JPH0755525A - 振動式測定装置 - Google Patents
振動式測定装置Info
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- JPH0755525A JPH0755525A JP20545093A JP20545093A JPH0755525A JP H0755525 A JPH0755525 A JP H0755525A JP 20545093 A JP20545093 A JP 20545093A JP 20545093 A JP20545093 A JP 20545093A JP H0755525 A JPH0755525 A JP H0755525A
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- paint
- coating
- arm
- sensor tube
- coriolis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は複数のコリオリ式計測器を近接配置
させる際の計測誤差をなくすように構成した振動式測定
装置を提供することを目的とする。 【構成】 振動式測定装置10は塗装用ロボット1の第
2アーム5の設置される。振動式測定装置10は、2台
の質量流量計10A,10Bを有し、各質量流量計10
A,10Bは同一のブラケット上に載置固定される。各
質量流量計10A,10Bに設けられたセンサチューブ
を加振する加振器の支持部材にはセンサチューブ35の
固有振動数を異ならせるウエイト調整機構が設けられて
いる。2台の質量流量計10A,10Bは相互に干渉し
あうことなく計測でき、塗料の色替え時に質量流量計1
0A,10Bをパージする必要がないので、色替え時間
を短縮できる。
させる際の計測誤差をなくすように構成した振動式測定
装置を提供することを目的とする。 【構成】 振動式測定装置10は塗装用ロボット1の第
2アーム5の設置される。振動式測定装置10は、2台
の質量流量計10A,10Bを有し、各質量流量計10
A,10Bは同一のブラケット上に載置固定される。各
質量流量計10A,10Bに設けられたセンサチューブ
を加振する加振器の支持部材にはセンサチューブ35の
固有振動数を異ならせるウエイト調整機構が設けられて
いる。2台の質量流量計10A,10Bは相互に干渉し
あうことなく計測でき、塗料の色替え時に質量流量計1
0A,10Bをパージする必要がないので、色替え時間
を短縮できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動式測定装置に係り、
特に複数のコリオリ式計測器が近接配置された振動式測
定装置に関する。
特に複数のコリオリ式計測器が近接配置された振動式測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンベヤ等により搬送されるワー
クに塗装を施す塗装ラインにおいては、コンベヤの近傍
に塗装用ロボットが設置され自動的に塗装作業が行われ
るようになっている。塗装用ロボットはアーム先端に取
付けられた塗装ガンを予めティーチングされた塗装プロ
グラムにしたがって動作させ、ワーク表面に塗装を施
す。このような塗装用ロボットを用いて自動的に塗装す
るに際して、ワーク表面に吹き付けられる塗料の吐出量
が一定になるように、即ち塗装膜が均一となるように要
望されており、塗装ガンへ供給される塗料をより高精度
に制御することが考えられている。
クに塗装を施す塗装ラインにおいては、コンベヤの近傍
に塗装用ロボットが設置され自動的に塗装作業が行われ
るようになっている。塗装用ロボットはアーム先端に取
付けられた塗装ガンを予めティーチングされた塗装プロ
グラムにしたがって動作させ、ワーク表面に塗装を施
す。このような塗装用ロボットを用いて自動的に塗装す
るに際して、ワーク表面に吹き付けられる塗料の吐出量
が一定になるように、即ち塗装膜が均一となるように要
望されており、塗装ガンへ供給される塗料をより高精度
に制御することが考えられている。
【0003】従来の塗装用ロボット装置では、塗料を供
給する塗料供給ユニットと塗装用ロボットのアーム先端
に設けられた塗装ガンとを接続する塗料チューブとの間
に塗料供給量を計測する流量計を設け、流量計からの計
測信号に基づいて塗料送出用ポンプを制御して塗装ガン
からの噴霧される塗料の吐出量を調整していた。そし
て、流量計としては例えば計測精度の高いコリオリ式質
量流量計(以下「質量流量計」と言う)が適用され、塗
料の吐出量がより高精度に制御される構成となってい
る。
給する塗料供給ユニットと塗装用ロボットのアーム先端
に設けられた塗装ガンとを接続する塗料チューブとの間
に塗料供給量を計測する流量計を設け、流量計からの計
測信号に基づいて塗料送出用ポンプを制御して塗装ガン
からの噴霧される塗料の吐出量を調整していた。そし
て、流量計としては例えば計測精度の高いコリオリ式質
量流量計(以下「質量流量計」と言う)が適用され、塗
料の吐出量がより高精度に制御される構成となってい
る。
【0004】この種の質量流量計では、塗料が流れるセ
ンサチューブを振動させたときに生ずるコリオリ力が流
量に比例し、センサチューブの流入側と流出側とでコオ
リオ力の作用方向が逆向きになるため、その位相差より
流量が計測される構成となっている。従って、上記のよ
うな質量流量計では、センサチューブに外部振動が伝播
すると検出信号にノイズが生ずるため、従来はセンサチ
ューブに外部振動が伝わらないように質量流量計を塗装
用ロボットから離れた床面上等に固定して質量流量計の
計測精度を維持していた。
ンサチューブを振動させたときに生ずるコリオリ力が流
量に比例し、センサチューブの流入側と流出側とでコオ
リオ力の作用方向が逆向きになるため、その位相差より
流量が計測される構成となっている。従って、上記のよ
うな質量流量計では、センサチューブに外部振動が伝播
すると検出信号にノイズが生ずるため、従来はセンサチ
ューブに外部振動が伝わらないように質量流量計を塗装
用ロボットから離れた床面上等に固定して質量流量計の
計測精度を維持していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
塗装用ロボット装置では、質量流量計が塗装ガンより離
れた床面等の場所に設けられているため、塗装ガンから
質量流量計までの塗料チューブが長くなり、しかも塗料
チューブには上記塗装ガンの動作を妨げないように弾性
を有する可撓性チューブ等が使用されているので、ポン
プで圧送された塗料の圧力により塗料チューブ内の通路
断面積が半径方向に拡がりやすかった。そのため、例え
ば塗装ガンが空気供給停止により塗料噴霧オフになった
後も余剰塗料が送出されるため、塗料チューブ内の通路
が塗料圧力により拡径されて半径方向に膨張する。よっ
て、塗装が終了しているにも拘わらず質量流量計のセン
サチューブ内を塗料が流れることになり、質量流量計は
塗装終了後も塗料の流量計測値を出力し続ける。
塗装用ロボット装置では、質量流量計が塗装ガンより離
れた床面等の場所に設けられているため、塗装ガンから
質量流量計までの塗料チューブが長くなり、しかも塗料
チューブには上記塗装ガンの動作を妨げないように弾性
を有する可撓性チューブ等が使用されているので、ポン
プで圧送された塗料の圧力により塗料チューブ内の通路
断面積が半径方向に拡がりやすかった。そのため、例え
ば塗装ガンが空気供給停止により塗料噴霧オフになった
後も余剰塗料が送出されるため、塗料チューブ内の通路
が塗料圧力により拡径されて半径方向に膨張する。よっ
て、塗装が終了しているにも拘わらず質量流量計のセン
サチューブ内を塗料が流れることになり、質量流量計は
塗装終了後も塗料の流量計測値を出力し続ける。
【0006】又、塗装ガンが塗装開始するときは、当初
塗装ガンと質量流量計とを接続する塗料チューブ内に圧
送された余剰塗料が塗装ガンより噴霧されるため、しば
らくの間質量流量計のセンサチューブ内を塗料が流れ
ず、塗装が開始されているにも拘わらず、質量流量計は
流量ゼロを出力してしまう。そのため、従来は質量流量
計の応答性が悪く、計測値が実際に塗装ガンから吐出さ
れる塗料の流量と異なってしまい、ワーク表面の塗装膜
が均一な所定膜厚となるようにポンプ及び塗装ガンのオ
ン、オフ動作を正確に制御することが難しかった。
塗装ガンと質量流量計とを接続する塗料チューブ内に圧
送された余剰塗料が塗装ガンより噴霧されるため、しば
らくの間質量流量計のセンサチューブ内を塗料が流れ
