JPH07260177A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH07260177A
JPH07260177A JP6048045A JP4804594A JPH07260177A JP H07260177 A JPH07260177 A JP H07260177A JP 6048045 A JP6048045 A JP 6048045A JP 4804594 A JP4804594 A JP 4804594A JP H07260177 A JPH07260177 A JP H07260177A
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茂 仁木
Shotaro Hamamoto
正太郎 濱本
Kenichi Tomiyoshi
賢一 富吉
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多段に折り曲げた熱交換器を構成した状態で、
折り曲げ角度を確保し、空気調和機本体内への取付け配
置の際にもその影響を受けることがなく、熱交換器と送
風ファンとの距離を正確に保持して吸込み圧力差の低減
を図り、送風騒音の低減と、熱交換効率の向上、内部露
付きの発生阻止による快適空調および製造性の向上を得
られる空気調和機を提供する。 【構成】前面側熱交換器5は、端板30および放熱フィ
ン12に、少なくとも2か所に切欠部34,21が設け
られ、この切欠部において折り曲げられて、多段に湾曲
形成され、端板の切欠部の両側に、折り曲げられた状態
で互いに引っ掛けられ掛合固定する掛止爪38と掛合孔
40が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば室内ユニット
を構成する空気調和機に係り、特に、熱交換器構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に用いられる空気調和機は、被空
調室に配置される室内ユニットと、屋外に配置される室
外ユニットからなり、これらユニット相互を冷媒管およ
び電気配線で接続してなる。
【0003】ユーザ側からは、これらユニットに対する
小形化と、据付スペース低減の要望が大であり、各メー
カにおいては、このような条件を満足しつつ、熱交換能
力の増大を図らなければならない。
【0004】その解決策の一つとして、近時、特に室内
ユニットでは、実開昭60−118430号公報に示さ
れるように、熱交換器を”くの字状”に折り曲げ形成し
て、熱交換面積を確保しつつ、熱交換器自体の高さ寸法
を抑制し、ユニット本体の高さ寸法の低減化を得てい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この種の熱
交換器では、設定された角度に折り曲げた後、この折り
曲げ角度を保持しなければならないが、上記技術では熱
交換パイプを構成する端板および放熱フィンのいずれに
も折り曲げ角度を確保する手段を有しない。
【0006】そのため、折り曲げ成形した熱交換器を空
気調和機本体内に配設する作業の中で、熱交換器の折り
曲げ角度を確保することができず、設定した角度とは相
違してしまう虞れがある。
【0007】また、折り曲げ角度を確保するための別部
品を用意し、平板直状の熱交換器を製作して折り曲げた
後、上記部品を熱交換器に取付けることが考えられる
が、部品数の増加および取付け手間がかかって製造性に
悪影響があるとともに、熱交換器に対向して配置される
上記横流ファンに対する位置および角度を設定通りに確
保するのが困難である。
【0008】その結果、最も吸込み風量の多い前面吸込
み口に対応した熱交換器の前面部においては、その後面
側とファン周面との距離がそれぞれの部位において大き
く異なってくる。
【0009】前面吸込み口に対応した部位では、熱交換
空気の吸込み圧力にバラツキが生じ易く、したがって吸
込み風量が一定とならない。ファンの送風音として、い
わゆるバサ音の発生があり、静粛運転が損なわれる。
【0010】さらに、熱交換器と空気調和機本体および
