JPH0726265A - 液晶組成物 - Google Patents

液晶組成物

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Publication number
JPH0726265A
JPH0726265A JP5168196A JP16819693A JPH0726265A JP H0726265 A JPH0726265 A JP H0726265A JP 5168196 A JP5168196 A JP 5168196A JP 16819693 A JP16819693 A JP 16819693A JP H0726265 A JPH0726265 A JP H0726265A
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JP
Japan
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liquid crystal
mixed
compound
polymer
dispersed
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Application number
JP5168196A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Kobayashi
英和 小林
Eiji Chino
英治 千野
Masayuki Yazaki
正幸 矢崎
Hideto Iizaka
英仁 飯坂
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 新しいシアノフェニルエステル系の、例えば
一般式1の化合物あるいは新しいシアノビフェニルエス
テル系の、例えば一般式2の化合物を1%から50%ホ
スト液晶に混合して用いる。 (Rはアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、
XはH、F、C1、CN) (Rはアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、
XはH、F、C1、CN) 【効果】 高分子分散型液晶表示素子において低駆動電
圧と耐光性を両立でき、携帯型情報機器の表示装置とし
て野外でも用いることができる。信頼性の高い大容量反
射型ディスプレイの作製も容易となり、また野外広告板
にも使用可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器端末、テレ
ビ、あるいは広告板などの表示装置に応用される、高分
子と液晶を互いに配向分散させた表示素子に用いる液晶
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年情報機器の小型携帯化が進行し、そ
れに登載する表示装置も省電力化が求められている。そ
こで最近、偏光板を用いない、明るい反射型表示装置が
開発されつつある。たとえば電界印加で透明、電界無印
加で散乱するもの(特公昭58−501631)や電界
印加で散乱、電界無印加で光吸収あるいは透明となるも
の(ヨーロッパ特許EP0451905A1、EP04
88116A2など)などが開発されている。またこれ
らの表示素子に用いる液晶組成物として低電圧で駆動で
きる物も開発されている(高分子分散型液晶にシアノフ
ェニルエステル系液晶を用いる例は特開平2−2029
84から特開平2−202986などに提示されてい
る)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
高分子分散型液晶表示素子では、その製造過程で強い紫
外線を用いて液晶中の高分子前駆体を重合することが多
いため、液晶が紫外線でダメージを受けて比抵抗が低下
してアクティブ素子で駆動できなくなる課題を有してい
る。また製造過程で紫外線を用いない物でも製造後光の
当たる場所に保管しておくだけで、照射される光により
液晶が分解して比抵抗が低下してアクティブ素子で駆動
