JPH07260422A - ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法 - Google Patents

ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法

Info

Publication number
JPH07260422A
JPH07260422A JP5082294A JP5082294A JPH07260422A JP H07260422 A JPH07260422 A JP H07260422A JP 5082294 A JP5082294 A JP 5082294A JP 5082294 A JP5082294 A JP 5082294A JP H07260422 A JPH07260422 A JP H07260422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw hole
image
work
head
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5082294A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Oda
幸治 小田
Naoji Yamaoka
直次 山岡
Yukihiro Yaguchi
幸宏 矢口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5082294A priority Critical patent/JPH07260422A/ja
Publication of JPH07260422A publication Critical patent/JPH07260422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークに設けられたねじ孔の位置を光学的に
正確に計測できるようにする。 【構成】 ワークAに設けられたねじ孔A2に頭付部材
Cを装着した状態で撮像手段10によりワークを撮像す
る。そして、撮像手段の画面に現われる頭付部材Cの頭
部の像の中心mの座標からねじ孔A2の中心Mの位置を
計測する。このようにして計測された、ねじ孔の位置デ
ータを部品組付工程に転送し、該工程に配置した自動機
の位置補正を行なう。頭付部材Cとして部品締結用のボ
ルトを用い、ボルトをねじ孔に装着したままワークを部
品組付工程に搬送して、自動機にボルトを受取らせるよ
うにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに設けられたね
じ孔の位置を光学的に計測するねじ孔の位置計測方法及
びこの方法で計測されたねじ孔の位置データを利用して
ワークに部品を組付ける部品組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークに位置決め基準孔として形
成する円形孔の位置を光学的に計測する方法として、ワ
ークにスポット光を照射した状態でCCDカメラ等から
成る撮像手段によりワークを撮像し、撮像手段の画面に
現われる円形孔の像の画面上の中心座標から円形孔の中
心位置を計測する方法は知られている。
【0003】ここで、円形孔の像の中心座標の計測に際
しては、一般に、撮像手段の画面上を水平x軸方向に走
査して円形孔の像の周縁に合致するx軸方向2箇所の周
縁点の座標を求めることを垂直y軸方向に位置をずらし
ながら繰返し、x軸方向2箇所の周縁点の中点のx座標
を平均化して円形孔の中心のx座標を求め、同様に、画
面上をy軸方向に走査してy軸方向2箇所の周縁点の座
標を求めることをx軸方向に位置をずらしながら繰返
し、y軸方向2箇所の周縁点の中点のy座標を平均化し
て円形孔の像の中心のy座標を求めるようにしている
(特開昭56−155804号公報参照)。
【0004】また、本願出願人が先に特願平5−679
77号で提案したように、円形孔の像の周縁上の複数の
点をピックアップし、これらの点の座標から円形孔の像
を表わす回帰楕円を求め、この回帰楕円の中心座標を円
形孔の像の中心座標とする方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車車体
等のワークにはドアやボンネット等の部品を取付けるナ
ットが固着されており、部品の自動組付けを行う場合、
部品締結用のボルトを自動機でナットのねじ孔に締め込
むようにしているが、ナットの固着位置がずれていると
ねじ孔にボルトを締め込めなくなり、そのためねじ孔の
位置を計測して自動機をねじ孔に合致するように位置補
正する必要がある。この場合、上記した円形孔の位置計
測と同様に撮像手段でワークを撮像し、撮像手段の画面
に現われるねじ孔の像に基いてねじ孔の位置を計測する
ことが考えられるが、ねじ孔の像はねじ孔の内面からの
反射光で輪郭が不鮮明になるため、この像からねじ孔の
