JPH07260745A - 磁気センサの磁気シールド構造 - Google Patents

磁気センサの磁気シールド構造

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JPH07260745A
JPH07260745A JP5084794A JP5084794A JPH07260745A JP H07260745 A JPH07260745 A JP H07260745A JP 5084794 A JP5084794 A JP 5084794A JP 5084794 A JP5084794 A JP 5084794A JP H07260745 A JPH07260745 A JP H07260745A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic sensor
steel pipe
magnetic flux
sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP5084794A
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English (en)
Inventor
Takashi Imaoka
隆司 今岡
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気探傷法における磁気センサにシールド部
材を施し、測定精度の向上を図る。 【構成】 磁気センサ10を、所定距離隔てた一対の永
久磁石の中間の位置に設け、検査すべき鋼管11に対峙
した面を検査面12とし、その他の少なくとも一表面を
強磁性のシールド部材13により被覆する。前記検査面
12に、鋼管11の減肉箇所14から漏洩する漏洩磁束
が貫くようにする一方、前記シールド部材13によって
蔽われた磁気センサ10の面表面を、永久磁石間に形成
される浮遊磁束が貫く位置に位置させる。 【効果】 浮遊磁界の変動の影響を磁気センサは受ける
ことなく、S/N比が向上し、測定精度があがり、磁束
密度に対する検出感度を低下させ、測定スパンを拡大す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管の欠陥箇所を探査
する磁気探傷法において、磁気センサによる測定精度の
向上を図った磁気センサの磁気シールド構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、パイプラインを構成する鋼管
は、外的な要因等により傷がついたり、長期間使用によ
る消耗、腐食等により管壁の減肉が進行すると、漏洩等
のおそれがあるので、定期的に監視することが義務付け
られている。その鋼管の定期的な監視手段としては、鋼
管を強く磁化すると、減肉等の欠陥箇所で磁束が漏洩す
るということから、その漏洩磁束を磁気センサで検知す
る磁気探傷法という手段が用いられている。かかる磁気
探傷法について、一例を図11に示し説明する。検査す
べき鋼管1を磁化するための磁化ヘッド2は、一対の永
久磁石3a、3bと、永久磁石3a、3bに設けたワイ
ヤブラシ4とを有し、これら一対の永久磁石3a、3b
の中間の位置に磁気センサ5を配置構成したものであ
る。かかる磁化ヘッド2を、前記ワイヤブラシ4を介し
て鋼管1にそれぞれ接触させるようにする。すると、鋼
管1は磁化され、一方の永久磁石3a側から、他方の磁
石2bに向かって、ワイヤブラシ4を介して鋼管1を通
り抜けるような磁力線が形成される。その際、検査にか
かる鋼管1の減肉箇所6において前記磁力線が一部漏洩
し、その漏洩してくる磁力線を磁気センサ5によって検
知することで、減肉量を計測することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記磁
気探傷法という手段によると、一方の磁石3aから空中
を介して直接他方の磁石3bへ伝わる磁力線により浮遊
磁界が発生するが、この強さがワイヤブラシ4の鋼管1
に対する倣い具合によって変動するため、磁気センサ5
には、ノイズ源となり、正確な計測の妨げとなる。ま
た、磁石3a、3bの磁化密度が高すぎると、磁気セン
サ5によっては、浮遊磁束により磁気飽和して充分な検
出性能が得られない場合がある。本発明は、このような
不都合を改善するためになされたものであって、鋼管の
検査用として適用される磁気探傷法における磁気センサ
の測定精度の向上を図った磁気センサの磁気シールド構
造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、鋼管を磁化して鋼管から漏洩する磁
束を検出することにより、鋼管の欠陥箇所を探査する磁
気探傷法において、所定間隔を有するように一対の永久
磁石を配設すると共にこれら一対の永久磁石間に磁気セ
ンサを介在し、前記一対の永久磁石により鋼管を磁化す
ると共に、前記磁気センサにより鋼管から漏洩する磁束
を検出するようにし、磁気センサの少なくとも一面を強
磁性体により蔽う構成としたことを特徴とする。
【0005】
【作用】磁気センサの少なくとも一面を強磁性体により
蔽うことにより、浮遊磁界を構成する浮遊磁束は透磁率
の高い強磁性体中を通過し、センサ内部には侵入してこ
ないため、ノイズ源となる浮遊磁界の変動の影響を磁気
センサは受けることなく、漏洩磁束のみを検知するた
め、S/N比が向上し、測定精度があがる。また、磁束
密度に対する検出感度を低下させ、測定スパンを拡大す
ることができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかる磁気センサの磁気シー
ルド構造について、一実施例を挙げ、以下詳細に説明す
る。図1に磁気センサ10を示し、この磁気センサ10
は、磁気探傷法における鋼管11等の欠陥検出、減肉箇
所の検出に供せられるものである。すなわち、磁気セン
サ10は、所定距離隔てた一対の支持部材(図示省略)
の先端に設けた永久磁石(図示省略)の中間の位置に設
けられ、検査すべき鋼管11に対峙した面を検査面12
とし、その他の面表面を強磁性体、すなわちPCパーマ
