JP3427903B2 - フィルター濾材 - Google Patents

フィルター濾材

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、放電加工機用、洗濯
機、風呂用、プール用等の液体フィルター濾材、さらに
は空調用、粉塵用等のエアーフィルター濾材に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、液体フィルター 材として紙をフ
ェノール系樹脂で加工したもの、スパンボンド不織布を
積層してヒートエンボス処理したもの、厚手のスパンボ
ンド不織布を樹脂加工したもの等が一般的であり、しか
も現行のスパンボンド不織布の単糸繊度は2〜3dが通
常である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、液体フィル
ター濾材やエアーフィルター濾材に関して、近年品質向
上が望まれ、ライフの延長と共に 過精度の向上すなわ
ちフィルター後の空気中の残留粒状物の微粒子化が要求
されてきている。しかしながら、現行市販品の紙製の樹
脂加工品やスパンボンド不織布の積層品、ニードルパン
チ不織布の樹脂加工品は孔径が大きく濾過性能が不十分
である。そこで、本発明は、従来のスパンボンド不織布
に対する認識を一掃して、細デニール繊維のスパンボン
ド不織布を用いた特定の物性を具備したライフと濾過性
能とのバランスのとれたフィルター濾材を提供すること
を課題とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、単糸繊度0.3〜1.0dの熱可塑性繊維の
スパンボンド不織布からなり、該不織布の目付が50〜
300g/m2 、引張強力が5kg/5cm以上、引裂
強力が1.0kg以上、剛軟度(ガーレ法)が50mg
以上、平均孔径が15〜25μであることを特徴とする
フィルター濾材である。 【0005】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
のフィルター 材において、スパンボンド不織布を構成
する単糸繊度は0.1〜1.2dが好ましい。さらに好
ましくは0.3〜1.0dである。ここに、0.1d未
満になると 過性能は向上するもののライフが短くな
り、またコスト面でも不利なものとなるので好ましくな
い。1.2dをこえると不織布の孔径が大きく本発明の
目的とする濾過精度が十分得られにくいので好ましくな
い。 【0006】つぎに、スパンボンド不織布の目付は、用
途によりフィルターの寸法も異なり成型性その他に耐え
るために、通常50〜300g/m2 が必要である。5
0g/m2 未満であると成型性に耐えにくくなり、他
方、300g/m2 をこえると逆に成型しにくくなるの
で好ましくない。 【0007】スパンボンド不織布の引張強力は、フィル
ターの加工上、または実際の使用に耐えうるものとする
ために必要であり、使用素材の目付により変わるもの
の、目付が50g/m2 では5kg/5cm以上、10
0g/m2 では15kg/5cm以上、200g/m2
では30kg/5cm以上、300g/m2 では50k
g/5cm以上の引張強力が必要と考えられ、本発明で
は引張強力は5kg/5cm以上である。また、引裂強
力も加工上から1kg以上が好ましい。 【0008】さらに、スパンボンド不織布のプリーツ加
工性、使用時の形態保持性から、剛軟度(ガーレ法)
は、製品サイズにもよるが50mg以上が必要である。
当然の事ながらフィルターの寸法により要求値は変わ
り、例えば30cmφ×50cmの液体フィルターでは
剛軟度は200mg以上が必要である。フィルター濾材
は或程度以上の硬さを保有していないとフィルター組立
て時のプリーツ加工の際、均一なプリーツが出来ず、又
フィルター使用時にプリーツの形態が保持出来ずフィル
ター性能が低下する。 【0009】スパンボンド不織布の平均孔径は10〜3
0μで望ましくは15〜25μが良く、10μ未満では
濾過性能は良いがフィルターライフが短くなり、用途に
対して過剰品質ともなる。又30μをこえると十分な濾
過性能が保障出来ない。 【0010】スパンボンド不織布の素材は、熱可塑性繊
維からなるが、例えばポリエステル繊維、ポリプロピレ
ン繊維などのポリオレフィン系繊維、また、用途によっ
てはポリフェニレンサルファイド繊維やポリアミド繊維
等を用いることが推奨される。素材については、もちろ
ん以上のものに限定されるわけでなく、スパンボンド不
織布にすることが可能な熱可塑性繊維が用いられる。 【0011】さらに、このような物性を有するスパンボ
ンド不織布は、単体でも積層しても良く、エンボス加
工、カレンダー加工、樹脂加工等必要に応じて種々のボ
ンディング加工しても良い。 【0012】 【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、測定方法は次の方法によった。 目付、厚み、強力(タテ、ヨコの平均値) 引裂強力(タテ、ヨコの平均値)シングルタンク法 合繊長繊維不織布試験方法(日本化学繊維協会)に準じ
た。 剛軟度はガーレ法 通気度はフラジール法 平均孔径はコールター社のポロメーターを使用 清澄点及びライフ 過面積100cm2 の濾材に粉体(JIS8種)を0.
2g/l分散させた負荷液を1. 5kg/cm2 の加圧
下で初期流量を50l/Hr1に設定した際 (a) 清澄点:濾液が清澄になる時間(分) (b) ライフ:設定流量が1/2(25l/Hr)に
なる時間(分) 【0013】実施例1〜2、従来例1〜4 単糸繊度1dのポリエステルスパンボンド不織布を作成
し、さらにヒートカレンダー処理(200℃×40kg
/cm)した目付165g/m2 のフィルター材(実施
例1)、同じ不織布をエンボス加工(200℃×100
kg/cm)した目付165g/m2 のフィルター濾材
(実施例2)、さらにポリエステルスパンボンド不織布
を樹脂加工したもの(従来例1)、従来例1のポリエス
テルスパンボンド不織布をヒートカレンダー処理(20
0℃×加圧50kg/cm)したもの(従来例2)、ポ
リエステルスパンボンド不織布を2枚積層してエンボス
加工したもの(市販品A、単糸繊度2d)、紙の樹脂加
工品(市販品B)を、夫々前記測定方法にそれらの物性
を測定して表1に示した。なお、実施例1、2のポリエ
ステルスパンボンド不織布(単糸繊度1d)の作成は、
次の方法により製造した。すなわち、極限粘度0.61
のポリエステルを紡糸口金より0.5g/分・孔で押出
し、高速気流により4500m/分の速度で引取り、1
dの単糸繊度とし、移動するコンベアネット上にランダ
ムに捕集して165g/m2 目付のスパンボンド不織布
とした。 【0014】 【表1】 【0015】表1から明らかなように実施例1、2のも
のは、平均孔径が小さいにもかかわらずライフが比較的
長く、濾過性能にも優れていた。他方、従来例1、2は
ライフが長いが、それに比例して濾過性能が悪く、従来
例3、4は濾過性能が良いもののライフが逆に悪いもの
であった。 【0016】 【発明の効果】本発明のフィルター濾材は、ライフと濾
過性能とのバランスに優れ、ライフも長く、しかも濾過
性能もともに優れたものである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 単糸繊度0.3〜1.0dの熱可塑性繊
    維のスパンボンド不織布からなり、該不織布の目付が5
    0〜300g/m2 、引張強力が5kg/5cm以上、
    引裂強力が1.0kg以上、剛軟度(ガーレ法)が50
    mg以上、平均孔径が15〜25μであることを特徴と
    するフィルター濾材。
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JP5421802B2 (ja) * 2010-01-19 2014-02-19 旭化成せんい株式会社 バグフィルター用ろ過布

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