できなくなる課題を有していた。とくにシアノフェニル
エステル系液晶やベンゼン環に窒素を置換した骨格(ピ
リジン、ピリミジン骨格など)を持つ液晶は耐光性が悪
いという課題を有していた。
【0004】そこで本発明はこのような課題を解決する
ものであり、その目的とするところは、耐光性の良好
な、駆動電圧を低減できる化合物を含む液晶組成物を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶組成物は、
高分子と液晶を互いに分散あるいは配向分散させた表示
素子に用いる液晶組成物について、
【0006】
【化9】
【0007】
【化10】
【0008】
【化11】
【0009】
【化12】
【0010】
【化13】
【0011】
【化14】
【0012】
【化15】
【0013】
【化16】
【0014】で示される化合物群の中から少なくとも1
種類を1%から50%含むことを特徴とする。また、こ
の液晶組成物中に2色性色素を含有することも特徴とす
る。
【0015】以下詳細を実施例で示す。
【0016】
【実施例】
(実施例1)本実施例ではシアノフェノール誘導体とシ
クロへキサンカルボン酸誘導体とのエステル
【0017】
【化17】
【0018】を用いた例を示す。合成方法は、シアノフ
ェノールとペンチルシクロヘキサンカルボニルクロリド
を反応させる方法をとった。こうして得られた化合物
を、主にR−C6FH3−C64−C24−C64Cl
(Rは炭素数3から6個のアルキル基)およびR−C6
10−C64−C623(Rは炭素数3から6個のア
ルキル基)を含む液晶(以下液晶Aと略記)に、10%
混合して評価した。
【0019】評価用パネルの製造方法について示す。実
施例1、2、3において3種類のPDLCについて特性
を評価した。まず液晶をカプセル化して高分子バインダ
ー中に分散するもの(以下NCAPと略記)に用いてみ
た。液晶に2色性色素としてSI486、SI553、
M34(いずれも三井東圧染料社製)を1:8:2の割
合で色素濃度が3.5%となるように混合してポリビニ
ルアルコール水溶液中にわずかの界面活性剤とともに分
散した。懸濁溶液を電極(アクティブ素子を形成してお
いても良い)付きガラス基板上に展開して、乾燥して、
電極付き対向基板を真空中で張り合わせた。液晶/高分
子層の厚さは15μm程度であった。
【0020】パネル周囲をモールドして、耐光試験を行
った。用いた光源はハロゲンランプで、その発光特性、
強度は太陽光線と同等である。これによれば連続使用6
000時間でも明るさはほとんど変化しなかった。比較
実験として本実施例のシアノフェニルエステル系化合物
の代わりに従来のシアノフェノールとペンチルベンゾイ
ックアシッドのエステルを用いたところ、連続使用50
00時間で明るさが半減した。
【0021】本実施例では化学式中のRをペンチル基と
したが、アルキル基の長さは本化合物を混合することに
より変化する液晶の温度領域を、使用温度領域に合わせ
込むように選択することが望ましい。またRはアルキル
基のみならず、アルコキシ基、アルキルアミノ基でも同
様に用いることができる。また化学式中のXとして水素
を用いたが、F、Cl、CNを用いても良い。これらの
基を導入するとさらに低電圧化できるが、耐光性が低下
するので用途および使用条件に応じて選択する。
【0022】また、本実施例の化合物の混合量は用途に
もよるのであるが、駆動電圧を低くしたい場合にはホス
ト液晶に多く混合する。ただし、余り多く混合すると耐
光性及び比抵抗が低下するため好ましくない。ホスト液
晶としては、アクティブ素子と組み合わせる場合にはこ
こに示した液晶Aのほか、トラン系、フッ素系など、シ
アノ基、アゾ基、アゾキシ基のような比抵抗を下げる基
を有しない液晶を用いることができる。また、単純マト
リックスあるいはスタティック駆動で用いる場合は、本
発明で開示している液晶同士を混合して用いても良い
し、他のどのような液晶と混合して用いても良い。
【0023】(実施例2)次に高分子マトリックス中に
液晶が含まれているもの(以下PDLCと略記)に用い