ロイ等の高透磁率のシールド部材13により被覆構成さ
れたものである。前記磁気センサ10について、さらに
言えば、図2、図3に示すように、図中上面が検査面1
2であり、両側面14と端子15に対向した面16、そ
して底面17がシールド部材13により被覆されてい
る。前記検査面12には、一対の永久磁石のうち、一方
の永久磁石から接触子であるワイヤブラシ(図示省略)
を介して検査すべき鋼管11を通り、他方の永久磁石に
至る磁力線のうち、鋼管11の減肉箇所14から漏洩す
る漏洩磁束が貫くようになっている。一方、前記シール
ド部材13によって蔽われた磁気センサ10の面表面
は、永久磁石間に形成される浮遊磁界、すなわち、浮遊
磁束が貫く位置に面している。
【0007】以上のような構成の磁気センサ10によれ
ば、浮遊磁界、すなわち、浮遊磁束が貫く位置にPCパ
ーマロイ等の高透磁率のシールド部材13を施すことに
より、浮遊磁束は透磁率の高いシールド部材13中を通
過し、磁気センサ10内部には侵入してこないため、ノ
イズ源となる浮遊磁界の変動の影響を磁気センサ10は
受けることなく、漏洩磁束のみを検知するため、S/N
比が向上し、測定精度があがる。
【0008】ここで、磁気センサ10について、シール
ド部材13のシールド位置の例を列挙し、シールドを施
していない磁気センサと共に、それぞれ磁束密度に対す
る出力電圧を測定し、比較した。ただし、磁気センサ1
0:長さ=12mm,幅=10mm,高さ=7mm シ
ールド部材13:PCパーマロイ(t=0.1mm)
測定条件L=3mmとする。測定に供する磁気センサ シールド無し………磁気センサ10の全ての面にシー
ルド部材13を施していないもの(図4、図5参照)。 シールドA…………磁気センサ10の図中両側面14
にシールド部材13を施したもの(図6、図7参照)。 シールドB…………両側面14にシールド部材13を
施したもの(図8、図9参照)。この場合、シールド部
材13を、端子15側と端子15に対向した面16側に
2mm、かぶせるように形成する。 以上のようなシールド構造の磁気センサ14を用いて磁
束密度に対する出力電圧を測定し、それぞれの磁気セン
サ14における磁束密度に対する出力電圧特性を図示す
る(図10参照)。図10に示すように、シールドを施
していない磁気センサは、シールド部材13を施した磁
気センサ10に比較して、より低い磁束密度で出力電圧
が飽和した。すなわち、シールドを施すことにより磁束
密度に対する検出感度が低下するので、測定スパンを拡
大することができ、それだけ精度の高い、減肉量の計測
が可能となることがわかる。
【0009】
【発明の効果】以上、本発明によれば、磁気シールドを
施すことにより、浮遊磁束は透磁率の高い強磁性体中を
貫き、センサ内部には侵入してこないため、ノイズ源と
なる浮遊磁界の変動の影響を磁気センサは受けることな
く、漏洩磁束のみを検知するため、S/N比が向上し、
測定精度があがる。また、磁束密度に対する検出感度を
低下させ、測定スパンを拡大することができる。さら
に、磁気シールドに用いる物質を選択することにより、
測定スパンを調整することができる。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気センサの磁気シールド構造
を説明するための断面説明図である。
【図2】図1に示す磁気センサの平面説明図である。
【図3】図1に示す磁気センサの側面説明図である。
【図4】シールドを施していない磁気センサを示す平面
説明図である。
【図5】シールドを施していない磁気センサを示す側面
説明図である。
【図6】図中両側面にシールド部材を施した磁気センサ
の平面説明図である。
【図7】図中両側面にシールド部材を施した磁気センサ
の側面説明図である。
【図8】両側面にシールド部材を施した磁気センサの平
面説明図である。
【図9】両側面にシールド部材を施した磁気センサの側
面説明図である。
【図10】シールドを施していない磁気センサとそれぞ
れのシールド構造を有する磁気センサの磁束密度に対す
る出力電圧特性を示すグラフである。
【図11】鋼管の欠陥箇所を探査する磁気探傷法を示す
模式的な側面説明図である。
【符号の説明】
10 磁気センサ 11 鋼管 12 検査面 13 シールド部材 14 両側面 15 端子 16 面 17 底面 18 減肉箇所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管を磁化して鋼管から漏洩する磁束
    を検出することにより、鋼管の欠陥箇所を探査する磁気
    探傷法において、所定間隔を有するように一対の永久磁
    石を配設すると共にこれら一対の永久磁石間に磁気セン
    サを介在し、前記一対の永久磁石により鋼管を磁化する
    と共に、前記磁気センサにより鋼管から漏洩する磁束を
    検出するようにし、磁気センサの少なくとも一面を強磁
    性体により蔽う構成としたことを特徴とする磁気センサ
    の磁気シールド構造。
JP5084794A 1994-03-22 1994-03-22 磁気センサの磁気シールド構造 Pending JPH07260745A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108658A (ja) * 1999-10-05 2001-04-20 Kyosan Electric Mfg Co Ltd ワイヤロープ探傷器
JP2002195984A (ja) * 2000-10-18 2002-07-10 Kawasaki Steel Corp 磁気探傷装置の漏洩磁気検出センサ
WO2007064271A1 (en) * 2005-12-02 2007-06-07 Volvo Lastvagnar Ab Magnetic detector arrangement
CN104502442A (zh) * 2014-08-28 2015-04-08 西红柿科技(武汉)有限公司 一种具有磁罩的漏磁检测仪

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