JPH0726460A - 液体フィルター用濾材 - Google Patents

液体フィルター用濾材

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JPH0726460A
JPH0726460A JP5168070A JP16807093A JPH0726460A JP H0726460 A JPH0726460 A JP H0726460A JP 5168070 A JP5168070 A JP 5168070A JP 16807093 A JP16807093 A JP 16807093A JP H0726460 A JPH0726460 A JP H0726460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
nonwoven fabric
melt
filter material
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP5168070A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Matsumoto
良一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP5168070A priority Critical patent/JPH0726460A/ja
Publication of JPH0726460A publication Critical patent/JPH0726460A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過精度に優れ、ライフの長い液体フィルタ
ー用濾材を提供する。 【構成】 メルトブロー法により得られた極細単繊維か
らなり、目付が20〜100g/m2 のメルトブロー不
織布と、メルトブロー不織布の単繊維より繊維径が大で
あり、目付が50〜200g/m2 で、引張強力20k
g/5cm以上、引裂強力1.0kg以上の不織布を重
ねてなる剛軟度が200mg以上の液体フィルター用濾
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工機用、洗濯機
用、風呂用、プール用等の液体フィルター用濾材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液体フィルター用濾材として、フ
ェノール系の樹脂加工をした紙が主流であり、そのほか
にいわゆるスパンボンド不織布を積層し、ヒートエンボ
ス処理したものや、厚手のスパンボンド不織布を樹脂加
工したもの、ニードルパンチ不織布を樹脂加工したもの
が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
スパンボンド積層品や紙の樹脂加工品では、フィルター
材として孔径が大きく、濾過性能が不十分である。液体
フィルター用濾材についても近年品質水準の向上が望ま
れ、ライフの延長と共に濾液中の残留粒状物の微粒子化
(濾過精度の向上)が要求されつつある。
【0004】そこで、本発明は、従来の液体フィルター
用濾材の欠点を解消し、メルトブロー不織布の平均孔径
を特定の範囲におさえたものに、いわゆる特定の物性の
スパンボンド不織布を積層することにより、フィルター
特性の優れたしかもライフの長い液体フィルター用濾材
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次の手段をとる。すなわち、本発明
は、メルトブロー法により得られた極細単繊維からな
り、目付が20〜100g/m2 であるメルトブロー不
織布と、該メルトブロー不織布の単繊維より単繊維径が
大きく目付が50〜200g/m2 であり、引張強力が
20kg/5cm以上、引裂強力1.0kg以上の不織
布とが積層されてなる濾材であって、前記メルトブロー
不織布の平均孔径が5〜30μであり、ガーレ法による
剛軟度が200mg以上であることを特徴とする液体フ
ィルター用濾材である。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
液体フィルター用濾材は、メルトブロー不織布と、該メ
ルトブロー不織布の単繊維より大きい単繊維径を有する
単繊維からなる不織布(以下「スパンボンド不織布」と
いう。)とを積層してなるものであるが、前記メルトブ
ロー不織布の平均孔径が5〜30μでなければならな
い。これは、適正な濾過性能を出すためで、5μ未満に
なると濾過性能は良いが、フィルターライフが短くな
り、用途によっては過剰品質となり他方30μをこえる
と十分な濾過性能が得られない。この観点から好ましく
は10〜20μが良い。
【0007】前記メルトブロー不織布を構成する単繊維
は、繊維径が平均で5.0μm以下が好ましい。これ
は、メルトブロー不織布の平均孔径を5〜30μmの範
囲におさめるのに調節しやすいためである。
【0008】また、前記メルトブロー不織布は、目付が
20〜100g/m2 でなければならない。これは、フ
ィルター性能を充分に出すためで、前記平均孔径の大き
さと密接に関係しており、100g/m2 をこえるとフ
ィルター性能が低下し好ましくなく、他方、20g/m
2 未満であると同様にフィルター性能が低下し好ましく
ない。
【0009】つぎに、前記メルトブロー不織布のみで
は、液体フィルター用濾材としての強度が保たれず、そ
のために保持体として他の不織布すなわち前記スパンボ
ンド不織布と積層されていなければならない。
【0010】該スパンボンド不織布は、構成する単繊維
の繊維径が、メルトブロー不織布を構成する単繊維の繊
維径より大きくなければならない。メルトブロー不織布
を保護するとともに一次的に大きな粒状物を除去するた
めである。
【0011】前記スパンボンド不織布は、目付が50〜
200g/m2 でなければならない。これは、液体フィ
ルター用濾材の保持体としての役目を果たすもので、さ
らに、引張強力が20kg/5cm以上、引裂強力1.
