流はオン用電源12の正極から、第1のオン用スイッチ13、第1のオン用ゲート抵抗14、第2のオン用ゲート抵抗15、及びゲート端子23を経て、駆動対象20の半導体スイッチ素子21のゲート容量を充電し始める。
ゲート容量を充電する電流は、半導体スイッチ素子21のソースから流出してオン用電源12の負極へ戻るが、この配線上にゲート電流検出器31が挿入される。すなわち、ゲート電流検出器31はゲート端子23の前に挿入されてもよい。
制御回路11は、ゲート電流検出器31の出力を積分してゲート電荷量を算出し、半導体スイッチ素子21に注入したゲート電荷量に基づいて、半導体スイッチ素子21のゲート抵抗を変化させる。図1に示すように、制御回路11は、積分器111と、第1の比較値設定器112と、第2の比較値設定器113と、第1の比較器114と、第2の比較器115と、NAND演算部116と、AND演算部117とを備える。
図2は、ゲート駆動装置1の動作を示すタイミングチャートの一例であり、ゲート指令aと、積分器111の出力bと、第1の比較器114の出力cと、第2の比較器115の出力dと、ゲート抵抗切替指令eと、ゲート電流fと、ドレイン電流gと、ドレイン−ソース間電圧hのタイミングチャートを示している。以下、図2を参照してゲート駆動装置1の動作を説明する。
ゲート駆動回路10には、外部からゲート指令aが入力される。図2に示すように、ゲート指令aは時刻t1でオンになり、時刻t4でオフになる。
積分器111は、ゲート電流検出器31により検出されたゲート電流を積分してゲート電荷量に相当する値(積分器出力値)を求め、第1の比較器114の非反転入力端子、及び第2の比較器115の反転入力端子に出力する。また、積分器111は、ゲート指令aをリセット信号として入力し、ゲート指令aがオン指令である時刻t1から時刻t4の間で積分動作し、ゲート指令aがオフ指令のときは積分器111の出力bを0にリセットする。
第1の比較値設定器112には、駆動対象20の半導体スイッチ素子21のターンオン期間中においてドレイン電流(主端子電流)が上昇し始めるとき(第1の閾値を超えたとき)のゲート電荷量に相当する値がプリセットされ、この値を第1の比較器114の反転入力端子に入力する。図2では、ゲート電荷量が第1の比較値設定器112にプリセットされた値に到達する時刻を時刻t2とする。
第2の比較値設定器113には、駆動対象20のターンオン期間中において半導体スイッチ素子21のドレイン電流(主端子電流)が十分に上昇したとき(第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えたとき)のゲート電荷量に相当する値がプリセットされ、この値を第2の比較器115の非反転入力に入力する。図2では、ゲート電荷量が第2の比較値設定器113にプリセットされた値に到達する時刻を時刻t3とする。
制御回路11は、第1の比較値設定器112にプリセットされた値と、第2の比較値設定器113にプリセットされた値とを比較することで、主端子電流が上昇を開始してから上昇を完了するまでのターンオンの過渡期間(時刻t2から時刻t3の期間)を検出し、過渡期間のみゲート抵抗が大きくなり、過渡期間以外の期間はゲート抵抗が小さくなるように制御する。
第1の比較器114は、第2の比較値設定器113にプリセットされた値と、積分器111により求められた積分器出力値とを比較し、積分器出力値がプリセットされた値を超えた場合に“1”を、それ以外の場合には“0”をNAND演算部116に出力する。
第2の比較器115は、積分器111により求められた積分器出力値と、第2の比較値設定器113にプリセットされた値とを比較し、積分器出力値がプリセットされた値を超えた場合に“0”を、それ以外の場合には“1”をNAND演算部116に出力する。
NAND演算部116は、第1の比較器114の出力値と、第2の比較器115の出力値とをNAND演算し、演算値をAND演算部117に出力する。
AND演算部117は、ゲート指令aと、NAND演算部116の出力値とをAND演算してゲート抵抗切替指令eを生成し、第2のオン用スイッチ16に出力する。
第2のオン用スイッチ16は、第1のオン用スイッチ13と第1のオン用ゲート抵抗14の直列体に並列に接続されている。そのため、第2のオン用スイッチ16が閉となる期間は、上記直列体をバイパスし、ゲート電流fを制限するゲート抵抗は、第2のオン用ゲート抵抗15のみとなる。また、第2のオン用スイッチ16が開となる期間は、ゲート電流fを制限するゲート抵抗は、第1のオン用ゲート抵抗14と第2のオン用ゲート抵抗15の直列体となる。
