JPH0726276Y2

JPH0726276Y2 - カード自動販売機のカード送出装置

Info

Publication number: JPH0726276Y2
Application number: JP1988060147U
Authority: JP
Inventors: 寛安部
Original assignee: Asahi Seiko Co Ltd
Current assignee: Asahi Seiko Co Ltd
Priority date: 1988-05-09
Filing date: 1988-05-09
Publication date: 1995-06-14
Anticipated expiration: 2003-05-09
Also published as: KR900018882A; KR940004220B1; US4993587A; JPH01164246U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、テレホンカード等の自動販売機に用いられる
カード送出装置に関するものである。

（従来の技術）近来、電話料や通行料その他の料金を支払う場合に、カ
ードが使用されることが多くなった。これに伴い、この
ようなカードを販売する自動販売機が普及し、これらの
自動販売機の内部には、カード収容部に収容されたカー
ド積層体からカードを一枚宛送出するように構成された
カード送出装置が組み込まれている。

このようなカード送出装置としては、たとえば、特開昭
50-145197号公報に記載されたものが知られている。こ
の装置は、同公報第１図及び第２図からも明らかなよう
に、カード積層体を収容するカード収容部（券収容枠）
と、カード積層体を支持する支持板と、支持板の下に設
けられた駆動軸（軸）と、駆動軸と駆動連結（クラッ
チ）される繰り出しローラ（送出ローラ）と、送り出し
ローラ（搬送ローラ）と、重なりカード送出防止用逆転
ローラからおおむね構成されている。そして、アクチュ
エータとマイクロスイッチからなる検知装置（センサ）
が設けられ、これらにより送出されたカードの枚数を計
数するとともにカードの送出に異常がないかどうかを確
認するように構成されている。ここで、カード送出の異
常とは、たとえば、カード相互間に働く摩擦力や静電気
力等の作用により２枚またはそれ以上のカードが張り付
いた状態で送り出しローラと重なりカード送出防止ロー
ラの間の間隙に送り込まれて詰まり、その結果、カード
が送り出されないことをいう。

そこで、カードが詰まった場合に、繰り出しローラ逆転
させるとともに逆転ローラを反転させて、詰まったカー
ドを引き戻し、これによりカードの詰まりを解消させよ
うとすることが一般に行われている。

（考案が解決しようとする課題）しかし、従来のカード送出装置にように、繰り出しロー
ラと逆転ローラの反転を同時に行わせると、次のような
問題があった。この問題を、２枚のカードが送り出しロ
ーラと逆転ローラの間の間隙に詰まった場合を例にとっ
て説明する。なお、本明細書において、正転とは、繰り
出しローラ、送り出しローラおよび逆転ローラの三者
が、反時計回りの方向に回転する場合をいい、逆転と
は、繰り出しローラと送り出しローラが時計回りの方向
に回転する場合をいい、また、反転とは、逆転ローラが
時計回りの方向に回転する場合をいう。

間隙に詰まった２枚のカードを引き戻すために繰り出し
ローラを逆転（時計回り方向）させると、これと連動す
る逆転ローラが反転（時計回り方向）させられる。この
際に、繰り出しローラの回転方向は詰まったカードを引
き戻す方向と一致するが、逆転ローラの回転方向は、詰
まったカードをさらに出口に向けて送り出す方向と一致
することになる。したがって、２枚のカードが張り付い
た状態で繰り出しローラの逆転と逆転ローラの反転を同
時に行わせると、逆転ローラの反転による送り出す力が
繰り出しローラの逆転による引き戻す力に打ち勝った場
合に、カードの詰まり状態を更に悪くしてしまうという
問題があった。

本考案が解決しようとする技術的課題は、上記したカー
ドが詰まるという問題を解決することであり、カードが
一時的に詰まった場合に、それを確実に解消し、もっ
て、安定したカードの送り出しを行うことにある。

（問題点を解決するための手段）かかる技術的課題を解決するために、考案者は、繰り出
しローラとこれと連動する逆転ローラを、それぞれ逆転
および反転させる際に、逆転ローラの反転を繰り出しロ
ーラの逆転より遅らせて行わせればよいと考えた。すな
わち、逆転ローラが反転すなわちカードを送り出す方向
に回転されるときに、詰まりの原因となっていた２枚の
カードはすでに繰り出しローラの逆転により引き戻され
ていて逆転ローラと接触しない状態となるように構成す
れば、逆転ローラの反転によりカードの詰まり状態を更
に悪くすることはないことになるからである。具体的な
考案の構成は、次の通りである。

