JPH0726393Y2 - ピンテンタ用耳保持具 - Google Patents

ピンテンタ用耳保持具

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JPH0726393Y2
JPH0726393Y2 JP4452588U JP4452588U JPH0726393Y2 JP H0726393 Y2 JPH0726393 Y2 JP H0726393Y2 JP 4452588 U JP4452588 U JP 4452588U JP 4452588 U JP4452588 U JP 4452588U JP H0726393 Y2 JPH0726393 Y2 JP H0726393Y2
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ear
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pin
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進 田口
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太平工機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、たとえば布帛などのシート材料に幅出し処
理を施すピンテンタに用いられる耳保持具に関する。
この明細書において、前後は第4図を基準とし、前とは
第4図左側を指し、後とはこれと反対側を指すものとす
る。
従来の技術 従来、この種耳保持具としては、リンクプレートに設け
られて前方に伸びかつ前端部上面にピンシートが取付け
られるとともに、下方に伸びている腕部を有する耳保持
具基体と、枢軸により腕部に揺動自在に支持されるとと
もに上部にピンシートに保持されるシート状材料のピン
からの抜けを防止する押えヘッドを有する耳抜け防止具
とから構成されており、押えヘッドが、押え位置と最も
後方に揺動した際の開放位置とを取るようになされ、耳
抜け防止具の揺動中心よりも前方に、押えヘッドが押え
位置にきたときにこれを下方に付勢するとともに開放位
置にきたときにこれを後方に付勢する押えヘッド付勢用
捩りばねが配置されているものが知られている。(特公
昭60−5705号公報参照)。この耳保持具では、耳抜け防
止具の下端に水平軸が設けられ、この水平軸にローラが
遊転自在に嵌め被せられている。捩りばねの一端は耳保
持具基体の前面下縁に係合させられ、他端はローラの下
面に当接している。また、捩りばねにおける水平軸に嵌
め被せられた部分からローラに当接している端部までの
間の部分に、耳抜け防止具が開放位置をとるときにロー
ラが嵌まり込む下方への湾曲部が形成されている。
考案が解決しようとする課題 ところが、上述した従来のピンテンタ用耳保持具では、
次のような問題があった。すなわち、捩りばねに、耳抜
け防止具が開放位置をとるときにローラが嵌まり込む下
方への湾曲を形成する必要があり、その作業が面倒であ
り、とくに製作精度を高めるのは困難である。しかも、
製作精度が低ければ、耳抜け防止具の揺動が円滑に行わ
れない。また、コストが高くなる。
また、耳抜け防止具が揺動するさいに、ローラがばねに
沿って転動するが、このときローラは常にばねにより上
方に付勢されているので、ローラの内周面とローラを支
持する軸との間に滑り摩擦が生じ、しかも耳抜け防止具
の揺動のさいの両者間の相対的運動量が大きくなるの
で、耳抜け防止具の円滑な動きを損なう。また、ローラ
内周面とローラを支持する軸とが摩耗してばねのたわみ
量が小さくなり、耳抜け防止具を揺動させるための付勢
力が小さくなって、耳抜け防止具の動きが不正確になる
ことがあるので、ピンテンタの使用中に耳抜け防止具の
一部が布帛の処理装置にぶつかって破損することがあ
る。さらに摩耗が進行すると、ついにはばねの付勢力が
なくなって、耳抜け防止具が押え位置と開放位置とを自
動的にとらなくなって中間位置に停止し、その一部がテ
ンタのレールに引掛かって事故になるおそれがある。
この考案の目的は、上記問題を解決したピンテンタ用耳
保持具を提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案によるピンテンタ用耳保持具は、リンクプレー
