JPH07261649A - ホログラフィックステレオグラム及びその作成方法 - Google Patents
ホログラフィックステレオグラム及びその作成方法Info
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- JPH07261649A JPH07261649A JP21071194A JP21071194A JPH07261649A JP H07261649 A JPH07261649 A JP H07261649A JP 21071194 A JP21071194 A JP 21071194A JP 21071194 A JP21071194 A JP 21071194A JP H07261649 A JPH07261649 A JP H07261649A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03H—HOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
- G03H1/00—Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
- G03H1/26—Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
- G03H1/268—Holographic stereogram
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03H—HOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
- G03H2210/00—Object characteristics
- G03H2210/40—Synthetic representation, i.e. digital or optical object decomposition
- G03H2210/44—Digital representation
- G03H2210/441—Numerical processing applied to the object data other than numerical propagation
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
- Processing Or Creating Images (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンピュータグラフィックスによる人為的画
像を記録したホログラフィックステレオグラムとその作
成方法を提供する。 【構成】コンピュータグラフィックスにより人為的に生
成した画像がホログラフィックステレオグラムの手法に
より記録されたホログラフィックステレオグラムとす
る。また作成方法は、コンピュータグラフィックスの技
術を用い、コンピュータによって人為的に生成した画像
の出力結果を利用して、複数の原画フィルムを作成する
第1の段階と、ホログラム感光板の感光面を複数の分割
された領域に分け、複数の原画フィルムのそれぞれにつ
いて、第1の段階の撮影方向に対応した分割領域に、原
画フィルムから光と参照光との干渉を利用したホログラ
ム回折像を露光形成する第2の段階と、から構成する。
像を記録したホログラフィックステレオグラムとその作
成方法を提供する。 【構成】コンピュータグラフィックスにより人為的に生
成した画像がホログラフィックステレオグラムの手法に
より記録されたホログラフィックステレオグラムとす
る。また作成方法は、コンピュータグラフィックスの技
術を用い、コンピュータによって人為的に生成した画像
の出力結果を利用して、複数の原画フィルムを作成する
第1の段階と、ホログラム感光板の感光面を複数の分割
された領域に分け、複数の原画フィルムのそれぞれにつ
いて、第1の段階の撮影方向に対応した分割領域に、原
画フィルムから光と参照光との干渉を利用したホログラ
ム回折像を露光形成する第2の段階と、から構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホログラフィックステレ
オグラム及びその作成方法に関する。
オグラム及びその作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コヒーレント光を得る装置としてのレー
ザの発達とともに、ホログラムの技術も進歩している。
このホログラムのうち、特に大きな被写体、動きのある
被写体を再生するために、ホログラフィックステレオグ
ラムという手法が考え出されている。このホログラフィ
ックステレオグラムは、従来、三次元被写体を基に、次
のような方法で作成されている。
ザの発達とともに、ホログラムの技術も進歩している。
このホログラムのうち、特に大きな被写体、動きのある
被写体を再生するために、ホログラフィックステレオグ
