JPH07260537A - 質量流量計 - Google Patents

質量流量計

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JPH07260537A
JPH07260537A JP4755294A JP4755294A JPH07260537A JP H07260537 A JPH07260537 A JP H07260537A JP 4755294 A JP4755294 A JP 4755294A JP 4755294 A JP4755294 A JP 4755294A JP H07260537 A JPH07260537 A JP H07260537A
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JP
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noise
displacement
signal
sensor tube
circuit
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JP4755294A
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Eiju Hosaka
栄寿 保坂
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体により生じるコリオリ力を利用して質量
流量の計測を行なう質量流量計に関し、ノイズ除去のた
めの調整を容易に行ない得る質量流量計を提供すること
を目的とする。 【構成】 センサチューブ5に流れる流体の質量流量に
応じた検出信号を得る流量検出用ピックアップ10,1
1と、センサチューブ5に加わる外乱に応じたノイズ信
号を得るノイズ検出用ピックアップ8,9と、流量検出
用ピックアップ10,11で検出された検出信号を固定
ゲインで増幅する増幅器16a,17aと、ノイズ検出
用ピックアップ8,9で検出された検出ノイズ信号レベ
ルを検出信号中のノイズ成分と一致するように調整して
増幅するゲイン可変増幅器16b,17bと、増幅器1
6a,17aの出力信号とゲイン可変増幅器16b,1
7bの出力信号との差動増幅を行なう差動増幅回路16
c,17cとを設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は質量流量計に係り、特に
流体により生じるコリオリ力を利用して質量流量を計測
する質量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンベヤ等により搬送されるワー
クに塗装を施す塗装ラインにおいては、コンベヤの近傍
に塗装用ロボットが接地され自動的に塗装作業が行われ
るようになっている。塗装用ロボットはアーム先端に取
付けられた塗装ガンを予めティーチングされた塗装プロ
グラムにしたがって動作させ、ワーク表面に塗装を施
す。このような塗装用ロボットを用いて自動的に塗装す
るに際して、ワーク表面に吹き付けられる塗料の吐出量
が一定になるように、即ち塗装膜が均一となるように要
望されており、塗装ガンへ供給される塗料をより高精度
に制御することが考えられている。
【0003】従来の塗装用ロボット装置では、塗料を供
給する塗料供給ユニットと塗装用ロボットのアーム先端
に設けられた塗装ガンとを接続する塗料チューブとの間
に塗料供給量を計測する流量計を設け、流量計からの計
測信号に基づいて塗料送出用ポンプを制御して塗装ガン
からの噴霧される塗料の吐出量を調整していた。そし
て、流量計としては例えば計測精度の高いコリオリ式の
質量流量計が適用され、塗料の吐出量がより高精度に制
御される構成となっている。
【0004】この種の質量流量計では、塗料が流れるセ
ンサチューブを振動させたときに生ずるコリオリ力が流
量に比例し、センサチューブの流入側と流出側とでコリ
オリ力の作用方向が逆向きになり、センサチューブの振
動に位相差が生じ、その位相差を検出することにより流
量が計測される構成となっている。従って、上記のよう
