JPH07260243A - 給気レジスタ - Google Patents

給気レジスタ

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Publication number
JPH07260243A
JPH07260243A JP7039419A JP3941995A JPH07260243A JP H07260243 A JPH07260243 A JP H07260243A JP 7039419 A JP7039419 A JP 7039419A JP 3941995 A JP3941995 A JP 3941995A JP H07260243 A JPH07260243 A JP H07260243A
Authority
JP
Japan
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air supply
register
damper
filter
passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP7039419A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Ohashi
敏宏 大橋
Tomoaki Murata
智昭 村田
Masaru Matsueda
勝 松枝
Masatoshi Motohashi
政俊 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP7039419A priority Critical patent/JPH07260243A/ja
Publication of JPH07260243A publication Critical patent/JPH07260243A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/082Grilles, registers or guards

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンパの開閉操作部材が給気量の損失を招か
ず、かつ開閉操作性を向上すること。 【構成】 給気レジスタ10において、ダンパ15の開
閉操作部材17を給気通路内下面に沿って設け、この開
閉操作部材17のノブ17Aをレジスタ本体13の正面
グリル13Bの下部中央に配置してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高気密型住宅等で、室
内に対し外気を必要により取入れあるいは遮断する給気
レジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給気レジスタとして、「建物壁に
貫通形成した取付部にレジスタ本体を挿着し、このレジ
スタ本体内に形成される給気通路を開閉する回動ダンパ
を給気通路内における室外側に軸支し、このダンパを室
内側から開閉操作するように該ダンパに連結されてなる
開閉操作部材をレジスタ本体に支持し、上記給気通路内
における上記ダンパより室内側にフィルタを設け、上記
給気通路における上記フィルタより室内側に整流フィン
を設けてなるもの」がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には下記〜の問題点がある。 ダンパの開閉操作部材がレジスタ本体の給気通路中央
に配置されているため、給気量の損失が大きい。
【0004】また、給気レジスタが壁上部寄りに設置さ
れるとき、開閉操作部材のノブがレジスタ本体の正面グ
リルの上下方向中央に配置されるため、床上寸法が高く
なって操作性が悪い。
【0005】開閉操作部材はダンパに単に連結されて
スライドせしめられることによりダンパを開閉するもの
であり、ダンパを全開位置と全閉位置とに押える如くが
なく不意の開閉を生ずる虞れがある。また、開閉操作時
のクリック感に乏しい。
【0006】開閉操作部材のノブが、レジスタ本体の
正面グリルから吹出る給気の気道を狭くし、給気の円滑
を妨げる。
【0007】レジスタ本体の整流フィンを備えたグリ
ルの清浄と、フィルタの清浄とを個別に行なう必要があ
り、取扱い性が悪い。
【0008】レジスタ本体の給気通路から室内に吹き
出される給気方向が水平向きか拡散式である。このた
め、室内の人体に給気流が直接当たって体感を不快とす
る如くの不都合がある。尚、給気レジスタでは、給気吹
き出し音の静粛が望まれる。
【0009】レジスタ本体の給気通路の全面に存在す
るフィルタ、給気通路の内面に突き出るフィルタ押さえ
リブ、給気通路の全面に存在する整流フィンのそれぞれ
が給気の抵抗となる。このため、給気通路径が小さくな
ると、十分な給気量をとることができなくなる。
【0010】本発明は、ダンパの開閉操作部材が給気量
の損失を招かず、かつ開閉操作性を向上することを目的
とする。
【0011】また、本発明は、開閉操作部材によりダン
パを確実に開閉位置に設定し、かつ開閉操作時のクリッ
ク感も付与することを目的とする。
【0012】また、本発明は、開閉操作部材のノブが給
気の気道を狭くしないようにすることを目的とする。
【0013】また、本発明は、整流フィンを備えたグリ
ル枠の清浄と、フィルタの清浄とを同時に行ない、取扱
い性を向上することを目的とする。
【0014】また、本発明は、人体に不快を与えない給
気を実現することを目的とする。
【0015】また、本発明は、小さい給気通路径でも十
分な給気量を確保することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、建物壁に貫通形成した取付部にレジスタ本体を挿着
し、このレジスタ本体内に形成される給気通路を開閉す
る回動ダンパをレジスタ本体に軸支し、このダンパを室
内側から開閉操作するように該ダンパに連結されてなる
開閉操作部材をレジスタ本体にスライド可能に支持して
なる給気レジスタにおいて、前記開閉操作部材を給気通