てみた。用いた液晶は、液晶Aに実施例1の化合物を1
0%混合した物を用い、2色性色素を混合しなかった。
これに高分子前駆体として東亜合成化学社製のM620
0を30%加え、重合開始剤イルガキュア184(チバ
ガイギー社製)を混合しておく。電極付き基板2枚(ア
クティブ素子を形成しておいても良い)を電極面を向か
い合わせて間隙15μmを保って張り合わせた。この間
隙に先の混合物を封入して等方相にて紫外線(波長25
4nm、強度20mW/cm2)を照射して、高分子前
駆体を重合して液晶と層分離した)。
【0024】周囲をモールドして耐光試験を行った。こ
れによれば連続使用700時間でも明るさはほとんど変
化しない。先と同様の従来品を用いて比較実験を行った
ところ、連続使用500時間で明るさが50%低下し
た。
【0025】(実施例3)次に高分子と液晶を互いに配
向分散した物(以下GLADと略記)に用いてみた。液
晶に、液晶Aと実施例1の化合物を10%混合した物を
用い、2色性色素としてM361、SI512、M13
7(いずれも三井東圧染料社製)を1.5%:1.7
%:0.43%の割合で液晶に混合して、さらにカイラ
ル成分としてR1011(メルク社製)を0.5%混合
した。これに高分子前駆体としてターフェニルメタクリ
レートとビフェニルジメタクリレートを2:1混合物を
4%混合した。
【0026】2枚の電極付き(一方は反射性電極とし
た)基板(アクティブ素子を形成しておいても良い)の
電極表面に配向処理を施した後に電極面を向かい合わせ
て間隙5μmを保って張り合わせた。この間隙に先の液
晶混合物を封入して液晶状態で紫外線(300nm〜4
00nm、3mW/cm2)を照射して、液晶中から高
分子を析出させた。パネル周囲をモールドして、先と同
様の耐光試験を行った。これによれば連続使用6000
時間でも明るさはほとんど変化しなかった。
【0027】比較実験として本実施例のシアノフェニル
エステル系化合物の代わりに従来のシアノフェノールと
ペンチルベンゾイックアシッドのエステルを用いたとこ
ろ、連続使用5000時間で明るさが半減した。
【0028】(実施例4)本実施例ではシアノビフェノ
ール誘導体とシクロへキサンカルボン酸誘導体とのエス
テル
【0029】
【化18】
【0030】を用いた例を示す。実施例1、2、3にお
いて原料としてシアノフェノールの代わりにシアノビフ
ェノールを用いるのである。RおよびXとしては実施例
1の条件を満たせば用いることができる。R、Xとして
実施例1と同じものを用いたところ、実施例1の化合物
よりも散乱時の散乱度を増すことができた。これはビフ
ェニル部分で複屈折性が増すためと考えられる。
【0031】(実施例5)本実施例ではシアノフェノー
ル誘導体とナフトイックアシッド誘導体とのエステル
【0032】
【化19】
【0033】を用いた例を示す。合成方法は、ジシアノ
フェノールとペンチルナフトイルクロリドを反応させる
方法をとった。こうして得られた化合物を液晶Aに、1
5%混合して評価した。評価用パネルの製造方法につい
て示す。実施例5、6、7において3種類のPDLCに
ついて特性を評価した。まずNCAPに用いてみた。液
晶に2色性色素としてSI486、SI553、M34
(いずれも三井東圧染料社製)を1:8:2の割合で色
素濃度が3.5%となるように混合してポリビニルアル
コール水溶液中にわずかの界面活性剤とともに分散し
た。懸濁溶液を電極付きガラス基板(アクティブ素子を
形成しておいても良い)上に展開して、乾燥して、電極
付き対向基板を真空中で張り合わせた。液晶/高分子層
の厚さは15μm程度であった。
【0034】パネル周囲をモールドして、耐光試験を行
った。用いた光源はハロゲンランプで、その発光特性、
強度は太陽光線と同等である。これによれば連続使用5
000時間でも明るさはほとんど変化しなかった。比較
実験として本実施例のシアノフェニルエステル系化合物
の代わりに従来のシアノフェノールとペンチルベンゾイ
ックアシッドのエステルを用いたところ、連続使用50
00時間で明るさが半減した。
【0035】本実施例では化学式中のRをペンチル基と