なコリオリ式の質量流量計では、センサチューブに外部
振動が伝播すると検出信号にノイズが生ずる。従来はセ
ンサチューブに外部振動が伝わらないように質量流量計
を塗装用ロボットから離れた床面上等に固定して質量流
量計の計測精度を維持していた。
【0005】しかるに、上記従来の質量流量計は塗装用
ロボット装置に用いる場合、塗装ガンより離れた床面等
の場所に設けられているため、塗装ガンまでの距離が長
くなり、しかもその接続には上記塗装ガンの動作を妨げ
ないように弾性を有するゴム製チューブ等が使用されて
いるので、ポンプで圧送された塗料の圧力により塗料チ
ューブ内の通路断面積が半径方向に拡がりやすく、その
ために、例えば塗装ガンが空気供給停止により塗料噴霧
オフになった後も余剰塗料が送出されて、塗料チューブ
内の通路が塗料圧力により拡径されて半径方向に膨張
し、よって、塗装が終了しているにも拘らず質量流量計
のセンサチューブ内を塗料が流れることになり、質量流
量計は塗装終了後も塗料の流量計測値を出力し続ける。
【0006】又、塗装ガンが塗装開始するときは、当初
塗装ガンと質量流量計とを接続する塗料チューブ内に圧
送された余剰塗料が塗装ガンより噴霧されるため、しば
らくの間質量流量計のセンサチューブ内を塗料が流れ
ず、塗装が開始されているにも拘らず、質量流量計は流
量ゼロを出力してしまう。このように、質量流量計を塗
装用ロボット装置から離れた位置に設置した場合、流量
計測の応答性が悪く、計測値が実際に塗装ガンから吐出
される塗料の流量と異なってしまい、ワーク表面の塗装
膜が均一な所定膜厚となるようにポンプ及び塗装ガンの
オン、オフ動作を正確に制御することが難しかった。
【0007】そこで、本出願人は上記問題を解決するた
め塗装ガンが設けられた塗装用ロボット装置のアーム上
に質量流量計を設置した構成を特願平3−252316
号により提案した。
【0008】しかるに、このように塗装用ロボットのア
ームに質量流量計を設置した場合、アームが左右方向,
上下方向の各方向に動作する際に上記センサチューブに
コリオリ力が作用する。従って、センサチューブのコリ
オリ力による変位を検出するピックアップの出力にアー
ム動作に伴うノイズが重畳されてしまい、計測精度が低
下してしまう。
【0009】このような状況で、計測精度を上げるため
に、本出願人は特願平5−148131号により、流入
路又は流出路に連通し平行に延在する一対の直管部と、
該直管部の先端よりU字状に曲げられた曲部と、該一対
の曲部の端部を接続する接続部とを有し、流入側の直管
部から流入された被測流体が該曲部及び接続部を通過し
て流出側の直管部より流出するように形成されたセンサ
チューブと、該センサチューブの一対の直管部を近接又
は離間方向に振動させる加振器と、該加振器により加振
されたセンサチューブ内を流れる被測流体の流量に応じ
て発生するコリオリ力による前記一対の直管部の夫々の
変位を検出する第1,第2のピックアップと、前記セン
サチューブの一対の曲部の夫々の変位を検出する第3,
第4のピックアップとより構成され、流入側の前記第1
のピックアップの出力信号から流入側の前記第3のピッ
クアップの出力信号を減算するように接続し、且つ流出
側の前記第2のピックアップの出力信号から流出側の前
記第4のピックアップの出力信号を減算するように接続
し、前記第1,第2のピックアップの出力信号に発生し
たノイズを除去する質量流量計を提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特願平5−
148131号で提案した従来の質量流量計では、流入
側の直管部に設けらた前記第1のピックアップと流入側
の曲部に設けられた前記第3のピックアップとを逆極性
で直列接続し、流出側の直管部に設けらた前記第2のピ
ックアップと流出側の曲部に設けらた前記第4のピック
アップとを逆極性で直列し、流量検出用の第1,第2の
ピックアップの信号とノイズ検出用の第3,第4のピッ
クアップの信号とでノイズを打消し合うことによりノイ
ズを除去するため、第1,第2のピックアップと第3,
第4のピックアップとでノイズのレベルが略同等となる
ように位置決めを行なう必要があり、調整が行ないにく