路内下面に沿って設け、この開閉操作部材のノブをレジ
スタ本体の正面グリルの下部中央に配置してなるように
したものである。
【0017】請求項2に記載の本発明は、請求項1記載
の本発明において更に、前記ダンパが給気通路の中央で
2分された 2枚の半割ダンパからなり、前記開閉操作部
材がU字状弾性部材からなり、前記開閉操作部材のU字
の相対する先端部のそれぞれに設けた係合部のそれぞれ
を、各半割ダンパの下部に設けた係合レバーのそれぞれ
に連結し、両半割ダンパの全開状態で上記係合部と係合
レバーの連結点を各半割ダンパの回動支点より室内側に
設定し、全閉状態で該連結点を該回動支点より室外側に
設定してなるようにしたものである。
【0018】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2記載の本発明において更に、前記レジスタ本体の給気
通路における室内側給気口に上向き整流フィンを設け、
室内への給気流方向が上向きに設定されてなるようにし
たものである。
【0019】請求項4に記載の本発明は、建物壁に貫通
形成した取付部にレジスタ本体を挿着し、このレジスタ
本体内に形成される給気通路を開閉する回動ダンパを給
気通路内における室外側に軸支し、このダンパを室内側
から開閉操作するように該ダンパに連結されてなる開閉
操作部材をレジスタ本体に支持し、上記給気通路内にお
ける上記ダンパより室内側にフィルタを設け、上記給気
通路における上記フィルタより室内側に整流フィンを設
けてなる給気レジスタにおいて、前記レジスタ本体に着
脱可能とされるグリル枠を設け、このグリル枠に前記整
流フィンを形成し、かつこのグリル枠における整流フィ
ンのダンパ側にフィルタホルダを形成し、このフィルタ
ホルダに前記フィルタを保持可能としてなるようにした
ものである。
【0020】請求項5に記載の本発明は、建物壁に貫通
形成した取付部にレジスタ本体を挿着し、このレジスタ
本体内に形成される給気通路を開閉する回動ダンパを給
気通路内における室外側に軸支し、このダンパを室内側
から開閉操作するように該ダンパに連結されてなる開閉
操作部材をレジスタ本体に支持し、上記給気通路内にお
ける上記ダンパより室内側にフィルタを設け、上記給気
通路における上記フィルタより室内側に整流フィンを設
けてなる給気レジスタにおいて、前記給気通路が反室内
側のストレート通路部と、室内側に位置して室内側に向
けて拡径する拡径通路部とからなり、前記整流フィンが
上記ストレート通路部に位置する水平フィンと、上記拡
径通路部に位置する上向きフィンとからなるようにした
ものである。
【0021】請求項6に記載の本発明は、請求項5記載
の本発明において更に、前記レジスタ本体に着脱可能と
されるグリル枠を設け、このグリル枠にストレート通路
部と拡径通路部、及び水平フィンと上向きフィンを設け
てなるようにしたものである。
【0022】請求項7に記載の本発明は、建物壁に貫通
形成した取付部にレジスタ本体を挿着し、このレジスタ
本体内に形成される給気通路を開閉する回動ダンパを給
気通路内における室外側に軸支し、上記給気通路内にお
ける上記ダンパより室内側にフィルタを設け、上記給気
通路における上記フィルタより室内側に整流フィンを設
けてなる給気レジスタにおいて、前記給気通路が反室内
側のストレート通路部と、室内側に位置して該ストレー
ト通路部より大径の大径通路部からなり、前記フィルタ
が上記大径通路部内に設けられてなるようにしたもので
ある。
【0023】請求項8に記載の本発明は、請求項7記載
の本発明において更に、前記フィルタが、大径通路部と
ストレート通路部との段差部に保持されてなるようにし
たものである。
【0024】請求項9に記載の本発明は、建物壁に貫通
形成した取付部にレジスタ本体を挿着し、このレジスタ
本体内に形成される給気通路を開閉する回動ダンパを給
気通路内における室外側に軸支し、上記給気通路内にお
ける上記ダンパより室内側にフィルタを設け、上記給気
通路における上記フィルタより室内側に整流フィンを設
けてなる給気レジスタにおいて、前記整流フィンの室外
側に臨む端部形状を尖り状としてなるようにしたもので
ある。
【0025】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記の作用
がある。 ダンパの開閉操作部材がレジスタ本体の給気通路内下
面に沿って配置されているため、給気量の損失が小さ
い。
【0026】また、給気レジスタが壁上部寄りに設置さ
れるとき、開閉操作部材のノブがレジスタ本体の正面グ
リルの下部中央に配置されるため、床上寸法が低く操作
性が良い。
【0027】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 開閉操作部材がU字状弾性部材からなり、両半割ダン
パの全開状態で開閉操作部材の先端係合部と半割ダンパ
の係合レバーとの連結点を各半割ダンパの回動支点より
室内側に設定し、全閉位置で該連結点を該回動支点より
室外側に設定しているので、U字状開閉操作部材は全開
操作位置と全閉操作位置のそれぞれで自らの弾発力によ
り狭まり、逆に、全開〜全閉の間のスライド時には押し
広げられるものとなる。これにより、ダンパは全開位置
と全閉位置とで開閉操作部材の弾発力により押えられて
不意の開閉を生ずることがない。また、これが開閉操作
時のクリック感となる。
【0028】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 レジスタ本体の正面グリルから吹き出る給気は上向き
となり、正面グリルの下部に配置される開閉操作部材の
ノブが上向き給気の気道を狭くすることがないため、給
気の円滑を図ることができる。
【0029】請求項4に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 整流フィンを備えたグリル枠をレジスタ本体に着脱可
能とし、そのグリル枠にフィルタホルダを設けた。従っ
て、グリル枠の取外しと同時にフィルタを取出し、グリ