位置を正確に計測することは困難である。本発明は、以
上の点に鑑み、ねじ孔の位置を光学的に正確に計測し得
るようにした計測方法及びこの計測方法を利用した部品
組付方法を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ワークに設けられたねじ孔の位置を光学的に
計測する方法において、ねじ孔に頭付部材を装着し、こ
の状態で撮像手段によりワークを撮像し、撮像手段の画
面に現われる頭付部材の頭部の像に基いてねじ孔の位置
を計測することを特徴とし、また、ワークに設けられた
ねじ孔を利用してワークに部品を組付ける部品組付工程
よりも前の工程でねじ孔の位置を上記の方法で計測し、
計測されたねじ孔の位置データを部品組付工程に転送し
て、部品組付工程に配置した自動機の位置補正を行うこ
とを特徴とし、更には、部品組付工程の前に設けられる
ワークの塗装工程より前の工程でねじ孔の位置を計測
し、ねじ孔の位置を計測し、ねじ孔に頭付部材を装着し
たままワークを塗装工程に搬送することを特徴とする。
この場合、前記頭付部材としてワークに部品を組付ける
際に用いる部品締結用のボルトを用い、更には、ボルト
をねじ孔に装着したままワークを部品組付工程に搬送
し、前記自動機に該ボルトを受取らせて部品の組付作業
を行うことが好ましい。
【0007】
【作用】頭付部材の頭部をワークと明暗差が付くよう
に、例えばワークが白い場合は黒、ワークが黒い場合は
白くしておけば、撮像手段の画面にワークを背景にして
頭付部材の頭部の像が鮮明に現われる。そしてねじ孔と
これに装着した頭付部材の頭部とは同心になるから、頭
部の像に基いてねじ孔の位置を正確に計測できる。
【0008】部品組付工程において部品締結用のボルト
を自動機によりねじ孔に締め込む場合、部品組付工程で
ねじ孔の位置を計測して自動機の位置補正を行っても良
いが、部品組付工程は自動機及びその付帯設備が配置さ
れて込入っているため、部品組付工程にねじ孔の計測設
備を配置できないこともあり、更に、部品組付工程のサ
イクルタイムがねじ孔の位置計測に要する時間だけ長く
なり、生産性が低下する。
【0009】これに対し、部品組付工程の前工程で上記
の如くねじ孔の位置を計測し、この位置データを部品組
付工程に転送して自動機の位置補正を行うようにすれ
ば、部品組付工程にねじ孔の計測設備を配置する必要が
なく、且つ、部品組付工程のサイクルタイムが長引くこ
ともなく、有利である。
【0010】更に、ワークを塗装してから部品を組付け
るような場合、ねじ孔に塗料が詰まらないようにねじ孔
をマスキングすることがあるが、塗装工程の前に上記し
た頭付部材をねじ穴に装着してねじ孔の位置を計測し、
その後でワークをそのまま塗装すれば、頭付部材をねじ
孔のマスキンダに兼用でき、有利である。
【0011】また、頭付部材として部品締結用のボルト
を用いれば、ねじ孔の位置計測のための専用部品が不要
になるためのコストが安くなり、更に、ボルトをねじ孔
に装着したままワークと共に部品組付工程に搬送して自
動機に受取らせるようにすれば、部品組付工程にボルト
供給装置を配置せずに済み、有利である。
【0012】
【実施例】図1は自動車の製造ラインを示し、1は自動
車車体を組立てる車体組立工程、2は車体の組立精度を
計測する計測工程、3は車体の塗装工程、4は車体に部
品を組付ける部品組付工程である。
【0013】図2(a)は部品組付工程内のドア組付ス
テーションを示しており、ワークたる車体Aに対し部品
たるドアBをドア用治具5aを搭載したセットロボット
5に保持させて位置決めし、ナットランナ6aを搭載し
た締付ロボット6によりドアBのヒンジブラケットB1
を車体Aに締結するようにしている。車体Aには、図2
(b)に示す如く、これに固着したナットA1で形成さ
れるねじ孔A2が設けられており、ナットランナ6aに
よりボルトCをヒンジブラケットB1に形成した取付孔
B2を通してねじ孔A2に締め込み、ヒンジブラケット
B1を車体Aに締結する。ところで、ドアBを車体Aの
所定位置に位置決めしても、ナットA1の固着位置がず
れていると取付孔B2に対しねじ孔A2が芯ずれするた
め、取付孔B2をボルトCの径より大径に形成して芯ず
れを吸収し得るようにしている。この場合、ねじ孔A2
の位置を計測して、ねじ孔A2と同心になるようにナッ
トランナ6aの位置を補正する必要がある。
【0014】そのため、本実施例では、計測工程2にお
いて車体の組立精度に加えてねじ孔A2の位置を計測
し、この位置データを部品組付工程4に転送し、各車体
AにドアBを組付ける際に各車体Aのねじ孔A2の位置
データに基いて締付ロボット6を制御し、ナットランナ
6aの位置を補正するようにした。
【0015】図3はねじ孔A2の位置を計測する装置の
概要を示しており、該装置は、撮像手段たるCCDカメ
ラ10と、スポット光を照射するスポット光源11と、
スリット光を照射するスリット光源12と、カメラ10