い等の問題点があった。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、ノイズをキャンセルするための調整を容易に行ない
得る質量流量計を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体が通過す
るセンサチューブと、該センサチューブを振動させる加
振手段と、該センサチューブの変位を検出し該センサチ
ューブの変位に応じた変位信号を生成する変位検出手段
とを具備し、該流体の質量流量に応じて該センサチュー
ブに作用するコリオリ力によるセンサチューブの変位を
検出することにより流体の質量流量を測定する質量流量
計において、前記加振手段及び前記変位検出手段とは別
体に前記加振手段による振動が発生しにくい部分に配設
され前記センサチューブに働く外力による前記センサチ
ューブの変位を検出し該変位に応じたノイズ信号を生成
するノイズ検出手段と、前記ノイズ検出手段の前記ノイ
ズ信号が供給され前記ノイズ信号を増幅する増幅手段
と、前記増幅手段に接続され前記増幅手段のゲインを調
整するゲイン調整手段と、前記変位信号及び前記増幅手
段で増幅された前記ノイズ信号が供給され前記変位信号
より前記ノイズ信号を減算する減算手段とを有してな
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、ノイズ検出手段により生成さ
れたノイズ信号と、変位検出手段により検出した検出信
号のノイズ成分とはゲイン調整手段により互いに略同一
レベルとされた後、減算手段に供給され、減算手段によ
り変位信号からノイズ信号が減算され、ノイズの除去が
行なわれる。このため、ノイズ検出手段はセンサチュー
ブに働く外力に応じたノイズ成分が検出できればよく、
変位信号に重畳されるノイズ成分とに差が生じてもノイ
ズ除去が可能となり、したがって、ノイズ検出手段の機
械的取付位置の精度の影響を受けない。
【0014】
【実施例】図1に本発明の一実施例のブロック構成図を
示す。本実施例の質量流量計1は流体によるコリオリ力
を検出すると共に外乱によるノイズを検出する計測部
2、計測部2で検出された両信号に基づいてノイズを除
去するノイズ除去回路3、ノイズ除去回路3でノイズが
除去された信号に基づいて流体の流量に応じた信号を計
測する計測回路4より構成される。
【0015】図2に計測部2の構成図を示す。計測部2
は請求項中のセンサチューブに相当するセンサチューブ
5、請求項中の加振手段に相当する一対の加振器6,
7、請求項中の変位検出手段に相当する流量計測用ピッ
クアップ8,9、請求項中のノイズ検出手段に相当する
ノイズ検出用ピックアップ10,11より構成される。
【0016】センサチューブ5は正面形状がU字状、側
面形状がJ字状となるように形成されており、その両端
部は固定プレート12により固定され、流入出口5a,
5bは台座部13に接続される。台座部13には接続チ
ューブ14,15と接続され流体を流入出する流入部1
3a及び流出部13bを有する。流入部13aはセンサ
チューブ5の流入口5aと連通され、接続チューブ14
に供給された流体をセンサチューブ5に供給する。流出
部13bはセンサチューブ5の流出口5bと連通され、
センサチューブ5を流れた流体を接続チューブ15に導
入する。
【0017】加振器6,7はセンサチューブ5の直管部
5c,5dの下端部分に設けられ、実質電磁ソレノイド
と同様な構成であり、センサチューブ5の直管部5c,
5dに固定されたマグネット6a,7aと、マグネット
6a,7aを矢印(A方向)に駆動するコイル6b,7
bとよりなる。
【0018】又、ピックアップ10,11は加振器8,
9により加振される直管部5c,5dに設けられてい
る。ピックアップ10,11は、加振器6,7と同様な
構成であり、マグネット10a,11aと、マグネット
10a,11aとの相対変位に応じた電圧を発生する筒
状のコイル10b,11bとよりなり、直管部5c,5
dのコリオリ力による矢印A方向の変位を検出する。
【0019】又、ピックアップ8,9は加振器6,7に
より加振されない非振動部分であるセンサチューブ5の