ず、塗装が開始されているにも拘わらず、質量流量計は
流量ゼロを出力してしまう。そのため、従来は質量流量
計の応答性が悪く、計測値が実際に塗装ガンから吐出さ
れる塗料の流量と異なってしまい、ワーク表面の塗装膜
が均一な所定膜厚となるようにポンプ及び塗装ガンのオ
ン、オフ動作を正確に制御することが難しかった。
【0007】又、例えば自動車のボディ 等を自動的に塗
装する塗装ラインでは、色替えバルブの切替え動作によ
る塗装色の色替えが頻繁に行われるため、塗料チューブ
が長いと色替え時にパージされる塗料が増加して無駄が
多いばかりか、色替え時間が長くかかる等の問題があっ
た。
装する塗装ラインでは、色替えバルブの切替え動作によ
る塗装色の色替えが頻繁に行われるため、塗料チューブ
が長いと色替え時にパージされる塗料が増加して無駄が
多いばかりか、色替え時間が長くかかる等の問題があっ
た。
【0008】そこで、本出願人は、上記問題を解決する
ため特開平5−92155公報により開示された構成
(塗装ガンが設けられた塗装用ロボットのアームに上記
構成の質量流量計を設置した構成)を提案した。
ため特開平5−92155公報により開示された構成
(塗装ガンが設けられた塗装用ロボットのアームに上記
構成の質量流量計を設置した構成)を提案した。
【0009】しかるに、上記アームに質量流量計を設置
した塗装用ロボットのおいては、塗装工程での色替え時
間を短縮するため、2台の質量流量計をアームに取り付
けることが考えられている。つまり、A色の塗料が一方
の質量流量計で流量計測されながら塗装ガンに供給され
てワークに吹き付けられている間に、次に塗装されるB
色の塗料が他方の質量流量計に供給されて待機状態とな
っており、色替えバルブの切替え動作により、B色の塗
料が塗装ガンからワークに吹き付けられる。従って、色
替え時には、塗装ガンに残留しているA色の塗料をパー
ジするだけで良いので、センサチューブ内をパージする
よりもパージ時間が短縮され、次のB色の塗装開始が早
まる。
した塗装用ロボットのおいては、塗装工程での色替え時
間を短縮するため、2台の質量流量計をアームに取り付
けることが考えられている。つまり、A色の塗料が一方
の質量流量計で流量計測されながら塗装ガンに供給され
てワークに吹き付けられている間に、次に塗装されるB
色の塗料が他方の質量流量計に供給されて待機状態とな
っており、色替えバルブの切替え動作により、B色の塗
料が塗装ガンからワークに吹き付けられる。従って、色
替え時には、塗装ガンに残留しているA色の塗料をパー
ジするだけで良いので、センサチューブ内をパージする
よりもパージ時間が短縮され、次のB色の塗装開始が早
まる。
【0010】ところが、このように2台の質量流量計が
近接して塗装用ロボットのアームに取り付けられると、
双方のセンサチューブの固有振動数がほとんど等しいた
め、相互に干渉しあうことになる。即ち、一方の質量流
量計のセンサチューブの振動が他方の質量流量計のセン
サチューブに影響し、互いにセンサチューブの固有振動
数が変動してコリオリ力が流量に比例しなくなり、計測
誤差が生ずるといった課題がある。
近接して塗装用ロボットのアームに取り付けられると、
双方のセンサチューブの固有振動数がほとんど等しいた
め、相互に干渉しあうことになる。即ち、一方の質量流
量計のセンサチューブの振動が他方の質量流量計のセン
サチューブに影響し、互いにセンサチューブの固有振動
数が変動してコリオリ力が流量に比例しなくなり、計測
誤差が生ずるといった課題がある。
【0011】そこで、本発明は上記課題を解決した振動
式測定装置を提供することを目的とする。
式測定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
流体が通過するセンサチューブを振動させて計測を行う
一のコリオリ式計測器を他のコリオリ式計測器が取り付
けられた取付部に近接させて取り付け、前記各コリオリ
式計測器のセンサチューブの固有振動数を夫々異ならせ
てなることを特徴とする。
流体が通過するセンサチューブを振動させて計測を行う
一のコリオリ式計測器を他のコリオリ式計測器が取り付
けられた取付部に近接させて取り付け、前記各コリオリ
式計測器のセンサチューブの固有振動数を夫々異ならせ
てなることを特徴とする。
【0013】又、請求項2の発明は、前記一のコリオリ
式計測器のセンサチューブの固有振動数と前記他のコリ
オリ式計測器のセンサチューブの固有振動数との差が5
Hz以上であることを特徴とする。
式計測器のセンサチューブの固有振動数と前記他のコリ
オリ式計測器のセンサチューブの固有振動数との差が5
Hz以上であることを特徴とする。
【0014】又、請求項3の発明は、前記複数のコリオ
リ式計測器の各センサチューブの形状を異ならせてなる
ことを特徴とする。
リ式計測器の各センサチューブの形状を異ならせてなる
ことを特徴とする。
【0015】又、請求項4の発明は、前記複数のコリオ
リ式計測器が、ロボットの可動部に設けられた同一の取
付部に取り付けられたことを特徴とする。
リ式計測器が、ロボットの可動部に設けられた同一の取
付部に取り付けられたことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記請求項1によれば、各コリオリ式計測器の
センサチューブの固有振動数を夫々異ならせてなるた
め、計測時に相互に干渉しあうことを防止しうる。
センサチューブの固有振動数を夫々異ならせてなるた
め、計測時に相互に干渉しあうことを防止しうる。
【0017】又、請求項2によれば、各コリオリ式計測
器におけるセンサチューブの固有振動数の差を5Hz以上
とすることにより、計測時に相互に干渉しあうことを防
止しうる。
器におけるセンサチューブの固有振動数の差を5Hz以上
とすることにより、計測時に相互に干渉しあうことを防
止しうる。
【0018】又、請求項3によれば、各センサチューブ
の形状を異なるように形成することにより、計測時に相
互に干渉しあうことを防止しうる。
の形状を異なるように形成することにより、計測時に相
互に干渉しあうことを防止しうる。
【0019】又、請求項4によれば、前記複数のコリオ
リ式計測器をロボットの可動部の取付部に取り付けるこ
とにより、塗装用ロボットに供給される塗料の流量を計
測するのに好適である。
リ式計測器をロボットの可動部の取付部に取り付けるこ
とにより、塗装用ロボットに供給される塗料の流量を計
測するのに好適である。
【0020】
【実施例】図1及び図2に本発明になる振動式測定装置
の一実施例が適用された塗装用ロボット装置を示す。
の一実施例が適用された塗装用ロボット装置を示す。
【0021】両図中、塗装用ロボット1は多関節型のロ
ボットであり、大略基台2と、基台2上に設けられた旋
回テーブル3と、旋回テーブル3上に起立する第1アー
ム4と、第1アーム4の上端より水平方向に延出する第
2アーム5とよりなる。第2アーム5の先端には手首部
6が設けられ、この手首部6には塗装ガン7が取付けら
れている。第2アーム5は後端部が第1アーム4上端に
回動自在に支承されている。
ボットであり、大略基台2と、基台2上に設けられた旋
回テーブル3と、旋回テーブル3上に起立する第1アー
ム4と、第1アーム4の上端より水平方向に延出する第
2アーム5とよりなる。第2アーム5の先端には手首部
6が設けられ、この手首部6には塗装ガン7が取付けら
れている。第2アーム5は後端部が第1アーム4上端に
回動自在に支承されている。
【0022】8は塗料供給ユニットで、例えば弾性を有
するゴム性の塗料チューブ9(9a〜9d)を介して塗
装ガン7と接続され、後述するように塗料を塗装ガン7
に供給する。
するゴム性の塗料チューブ9(9a〜9d)を介して塗
装ガン7と接続され、後述するように塗料を塗装ガン7
に供給する。
【0023】10は振動式測定装置で、コリオリ式計測
器としてのコリオリ式質量流量計10A,10Bが並設
されている。この振動式測定装置10は、塗装ガン7の
近傍に位置するように設けられている。即ち、振動式測
定装置10は、第2アーム5の上面5aにベルト11,
12により固定され、塗料チューブ9を流れる塗料の流
量を計測する。
器としてのコリオリ式質量流量計10A,10Bが並設
されている。この振動式測定装置10は、塗装ガン7の
近傍に位置するように設けられている。即ち、振動式測
定装置10は、第2アーム5の上面5aにベルト11,
12により固定され、塗料チューブ9を流れる塗料の流
量を計測する。
【0024】そして、一方の質量流量計10AはA色の
塗料を計測するようにA色の塗料供給経路に配設され、