ファン取付け部との間に隙間が生じて、そこから熱交換
器を通過しない空気、いわゆる生空気が空気調和機本体
の通風路に侵入し、その結果、内部露付きが生じ、本体
および構成部品を濡らすとともに、吹出し風に乗って被
空調室へ吹出されるなどの不具合がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、多段に折り曲げた熱交
換器の折り曲げ角度を確保し、空気調和機本体内へ設定
通りの配置を可能として、熱交換器と送風ファンとの距
離を正確に保持し、吸込み圧力差の低減を図り、送風騒
音の低減と、熱交換効率の向上、内部露付きの発生阻止
による快適空調および部品数を増すことなく製造性の向
上を得られる空気調和機を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明の空気調和機は、請求項1において、両側端
に端板を備え、これら端板間に多数枚の放熱フィンが互
いに狭小の間隙を存して並設され、これら端板および放
熱フィンに熱交換パイプが貫通される熱交換器を備えた
ものにおいて、上記熱交換器は、端板および放熱フィン
に、少なくとも2か所に切り込み部もしくは切欠部が設
けられ、この切り込み部もしくは切欠部において折り曲
げられて、多段に湾曲形成され、上記端板の切り込み部
もしくは切欠部の両側に、折り曲げられた状態で互いに
引っ掛けられ掛合固定する掛止部と掛合部が設けられる
ことを特徴とする。
【0013】請求項2において、請求項1記載の掛止部
と掛合部は、端板の切り込み部内側もしくは切欠部内側
に設けられ、折り曲げられた状態で互いに重ね合わされ
て掛合固定することを特徴とする。
【0014】請求項3において、請求項1記載の掛止部
と掛合部は、折り曲げ以前の状態で同一平面に存在せ
ず、折り曲げられた状態で互いに平行に重ね合わされて
掛合固定することを特徴とする。
【0015】
【作用】上記熱交換器を構成する端板および放熱フィン
の切り込み部もしくは切欠部を折り曲げた状態で、ここ
に設けられる掛止部と掛合部が互いに引っ掛けられ掛合
固定する。
【0016】すなわち、折り曲げと同時に、この折り曲
げ角度が確保され、熱交換器を所定箇所に取付ける際に
も何らの変更もない。したがって、設定通りの折り曲げ
角度による取付けがなされ、吸込み圧力や吸込み風量が
一定となるとともに、熱交換効率のムラが少なくなり、
設定以外の箇所における隙間の発生がなく内部露付きの
発生が阻止され、製造性がよい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に示すように、空気調和機の室内ユニッ
トが構成される。空気調和機本体であるユニット本体1
の前面側には前部吸込み口2aが開口され、ここにグリ
ル3aが嵌め込まれる。一方、ユニット本体1の上面側
にも上部吸込み口2bが開口され、ここにもグリル3b
が嵌め込まれる。
【0018】ユニット本体1の前面から下部に亘って吹
出し口4が設けられる。この吹出し口4の上部である前
部,上部吸込口2a,2bに対向して、図示しないエア
ーフイルタと、後述する成形された熱交換器5が配置さ
れる。
【0019】つぎに、上記熱交換器5について詳述す
る。熱交換器5は、図2(A),(B)に示すような放
熱フィン12と熱交換パイプ13および、図3に示すよ
うな端板30とから構成される。
【0020】はじめに放熱フィン12から説明する。こ
れは、図において左右所定幅で、上下方向に長い直状に
形成され、紙面の方向に狭小の間隙を存して多数枚並設
される。
【0021】この放熱フィン12には、左右二列に並べ
られ、互いの列では上下に位置をずらして取付け用孔2
2が設けられていて、後述する上記端板30に設けられ
る取付け用孔41とともに熱交換パイプ13が嵌着され
る。
【0022】上記放熱フィン12は、予めプレス打ち抜
き加工によって成形されていて、図において上部Aの所
定位置には、その一側縁12aから水平で、中途部から
V字状の切り込み部20が設けられ、他側縁12bの僅
か手前側まで延出される。
【0023】すなわち、この切り込み部20の先端と放