ル枠の清浄とフィルタの清浄とを同時に行なうことがで
き、取扱い性を向上できる。また、使用者は汚れたフィ
ルタに手を触れずに、グリル枠に保持されているフィル
タの清浄を行なうことができる。
【0030】請求項5、6に記載の本発明によれば下記
の作用がある。 上向きフィンにより、室内への給気吹き出し方向が上
向きになる。このため、室内の人体に給気流が直接当た
ることを回避でき、人体に不快を与えない給気を実現で
きる。
【0031】このとき、給気はストレート通路部の水平
フィン通過時に高い流速を付与された後、拡径通路部の
上向きフィン通過時に方向替えされる。この方向替え時
に、給気通路面積は拡張されているため、方向替えに伴
う気流抵抗を無くすことができ、給気損失を防止でき
る。またこのため、スムースな給気流により、給気音の
静粛を実現できる。
【0032】請求項7に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 給気通路をストレート通路部と大径通路部にて形成し
た。このとき、給気通路径はストレート通路部の径にて
規定される。そして、フィルタは、ストレート通路部よ
り大径の大径通路部に設けられるから、フィルタ面積を
ストレート通路部が規定する給気通路面積より大面積と
することができ、結果として、給気に対するフィルタの
抵抗を緩和し、ひいては小さい給気通路径でも十分な給
気量を確保できるものとなる(図14(A))。
【0033】請求項8に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 上記において、フィルタを大径通路部とストレート
通路部との段差部(フィルタ押さえリブ相当)に保持す
るものとした。従って、フィルタ押さえリブを給気通路
径を規定するストレート通路部の内面に突き出して設け
る如くがなく、結果として、給気に対するフィルタ押さ
え手段の抵抗をなくし、ひいては小さい給気通路径でも
十分な給気量を確保できるものとなる(図14
(A))。
【0034】請求項9に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 整流フィンの室外側に臨む端部形状を尖り状とした。
従って、室外から入ってくる給気が当たる整流フィンの
面が鋭角状もしくは小さな丸みを持つ尖り状となり、結
果として、給気に対する整流フィン端部の抵抗をなく
し、ひいては小さい給気通路径でも十分な給気量を確保
できる。
【0035】尚、整流フィンに当たる給気の流れがスム
ースになる結果、強風時の給気の風切り音をなくすこと
もできる。
【0036】また、整流フィンの端部形状を小さな丸み
の尖り状とする場合には、レジスタをメンテナンスする
際に、尖り状の整流フィン端部が作業者の手指を傷つけ
ることもなく取扱い性も良い。
【0037】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係る給気レジス
タを示す縦断面図、図2は図1の正面図、図3はダンパ
の開閉操作状態を示す模式図、図4は本発明の第2実施
例に係る給気レジスタを示す縦断面図、図5は図4の正
面図、図6はダンパの開閉操作状態を示す模式図、図7
は給気レジスタの水平断面図、図8はグリル枠の水平断
面図、図9は給気レジスタの他の形態を示す模式図、図
10は本発明の第3実施例に係る給気レジスタの建物へ
の設置状態を示す模式図、図11は図10の給気レジス
タを示す模式図、図12は整流フィン形状を示す模式
図、図13は整流フィン形状をパラメータとする圧力−
給気量特性線図、図14はフィルタ設置状態を示す模式
図、図15は第3実施例の変形例を示す模式図、図16
は図15の給気レジスタを示す模式図、図17はバラン
ス型ダンパを備えた給気レジスタを示す模式図である。
【0038】(第1実施例)(図1〜図3) 給気レジスタ10は、図1、図2に示す如く、建物壁1
1に貫通設置した取付タイプ12(取付部)にレジスタ
本体13を着脱自在に挿着している。レジスタ本体13
は、円形胴部13Aと正面グリル13Bとを有し、円形
胴部13Aを取付パイプ12に挿着している。
【0039】そして、給気レジスタ10は、レジスタ本
体13の給気通路14を開閉する回動ダンパ15をレジ
スタ本体13に軸支している。ダンパ15は、給気通路
14の中央で左右に2分された 2枚の半割ダンパ15
A、15Bからなり、各半割ダンパ15A、15Bの上
下の支軸16、16をレジスタ本体13に枢着してい
る。
【0040】また、給気レジスタ10は、半割ダンパ1
5A、15Bを室内側から開閉操作するように、それら
の半割ダンパ15A、15Bに連結されてなる開閉操作
部材17をレジスタ本体13にスライド可能に支持して
いる。
【0041】また、給気レジスタ10は、レジスタ本体
13の給気通路14内における半割ダンパ15A、15
Bより室内側にフィルタ18を設け、レジスタ本体13
の給気通路14におけるフィルタ18より室内側に整流
フィン19を設けている。整流フィン19はレジスタ本
体13に一体形成されている。フィルタ18はレジスタ
本体13の給気通路14内に挿入され、フィルタ18の
室内側端面は整流フィン19に保持され、フィルタ18
の室外側端面はレジスタ本体13に設けたフィルタ押え
20に保持される。フィルタ押え20は、半割ダンパ1
5A、15Bの全開ストッパとしても機能する。
【0042】然るに、開閉操作部材17はレジスタ本体
13における給気通路14の下面に沿って設けられ、そ
のノブ17Aはレジスタ本体13の正面グリル13Bの
下部中央に配置されている。尚、開閉操作部材17は給
気通路14の下面に沿って設けたスライドガイド24に
ガイドされる。
【0043】また、開閉操作部材17は、図3に示す如
く、U字状弾性部材からなり、U字レバー21、21の
相対する先端部のそれぞれに設けた係合凹部22のそれ
ぞれを、各半割ダンパ15A、15Bの下部に設けた係
合レバー23のそれぞれに連結している。このとき、開
閉操作部材17の係合凹部22と半割ダンパ15A、1
