JP2006018151A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 像担持体をクリーニングするために形成した現像剤像が転写されることを抑制しつつ、像担持体をクリーニングする。
【解決手段】 転写する画像を転写可能画像領域内にソリッド現像剤像として形成し、像担持体44をクリーニングするために転写可能画像領域外にハーフトーン現像剤像を形成する。高圧電源86による印加電圧Vを約350Vにすると、ハーフトーン現像剤像の転写残濃度はソリッド現像剤像の転写残濃度よりも約0.05高くなる。よって、高圧電源86による印加電圧Vを約350Vにすることにより、ハーフトーン現像剤像に対する転写効率を低くし、転写可能画像領域外に形成されたハーフトーン現像剤像が転写ロール42に転写されることを抑制することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、プリンタ、複写機又はファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
感光体上に形成されたトナー像を用紙に転写した後に、感光体に残留するトナーをクリーニングブレードによってクリーニングする画像形成装置が知られている。
この種の画像形成装置において、トナー像の転写後に感光体表面をクリーニングするために、感光体にトナー像を形成し、クリーニングブレードにより除去することは公知である(特許文献1,2参照)。
特開昭64−59287号公報 特開2001−175090号公報
しかしながら、上記従来例においては、感光体をクリーニングするために形成したトナー像が転写部材に転写されて、記録媒体の裏面が汚れてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、像担持体をクリーニングするために形成した現像剤像が転写されることを抑制しつつ、像担持体をクリーニングすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の特徴とするところは、像担持体と、この像担持体に担持された現像剤像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体の前記記録媒体に相対する転写可能画像領域内に担持された現像剤像が転写され、前記像担持体の転写可能画像領域外に担持された現像剤像が維持されるように前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、残留する現像剤をクリーニングするクリーニング手段とを有する画像形成装置にある。したがって、転写可能画像領域外の現像剤像が転写部材に転写されることを抑制することができ、クリーニング手段に現像剤を供給し、像担持体をクリーニングすることができる。
好適には、前記像担持体は、転写可能画像領域内の現像剤像とは濃度が異なる現像剤像を転写可能画像領域外に担持し、前記電圧印加手段は、前記像担持体に担持された現像剤像の濃度に応じて転写効率が異なるように前記転写部材に電圧を印加する。したがって、転写可能画像領域内及び転写可能画像領域外の現像剤像それぞれに対する転写効率が異なるので、像担持体をクリーニングするために転写可能画像領域外に担持された現像剤像が転写されることを抑制しつつ、クリーニング手段に現像剤を供給し、像担持体をクリーニングすることができる。
また、好適には、前記像担持体は、スクリーン線数が100lpi以上であるハーフトーンの現像剤像を転写可能画像領域外に担持する。したがって、電圧印加手段により転写可能画像領域外に流れる電流をハーフトーンの現像剤像に集中させることができるので、転写可能画像領域外の現像剤像が像担持体に担持されたままの状態(リトランスファー)になるようにすることができる。
また、好適には、前記転写部材の面抵抗は、前記像担持体の転写可能画像領域内に担持された現像剤像が転写される記録媒体の面抵抗よりも小さい。したがって、電圧印加手段により転写可能画像領域内で記録媒体を介して流れる電流よりも転写可能画像領域外で流れる電流を記録媒体による抵抗差によって大きくすることができ、転写可能画像領域内及び転写可能画像領域外に担持された現像剤像それぞれに対する転写効率が異なるようにすることができる。
また、好適には、前記像担持体は、転写可能画像領域の副走査方向幅内であって転写可能画像領域の主走査方向幅外に複数の現像剤像を担持する。これにより、転写可能画像領域外に担持された現像剤像が転写されることを抑制しつつ、クリーニング手段に必要十分な量の現像剤を供給することができると共に、像担持体をクリーニングするために形成された現像剤像をクリーニングする処理(シーケンス)を追加する必要がない。したがって、画像形成の生産性を低下させることなく、像担持体をクリーニングすることができる。
また、好適には、前記像担持体の転写可能画像領域外に担持された現像剤像と、次に現像剤像を転写される記録媒体とは、副走査方向に前記転写部材の周長よりも離れる。したがって、転写部材に現像剤が付着しても、像担持体の転写可能画像領域外に再付着させる機会を増やすことができる。