すなわち、カード積層体（３）を収容するカード収容部
（60）と、カード積層体を下方から支持する支持板
（４）と、支持板（４）の下側に設けられた繰り出しロ
ーラ（５）と、繰り出しローラ（５）とカード送出口
（40）の間に設けられ、繰り出しローラ（５）が正転す
ることによりカード積層体の下端から繰り出されたカー
ドをカード送出口（40）に送り出す送り出しアイドルロ
ーラ（７）とが設けられるとともに、送り出しアイドル
ローラ（７）の上方に、カード送り出し方向とは逆方向
に駆動される逆転ローラ（８）が、繰り出しローラ
（５）によって繰り出されたカードを１枚だけ通過させ
る間隙を介して設けられ、間隙にカードが詰まった場合
に、繰り出しローラ（５）が逆転するとともに、繰り出
しローラ（５）と連動する逆転ローラ（８）が反転する
ことにより詰まったカードをカード送り出し方向とは逆
方向に引き戻すように構成されたカード送出装置におい
て、逆転ローラ（８）は、逆転ローラクラッチ（70）を
介して逆転ローラ軸（12）と駆動連結するように取り付
けられ、逆転ローラクラッチ（70）は、逆転ローラ
（８）から軸線方向に突き出して設けられた掛合腕（5
0）と、逆転ローラ軸（12）から半径方向に突き出して
設けられた駆動ピン（51）とから構成され、掛合腕（5
0）の一端側には当該逆転ローラが逆転する際に駆動ピ
ン（51）と掛け合う逆転駆動端（50b）が設けられると
ともに掛合腕（50）の他端側には逆転ローラ（８）が反
転する際に駆動ピン（50）と掛け合う反転駆動端（50
a）が設けられ、繰り出しローラ（５）の逆転により逆
転ローラ軸（12）が反転された際に逆転駆動端（50b）
との掛け合いから外された駆動ピン（51）が反転駆動端
（50a）と掛け合うまでの間、逆転ローラ（８）の反転
が遅れるように構成されたことを特徴とする。

また、好ましくは、上述したカード送出装置において、
間隙にカードが詰まった場合に当該繰り出しローラを逆
転させる過負荷信号により繰り出しローラ（５）が逆転
するように構成されるとよい。

さらに、好ましくは、上述したカード送出装置におい
て、当該カード送出口にカード送出確認センサ（41,4
2）が設けられ、確認センサ（41,42）が所定時間カード
の送出を確認しない場合に繰り出しローラ（５）が逆転
するように構成されるとよい。

（作用）カード収容部に収容されたカード積層体は、下方から支
持板に支持されている。支持板の下側に設けられた繰り
出しローラが、正転すなわち反時計回りの方向に回転し
てカード積層体の下端からカードを繰り出す。繰り出さ
れたカードは、送り出しアイドルローラと逆転ローラの
間に設けられた間隙を通過してカード出口へ進む。

しかし、摩擦力や静電気力等の作用により、２枚のカー
ドが重なった状態で繰り出される場合がある。この場合
は、送り出しアイドルローラと逆方向、すなわち時計回
りの方向に回転する逆転ローラが、重なったカードの上
側のカードに作用して、上側カードと下側カードを引き
離し、前者のカードをカード出口とは逆方向に送り返
す。したがって、送り出しアイドルローラと逆転ローラ
の間に設けられた間隙を通過するのは、１枚のカードだ
けであり、これが正常な状態である。

一方、逆転ローラの作用だけでは、重なったカードを引
き離すことができない場合もある。この場合は、間隙に
２枚のカードが送り込まれて詰まってしまう。そこで、
詰まったカードを間隙から引き戻すために、繰り出しロ
ーラが逆転するとともに逆転ローラが反転する。ここ
で、繰り出しローラの逆転と逆転ローラの反転は同時に
行われない。つまり、逆転ローラクラッチを構成する駆
動ピンが、掛合腕の一端側の逆転駆動端から他端側の反
転駆動端まで移動する間、逆転ローラに逆転ローラ軸の
駆動力を伝達するのを遅らせる。これにより、逆転ロー
ラが反転すなわちカードを送り出す方向に回転するとき
に、詰まりの原因となっていた２枚のカードはすでに繰
り出しローラの逆転により引き戻されていて逆転ローラ
と接触しない状態となっているので、逆転ローラの反転
によりカードの詰まり状態を更に悪くすることはない。