ゲート抵抗切替指令eに従い、第2のオン用スイッチ16はターンオンを開始した時刻t1からドレイン電流gが上昇し始める直前の時刻t2まで閉となり、ゲート電流fは第2のオン用ゲート抵抗15のみで制限される。これによりゲート抵抗値が小の状態となるため、半導体スイッチ素子21のゲート容量を急速に充電し、ターンオン遅延時間の増加を抑制することができる。
その後、第2のオン用スイッチ16はドレイン電流が十分上昇する時刻t3まで開となり、この期間のゲート電流は第1のオン用ゲート抵抗14と第2のオン用ゲート抵抗15の直列体で制限される。これによりゲート抵抗値が大の状態となるため、ゲート容量の充電は緩慢となりドレイン電流gの上昇は緩慢となる。ゲート駆動回路10をインバータ回路等の半導体スイッチ素子21に適用した場合、ドレイン電流gの緩慢な上昇により同レグ中の対アームの環流ダイオード22の電流変化も抑制されることで環流ダイオード22の電圧変化も抑制され、リンギングを緩和することができる。
ドレイン電流が十分上昇した後は、ゲート指令aがオフとなるまで第2のオン用スイッチ16が再び閉となり、ゲート抵抗値が小の状態に切り替わる。ドレイン−ソース間電圧hは、図2のタイミングチャートのとおりドレイン電流が上昇する期間で下降し始めるが、ドレイン電流が十分に上昇しゲート抵抗値が小に切り替わった直後では、ドレイン−ソース間電圧hは下降途中である。この電圧はゲート抵抗が大のままでは下降が緩慢になるが、ゲート抵抗値を小に切り替えることで速やかに下降する。これによりターンオン損失の増加を抑制することができる。
オン期間後、ゲート指令aがオフになると、第1のオン用スイッチ13と第2のオン用スイッチ16は開となる。代わりにオフ用スイッチ18が閉となる。この状態では半導体スイッチ素子21のゲート電荷を、ゲート端子23、オフ用ゲート抵抗17、オフ用スイッチ18、及びオフ用電源19の負極の経路で放電する。ゲート−ソース間電圧が閾値電圧を下回ると、半導体スイッチ素子21はターンオフする。
このように、ゲート駆動装置1は、ゲート電流検出器31の出力を積分して半導体スイッチ素子21に注入したゲート電荷量を求め、該ゲート電荷量に基づいて半導体スイッチ素子21のゲート抵抗を変化させる。すなわち、ゲート電流を検出・積分してゲート電荷量を算出し、注入したゲート電荷量でターンオンの過渡期間を検出し、これに基づきゲート抵抗切替えタイミングを判断することを、最小構成で実現する。かかる構成により、半導体スイッチ素子21のターンオン時において、環流ダイオード22のリカバリノイズを低減するとともに、ターンオン遅延時間及びターンオン損失の増加を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るゲート駆動装置について説明する。
図1に示した第1の実施形態では、第1の比較器114の比較値は第1の比較値設定器112で、第2の比較器115の比較値は第2の比較値設定器113で、それぞれ一意にプリセットしている。しかしながら、駆動対象20の半導体スイッチ素子21の種類(型式)によっては、ドレイン−ソース間電圧やドレイン電流の大小によりドレイン電流が上昇し始めるゲート電荷量やドレイン電流が十分上昇したときのゲート電荷量が変動する例もある。
ドレイン−ソース間電圧及びドレイン電流の変動が小さいアプリケーションや、ゲート電荷量の変動幅が小さいものを駆動対象20とする場合には、図1に示したゲート駆動装置1で問題なく対応できるが、そうでない場合には、ゲート抵抗切替えタイミングを誤判断し、リカバリノイズの増大やターンオン損失の増加など悪影響が出る場合がある。そこで、第2の実施形態では、ドレイン−ソース間電圧やドレイン電流の大小により、第1の比較値設定器112及び第2の比較値設定器113のプリセット値を補正する手段を付加する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るゲート駆動装置2の構成例を示す図である。この例では、駆動対象20−1及び駆動対象20−2を直列接続して、電力変換装置(インバータ)のブリッジの1レグ分を構成している。
ゲート駆動装置2は、ゲート駆動回路10−1,10−2と、ゲート電流検出器31と、出力電流検出器32と、直流電圧検出器33とを備える。ゲート駆動回路10−1とゲート駆動回路10−2は同一の構成である。ゲート駆動回路10−1には駆動対象20−1が接続され、ゲート駆動回路10−1は半導体スイッチ素子21−1のゲートを駆動する。ゲート駆動回路10−2には駆動対象20−2が接続され、ゲート駆動回路10−2は半導体スイッチ素子21−2のゲートを駆動する。
第2の実施形態に係る制御回路11は、第1の実施形態に係る制御回路11と比較して、更にゲート電荷量補正値設定器118を備える。
出力電流検出器32は、レグの出力電流を検出し、ゲート電荷量補正値設定器118に出力する。