5Bの係合レバー23とは、開閉操作部材17の弾発力
により凹凸係合されて連結されている。
【0044】また、両半割ダンパ15A、15Bの全開
状態で、開閉操作部材17の係合凹部22と半割ダンパ
15A、15Bの係合レバー23との連結点は各半割ダ
ンパ15A、15Bの支軸16(回動支点)回りで中立
維持(給気通路14の通路軸に直交する位置)より室内
側に45度をなす位置に設定される(図3(A))。ま
た、両半割ダンパ15A、15Bの全閉位置で、上記連
結点は、各半割ダンパ15A、15Bの支軸16回りで
中立位置より室外側に45度をなす位置に設定される(図
3(B))。
【0045】即ち、開閉操作部材17は、閉操作時に、
その全開操作位置から押込まれて各半割ダンパ15A、
15Bを90度回動し、各半割ダンパ15A、15Bをそ
れらの全閉位置に設定する。そして、開閉操作部材17
を、全閉操作位置で、U字レバー21、21の曲げ弾発
力を半割ダンパ15A、15Bの係合レバー23に及ぼ
し、半割ダンパ15A、15Bをそれらの全閉位置に保
持する。
【0046】また、開閉操作部材17は、開操作時に、
その全閉操作位置から引き出されて各半割ダンパ15
A、15Bを90度回動し、各半割ダンパ15A、15B
をそれらの全開位置に設定する。そして、開閉操作部材
17は、全開操作位置で、U字レバー21、21の曲げ
弾発力を半割ダンパ15A、15Bの係合レバー23に
及ぼし、半割ダンパ15A、15Bを全開ストッパ20
(フィルタ押え)に押付けることにてそれらの全開位置
に保持する。
【0047】また、開閉操作部材17のノブ17Aは、
両半割ダンパ15A、15Bが全開位置に設定される状
態で、レジスタ本体13の正面グリル13Bと面一に設
定される(図1)。
【0048】また、レジスタ本体13の給気通路14は
建物壁11の取付パイプ12内に位置するストレート通
路部14Aと、取付パイプ12より室内側に位置して室
内側に向けて拡径する拡径通路部14Bとからなる。そ
して、整流フィン19は、給気通路14のストレート通
路部14Aに位置する水平フィン19Aと、給気通路1
4の拡径通路部14Bに位置する上向きフィン19Bと
からなり、室内への給気流方向を上向きに設定してい
る。
【0049】また、レジスタ本体13の正面グリル13
Bで、開閉操作部材17のノブ17Aが配置される下部
中央の両側は、レジスタ取扱い方法記載部25とされて
いる。このレジスタ取扱い方法記載部25には、半割ダ
ンパ15A、15Bの開閉方法、フィルタ18の清浄方
法等が記載されている。
【0050】以下、本実施例の作用について説明する。 ダンパ15A、15Bの開閉操作部材17がレジスタ
本体13の給気通路14内下面に沿って配置されている
ため、給気量の損失が小さい。
【0051】また、給気レジスタ10が壁上部寄りに設
置されるとき、開閉操作部材17のノブ17Aがレジス
タ13本体の正面グリル13Bの下部中央に配置される
ため、床上寸法が低く操作性が良い。
【0052】開閉操作部材17がU字状弾性部材から
なり、両半割ダンパ15A、15Bの全開状態で開閉操
作部材17の先端係合部22と半割ダンパ15A、15
Bの係合レバー23との連結点を各半割ダンパ15A、
15Bの回動支点より室内側に設定し、全閉位置で該連
結点を該回動支点より室外側に設定しているので、U字
状開閉操作部材17は全開操作位置と全閉操作位置のそ
れぞれで自らの弾発力により狭まり、逆に、全開〜全閉
の間のスライド時には押し広げられるものとなる。これ
により、ダンパ15A、15Bは全開位置と全閉位置と
で開閉操作部材17の弾発力により押えられて不意の開
閉を生ずることがない。また、これが開閉操作時のクリ
ック感となる。
【0053】開閉操作部材17のノブ17Aがレジス
タ本体13の正面グリル13Bと面一に設定されるか
ら、室内の美観を損なうことがない。
【0054】開閉操作部材17に必要以上の開閉操作
力を付与すると、開閉操作部材17の係合部22と半割
ダンパ15A、15Bの係合レバー23との、凹凸係合
がはずれ、両者の連結点等に破損を生ずることがない。
【0055】レジスタ本体13の正面グリル13Bか
ら吹き出る給気は上向きとなり、正面グリル13Bの下
部に配置される開閉操作部材17のノブ17Aが上向き
給気の気道を狭くすることがないため、給気の円滑を図
ることができる。
【0056】レジスタ本体13の正面グリル13Bに
レジスタ取扱い方法を記載することにより、使用者は視
角的に容易にレジスタ取扱い方法を知ることができ、使
用ミスを防止できる。また、口頭による使用説明が不要
となる。
【0057】(第2実施例)(図4〜図9) 給気レジスタ10は、図4、図5に示す如く、建物壁1
1に貫通設置した取付パイプ12(取付部)にレジスタ
本体13を着脱自在に挿着している。レジスタ本体13
は、円形胴部13Aと正面頭部13Bとを有し、円形胴
部13Aを取付パイプ12に挿着している。
【0058】そして、給気レジスタ10は、レジスタ本
体13の給気通路14を開閉する回動ダンパ15をレジ
スタ本体13に軸支している。ダンパ15は、給気通路
14の中央で左右に2分された 2枚の半割ダンパ15
A、15Bからなり、各半割ダンパ15A、15Bの上
下の支軸16、16をレジスタ本体13に枢着してい
る。
【0059】また、給気レジスタ10は、半割ダンパ1
5A、15Bを室内側から開閉操作するように、それら
の半割ダンパ15A、15Bに連結されてなる開閉操作
部材17をレジスタ本体13にスライド可能に支持して
いる。
【0060】また、給気レジスタ10は、レジスタ本体
13の給気通路14内における半割ダンパ15A、15
Bより室内側にフィルタ18を設け、レジスタ本体13
の給気通路14におけるフィルタ18より室内側に整流
フィン19を設けている。20は、レジスタ本体13に
設けたフィルタ押えであり、このフィルタ押え20は半
割ダンパ15A、15Bの全開ストッパとしても機能す
る。
【0061】また、開閉操作部材17はレジスタ本体1