したが、アルキル基の長さは本化合物を混合することに
より変化する液晶の温度領域を、使用温度領域に合わせ
込むように選択することが望ましい。またRはアルキル
基のみならず、アルコキシ基、アルキルアミノ基でも同
様に用いることができる。また化学式中のXとしてシア
ノ基を用いたが、H、F、Clを用いても良い。F、C
l基を導入しても低電圧化できるが、シアノ基を導入し
た場合と同様耐光性が低下するので用途および使用条件
に応じて選択する。
【0036】また、本実施例の化合物の混合量は用途に
もよるのであるが、駆動電圧を低くしたい場合にはホス
ト液晶に多く混合する。ただし、余り多く混合すると耐
光性及び比抵抗が低下するため好ましくない。ホスト液
晶としては、アクティブ素子と組み合わせる場合にはこ
こに示した液晶Aのほか、トラン系、フッ素系など、シ
アノ基、アゾ基、アゾキシ基のような比抵抗を下げる基
を有しない液晶を用いることができる。また、単純マト
リックスあるいはスタティック駆動で用いる場合は、本
発明で開示している液晶同士を混合して用いても良い
し、他のどのような液晶と混合して用いても良い。
【0037】(実施例6)次にPDLCに用いてみた。
用いた液晶は、液晶Aに本実施例の化合物を15%混合
した物を用い、2色性色素を混合しなかった。これに高
分子前駆体として東亜合成化学社製のM6200を30
%加え、重合開始剤イルガキュア184(チバガイギー
社製)を混合しておく。電極付き基板2枚(アクティブ
素子を形成しておいてもよい)を電極面を向かい合わせ
て間隙15μmを保って張り合わせた。この間隙に先の
混合物を封入して等方相にて紫外線(波長254nm、
強度20mW/cm2)を照射して、高分子前駆体を重
合して液晶と層分離した)。周囲をモールドして耐光試
験を行った。これによれば連続使用500時間でも明る
さはほとんど変化しない。先と同様の従来品を用いて比
較実験を行ったところ、連続使用500時間で明るさが
50%低下した。
【0038】(実施例7)次に高分子と液晶を互いに配
向分散した物に用いてみた。液晶に、液晶Aと本実施例
の化合物を15%混合した物を用い、2色性色素として
M361、SI512、M137(いずれも三井東圧染
料社製)を1.5%:1.7%:0.43%の割合で液
晶に混合して、さらにカイラル成分としてR1011
(メルク社製)を0.5%混合した。これに高分子前駆
体としてターフェニルメタクリレートとビフェニルジメ
タクリレートを2:1混合物を4%混合した。2枚の電
極付き(一方は反射性電極とした)基板(アクティブ素
子を形成しても良い)の電極表面に配向処理を施した後
に電極面を向かい合わせて間隙5μmを保って張り合わ
せた。この間隙に先の液晶混合物を封入して液晶状態で
紫外線(300nm〜400nm、3mW/cm2)を
照射して、液晶中から高分子を析出させた。パネル周囲
をモールドして、先と同様の耐光試験を行った。これに
よれば連続使用5000時間でも明るさはほとんど変化
しなかった。比較実験として本実施例のシアノフェニル
エステル系化合物の代わりに従来のシアノフェノールと
ペンチルベンゾイックアシッドのエステルを用いたとこ
ろ、連続使用5000時間で明るさが半減した。
【0039】(実施例8)本実施例では実施例5、6、
7において、
【0040】
【化20】
【0041】を用いた例を示す。すなわち、原料として
シアノフェノールの代わりにシアノビフェノールを用い
るのである。RおよびXとしては実施例5の条件を満た
せば用いることができる。R、Xとして実施例5と同じ
ものを用いたところ、実施例5の化合物よりも散乱時の
散乱度を増すことができた。これはビフェニル部分で複
屈折性が増すためと考えられる。
【0042】(実施例9)本実施例ではシアノフェノー
ル誘導体とメチルベンゾイックアシッド誘導体とのエス
テル
【0043】
【化21】
【0044】を用いた例を示す。合成方法は、フロロシ
アノフェノールと4−ペンチル−2−メチル−ベンゾイ
ルクロリドを反応させる方法をとった。こうして得られ
た化合物を液晶Aに、10%混合して評価した。評価用