0kg以上でなければならない。これは、液体フィルタ
ー用濾材として用いたときに耐圧性を向上し、また、フ
ィルター組立て等の加工時の取扱性を向上させるためで
ある。
【0012】本発明の液体フィルター用濾材は、スパン
ボンド不織布とメルトブロー不織布とを積層してなる
か、又は、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布と
スパンボンド不織布とを積層してなるものである。
【0013】なお、積層品は、単なる重ね合わせたもの
でも良いが、プリーツ加工等の取扱性から2層又は3層
積層したものをエンボス加工、超音波加工(例えばピン
ソニックでの加工)、樹脂加工(例えば熱接着性のパウ
ダー接着)等のボンディング処理を行ったものが好まし
い。
【0014】さらに、積層する前にスパンボンド不織布
は、エンボス加工、カレンダー加工、樹脂加工等必要に
応じて処理したものが良く、また、メルトブロー不織布
は孔径の調整のためカレンダー加工をおこなったものが
好ましい。
【0015】また、本発明の液体フィルター用濾過は、
ガーレ法による剛軟度が200mg以上必要である。フ
ィルター材は、ある程度以上の硬さを有していないと、
フィルター組立て時のプリーツ加工時に均一なプリーツ
ができず、また、フィルター使用時にプリーツの形態が
保持できずフィルター性能が低下するので、叙上の範囲
が必要である。
【0016】なお、スパンボンド不織布、メルトブロー
不織布は、その素材としてポリエステル、ポリプロピレ
ンなどが一般的であるが、用途によってはポリフェニレ
ンサルファイドやポリアマイド等も使用することが好ま
しいこともある。その他、素材は、以上のものに限定さ
れず、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布の可能
な熱可塑性樹脂が利用できる。
【0017】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1、従来例1〜4 表1に示すスパンボンド不織布とメルトブロー不織布と
を積層した液体フイルター用濾材について、その通気
度、清澄点、ライフなどを調べてまとめた。その際、従
来品、比較品もあわせて調べ、表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】表1においてSB*(1) は目付170g/
2 のポリエステルスパンボンド不織布をヒートカレン
ダー処理したもの(200℃×50kg/cm)を示
し、SB(2) は目付110g/m2 のポリエステルスパ
ンボンド不織布を、SB(1) は目付170g/m2 のポ
リエステル不織布を示す。MBは目付40g/m2 のメ
ルトブロー不織布を、SB*(1)/MBはSB*(1)とMB
の積層品を、SB(2) /MBはSB(2) とMBの積層品
を、SB(2) /MB/SB(2) はSB(2) でMBをサン
ドイッチした積層品を、市販品はポリエステルスパンボ
ンド不織布を積層してエンボス加工したものを示す。
【0020】なお、評価方法は、次の方法によった。 目付、厚み、強力(タテ、ヨコの平均値)、引裂強
力(タテ、ヨコの平均値)は、合繊長繊維不織布試験法
(日本化学繊維協会)に準じ、引裂強力はシングルタン
グ法によった。 剛軟度 ガーレ法(JIS L 1096に準じた) 通気度 フラジール法(JIS L 1096に準じた) 平均孔径 コールター社のポロメーターで測定。 清澄点、ライフ 濾過面積100cm2 の濾材にJIS8種を0.2g/
l分散させた負荷液を1.5kg/cm2 の加圧下で初
期流量を50l/Hrとして設定した際、(a)清澄点
として濾液が清澄になる時間(分)を、(b)ライフと
して設定流量が1/2(25l/Hr)になる時間
(分)を求めた。
【0021】表1から明らかなように、本発明の濾材は
清澄点が短く、ライフ(フィルターの寿命)も長く、両
者がバランスしており、液体フィルター用濾材として優
れていた。これに対し、従来品のNO.1〜2は清澄点が
極端に長く、濾材として好ましくなく、他方、NO.3〜
4は逆に清澄点が短いもののライフが短くコストが高く
つくものであった。比較例は、メルトブロー不織布のみ
なので、剛軟度が低く、フィルターとしてフィルターの
プリーツ形態を保持しにくく好ましくなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明の濾材は、ライフが長く清澄点が
短く、しかも濾材としての加工時、取扱時における問題
がなく総合的に優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトブロー法により得られた極細単繊
    維からなり、目付が20〜100g/m2であるメルト
    ブロー不織布と、該メルトブロー不織布の単繊維より単
    繊維径が大きく目付が50〜200g/m2であり、引
    張張力が20kg/5cm以上、引裂強力1.0kg以
    上の不織布とが積層されてなる濾材であって、前記メル
    トブロー不織布の平均孔径が5〜30μであり、ガーレ
    法による剛軟度が200mg以上であることを特徴とす
    る液体フィルター用濾材。
JP5168070A 1993-07-07 1993-07-07 液体フィルター用濾材 Pending JPH0726460A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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