トに設けられて下方に伸びかつ前方に伸びるとともにそ
の前端部上面にピンシートが取付けられる腕部を有する
耳保持具基体と、着脱自在の枢軸により腕部に揺動自在
に支持され、かつ上部に、ピンシートに保持されるシー
ト状材料のピンからの抜けを防止する押えヘッドを有す
る耳抜け防止具とから構成されており、押えヘッドが、
押え位置と最も後方に揺動した際の開放位置とを取るピ
ンテンタ用耳保持具において、 耳抜け防止具の揺動中心よりも前方に、押えヘッドが押
え位置にきたときにこれをピンシートに向かって付勢す
るとともに開放位置にきたときにこれを後方に付勢する
押えヘッド付勢部材が配置され、かつその前端が腕部
に、後端が耳抜け防止具にそれぞれ揺動自在に支持され
ていること、 押えヘッド付勢部材が、前端が腕部に、後端が耳抜け防
止具にそれぞれ軸により揺動自在に支持されている板体
と、板体に嵌め被せられているコイル状押しばねとより
なること、 板体の後端を耳抜け防止具に支持する軸が、耳抜け防止
具の揺動にともなって上記枢軸の回りを回転し、かつ押
えヘッドが上記押え位置にきたときに上記枢軸中心と板
体の前端を支持する軸中心とを結ぶ直線よりも下方にあ
り、押えヘッドが上記開放位置にきたときに上記直線よ
りも上方にあること、 板体の前後両端のうちいずれか一方に切欠きが形成さ
れ、板体における切欠きが形成された側の端部を支持す
る軸が上記切欠き内に嵌められていること、 板体の前後両端のうちいずれか他方を支持する軸が板体
に貫通させられていること、 板体の上記切欠が形成された側の端部にばね受け脱出防
止用ストッパが設けられていること、 ならびに押しばねよりも上記ばね受け脱出防止用ストッ
パ側の部分において、ばね受けが板体に摺動自在にゆる
く嵌め被せられていること、 よりなるものである。
作用 この考案のピンテンタ用耳保持具によれば、従来の装置
のように、押しばねに、これを特殊な形状にする加工を
施す必要はない。また、耳抜け防止具が揺動するさい
に、板体を腕部および耳抜け防止具に支持する軸と、ば
ね受けとの間に滑り摩擦は生じず、転がり摩擦が生じ
る。
実施例 以下、この考案を、図面を参照して説明する。
図面は、この考案による耳保持具を備えており、かつピ
ンテンタに用いられるピンチェーンを示す。
ピンチェーンは2種のリンク(1)(2)が多数連結さ
れて構成されており、両リンク(1)(2)の前側にそ
れぞれ耳保持具(3)が具備せしめられているものであ
る。
第1リンク(1)は、互いに平行な2つのリンクプレー
ト部(11)と、両リンクプレート部(11)と一体的に形
成されかつ両リンクプレート部(11)の中央部同志を連
結する結合部(12)と、両リンクプレート部(11)の両
端に形成された孔(13)に圧入されて両リンクプレート
部(11)の両端間に渡し止められたブシュ(14)とより
なる。第2リンク(2)は、互いに平行な2つのリンク
プレート部(21)と、両リンクプレート部(21)と一体
的に形成されかつ両リンクプレート部(21)の中央部同
志を連結する結合部(23)と、両リンクプレート部(2
1)の両端間に渡し止められた連結軸(22)とよりな
る。両リンク(1)(2)は、リンクプレート部(11)
が内側、リンクプレート部(21)が外側の状態で、連結
軸(22)がブシュ(14)に挿通されて相互に連結されて
いる。また、ブシュ(14)の外周にはローラ(5)が遊
転自在に嵌め被せられている。そして、このようなリン
ク(1)(2)の組が、上記と同様な仕方で連結される
ことにより、ピンチェーンがつくられている。ピンチェ
ーンは案内レール(6)内を移動する。
耳保持具(3)は上記両リンク(1)(2)にそれぞれ
具備せしめられている。耳保持具(3)は、両リンク
(1)(2)の前側のリンクプレート部(11)(21)に
それぞれ一体的に設けられた耳保持具基体(31)と、着
脱自在の枢軸(32)により耳保持具基体(31)に揺動自
在に枢着された耳抜け防止具(33)とからなる。
耳保持具基体(31)は、リンクプレート部(11)(21)
の上端から前方に伸びた板状部分(34)と、板状部分
(34)から前斜め下方に伸びた左右一対の腕部(35)
と、両腕部(35)の前端間にまたがって設けられたピン
シート取付部(36)と、腕部(35)の前後の略中央部に
下方突出状に設けられた左右一対の軸挿通部(37)と、
腕部(35)の前端に具備せしめられた左右一対の下方突