パネルの製造方法について示す。実施例9、10、11
において3種類のPDLCについて特性を評価した。ま
ずNCAPに用いてみた。液晶に2色性色素としてSI
486、SI553、M34(いずれも三井東圧染料社
製)を1:8:2の割合で色素濃度が3.5%となるよ
うに混合してポリビニルアルコール水溶液中にわずかの
界面活性剤とともに分散した。懸濁溶液を電極付きガラ
ス基板(アクティブ素子を形成しても良い)上に展開し
て、乾燥して、電極付き対向基板を真空中で張り合わせ
た。液晶/高分子層の厚さは15μm程度であった。
【0045】パネル周囲をモールドして、耐光試験を行
った。用いた光源はハロゲンランプで、その発光特性、
強度は太陽光線と同等である。これによれば連続使用5
000時間でも明るさはほとんど変化しなかった。比較
実験として本実施例のシアノフェニルエステル系化合物
の代わりに従来のシアノフェノールとペンチルベンゾイ
ックアシッドのエステルを用いたところ、連続使用50
00時間で明るさが半減した。
【0046】本実施例では化学式中のRをペンチル基と
したが、アルキル基の長さは本化合物を混合することに
より変化する液晶の温度領域を、使用温度領域に合わせ
込むように選択することが望ましい。またRはアルキル
基のみならず、アルコキシ基、アルキルアミノ基でも同
様に用いることができる。また化学式中のXとしてフッ
素を用いたが、H、Cl、CNを用いても良い。Cl、
CN基を導入しても低電圧化できるが、耐光性が低下す
るので用途および使用条件に応じて選択する。
【0047】また、本実施例の化合物の混合量は用途に
もよるのであるが、駆動電圧を低くしたい場合にはホス
ト液晶に多く混合する。ただし、余り多く混合すると耐
光性及び比抵抗が低下するため好ましくない。ホスト液
晶としては、アクティブ素子と組み合わせる場合にはこ
こに示した液晶Aのほか、トラン系、フッ素系など、シ
アノ基、アゾ基、アゾキシ基のような比抵抗を下げる基
を有しない液晶を用いることができる。また、単純マト
リックスあるいはスタティック駆動で用いる場合は、本
発明で開示している液晶同士を混合して用いても良い
し、他のどのような液晶と混合して用いても良い。
【0048】(実施例10)次にPDLCに用いてみ
た。用いた液晶は、液晶Aに本実施例の化合物を10%
混合した物を用い、2色性色素を混合しなかった。これ
に高分子前駆体として東亜合成化学社製のM6200を
30%加え、重合開始剤イルガキュア184(チバガイ
ギー社製)を混合しておく。電極付き基板2枚(アクテ
ィブ素子を形成しても良い)を電極面を向かい合わせて
間隙15μmを保って張り合わせた。この間隙に先の混
合物を封入して等方相にて紫外線(波長254nm、強
度20mW/cm2)を照射して、高分子前駆体を重合
して液晶と層分離した)。周囲をモールドして耐光試験
を行った。これによれば連続使用500時間でも明るさ
はほとんど変化しない。先と同様の従来品を用いて比較
実験を行ったところ、連続使用500時間で明るさが5
0%低下した。
【0049】(実施例11)次にGLADに用いてみ
た。液晶に、液晶Aと本実施例の化合物を10%混合し
た物を用い、2色性色素としてM361、SI512、
M137(いずれも三井東圧染料社製)を1.5%:
1.7%:0.43%の割合で液晶に混合して、さらに
カイラル成分としてR1011(メルク社製)を0.5
%混合した。これに高分子前駆体としてターフェニルメ
タクリレートとビフェニルジメタクリレートを2:1混
合物を4%混合した。2枚の電極付き(一方は反射性電
極とした)基板(アクティブ素子を形成しても良い)の
電極表面に配向処理を施した後に電極面を向かい合わせ
て間隙5μmを保って張り合わせた。この間隙に先の液
晶混合物を封入して液晶状態で紫外線(300nm〜4
00nm、3mW/cm2)を照射して、液晶中から高
分子を析出させた。
【0050】パネル周囲をモールドして、先と同様の耐
光試験を行った。これによれば連続使用5000時間で
も明るさはほとんど変化しなかった。比較実験として本
実施例のシアノフェニルエステル系化合物の代わりに従