曲部5e,5fに設けられている。ピックアップ8,9
は、マグネット8a,9aと、マグネット8,9との相
対変位に応じた電圧を発生する筒状のコイル8b,9b
とよりなり、曲部5e,5fの外力による矢印A方向の
変位を検出する。
【0020】加振器6,7によりセンサチューブ5の直
管部5c,5dが矢印A方向に加振されると、直管部5
c,5dはプレート12を支点として矢印A方向に振動
する。
【0021】そして、ピックアップ10,11は振動す
る直管部5c,5d内を流れる流量に比例してコリオリ
力による矢印A方向の変位を検出する。
【0022】尚、流量計測の原理についての詳細は同出
願人により先に出願された例えば特開昭63−2625
26号のものと同じなのでここでは省略する。
【0023】流量検出用ピックアップ10,11及びノ
イズ検出用ピックアップ8,9は夫々ノイズ除去回路3
に接続され、ノイズ除去回路3に検出信号を供給する。
【0024】図3にノイズ除去回路3のブロック構成図
を示す。ノイズ除去回路3はセンサチューブ5の流入側
の検出信号よりノイズを除去する流入側ノイズ除去回路
16及びセンサチューブ5の流出側の検出信号よりノイ
ズを除去する流出側ノイズ除去回路17より構成され
る。
【0025】流入側ノイズ除去回路16及び流出側ノイ
ズ除去回路17は増幅器16a,17a、請求項中の増
幅手段及びゲイン可変手段に相当する可変ゲイン増幅器
16b,17b、請求項中の減算手段に相当する差動増
幅器16c,17cより構成される。
【0026】増幅器16a,17aは流量検出用ピック
アップ10,11と接続され、流量検出用ピックアップ
10,11で検出した検出信号を増幅して、差動増幅器
16c,17cに供給する。可変ゲイン増幅器16b,
17bはノイズ検出用ピックアップ8,9と接続され、
ノイズ検出用ピックアップ8,9で検出した検出ノイズ
信号を増幅して差動増幅器16c,17cに供給する。
このとき、可変ゲイン増幅器16b,17bはゲインが
制御できる構成とされており、ノイズ検出用ピックアッ
プ8,9で検出した検出ノイズ信号のゲインが必要に応
じて変えられるよう構成されている。この検出ノイズ信
号は請求項中のノイズ検出手段で生成されるノイズ信号
に相当する。
【0027】図4に流入側ノイズ除去回路16の回路構
成図を示す。流量検出用ピックアップ10のコイル10
bには抵抗R1 が並列に接続されており、コイル10b
とマグネット10aとの変移に応じてコイル10bに流
れる検出電流が抵抗R1 により検出電圧に変換される。
抵抗R1 の一端は接地され、他端は増幅回路16aに接
続されており、検出電圧が増幅回路16aに印加される
構成とされている。
【0028】増幅回路16aはオペアンプOP1 、入力
抵抗R2 、帰還抵抗R3 より構成される。検出電圧は入
力抵抗R2 を介してオペアンプOP1 の反転入力端子に
供給されている。また、オペアンプOP1 の出力端子は
帰還抵抗R3 を介して反転入力端子に接続される。さら
に、オペアンプOP1 の非反転入力端子は基準電圧回路
18に接続され、所定の基準電圧が印加される。
【0029】以上により反転増幅回路が構成され、検出
電圧を入力抵抗R2 及び帰還抵抗R 3 により(−R3
2 )で決定される所定の倍率で増幅して出力する。
【0030】ノイズ検出用ピックアップ8のコイル8b
には抵抗R4 が並列に接続されており、コイル8bとマ
グネット8aとの変移に応じてコイル8bに流れる検出
電流が抵抗R4 により検出ノイズ電圧に変換される。な
お、変換されたノイズ電圧は請求項中の変位検出手段で
生成される変位信号に相当する。抵抗R4 の一端は接地
され、他端は可変ゲイン増幅回路16bに接続されてお
り、検出電圧が可変ゲイン増幅回路16bに印加される
構成とされている。
【0031】可変ゲイン増幅回路16bは請求項中の増
幅手段に相当するオペアンプOP2、入力抵抗R5 、請
求項中のゲイン可変手段に相当する帰還用可変抵抗R6
より構成される。検出電圧は入力抵抗R5 を介してオペ
アンプOP2 の反転入力端子に供給されている。また、
オペアンプOP2 の出力端子は帰還用可変抵抗R6 を介