3における給気通路14の下面に沿って設けられ、その
ノブ17Aはレジスタ本体13の正面頭部13Bの下部
中央に配置されている。尚、開閉操作部材17は給気通
路14の下面に沿って設けたスライドガイド24にガイ
ドされる。
【0062】また、開閉操作部材17は、図6に示す如
く、U字状弾性部材からなり、U字レバー21、21の
相対する先端部のそれぞれに設けた係合凹部22のそれ
ぞれを、各半割ダンパ15A、15Bの下部に設けた係
合レバー23のそれぞれに連結している。このとき、開
閉操作部材17の係合凹部22と半割ダンパ15A、1
5Bの係合レバー23とは、開閉操作部材17の弾発力
により凹凸係合されて連結されている。
【0063】また、両半割ダンパ15A、15Bの全開
状態で、開閉操作部材17の係合凹部22と半割ダンパ
15A、15Bの係合レバー23との連結点は各半割ダ
ンパ15A、15Bの支軸16(回動支点)回りで中立
維持(給気通路14の通路軸に直交する位置)より室内
側に45度をなす位置に設定される(図6(A))。ま
た、両半割ダンパ15A、15Bの全閉位置で、上記連
結点は、各半割ダンパ15A、15Bの支軸16回りで
中立位置より室外側に45度をなす位置に設定される(図
6(B))。
【0064】即ち、開閉操作部材17は、閉操作時に、
その全開操作位置から押込まれて各半割ダンパ15A、
15Bを90度回動し、各半割ダンパ15A、15Bをそ
れらの全閉位置に設定する。そして、開閉操作部材17
を、全閉操作位置で、U字レバー21、21の曲げ弾発
力を半割ダンパ15A、15Bの係合レバー23に及ぼ
し、半割ダンパ15A、15Bをそれらの全閉位置に保
持する。
【0065】また、開閉操作部材17は、開操作時に、
その全閉操作位置から引き出されて各半割ダンパ15
A、15Bを90度回動し、各半割ダンパ15A、15B
をそれらの全開位置に設定する。そして、開閉操作部材
17は、全開操作位置で、U字レバー21、21の曲げ
弾発力を半割ダンパ15A、15Bの係合レバー23に
及ぼし、半割ダンパ15A、15Bを全開ストッパ20
(フィルタ押え)に押付けることにてそれらの全開位置
に保持する。
【0066】然るに、給気レジスタ10にあっては、レ
ジスタ本体13に着脱可能とされるグリル枠31を有し
ている。グリル枠31は、図4に示す如く、その枠上部
に設けた係合凸部32をレジスタ本体13の正面頭部1
3B上部に設けた凹部33に係合した状態で、その枠下
部内側に設けた係留部34をレジスタ本体13の正面頭
部13B下部に設けたストップリブ35に弾発的に係合
させることにより、レジスタ本体13に取付けられる。
そして、グリル枠31は、その正面グリル31Aの下部
に設けたノブ36を引き出す如くに引っ張り、上述の係
留部34をストップリブ35から係合解除し、更に上述
の係合凸部32を凹部33から外すことにより、レジス
タ本体13から取外される。
【0067】尚、前述した開閉操作部材17のノブ17
Aとグリル枠31のノブ36は、それぞれ、両半割ダン
パ15A、15Bが全開位置に設定された状態で、グリ
ル枠31の正面グリル31Aと面一に設定される(図4
(B))。
【0068】そして、グリル枠31は、前述の整流フィ
ン19を備えている。このとき、グリル枠31は、図
7、図8に示す如く、反室内側のストレート通路部37
Aと、室内側に位置して室内側に向けて拡径する拡径通
路部37Bとからなる。そして、整流フィン19は、グ
リル枠31のストレート通路部37Aに位置する水平フ
ィン19Aと、グリル枠31の拡径通路部37Bに位置
する上向きフィン19Bとからなり、室内への給気流方
向を上向きに設定する。
【0069】尚、図7、図8において、19Cは上下の
水平フィン19A、19Aを連結して補強する補強リブ
である。
【0070】また、グリル枠31は、整流フィン19の
半割ダンパ15A、15B側にフィルタホルダ38を形
成し、このフィルタホルダ38に前記フィルタ18を保
持可能としている。フィルタ18は、その外周部をフィ
ルタホルダ38に保持され、その前端面を整流フィン1
9に保持され、その後ろ端面をフィルタ押え20に保持
される。即ち、グリル枠31がレジスタ本体13から取
外されるとき、フィルタ18もグリル枠31と一体とな
って同時にレジスタ本体13から取り出され、グリル枠
31とフィルタ18とを水洗い等により同時に清浄でき
る。
【0071】また、グリル枠31の正面グリル31A
で、開閉操作部材17のノブ17Aが配置される下部中
央の両側は、レジスタ取扱い方法記載部25とされてい
る。このレジスタ取扱い方法記載部25には、半割ダン
パ15A、15Bの開閉方法、グリル枠31の着脱方
法、フィルタ18の清浄方法等が記載されている。
【0072】以下、本実施例の作用について説明する。 整流フィン19を備えたグリル枠31をレジスタ本体
13に着脱可能とし、そのグリル枠31にフィルタホル
ダ38を設けた。従って、グリル枠31の取外しと同時
にフィルタ18を取出し、グリル枠31の清浄とフィル
タの清浄とを同時に行なうことができ、取扱い性を向上
できる。また、使用者は汚れたフィルタ18に手を触れ
ずに、グリル枠31に保持されているフィルタ18の清
浄を行なうことができる。
【0073】グリル枠31のための着脱部のノブ36
がグリル枠31の正面グリル下部に設置される。このた
め、給気レジスタ10が壁上部寄りに設置されるとき、
上記ノブ36の床上寸法が低くなり操作性が良い。
【0074】グリル枠31の正面グリル31Aから吹
き出る給気は上向きになり、正面グリル31Aの下部に
配置されるグリル枠31のための着脱部のノブ36が上
向き給気の気道を狭くすることがないため、給気の円滑
を図ることができる。
【0075】上向きフィン19Bにより、室内への給
気吹き出し方向が上向きになる。このため、室内の人体
に給気流が直接当たることを回避でき、人体に不快を与
えない給気を実現できる。
【0076】このとき、給気はストレート通路部37A
の水平フィン19A通過時に高い流速を付与された後、