ラムという手法が考え出されている。このホログラフィ
ックステレオグラムは、従来、三次元被写体を基に、次
のような方法で作成されている。
【0003】まず、図5に示すように、三次元被写体1
をカメラ2内のフィルム3に撮影する。このとき、カメ
ラ2を被写体1からLだけ離れた平面内で、距離dだけ
平行移動させながら、複数のフィルムを撮影する。すな
わち、被写体1を複数の方向から撮影して複数の原画フ
ィルムを作成することになる。
をカメラ2内のフィルム3に撮影する。このとき、カメ
ラ2を被写体1からLだけ離れた平面内で、距離dだけ
平行移動させながら、複数のフィルムを撮影する。すな
わち、被写体1を複数の方向から撮影して複数の原画フ
ィルムを作成することになる。
【0004】続いて、図6に示すように、各原画フィル
ム3からの透過光をレンズ4で集光し、拡散板5上に結
像させる。拡散板5からL′だけ離れた位置には、ホロ
グラム感光板6が置かれ、このホログラム感光板6の前
面には、遮光板7が置かれる。この遮光板7には幅が所
定の寸法d′の矩形の開口窓8が設けられている。した
がって、ホログラム感光板6に対し斜めの方向から参照
光9を照射すれば、ホログラム感光板6上の開口窓8の
ある領域のみに、拡散板5からの光と、参照光9との干
渉に基づくホログラム回折像が露光形成されることにな
る。そこで、複数のフィルム3のそれぞれについて、そ
の撮影位置に対応した位置に遮光板7の開口窓8が位置
するように遮光板7を移動させながら、そのぞれのホロ
グラム回折像をホログラム感光板6上に露光形成させて
ゆく。この結果、図7に示すようにホログラム感光板6
の感光面は、複数の分割領域に分けられ、各分割領域ご
とにホログラム回折像が露光作成されることになり、こ
のホログラム感光板6上にホログラフィックステレオグ
ラムが形成されることになる。
ム3からの透過光をレンズ4で集光し、拡散板5上に結
像させる。拡散板5からL′だけ離れた位置には、ホロ
グラム感光板6が置かれ、このホログラム感光板6の前
面には、遮光板7が置かれる。この遮光板7には幅が所
定の寸法d′の矩形の開口窓8が設けられている。した
がって、ホログラム感光板6に対し斜めの方向から参照
光9を照射すれば、ホログラム感光板6上の開口窓8の
ある領域のみに、拡散板5からの光と、参照光9との干
渉に基づくホログラム回折像が露光形成されることにな
る。そこで、複数のフィルム3のそれぞれについて、そ
の撮影位置に対応した位置に遮光板7の開口窓8が位置
するように遮光板7を移動させながら、そのぞれのホロ
グラム回折像をホログラム感光板6上に露光形成させて
ゆく。この結果、図7に示すようにホログラム感光板6
の感光面は、複数の分割領域に分けられ、各分割領域ご
とにホログラム回折像が露光作成されることになり、こ
のホログラム感光板6上にホログラフィックステレオグ
ラムが形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
被写体は、コンピュータグラフィックスにより人為的に
作成した被写体を用いるものはなく、実際の立体模型で
は作成しずらい画像を記録した人為的な被写体による、
ホログラフィックステレオグラムの表現は出来なかっ
た。
被写体は、コンピュータグラフィックスにより人為的に
作成した被写体を用いるものはなく、実際の立体模型で
は作成しずらい画像を記録した人為的な被写体による、
ホログラフィックステレオグラムの表現は出来なかっ
た。
【0006】そこで、本発明は、人為的な再生像を可能
とするホログラフィックステレオグラムとその作成方法
を提供することを目的とする。
とするホログラフィックステレオグラムとその作成方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のホログラフィッ
クステレオグラムは、コンピュータグラフィックスによ
り人為的に生成した画像がホログラフィックステレオグ
ラムの手法により記録されていることを特徴とするホロ
グラフィックステレオグラムとする。
クステレオグラムは、コンピュータグラフィックスによ
り人為的に生成した画像がホログラフィックステレオグ
ラムの手法により記録されていることを特徴とするホロ
グラフィックステレオグラムとする。
【0008】一方、本発明のホログラフィックステレオ
グラムの作成方法は、複数の原画フィルムを作成する第
1の段階と、ホログラム感光板の感光面を複数の分割さ
れた領域に分け、前記複数の原画フィルムのそれぞれに
ついて、前記第1の段階の撮影方向に対応した前記分割
領域に、原画フィルムから光と参照光との干渉を利用し
たホログラム回折像を露光形成する第2の段階と、を有
するホログラフィックステレオグラムの作成方法におい
て、前記第1の段階における原画フィルムの作成を、コ
ンピュータグラフィックスの技術を用い、コンピュータ
によって人為的に生成した画像を出力し、この出力結果
を原画フィルムとして利用することで、原画フィルムを
作成することを特徴とするホログラフィックステレオグ