直流電圧検出器33は、直流ステージの正極側バス34と、直流ステージの負極側バス35との間に印加された電圧である直流ステージ電圧を検出し、ゲート電荷量補正値設定器118に出力する。
ゲート電荷量補正値設定器118は、出力電流検出器32と直流電圧検出器33の出力を入力とし、これに応じたゲート電荷量補正値を導出し、第1の比較値設定器112及び第2の比較値設定器113に出力することにより、ドレイン電流が上昇し始めるゲート電荷量、及びドレイン電流が十分上昇したときの電荷量を最適な値に補正する。そのため、ドレイン−ソース間電圧やドレイン電流の変動によるゲート抵抗切替えタイミングの誤判断を防止することができる。
ゲート電荷量補正値設定器118は、具体的には、使用する半導体スイッチ素子21ごとに、レグの出力電流を可変にした場合の補正係数Ci及び直流ステージ電圧を可変にした場合の補正係数Cvをあらかじめ測定して記憶しておく。そして、出力電流検出器32により検出された電流に対応する補正係数Ci、及び直流電圧検出器33により検出された電圧に対応する補正係数Cvを出力する。第1の比較値設定器112及び第2の比較値設定器113は、例えばそれぞれプリセットされた値に補正係数Ci及び補正係数Cvを乗じた値に設定しなおす。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
例えば、図1に示した第1の実施形態では、ゲート駆動回路10及び駆動対象20を1つずつ備える構成としているが、図3に示した第2の実施形態と同様に、ゲート駆動回路10及び駆動対象20をそれぞれ複数備える構成としてもよいのはもちろんである。
このように、本発明によれば、ダイオードのリカバリノイズの低減、ターンオン遅延時間増加の抑制、ターンオン損失増加の抑制を実現できるため、例えば、ワイドギャップ半導体を使用した電力変換装置に適用することができる。
1,2 ゲート駆動装置
10,10−1,10−2 ゲート駆動回路
11 制御回路
12 オン用電源
13 第1のオン用スイッチ
14 第1のオン用ゲート抵抗
15 第2のオン用ゲート抵抗
16 第2のオン用スイッチ
17 オフ用ゲート抵抗
18 オフ用スイッチ
19 オフ用電源
20,20−1,20−2 駆動対象
21 半導体スイッチ素子
22 環流ダイオード
23 ゲート端子
31 ゲート電流検出器
32 出力電流検出器
33 直流電圧検出器
34 正極側バス
35 負極側バス
111 積分器
112 第1の比較値設定器
113 第2の比較値設定器
114 第1の比較器
115 第2の比較器
116 NAND演算部
117 AND演算部
118 ゲート電荷量補正値設定器

Claims (3)

  1. 半導体スイッチ素子を駆動するゲート駆動装置であって、
    前記半導体スイッチ素子のゲート電流を検出するゲート電流検出器と、
    前記ゲート電流検出器の出力を積分して前記半導体スイッチ素子に注入したゲート電荷量を求め、該ゲート電荷量に基づいて前記半導体スイッチ素子のゲート抵抗を変化させる制御回路と、
    を備えることを特徴とするゲート駆動装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記半導体スイッチ素子のターンオン期間中において主端子電流が第1の閾値を超えたときのゲート電荷量に相当する値がプリセットされた第1の比較値設定器と、
    前記半導体スイッチ素子のターンオン期間中において主端子電流が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えたときのゲート電荷量に相当する値がプリセットされた第2の比較値設定器と、を備え、
    前記ゲート電流検出器の出力を積分したゲート電荷量に対し、前記第1の比較値設定器にプリセットされた値と、前記第2の比較値設定器にプリセットされた値とをそれぞれ比較することで、主端子電流のターンオンの過渡期間を検出し、該過渡期間における前記ゲート抵抗を該過渡期間以外よりも大きくなるように制御することを特徴とする、請求項1に記載のゲート駆動装置。
  3. 複数の前記半導体スイッチ素子はブリッジを構成し、
    直流ステージ電圧を検出する直流電圧検出器と、
    前記ブリッジの出力電流を検出する出力電流検出器と、
    前記直流電圧検出器と前記出力電流検出器の出力により前記第1の比較値設定器と前記第2の比較値設定器にプリセットされた値を補正するゲート電荷量補正値設定器と、
    を備えることを特徴とする、請求項2に記載のゲート駆動装置。
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