他方の質量流量計10BはB色の塗料を計測するように
B色の塗料供給経路に配設されている。従って、質量流
量計10Aは、A色用の塗料チューブ9a及び三方電磁
弁よりなる切替バルブ13を介して塗装ガン7と接続さ
れ、A色用の塗料チューブ9cを介して塗料供給ユニッ
ト8と接続されている。又、質量流量計10Bは、B色
用の塗料チューブ9b及び切替バルブ11を介して塗装
ガン7と接続され、B色用の塗料チューブ9dを介して
塗料供給ユニット8と接続されている。
塗料を計測するようにA色の塗料供給経路に配設され、
他方の質量流量計10BはB色の塗料を計測するように
B色の塗料供給経路に配設されている。従って、質量流
量計10Aは、A色用の塗料チューブ9a及び三方電磁
弁よりなる切替バルブ13を介して塗装ガン7と接続さ
れ、A色用の塗料チューブ9cを介して塗料供給ユニッ
ト8と接続されている。又、質量流量計10Bは、B色
用の塗料チューブ9b及び切替バルブ11を介して塗装
ガン7と接続され、B色用の塗料チューブ9dを介して
塗料供給ユニット8と接続されている。
【0025】振動式測定装置10は上記のように塗装ガ
ン7に近接した位置となるように第2アーム5に取付け
られているので、塗装ガン7までの距離が短い。よっ
て、質量流量計10A,10Bから引き出され塗装ガン
7との間を接続する塗料チューブ9a,9bが短くな
り、塗装ガン7のオン、オフによる塗料の流量変化を応
答性良く計測できる。
ン7に近接した位置となるように第2アーム5に取付け
られているので、塗装ガン7までの距離が短い。よっ
て、質量流量計10A,10Bから引き出され塗装ガン
7との間を接続する塗料チューブ9a,9bが短くな
り、塗装ガン7のオン、オフによる塗料の流量変化を応
答性良く計測できる。
【0026】又、A色の塗料による塗装が行われている
間に、次に塗装されるB色の塗料が質量流量計10Bに
供給されて待機状態となっており、色替バルブ13の切
替え動作により、直ちにB色の塗料が塗装ガン7から噴
射される。従って、色替え時には、塗装ガン7に残留し
ているA色の塗料をパージするだけで良いので、質量流
量計10Aをパージする必要がないので、パージ時間が
短縮され、次のB色の塗装開始が早まる。
間に、次に塗装されるB色の塗料が質量流量計10Bに
供給されて待機状態となっており、色替バルブ13の切
替え動作により、直ちにB色の塗料が塗装ガン7から噴
射される。従って、色替え時には、塗装ガン7に残留し
ているA色の塗料をパージするだけで良いので、質量流
量計10Aをパージする必要がないので、パージ時間が
短縮され、次のB色の塗装開始が早まる。
【0027】さらに、2台の質量流量計10A,10B
が塗装ガン7に近接したアーム5の先端に設けられてい
るので、質量流量計10A,10Bと塗装ガン7との距
離をできるだけ短くすることができるとともに、色替え
時間を短縮することができ、塗装作業の能率を高めるこ
とができる。
が塗装ガン7に近接したアーム5の先端に設けられてい
るので、質量流量計10A,10Bと塗装ガン7との距
離をできるだけ短くすることができるとともに、色替え
時間を短縮することができ、塗装作業の能率を高めるこ
とができる。
【0028】14は塗装用ロボット1を制御する制御装
置で、ワークの種類に応じた塗装プログラムが入力され
ている。
置で、ワークの種類に応じた塗装プログラムが入力され
ている。
【0029】15は切替バルブ制御部で、後述するよう
に制御装置14から出力された塗装プログラムの指令に
より塗料供給ユニット8の各バルブへ開又は閉信号を出
力する。塗装用ロボット1は被塗物としてのワーク21
がコンベヤ22により塗装開始位置に到着すると、制御
装置14からの指令に基づいてそのワーク形状に応じた
塗装動作を行いながら塗装ガン7より塗料を噴霧する。
に制御装置14から出力された塗装プログラムの指令に
より塗料供給ユニット8の各バルブへ開又は閉信号を出
力する。塗装用ロボット1は被塗物としてのワーク21
がコンベヤ22により塗装開始位置に到着すると、制御
装置14からの指令に基づいてそのワーク形状に応じた
塗装動作を行いながら塗装ガン7より塗料を噴霧する。
【0030】又、図2に示す如く、塗料供給ユニット8
には、色替えバルブユニット,ポンプ、シンナ供給源,
空気源(共に図示せず)が設けられており、加圧された
各塗料は色替えバルブ(図示せず)の開弁により塗料チ
ューブ9c,9dを介して質量流量計10A,10Bに
供給される。そして、切替バルブ13の切替え動作によ
りA色又はB色の塗料が塗装ガン7に供給される。
には、色替えバルブユニット,ポンプ、シンナ供給源,
空気源(共に図示せず)が設けられており、加圧された
各塗料は色替えバルブ(図示せず)の開弁により塗料チ
ューブ9c,9dを介して質量流量計10A,10Bに
供給される。そして、切替バルブ13の切替え動作によ
りA色又はB色の塗料が塗装ガン7に供給される。
【0031】ここで、上記振動式測定装置10の構成に
ついて図3乃至図5を参照して説明する。尚、振動式測
定装置10の質量流量計10Aと10Bとは、後述する
ブラケット41に並設されるように載置固定され、且つ
同一構成であるので、ここでは一方の質量流量計10A
の構成について説明する。
ついて図3乃至図5を参照して説明する。尚、振動式測
定装置10の質量流量計10Aと10Bとは、後述する
ブラケット41に並設されるように載置固定され、且つ
同一構成であるので、ここでは一方の質量流量計10A
の構成について説明する。
【0032】質量流量計10Aは、大略、ケース31内
に収納された流量計測部32と、流量計測部32を弾力
的に支持する防振部材34とよりなる。
に収納された流量計測部32と、流量計測部32を弾力
的に支持する防振部材34とよりなる。
【0033】流量計測部32はセンサチューブ35、一
対の加振器36a,36b、流量計測用のピックアップ
37a,37b、ノイズ検出用のピックアップ38a,
38bを有する。ケース31の両側部開口には、蓋3
9,40が嵌合し固定されている。又、両側の蓋39,
40はケース31の底面側より折曲されたブラケット4
1にボルト42を介して締結されている。ケース31の
底部には底板33が設けられている。
対の加振器36a,36b、流量計測用のピックアップ
37a,37b、ノイズ検出用のピックアップ38a,
38bを有する。ケース31の両側部開口には、蓋3
9,40が嵌合し固定されている。又、両側の蓋39,
40はケース31の底面側より折曲されたブラケット4
1にボルト42を介して締結されている。ケース31の
底部には底板33が設けられている。
【0034】塗装ガン7側に設けられた蓋40には流入
側の塗料チューブ9bが接続される流入口44と流出側
の塗料チューブ9aが接続される流出口45とが穿設さ
れている。
側の塗料チューブ9bが接続される流入口44と流出側
の塗料チューブ9aが接続される流出口45とが穿設さ
れている。
【0035】センサチューブ35は、塗装用ロボット1
の側方からみるとJ字状(図3参照)に形成されてお
り、第2アーム5の長手方向の軸線5b(1点鎖線で示
す)と平行に延在する流入側の直管部35a、流出側の
直管部35bと、直管部35a,35bの先端よりU字
状に湾曲した曲部35c,35dと、曲部35c,35
dとを接続するU字状の接続部35eとよりなる。又、
流入側の直管部35aの端部は流入口44に連通する孔
に嵌合する。流出側の直管部35bは端部が流出口45
に連通する孔に嵌合する。
の側方からみるとJ字状(図3参照)に形成されてお
り、第2アーム5の長手方向の軸線5b(1点鎖線で示
す)と平行に延在する流入側の直管部35a、流出側の
直管部35bと、直管部35a,35bの先端よりU字
状に湾曲した曲部35c,35dと、曲部35c,35
dとを接続するU字状の接続部35eとよりなる。又、
流入側の直管部35aの端部は流入口44に連通する孔
に嵌合する。流出側の直管部35bは端部が流出口45
に連通する孔に嵌合する。
【0036】このように、質量流量計10Aは直管部3
5a,35bが第2アーム5の長手方向の軸線5bと平
行となる向きに延在形成されるように取付けられている
ため、第2アーム5に邪魔にならないようにコンパクト
に設けられており、塗装動作を妨げないように設けられ
ている。又、流量計測時、質量流量計10Aは塗装動作
に伴う上下方向の外部振動が防振部材34により流量計
測部32に伝播することを防止されるとともに、水平方
向(A方向)の外部振動が生じてもピックアップ37
a,37bの出力の位相差を検出する際水平方向の外部