ラムの作成方法とする。
グラムの作成方法は、複数の原画フィルムを作成する第
1の段階と、ホログラム感光板の感光面を複数の分割さ
れた領域に分け、前記複数の原画フィルムのそれぞれに
ついて、前記第1の段階の撮影方向に対応した前記分割
領域に、原画フィルムから光と参照光との干渉を利用し
たホログラム回折像を露光形成する第2の段階と、を有
するホログラフィックステレオグラムの作成方法におい
て、前記第1の段階における原画フィルムの作成を、コ
ンピュータグラフィックスの技術を用い、コンピュータ
によって人為的に生成した画像を出力し、この出力結果
を原画フィルムとして利用することで、原画フィルムを
作成することを特徴とするホログラフィックステレオグ
ラムの作成方法とする。
【0009】
【作用】コンピュータグラフィックスによる画像を記録
するため、実際の立体模型では作成しずらい人為的な画
像を記録することができる。
するため、実際の立体模型では作成しずらい人為的な画
像を記録することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。
明する。
【0011】本発明のホログラフィックステレオグラム
の作成方法の一実施例としては、まず、第1の段階にお
ける原画フィルムの作成を、コンピュータグラフィック
スの技術を用い、コンピュータによって人為的に生成し
た画像をスキャナー、フィルムレコーダ、プロッタ等に
よって出力し、この出力結果で、三次元被写体を複数の
方向に投影した画像を有する複数の原画フィルムを作成
する。続いて、従来の一般的なホログラフィックステレ
オグラムの手法により、図6に示すように、各原画フィ
ルム3からの透過光をレンズ4で集光し、拡散板5上に
結像させる。拡散板5からL′だけ離れた位置には、ホ
ログラム感光板6が置かれ、このホログラム感光板6の
前面には、遮光板7が置かれる。この遮光板7には幅が
所定の寸法d′の矩形の開口窓8が設けられている。し
たがって、ホログラム感光板6に対し斜めの方向から参
照光9を照射すれば、ホログラム感光板6上の開口窓8
のある領域のみに、拡散板5からの光と、参照光9との
干渉に基づくホログラム回折像が露光形成されることに
なる。そこで、複数のフィルム3のそれぞれについて、
その撮影位置に対応した位置に遮光板7の開口窓8が位
置するように遮光板7を移動させながら、そのぞれのホ
ログラム回折像をホログラム感光板6上に露光形成させ
てゆく。この結果、図7に示すようにホログラム感光板
6の感光面は、複数の分割領域に分けられ、各分割領域
ごとにホログラム回折像が露光作成されることになり、
このホログラム感光板6上にホログラフィックステレオ
グラムが形成されることになる。
の作成方法の一実施例としては、まず、第1の段階にお
ける原画フィルムの作成を、コンピュータグラフィック
スの技術を用い、コンピュータによって人為的に生成し
た画像をスキャナー、フィルムレコーダ、プロッタ等に
よって出力し、この出力結果で、三次元被写体を複数の
方向に投影した画像を有する複数の原画フィルムを作成
する。続いて、従来の一般的なホログラフィックステレ
オグラムの手法により、図6に示すように、各原画フィ
ルム3からの透過光をレンズ4で集光し、拡散板5上に
結像させる。拡散板5からL′だけ離れた位置には、ホ
ログラム感光板6が置かれ、このホログラム感光板6の
前面には、遮光板7が置かれる。この遮光板7には幅が
所定の寸法d′の矩形の開口窓8が設けられている。し
たがって、ホログラム感光板6に対し斜めの方向から参
照光9を照射すれば、ホログラム感光板6上の開口窓8
のある領域のみに、拡散板5からの光と、参照光9との
干渉に基づくホログラム回折像が露光形成されることに
なる。そこで、複数のフィルム3のそれぞれについて、
その撮影位置に対応した位置に遮光板7の開口窓8が位
置するように遮光板7を移動させながら、そのぞれのホ
ログラム回折像をホログラム感光板6上に露光形成させ
てゆく。この結果、図7に示すようにホログラム感光板
6の感光面は、複数の分割領域に分けられ、各分割領域
ごとにホログラム回折像が露光作成されることになり、
このホログラム感光板6上にホログラフィックステレオ
グラムが形成されることになる。
【0012】このホログラフィックステレオグラムは、
図8に示すようにホログラム感光板6の一方から参照光
9を照射し、他方に視点10を置くことによって再生さ
れ、三次元被写体1の三次元再生像1′が得られる。再
生像1′の倍率は、LとL′およびdとd′の比によっ
て決定される。
図8に示すようにホログラム感光板6の一方から参照光
9を照射し、他方に視点10を置くことによって再生さ
れ、三次元被写体1の三次元再生像1′が得られる。再
生像1′の倍率は、LとL′およびdとd′の比によっ
て決定される。
【0013】但し、上述の方法によって作成されたホロ
グラフィックステレオグラムには、不要な干渉縞が記録
されてしまうという問題点がある。前述のように、図6
