JPH0726192U - 携帯用湿潤器 - Google Patents

携帯用湿潤器

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JPH0726192U
JPH0726192U JP6293193U JP6293193U JPH0726192U JP H0726192 U JPH0726192 U JP H0726192U JP 6293193 U JP6293193 U JP 6293193U JP 6293193 U JP6293193 U JP 6293193U JP H0726192 U JPH0726192 U JP H0726192U
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JP
Japan
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water
container
portable
sponge
retaining material
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Pending
Application number
JP6293193U
Other languages
English (en)
Inventor
敏 宮内
Original Assignee
敏 宮内
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】切手、印紙類や指先を濡らしたりする際の携帯
用湿潤器を、長期にわたって携帯しても、充分に保水機
能を有し、それでいて水が漏れたりしないでかつ廉価で
実用的なものとする。 【構成】携帯用湿潤器の保水材料を、含水していない状
態下では押圧したときに形成されるくぼみが復元しにく
いスポンジ状物質とし、これを収納容器上面の高さより
も下方にかつ周縁を容器内壁に密接させ、水分を保水さ
せて収納したこと。薄い湿布で表面を被覆した吸水性ポ
リマーとしたこと。溶解させた塩化カリウムを主剤とす
る除湿剤を含浸させたこと。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外出時に際して、切手や印紙の糊部を濡らして封筒や帳票類に貼着 したり、更には紙類の枚数を数えたり、帳票類をめくるときに指先を濡らすため に用いる携帯用の湿潤器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、切手や印紙の糊部を濡らして封筒や帳票類に貼着したり、更には紙類の 枚数を数えたり、帳票類をめくるときに指先を濡らすために用いる携帯用の湿潤 器としては、実公昭48−38466のように小型の開閉する蓋付き容器の内部 にスポンジ状の保水材料を収納したものや、実開昭63−154296のように 小型の開閉する蓋付き容器の内部にスポンジ状の保水材料を収納し、下方の貯留 水と毛細管で接続したもの、更には実開昭63−153823のように切手や印 紙類の収納部を具備したもの、実開平3−101659のように湿潤器と印肉を 表裏一体で設けたもの、実開昭63−60695のようにスポンジと吸水性ポリ マーとを組合せたものなどが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、実公昭48−38466においては、指先を濡らす際にスポンジを押 圧したとき、スポンジから水が溢れないよう、皿状器体内に間隙を設けて別途短 筒体をはめこむようにし、この短筒体内にスポンジを収納すると共に、スポンジ 内に切除部を設け、なおかつ蓋の開閉機能を構成する係止部やバネ部の発錆を防 止するためにきわめて複雑な構造を採用していることから製造上のコストアップ 要因となり、実用化が困難であるという問題がある。
【0004】 また、実開昭63−154296については容器内に貯留水を設け、毛細管で 接続しているため、極度に密閉度を高めないと、縦にしたときには内部の水が漏 れやすく携帯用としては適さないとう問題がある。かといってシール性を高めた 構造にするとこれまた製造上のコストアップ要因となり、実用化が困難であると いう問題は前記と同様である。更に実開昭63−153823については、スポ ンジだけに保水機能を持たせるため、蒸発を抑制すべく水を多くすると漏れてし まい、少なくすると直ぐ蒸発して短時間で湿潤器としての機能を失うばかりか印 紙や切手類の収納部も具備しているため全体的に寸法が大きくなり、やはり携帯 用としては適さないという問題がある。実開平3−101659については、印 肉も具備しているためコストアップとなり、かつ表裏で使い分けする必要があっ て実用的でないという問題がある。実開昭63−60695については、もとも と携帯用でなく、卓上用として用いることを前提とし、蓋なしの上部が開口した 容器内にスポンジと吸水性ポリマーを収納したものであるが、収納するにあたり 、ポリマー粒が水分を含んだときに溶けて流出しないようスポンジ内に空洞部を 設けてその中にポリマー粒を収納したり、ポリマー粒が溶けるに充分な水量や貯 水量を必要とするため、携帯用として製造するにあたっては技術的に解決すべき 数多くの困難な問題がある。
【0005】 そこで本出願人は先に実開平4−83696において、合成樹脂材からなるケ ース内に、スポンジ素材の上面ににメッシュシートを被覆し、これを更に海面状 素材の上に重合して収納した携帯用湿潤器を提案したが、これにおいても、保水 性の向上や製造コスト低減など、実用化の点において種々改良すべき点が残され ている。