本発明によれば、像担持体をクリーニングするために形成した現像剤像が転写されることを抑制しつつ、像担持体をクリーニングすることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成部14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば2段の給紙ユニット18a,18bが配置されている。さらに、画像形成装置本体12の下方には、オプションとして着脱装着される2段の給紙ユニット18c,18dが配置されている。なお、画像形成装置10は、システムとしてはネットワークを介して接続されるパーソナルコンピュータ(PC)やその他の端末装置を含むことがある。
それぞれの給紙ユニット18a〜18dは、給紙ユニット本体20と、記録媒体が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して摺動自在に装着され、正面方向(図1の右方向)に引き出される。また、給紙カセット22の奥端近傍上部には給紙ロール24が配置され、この給紙ロール24の前方にリタードロール26及びナジャーロール28が配置されている。さらにオプションの給紙ユニット18c,18dには、それぞれ対をなす送りロール30が設けられている。
搬送路32は、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から排出口34までの記録媒体通路であり、この搬送路32は、画像形成装置本体12の裏面(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から後述する定着装置36まで略垂直に形成されている部分を有する。この搬送路32の定着装置36の上流側に後述する転写ロール42と像担持体44が配置され、さらに転写ロール42と像担持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
したがって、給紙ユニット18a〜18dの給紙カセット22から送りロール24により送り出された記録媒体は、リタードロール26びナジャーロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって後述する転写ロール42と像担持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出される。
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、搬送路32の排出ロール40の手前は2股に別れ、その分かれた部分に切換爪46が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40に記録媒体の後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、記録媒体が反転路48に導かれ、レジストロール38、転写ロール42と像担持体44及び定着装置36を通って排出口34から排出部16へ排出されるものである。
排出部16は、画像形成装置本体に対して回動自在の傾斜部52を有する。この傾斜部52は、排出口部分が低く、正面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部52は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1で2点鎖線で示すように、傾斜部52を上方に回転して開いたときには、開放部54が形成され、この開放部54を介して後述するプロセスカートリッジ64が脱着できるようにしてある。
像形成部14は、例えば電子写真方式のもので、例えば感光体からなる像担持体44と、この像担持体44一様帯電する例えば帯電ロールからなる帯電装置56と、この帯電装置56により帯電された像担持体44に、レーザ光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像担持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60により可視化された現像剤像を像担持体44に圧接することによって記録媒体に転写する転写ロール42と、像担持体44に残留する現像剤をクリーニングするクリーニングブレード62と、転写ロール42により転写された記録媒体上の現像剤像を記録媒体に定着させる例えば加圧ロールと加熱ロールとからなる定着装置36とから構成されている。なお、クリーニングブレード62は、像担持体44の画像形成可能な画像形成可能領域全体に摺接することにより、像担持体44をクリーニングすることができるようにされている。
プロセスカートリッジ64は、像担持体44、帯電装置56、現像装置60及びクリーニングブレード62を一体化したものである。このプロセスカートリッジ64は、排出部16の傾斜部52の直近下方に配置されており、前述したように、傾斜部52を開いたときに形成される開放部54を介してを脱着される。
光書込み装置58は後述するレーザ光学走査部88を有し、前述した給紙ユニット18a〜18dと平行で画像形成装置本体12の正面近傍に配置され、現像装置60内を横切って像担持体44を露光する。この像担持体44の露光位置が潜像書込み位置Pとなる。