に示すホログラム回折像の露光工程では、各原画フィル
ム3につての露光が、それぞれホログラム感光板6の所
定位置に行われる。一般に、図5に示すホログラフィッ
クステレオグラムの撮影段階では、数十枚〜数百枚の原
画フィルムの撮影が行われるため、原画フィルムとして
は取扱いの容易な市販のロールフィルム(例えば、35
mmの映画用フィルム)が用いられる。このため、ロー
ルフィルム3は、図1に示すように透明板11aと11
bとの間に挟まれて支持される。ロールフィルム3をこ
の透明板11の間に挿通させて移動させれば、必要な原
画フィルムの露光を順に行うことができる。ホログラム
回折像の形成は、微細な干渉縞の記録を必要とするた
め、原画フィルムがガラス乾板のような堅固なもので構
成されているような場合でない限り、このような透明板
11によって原画フィルムを振動しないようにしかっり
と支持する必要がある。ところが、透明板11に光を通
すと、図2(光路を一点鎖線で示す)に示すように、前
面および背面で反射が生じ、この反射光が互いに干渉し
あって不要な干渉縞が形成されることになる。
グラフィックステレオグラムには、不要な干渉縞が記録
されてしまうという問題点がある。前述のように、図6
に示すホログラム回折像の露光工程では、各原画フィル
ム3につての露光が、それぞれホログラム感光板6の所
定位置に行われる。一般に、図5に示すホログラフィッ
クステレオグラムの撮影段階では、数十枚〜数百枚の原
画フィルムの撮影が行われるため、原画フィルムとして
は取扱いの容易な市販のロールフィルム(例えば、35
mmの映画用フィルム)が用いられる。このため、ロー
ルフィルム3は、図1に示すように透明板11aと11
bとの間に挟まれて支持される。ロールフィルム3をこ
の透明板11の間に挿通させて移動させれば、必要な原
画フィルムの露光を順に行うことができる。ホログラム
回折像の形成は、微細な干渉縞の記録を必要とするた
め、原画フィルムがガラス乾板のような堅固なもので構
成されているような場合でない限り、このような透明板
11によって原画フィルムを振動しないようにしかっり
と支持する必要がある。ところが、透明板11に光を通
すと、図2(光路を一点鎖線で示す)に示すように、前
面および背面で反射が生じ、この反射光が互いに干渉し
あって不要な干渉縞が形成されることになる。
【0014】この不要な干渉縞は、ホログラフィックス
テレオグラム内に記録され、再生時のS/N比を低下さ
せることになる。このような不要な反射光の発生を避け
るために、原画フィルム3の周縁部のみを支持する方法
も考えられるが、このような方法では原画フィルム3の
微小振動を抑えることができなくなり、良質のホログラ
ム再生像が得られなくなってしまうのである。
テレオグラム内に記録され、再生時のS/N比を低下さ
せることになる。このような不要な反射光の発生を避け
るために、原画フィルム3の周縁部のみを支持する方法
も考えられるが、このような方法では原画フィルム3の
微小振動を抑えることができなくなり、良質のホログラ
ム再生像が得られなくなってしまうのである。
【0015】そこで、不要な干渉縞が記録されることの
ない良質なホログラフィックステレオグラムを得る方法
として、前記第2の段階におけるホログラム回折像の露
光形成を行う場合に、前記原画フィルムの少なくとも一
方の面に、反射防止膜を被着した透明板を密着させ、こ
の透明板によって前記原画フィルムを支持するようにし
た作成方法がある。
ない良質なホログラフィックステレオグラムを得る方法
として、前記第2の段階におけるホログラム回折像の露
光形成を行う場合に、前記原画フィルムの少なくとも一
方の面に、反射防止膜を被着した透明板を密着させ、こ
の透明板によって前記原画フィルムを支持するようにし
た作成方法がある。
【0016】図3は、第2の段階(図6の示す露光段
階)における原画フィルム3の支持状態を示す図であ
る。この方法では、原画フィルム3としてロールフィル
ム3を用いており、このロールフィルム3を支持するた
めに、図1の方法と同様に一対の透明板11aおよび1
1bを用いている。ただ、透明板11aおよび11bの
両面には、反射防止膜12が被着されている点が、図1
のホログラフィックステレオグラムの作成技術と異な
る。このように反射防止膜12を被着することにより、
図4に示すように透明板11の表裏面での反射がなくな
るため、図1の方法のように不要な干渉縞がホログラム
感光板6上のホログラフィックステレオグラムに悪影響
を与えることがなくなる。ただ、ロールフィルム3の表
裏面において反射光の発生があるが、反射光の発生はこ
れらの面だけに限られ、しかもこれらの反射光に基づく
干渉縞のパターンは、一般に原画ごとに異なるため、大
きな問題にはならない。このように、ホログラム回折像
の露光過程で、原画フィルムを支持する透明板に反射防
止膜を被着させるようにすれば、不要な干渉縞の記録を
低減させることができ、S/N比の良い再生像を得るこ
とができるようになる。
階)における原画フィルム3の支持状態を示す図であ
