JPH07261625A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH07261625A
JPH07261625A JP6048958A JP4895894A JPH07261625A JP H07261625 A JPH07261625 A JP H07261625A JP 6048958 A JP6048958 A JP 6048958A JP 4895894 A JP4895894 A JP 4895894A JP H07261625 A JPH07261625 A JP H07261625A
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JP
Japan
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recording
image forming
electrostatic latent
latent image
speed
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Application number
JP6048958A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
浩明 佐藤
Ryoko Shibuya
良子 渋谷
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで良質の画像を記録することができ
る画像形成装置を提供する。 【構成】 この発明の画像記録装置は、静電潜像担持体
101と帯電装置102と露光装置103と現像装置1
04と転写装置123と定着装置114とを少なくとも
有しており、前記転写装置としては導電性シャフト12
4の周囲に半導電性部材125を巻回させて一体形成し
たローラ型転写装置を用い、画像形成装置の記録速度を
印字データ量に応じて変化させるように構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタや複写機、
FAX等に用いられる画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光プリンタや複写機等における画
像形成装置として、記録速度が早いこと、高画質である
ことから、周知のカールソン方式による電子写真記録方
法が一般的に用いられている。
【0003】図5に従来の画像形成装置(文献:東芝レ
ビュー、VOL.47 No.9(1992) PP.
704〜706)のブロック図を示す。この画像形成装
置はコントローラ部とエンジン部とに大別することがで
きる。先ず、画像形成装置は、印字データをホストコン
ピュータから受けとり、一旦コントローラ内の受信バッ
ファに蓄える。そして、送信された印字データは、受信
バッファから処理部に転送され、データ処理部において
編集、展開されてエンジン部内のレーザー光学系に転送
可能なビットマップデータに変換され、ラスタバッファ
とよばれるメモリに転送される。
【0004】1ページ分の印字データがラスタバッファ
に蓄えられると、エンジン部が起動され、記録紙が給紙
され、帯電装置によって帯電された感光体の表面が、レ
ーザー光学系により前記ビットマップデータに応じて露
光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
装置により現像された後、転写装置によって記録紙上に
転写され、定着装置により画像形成されて、装置外に排
出される。ここで、上記感光体は繰り返し使用されるた
め、転写後の残留トナーを清掃するためのクリーニング
装置と、感光体に残留している電荷を消去するための除
電装置が設けられている。
【0005】図6はコントローラ部とエンジン部(文
献:東芝レビュー、VOL.47 No.9(199
2) PP.719〜722)の動作フローを示したも
のである。1ページ目の印字データをホストコンピュー
タから受信バッファに転送し、さらにデータ処理部に転
送して、データ処理部において編集、展開してビットマ
ップデータを作成し、ラスタバッファに蓄積する。1ペ
ージ目の印字データの編集、展開が終了すると、記録紙
を給紙し、ラスタバッファ内のビットマップデータをコ
ントローラ部からエンジン部に送信し、印字、排紙が行
なわれて1ページ目の記録が終了する。
【0006】2ページ目の印字データは、1ページ目の
印字データが受信バッファからデータ処理部に転送され
た時に、ホストコンピュータから転送される。この2ペ
ージ目の印字データは、受信バッファからデータ処理部