また、画像形成装置10の上部には、ユーザインターフェイス(UI)70及び制御部72が配設されている。UI70は、種々の制御情報や設定などが表示される表示部、及び設定などを入力する例えばタッチパネルなどの入力部などを有する。すなわち、ユーザは、画像形成装置10によって画像を形成する記録媒体のサイズ、記録媒体の種類、連続して画像を形成する回数、形成される画像の解像度及び画像形成のプロセススピードなどを、UI70を介して設定することができる。制御部72は、後述するレーザダイオード(LD)制御部92を含み、UI70を介して入力された設定に応じて画像形成装置10を構成する各部を制御する。また、制御部72は、像担持体44の回転回数をカウントすることができるようにされている。
次に、制御部72による光書込み装置58の制御について説明する。
図2において、光書込み装置58に含まれるレーザ光学走査部88、及びその周辺が示されている。レーザ光学走査部88は、例えばレーザダイオード(LD)90、コリメータレンズ92、回転多面鏡94及びfθレンズ96を有する。LD90は、後述するLD制御部100の制御によってレーザ光を発生させ、コリメータレンズ92に向けて照射する。コリメータレンズ92は、LD90が発生させたレーザ光を平行にして回転多面鏡94に向けて出力する。回転多面鏡94は、例えば6つの鏡面を有し、制御部72の制御によって等角速度で回転しつつ、コリメータレンズ92を通ったレーザ光をfθレンズ96に向けて反射する。fθレンズ96は、回転多面鏡94が等角速度で回転しつつ反射したレーザ光を、像担持体44の主走査方向に等速度で走査するレーザ光に変換する。
また、像担持体44の走査開始位置近傍には、走査開始センサ98が配設されている。走査開始センサ98は、回転多面鏡94によって反射されたレーザ光が走査開始センサ98の配設された位置に照射されたことを検知し、LD制御部100に対して出力する。
図3において、LD制御部100の構成が示されている。LD制御部100は、上述したように制御部72に含まれ、画像処理回路102、MCU(マイクロコントローラユニット)回路104、出力設定回路106及びレーザダイオード(LD)点灯回路108から構成される。画像処理回路102は、MCU回路104の制御によって動作するビデオ信号発生器110を有する。このビデオ信号発生器110は、例えばPCなどから画像データを受入れ、この画像データを変調することによりビデオ信号を発生させて、後述する走査開始位置設定時間の経過後に、出力設定回路106の後述するAND回路118に対して出力する。
MCU回路104は、レーザダイオード(LD)制御信号発生器104及びメモリ114などを有し、電流検出器84、UI70及び走査開始センサ98それぞれから入力される情報に基づいて画像処理回路102、出力設定回路106及び高圧電源86などを制御する。LD制御信号発生器112は、電流検出器84、UI70及び走査開始センサ98それぞれから入力される情報に応じてLD制御信号を発生させて出力設定回路106の後述する出力調整回路116に対して出力する。メモリ114は、LD制御信号発生器112に対する設定などを記憶する。
出力設定回路106は、MCU回路104の制御によって動作する出力調整回路116、及びAND回路118を有する。出力調整回路116は、LD制御信号発生器112が発生させたLD制御信号の出力レベルを調整し、AND回路118に対して出力する。AND回路118は、出力調整回路116から入力される調整されたLD制御信号、及びビデオ信号発生器110から入力されるビデオ信号の少なくともいずれかがLレベル(ローレベル)である場合にLレベルの走査信号をLD点灯回路108に対して出力し、その他の場合はHレベル(ハイレベル)の走査信号をLD点灯回路108に対して出力する。
LD点灯回路108は、AND回路118から入力される走査信号に応じてLD90を点灯させる。なお、LD点灯回路108は、Lレベルの走査信号を受入れた場合にLD90を点灯(アクティブロー)させる。つまり、LD制御信号発生器112及びビデオ信号発生器110の少なくともいずれかがLレベルの信号を出力した場合、LD点灯回路108がLレベルの走査信号を受入れてレーザ光が像担持体44に向けて照射され、像担持体44に潜像が書込まれる。
次に、LD制御部100の動作について説明する。
図4は、LD点灯回路108に入力される主走査方向の走査信号の一例を示すタイミングチャートである。
なお、図4に示したタイミングチャートは、像担持体44の画像形成可能領域の主走査方向幅よりも、記録媒体の主走査方向幅が狭く、像担持体44の画像形成可能領域の中央部分に形成される現像剤像が記録媒体に転写される場合(センターレジストレーション)の走査信号を例にしている。
ビデオ信号発生器110は、PCなどから画像データを受入れると、画像データの変調を開始し、後述する走査開始位置設定時間が経過するまで待機する。MCU回路104は、ビデオ信号発生器110が画像データを受入れたことを示す信号を画像処理回路102から受入れると、LD制御信号発生器112から主走査開始位置検出用信号Aを出力する。
