JPH0726376B2 - 波を利用した融雪装置 - Google Patents

波を利用した融雪装置

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JPH0726376B2
JPH0726376B2 JP32645290A JP32645290A JPH0726376B2 JP H0726376 B2 JPH0726376 B2 JP H0726376B2 JP 32645290 A JP32645290 A JP 32645290A JP 32645290 A JP32645290 A JP 32645290A JP H0726376 B2 JPH0726376 B2 JP H0726376B2
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wave
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正則 井上
和夫 藤野
範久 小段
豊 山内
諭 上久保
隆久 藤田
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日本鋼管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、波を利用した融雪装置、特に、高い融雪効
率を得ることができる、波を利用した融雪装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
多雪地帯の都市において、雪処理は、円滑な社会生活を
確保する上できわめて重要な問題であり、従来から種々
の方法によって雪処理が行われてきた。
従来から行われている雪処理方法について、以下に説明
する。
道路等の側溝に流水を導き、前記側溝内に除雪した
雪を投入し、そして、前記側溝内を流れる流水によって
雪を河川や湖沼等まで運搬して融雪する。
路面下に発熱線や温水配管等の加熱手段を埋設し、
前記加熱手段によって路面を加熱して路面上の雪を融か
す。
水噴出孔を有するパイプを路面下に埋設し、温度が
比較的高い地下水を前記パイプに流し、水噴出孔から地
下水を路面に噴出させて、路面上の雪を融かす。
しかしながら、上述した雪処理方法は、融雪処理能力が
比較的低い。このため、処理できない余剰の雪は、トラ
ックによって河川敷等の雪捨場に運搬していた。
ところが、都市内の河川敷等に捨てられた雪は、都市景
観を損ねるばかりか、雪の中に含まれる粉塵等によっ
て、融雪後において河川の汚濁を招く虞れがあった。
そこで、都市景観を損ねたり、河川の汚濁を招いたりす
ることなく、大量の雪を処理することができる融雪装置
として、雪塊が投入される、水が溜められた融雪槽と、
都市の廃熱等を利用して、前記融雪槽内の水を加熱する
ための加熱手段とからなる融雪装置が提案された。以
下、この融雪装置を先行技術という。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した先行技術によっても雪の量によ
っては十分に処理できない場合があり、さらに融雪効率
の良い融雪装置の開発が強く望まれている。しかし、こ
のような融雪装置は、未だ提案されていない。
従って、この発明の目的は、都市景観を損ねたり、河川
の汚濁を招いたりすることなく、大量の雪を効率良く処
理することができる、波を利用した融雪装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、雪塊が投入される、水が溜められた融雪槽
と、前記融雪槽内の水を加熱するための加熱手段と、前
記融雪槽内の水に波を発生させるための造波機とからな
り、前記融雪槽内に投入した雪を、前記造波機によって
発生させた波により効率良く融かすことに特徴を有する
ものである。
次に、この発明の、波を利用した融雪装置の一実施態様
を、図面を参照しながら説明する。
第1図は、この発明の、波を利用した融雪装置の一実施
態様を示す平面図、第2図は、第1図のA−A線断面図
である。
第1図および第2図に示すように、この発明の、波を利
用した融雪装置は、雪塊6が投入される、水が溜められ
た融雪槽1と、融雪槽1内の水を加熱するための加熱手
段2と、融雪槽1内の水に波を発生させるための造波機
3とからなっている。
加熱手段2は、融雪槽1内に配管された加熱用パイプ等
からなっており、加熱用パイプ内に塵焼却場等から生じ
る廃熱との熱交換によって加熱された温水を流すことに
よって、融雪槽1内の水を加熱する作用を有している。
造波機3は、造波板4と、造波板4を前後に往復移動さ
せるための駆動機5とからなっており、駆動機5によっ
て造波板4を前後方向に往復移動させることにより、融
雪槽1内の水に波を生じさせる作用を有している。
このように構成されている、この発明の、波を利用した
融雪装置によれば、トラック等によって運搬された雪塊
6を融雪槽1内に投入すると、雪塊6は、融雪槽1内の
加熱された水と接触することによって融けるが、造波機
3によって生じた波による融雪槽1内の水の攪拌効果、
および、造波機3によって生じた波による雪塊6の浸食
効果によって、より効率良く融かされる。
ここ浸食効果とは、波によって融雪槽1内の雪塊6に多
数の孔が形成されて、雪塊6の表面積が増大する効果を
いう。
上述した、この発明による融雪効果を確認するために、
以下のような実験を行った。
第1図に示すように、縦1300mm、横1900mm、深さ900mm
の寸法を有する直方体の融雪槽1を用意し、融雪槽1内
に、650mmの深さまで水を注入した。初期水温は約10℃
であった。融雪槽1の短辺側に設けたピット1A内に、長
さ600mmの寸法を有する造波板4を有する造波機3を設
置した。造波板4は、前後方向に2秒の周期で連続的に
往復移動させた。融雪槽1の内面には、融雪槽1内の水
を加熱するための加熱手段2として、合計5KWの電熱ヒ
ーターを取り付けた。そして、融雪槽1内に、5Kgの雪