拡径通路部37Bの上向きフィン19B通過時に方向替
えされる。この方向替え時に、給気通路面積は拡張され
ているため、方向替えに伴う気流抵抗を無くすことがで
き、給気損失を防止できる。またこのため、スムースな
給気流により、給気音の静粛を実現できる。
【0077】整流フィン19を備えたグリル枠31を
レジスタ本体13に着脱可能とし、そのグリル枠31に
フィルタホルダ38を設けた。従って、グリル枠31の
取外しと同時にフィルタ18を取出し、グリル枠31の
清浄とフィルタ18の清浄とを同時に行なうことがで
き、取扱い性を向上できる。また、使用者は汚れたフィ
ルタ18に手を触れずに、グリル枠31に保持されてい
るフィルタ18の清浄を行なうことができる。
【0078】グリル枠31の整流フィン19がフィル
タホルダ38となり、フィルタ18保持のための部材が
新たに付加されるものでないから、フィルタ18保持の
ために新たな給気抵抗要因が付加されるものとならず、
フィルタホルダ38の存在による給気抵抗の増大を抑制
することができる。
【0079】開閉操作部材17のノブ17Aが正面グ
リル31Aの下部に配置される。従って、給気レジスタ
10が壁上部寄りに設置されるとき、上記ノブ17Aの
床上寸法が低くなり、操作性が良い。また、正面グリル
31Aから吹き出る給気は上向きとなり、正面グリル3
1Aの下部に配置される開閉操作部材17のノブ17A
が上向き給気の気道を狭くすることがないため、給気の
円滑を図ることができる。
【0080】グリル枠31の着脱部のノブ36が正面
グリル31Aの下部に配置される。従って、給気レジス
タ10が壁上部寄りに設置されるとき、上記ノブ36の
床上寸法が低くなり操作性が良い。また、正面グリル3
1Aから吹き出る給気は上向きであり、正面グリル31
Aの下部に配置されるグリル枠31の着脱部のノブ36
が上向き給気の気道を狭くすることがないため、給気の
円滑を図ることができる。
【0081】グリル枠31の正面グリル31Aにレジ
スタ取扱い方法を記載することにより、使用者は視覚的
に容易にレジスタ取扱い方法を知ることができ、使用ミ
スを防止できる。また、口頭による使用説明が不要とな
る。
【0082】(第3実施例)(図10〜図14) 給気レジスタ10は、図10、図11に示す如く、建物
壁11に貫通設置した取付パイプ12(取付部)にレジ
スタ本体13を着脱自在に挿着している。図10の50
は屋外フードである。
【0083】そして、給気レジスタ10は、レジスタ本
体13の給気通路14を開閉する回動ダンパ15をレジ
スタ本体13に軸支している。ダンパ15は、前記実施
例と同様の2枚の半割ダンパ15A、15Bからなり、
各半割ダンパ15A、15Bの上下の支軸16、16を
レジスタ本体13に枢着している。
【0084】また、給気レジスタ10は、半割ダンパ1
5A、15Bを室内側から開閉操作する開閉操作部材1
7を前記実施例と同様な構造で備えている。
【0085】また、給気レジスタ10は、レジスタ本体
13の給気通路14内における半割ダンパ15A、15
Bより室内側にフィルタ18を設け、レジスタ本体13
の給気通路14におけるフィルタ18より室内側に整流
フィン19を設けている。
【0086】尚、給気レジスタ10は、前記実施例と同
様に、レジスタ本体13に着脱可能とされるグリル枠3
1を有し、このグリル枠31に上述の整流フィン19を
上向きに備えている。
【0087】然るに、給気レジスタ10にあっては、レ
ジスタ本体13の給気通路14が反室内側のストレート
通路部41と、室内側に位置してストレート通路部41
より大径の大径通路部42からなっている。そして、ス
トレート通路部41にダンパ15を配置し、大径通路部
42にフィルタ18、整流フィン19を配置している
(図14(A))。
【0088】フィルタ18は、大径通路部42とストレ
ート通路部41との段差部43にバックアップ保持され
る状態で、グリル枠31により前面保持されるようにな
っている。このとき、グリル枠31は前記実施例と同様
のフィルタホルダを有し、このフィルタホルダにフィル
タ18の外周部を保持することができる。
【0089】また、給気レジスタ10にあっては、図1
1(C)に示す如く、整流フィン19の室外側に臨む端
部46の形状を尖り状としている。図11(C)の尖り
状端部46は、小さな丸みの尖り状とされている。この
尖り状端部46は鋭角状であっても良い。
【0090】尚、給気レジスタ10において、グリル枠
31の正面グリル31Aには、前記実施例と同様にレジ
スタ取扱い方法記載部を設けることができる。
【0091】以下、本実施例の作用について説明する。 給気通路14をストレート通路部41と大径通路部4
2にて形成した。このとき、給気通路径はストレート通
路部41の径にて規定される。そして、フィルタ18
は、ストレート通路部41より大径の大径通路部42に
設けられるから、フィルタ面積をストレート通路部41
が規定する給気通路面積より大面積とすることができ、
結果として、給気に対するフィルタ18の抵抗を緩和
し、ひいては小さい給気通路径でも十分な給気量を確保
できるものとなる(図14(A))。図14(B)の給
気レジスタ10は比較例であり、フィルタ18を小径の
ストレート通路部41に配置したものであるため、フィ
ルタ面積をストレート通路部41が形成する給気通路面
積以下とするものである。
【0092】上記において、フィルタ18を大径通
路部42とストレート通路部41との段差部43(フィ
ルタ押さえリブ相当)に保持するものとした。従って、
フィルタ押さえリブを給気通路径を規定するストレート
通路部41の内面に突き出して設ける如くがなく、結果
として、給気に対するフィルタ押さえ手段の抵抗をなく
し、ひいては小さい給気通路径でも十分な給気量を確保
できるものとなる(図14(A))。図14(B)の給
気レジスタ10は比較例であり、フィルタ押さえリブ2
0をストレート通路部41の内面に突き出して設けたも
のである。
【0093】整流フィン19の室外側に臨む端部形状