LD制御信号発生器112がLレベルのLD制御信号A(主走査開始位置検出用信号A)を出力すると、レーザ光学走査部88を介して走査開始センサ98にレーザ光が照射される。走査開始センサ98にレーザ光が照射されると、MCU回路104は、走査開始センサ98にレーザ光が照射されたことを示す信号を走査開始センサ98から受け入れ、走査開始位置設定時間の計測を開始する。走査開始位置設定時間は、LD制御信号発生器112が出力したLD制御信号Aにより照射されたレーザ光を走査開始センサ98により検知してから、ビデオ信号発生器110が出力するビデオ信号Bにより照射されるレーザ光の走査開始位置を記録媒体に対する現像剤像の転写位置に合わせるための遅延時間である。
MCU回路104は、走査開始位置設定時間内であり、且つ、レーザ光学走査部88を介して照射されるレーザ光が像担持体44の画像形成可能領域内に照射されるように回転多面鏡94が回転している時間内にLD制御信号発生器112からLレベルのLD制御信号Cを出力する。
ビデオ信号発生器110は、LD制御信号発生器112からLD制御信号Cが出力された後、走査開始位置設定時間が経過したことを示す信号をMCU回路104から受入れると、ビデオ信号Bを出力する。
また、MCU回路104は、ビデオ信号発生器110からビデオ信号Bが出力された後であり、且つ、レーザ光学走査部88を介して照射されるレーザ光が像担持体44の画像形成可能領域内に照射されるように回転多面鏡94が回転している時間内にLD制御信号発生器112からLレベルのLD制御信号Dを出力する。
したがって、LD点灯回路108に入力される主走査方向の走査信号は、LD制御信号A,C,Dに対応する長さのLレベルの信号と、ビデオ信号Bに対応する長さ及びレベルの信号とを含む。また、LD点灯回路108は、上述したように、Lレベルの走査信号を受入れた場合にLD90を点灯させる。つまり、LD制御信号Aに対応するレーザ光が像担持体44の画像形成可能領域外に照射され、LD制御信号C,D及びビデオ信号Bに対応するレーザ光が像担持体44の画像形成可能領域内に照射されるので、像担持体44には、ビデオ信号Bに対応する潜像の主走査方向両側方に線状のクリーニング用潜像が書込まれる。ビデオ信号Bに対応して像担持体44に走査されるレーザ光の主走査方向の走査幅は、記録媒体の幅以下であればよい。
次に、制御部72の転写ロール42に対する制御について説明する。
図5において、転写ロール42、及びその周辺の詳細が示されている。像担持体44は、接地された導電体からなるドラム基体の周囲に無機や有機の光導電体からなる感光層が形成されている。
転写ロール42は、導電性の回転軸80と、その外周に形成された導電性のゴム層82とから構成されている。ゴム層82は、例えばEPDM、ウレタン、シリコン等の比較的軟らかいゴム材料中に導電性粒子が分散されたものであり、例えば厚さDが4×10−3mにされている。転写ロール42の回転軸80には、電流検出器84を介して高圧電源86に接続されている。高圧電源86は、上述したLD制御部100を含む制御部72の制御により出力電圧が変化するようにされており、制御部72による電圧設定に応じた印加電圧Vを出力する。電流検出器84は、高圧電源86から転写ロール42に供給される電流を検出し、検出電流値を制御部72に対して出力する。
制御部72が高圧電源86に対して所定の電圧設定をすることにより、転写ロール42には所定の印加電圧Vが印加される。一方、ゴム層82は、温度及び湿度等の環境条件が変化すると、抵抗値が大きく変化する。制御部72は、電流検出器84から受入れた検出電流値に応じて高圧電源86に対する電圧設定を制御する。つまり、制御部72は、電流検出器84を介して環境条件を検知し、高圧電源86を制御する。
図6において、記録媒体に画像が転写された後の像担持体44上の転写残濃度が示されている。転写残濃度をODIとし、転写前の像担持体44上の濃度をODとすると、転写効率=1−ODI/ODという関係がほぼ成り立つ。例えば高圧電源86による印加電圧Vを約200Vにすると、ソリッド(ベタ)及びハーフトーンの現像剤像は、それぞれの転写効率が略同じになっており、現像剤像を記録媒体に転写した後に像担持体44に残留する現像剤像の濃度(反射率の逆数)がともに0.2以下になっている。一方、高圧電源86による印加電圧Vを約350Vにした場合、ソリッド現像剤像の転写残濃度は印加電圧Vを約200Vにした場合と略同じであることに対し、ハーフトーン現像剤像の転写残濃度はソリッド現像剤像の転写残濃度よりも約0.05高くなっている。つまり、高圧電源86による印加電圧Vを約350Vにした場合、ハーフトーン現像剤像に対する転写効率は、ソリッド現像剤像に対する転写効率よりも低くなっている。
本発明の実施形態において、制御部72は、印加電圧Vが例えば350Vになるように高圧電源86を制御し、濃度が異なる現像剤像に対する転写効率の差を生じさせることにより、クリーニングブレード62に供給するトナー量を制御する。なお、クリーニングブレード62に供給されるトナー量は、転写残濃度に略比例する。