に転送され、データ処理部で、編集、展開されてビット
マップデータに変換されラスタバッファに転送され蓄積
される。
【0007】2ページ目の印字データの編集、展開が終
了すると、記録紙が給紙され、ラスタバッファ内のビッ
トマップデータがコントローラ部からエンジン部に送信
されて、印字、排紙が行なわれ、2ページ目の記録が終
了する。同様にして、3ページ目、4ページ目の記録が
行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像形成装置では、例えば、記録紙の大きさ
をA4サイズとして記録解像度を300DPIで印字し
ようとすると約1Mバイト、400DPIで印字しよう
とすると約2Mバイト、600DPIの場合には約4M
バイトものビットマップデータを蓄積するためのメモリ
(ラスタバッファ)をコントローラ部に搭載する必要が
あり、解像度が高くなるほど装置のコストが上昇すると
いう問題点があった。
【0009】この発明は、前述のメモリ容量が増大する
ことにより、コストが上昇するという問題点を除去し、
低コストで良質の画像を記録することができる画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するために、静電潜像担持体と帯電装置と露光装置と
現像装置と転写装置と定着装置とを少なくとも有する画
像形成装置において、前記転写装置として導電性シャフ
トの周囲に半導電性部材を巻回させて一体形成したロー
ラ型転写装置を用い、画像形成装置の記録速度を印字デ
ータ量に応じて変化させるようにしたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】この発明によれば、印字データ量に応じて記録
速度を変化させることによりメモリ容量を少なくしても
高解像度の記録が可能となり、また、転写装置として前
述のローラ型転写装置を用いることにより転写不良を防
止すると共に非記録部のトナーのかぶり現象を抑制する
ことができ、良質の画像記録が可能となる。
【0012】
【実施例】図1は本発明のエンジン部の概略構成図であ
る。図において、101は静電潜像担持体、102は帯
電装置、103は露光装置、104は現像装置、105
はトナー担持体、106は トナー、107は紙カセッ
ト、108は記録紙、109は給紙ロール、110は送
紙ロール、111は転写装置、112は加圧ロール、1
13は発熱ロール、114は加圧ロール112と発熱ロ
ール113とで構成される定着装置、115はクリーナ
である。
【0013】ドラム状に形成された静電潜像担持体10
1が図示しない駆動手段により図の矢印方向(時計方
向)に回転する。この静電潜像担持体は導電性支持体上
に光導電層を設けたもので、本実施例では有機系感光体
を用いた場合について説明するが、セレン感光体、酸化
亜鉛感光体、アモルファスシリコン感光体等いずれも使
用できる。
【0014】次に本実施例における画像形成プロセスに
ついて述べる。静電潜像担持体101の表面に対向して
設けられた帯電手段としての帯電装置102には図示し
ない電源により高電圧が印加される。この帯電装置によ
り静電潜像担持体が均一に帯電される。ここでは、帯電
装置としてコロナ放電器を示しているが、半導電性ゴム
ローラ等を用いた接触帯電器も使用可能である。
【0015】露光プロセスでは、露光手段としての露光
装置103によって、ビットマップデータに対応した光
が静電潜像担持体101に照射され静電潜像が形成され
る。露光装置としては、LEDアレイとセルフォックレ
ンズ(商品名)を組み合わせたものや、レーザーと作像
光学系とを組み合わせたものなどが使用できる。
【0016】現像装置104は静電潜像担持体101に
接触もしくは微小距離を離して設けられており、トナー
担持体105上にトナー106を吸着して、これを図示
しない駆動手段により図の矢印方向(反時計方向)の回
転により搬送し、静電潜像担持体上の静電潜像を現像す
る。本実施例では反転現像の場合を示しており、静電潜
像担持体上の導電性支持体とトナー担持体の間には図示
しない電源によりバイアス電圧が印加される。現像装置
としては、2成分磁気ブラシ現像器、1成分磁気ブラシ
現像器、1成分非磁性接触現像器、1成分非磁性非接触
現像器などの公知の技術がいずれも使用できる。
【0017】紙カセット107に収容された記録紙10
8は、図示しない駆動手段による給紙ロール109の図
示矢印方向の回転によって、紙カセット107から取り
出され、回転が停止した送紙ロール110に送られ、記
録紙108のスキュウが矯正される。送紙ロール110
は図示しない駆動手段により矢印の方向に回転し、記録