また、カードの詰まりを過負荷信号により知らせる場合
は、その過負荷信号により繰り出しローラの逆転と逆転
ローラの反転が行われる。

さらに、カードの詰まりをカード送出確認センサにより
確認する場合は、カード送出確認センサが所定時間カー
ドの送出を確認しない場合に、繰り出しローラの逆転と
逆転ローラの反転が行われる。

（実施例）本考案の実施例を、各図面に基づいて説明する。

まず、第１図に示すように、側板１と側板２によってカ
ード積層体３収容するカード収容部60が形成され、両側
板1,2間にカード積層体３を下方から支持する支持板４
が設けられている。支持板４の下側、すなわち、カード
収容部60の反対側に駆動軸６が配置され、その両端が側
板１と側板２にそれぞれ軸受けされている。この駆動軸
６の上に、繰り出しローラ５が設けられ、クラッチロー
ラ26（後述）を介して駆動軸６の駆動力が伝達されるよ
うに取り付けられている。

一方、第２図に示すように、繰り出しローラ５よりカー
ド送出方向前方に送り出しアイドルローラ７が、この送
り出しアイドルローラ７の上方に重ね送り防止用逆転ロ
ーラ８が、送り出しローラ７よりカード送出方向前方に
排出ローラ９が、そして、排出ローラ９の上方に排出補
助ローラ10が、それぞれ配置されている。送り出しアイ
ドルローラ７はローラ軸11により、逆転ローラ８は逆転
ローラ軸12より、排出ローラ９はローラ軸13により、そ
して、排出補助ローラはローラ軸14により、それぞれ側
板１および側板２に回転自在に軸受けされている。

送り出しアイドルローラ７は、ローラ軸11に対して回転
自在に取り付けられている。逆転ローラ８は、逆転ロー
ラクラッチ70を介して逆転ローラ軸12の駆動力が伝達さ
れるように取り付けられている。なお。逆転ローラクラ
ッチ70については、後述する。排出ローラ９は、ローラ
軸13に固定されていて、カード送り出し方向、すなわち
反時計回りの方向に回転駆動される。排出補助ローラ10
は、ローラ軸14に対して回転自在に取り付けられてい
る。

第１図〜第３図に示すように、ローラ軸11の一端とロー
ラ軸12の一端およびローラ軸13の一端は、側板１から突
き出して設けられている。そして、ローラ軸11の一端に
はプーリ22及びプーリ19（第１図参照）が、ローラ軸12
の一端にはプーリ20が、および、ローラ軸13の一端には
プーリ21が、それぞれ固定されている。

ここで、第１図及び第２図において、符号15は、上述し
た繰り出しローラ５等をベルト18とベルト23を介して駆
動するための駆動用モータを示しており、モータ15のモ
ータ軸16には、ベルト18を駆動するためのプーリ17が固
定されている。ベルト18は、プーリ19を介してローラ軸
11に、プーリ20を介してローラ軸12に、そしてプーリ21
を介してローラ軸13に、それぞれモータ15の駆動力を伝
達する。さらに、第２図に示すように、ローラ軸11に固
定されたプーリ22はベルト23を駆動し、このベルト23
は、プーリ24を介して駆動軸６に駆動力を伝達する。

次に、第８図に基づいて、逆転ローラクラッチ70を説明
する。逆転ローラクラッチ70は、掛合腕50と駆動ピン51
によって構成されている。掛合腕50は逆転ローラ８から
軸線方向に突き出され、駆動ピン51は逆転ローラ軸12か
ら半径方向に突き出されている。駆動ピン51は、掛合腕
50の一端側に設けられた逆転駆動端50bまたは掛合腕50
の他端側に設けられた反転駆動端50aの何れかに掛け合
うように設けられている。駆動ピン51は、逆転ローラ８
が逆転（反時計回りの方向）されるときに逆転駆動端50
bと掛け合わされ、逆転ローラが反転（時計回りの方
向）されるときに反転駆動端50aと掛け合わされる。し
たがって、第５図において、繰り出しローラ５の逆転
（時計回りの方向）により逆転ローラが反転（時計回り
の方向）されるが、それらが同時に行われるわけではな
い。