る。この方法では、原画フィルム3としてロールフィル
ム3を用いており、このロールフィルム3を支持するた
めに、図1の方法と同様に一対の透明板11aおよび1
1bを用いている。ただ、透明板11aおよび11bの
両面には、反射防止膜12が被着されている点が、図1
のホログラフィックステレオグラムの作成技術と異な
る。このように反射防止膜12を被着することにより、
図4に示すように透明板11の表裏面での反射がなくな
るため、図1の方法のように不要な干渉縞がホログラム
感光板6上のホログラフィックステレオグラムに悪影響
を与えることがなくなる。ただ、ロールフィルム3の表
裏面において反射光の発生があるが、反射光の発生はこ
れらの面だけに限られ、しかもこれらの反射光に基づく
干渉縞のパターンは、一般に原画ごとに異なるため、大
きな問題にはならない。このように、ホログラム回折像
の露光過程で、原画フィルムを支持する透明板に反射防
止膜を被着させるようにすれば、不要な干渉縞の記録を
低減させることができ、S/N比の良い再生像を得るこ
とができるようになる。
【0017】なお、上述の方法では、一対の透明板11
a,11bの両方に反射防止膜12を被着させたが、一
方を反射防止膜を有しない従来どおりの透明板11で支
持するようにすることが可能である。あるいは反射防止
膜を被着させた透明板を1つだけ用いてフィルムを支持
することも可能である。また、原画フィルムとしては、
ロールフィルム以外のものを用いてもかまわない。
a,11bの両方に反射防止膜12を被着させたが、一
方を反射防止膜を有しない従来どおりの透明板11で支
持するようにすることが可能である。あるいは反射防止
膜を被着させた透明板を1つだけ用いてフィルムを支持
することも可能である。また、原画フィルムとしては、
ロールフィルム以外のものを用いてもかまわない。
【0018】以下、具体的な数値を示しながら、本実施
例にかかる方法でホログラフィックステレオグラムを作
成した手順を説明する。三次元被写体1としては高さ5
cmの人形を用い、図5に示すようにL=300mmの
距離から、35mmのロールフィルムを充填したスチー
ルカメラ2で、d=2mmずつ移動させながら、100
枚のフィルムを撮影する代わりに、コンピュータグラフ
ィックスを用いて三次元被写体を複数の方向に投影した
画像を出力して、複数の画像からなるロールフィルムを
得る。このロールフィルムを現像処理後、ホジネガを反
転させたフィルムを作成して原画フィルムとする。この
ロールフィルムを用いて、図6に示すような露光系でホ
ログラフィックステレオグラムの作成を行う。このと
き、図3に示すように、大きさ26mm×38mm、厚
み2mm、の2枚の透明板11a,11bでロールフィ
ルム3を両側から挟んで密着支持する。これらの透明板
11a,11bのそれぞれ両面には、反射防止膜12を
被着させる。反射防止膜12は、図3の例では一層であ
るが、二層、三層あるいはそれ以上の多層を被着させて
反射防止効果を向上させることができる。また、反射防
止膜12の材質としては、MgF2,SiO,Si
O2 ,ZnS,氷晶石,Cr,LiF等がよく用いられ
るが、これらに限定されるわけではなく、要するに反射
防止効果のあるものであれば何でもかまわない。なお、
反射防止膜12の被着方法については、吹付け法、蒸着
法、スパッタリング法等がよく用いられるが、この他の
方法で被着したものでもかまわない。投影光および参照
光9としては、波長4880Å、出力0.8Wのアルゴ
ンレーザの光を用いる。レンズ4として、直径50m
m,焦点距離100mmのレンズを用いて原画フィルム
の像を拡散板5に投影し、ここからの散乱光を物体光と
してL′=300mmの距離にあるホログラム感光板6
(アグファ−ゲバルト社製写真乾板 8E56HD,サ
イズ30mm×200mm×3mm)に照射する。参照
光9は、ホログラム感光板6に対して30°の角度で照
射する。遮光板7の開口部8は幅d′=2mmのものを
使用し、2mmずつ移動させながら、ホログラム回折像
の記録を各分割領域ごとに行う。
例にかかる方法でホログラフィックステレオグラムを作
成した手順を説明する。三次元被写体1としては高さ5
cmの人形を用い、図5に示すようにL=300mmの
距離から、35mmのロールフィルムを充填したスチー
ルカメラ2で、d=2mmずつ移動させながら、100
枚のフィルムを撮影する代わりに、コンピュータグラフ
ィックスを用いて三次元被写体を複数の方向に投影した
画像を出力して、複数の画像からなるロールフィルムを
得る。このロールフィルムを現像処理後、ホジネガを反
転させたフィルムを作成して原画フィルムとする。この
ロールフィルムを用いて、図6に示すような露光系でホ
ログラフィックステレオグラムの作成を行う。このと
き、図3に示すように、大きさ26mm×38mm、厚
み2mm、の2枚の透明板11a,11bでロールフィ
ルム3を両側から挟んで密着支持する。これらの透明板
11a,11bのそれぞれ両面には、反射防止膜12を