紙108は静電潜像担持体の周速度とほぼ同じ速度で矢
印方向(a)に搬送され、転写装置としてのコロナ放電
器111によってトナー像が転写される。その後、記録
紙108は図示の矢印方向に回転する加圧ロール112
と発熱ロール113とで構成した定着装置114に搬送
される。
【0018】定着装置においては、発熱ロール113の
熱がトナー106を熔融し、記録紙108の繊維間に加
圧作用によりトナー106が浸透し、記録紙108への
定着が行なわれ、定着後の記録紙は装置の外に排出され
る。一方、転写後の静電潜像担持体101上には若干の
トナーが残留することがあるが、その場合はクリーナ1
15により除去される。このようにして、静電潜像担持
体101は繰り返し使用される。
【0019】トナー106は電気的絶縁性のトナーであ
り、本実施例では、静電潜像担持体101の帯電極性と
して負極性のものを用いているので、マイナス型の帯電
制御剤を充填した平均体積粒径が8〜12μm程度のス
チレン系又はポリエステル系樹脂等で形成される非磁性
のトナーを用いている。尚、帯電極性がプラスのトナー
でも良く、鉄、フェライト等の磁性粉を樹脂に加えた磁
性トナー等の周知の絶縁性トナーであればいずれでもよ
い。
【0020】本実施例では、定着装置としてヒートロー
ルを用いた定着器について説明したが、定着装置114
としては、オーブン定着器、フラッシュ定着器等公知の
定着方法がいずれも利用できる。
【0021】図2は画像形成装置のコントローラ部のブ
ロック図であり、115は受信バッファ、116はデー
タ処理部、117はラスタバッファ、118はLEDコ
ントローラ、119はメモリコントローラ、120はC
PU、121はモータコントローラ、122はモータで
ある。
【0022】先ず、画像形成装置は印字データをホスト
コンピュータから受け取り、一旦コントローラ内の受信
バッファ115に蓄積する。受信された印字データは受
信バッファからデータ処理部116に転送され、編集、
展開されてLEDヘッドに転送できるビットマップデー
タに変換されて、ラスタバッファ117に転送される。
ビットマップデータがラスタバッファ117に蓄積され
始めると、ラスタバッファを管理しているメモリコント
ローラ119からCPU120を介してモータコントロ
ーラ121に起動信号が送られ、モータ122を回転さ
せてエンジン部が起動され、このモータの回転によって
図示しない伝達系により静電潜像担持体101、現像装
置104、定着装置114が起動する。また、帯電装置
102、現像装置104、転写装置111に電圧が印加
されて記録可能状態となり、帯電装置102によって静
電潜像担持体を帯電させる。
【0023】紙カセット107に収容された記録紙10
8は、給紙ロール109によって給紙され、回転が停止
した送紙ロール110に送られる。記録紙108が送紙
ロール110に搬送されたことをセンスすると、ラスタ
バッファ117内に蓄積されたビットマップデータはL
EDコントローラ118に転送され、露光装置103と
してのLEDヘッドがビットマップデータに対応して発
光し、静電潜像担持体101が露光され、静電潜像が形
成される。この静電潜像は、現像装置104により現像
された後、転写装置111によって記録紙108上に転
写され、定着装置114により定着された後、装置外に
排出される。
【0024】ラスタバッファ117に蓄積されるビット
マップデータのデータ量はメモリコントローラ119に
よって管理されており、データ量が多くなると、メモリ
コントローラ119はCPU120に対して記録速度を
増大させる信号を出力する。CPU120はこの信号を
受けて、LEDコントローラ118とモータコントロー
ラ121に対して、例えば発光クロックと回転クロック
を連続的に増加させて、LEDヘッドの発光タイミング
を連続的に短くし、書き込み速度を連続的に増加させ、
かつモータ122の回転速度を連続的に増加させて記録
速度を連続的に増加させる。
【0025】反対にラスタバッファ117内のビットマ
ップデータのデータ量が少なくなると、メモリコントロ
ーラ119はCPU120に対して記録速度を減速させ
る信号を出力する。CPU120はこの信号を受けて、
LEDコントローラ118とモータコントローラ121
に対して、例えば発光クロックと回転クロックを連続的
に減少させて、LEDヘッドの発光タイミングを連続的
に長くし、書き込み速度を連続的に減少させ、かつモー
タ122の回転速度を連続的に減少させて記録速度を連
続的に減少させる。
【0026】記録速度を連続的に増加、減少させる場
合、静電潜像担持体101の周速度と、現像装置のトナ
ー担持体105の周速度と、定着装置を構成する加圧ロ