振動はキャンセルされる。
5a,35bが第2アーム5の長手方向の軸線5bと平
行となる向きに延在形成されるように取付けられている
ため、第2アーム5に邪魔にならないようにコンパクト
に設けられており、塗装動作を妨げないように設けられ
ている。又、流量計測時、質量流量計10Aは塗装動作
に伴う上下方向の外部振動が防振部材34により流量計
測部32に伝播することを防止されるとともに、水平方
向(A方向)の外部振動が生じてもピックアップ37
a,37bの出力の位相差を検出する際水平方向の外部
振動はキャンセルされる。
【0037】53はコネクタで、蓋40の上部に固着さ
れ、内部には加振器36a,36b及びピックアップ3
7a,37b,38a,38bからの複数のコード54
が引き込まれている。加振器36a,36bは直管部3
5a,35bの先端部分に設けられ、実質電磁ソレノイ
ドと同様な構成であり、センサチューブ35の直管部3
5a,35bの下端に設けられたマグネット(図示せ
ず)と、マグネットをアーム5の移動方向(A方向)に
駆動するコイル(図示せず)とよりなる。
れ、内部には加振器36a,36b及びピックアップ3
7a,37b,38a,38bからの複数のコード54
が引き込まれている。加振器36a,36bは直管部3
5a,35bの先端部分に設けられ、実質電磁ソレノイ
ドと同様な構成であり、センサチューブ35の直管部3
5a,35bの下端に設けられたマグネット(図示せ
ず)と、マグネットをアーム5の移動方向(A方向)に
駆動するコイル(図示せず)とよりなる。
【0038】又、ピックアップ37a,37bは加振器
36a,36bにより加振される直管部35a,35b
に設けられている。ピックアップ37a,37bは、加
振器36a,36bと同様な構成であり、マグネット3
7a1 ,37b1 と、マグネット37a1 ,37b1 と
の相対変位に応じた電圧を発生する筒状のコイル37a
2 ,37b2 とよりなり、直管部35a,35bのコリ
オリ力によるA方向の変位を検出する。
36a,36bにより加振される直管部35a,35b
に設けられている。ピックアップ37a,37bは、加
振器36a,36bと同様な構成であり、マグネット3
7a1 ,37b1 と、マグネット37a1 ,37b1 と
の相対変位に応じた電圧を発生する筒状のコイル37a
2 ,37b2 とよりなり、直管部35a,35bのコリ
オリ力によるA方向の変位を検出する。
【0039】又、ピックアップ38a,38bは加振器
36a,36bの上方に位置し、加振器36a,36b
により加振されない非振動部分である曲部35c,35
dに設けられている。ピックアップ38a,38bは、
マグネット38a1 ,38b 1 と、マグネット38
a1 ,38b1 との相対変位に応じた電圧を発生する筒
状のコイル38a2 ,38b2 とよりなり、曲部35
c,35dのアーム回動動作によるA方向の変位を検出
する。
36a,36bの上方に位置し、加振器36a,36b
により加振されない非振動部分である曲部35c,35
dに設けられている。ピックアップ38a,38bは、
マグネット38a1 ,38b 1 と、マグネット38
a1 ,38b1 との相対変位に応じた電圧を発生する筒
状のコイル38a2 ,38b2 とよりなり、曲部35
c,35dのアーム回動動作によるA方向の変位を検出
する。
【0040】55は第1のサポート板で、直管部35
a,35bの端部が貫通し、且つろう付け等により直管
部35a,35b外周に固着されている。56は第2の
サポート板で、接続部35eと曲部35c,35dとの
間に装架され接続部35eの両端を保持するよう固着さ
れている。又、上記ピックアップ38a,38bのコイ
ル38a2 ,38b2 は、第2のサポート板56により
保持されている。
a,35bの端部が貫通し、且つろう付け等により直管
部35a,35b外周に固着されている。56は第2の
サポート板で、接続部35eと曲部35c,35dとの
間に装架され接続部35eの両端を保持するよう固着さ
れている。又、上記ピックアップ38a,38bのコイ
ル38a2 ,38b2 は、第2のサポート板56により
保持されている。
【0041】従って、加振器36a,36bにより直管
部35a,35bがA方向に加振されると、直管部35
a,35bは第1のサポート板55を支点とし、曲部3
5c,35dは第2のサポート板56を支点としてA方
向に振動する。このように質量流量計10Aはセンサチ
ューブ35の直管部35a,35bがアーム5の旋回方
向(A方向)すなわち水平方向に振動するため、塗装用
ロボット1の塗装動作時アーム5の旋回動作による外部
振動の影響を受けにくい。
部35a,35bがA方向に加振されると、直管部35
a,35bは第1のサポート板55を支点とし、曲部3
5c,35dは第2のサポート板56を支点としてA方
向に振動する。このように質量流量計10Aはセンサチ
ューブ35の直管部35a,35bがアーム5の旋回方
向(A方向)すなわち水平方向に振動するため、塗装用
ロボット1の塗装動作時アーム5の旋回動作による外部
振動の影響を受けにくい。
【0042】そして、ピックアップ37a,37bは振
動する直管部35a,35b内を流れる流量に比例した
コリオリ力による水平方向(A方向)の変位を検出する
ため、外部信号の上下方向成分を検出せず流量に応じて
直管部35a,35bの変位を正確に検出する。
動する直管部35a,35b内を流れる流量に比例した
コリオリ力による水平方向(A方向)の変位を検出する
ため、外部信号の上下方向成分を検出せず流量に応じて
直管部35a,35bの変位を正確に検出する。
【0043】57は前記センサチューブ35、加振器3
6a,36b、ピックアップ37a,37bを支持する
支柱で、蓋39と40との間に第2アーム5の長手方向
の軸線5bと平行となるように設けられている。
6a,36b、ピックアップ37a,37bを支持する
支柱で、蓋39と40との間に第2アーム5の長手方向
の軸線5bと平行となるように設けられている。
【0044】上記構成になる流量計測部32は4個の防
振部材34に支持された底板33上に横向きに取付けら
れている。防振部材34は弾性を有するゴム製であり、
内部が空気ばね構造になっており、材質自体の弾性とと
もに内部の空気圧力によりアーム5から伝播される振動
を弾力的に吸収する。
振部材34に支持された底板33上に横向きに取付けら
れている。防振部材34は弾性を有するゴム製であり、
内部が空気ばね構造になっており、材質自体の弾性とと
もに内部の空気圧力によりアーム5から伝播される振動
を弾力的に吸収する。
【0045】58は取付板で、防振部材34に対し一体
的に固定されている。又、取付板58は前述したベルト
11,12により第2アーム5に固定される。
的に固定されている。又、取付板58は前述したベルト
11,12により第2アーム5に固定される。
【0046】塗装時塗装ガン7に供給される塗料の流量
を計測する流量計測時は、前述の如く加振器36a,3
6bがセンサチューブ35の直管部35a,35bを水
平方向(A方向)に加振し、一対の直管部35a,35
bが互いに近接又は離間するように水平方向(A方向)
に振動する。被測流体としての塗料はこのように振動す
るセンサチューブ35の直管部35aに流入し曲部35
c、接続部35e、曲部35d、直管部35bを通過し
て流出口45より下流側の塗料チューブ9aへ流出す
る。直管部35a,35bでは流量に比例した大きさの
コリオリ力が発生し、流入側と流出側では逆向きのコリ
オリ力が発生する。
を計測する流量計測時は、前述の如く加振器36a,3
6bがセンサチューブ35の直管部35a,35bを水
平方向(A方向)に加振し、一対の直管部35a,35
bが互いに近接又は離間するように水平方向(A方向)
に振動する。被測流体としての塗料はこのように振動す
るセンサチューブ35の直管部35aに流入し曲部35
c、接続部35e、曲部35d、直管部35bを通過し
て流出口45より下流側の塗料チューブ9aへ流出す
る。直管部35a,35bでは流量に比例した大きさの
コリオリ力が発生し、流入側と流出側では逆向きのコリ
オリ力が発生する。
【0047】これにより、直管部35aと35bとでは
時間的な遅れが生じ、これがピックアップ37aの出力
信号とピックアップ37bの出力信号との位相差となっ
て検出される。尚、流量計測の原理についての詳細は同
出願人により先に出願された例えば特開昭63−262
526号のものと同じなので、ここでは省略する。
時間的な遅れが生じ、これがピックアップ37aの出力