熱フィン12の他側縁12bとの間の部分は、第1の接
続部15として残される。上記切り込み部20から下端
縁に亘り所定間隔を存して複数の切欠部21…が設けら
れる。この切欠部21は、上辺部21aと下辺部21b
とからなり、それぞれの辺部は少なくとも複数の直線を
異なる方向にジグザグ状に屈曲しており、全体として屈
曲変形した三角状に形成される。
【0024】この切欠部21の先端は、一側縁12aの
僅か手前側まで延出されていて、この切欠部21の先端
と放熱フィン12の一側縁12aとの間は、第2の接続
部16として残される。
【0025】また、上記切欠部21の中途部にはつなぎ
部17が一体に形成されている。これらつなぎ部17
は、切欠部21を形成する上辺部21aと下辺部21b
とのほぼ中間部相互を連結する幅の狭い辺部であって、
一側縁12aおよび他側縁12bに対して所定角度傾い
た状態で設けられる。
【0026】そして、同図(C)に示すように、つなぎ
部17のほぼ中間部は、予め所定面方向に突出するよう
断面三角状に形成されていて、その頂部と基端部に折れ
目18が形成される。
【0027】これら折れ目18は、後述するように放熱
フィン12を部分的に折曲したとき、つなぎ部17自体
は全て同一方向に突出し、かつ折り畳まれるように設け
られるものである。
【0028】上記切り込み部20を介して上下両側の取
付け用孔22相互間および、上記切欠部21を介して上
下両側の取付け用孔22相互間を除く、各取付け用孔2
2相互間には立上りスリット部24が設けられる。
【0029】これら立上りスリット部24は、放熱フィ
ン12の上下方向に亘って、かつこの両面に一体に切り
起こし形成される立上り片からなり、フィンの両面に沿
って導かれる熱交換空気に効率よく接することができる
ようになっている。
【0030】このようにして成形される放熱フィン12
を多数並設した後、この両側には、図3に示すような端
板30が並設される。すなわち、この端板30は放熱フ
ィン12よりも厚肉で剛性の高い素材が用いられ、かつ
プレス打ち抜き加工によって図のように成形されてい
る。
【0031】上部Aaには、その一側縁32aから他側
縁32bに亘って上下部位に対称の第1の切欠部31が
設けられるとともに、この他側縁32bにおいて、この
下部とは立て壁状の第1の連結部33を介して一体に連
結されていて、この連結部33に対する面方向の折り曲
げ加工が可能になっている。
【0032】上記第1の連結部33から下端縁に亘り、
所定間隔を存して複数の第2の切欠部34…が設けられ
る。この第2の切欠部34は、一側縁32aに形成され
る立て壁状の片部35を除いて、この片部35下端から
他側縁32bに亘って設けられるものである。
【0033】そして、それぞれの第2の切欠部34は、
上辺部34aと下辺部34bとからなり、各辺部34
a,34bは両端が片部35と直交する方向に延設さ
れ、かつこれら両端を連結する中途部は斜めに傾斜す
る。
【0034】これら上辺部34aと下辺部34bとの間
の片部35一部が、折り曲げられることになり、換言す
れば、第2の切欠部34上下の端板部分を連結する第2
の連結部36が形成される。
【0035】下辺部34bの他側縁32b側には、この
面とは一段落ち込むよう折曲されるとともに、下辺部と
平行な面に折曲される突片37が一体に設けられる。こ
の突片37の上面には掛止爪38が設けられていて、こ
れらで掛止部39が形成される。
【0036】一方、上記上辺部34aの他側縁32b側
には、掛合部である掛合孔40が設けられる。すなわ
ち、掛止部39と掛合部40とは互いに対向した位置に
あり、この状態(折り曲げ加工する以前の状態)で、互
いに同一平面上に存在しない。
【0037】端板30の上記第1の連結部33は、上記
放熱フィン12における第1の接続部15位置に対応
し、第2の連結部36…は、放熱フィン12における第
2の接続部16…位置に対応するよう、正確な設定がな
されている。
【0038】そして、端板30には左右2列に並べられ
熱交換パイプ13が貫通する取付け用孔41が設けられ
る。これら取付け用孔41は、放熱フィン12に設けら