【0006】 本考案は、長期にわたって携帯しても、充分な保水機能を有し、それでいて水 が漏れたりしないでかつ廉価で実用的な携帯用の湿潤器を提供するのを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案をなすにあたっては鋭意研究の結果、水分を吸収させる湿潤体として、 含水していない状態下では押圧したときに形成されるくぼみが復元しにくいスポ ンジ状物質を使用すれば、いったん強制的に吸水させると、反発力が弱いため、 逆に水分が溢れにくく、かつ保水性が向上し、厚みを比較的薄くしても、この単 一のスポンジ状物質のみで、長期にわたり保水機能を維持することが可能である ことを知見した。更にまた吸水性ポリマーでも、ポリマーの上面に薄い透水性の 湿布を設け、かつその側面周囲を密封して容器内壁に密接させて収納すれば、ポ リマー粒が溶けても容器外へ流出せず、逆に押圧時に容器側壁の反発力で上面に 設けてある透水性の湿布を介してサラッとした感覚で長期にわたって湿分を付与 させることが出来ること。更にまた。塩化カリウムを主剤とする除湿剤を水で溶 かし、これをスポンジ類に含浸させたり、前記ポリマーと混合させて用いれば、 長期にわたって保水機能を維持することが可能であることもあわせて知見した。 そこで本考案は、開閉する蓋付き容器の内部に保水材料を収納した携帯用湿潤器 において、前記保水材料を、含水していない状態下では押圧したときに形成され るくぼみが復元しにくいスポンジ状物質とし、これを収納容器上面の高さよりも 下方にかつ周縁を容器内壁に密接させ、水分を保水させて収納したこと。そして もうひとつは、前記保水材料を薄い湿布で被覆した吸水性ポリマーとしたこと、 そして更にもうひとつは、前記保水材料に塩化カリウムを主剤とする除湿剤を含 浸させことをその手段としている。
【0008】
【作用】
本考案によれば、含水していない状態下では押圧したときに形成されるくぼみ が復元しにくいスポンジ状物質を用いるので、復元に要する反発力の弱いことが 逆に作用し、含水後は強く押圧しても水が溢れにくく、長期にわたって保水機能 を維持させることが出来る。しかも、容器上面の高さよりも下方にかつ周縁を容 器内壁に密接させて収納してあるから、反発力の弱い特性との相乗効果で、水分 が多い場合でも、容器外へ溢れ出るようなことはない。ポリマーを使用した場合 でも、上面に薄い透水性の湿布を設け、かつその側面周囲を容器内壁に密接させ て収納することで長期にわたって保水機能を維持させることが出来ると共に、ポ リマーが容器の外へ流出することはない。またスポンジやポリマーと塩化カリウ ムを主剤とする除湿剤を組合わせることで長期にわたって保水機能を維持させる ことが出来る。そして何れも保水材料の周縁部を容器内壁に密接させるようにし たから、押圧時に側壁からの反発力で平坦な原型に復元が容易で、切手、印紙類 や指先を水で濡らすという作業のやり易さを維持出来る。更に携帯に適するよう 、蓋が開閉するようになっている水漏れしない密閉容器で構成されているにも関 わらず、コストアップを招来することなく廉価に製造することが出来る。
【0009】
【実施例】
図1は、本考案の1実施例を示す全体斜視図で、開閉する蓋1が付いている容 器2の内部に、保水材料として、含水していない状態下では押圧したときに形成 されるくぼみが復元しにくいスポンジ状物質3を、押圧時に水が容器外へ溢れな いよう、収納容器の上面2aの高さよりも下方にかつ周縁3aを容器2の内壁に 密接させ、水分を保水させて収納してある。尚本考案の湿潤器としては、携帯に 便利でかつ最大寸法の印紙類1枚が載ってかつ若干の余裕が生じる程度に小型で かつ薄型としてある。本実施例では、全体の厚みが12mm、短辺が45mm、 長辺が55mmの容器内に、厚みが6mm、短辺が35mm、長辺が45mmの スポンジ状物質を収納して用いたが、もちろんこれに限定されるものでなく、用 途に応じて携帯に便利な寸法とすることが出来るのは言うまでもない。図2は図 1におけるスポンジ状物質3の収納状態を正面からみた断面図である。スポンジ 状物質としては、本実施例の場合、NASA(米国航空宇宙局)で開発された、 衝撃吸収性を持つクッション素材のスポンジ状物質を使用した。保水させるにあ たっては、そのまま水に浸し、複数回圧縮操作を繰り返し、強制的に含水させる ことで充分に吸水させることが出来る。したがって一度吸水すると容易に蒸発し にくく、保水状態を長期間にわたって維持することが出来る。
【0010】 図3は保水材料として吸水性ポリマー4に含水させ、その表面を薄い透水性 の湿布4aで被覆したものである。被覆するにあたっては指先の触れる上面だけ でもよいが、水に溶けたポリマーが容器の外に溢れたりしないよう、周縁も被覆 しておくのがよい。また収納するにあたっては、使用時に反発力で押圧面のくぼ みが原型に復元するよう、容器内壁に密接させておくのがよい。これによって使 用時に溶けたポリマーが溢れることはなく、まるで濡れた感じがしない状態で切 手や指先を濡らすことが出来る。
【0011】 図4は保水材料としてスポンジ状物質3の下方に塩化カリウムを主剤とする除 湿剤5を水で溶かした状態で設け、これをスポンジ状物質3に含浸させたもので ある。これによって、保水性を更に長期にわたって維持することが可能となる。 そしてこのように塩化カリウムを使用するときは、保水性がきわめて高いので、 含水していない状態下では押圧したときに形戒されるくぼみが復元しにくいスポ ンジ状物質に限定されず、通常の軟質ウレタンを素材とするスポンジや海綿でも 適用可能である。更にまた、このようなスポンジや海綿にかえて、前記実施例で 説明した吸水性ポリマー用いても同様である。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように、 本考案によれば、蓋付きの密閉容器で構成されており 、しかも貯水部を持たず、保水材料に含水させておくだけなので、外出時に携帯 して持ち歩くことができ、いつ何処ででも、切手や印紙の糊部を濡らして封筒や 帳票類に貼着したり、紙類の枚数を数えたり、帳票類をめくるときに指先を濡ら すことなどが容易に出来る。特に保水材料として、含水していない状態下では押 圧したときに形成されるくぼみが復元しにくいスポンジ状物質を用いた場合は、 含水後は強く押圧しても水が溢れにくく、長期にわたって保水機能を維持させる ことが出来る。そしてまたスポンジ状物質は容器上面の高さよりも下方にかつ周 縁を容器内壁に密接させて収納してあるから、反発力の弱い特性との相乗効果で 、水分が多い場合でも、容器外へ溢れ出るようなことはなく、開閉する密閉容器 に収納してあることと相俟って、携帯時に水が漏れるようなこともない。そして また保水材料の周縁部を容器内壁に密接させてあるから、押圧時に側壁からの反 発力で平坦な原型に復元が容易となり、切手、印紙類や指先を水で濡らすという 作業のやり易さを維持出来る。しかもそれでいて製造コストが廉価で実用的であ るなど、種々のすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体斜視図
【図2】本考案の断面図
【図3】本考案の他の実施例を示す断面図
【図4】本考案の他の実施例を示す断面図
【符合の説明】
1 蓋 4 吸水性ポリマー 2 収納容器 4a 湿布 2a 容器の上面 5 除湿剤 3 スポンジ状物質 3a 容器内壁