塊6を2分間隔で50Kg投入した。そして、融雪速度を調
べた。
この結果、融雪速度は107Kg/hであった。
次に、造波機3の代わりに、融雪槽1の水面下に長さ60
0、幅50mmの攪拌用プロペラを水平に沈め、このプロペ
ラを30rpmの回転速度で連続的に一方向に回転させて、
融雪槽1内の水を攪拌し、そして、上述した条件と同一
条件のもとで融雪槽1内に雪塊を投入して、融雪速度を
調べた。
この結果、融雪速度は59Kg/hであった。
次に、上記造波機3や攪拌用プロペラを設けず、単に融
雪槽1内に、上述した条件と同一の条件のもとで融雪槽
1内に雪塊を投入して、融雪速度を調べた。
この結果、融雪速度は31Kg/hであった。
以上の結果から、この発明の、波を利用した融雪装置に
よれば、融雪槽1内の水を攪拌しない場合は勿論、プロ
ペラによって攪拌した場合に比べて極めて高い効率で雪
塊を融かすことができることが分かった。
なお、造波機3の造波板4の往復移動のストロークおよ
び周期を適当に調整すれば、融雪槽1内の水に生じる波
を共振させることができ、これによって、造波機3に要
する消費電力を最小限に押さえることができることも確
認した。
次に、この発明の、波を利用した融雪装置の他の実施態
様を、図面を参照しながら説明する。
第3図は、この発明の、波を利用した融雪装置の他の実
施態様を示す平面図、第4図は、第3図のA−A線断面
図である。
第3図および第4図に示すように、この発明の波を利用
した融雪装置は、上述した実施態様における融雪槽1の
一つの内壁に、融雪槽1内に投入される雪塊6を一次的
に堆積させるための堆積台7を形成し、そして、造波機
3を堆積台7側に傾斜させたものであり、この他の構成
は、上述した実施態様の融雪装置と同様である。第3図
および第4図において、第1図および第2図と同一番号
は同一物を示し、説明は省略する。
このように構成されている、この発明の、波を利用した
融雪装置によれば、以下のようにして、融雪槽1内に投
入された雪塊6が融かされる。
即ち、トラック等によって運搬された雪塊6が融雪槽1
内に投入されると、雪塊6の大部分は、堆積台7上に一
次的に堆積する。堆積台7上に堆積した雪塊6は、造波
機3によって発生した波によって浸食され、そして破砕
される。そして、このようにして破砕された雪塊6Aは、
融雪槽1内に流れ込み、上述した実施態様におけると同
様に、造波機3によって発生した波による融雪槽1内の
攪拌効果、および、造波機3によって発生した波による
雪塊6Aの浸食効果によって効率良く融かされる。
但し、この実施態様によれば、雪塊6は、堆積台7上に
おいて波によって浸食され、そして、ある程度の大きさ
に破砕された後、融雪槽1内において融かされるので、
上述した実施態様に比べて、雪塊6の融雪効率はより一
層高くなる。
上述した、この発明による融雪効果を確認するめに、以
下のような実験を行った。
第3図に示すように、一辺に幅300mmの堆積台7を形成
し、融雪槽1の短辺側に設けたピット1A内に、造波機3
を堆積台7側に傾斜させて設けた以外は、上述した実験
例と同一条件のもとで、雪塊6の融雪効率を調べた。
この結果、融雪速度は115Kg/hであり、融雪効率がより
一層高くなったことが分かった。
なお、この発明において、融雪槽内の水を加熱するため
の加熱手段として、ある程度の熱エネルギーを保有する
温下水処理水を融雪槽内に注入する方法を採ることもで
き、これによって、温下水処理水の有効利用を更に一層
図ることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、都市景観を損
ねたり、河川の汚濁を招いたりすることなく、大量の雪
塊を効率良く融雪処理することができるといった有用な
効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の、波を利用した融雪装置の一実施
態様を示す平面図、第2図は、第1図のA−A線断面
図、第3図は、この発明の、波を利用し融雪装置の他の
実施態様を示す平面図、第4図は、第3図のA−A線断
面図である。図面において、 1……融雪槽、2……加熱手段、3……造波機、4……
造波板、5……駆動機、6……雪塊、7……堆積台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 豊 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 上久保 諭 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤田 隆久 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雪塊が投入される、水が溜められた融雪槽
    と、前記融雪槽内の水を加熱するための加熱手段と、前
    記融雪槽内の水に波を発生させるための造波機とからな
    り、前記融雪槽内に投入した雪塊を、前記造波機によっ
    て発生させた波により、効率良く融かすことを特徴とす
    る、波を利用した融雪装置。
  2. 【請求項2】前記融雪槽の少なくとも一つの内壁に、前
    記融雪槽内に投入される雪塊を一次的に堆積させるため
    の堆積台を形成し、前記融雪槽内に投入した雪塊を前記
    堆積台上に一次的に堆積させ、前記堆積台上に堆積させ
    た雪塊を、前記造波機によって発生させた波によって破
    砕し、そして、このようにして破砕され前記融雪槽内に
    投入された雪塊を、前記造波機によって発生させた波に
    より、効率良く融かすことを特徴とする、請求項(1)
    記載の融雪装置。
JP32645290A 1990-11-28 1990-11-28 波を利用した融雪装置 Expired - Fee Related JPH0726376B2 (ja)

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