出部(38)とよりなる。ピンシート取付部(36)の上面
には、多数の針(39)(ピン)が上斜め後方向きに植設
されたピンシート(40)がねじ止めされている。
耳抜け防止具(33)は、その上部に、上方に伸びた操作
部(42)を備えているとともに、その下部に軸挿通部
(41)を備えている。また、耳抜け防止具(33)の上部
には、前方に突出するように押えヘッド(43)が具備せ
しめられている。さらに、耳抜け防止具(33)の下部に
は、軸挿通部(41)から前方に突出した左右一対の軸支
持部(44)が設けられている。そして、耳抜け防止具
(33)は、耳保持具基体(31)の両腕部(35)間に位置
せしめられ、枢軸(32)が軸挿通部(37)および軸挿通
部(41)に貫通せしめられ、枢軸(32)の先端に割りピ
ン(45)を通してその先端を曲げることによって、耳抜
け防止具(33)が耳保持具基体(31)に揺動自在に支持
されている。耳抜け防止具(33)の押えヘッド(43)
は、ピンシート(40)のほぼ真上にくるシート状材料の
押え位置と、最も後方に揺動する開放位置とをとる。
耳抜け防止具(33)の揺動中心よりも前方に、押えヘッ
ド(43)が押え位置に来たときにこれをピンシート(4
0)に向かって付勢するとともに、開放位置に来たとき
にこれを後方に付勢する押えヘッド付勢部材(50)が配
置されている。押えヘッド付勢部材(50)は、前端が腕
部(35)前端に具備せしめられた下方突出部(38)に、
後端が耳抜け防止具(33)の軸支持部(44)にそれぞれ
軸(51)(52)により揺動自在に支持された板体(53)
と、板体(53)に嵌め被せられたコイル状押しばね(5
4)とを備えている。板体(53)の前端にはU字形切欠
き(55)が形成されており、両下方突出部(38)間に渡
し止められた水平軸(51)が切欠き(55)内に嵌め入れ
られることにより板体(53)の前端が下方突出部(38)
に揺動自在に支持されている。板体(53)の後端は、軸
支持部(44)間に渡し止められた軸(52)によって耳抜
け防止具(33)に揺動自在に支持されている。軸(52)
は、耳抜け防止具(33)の揺動に伴って枢軸(32)の周
りを回転し、枢軸(32)の中心線と水平軸(51)の中心
線とを結ぶ直線の上下両側に来るようになされている。
板体(53)の上下両側縁の前端には、それぞれ上方また
は下方に突出したばね受け脱出防止用ストッパ(56)が
一体的に設けられている。押しばね(54)の前後両側に
おいて、板体(53)にはばね受け(57)が前後方向に摺
動自在に緩く嵌め被せられている。ばね受け(57)は略
方形の板状であり、その左右の中央部には上下方向に長
い方形孔(58)が形成されている。ここで、押しばね
(54)の内径(D)と、両ストッパ(56)の外端間の距
離(L1)と、一方のストッパ(56)と板体(53)の他側
縁との間の距離(L2)と、方形孔(58)の長さ(L3)と
の関係は次のようになる。
D>L1>L3>L2 また、方形孔(58)の左右方向の幅は、板体(53)の厚
さよりも大きくなっている。したがって、ばね受け(5
7)が押しばね(54)に付勢されることにより、方形孔
(58)の周面が板体(53)に接触することが防止され
る。そして、耳抜け防止具(33)の揺動に伴って軸(5
2)も、枢軸(32)と水平軸(51)とを結ぶ直線を越え
て枢軸(32)の周りを移動し、軸(52)が枢軸(32)と
水平軸(51)とを結ぶ直線よりも上方に来た場合には、
耳抜け防止具(33)は押しばね(54)により時計方向
(第4図に矢印Aで示す方向)に回転するように付勢さ
れ、軸(52)が枢軸(32)と水平軸(51)とを結ぶ直線
よりも下方に来た場合には、耳抜け防止具(33)は押し
ばね(53)により反時計方向(第4図に矢印Bで示す方
向)に付勢される。押えヘッド(43)から開放位置に来
た場合には、軸(52)は枢軸(32)と水平軸(51)とを
結ぶ直線から上方にずれており、この位置において、耳
抜け防止部(33)は時計方向に回転するように付勢され
た状態で安定する(第6図参照)。押えヘッド(43)が
押え位置に来た場合には、軸(52)は枢軸(32)と水平
軸(51)とを結ぶ直線から下方にずれており、この位置
において、耳抜け防止具(33)は反時計方向へ回転する
ように付勢された状態で安定する(第4図および第5図
参照)。
このようなピンチェーンは、ピンシート(40)を対向さ