すなわち、駆動ピン51が逆転駆動端51bと掛け合いによ
り逆転されている逆転ローラ８は、やがて、繰り出しロ
ーラ５の逆転により逆転ローラ軸12が反転される（時計
回りの方向）。しかし、逆転ローラ軸12の駆動力は、た
だちに逆転ローラ８に伝達されるわけではない。逆転駆
動端51bとの掛け合いから外された駆動ピン51が回転し
て逆転駆動端51aと掛け合わされるまでの間は逆転ロー
ラ８が反転されない。このため、繰り出しローラ５の逆
転より遅れて逆転ローラ８の反転が行われることにな
る。したがって、逆転ローラ８が反転されるときにカー
ドと接触することはなく、その結果、逆転ローラ８の反
転によりカードの詰まり状態をさらに悪くすることはな
い。

ここで、第５図〜第７図に基づき、クラッチローラ26が
クラッチピン27に掛け合う様子を説明する。繰り出しロ
ーラ５は、これと一体のクラッチローラ26を介して駆動
軸６上に駆動軸６に対して回転自在に取り付けられてい
る。そして、このクラッチローラ26の側面には、その円
周方向に等間隔で離間した３個のクラッチピン27..がク
ラッチローラ26の内部に設けたスプリング（図示せず）
によりそれぞれの支持孔から弾性的に突き出すように設
けられている。

一方、第６図に示すように、クラッチピン27..と対向す
る位置に、駆動軸６と一体に回転するとともに駆動軸６
の軸方向に摺動自在の駆動カム30が設けられている。そ
して、この駆動カム30に、クラッチピン27..の何れか１
個と掛け合って駆動軸６と繰り出しローラ５を駆動連結
する２個の爪28,29を駆動カム30の円周方向に離間して
設けられている。さらに、駆動カム30と一体に回転する
スライドリング31がクラッチローラ26と反対側の駆動軸
６の上に取り付けられている（第７図）。

そして、第６図および第７図に示すように、このクラッ
チレバーピン32の他端が、クラッチレバー33に取り付け
られている。さらに、このクラッチレバー33の一端が枢
支ピン36を介して基板（図示せず）に取り付けられると
ともに、同他端がソレノイド34の可動片35に取り付けら
れ、この可動片35が、第４図に示す矢印の方向に移動す
る際に、クラッチレバー33が枢支ピン36の回りに回転し
得るように構成されている。

ここで、ソレノイド34が通電されると、ソレノイド34が
可動片35を第６図に示す矢印の方向に引き込み、クラッ
チレバー33を同矢印方向に枢支ピン36の回りで回転させ
る。その結果、第７図に示すように、クラッチレバーピ
ン32がスライドリング31を介して駆動カム30が同図の右
方向に移動させてクラッチを入れ、駆動軸６がクラッチ
ローラ26を介して繰り出しローラ５に駆動連結される。

以上のようにして、駆動軸６と駆動連結した繰り出しロ
ーラ５に駆動モータ15の駆動力が伝えられ、その結果、
繰り出しローラ５がカード収容部60内にあるカード積層
体３の下端にあるカードを繰り出す。一方、ソレノイド
34の通電を遮断すると、上記した場合と逆に、駆動カム
30がクラッチ断の方向、すなわち第７図における左方向
に移動させられ、駆動カム30の爪とクラッチピン27との
掛け合いがはずれる。その結果、繰り出しローラ５と駆
動軸６との駆動連結が解除され、繰り出しローラ５によ
るカード繰り出し作用が停止する。

次に、第５図に基づき繰り出しローラ５の形態について
説明する。この繰り出しローラ５の外周には、そのほぼ
半周にわたってウレタンゴムで形成した突起37を設けら
れている。この突起37は、繰り出しローラ５が回転する
時に、第１図に示すように、支持板４に設けた窓38を経
て支持板４より上方に突き出され、カード積層体３の最
下端にカードと掛け合ってカードを一枚宛送り出すよう
に構成されている。なお、第１図に示す符号39は、カー
ド積層体３を支持板４に向けて押し下げるためのウェイ
トである。