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉する蓋付き容器の内部に保水材料を収
    納した携帯用湿潤器において、前記保水材料を、含水し
    ていない状態下では押圧したときに形成されるくぼみが
    復元しにくいスポンジ状物質とし、これを収納容器上面
    の高さよりも下方にかつ周縁を容器内壁に密接させ、水
    分を保水させて収納したことを特徴とする携帯用湿潤
    器。
  2. 【請求項2】開閉する蓋付き容器の内部に保水材料を収
    納した携帯用湿潤器において、前記保水材料を、薄い湿
    布で表面を被覆した吸水性ポリマーとし、これを容器内
    壁に密接させ、水分を保水させて収納したことを特徴と
    する携帯用湿潤器。
  3. 【請求項3】開閉する蓋付き容器の内部に保水材料を収
    納した携帯用湿潤器において、前記保水材料をスポンジ
    状物質、もしくは薄い湿布で表面を被覆した吸水性ポリ
    マーとし、溶解させた塩化カリウムを主剤とする除湿剤
    を含浸させると共に、これを容器内壁に密接させて収納
    したことを特徴とする携帯用の湿潤器。
JP6293193U 1993-10-20 1993-10-20 携帯用湿潤器 Pending JPH0726192U (ja)

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JPH0726192U true JPH0726192U (ja) 1995-05-16

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