来のシアノフェノールとペンチルベンゾイックアシッド
のエステルを用いたところ、連続使用5000時間で明
るさが半減した。
【0051】(実施例12)本実施例では実施例9、1
0、11において、
【0052】
【化22】
【0053】を用いた例を示す。すなわち、原料として
シアノフェノールの代わりにシアノビフェノールを用い
るのである。RおよびXとしては実施例9の条件を満た
せば用いることができる。R、Xとして実施例9と同じ
物を用いたところ、実施例9の化合物よりも散乱時の散
乱度を増すことができた。これはビフェニル部分で複屈
折性が増すためと考えられる。
【0054】(実施例13)本実施例ではシアノアニリ
ン誘導体とベンゾイックアシッド誘導体とのアミド
【0055】
【化23】
【0056】を用いた例を示す。合成方法は、4−シア
ノ−N−メチルアニリンとパラヘキシルベンゾイルクロ
リドを反応させる方法をとった。こうして得られた化合
物を液晶Aに、20%混合して評価した。評価用パネル
の製造方法について示す。実施例13、14、15にお
いて3種類のPDLCについて特性を評価した。まずN
CAPに用いてみた。液晶に2色性色素としてSI48
6、SI553、M34(いずれも三井東圧染料社製)
を1:8:2の割合で色素濃度が3.5%となるように
混合してポリビニルアルコール水溶液中にわずかの界面
活性剤とともに分散した。懸濁溶液を電極付きガラス基
板(アクティブ素子を形成しても良い)上に展開して、
乾燥して、電極付き対向基板を真空中で張り合わせた。
液晶/高分子層の厚さは15μm程度であった。
【0057】パネル周囲をモールドして、耐光試験を行
った。用いた光源はハロゲンランプで、その発光特性、
強度は太陽光線と同等である。これによれば連続使用1
万時間でも明るさはほとんど変化しなかった。比較実験
として本実施例のシアノフェニルエステル系化合物の代
わりに従来のシアノフェノールとペンチルベンゾイック
アシッドのエステルを用いたところ、連続使用5000
時間で明るさが半減した。
【0058】本実施例では化学式中のRをヘキシル基と
したが、アルキル基の長さは本化合物を混合することに
より変化する液晶の温度領域を、使用温度領域に合わせ
込むように選択することが望ましい。またRはアルキル
基のみならず、アルコキシ基、アルキルアミノ基でも同
様に用いることができる。また化学式中のXとして水素
を用いたが、F、Cl、CNを用いても良い。これらの
基を導入するとさらに低電圧化できるが、耐光性が低下
するので用途および使用条件に応じて選択する。 ま
た、本実施例の化合物の混合量は用途にもよるのである
が、駆動電圧を低くしたい場合にはホスト液晶に多く混
合する。ただし、余り多く混合すると耐光性及び比抵抗
が低下するため好ましくない。ホスト液晶としては、ア
クティブ素子と組み合わせる場合にはここに示した液晶
Aのほか、トラン系、フッ素系など、シアノ基、アゾ
基、アゾキシ基のような比抵抗を下げる基を有しない液
晶を用いることができる。また、単純マトリックスある
いはスタティック駆動で用いる場合は、本発明で開示し
ている液晶同士を混合して用いても良いし、他のどのよ
うな液晶と混合して用いても良い。
【0059】(実施例14)次にPDLCに用いてみ
た。用いた液晶は、液晶Aに本実施例の化合物を20%
混合した物を用い、2色性色素を混合しなかった。これ
に高分子前駆体として東亜合成化学社製のM6200を
30%加え、重合開始剤イルガキュア184(チバガイ
ギー社製)を混合しておく。電極付き基板2枚(アクテ
ィブ素子を形成しても良い)を電極面を向かい合わせて
間隙15μmを保って張り合わせた。この間隙に先の混
合物を封入して等方相にて紫外線(波長254nm、強
度20mW/cm2)を照射して、高分子前駆体を重合
して液晶と層分離した)。周囲をモールドして耐光試験
を行った。これによれば連続使用1000時間でも明る
さはほとんど変化しない。先と同様の従来品を用いて比
較実験を行ったところ、連続使用500時間で明るさが
50%低下した。
【0060】(実施例15)次にGLADに用いてみ