からの画像信号を入力する画像処理回路13とで構成さ
れている。カメラ10とスポット光源11とスリット光
源12とはロボット等の移動機構の動作端に取付けられ
る図示しない測定ヘッドに搭載され、該測定ヘッドを移
動機構の作動により車体Aのナット固着部に対向する所
定の測定位置に移動してねじ孔A2の位置計測を行う。
【0016】ここで、カメラ10とスリット光源12と
は、カメラ10の光軸にスリット光の光面SP(以下ス
リット光面と記す)が斜交するように所要の位置関係で
前記測定ヘッドに搭載されており、また、前記測定位置
においてカメラ10の光軸が車体Aの法線方向を向くよ
うになっている。
【0017】また、ねじ孔A2には、図4に明示する如
く、上記した部品締結用のボルトCが予め装着されてい
る。このボルトCはフランジC1付きの頭部C2を有す
るフランジボルトであり、頭部C2が黒く着色されてい
る。
【0018】ねじ孔A2の位置計測に際しては、測定ヘ
ッドを測定位置に移動したところで先ずスポット光源1
1により車体Aにスポット光を照射し、この状態でカメ
ラ10により車体Aを撮像してその画像データを画像処
理回路13に送信記憶させ、次にスリット光源12によ
り車体Aにスリット光を照射し、この状態で同じくカメ
ラ10により車体Aを撮像してその画像データを画像処
理回路13に送信記憶させる。
【0019】スポット光の照射時にはカメラ10の画面
に図5(a)に示す如くボルト頭部C2の像cがフラン
ジC1に対応する形状の暗部となって現われ、また、ス
リット光の照射時には車体Aがスリット光により図3に
Sで示す如く線状に照らされて、カメラ10の画面に図
5(b)に示す如く線状のスリット光像sが、明部とな
って現れる。尚、スリット光がボルト頭部C2を跨ぐよ
うに照射されると、スリット光像Sは、ボルト頭部C2
に対応する部分c′で分断される。
【0020】ところで、カメラ10の光軸とスリット光
面SPとの交点を原点0、カメラ10の光軸をZ軸、Z
軸に直交するスリット光面SPに平行な座標軸をY軸、
Y軸及びZ軸に直交する座標軸をX軸とする空間座標系
を考え、空間座標系のX−Y座標面への投影像がカメラ
10で撮像されるとすると、カメラ10の画面上に原点
0に対応する中心点を原点としてX軸に対応する水平の
x軸とY軸に対応する垂直のy軸をとった場合、画面の
x軸座標値とy軸座標値は空間座標系のX−Y座標面上
での原点0からの水平距離と垂直距離を表わすことにな
る。そして、図4に示す如く、ボルト頭部C2の像cの
中心mの画面上のx,y座標mx,myとボルト頭部C
2の中心Mの空間座標系におけるX,Y座標MX,MY
との比はカメラ10からX−Y座標面までの距離Lとカ
メラ10から車体Aまでの距離との比に等しくなり、従
って、車体AのZ軸方向変位量をdZとして、 MX=mx・(L−dZ)/L …(1) MY=my・(L−dZ)/L …(2) となり、ボルト頭部C2の中心Mの空間座標系における
Z座標MZは、 MZ=dZ …(3) になる。
【0021】ここで、車体AがZ軸方向に変位すると、
スリット光面SPがY軸に平行で且つZ軸に斜交するた
め、スリット光像sが画面上でx軸方向に変位する。そ
して、スリット光像sのx座標sxと車体A上のスリッ
ト光の照射部SのX座標SXとの関係は、上記と同様
に、 SX=sx・(L−dZ)/L …(4) となり、また、Z軸に対するスリット光面SPの傾斜角
をθとして、 SX=dZ・tanθ …(5) となり、(4)式と(5)式から、 sx・(L−dZ)/L=dZ・tanθ …(6) となり、(6)式をdZについてまとめると、 dZ=sx・ L/(Ltanθ+sx) …(7) になる。このように、スリット光像sのx座標sxから
(7)式によって車体AのZ軸変位量dZを算定でき、か
くて頭部像cの画面上の中心座標mx,myとスリット
光像sの画面上のx座標sxとを計測すれば、ボルト頭
部C2の中心Mの空間座標MX,MY,MZを求められ
る。そして、この頭部中心Mはねじ孔A2と同心になる
から、頭部C2の中心座標MX,MY,MZを孔中心と
してねじ孔A2の位置を正確に計測できる。
【0022】頭部像cの中心座標mx、myは、頭部像
cの周縁に合致する周方向複数箇所の周縁点の座標から
算定される。本実施例では、先ず頭部像cの画像重心g
を求め、図6(a)に示す如く画像重心gに関してy軸
方向に対称な2本のx軸走査線と交差する4箇所の周縁
点〜と、画像重心gに関してx軸方向に対称な2本
のy軸走査線と交差する4箇所の周縁点〜との計8
箇所の周縁点をピックアップしてその座標を検出する。
ところで、頭部像cの周縁にはノイズ等による凹凸が現
われることがあり、ピックアップした周縁点にこのよう
な異常な像の部分に位置する点が含まれることを考慮し
て、以下の手順で中心座標mx、myを計測する。
【0023】先ず、画面上に、頭部像cが正常であれば
その周縁がエリア内に入るように、上記した画像重心g