ール112、発熱ロール113の周速度と、送紙ロール
110の周速度によって決定される記録紙の移動速度
と、LEDヘッドの発光タイミングとは全て同期させる
必要がある。この同期がずれると印字の副走査方向に画
像の伸びや縮みが発生する。
【0027】図3を用いてラスタバッファ117内のビ
ットマップデータのデータ量と記録速度の変化のさせか
たの1例について説明する。図3(a)はラスタバッフ
ァ117内のビットマップデータのデータ量と時間との
関係を示したものであり、同図(b)は記録速度と時間
との関係について示したものである。例えば、記録紙の
サイズをA4とし、記録解像度300DPIで印字しよ
うとすると、約1Mバイトの記憶容量のラスタバッファ
を従来必要とするが、この容量を従来の半分の500K
バイトで記録を行なった場合について説明する。
【0028】ラスタバッファ117内にデータ処理部1
16からビットマップデータが転送されはじめると、メ
モリコントローラ119はCPU120に記録装置のエ
ンジン部を立ち上げる信号を送出する。この信号によっ
て、CPU120はLEDコントローラ118とモータ
コントローラ121に記録装置のエンジン部を立ち上げ
る信号を与え、記録装置のエンジン部を立ち上げ、記録
速度を30mm/secにする。記録速度が30mm/
secになった段階で、ラスタバッファ内にビットマッ
プデータ量がどのくらいあるかをCPU120がメモリ
コントローラ119に確認し、ラスタバッファ117内
のビットマップデータ量が150Kバイト以上のとき、
メモリコントローラ119はCPU120に印字を開始
する信号を送信し、印字記録を始め、ビットマップデー
タ量が250Kバイトを越えるまで30mm/secの
記録速度で印字記録を行なう。ラスタバッファ117の
ビットマップデータが250Kバイトを越えると、メモ
リコントローラ119はCPU120に記録速度を増加
させる信号を与え、CPU120はLEDコントローラ
118、モーターコントローラ121に記録速度を連続
的に増加させる信号を与え、記録速度を60mm/se
cに連続的に増加させながら印字記録を続け、ビットマ
ップデータ量が250Kバイト以下になるまで60mm
/secの記録速度で印字記録を行なう。ラスタバッフ
ァ117内のビットマップデータが250Kバイト以下
となると、メモリコントローラ119はCPU120に
記録速度を減少させる信号を与え、CPU120はLE
Dコントローラ118モーターコントローラ121に記
録速度を連続的に減少させる信号を与え、記録速度を3
0mm/secに連続的に減少させながら印字記録を続
ける。ラスタバッファ117内にビットマップデータが
無くなり、1ページの印字記録が終了すると、メモリコ
ントローラ119はCPU120に印字記録を終了する
信号を与え、CPU120はLEDコントローラ118
とモータコントローラ121に印字記録を終了させる。
【0029】以上説明したように、ラスタバッファ内の
ビットマップデータ量が250Kバイト以下の範囲では
記録速度を30mm/sec以下とし、また、ビットマ
ップデータ量が250Kバイト以上の範囲では記録速度
を60mm/secとし、記録速度が30mm/sec
から60mm/secになるまで連続的に増加している
間、また反対に、記録速度が60mm/secから30
mm/secに連続的に減少している間にも印字記録を
行なうようにする。すなわち、ラスタバッファ内のビッ
トマップデータ量に基づいて記録速度を変化させ、記録
速度が変化している間にも印字記録を行なうことによっ
て、ラスタバッファ117のメモリ量が半分でも良好な
印字結果が得られることが確認された。
【0030】上記において、記録速度を急激に変化させ
ると、現像ムラ、転写ムラが発生しやすくなり、最終的
に記録濃度ムラが発生してしまうため、記録速度の最小
値から最大値、または最大値から最小値に連続的に変化
させる時間を50msec以上とすると良好な結果が得
られた。
【0031】以上、ラスタバッファ117の容量が50
0Kバイトの場合について説明したが、この容量は25
0Kバイトでもよく、また、記録を開始するデータ量、
記録速度を変化させるデータ量については変更可能であ
り、記録速度を3段階、4段階と変化させるように制御
することも可能である。このように、ラスタバッファ1
17の容量を小さくすることにより低コスト化が可能と
なる。また、ラスタバッファ117のビットマップデー
タ量と記録速度の変化方法は、ビットマップデータ量に
比例して変化させる方法でも良い。
【0032】しかしながらラスタバッファ117のメモ
リ容量をより小さくしようとすると、記録速度の可変範