被着させる。反射防止膜12は、図3の例では一層であ
るが、二層、三層あるいはそれ以上の多層を被着させて
反射防止効果を向上させることができる。また、反射防
止膜12の材質としては、MgF2,SiO,Si
O2 ,ZnS,氷晶石,Cr,LiF等がよく用いられ
るが、これらに限定されるわけではなく、要するに反射
防止効果のあるものであれば何でもかまわない。なお、
反射防止膜12の被着方法については、吹付け法、蒸着
法、スパッタリング法等がよく用いられるが、この他の
方法で被着したものでもかまわない。投影光および参照
光9としては、波長4880Å、出力0.8Wのアルゴ
ンレーザの光を用いる。レンズ4として、直径50m
m,焦点距離100mmのレンズを用いて原画フィルム
の像を拡散板5に投影し、ここからの散乱光を物体光と
してL′=300mmの距離にあるホログラム感光板6
(アグファ−ゲバルト社製写真乾板 8E56HD,サ
イズ30mm×200mm×3mm)に照射する。参照
光9は、ホログラム感光板6に対して30°の角度で照
射する。遮光板7の開口部8は幅d′=2mmのものを
使用し、2mmずつ移動させながら、ホログラム回折像
の記録を各分割領域ごとに行う。
【0019】なお、このようにして得られるホログラフ
ィックステレオグラムをもとにして、白色光による再生
が可能なホログラフィックステレオグラムの作成方法は
公知であるので(たとえば、米国特許第3633989
号参照)、ここでは説明を省略する。
ィックステレオグラムをもとにして、白色光による再生
が可能なホログラフィックステレオグラムの作成方法は
公知であるので(たとえば、米国特許第3633989
号参照)、ここでは説明を省略する。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、コンピュ
ータグラフィックスによる画像を記録するため、立体模
型を作成することなく、実際の立体模型では作成しずら
い人為的な画像を、記録することができる。
ータグラフィックスによる画像を記録するため、立体模
型を作成することなく、実際の立体模型では作成しずら
い人為的な画像を、記録することができる。
【図1】ホログラフィックステレオグラムの作成方法の
第2段階の工程における原画フィルムの支持状態の一例
を示す図。
第2段階の工程における原画フィルムの支持状態の一例
を示す図。
【図2】ホログラフィックステレオグラムの作成方法の
一例に用いる透明板の光学特性を示す図。
一例に用いる透明板の光学特性を示す図。
【図3】ホログラフィックステレオグラムの作成方法の
第2の段階の工程における原画フィルムの支持状態の他
の例を示す図。
第2の段階の工程における原画フィルムの支持状態の他
の例を示す図。
【図4】ホログラフィックステレオグラムの作成方法の
他の例に用いる透明板の光学特性を示す図。
他の例に用いる透明板の光学特性を示す図。
【図5】従来のホログラフィックステレオグラムの作成
の第1の段階の説明図。
の第1の段階の説明図。
【図6】一般的なホログラフィックステレオグラムの作
成の第2の段階の説明図。
成の第2の段階の説明図。
【図7】一般的なホログラフィックステレオグラムの各
分割領域を示す図。
分割領域を示す図。
【図8】一般的なホログラフィックステレオグラムの再
生方法を示す図。
生方法を示す図。
1 三次元被写体 2 カメラ 3 フィルム 4 レンズ 5 拡散板 6 ホログラム感光板 7 遮光板 8 開口窓 9 参照光 10 視点 11 透明板 12 反射防止膜
Claims (2)
- 【請求項1】コンピュータグラフィックスにより人為的
に生成した画像がホログラフィックステレオグラムの手
法により記録されていることを特徴とするホログラフィ
ックステレオグラム。 - 【請求項2】複数の原画フィルムを作成する第1の段階
と、 ホログラム感光板の感光面を複数の分割された領域に分
け、前記複数の原画フィルムのそれぞれについて、前記
第1の段階の撮影方向に対応した前記分割領域に、原画
フィルムから光と参照光との干渉を利用したホログラム
回折像を露光形成する第2の段階と、を有するホログラ
フィックステレオグラムの作成方法において、 前記第1の段階における原画フィルムの作成を、コンピ
ュータグラフィックスの技術を用い、コンピュータによ
って人為的に生成した画像を出力し、この出力結果を原
画フィルムとして利用することで、原画フィルムを作成
することを特徴とするホログラフィックステレオグラム