を中心にして図6(a)に仮想線で示すような所定の環
状エリアを設定し、上記の如くピックアップした周縁点
のうち環状エリア外に存する周縁点は異常な像の部分に
位置する点であるとして削除する。図6の例ではの周
縁点が削除される。
【0024】次に、残った周縁点の座標から図6(b)
に示す如く頭部像cを表わす回帰楕円qを求める。この
場合、異常な像の部分であっても異常の程度が軽微であ
ればそこからピックアップされた周縁点は環状エリア内
に入ってしまうが、このような周縁点は回帰楕円に対す
るずれ量が大きくなる。そこで、回帰楕円に対する各周
縁点のずれ量を算出し、これら周縁点のずれ量のうちの
最大ずれ量が所定値以上のときは最大ずれ量の周縁点を
削除した残りの周縁点の座標から再度回帰楕円を求める
ことを最大ずれ量が所定値未満になるまで繰返す。この
ようにして求めた回帰楕円qはボルト頭部C2の正常な
像に合致し、かくて頭部像cの中心座標mx、myを回
帰楕円qの中心座標として正確に求めることができる。
尚、カメラ1にボルト頭部C2が正対していれば頭部像
cは円形になり、ボルト頭部C2がカメラ1の光軸から
ずれるに従って頭部像cは楕円形に変形するが、頭部像
cが円形であればその円、楕円形であればその楕円を表
わす回帰楕円が求められ、頭部像cの中心座標mx、m
yの計測精度が向上する。
【0025】以上の如くして中心座標mx、myを計測
すると、次にスリット光照射時の画像データを呼び出し
て、スリット光像sのx座標sxを計測する。この計測
に際しては、予め回帰楕円qのy軸方向上端点qaと下
端点qbのy座標を求めておき、スリット光照射時の画
面に、図7に示す如く、上下の端点qa、qbから上下
に等距離だけ離してx軸方向に長手の上下1対のウイン
ドウWa、Wbを設定し、各ウインドウWa、Wb内の
スリット光像sの画像重心ga、gbを検出して、両重
心ga、gbのx座標の平均値をスリット光像sのx座
標sxとして求める。そして、mx,my,sxの計測
値から上記の如くねじ孔A2の位置を算定し、この位置
データを個々の車体の識別符号を付して部品組付工程に
転送する。
【0026】計測工程2での計測作業が終了すると、ボ
ルトCをねじ孔A2に装着したまま車体Aを塗装工程3
を経て部品組付工程4に搬送する。この場合、ボルトC
がねじ孔A2への塗料の侵入を阻止するマスキングとし
て機能し、塗料によるねじ孔A2の詰りが防止される。
そして、部品組付工程4に車体Aが搬入されたとき、こ
の車体Aに対応するねじ孔A2の位置データに基いて締
付ロボット6を制御してナットランナ6aをねじ孔A2
と同心になるように位置補正し、この状態でナットラン
ナ6aを前進させてねじ孔A2に装着されているボルト
Cの頭部C2にナットランナ6aの先端のソケット6b
を嵌合させ、ナットランナ6aを逆転させてボルトCを
ねじ孔A2から抜き取る。その後ナットランナ6aを一
旦後退させた状態でセットロボット5によりドアBを車
体Aの所定位置にセットし、次いでナットランナ6aを
正転させつつ再度前進させて、ソケット6bに嵌合保持
されているボルトCをヒンジブラケットB1の取付孔B
2を通してねじ孔A2に締め込み、ドアBの組付作業を
行う。
【0027】ところで、上記実施例ではボルトCがフラ
ンジボルトであるため、ボルトCがカメラ1の光軸から
ずれた位置に存在しても、ボルト頭部C2の像Cはフラ
ンジC1に対応した形状になるが、フランジC1が付い
ていない場合はボルト頭部の像が頭部頂面と頭部側面と
の合成像となって、ボルト頭部の中心位置を正確に計測
できなくなる。この場合、ボルト頭部の全体を黒くせず
に頭部頂面のみを黒く着色しておけば、ボルト頭部の像
は頭部頂面に対応した形状になり、上記の不具合は生じ
ない。但し、この場合は頭部中心の空間座標系における
X,Y座標MX,MYとして頭部頂面上でのX,Y座標
を求める必要があり、そのためMX,MYを算定する上
記(1),(2)式のdZを車体のZ軸方向変位量にボル
ト頭部の高さ寸法を加えた値として、MX,MYを算定
する。尚、頭部像が角形になるとその中心座標の計測が
面倒になり、そのため頭部頂面の着色部は円形にするこ
とが望ましい。
【0028】また、トラスねじやねじ孔A2に軽圧入可
能な頭付棒材といった頭付部材をねじ孔A2に装着し、
ねじ孔A2の位置計測を行うことも可能である。然し、
コストや部品締付工程におけるナットランナ6aへのボ
ルト供給を考えると、上記実施例の如く部品締結用のボ
ルトCをねじ孔A2に装着して計測した方が有利であ
る。
【0029】以上、ワークたる車体Aに部品たるドアB
を組付ける場合を例にして本発明を説明したが、本発明
を適用可能なワークの種類や部品の種類は上記実施例に
限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ねじ孔の位置をねじ孔の内面からの反射光の
影響を受けずに光学的に精度良く計測でき、更に、この