信号とピックアップ37bの出力信号との位相差となっ
て検出される。尚、流量計測の原理についての詳細は同
出願人により先に出願された例えば特開昭63−262
526号のものと同じなので、ここでは省略する。
【0048】ところが、上記構成になる質量流量計10
Aには塗装用ロボット1の塗装動作に伴う振動が伝播さ
れる。
Aには塗装用ロボット1の塗装動作に伴う振動が伝播さ
れる。
【0049】しかるに、本実施例では、流量計測部32
の底部に上記空気ばね構造の防振部材34が設けられて
いるので、第2アーム5からの上下方向の外部振動は防
振部材34の空気圧及び防振部材34自体の弾性により
弾力的に吸収される。従って、流量計測部32には外部
信号(主に上下方向振動成分)が伝播せず、防振部材3
4により外部振動が良好に絶縁される。
の底部に上記空気ばね構造の防振部材34が設けられて
いるので、第2アーム5からの上下方向の外部振動は防
振部材34の空気圧及び防振部材34自体の弾性により
弾力的に吸収される。従って、流量計測部32には外部
信号(主に上下方向振動成分)が伝播せず、防振部材3
4により外部振動が良好に絶縁される。
【0050】又、外部振動の水平方向成分(A方向)が
ケース31、底板33、支柱57等に伝播しても、セン
サチューブ35の直管部35a,35bが第2アーム5
の旋回方向である水平方向に加振され、ピックアップ3
7a,37bはA方向に発生するコリオリ力による直管
部35の位相差を検出するため、外部振動の影響が相殺
されて流量計測することができる。そのため、質量流量
計10Aは塗装動作する第2アーム5上に設置された状
態でも流量を正確に計測できる。
ケース31、底板33、支柱57等に伝播しても、セン
サチューブ35の直管部35a,35bが第2アーム5
の旋回方向である水平方向に加振され、ピックアップ3
7a,37bはA方向に発生するコリオリ力による直管
部35の位相差を検出するため、外部振動の影響が相殺
されて流量計測することができる。そのため、質量流量
計10Aは塗装動作する第2アーム5上に設置された状
態でも流量を正確に計測できる。
【0051】従って、切替バルブ制御部15は質量流量
計10Aから出力された流量信号に基づきギヤポンプ1
8の回転数を制御して塗装ガン7から噴霧される塗料の
吐出量を一定にする。これにより、ワーク21の吹き付
けられた塗装膜の膜厚がより均一となり高品質の塗装が
可能となる。
計10Aから出力された流量信号に基づきギヤポンプ1
8の回転数を制御して塗装ガン7から噴霧される塗料の
吐出量を一定にする。これにより、ワーク21の吹き付
けられた塗装膜の膜厚がより均一となり高品質の塗装が
可能となる。
【0052】上記構成の質量流量計10Aでは、図6に
示すような流入側の直管部35aの変位と流出側の直管
部35bの変位とを比較して流入側と流出側との位相
差、即ち時間差Tを検出している。そして、1台の質量
流量計がアーム5に取り付けられた場合の時間差Tは、
図7(A)に示すように、時間系列で示す一定値とな
る。
示すような流入側の直管部35aの変位と流出側の直管
部35bの変位とを比較して流入側と流出側との位相
差、即ち時間差Tを検出している。そして、1台の質量
流量計がアーム5に取り付けられた場合の時間差Tは、
図7(A)に示すように、時間系列で示す一定値とな
る。
【0053】しかし、本発明のように2台の質量流量計
10A,10Bがアーム5に取り付けられた場合、図7
(B)に示すように、各質量流量計10A,10Bのセ
ンサチューブ35の振動周波数fA とfB とが非常に近
い値(fA ≒fB )となり、相互に干渉し合うため、そ
のときの時間差Tは1/(fA −fB )周期のうねりと
なり、このうねりが計測誤差の原因となる。
10A,10Bがアーム5に取り付けられた場合、図7
(B)に示すように、各質量流量計10A,10Bのセ
ンサチューブ35の振動周波数fA とfB とが非常に近
い値(fA ≒fB )となり、相互に干渉し合うため、そ
のときの時間差Tは1/(fA −fB )周期のうねりと
なり、このうねりが計測誤差の原因となる。
【0054】図8は、センサチューブの固有振動数差と
計測誤差との関係を示す線図である。同図に示すよう
に、一対の質量流量計10A,10Bにおけるセンサチ
ューブ35の固有振動数の差と流量に比例する時間差の
誤差量は、一次関数で比例するのではなく、指数関数的
となる。従って、一対の質量流量計10A,10Bのセ
ンサチューブ35の各振動周波数が一致して固有振動数
差がほとんどない場合、上記うねりが大きくなり、計測
誤差は非常に大きくなってしまう。
計測誤差との関係を示す線図である。同図に示すよう
に、一対の質量流量計10A,10Bにおけるセンサチ
ューブ35の固有振動数の差と流量に比例する時間差の
誤差量は、一次関数で比例するのではなく、指数関数的
となる。従って、一対の質量流量計10A,10Bのセ
ンサチューブ35の各振動周波数が一致して固有振動数
差がほとんどない場合、上記うねりが大きくなり、計測
誤差は非常に大きくなってしまう。
【0055】又、図8より、一対の質量流量計10A,
10Bのセンサチューブ35の各振動周波数差が5Hz以
上となると、上記うねりが小さくなり、計測誤差はほと
んど無視できる程度に減少することが分かる。
10Bのセンサチューブ35の各振動周波数差が5Hz以
上となると、上記うねりが小さくなり、計測誤差はほと
んど無視できる程度に減少することが分かる。
【0056】そこで、本実施例では、図9及び図10に
示すように、上記センサチューブ35の直管部35a,
35bに設けられた加振器36a,36bに振動周波数
変更手段としてのウエイト調整機構61を設けてなる。
このウエイト調整機構61は、加振器36a,36bの
マグネット62を支持する支持部材63のおねじ63a
にリング状のウエイト64とワッシャ65とを交互に挿
通させる。そして、ナット66をおねじ63aの端部に
螺入させてウエイト64及びワッシャ65を脱落しない
ように固定する。
示すように、上記センサチューブ35の直管部35a,
35bに設けられた加振器36a,36bに振動周波数
変更手段としてのウエイト調整機構61を設けてなる。
このウエイト調整機構61は、加振器36a,36bの
マグネット62を支持する支持部材63のおねじ63a
にリング状のウエイト64とワッシャ65とを交互に挿
通させる。そして、ナット66をおねじ63aの端部に
螺入させてウエイト64及びワッシャ65を脱落しない
ように固定する。
【0057】尚、ウエイト64の重量あるいは個数は、
センサチューブ35の質量によって適宜選択される。従
って、ウエイト64には、大きさ及び重量の異なる複数
種のものを予め用意しておく。そして、組立作業時に質
量流量計10Aと10Bの夫々の固有振動数差が5Hz以
上となるにウエイト64の大きさ及び数を調整する。
センサチューブ35の質量によって適宜選択される。従
って、ウエイト64には、大きさ及び重量の異なる複数
種のものを予め用意しておく。そして、組立作業時に質
量流量計10Aと10Bの夫々の固有振動数差が5Hz以
上となるにウエイト64の大きさ及び数を調整する。
【0058】従って、2台ある質量流量計10A,10
Bのうちいずれか一方のウエイト調整を行えば良い。
Bのうちいずれか一方のウエイト調整を行えば良い。
【0059】これにより、質量流量計10A,10Bの
各センサチューブ35の固有振動数差を5Hz以上に調整
することができ、その結果前述したような時間差Tのう
ねりをなくして計測誤差の発生を防止することができ
る。よって、塗装用ロボット1のアーム5に2台の質量
流量計10A,10Bを取り付けて色替え時間の短縮化
を図ることが可能となる。
各センサチューブ35の固有振動数差を5Hz以上に調整
することができ、その結果前述したような時間差Tのう
ねりをなくして計測誤差の発生を防止することができ
る。よって、塗装用ロボット1のアーム5に2台の質量
流量計10A,10Bを取り付けて色替え時間の短縮化
を図ることが可能となる。
【0060】尚、上記ウエイト調整機構61は、上記構
成以外の構成としても良い。即ち、要は質量流量計10
A,10Bの各センサチューブ35の固有振動数が異な
るようにすれば良いので、例えば上記マグネット62を
支持する支持部材63のおねじ63aに複数個のナット
66を螺入させるようにしても良いし、あるいはウエイ
ト64の取り付け位置を調整ねじ等により変更すること
ができるようにしても良い。又、ウエイト64を接着剤
により支持部材63に固着するようにしても良いし、あ
るいは大きさ及び重量の異なる支持部材63を複数種用