の作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21071194A JPH07261649A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | ホログラフィックステレオグラム及びその作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21071194A JPH07261649A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | ホログラフィックステレオグラム及びその作成方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26439686A Division JPS63118180A (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | ホログラフイツクステレオグラムの作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07261649A true JPH07261649A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=16593842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21071194A Pending JPH07261649A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | ホログラフィックステレオグラム及びその作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07261649A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005043255A1 (ja) * | 2003-11-04 | 2005-05-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 可視化断面を有する3次元物体が記録された計算機ホログラム、ホログラフィックステレオグラムの作成方法及び可視化断面を有する3次元物体が記録された計算機ホログラム、ホログラフィックステレオグラム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6127278A (ja) * | 1984-07-17 | 1986-02-06 | Inter Technical Indasutorii Kk | コンピユ−タグラフイツクスを使用する転写法 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP21071194A patent/JPH07261649A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6127278A (ja) * | 1984-07-17 | 1986-02-06 | Inter Technical Indasutorii Kk | コンピユ−タグラフイツクスを使用する転写法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005043255A1 (ja) * | 2003-11-04 | 2005-05-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 可視化断面を有する3次元物体が記録された計算機ホログラム、ホログラフィックステレオグラムの作成方法及び可視化断面を有する3次元物体が記録された計算機ホログラム、ホログラフィックステレオグラム |
US7580170B2 (en) | 2003-11-04 | 2009-08-25 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Fabrication method for a computer-generated hologram or a holographic stereogram in which a three-dimensional object having visualized cross-sectional surfaces is recorded and computer-generated hologram/holographic |
US7969632B2 (en) | 2003-11-04 | 2011-06-28 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Fabrication method for a computer-generated hologram in which a three-dimensional object having visualized cross-sectional surfaces is recorded, and computer-generated hologram in which a three-dimensional object having visualized cross-sectional surfaces is recorded |
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