して反転入力端子に接続される。さらに、オペアンプO
2 の非反転入力端子は基準電圧回路18に接続され、
所定の基準電圧が印加される。
【0032】以上によりゲイン調整可能な反転増幅回路
が構成され、検出ノイズ電圧を入力抵抗R5 及び帰還用
可変抵抗R6 により(−R6 /R5 )で決定される所定
の倍率で増幅して出力する。
【0033】基準電圧回路18は分圧用抵抗R7 ,R8
及びオペアンプOP3 より構成され、増幅回路16a及
びゲイン可変増幅回路16bに基準電圧を供給する。こ
の基準電圧回路18より供給される基準電圧により増幅
回路16aとゲイン可変増幅回路16bとの基準レベル
が設定される。
【0034】増幅回路16aの出力信号及びゲイン可変
増幅回路16bの出力信号は共に差動増幅回路16cに
供給される。差動増幅回路16cは入力抵抗R9 ,R10
及びオペアンプOP4 より構成される。増幅回路16a
の出力信号は入力抵抗R9 を介してオペアンプOP4
非反転入力端子に供給され、ゲイン可変増幅回路16b
の出力信号は入力抵抗R10を介してオペアンプOP4
反転入力端子に供給される。
【0035】差動増幅回路16cは非反転入力端子に供
給される増幅回路16aの出力信号から反転入力端子に
供給されるゲイン可変増幅回路16bの出力信号を減算
した信号を出力する。
【0036】図5に流入側ノイズ除去回路16の動作説
明図を示す。同図中、(A)は流量検出用ピックアップ
10の検出信号、(B)はノイズ検出用ピックアップ8
の検出ノイズ信号、(C)は増幅回路16aの出力信
号、(D)はゲイン可変増幅回路16bの出力信号、
(E)は差動増幅回路16cの出力信号波形図を示す。
【0037】移動体上に質量流量計を設置した場合など
には図5(A)に示すように流量検出用ピックアップ1
0で検出される検出信号にはセンサチューブ5に働く加
速度等による外乱による成分も含まれる。この外乱によ
る成分は図5(B)に示すようにセンサチューブ5の加
振器6,7による振動の影響を受けにくい部位に設けら
れたノイズ検出用ピックアップ8により抽出される。
【0038】図5(A)に示す流量検出用ピックアップ
10で検出された検出信号は増幅回路16aにより図5
(C)に示すように所定の倍率で増幅される。また、図
5(B)に示すノイズ検出用ピックアップ8で検出され
た検出ノイズ信号も図5(D)に示すようにゲイン可変
増幅回路16bにより可変抵抗R6 で予め設定された倍
率で増幅される。このとき、可変抵抗R6 を調整するこ
とにより流量検出用ピックアップ10に含まれるノイズ
成分とノイズ検出用ピックアップ8で検出されるノイズ
信号とが略同レベルとなるようにゲイン可変増幅回路1
6bのゲインを調整する。この調整により差動増幅回路
11cにより図5(C)に示す増幅回路16aの出力信
号から図5(D)に示すゲイン可変増幅回路16bの出
力信号を減算すると、図5(E)に示すように、ノイズ
成分が除去された信号が得られる。
【0039】このように、ゲイン可変増幅回路16bの
ゲインを可変抵抗R6 の抵抗値を変えることにより、ノ
イズ成分を含む増幅回路16aの出力信号中のノイズ成
分とノイズ成分のみからなるゲイン可変増幅回路16b
の出力信号とのレベルが略同一となるように調整できる
ため、流量検出用ピックアップ10とノイズ検出用ピッ
クアップ8との位置関係を精度よく設定する必要がなく
なり、ノイズ除去のための調整が容易に行ない得る。
【0040】以上流入側ノイズ除去回路16について説
明したが、流出側ノイズ除去回路17も流入側ノイズ除
去回路16と同一構成とされ、その作用効果も同一とな
るため、その詳細な説明は省略する。
【0041】流入側ノイズ除去回路16及び流出側ノイ
ズ除去回路17でノイズ成分が除去された信号は夫々計
測回路4に供給される。
【0042】計測回路4は位相比較器より構成されてお
り、流入側の検出信号と、流出側の検出信号との位相差
に応じたレベルの計測信号を生成する。この計測信号は
流体の流量に応じてレベルが変化する。この計測信号に
より流量の表示を行なったり、各種の制御が行なわれ
る。
【0043】なお、本実施例ではノイズ検出用ピックア