意しておき、支持部材63を選択的に取り付けるように
しても良い。
成以外の構成としても良い。即ち、要は質量流量計10
A,10Bの各センサチューブ35の固有振動数が異な
るようにすれば良いので、例えば上記マグネット62を
支持する支持部材63のおねじ63aに複数個のナット
66を螺入させるようにしても良いし、あるいはウエイ
ト64の取り付け位置を調整ねじ等により変更すること
ができるようにしても良い。又、ウエイト64を接着剤
により支持部材63に固着するようにしても良いし、あ
るいは大きさ及び重量の異なる支持部材63を複数種用
意しておき、支持部材63を選択的に取り付けるように
しても良い。
【0061】又、本実施例では、上記ウエイト調整機構
61が支持部材63に設けられたが、これに限らず、例
えばセンサチューブ35に取り付けられたピックアップ
37a,37b,38a,38bの支持部材(図示せ
ず)に上記ウエイト64を固着するようにしても良いの
は勿論である。
61が支持部材63に設けられたが、これに限らず、例
えばセンサチューブ35に取り付けられたピックアップ
37a,37b,38a,38bの支持部材(図示せ
ず)に上記ウエイト64を固着するようにしても良いの
は勿論である。
【0062】図11に示すように、各質量流量計10
A,10B毎に塗装ガン7,7’を配設する構成として
も良い。この場合、一方の塗装ガン7で塗装していると
きには一方の質量流量計10Aが流量を計測しているの
で、その間に他方の塗装ガン7’及び他方の質量流量計
10B内に残留している塗料をパージして別の色の塗料
を質量流量計10B及び塗装ガン7’に供給することが
できる。そのため、色替え時間が大幅に短縮することが
できる。
A,10B毎に塗装ガン7,7’を配設する構成として
も良い。この場合、一方の塗装ガン7で塗装していると
きには一方の質量流量計10Aが流量を計測しているの
で、その間に他方の塗装ガン7’及び他方の質量流量計
10B内に残留している塗料をパージして別の色の塗料
を質量流量計10B及び塗装ガン7’に供給することが
できる。そのため、色替え時間が大幅に短縮することが
できる。
【0063】さらに、上記構成の質量流量計10A,1
0Bを塗装用ロボット1の第2アーム5上に設置した場
合、質量流量計10Aは塗装用ロボット1の塗装動作に
より前後方向への直線運動の加速度と、第2アーム5の
回動による上下方向及び左右方向への旋回運動の加速度
を受けることになる。
0Bを塗装用ロボット1の第2アーム5上に設置した場
合、質量流量計10Aは塗装用ロボット1の塗装動作に
より前後方向への直線運動の加速度と、第2アーム5の
回動による上下方向及び左右方向への旋回運動の加速度
を受けることになる。
【0064】しかし、第2アーム5が前後方向に直線運
動すると、センサチューブ35の直管部35a,35b
の長手方向に加速度が作用するので、質量流量計10A
の計測動作には影響しない。ところが、第2アーム5が
軸回りの回転運動すると、センサチューブ35の直管部
35a,35bに流量計測方向のコリオリ力と同じ方向
の加速度が作用するため、質量流量計10は誤計測して
しまう。
動すると、センサチューブ35の直管部35a,35b
の長手方向に加速度が作用するので、質量流量計10A
の計測動作には影響しない。ところが、第2アーム5が
軸回りの回転運動すると、センサチューブ35の直管部
35a,35bに流量計測方向のコリオリ力と同じ方向
の加速度が作用するため、質量流量計10は誤計測して
しまう。
【0065】センサチューブ35の微小部分(長さΔ
L,質量Δm)に作用するコリオリ力ΔFcは、次式
(1)で表される。
L,質量Δm)に作用するコリオリ力ΔFcは、次式
(1)で表される。
【0066】 Fc=−2Δm(v×ω) … (1) 但し、vは微小部分の振動の速度、ωは回転角速度であ
る。
る。
【0067】x,y,z軸の各軸回りの回転により上記
センサチューブ35に作用するコリオリ力は、図12
(A)乃至(C)に示すようになる。このうち、図12
(A)に示すx軸回りの回転運動(第2アーム5を上下
方向に旋回)の場合、コリオリ力の作用方向がセンサチ
ューブ35の軸方向になるため、センサチューブ35の
変形は少なくピックアップ37a,37bの出力への影
響もほとんどない。
センサチューブ35に作用するコリオリ力は、図12
(A)乃至(C)に示すようになる。このうち、図12
(A)に示すx軸回りの回転運動(第2アーム5を上下
方向に旋回)の場合、コリオリ力の作用方向がセンサチ
ューブ35の軸方向になるため、センサチューブ35の
変形は少なくピックアップ37a,37bの出力への影
響もほとんどない。
【0068】又、図12(B)に示すy軸回りの回転運
動の場合、z軸方向のコリオリ力が作用するとともにx
方向にもコリオリ力が作用する。又、図12(C)に示
すz軸回りの回転運動(第2アーム5を左右方向に旋
回)の場合、y軸方向にコリオリ力が作用する。
動の場合、z軸方向のコリオリ力が作用するとともにx
方向にもコリオリ力が作用する。又、図12(C)に示
すz軸回りの回転運動(第2アーム5を左右方向に旋
回)の場合、y軸方向にコリオリ力が作用する。
【0069】従って、第2アーム5がy軸回りの回転運
動した場合に生ずるx方向のコリオリ力は、被測流体が
センサチューブ35内を流れる流量に比例して生ずるコ
リオリ力と同一方向、同一周期、同一位相である。その
ため、流量計測時に流量に比例したコリオリ力に第2ア
ーム5の回転運動により生じたコリオリ力がノイズとし
て重畳されてしまう。
動した場合に生ずるx方向のコリオリ力は、被測流体が
センサチューブ35内を流れる流量に比例して生ずるコ
リオリ力と同一方向、同一周期、同一位相である。その
ため、流量計測時に流量に比例したコリオリ力に第2ア
ーム5の回転運動により生じたコリオリ力がノイズとし
て重畳されてしまう。
【0070】上記第2アーム5の回転運動により生じた
センサチューブ35の変形は、図12(B)に示すy軸
回りの回転運動の場合のようにx方向のコリオリ力によ
り生ずる変形と同一方向、同一周期、同一位相で起きる
が、図13(A)(B)に示すように被測流体の流れに
よるセンサチューブ35の変形位置と第2アーム5のy
軸回りの回転運動によるセンサチューブ35の変形位置
とが異なる。そのため、本実施例では、この変形位置の
違いを利用して第2アーム5のy軸回りの回転運動によ
るコリオリ力をキャンセルすることが可能になる。
センサチューブ35の変形は、図12(B)に示すy軸
回りの回転運動の場合のようにx方向のコリオリ力によ
り生ずる変形と同一方向、同一周期、同一位相で起きる
が、図13(A)(B)に示すように被測流体の流れに
よるセンサチューブ35の変形位置と第2アーム5のy
軸回りの回転運動によるセンサチューブ35の変形位置
とが異なる。そのため、本実施例では、この変形位置の
違いを利用して第2アーム5のy軸回りの回転運動によ
るコリオリ力をキャンセルすることが可能になる。
【0071】即ち、センサチューブ35の直管部35
a,35bには流量計測用のピックアップ37a,37
bが設けられ、センサチューブ35の曲部35c,35
dにはノイズ検出用のピックアップ38a,38bが設
けられている。そして、図14に示すように流入側の直
管部35aに設けられたピックアップ37aは、流入側
の曲部35cに設けられたピックアップ38aと逆極性
となるように直列接続され、流出側の直管部35bに設
けられたピックアップ37bは、流出側の曲部35dに
設けられたピックアップ38bと逆極性となるように直
列接続されている。
a,35bには流量計測用のピックアップ37a,37
bが設けられ、センサチューブ35の曲部35c,35
dにはノイズ検出用のピックアップ38a,38bが設
けられている。そして、図14に示すように流入側の直
管部35aに設けられたピックアップ37aは、流入側
の曲部35cに設けられたピックアップ38aと逆極性
となるように直列接続され、流出側の直管部35bに設
けられたピックアップ37bは、流出側の曲部35dに
設けられたピックアップ38bと逆極性となるように直
列接続されている。
【0072】従って、流入側のピックアップ37aの出
力信号Saからピックアップ38aの出力信号Scを減
算されてSa−Scの信号が流入側の変位検出信号とし
て出力される。又、流出側のピックアップ37bの出力
信号Sbからピックアップ38bの出力信号Sdを減算
されてSb−Sdの信号が流出側の変位検出信号として
出力される。そのため、比較的簡単な回路構成の変更に