ようにして計測された位置データに基いて後工程での部
品組付けを自動的にミス無く且つ能率良く行い得られ
る。また、位置計測用の頭付部材をねじ孔のマスキング
に兼用して、塗料によるねじ孔の詰りを防止することも
でき、更に、頭付部材として部品締結用のボルトを用い
ることによりコストアップを抑制でき、而も、部品組付
工程で自動機に特別のボルト供給装置を用いずにボルト
を受取らせることができ、部品組付工程の設備の簡素化
を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する自動車製造ラインの一例を
示す図
【図2】 (a)ドアの組付ステーションを示す平面
図、(b)車体のドア取付部の断面図
【図3】 ねじ孔の位置を計測する計測装置の概要を示
す斜視図
【図4】 (a)図3のY軸方向から見た図、(b)図3
のX軸方向から見た図
【図5】 (a)スポット光照射時の画面を示す図、
(b)スリット光照射時の画面を示す図
【図6】 (a)(b)頭部像の中心座標を計測するため
の画像処理を示す図
【図7】 スリット光像の位置を計測するための画像処
理を示す図
【符号の説明】
A 車体(ワーク) A2 ねじ孔 B ドア(部品) C ボルト c ボルトの頭部像 2 計測工程 3 塗装工程 4 部品組付工程 6 締付ロボット(自動機) 10 カメラ(撮像手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに設けられたねじ孔の位置を光学
    的に計測する方法において、ねじ孔に頭付部材を装着
    し、この状態で撮像手段によりワークを撮像し、撮像手
    段の画面に現われる頭付部材の頭部の像に基いてねじ孔
    の位置を計測することを特徴とするねじ孔の位置計測方
    法。
  2. 【請求項2】 前記頭付部材としてワークに部品を組付
    ける際に用いる部品締結用のボルトを用いることを特徴
    とする請求項1に記載のねじ孔の位置計測方法。
  3. 【請求項3】 ワークに設けられたねじ孔を利用してワ
    ークに部品を組付ける部品組付工程よりも前の工程でね
    じ孔の位置を請求項1又は2に記載の方法で計測し、計
    測されたねじ孔の位置データを部品組付工程に転送し
    て、部品組付工程に配置した自動機の位置補正を行うこ
    とを特徴とする部品組付方法。
  4. 【請求項4】 部品組付工程の前に設けられるワークの
    塗装工程より前の工程でねじ孔の位置を計測し、ねじ孔
    に頭付部材を装着したままワークを塗装工程に搬送する
    ことを特徴とする請求項3に記載の部品組付方法。
  5. 【請求項5】 ねじ孔の計測に用いる頭付部材を部品締
    結用のボルトとし、該ボルトをねじ孔に装着したままワ
    ークを部品組付工程に搬送し、前記自動機に該ボルトを
    受取らせて部品の組付作業を行うことを特徴とする請求
    項3又は4に記載の部品組付方法。
JP5082294A 1994-03-22 1994-03-22 ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法 Pending JPH07260422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5082294A JPH07260422A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5082294A JPH07260422A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07260422A true JPH07260422A (ja) 1995-10-13

Family

ID=12869464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5082294A Pending JPH07260422A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07260422A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208380A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Fujitsu Ltd Dcオフセット補正装置及びその方法
JP2010047086A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Central Motor Co Ltd ボディパネルのナット検知システム
JP2010194658A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Honda Motor Co Ltd ワーク組付方法およびワーク組付システム