を尖り状とした。従って、室外から入ってくる給気が当
たる整流フィン19の面が鋭角状もしくは小さな丸みを
持つ尖り状となり、結果として、給気に対する整流フィ
ン端部46の抵抗をなくし、ひいては小さい給気通路径
でも十分な給気量を確保できる。
【0094】尚、整流フィン19に当たる給気の流れが
スムースになる結果、強風時の給気の風切り音をなくす
こともできる。
【0095】また、整流フィン19の端部46形状を小
さな丸みの尖り状とする場合には、レジスタ10をメン
テナンスする際に、尖り状の整流フィン端部46が作業
者の手指を傷つけることもなく取扱い性も良い。
【0096】図13は、図12(A)、(B)、(C)
の3種の整流フィン19を用いた3種の給気レジスタ1
0のそれぞれにおける、給気量特性である。3種の給気
レジスタ10は、整流フィン19の形状以外の条件、例
えば給気通路径、給気通路長さ等を全て同一としてあ
る。図12(A)の形状1は整流フィン19の端部46
を尖り状としたもの、図12(B)の形状2、(C)の
形状3は整流フィン19の端部46を給気流れ方向に垂
直をなす平面状としたものである。そして、給気レジス
タ10の室外側流入口と室内側流出口のそれぞれで一定
圧力をかけ、その圧力差に対して流れる給気量を調査
し、図13を得たのである。図12(A)の給気量は、
図12(B)、(C)の給気量に比して安定的に大であ
る。
【0097】尚、給気レジスタ10にあっては、ダンパ
15の全体をレジスタ本体13の給気通路14内に納
め、ダンパ15の一部を給気通路14外にはみ出す如く
がないから、輸送時の外観形状を簡素化し、輸送上の保
護材の如くを不要とすることができる。
【0098】(第3実施例の変形例)(図15、図1
6) 図15、図16の変形例が図10、図11の第3実施例
と異なる点は、レジスタ本体13の給気通路14が、反
室内側のストレート通路部41と室内側の大径通路部4
2との間に、テーパ通路部44と中径通路部45を設け
たことにある。ダンパ15はテーパ通路部44、中径通
路部45に配置し、フィルタ18、整流フィン19は大
径通路部42に配置してある。フィルタ18は、大径通
路部42と中径通路部45との段差部43にバックアッ
プ保持される状態で、グリル枠31により前面保持され
るようになっている。
【0099】この変形例にあっても、第3実施例の作用
〜と同様の作用を有する。尚、給気レジスタ10に
おいて、図17に示す如くのバランス型ダンパ60を用
いることができる。ダンパ60は、水平支軸61により
レジスタ本体13の給気通路14内に枢着される。そし
て、ダンパ60は、(a) 室内側の端部下面に風受け張出
部60Aを突出形成されるとともに、(b) 全体の重心を
水平支軸61に設定し、更に(c) 水平支軸61に対する
室内側受圧面積をA、室外側受圧面積をBとするとき、
A<Bとしている。これにより、ダンパ60は以下の如
く自動動作する。
【0100】(1) 弱風時 全体の重心が水平支軸61に設定されているから、ダン
パ60は略水平となり、ダンパ60の開度は全開であ
る。
【0101】(2) 中風時 風受け張出部60Aに当たる風の力が、水平支軸61回
りに時計回りの小回転力を及ぼしてダンパ60をやや回
動させ、ダンパ60の開度は中開度となる。
【0102】(3) 強風時 室内側受圧面積Aに作用する風の力が水平支軸61回り
に及ぼす反時計回り回転力M1 と、室外側受圧面積Bに
作用する風の力が水平支軸61回りに及ぼす時計回り回
転力M2 とが、A<BによってM1 <M2 となって、水
平支軸61回りに時計回りの大回転力を及ぼしてダンパ
60をストッパ62に当たるまで回動させ、ダンパ60
の開度は全閉近く〜全閉になる。
【0103】図17の給気レジスタ10は、上述の風の
力によるダンパ60の自動開閉機構と干渉することのな
い、手動開閉操作部材を併せ持つことができる。
【0104】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、レジスタ本
体の給気通路形状、外形形状は、円形状に限らず、図9
(A)〜(C)に示す如く、四角形状、八角形状、異形
状等のいずれであっても良い。
【0105】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ダンパの
開閉操作部材が給気量の損失を招かず、かつ開閉操作性
を向上することができる。
【0106】また、本発明によれば、開閉操作部材によ
りダンパを確実に開閉位置に設定し、かつ開閉操作時の
クリック感も付与することができる。
【0107】また、本発明によれば、開閉操作部材のノ
ブが給気の気道を狭くしないようにすることができる。
【0108】また、本発明によれば、整流フィンを備え
たグリル枠の清浄と、フィルタの清浄とを同時に行な
い、取扱い性を向上することができる。
【0109】また、本発明によれば、人体に不快を与え
ない給気を実現することができる。
【0110】また、本発明によれば、小さい給気通路径
でも十分な給気量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係る給気レジスタ
を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1の正面図である。
【図3】図3はダンパの開閉操作状態を示す模式図であ
る。
【図4】図4は本発明の第2実施例に係る給気レジスタ
を示す縦断面図である。
【図5】図5は図4の正面図である。
【図6】図6はダンパの開閉操作状態を示す模式図であ
る。
【図7】図7は給気レジスタの水平断面図である。
【図8】図8はグリル枠の水平断面図である。
【図9】図9は給気レジスタの他の形態を示す模式図で
ある。
【図10】図10は本発明の第3実施例に係る給気レジ
スタの建物への設置状態を示す模式図である。
【図11】図11は図10の給気レジスタを示す模式図
である。
【図12】図12は整流フィン形状を示す模式図であ
る。
【図13】図13は整流フィン形状をパラメータとする