より、後述するようにセンサチューブ35の形状が流入
側と流出側とで対称でない場合でもピックアップ37
a,37bの出力信号に発生したノイズを除去すること
ができる。
力信号Saからピックアップ38aの出力信号Scを減
算されてSa−Scの信号が流入側の変位検出信号とし
て出力される。又、流出側のピックアップ37bの出力
信号Sbからピックアップ38bの出力信号Sdを減算
されてSb−Sdの信号が流出側の変位検出信号として
出力される。そのため、比較的簡単な回路構成の変更に
より、後述するようにセンサチューブ35の形状が流入
側と流出側とで対称でない場合でもピックアップ37
a,37bの出力信号に発生したノイズを除去すること
ができる。
【0073】各ピックアップ37a,37b,38a,
38bにより検出される出力信号は次式(2)〜(5)
のように表せる。
38bにより検出される出力信号は次式(2)〜(5)
のように表せる。
【0074】 X1 sinωt+(x1 +x’)cosωt … (2) X1 sinωt−(x1 +x’)cosωt … (3) X2 sinωt+(x2 +x’)cosωt … (4) X2 sinωt−(x2 +x’)cosωt … (5) 但し、X1 はピックアップ37a,37bの取り付け位
置におけるセンサチューブ35の共振振幅、X2 はピッ
クアップ38a,38bの取り付け位置におけるセンサ
チューブ35の共振振幅、x1 は被測流体の流れによる
ピックアップ37a,37bの取り付け位置におけるセ
ンサチューブ35の共振振幅、x2 は被測流体の流れに
よるピックアップ38a,38bの取り付け位置におけ
るセンサチューブ35の共振振幅、x’は第2アーム5
のy軸回りの回転運動による各ピックアップ37a,3
7b,38a,38bの取り付け位置におけるセンサチ
ューブ35の共振振幅、である。
置におけるセンサチューブ35の共振振幅、X2 はピッ
クアップ38a,38bの取り付け位置におけるセンサ
チューブ35の共振振幅、x1 は被測流体の流れによる
ピックアップ37a,37bの取り付け位置におけるセ
ンサチューブ35の共振振幅、x2 は被測流体の流れに
よるピックアップ38a,38bの取り付け位置におけ
るセンサチューブ35の共振振幅、x’は第2アーム5
のy軸回りの回転運動による各ピックアップ37a,3
7b,38a,38bの取り付け位置におけるセンサチ
ューブ35の共振振幅、である。
【0075】従来はピックアップ37aの出力信号とピ
ックアップ37bの出力信号との位相差より被測流体の
質量流量を得ていたため、第2アーム5のy軸回りの回
転運動による出力x’を誤差として含んでいた。つま
り、ピックアップ37aの出力信号とピックアップ37
bの出力信号との位相差θは、次式(6)のようにx’
を含む形で表される。
ックアップ37bの出力信号との位相差より被測流体の
質量流量を得ていたため、第2アーム5のy軸回りの回
転運動による出力x’を誤差として含んでいた。つま
り、ピックアップ37aの出力信号とピックアップ37
bの出力信号との位相差θは、次式(6)のようにx’
を含む形で表される。
【0076】 θ≒2(x1 +x’)/x1 … (6) 上記のようなロボット搭載形の質量流量計10では、流
入側のピックアップ37aの出力信号Saからピックア
ップ38aの出力信号Scを減算した減算信号Sa−S
cと、流出側のピックアップ37bの出力信号Sbから
ピックアップ38bの出力信号Sdを減算した減算信号
Sb−Sdとの位相差を求めることにより流量が算出さ
れる。これにより第2アーム5のy軸回りの回転運動に
よる出力x’がキャンセルされ、誤出力の発生を抑える
ことができる。
入側のピックアップ37aの出力信号Saからピックア
ップ38aの出力信号Scを減算した減算信号Sa−S
cと、流出側のピックアップ37bの出力信号Sbから
ピックアップ38bの出力信号Sdを減算した減算信号
Sb−Sdとの位相差を求めることにより流量が算出さ
れる。これにより第2アーム5のy軸回りの回転運動に
よる出力x’がキャンセルされ、誤出力の発生を抑える
ことができる。
【0077】流入側の減算信号Sa−Sc、流出側の減
算信号Sb−Sdは次式(7)(8)で表せる。
算信号Sb−Sdは次式(7)(8)で表せる。
【0078】 (X1 −X2 )sinωt+(x1 −x2 )cosωt … (7) (X1 −X2 )sinωt−(x1 −x2 )cosωt … (8) そして、流入側の減算信号Sa−Scと流出側の減算信
号Sb−Sdとの位相差は、次式(9)で表せる。
号Sb−Sdとの位相差は、次式(9)で表せる。
【0079】 θ≒2(x1 −x2 )/(X1 −X2 ) … (9) 従って、上記(6)式の位相差に比べて出力が小さくな
るが、第2アーム5のy軸回りの回転運動による出力
x’がキャンセルすることができる。そのため、例えば
センサチューブ35を曲げ加工する際の加工誤差等によ
りJ字状に曲げられた流入側のチューブと流出側のチュ
ーブとが対称な形状に製作されていない場合でも、第2
アーム5のy軸回りの回転運動による誤出力をキャンセ
ルして被測流体の流量に比例したコリオリ力による出力
のみの位相差を求めることができる。
るが、第2アーム5のy軸回りの回転運動による出力
x’がキャンセルすることができる。そのため、例えば
センサチューブ35を曲げ加工する際の加工誤差等によ
りJ字状に曲げられた流入側のチューブと流出側のチュ
ーブとが対称な形状に製作されていない場合でも、第2
アーム5のy軸回りの回転運動による誤出力をキャンセ
ルして被測流体の流量に比例したコリオリ力による出力
のみの位相差を求めることができる。
【0080】尚、上記実施例では、同一形状のセンサチ
ューブ35を有する質量流量計10A,10Bをアーム
5に取り付ける構成を一例として挙げたが、本発明の変
形例としては、例えばセンサチューブ35の形状の異な
るコリオリ式質量流量計(例えば、上記J字状に形成さ
れたセンサチューブの質量流量計と、直管状のチューブ
に形成されたセンサチューブの質量流量計と)をアーム
5に取り付ける構成も考えられる。つまり、形状の異な
るセンサチューブ35を有する質量流量計を近接配置さ
せた場合、固有振動数が異なるため相互に干渉しあうこ
とが防止できる。
ューブ35を有する質量流量計10A,10Bをアーム
5に取り付ける構成を一例として挙げたが、本発明の変
形例としては、例えばセンサチューブ35の形状の異な
るコリオリ式質量流量計(例えば、上記J字状に形成さ
れたセンサチューブの質量流量計と、直管状のチューブ
に形成されたセンサチューブの質量流量計と)をアーム
5に取り付ける構成も考えられる。つまり、形状の異な
るセンサチューブ35を有する質量流量計を近接配置さ
せた場合、固有振動数が異なるため相互に干渉しあうこ
とが防止できる。
【0081】又、上記実施例では、質量流量計10A,
10Bをアーム5の上面5aで平行となるように配設し
たが、本発明は、一対の質量流量計10A,10Bがア
ーム5の上面5aで一列になるように配設した構成にも
適用することができる。
10Bをアーム5の上面5aで平行となるように配設し
たが、本発明は、一対の質量流量計10A,10Bがア
ーム5の上面5aで一列になるように配設した構成にも
適用することができる。
【0082】又、上記実施例では、塗装用ロボット1の
アーム5に一対の質量流量計10A,10Bを取り付け
た場合を一例として挙げたが、本発明は、これ以外の塗
装装置あるいは塗装に関係のない機械、あるいは工場内
の柱や梁などの構造物に一対の質量流量計10A,10
Bを近接させて同一の取付部に取り付けるよう構成した
場合にも適用することができるのは勿論である。
アーム5に一対の質量流量計10A,10Bを取り付け
た場合を一例として挙げたが、本発明は、これ以外の塗
装装置あるいは塗装に関係のない機械、あるいは工場内
の柱や梁などの構造物に一対の質量流量計10A,10
Bを近接させて同一の取付部に取り付けるよう構成した
場合にも適用することができるのは勿論である。
【0083】又、2台以上の質量流量計を近接配置する
場合にも、本発明が適用することができるのは言うまで
もない。
場合にも、本発明が適用することができるのは言うまで
もない。
【0084】さらに、質量流量計以外のコリオリ式計測
器を近接配置する場合、例えば複数の振動式密度計を近
接配置する場合にも、本発明を適用することができる。
器を近接配置する場合、例えば複数の振動式密度計を近
接配置する場合にも、本発明を適用することができる。