ップ8,9側にゲイン可変増幅器16b,17bを設け
たが、これに限ることはなく、逆に流量検出用ピックア
ップ10,11側をゲイン可変増幅器で構成し、ノイズ
検出用ピックアップ8,9側を固定ゲインの増幅器で構
成してもよく、また、流量検出用ピックアップ10,1
1側及びノイズ検出用ピックアップ8,9側を共にゲイ
ン可変増幅器て構成してもよく、要は流量検出用ピック
アップ10,11により検出された検出信号に含まれる
ノイズ成分とノイズ検出用ピックアップ8,9により検
出されたノイズ信号とのレベル調整が行なえる構成とさ
れていればよい。
【0044】図6に本発明の一実施例の適用例の構成図
を示す。本適用例は本実施例の質量流量計1をは塗装用
ロボット装置21に搭載した例を示す。
【0045】塗装用ロボット装置21は多関節型のロボ
ットであり、大略基台22と、基台22上に設けられた
旋回テーブル23と、旋回テーブル23上に起立する第
1アーム24と、第1アーム24の上端より水平方向に
延出する第2アーム25とよりなる。第2アーム25の
先端には手首部26が設けられ、この手首部26には塗
装ガン27か取付けられている。第2アーム25は後端
部が第1アーム24上端に回動自在に支承されている。
【0046】28は塗料供給ユニットで、例えば弾性を
有するゴム製の塗料チューブ29a,29bを介して塗
装ガン27と接続され、塗装ガン27に塗料を供給す
る。
【0047】本実施例のコリオリ式の質量流量計1は、
塗料チューブ29aと29bとの間に介在し、且つ第2
アーム25の上面25aにベルト30,31により固定
され、塗料チューブ29aを流れる塗料の流量を計測す
る。質量流量計1は塗装ガン27になるべく近接した位
置となるように第2アーム25に取付けられている。よ
って、質量流量計1から引き出され塗装ガン27との間
を接続する塗料チューブ29aが従来よりも大幅に短く
なり、質量流量計1は塗装ガン27のオン、オフによる
塗料の流量変化を応答性良く計測できる。
【0048】28は塗装用ロボット装置21を制御する
制御装置で、ワーク32の種類に応じた塗装プログラム
が入力されている。
【0049】34は切替バルブ制御部で、制御装置28
から出力された塗装プログラムの指令により塗料供給ユ
ニット35の各バルブへ開又は閉信号を出力する。塗装
用ロボット装置21は被塗物としてのワーク32がコン
ベヤ36により塗装開始位置に到着すると、制御装置2
8からの指令に基づいてワーク32の形状に応じた塗装
動作を行いながら塗装ガン27より塗料を噴霧する。こ
のとき、噴霧する塗料の量は、質量流量計の測定値を切
替バルブ制御部34又は塗料供給ユニット35にフィー
ドバックして、バルブの開閉を制御することにより、制
御装置28で予め設定された一定量に制御される。
【0050】また、質量流量計1の底部には上記空気ば
ね構造の防振部材が設けられており、第2アーム25か
らの上下方向の外部振動は防振部材の空気圧及び防振部
材自体の弾性により弾力的に吸収され、流量計測部32
には外部信号(主に上下方向振動成分)が伝播せず、外
部振動が良好に絶縁される。
【0051】又、外部振動の水平方向成分(A方向)が
質量流量計1に伝播しても、質量流量計1のセンサチュ
ーブ5は第2アーム25の旋回方向である水平方向に加
振されており、ピックアップ8,9,10,11はA方
向に発生するコリオリ力によるセンサチューブ5の変位
を検出し、その流入側と流出側との位相差を検出するこ
とにより流量を計測する構成であるため、外部振動の影
響が相殺されて流量計測することができる。そのため、
質量流量計1は塗装動作する第2アーム25上に設置さ
れた状態でも流量を正確に計測できる。
【0052】上記のように塗装用ロボット装置21の第
2アーム25上に質量流量計1を設置した場合、質量流
量計1は塗装用ロボット1の塗装動作により前後方向へ
の直線運動の加速度と、第2アーム25の回動による上
下方向及び左右方向への旋回運動の加速度を受けること
になる。
【0053】しかし、第2アーム25が前後方向に直線
運動すると、センサチューブ5の直管部5c,5dの長
手方向(矢印B方向)に加速度が作用するので、質量流