圧力−給気量特性線図である。
【図14】図14はフィルタ設置状態を示す模式図であ
る。
【図15】図15は第3実施例の変形例を示す模式図で
ある。
【図16】図16は図15の給気レジスタを示す模式図
である。
【図17】図17はバランス型ダンパを備えた給気レジ
スタを示す模式図である。
【符号の説明】
10 給気レジスタ 11 建物壁 12 取付パイプ(取付部) 13 レジスタ本体 14 給気通路 15、15A、15B ダンパ 17 開閉操作部材 17A ノブ 18 フィルタ 19 整流フィン 21 U字レバー 22 係合凹部(係合部) 23 係合レバー 25 レジスタ取扱い方法記載部 31 グリル枠 31A 正面グリル 36 ノブ 38 フィルタホルダ 41 ストレート通路部 42 大径通路部 43 段差部 46 尖り状端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 13/08 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物壁に貫通形成した取付部にレジスタ
    本体を挿着し、 このレジスタ本体内に形成される給気通路を開閉する回
    動ダンパをレジスタ本体に軸支し、 このダンパを室内側から開閉操作するように該ダンパに
    連結されてなる開閉操作部材をレジスタ本体にスライド
    可能に支持してなる給気レジスタにおいて、 前記開閉操作部材を給気通路内下面に沿って設け、この
    開閉操作部材のノブをレジスタ本体の正面グリルの下部
    中央に配置してなることを特徴とする給気レジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパが給気通路の中央で2分され
    た 2枚の半割ダンパからなり、 前記開閉操作部材がU字状弾性部材からなり、 前記開閉操作部材のU字の相対する先端部のそれぞれに
    設けた係合部のそれぞれを、各半割ダンパの下部に設け
    た係合レバーのそれぞれに連結し、 両半割ダンパの全開状態で上記係合部と係合レバーの連
    結点を各半割ダンパの回動支点より室内側に設定し、全
    閉状態で該連結点を該回動支点より室外側に設定してな
    る請求項1記載の給気レジスタ。
  3. 【請求項3】 前記レジスタ本体の給気通路における室
    内側給気口に上向き整流フィンを設け、室内への給気流
    方向が上向きに設定されてなる請求項1又は2に記載の
    給気レジスタ。
  4. 【請求項4】 建物壁に貫通形成した取付部にレジスタ
    本体を挿着し、このレジスタ本体内に形成される給気通
    路を開閉する回動ダンパを給気通路内における室外側に
    軸支し、 このダンパを室内側から開閉操作するように該ダンパに
    連結されてなる開閉操作部材をレジスタ本体に支持し、 上記給気通路内における上記ダンパより室内側にフィル
    タを設け、 上記給気通路における上記フィルタより室内側に整流フ
    ィンを設けてなる給気レジスタにおいて、 前記レジスタ本体に着脱可能とされるグリル枠を設け、
    このグリル枠に前記整流フィンを形成し、かつこのグリ
    ル枠における整流フィンのダンパ側にフィルタホルダを
    形成し、このフィルタホルダに前記フィルタを保持可能
    としてなることを特徴とする給気レジスタ。
  5. 【請求項5】 建物壁に貫通形成した取付部にレジスタ
    本体を挿着し、このレジスタ本体内に形成される給気通
    路を開閉する回動ダンパを給気通路内における室外側に
    軸支し、 このダンパを室内側から開閉操作するように該ダンパに
    連結されてなる開閉操作部材をレジスタ本体に支持し、 上記給気通路内における上記ダンパより室内側にフィル
    タを設け、 上記給気通路における上記フィルタより室内側に整流フ
    ィンを設けてなる給気レジスタにおいて、 前記給気通路が反室内側のストレート通路部と、室内側
    に位置して室内側に向けて拡径する拡径通路部とからな
    り、 前記整流フィンが上記ストレート通路部に位置する水平
    フィンと、上記拡径通路部に位置する上向きフィンとか
    らなることを特徴とする給気レジスタ。
  6. 【請求項6】 前記レジスタ本体に着脱可能とされるグ
    リル枠を設け、このグリル枠にストレート通路部と拡径
    通路部、及び水平フィンと上向きフィンを設けてなる請
    求項5記載の給気レジスタ。
  7. 【請求項7】 建物壁に貫通形成した取付部にレジスタ
    本体を挿着し、このレジスタ本体内に形成される給気通
    路を開閉する回動ダンパを給気通路内における室外側に
    軸支し、 上記給気通路内における上記ダンパより室内側にフィル
    タを設け、 上記給気通路における上記フィルタより室内側に整流フ
    ィンを設けてなる給気レジスタにおいて、 前記給気通路が反室内側のストレート通路部と、室内側
    に位置して該ストレート通路部より大径の大径通路部か
    らなり、 前記フィルタが上記大径通路部内に設けられてなること
    を特徴とする給気レジスタ。
  8. 【請求項8】 前記フィルタが、大径通路部とストレー
    ト通路部との段差部に保持されてなる請求項7記載の給
    気レジスタ。
  9. 【請求項9】 建物壁に貫通形成した取付部にレジスタ
    本体を挿着し、このレジスタ本体内に形成される給気通
    路を開閉する回動ダンパを給気通路内における室外側に
    軸支し、 上記給気通路内における上記ダンパより室内側にフィル
    タを設け、 上記給気通路における上記フィルタより室内側に整流フ
    ィンを設けてなる給気レジスタにおいて、 前記整流フィンの室外側に臨む端部形状を尖り状として
    なることを特徴とする給気レジスタ。
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