また、第４図に示すように、カード送出口40に、カード
の送出を確認するフォトセル41が発信部41aと受信部41b
に分けて厚み方向に対向して配置されている。また、第
２図に示すように、このフォトセル41に隣接する位置
に、シャッター42を送出カードに押されて揺れ動くよう
に側板１及び側板２に枢着されている。送出カードに押
されたシャッター42は、第２図において時計方向に回転
し、やがてその遊端が発信部41aと受信部41b（第４図）
との間に入り込み、これによって、カードの送出が確認
できるように構成されている。

このように、送出カード自体を直接検知しないように構
成すると、透明カードのように光が通過してしまうもの
でも送出確認を行うことができる。さらに、シャッター
42がカード送出口40を塞ぐように構成されているので、
カードの抜き取り等のいたづらを防止することもでき
る。

なお、第４図に示す符号43は、カードのエンプティ検出
用のマイクロスイッチを、符号44は、同マイクロスイッ
チのスイッチ腕を、そして、符号45（第１図）は、カー
ド積層体の整列を促すためのストッパープレートを、そ
れぞれ示している。

（考案の効果）本考案にかかるカード送出装置によれば、カードが一時
的に詰まった場合に、カードの詰まり状態を悪くするこ
となく確実に解消し、もって、安定したカードの送り出
しを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案にかかるカード送出装置の斜視図であ
る。第２図は、第１図に示すカード送出装置の右側面図であ
る。第３図は、第２図に示すカード送出装置のII-II線上か
ら矢の方向に見た背面図である。第４図は、第２図に示すカード送出装置の平面図であ
る。第５図は、第４図のＶ−Ｖ線上の断面図である。第６図は、繰り出しローラの概略斜視図である。第７図は、繰り出しローラの側面図である。第８図は、逆転ローラクラッチを示す斜視図である。１……側板、２……側板３……カード積層体、４……支持板５……繰り出しローラ、６……駆動軸７……送り出しアイドルローラ、８……逆転ローラ 41……フォトセル、50……掛合腕 50a……反転駆動端、50b……逆転駆動端 51……駆動ピン、60……カード収容部 70……逆転ローラクラッチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カード積層体を収容するカード収容部と、当該カード積層体を下方から支持する支持板と、当該支持板の下側に設けられた繰り出しローラと、当該繰り出しローラとカード送出口の間に設けられ、当
該繰り出しローラが正転することによりカード積層体の
下端から繰り出されたカードを当該カード送出口に送り
出す送り出しアイドルローラと、が設けられるととも
に、当該送り出しアイドルローラの上方に、カード送り出し
方向とは逆方向に駆動される逆転ローラが、当該繰り出
しローラによって繰り出されたカードを１枚だけ通過さ
せる間隙を介して設けられ、当該間隙にカードが詰まった場合に、当該繰り出しロー
ラが逆転するとともに、当該繰り出しローラと連動する
当該逆転ローラが反転することにより当該詰まったカー
ドをカード送り出し方向とは逆方向に引き戻すように構
成されたカード送出装置において、当該逆転ローラは、逆転ローラクラッチを介して逆転ロ
ーラ軸と駆動連結するように取り付けられ、当該逆転ローラクラッチは、当該逆転ローラから軸線方
向に突き出して設けられた掛合腕と、逆転ローラ軸から
半径方向に突き出して設けられた駆動ピンとから構成さ
れ、当該掛合腕の一端側には当該逆転ローラが逆転する際に
当該駆動ピンと掛け合う逆転駆動端が設けられるととも
に、当該掛合腕の他端側には当該逆転ローラが反転する
際に当該駆動ピンと掛け合う反転駆動端が設けられ、当該繰り出しローラの逆転により当該逆転ローラ軸が反
転された際に当該逆転駆動端との掛け合いから外された
駆動ピンが当該反転駆動端と掛け合うまでの間、当該逆
転ローラの反転が遅れるように構成されたことを特徴と
するカード送出装置。
【請求項２】実用新案登録請求の範囲第１項記載のカー
ド送出装置において、当該間隙にカードが詰まった場合に、当該繰り出しロー
ラを逆転させる過負荷信号により当該繰り出しローラが
逆転するように構成されたことを特徴とするカード送出
装置。
【請求項３】実用新案登録請求の範囲第１項記載のカー
ド送出装置において、当該カード送出口にカード送出確認センサが設けられ、
当該確認センサが所定時間カードの送出を確認しない場
合に当該繰り出しローラが逆転するように構成されたこ
とを特徴とするカード自動販売機のカード送出装置。