せた状態で所定間隔をおいて2列に配され、これら2列
のチェーン間に布帛類が上記耳保持部(3)によって保
持されて、乾燥機などの処理装置内に送られる。なお、
テンタには、布帛類を水平に保持して1つの水平面内で
搬送する水平型、あるいは布帛類を水平に保持し上下多
段にわたって蛇行状に搬送する多段型があるが、上記ピ
ンチェーンはそのいずれにも適用可能である。
耳抜け防止具(33)の押えヘッド(43)は通常開放位置
にある。テンタの所定位置には、操作部(42)を前方に
押して、軸(52)が枢軸(32)と水平軸(51)とを結ぶ
直線よりも下方に来るまで耳抜け防止部(33)を反時計
方向に回転させるカム(図示略)が設けられている。カ
ムが設けられている位置は、押えヘッド(43)が開放位
置にあるときに、ピンシート(40)にシート状材料の耳
が保持された後、操作部(42)と当接するような位置で
ある。そして、シート状材料がピンシート(40)に保持
された後、上記カムによって操作部(42)が前方に押さ
れて耳抜け防止具(33)が反時計方向に回転する。この
回転により、軸(52)が枢軸(32)と水平軸(51)とを
結ぶ直線よりも下方に来ると、押しばね(54)の付勢力
により押えヘッド(43)が反時計方向に揺動させられ、
ピンシート(40)に保持されたシート状材料の抜け落ち
が防止される。
耳抜け防止具(33)を耳保持具基体(31)に組付けるさ
い、まず、板体(53)の後端部を軸(52)によって耳抜
け防止具(33)の軸支持部(44)に枢着する。ついで、
後側のばね受け(57)、コイル状押しばね(54)および
前側のばね受け(57)を、上記順序で板体(53)の前端
から嵌め被せる。ばね受け(57)の板体(53)への嵌め
被せは、まず一方のストッパ(56)だけが方形孔(58)
を通るように板体(53)の前端寄りの一部分を方形孔
(50)に嵌める。そして、板体(53)における上記一方
のストッパ(55)が存在する側の縁部を方形孔(58)の
一端に押し当てるようにしながら、他方のストッパ(5
6)を方形孔(58)に通す。押しばね(54)およびばね
受け(57)は、板体(53)を耳抜け防止具(33)に枢着
する前に、板体(53)に嵌め被せておいてもよい。次
に、耳抜け防止具(33)を両腕部(35)間に配置し、切
欠き(55)内に水平軸(51)を嵌め入れるとともに押し
ばね(54)の付勢力に抗して、前方に押して、軸挿通部
(41)が軸挿通部(37)間に来るようにする。その後、
両軸挿通部(37)(41)に枢軸(32)を挿通させた後、
割ピン(45)を差し込む。こうして、耳抜け防止具(3
3)が耳保持具基体(31)に取付けられる。
修理またはメンテナンスなどのために耳抜け防止具(3
3)を耳保持具基体(31)から取り外す場合には、割ピ
ン(45)を抜いた後、枢軸(32)を引抜く。そうする
と、押しばね(54)の付勢力により耳抜け防止具(33)
が後方に押されて、軸挿通部(41)が軸挿通部(37)間
から後方に抜けるとともに水平軸(51)が切欠き(55)
内から脱出し、耳抜け防止具(33)を容易にはずすこと
が可能となる。このとき、ばね受け(57)により、押し
ばね(54)は板体(53)から脱落することはない。ま
た、押しばね(54)またはばね受け(57)が摩耗した場
合等には、上述した組立ての場合と逆の動作で、ばね受
け(57)および押しばね(54)を取外して、上述したの
と同様に新しいものを取付ければよい。
修理またはメンテナンス終了後、耳抜け防止具(33)を
耳保持具基体(31)に取付ける場合には、上述した組立
てのさいの、板体(53)を耳抜け防止部(33)に枢着し
た後の手順で行なう。
上記実施例においては、板体(53)は後端部にて軸(5
2)により耳抜け防止具(33)に揺動自在に支持されて
おり、板体(53)の前端に形成された切欠き(55)内に
下方突出部(38)間に渡し止められた水平軸(51)が嵌
め入れられているが、板体(53)を前後逆向きに配置し
て、板体(53)を前端部にて下方突出部(38)間に渡し
止められた軸(51)により揺動自在に支持するととも
に、切欠き(55)内に軸支持部(44)間に渡し止められ
た軸(52)を嵌め入れてもよい。
考案の効果 上述のように、この考案のピンテンタ用耳保持具によれ
ば、押しばねとしてコイル状ばねを用いているので、従
来のように押しばねに特殊な形状にする加工を施す必要