囲をより高速側あるいは低速側に広くする必要があり、
転写装置としてコロナ転写器を用いる場合、60mm/
secの記録速度で転写率の高い良好な転写が行なえる
転写電圧(例えば6KV)を印加した状態で、記録速度
を30mm/sec以下に下げると、特に黒ベタ部に転
写不良が発生しやすく、記録紙上の画像濃度が低化し、
コントラストの良好な画像を記録できないという現象が
発生した。これは、記録速度を30mm/sec以下に
下げるとコロナ放電による過剰の電荷が記録紙の背面に
蓄積されこの電荷が静電潜像担持体101にリークする
ことによるためと考えられる。反対に、例えば15mm
/secの記録速度において転写効率の高い転写電圧
(例えば+5.5KV)をコロナ転写器に印加した状態
で記録速度を45mm/secに上げると、やはり黒ベ
タ部等に転写不良が発生した。これは、コロナ放電によ
り記録紙の背面に蓄積される電荷量が良好な転写を行な
うのに不十分であるためと考えられる。
【0033】このように、記録速度の可変範囲をより広
くしようとすると、コロナ転写器に印加する電圧を記録
速度に応じて変える必要がある。また、複数枚の記録を
行なう場合、記録紙の搬送はジャムの発生を防止するた
めに紙間と呼ばれる隙間を設けて行なうのが一般的であ
る。この紙間があり、記録速度が10mm/sec以下
の超低速記録の場合、静電潜像担持体101上の記録紙
の無い紙間部分がコロナ転写器によって帯電してしま
い、静電潜像担持体の特性を著しく劣化させたり、また
静電潜像担持体の帯電極性とトナー106の帯電極性が
同極性である反転現像方法では、この帯電によって非記
録部にかぶりが発生することがある。
【0034】そこで、転写装置111として、半導電性
スポンジローラ123を用いたローラ転写方法について
以下で説明する。図4は、転写装置111として、半導
電性スポンジローラ123を用いた場合の画像形成装置
のエンジン部の概略構成図である。図1と異なる点は転
写装置がコロナ転写器から半導電性スポンジローラに変
わっただけであり、その他の構成要素、動作は図1のも
のと同様である。
【0035】半導電性スポンジローラ123は、導電性
シャフト124にフォーム状のゴム抵抗層125を形成
したものであり、図示しない駆動系により図の矢印方向
に回転する。この半導電性スポンジローラの周速度は静
電潜像担持体の周速度と等速であり、これらの周速度は
同期して変化する。この半導電性スポンジローラはウレ
タンゴムに導電性カーボンを含有させ、体積抵抗値を1
7(Ω・cm)に調整したウレタンフォームをゴム抵
抗層125としたものである。尚、ゴム抵抗層の硬度を
35°(アスカー C)とし、静電潜像担持体との圧接
力を900グラムとすると好適である。この半導電性ス
ポンジローラ123の導電性シャフト124と静電潜像
担持体101の導電性支持体間には直流電源が接続され
ており、約1000Vの電圧を印加する。この電圧を印
加するタイミングはコロナ転写器の場合と同様であり、
また記録速度を変化させても印加電圧は変化させず約1
000V一定とした。
【0036】このような条件で記録速度を変化させて印
字記録を行なった場合、約3mm/sec 〜120m
m/secの記録速度範囲内で、転写不良のないコント
ラストのある良好な画像の記録を行なうことができた。
これは、記録紙108にトナー106を転写させる場
合、ローラ転写方法では半導電性スポンジローラ123
と静電潜像担持体101間に接続された直流電源により
発生する電界が支配的に作用しているためと考えられ
る。尚、長期間にわたる連続印字記録を行なっても、転
写の影響による静電潜像担持体101の劣化が少なく、
3万枚以上の寿命があることが確認された。
【0037】導電性シャフト124としては、ステンレ
ス、鋼鉄、アルミニウム等の金属シャフトが好適であ
る。また、ゴム抵抗層125の材料としては、例えば、
ブチルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリコ
ンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム等のゴム
材にカーボン、グラファイト、フェライト、アルミニウ
ム粉、銅紛、ブロンズ粉、ステンレス粉、酸化チタン、
酸化スズ等の導電性粉末、金属粉末、金属繊維等を添加
させ、フォーム状、またはソリッド状に成形したもので
あり、このゴム抵抗層125の体積抵抗値は実験的に1
6〜109(Ω・cm)のものが良いことが判明した。
また、転写ローラと静電潜像担持体101との好適な接
触幅を当接面の長手方向に均一にとるために、ソリッド
状のゴム抵抗層の場合、ゴム硬度が30°以下(JIS