た。液晶に、液晶Aと本実施例の化合物を20%混合し
た物を用い、2色性色素としてM361、SI512、
M137(いずれも三井東圧染料社製)を1.5%:
1.7%:0.43%の割合で液晶に混合して、さらに
カイラル成分としてR1011(メルク社製)を0.5
%混合した。これに高分子前駆体としてターフェニルメ
タクリレートとビフェニルジメタクリレートを2:1混
合物を4%混合した。2枚の電極付き(一方は反射性電
極とした)基板(アクティブ素子を形成しても良い)の
電極表面に配向処理を施した後に電極面を向かい合わせ
て間隙5μmを保って張り合わせた。この間隙に先の液
晶混合物を封入して液晶状態で紫外線(300nm〜4
00nm、3mW/cm2)を照射して、液晶中から高
分子を析出させた。
【0061】パネル周囲をモールドして、先と同様の耐
光試験を行った。これによれば連続使用1万時間でも明
るさはほとんど変化しなかった。比較実験として本実施
例のシアノフェニルエステル系化合物の代わりに従来の
シアノフェノールとペンチルベンゾイックアシッドのエ
ステルを用いたところ、連続使用5000時間で明るさ
が半減した。
【0062】(実施例16)本実施例では実施例13、
14、15において、
【0063】
【化24】
【0064】を用いた例を示す。すなわち、原料として
シアノアニリンの代わりにシアノフェニル−N−メチル
アニリンを用いるのである。RおよびXとしては実施例
13の条件を満たせば用いることができる。R、Xとし
て実施例13と同じ物を用いたところ、実施例13の化
合物よりも散乱時の散乱度を増すことができた。これは
ビフェニル部分で複屈折性が増すためと考えられる。
【0065】(実施例17)本実施例では、先に示した
全ての実施例で用いた液晶に、
【0066】
【化25】
【0067】で示される化合物を添加した例を示す。こ
の化合物を添加すると液晶の複屈折性をさらに大きくす
ることができた。例として実施例1にペンチルフロロタ
ーフェニルカルボニトリル(Rがペンチル基、Xがフッ
素)を6%添加するだけで複屈折率を0.2まで向上す
ることができた。この化合物を添加する際、液晶の温度
領域の変化に注意する必要がある。他の実施例にも同様
に応用できる。
【0068】以上本発明の液晶組成物は、先の全ての実
施例の中で示されていない高分子分散型液晶表示素子に
も応用可能である。また、通常のツイストネマチック型
液晶表示素子にも応用可能である。
【0069】
【発明の効果】以上本発明によれば、高分子分散型液晶
表示素子あるいは高分子配向分散型液晶表示素子に先に
示した新しいシアノフェニルエステル系あるいはシアノ
ビフェニルエステル系化合物を混合した液晶を用いるこ
とにより、低駆動電圧と耐光性を両立することができ
た。これにより、野外で用いることの多い携帯型情報機
器の表示装置として用いることができるようになった。
信頼性の高い大容量反射型ディスプレイを作製すること
も容易となった。また野外広告板に用いることも可能と
なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/38 9279−4H 19/46 9279−4H 19/60 Z 9279−4H G02F 1/13 500 // G02F 1/1333 9017−2K (72)発明者 飯坂 英仁 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子と液晶を互いに分散または配向分
    散させた表示素子に用いる液晶組成物について、 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 で示される化合物群の中から少なくとも1種類を1%か
    ら50%含むことを特徴とする液晶組成物。
  2. 【請求項2】 前記液晶組成物中に2色性色素を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶組成物。
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