はない。したがって、製造が容易で、かつその製作精度
も高く、耳抜け防止具を常に正確かつ円滑に作動させる
ことが可能となる。しかも、コストが安くなる。
また、耳抜け防止具が揺動するさいに、板体を耳保持具
基体の腕部および耳抜け防止具に支持する軸と、ばね受
けとの間には転がり摩擦が発生するだけであり、しかも
両者の相対的運動量が小さいので、耳抜け防止具は常に
円滑かつ正確に作動する。また、上記軸およびばね受け
の摩耗も少なく、耳抜け防止具の円滑な動きが長期間に
渡って維持される。したがって、耳抜け防止具は押しば
ねによって常に正確に一定の付勢力で付勢され、この結
果耳抜け防止具の動きが不正確になってピンテンタの使
用中に耳抜け防止具の一部が布帛の処理装置にぶつかっ
て破損することが防止できる。さらに、耳抜け防止具が
押え位置と開放位置との間の中間位置に停止し、その一
部がテンタのレールに引掛かって事故になるのを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図は分解斜視図、
第2図は一部切欠平面図、第3図は正面図、第4図は第
2図のIV−IV線にそう断面図、第5図は第2図のV−V
線にそう断面図、第6図は押えヘッドが開放位置を取っ
たときの第5図相当の断面図、第7図は耳抜け防止具へ
の押えヘッド付勢部材の支持状態を示す分解斜視図、第
8図は押えヘッド付勢部材の板体と押しばねとばね受け
との関係を示す分解側面図である。 (3)…ピンテンタ用耳保持具、(11)(21)…リンク
プレート部、(31)…耳保持具基体、(32)…枢軸、
(33)…耳抜け防止具、(35)…腕部、(39)…針(ピ
ン)、(40)…ピンシート、(43)…押えヘッド、(5
0)…押えヘッド付勢部材、(51)(52)…軸、(53)
…板体、(54)…コイル状押しばね、(55)…切欠き、
(56)…ばね受け脱出防止用ストッパ、(57)…ばね受
け。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンクプレートに設けられて下方に伸びか
    つ前方に伸びるとともにその前端部上面にピンシートが
    取付けられる腕部を有する耳保持具基体と、着脱自在の
    枢軸により腕部に揺動自在に支持され、かつ上部に、ピ
    ンシートに保持されるシート状材料のピンからの抜けを
    防止する押えヘッドを有する耳抜け防止具とから構成さ
    れており、押えヘッドが、押え位置と最も後方に揺動し
    た際の開放位置とを取るピンテンタ用耳保持具におい
    て、 耳抜け防止具の揺動中心よりも前方に、押えヘッドが押
    え位置にきたときにこれをピンシートに向かって付勢す
    るとともに開放位置にきたときにこれを後方に付勢する
    押えヘッド付勢部材が配置され、かつその前端が腕部
    に、後端が耳抜け防止具にそれぞれ揺動自在に支持され
    ていること、 押えヘッド付勢部材が、前端が腕部に、後端が耳抜け防
    止具にそれぞれ軸により揺動自在に支持されている板体
    と、板体に嵌め被せられているコイル状押しばねとより
    なること、 板体の後端を耳抜け防止具に支持する軸が、耳抜け防止
    具の揺動にともなって上記枢軸の周りを回転し、かつ押
    えヘッドが上記押え位置にきたときに上記枢軸中心と板
    体の前端を支持する軸中心とを結ぶ直線よりも下方にあ
    り、押えヘッドが上記開放位置にきたときに上記直線よ
    りも上方にあること、 板体の前後両端のうちいずれか一方に切欠きが形成さ
    れ、板体における切欠きが形成された側の端部を支持す
    る軸が上記切欠き内に嵌められていること、 板体の前後両端のうちいずれか他方を支持する軸が板体
    に貫通させられていること、 板体の上記切欠きが形成された側の端部にばね受け脱出
    防止用ストッパが設けられていること、 ならびに押しばねよりも上記ばね受け脱出防止用ストッ
    パ側の部分において、ばね受けが板体に摺動自在にゆる
    く嵌め被せられていること、 よりなるピンテンタ用耳保持具。
JP4452588U 1988-03-31 1988-03-31 ピンテンタ用耳保持具 Expired - Lifetime JPH0726393Y2 (ja)

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