図7は、LD点灯回路108に入力された走査信号に応じて像担持体44に書込まれた潜像を現像剤によって現像した状態を例示する模式図である。
像担持体44には、LD制御部100の制御により、記録媒体に転写されるための現像剤像が形成される転写可能画像領域120の主走査方向両側方に例えばそれぞれ4本の線状の現像剤像122,124が形成される。
転写可能画像領域120は記録媒体に対応する領域であり、この転写可能画像領域120には、ビデオ信号発生器110に入力された画像データに応じた現像剤像が形成され、転写可能画像領域120に形成された現像剤像が記録媒体に転写される。現像剤像122,124は、主走査方向幅がLD制御信号C,Dにそれぞれ対応している。また、現像剤像122,124は、細線又はハーフトーンの線状現像剤像であり、副走査方向幅が例えば1ドットから10ドットになっている。さらに、最後に形成された現像剤像122,124と、次の転写可能画像領域の先端位置とは、副走査方向に間隔Lをあけて離れるようにされている。間隔Lは、転写ロール42の周長よりも長くなっている。つまり、現像剤像122,124と、次に現像剤像を転写される記録媒体とが、副走査方向に転写ロール42の周長よりも離れるので、転写ロール42に現像剤が付着しても、像担持体44の転写可能画像領域外に再付着させる機会が設けられる。
図8は、転写可能画像領域外に形成される線状の現像剤像をハーフトーンセル(網点)により例示した図であって、(A)は600dpiにおけるハーフトーンを示し、(B)は600dpiにおける細線を示し、(C)は1200dpiにおける細線を示すハーフトーンセルである。
例えば、制御部72は、記録媒体に転写される画像の解像度が600dpiの場合、図8(A)に示したスクリーン線数が100lpiで濃度が50%以下のハーフトーンの線状の現像剤像を転写可能画像領域120の主走査方向両側方に例えばそれぞれ4本形成されるように画像形成装置10の各構成部分を制御する。また、現像剤像122,124は、図8(B)、(C)に示したように、画像の解像度が600dpiの場合には100lpiで副走査方向幅を1ドットにし、画像の解像度が1200dpiの場合には100lpiで副走査方向幅を2ドットにした細線であってもよい。なお、現像剤像122,124は、主走査方向幅及び副走査方向幅などの初期設定がメモリ114に記憶されており、ユーザはUI70を介して設定を変更することができる。
つまり、像担持体44と転写ロール42との間を搬送される記録媒体に対向する像担持体44上の領域(転写可能画像領域)にはソリッド現像剤像を形成し、転写可能画像領域外には線状のハーフトーン現像剤像又は高スクリーン線数の細線を形成し、高圧電源86による印加電圧Vを例えば約350Vに設定することにより、転写可能画像領域内と転写可能画像領域外との転写効率に差を生じさせることができる。よって、転写可能画像領域内のソリッド現像剤像に対して転写効率を維持しつつ、転写可能画像領域外のハーフトーン現像剤像に対する転写効率を低くすることができるので、像担持体44をクリーニングするために形成した現像剤像が転写ロール42に転写されることを抑制しつつ、クリーニングブレード62に現像剤を供給して像担持体44をクリーニングすることができる。
次に、像担持体44の転写可能画像領域内と転写可能画像領域外との転写効率に差を生じさせる転写ロール42の変形例について説明する。
転写ロール42の回転軸80には印加電圧Vが印加されているので、像担持体44と転写ロール42との間に記録媒体が搬送されると、記録媒体を介して像担持体44と転写ロール42との間に流れる単位面積当たりの電流iは、下式1のように表される。
Figure 2006018151
また、記録媒体を介さずに、像担持体44と転写ロール42との間に流れる単位面積当たりの電流iは、下式2のように表される。
Figure 2006018151
よって、像担持体44の転写可能画像領域内に担持されている現像剤には電流iに比例した電荷が供給され、像担持体44の転写可能画像領域外に担持されている現像剤には電流iに比例した電荷が供給される。像担持体44に担持された現像剤に供給される電荷量が大きい場合、現像剤の極性が変化し、現像剤が像担持体44に付着したままになる現象(リトランスファー)が発生する。
式1のR・D(ゴム層82の体積抵抗率とゴム層82の厚さの積:転写ロール42の面抵抗)がr・d(記録媒体の体積抵抗率と記録媒体の厚さの積:記録媒体の面抵抗)より非常に大きい(R・D≫r・d)場合、電流iは電流iと略同じになり、転写可能画像領域内と転写可能画像領域外との転写効率は略同じである。
一方、式1の転写ロール42の面抵抗が記録媒体の面抵抗以下(R・D≦r・d)の場合、電流iが電流iよりも大きくなるので(i>i)、転写可能画像領域外の転写効率が転写可能画像領域内の転写効率よりも低くなり、像担持体44をクリーニングするために形成した現像剤像が転写ロール42に転写されることを抑制しつつ、クリーニングブレード62に現像剤を供給して像担持体44をクリーニングすることができる。