量計1の計測動作には影響しない。ところが、第2アー
ム25が軸回りの回転運動すると、センサチューブ5の
直管部5c,5dに流量計測方向のコリオリ力と同じ方
向の加速度が作用するめ、質量流量計1にノイズが重畳
される。
【0054】しかし、本実施例の質量流量計1によれ
ば、ノイズ成分はノイズ除去回路3により除去すること
ができ、正確な流量の計測が行なえ塗料の量を正確にコ
ントロールできるため、良好な塗装が行なえる。
【0055】なお、本適用例では本実施例の質量流量計
1を塗装用ロボット装置1に搭載した例について説明し
たが、これに限るものではない。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ノイズ検
出手段はセンサチューブに働く外力に応じたノイズ成分
を検出できればよく、機械的取付精度を考慮する必要が
ないため、組立性が良好となると共に調整作業も回路の
電気的特性の調整で済むため、作業を容易に行ない得る
等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例の計測部の構成図である。
【図3】本発明の一実施例のノイズ除去回路のブロック
構成図である。
【図4】本発明の一実施例のノイズ除去回路の要部の回
路構成図である。
【図5】本発明の一実施例のノイズ除去回路の要部の動
作説明図である。
【図6】本発明の一実施例の質量流量計の適用例の構成
図である。
【符号の説明】
1 質量流量計 2 計測部 3 ノイズ除去回路 4 計測回路 5 センサチューブ 6,7 加振器 8,9 ノイズ検出用ピックアップ 10,11 流量検出用ピックアップ 16 流入側ノイズ除去回路 17 流出側ノイズ除去回路 16a,17a 増幅器 16b,17b ゲイン可変増幅器 16c,17c 差動増幅回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が通過するセンサチューブと、該セ
    ンサチューブを振動させる加振手段と、該センサチュー
    ブの変位を検出し該センサチューブの変位に応じた変位
    信号を生成する変位検出手段とを具備し、該流体の質量
    流量に応じて該センサチューブに作用するコリオリ力に
    よるセンサチューブの変位を検出することにより流体の
    質量流量を測定する質量流量計において、 前記加振手段及び前記変位検出手段とは別体に前記加振
    手段による振動が発生しにくい部分に配設され前記セン
    サチューブに働く外力による前記センサチューブの変位
    を検出し該変位に応じたノイズ信号を生成するノイズ検
    出手段と、 前記ノイズ検出手段の前記ノイズ信号が供給され前記ノ
    イズ信号を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段に接続され前記増幅手段のゲインを調整す
    るゲイン調整手段と、前記変位信号及び前記増幅手段で
    増幅された前記ノイズ信号が供給され前記変位信号より
    前記ノイズ信号を減算する減算手段とを有し、 前記変位信号に重畳されたノイズ成分と前記増幅手段か
    らの前記ノイズ信号とが同等となるように前記ゲイン調
    整手段を調整し前記変位信号よりノイズ成分を除去する
    ことを特徴とする質量流量計。
JP4755294A 1994-03-17 1994-03-17 質量流量計 Pending JPH07260537A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007082271A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Canon Inc モータ制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007082271A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Canon Inc モータ制御装置

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