JPH0726046Y2 - パイプ溶接用分岐アタッチメント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案はガス、液体等を分流させるためのパイプ溶接用分
岐アタッチメントに関するものである。

（従来技術） 従来この種のアタッチメントは第１図に示すように、分
岐アタッチメント本体における分岐挿入部間の境界部は
全面が完全に密着しており、その各々の分岐挿入部に別
途パイプを挿入し、挿入部とパイプ間にロー材を浸入さ
せるようにして溶接している。

（従来技術の欠点） 然し乍らこの方法によるときは挿入部とパイプが密接状
態で挿入されているため、パイプと挿入部の間隙にロー
材が浸入し難く、溶接不良を起こしやすい欠点がある。

（考案が解決しようとする課題） 本案はこのような従来手段の不便を解消すべく研究され
たもので、分岐アタッチメント本体における分岐挿入部
間の境界部先端を、分岐挿入部の内側に連通するよう開
いて浸入溝を設けて、溶接作業がし易くすると共にリー
クを発生させず、完全な溶接をできるようにしようとす
るものである。

（課題を解決するための手段） 本案を図示の実施例によって詳記すると、分岐挿入部
２、２と互いの分岐挿入部２、２間の境界部３を一体に
成形した分岐アタッチメント本体１において、境界部３
の先端を開いて浸入溝４を設け、該浸入溝４の端を分岐
挿入部２、２の内側に連通せしめてなるものである。

図中５は主流挿入部、６、６は分岐パイプ、７は主パイ
プである。

図面において二本のパイプに分流する二又分岐アタッチ
メントについて説明したが、それ以上に分流するもので
も良い。

（作用） 本案は以上の如く具現されるものであり、此の使用方法
について説明すると、分岐挿入部２、２に分岐パイプ
６、６を夫々挿入し、浸入溝４にロー材を流し込むよう
にすればよい。このロー材はパイプ６、６と分岐挿入部
２、２の挿入間隙に浸入して溶接される。

（効果） 本案は叙上の如く、分岐挿入部２、２と互いの分岐挿入
部２、２間の境界部３を一体に成形した分岐アタッチメ
ント本体１において、境界部３の先端を開いて浸入溝４
を設け、該浸入溝４の端を分岐挿入部２、２の内側に連
通せしめてあるので、ロー材の挿入個所が明らかで溶接
作業がしやすいと共に、浸入溝に挿入されたロー材は分
岐挿入部２、２とパイプ６、６の挿入間隙にスムーズに
浸入し、リークの無い溶接ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来アタッチメントの斜視図、第２図は本案ア
タッチメントの斜視図で第３図は同境界部の断面図であ
る。 １は分岐アタッチメント本体 ２は分岐挿入部 ３は境界部 ４は浸入溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の分岐挿入部と互いの分岐挿入部間の
   境界部を一体に成形した分岐アタッチメント本体におい
   て、境界部の先端を開いて浸入溝を設けて該浸入溝の端
   を分岐挿入部の内側に連通せしめてなるパイプ溶接用分
   岐アタッチメント。