例えば、記録媒体の厚さdが1.0×10−4mであり、記録媒体の体積抵抗率rが2.07×10Ω・mであり、ゴム層82の厚さDが4×10−3mである場合、ゴム層82の体積抵抗率Rは、下式3のように表される。
Figure 2006018151
つまり、ゴム層82の体積抵抗率Rを5×10Ω・m以下にすると、上記の記録媒体に画像を転写する場合に転写可能画像領域外の転写効率を転写可能画像領域内の転写効率よりも低くすることができる。なお、ゴム層82の体積抵抗率Rは、対数表示すると約6.70logΩとなる。
このように、本実施形態の画像形成装置10は、転写可能画像領域内と転写可能画像領域外との転写効率に差が生じるように高圧電源86による印加電圧Vを制御すること、現像剤像122,124を線状のハーフトーン現像剤像又は高スクリーン線数の細線にすること、及び、転写ロール42の面抵抗を記録媒体の面抵抗よりも小さくすることにより、転写可能画像領域内と転写可能画像領域外との転写効率に差を生じさせることができ、像担持体44をクリーニングするために形成した現像剤像が転写ロール42に転写されることを抑制しつつ、クリーニングブレード62に現像剤を供給して像担持体44をクリーニングすることができる。
また、本実施形態の画像形成装置10は、1つの像担持体44を有して白黒画像を形成する画像形成装置を例に示したが、これに限定されることなく、例えば4つの像担持体を有するタンデム式のカラー画像形成装置であってもよいし、1つの像担持体と中間転写体とを有するロータリ式のカラー画像形成装置であってもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。 光書込み装置に含まれるレーザ光学走査部、及びその周辺を示す模式図である。 LD制御部の構成を示すブロック図である。 LD点灯回路に入力される主走査方向の走査信号の一例を示すタイミングチャートである。 転写ロール及びその周辺の詳細を示す詳細図である。 記録媒体に画像が転写された後の像担持体上の転写残濃度を示すグラフである。 LD点灯回路に入力された走査信号に応じて像担持体に書込まれた潜像を現像剤によって現像した状態を例示する模式図である。 転写可能画像領域外に形成される線状の現像剤像をハーフトーンセルにより例示した図であって、(A)は600dpiにおけるハーフトーンを示し、(B)は600dpiにおける細線を示し、(C)は1200dpiにおける細線を示すハーフトーンセルである。
符号の説明
10 画像形成装置
42 転写ロール
44 像担持体
56 帯電装置
58 光書込み装置
60 現像装置
62 クリーニングブレード
64 プロセスカートリッジ
70 ユーザインターフェイス(UI)
72 制御部
80 回転軸
82 ゴム層
84 電流検出器
86 高圧電源
88 レーザ光学走査部
98 走査開始センサ
100 LD(レーザダイオード)制御部
102 画像処理回路
104 MCU回路
106 出力設定回路
108 LD点灯回路
110 ビデオ信号発生器
112 LD制御信号発生器
114 メモリ
120 転写可能画像領域
122,124 現像剤像

Claims (6)

  1. 像担持体と、この像担持体に担持された現像剤像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体の前記記録媒体に相対する転写可能画像領域内に担持された現像剤像が転写され、前記像担持体の転写可能画像領域外に担持された現像剤像が維持されるように前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、残留する現像剤をクリーニングするクリーニング手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体は、転写可能画像領域内の現像剤像とは濃度が異なる現像剤像を転写可能画像領域外に担持し、前記電圧印加手段は、前記像担持体に担持された現像剤像の濃度に応じて転写効率が異なるように前記転写部材に電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体は、スクリーン線数が100lpi以上であるハーフトーンの現像剤像を転写可能画像領域外に担持することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記転写部材の面抵抗は、前記像担持体の転写可能画像領域内に担持された現像剤像が転写される記録媒体の面抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体は、転写可能画像領域の副走査方向幅内であって転写可能画像領域の主走査方向幅外に複数の現像剤像を担持することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体の転写可能画像領域外に担持された現像剤像と、次に現像剤像を転写される記録媒体とは、副走査方向に前記転写部材の周長よりも離れることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
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