A)、フォーム状の場合20°〜60°(アスカー
A)が良好であった。尚、転写ローラの静電潜像担持体
101への圧接力は、おおむね400〜1500グラム
の場合が転写の中抜けが発生せず良好であった。また、
導電性シャフト124への印加電圧は、ゴム抵抗層12
5の体積抵抗値にもよるが、500〜3000Vの場合
が転写効率が良好であった。また、転写ローラへの電圧
の印加方法として定電圧制御の方法について説明した
が、定電流制御方法、定電流制御で印加電圧を決定しそ
の電圧を用いて定電圧制御を行なう方法でも良い。
【0038】以上説明したように、転写装置として半導
電性スポンジローラ123を用いた転写方法を採用する
と、記録速度を可変にしても半導電性スポンジローラ1
23への印加電圧は一定にしたままで良好な転写を行な
うことができるため、転写装置111は簡単なON/O
FF制御でよく、また、転写速度が30mm/sec以
下でも転写不良のないコントラストのある良好な画像を
記録することができ、さらに10mm/sec以下の低
速記録でも静電潜像担持体101の劣化が少なく、かぶ
りの無い良好な画像を長期間にわたって記録でき、記録
速度の可変範囲をより広くすることが可能となるため、
ラスタバッファ117の容量をより小さくすることがで
き、より低コスト化が可能となる。また、ホストコンピ
ュータから転送され、データ処理部で編集、展開された
ビットマップデータを随時記録することができるため、
1ページの印字記録時間を短縮することができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、静電潜像担持体と帯電装置と露光装置と現像装置と
転写装置と定着装置とを少なくとも有する画像形成装置
において、前記転写装置として導電性シャフトの周囲に
半導電性部材を巻回させて一体形成したローラ型転写装
置を用い、画像形成装置の記録速度を印字データ量に応
じて変化させるようにしたので、ラスタバッファと呼ば
れるメモリの容量を少なくすることができ、低コストで
高品質の画像の記録が可能となる。また、このローラ型
転写装置への印加電圧は記録速度によらず一定の電圧で
よいので、制御が簡単になるという利点がある。また、
ホストコンピュータから転送されるビットマップデータ
を随時印字記録することができるため、1ページの印字
記録時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置のエンジン部の概略構成
図である。
【図2】本発明の画像形成装置のコントローラ部を示す
ブロック図である。
【図3】ビットマップデータ量と記録速度との関係の一
例を示す図である。
【図4】転写装置としてローラ転写装置を用いた場合の
画像形成装置のエンジン部の概略構成図である。
【図5】従来の画像形成装置のブロック図である。
【図6】従来の画像形成装置のコントローラ部とエンジ
ン部の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
101 静電潜像担持体 102 帯電装置 103 露光装置 104 現像装置 105 トナー担持体 106 トナー 107 紙カセット 108 記録紙 109 給紙ロール 110 送紙ロール 111 転写装置 112 加圧ロール 113 発熱ロール 114 定着器 115 クリーナ 123 半導電性スポンジローラ 124 導電性シャフト 125 ゴム抵抗層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体と帯電装置と露光装置と
    現像装置と転写装置と定着装置とを少なくとも有する画
    像形成装置において、 前記転写装置として導電性シャフトの周囲に半導電性部
    材を巻回させて一体形成したローラ型転写装置を用い、
    画像形成装置の記録速度を印字データ量に応じて変化さ
    せるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記半導電性部材の体積抵抗値を106〜109(Ω・c
    m)としたことを特徴とする画像形成装置。
JP6048958A 1994-03-18 1994-03-18 画像形成装置 Pending JPH07261625A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011178170A (ja) * 2000-07-07 2011-09-15 Eastman Kodak Co 印刷装置

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