JP2010276581A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Honda Motor Co Ltd センシング誤判定防止方法
JP2011185726A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Honda Motor Co Ltd ワークの組付け検査方法及び装置
WO2012111510A1 (ja) * 2011-02-16 2012-08-23 三菱重工業株式会社 位置検出装置
US9465143B2 (en) 2011-09-20 2016-10-11 Oki Data Corporation Lens optical element and display apparatus

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208380A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Fujitsu Ltd Dcオフセット補正装置及びその方法
JP2010047086A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Central Motor Co Ltd ボディパネルのナット検知システム
JP2010194658A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Honda Motor Co Ltd ワーク組付方法およびワーク組付システム
JP2010276581A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Honda Motor Co Ltd センシング誤判定防止方法
JP2011185726A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Honda Motor Co Ltd ワークの組付け検査方法及び装置
WO2012111510A1 (ja) * 2011-02-16 2012-08-23 三菱重工業株式会社 位置検出装置
JP2012168107A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 位置検出装置
US9465143B2 (en) 2011-09-20 2016-10-11 Oki Data Corporation Lens optical element and display apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101100577B1 (ko) 부품 장착 정밀도 검사 방법 및 검사 장치
JPH07260422A (ja) ねじ孔の位置計測方法及び部品組付方法
DE102016114842B4 (de) Bauelement-Haltevorrichtung, Verfahren und Computerprogramm zum Bestücken eines Bauelementeträgers, Bestückautomat
EP0800756B1 (de) Vorrichtung zur lageerkennung der anschlüsse von bauelementen
JPH0779094A (ja) 電子部品実装装置
JPH0655340A (ja) 歯車の検査装置
JP2001094299A (ja) 電子部品実装装置における電子部品認識装置
JPS63191589A (ja) 部品取付け方法
JPH0835816A (ja) 光学式測定装置及び測定方法
JPH09280826A (ja) 画像認識装置用の校正治具と画像認識装置用の校正方法
US20010007330A1 (en) Ball mount apparatus
JP2917117B2 (ja) プリント基板における作業位置座標算出方法およびその装置
JPH0627299Y2 (ja) 位置決め治具
JPS629885A (ja) 対象物の位置決定方法並びにロボツト設備
JP5279607B2 (ja) 車体へのフードの位置決め方法
JPH071840B2 (ja) 電子部品の自動組み込み装置
JP3101801B2 (ja) 光学式測定装置の異常検査方法
JPS6356379A (ja) レ−ザ加工機械
JP2690590B2 (ja) ホイルハブの検出方法
JPH0241790A (ja) レーザ加工機械
JP2005237999A (ja) 塗布装置
JPH10318717A (ja) ラインセンサカメラおよびその取付け位置調整方法
KR0165435B1 (ko) 비젼 시스템의 카메라 취부 및 보정 방법
JPS6356380A (ja) レ−ザ加工機械
JP2969668B2 (ja) 電子銃の整合装置