【0085】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、各コリオリ式計測器のセンサチューブの固有振動数
を夫々異ならせてなるため、近接配置された各コリオリ
式計測器が計測時に相互に干渉しあうことを防止でき、
計測誤差の発生を防止して計測精度を保つことができ
る。
ば、各コリオリ式計測器のセンサチューブの固有振動数
を夫々異ならせてなるため、近接配置された各コリオリ
式計測器が計測時に相互に干渉しあうことを防止でき、
計測誤差の発生を防止して計測精度を保つことができ
る。
【0086】又、請求項2によれば、各コリオリ式計測
器におけるセンサチューブの固有振動数の差を5Hz以上
とすることにより、計測時に相互に干渉しあうことを防
止することが可能になるとともに、必要以上に固有振動
数の差を大きくせずに済む。
器におけるセンサチューブの固有振動数の差を5Hz以上
とすることにより、計測時に相互に干渉しあうことを防
止することが可能になるとともに、必要以上に固有振動
数の差を大きくせずに済む。
【0087】又、請求項3によれば、各センサチューブ
の形状を異なるように形成することにより、各コリオリ
式計測器のセンサチューブの固有振動数を異ならせるこ
とができるので、上記請求項1と同様な効果が得られ
る。
の形状を異なるように形成することにより、各コリオリ
式計測器のセンサチューブの固有振動数を異ならせるこ
とができるので、上記請求項1と同様な効果が得られ
る。
【0088】又、請求項4によれば、前記複数のコリオ
リ式計測器をロボットの可動部の取付部に取り付けるこ
とにより、複数のコリオリ式計測器を塗装ガンに近接し
たアーム先端に設けることができるので、塗装ガンのオ
ン、オフによる塗料の流量変化を応答性良く計測でき、
塗装ガンから噴霧される塗料の流量をより正確に計測す
ることができる。
リ式計測器をロボットの可動部の取付部に取り付けるこ
とにより、複数のコリオリ式計測器を塗装ガンに近接し
たアーム先端に設けることができるので、塗装ガンのオ
ン、オフによる塗料の流量変化を応答性良く計測でき、
塗装ガンから噴霧される塗料の流量をより正確に計測す
ることができる。
【0089】又、他のコリオリ式計測器に次に使用する
塗料を供給しておくことにより塗装ラインにおける色替
え時間を短縮することができ、塗装作業の能率を高める
ことができる。さらに、複数のコリオリ式計測器と塗装
ガンとの距離をできるだけ短くできるとともに、ロボッ
トの可動部などの限られた設置場所に複数のコリオリ式
計測器を効率良く設置することができる等の特長を有す
る。
塗料を供給しておくことにより塗装ラインにおける色替
え時間を短縮することができ、塗装作業の能率を高める
ことができる。さらに、複数のコリオリ式計測器と塗装
ガンとの距離をできるだけ短くできるとともに、ロボッ
トの可動部などの限られた設置場所に複数のコリオリ式
計測器を効率良く設置することができる等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる振動式測定装置の一実施例が適用
された塗装用ロボット装置を示す斜視図である。
された塗装用ロボット装置を示す斜視図である。
【図2】塗料給送経路を示す系統図である。
【図3】振動式測定装置の正面図である。
【図4】アーム上の質量流量計を拡大して示す縦断面図
である。
である。
【図5】質量流量計を上方から見た横断面図である。
【図6】ピックアップにより検出された位相差を示す線
図である。
図である。
【図7】位相差の時間系列の変動を示す線図である。
【図8】センサチューブの固有振動数差と計測誤差との
関係を示す線図である。
関係を示す線図である。
【図9】ウエイト調整機構が取り付けられた状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図10】ウエイト調整機構を拡大して示す縦断面図で
ある。
ある。
【図11】各質量流量計毎に塗装ガンを設けた場合の塗
料給送経路を示す系統図である。
料給送経路を示す系統図である。
【図12】センサチューブの各軸回りの回転運動による
コリオリ力を説明するための模式図である。
コリオリ力を説明するための模式図である。
【図13】センサチューブに発生する流れによる変形と
回転による変形の発生位置を示す図である。
回転による変形の発生位置を示す図である。
【図14】第1乃至第4のピックアップの接続を説明す
るための回路図である。
るための回路図である。
1 塗装用ロボット 4 第1アーム 5 第2アーム 7 塗装ガン 8 塗料供給ユニット 9a,9b 塗料チューブ 10 振動式測定装置 10A,10B 質量流量計 14 制御装置 35 センサチューブ 36a,36b 加振器 37a,37b,38a,38b ピックアップ 61 ウエイト調整機構 64 ウエイト
Claims (4)
- 【請求項1】 流体が通過するセンサチューブを振動さ
せて計測を行う一のコリオリ式計測器を他のコリオリ式
計測器が取り付けられた取付部に近接させて取り付け、
前記各コリオリ式計測器のセンサチューブの固有振動数
を夫々異ならせてなることを特徴とする振動式測定装
置。 - 【請求項2】 前記一のコリオリ式計測器のセンサチュ
ーブの固有振動数と前記他のコリオリ式計測器のセンサ
チューブの固有振動数との差が5Hz以上であることを特
徴とする請求項1の振動式測定装置。 - 【請求項3】 前記複数のコリオリ式計測器は、各セン
サチューブの形状を異ならせてなることを特徴とする請
求項1の振動式測定装置。 - 【請求項4】 前記複数のコリオリ式計測器は、ロボッ
トの可動部に設けられた同一の取付部に取り付けられた
ことを特徴とする請求項1の振動式測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20545093A JPH0755525A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 振動式測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20545093A JPH0755525A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 振動式測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755525A true JPH0755525A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16507085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20545093A Pending JPH0755525A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 振動式測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755525A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0927876A2 (en) * | 1998-01-02 | 1999-07-07 | Graco Inc. | Compensation of coriolis meter motion induced signal |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP20545093A patent/JPH0755525A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0927876A2 (en) * | 1998-01-02 | 1999-07-07 | Graco Inc. | Compensation of coriolis meter motion induced signal |
KR19990066906A (ko) * | 1998-01-02 | 1999-08-16 | 로버트 엠. 매티슨 | 코리올리 미터의 동작 유도 신호의 보정 |
EP0927876A3 (en) * | 1998-01-02 | 2001-04-11 | Graco Inc. | Compensation of coriolis meter motion induced signal |
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