れる上記取付け用孔22と対向する位置に設けられ、そ
の直径が同一であることは勿論である。
【0039】しかして、上記放熱フィン12を狭小の間
隙を存して並設するとともに、この両側に上記端板30
を並べ、互いに連通する取付け用孔41,22にU字状
に曲成された熱交換パイプ13を貫通する。
【0040】端板30における第1,第2の切欠部3
1,34、すなわち放熱フィン12における切り込み部
20と切欠部21のそれぞれ上下両側を除く、隣接する
熱交換パイプ13の開口端相互をUベンドによって接続
し、平板直状の熱交換器を成形する。
【0041】この状態から、上記端板30における第1
の切欠部31と、上記放熱フィン12における切り込み
部20に対する折り曲げ加工をなす。いずれも、端板3
0の一側縁32aから他側縁32b方向へ、放熱フィン
12では一側縁12aから他側縁12b方向へ付勢力を
加えることにより内側に折曲される。
【0042】再び図1に示すように、この折り曲げ加工
により、この第1の切欠部31と切り込み部20から上
部側の部分と下部位側の部分とで折り曲げ形成される、
逆V字状に2分割化された上記熱交換器5となる。
【0043】ここで、第1の切欠部31と切り込み部2
0の上部側の熱交換器部分はユニット本体1の後面側に
折り曲げ形成されているところから、後面側熱交換器5
Bと呼び、第1の切欠部と切り込み部の下部側の熱交換
器部分はユニット本体1の前面側に折り曲げ形成されて
いるところから、前面側熱交換器5Aと呼ぶ。
【0044】これら後面側熱交換器5Bと前面側熱交換
器5Aとは、上記端板30では折り曲げられた第1の連
結部33で連結され、放熱フィン12では折り曲げられ
た第1の接続部15で連結されることになる。
【0045】上記前面側熱交換器5Aは、さらに端板3
0における複数の第2の切欠部34…、放熱フィン12
における切欠部21…に沿って折り曲げ加工される。す
なわち、各切欠部34,21を構成する上辺部34a,
21aと下辺部34b,21bとが接するように折り曲
げられることにより、各切欠部34,21上下の熱交換
器部分は内側に折曲形成される。
【0046】端板30における第2の連結部36および
放熱フィン12における第2の接続部16は、前面側熱
交換器5Aを構成する互いの熱交換器部分を連結する。
各切欠部34,21の形状構造から、前面側熱交換器5
Aを構成する互いの熱交換器部分は、全て同一角度で折
り曲げられる。
【0047】そしてさらに、前面側熱交換器5Aの成形
にともなって、端板30における掛止部39を構成する
各突片37が対向する上辺部34aの下面に平行に重な
り、かつこの上面に突設される掛止爪38が上記掛合孔
40に掛合する。
【0048】したがって、端板30における折り曲げら
れた第2の切欠部34を介して、この両側部分は強固に
連結され、折り曲げ角度の確保がなされることとなる。
このようにして、上記熱交換器5は全体的に逆V字状を
なし、前面側熱交換器5Aは他側縁32b,12bを内
側にして多段に折り曲げられて湾曲形成される一方、後
面側熱交換器5Bは少しの湾曲部もない直状で、かつ矩
形状に形成される。
【0049】その後、残りの隣接する熱交換パイプ13
の開口端相互にUベンドを接続し、熱交換器5に一系統
の流路を形成する。上記熱交換器5をユニット本体1内
の所定位置に配設するのにあたって、熱交換器5の両側
端の端板30,30が直接ユニット本体1に取付け固定
される。このときも、端板30に設けられる掛止爪38
と掛合孔40との掛合が外れることがなく、したがっ
て、折り曲げ角度は確実に保持される。
【0050】そして、前面側熱交換器5Aの下端には前
部ドレンパン6aが配設され、後面側熱交換器5bの下
端には後部ドレンパン6bが配設される。互いのドレン
パン6a,6bは図示しない連通路を介して連通され、
後部ドレンパン6bで補集されたドレン水はこの連通路
を通って前部ドレンパン6aに流れるようになってい
る。
【0051】前面側熱交換器5Aの背面側部位には室内
送風機を構成する送風ファンである横流ファン7が配置
される。この横流ファン7は、多数枚の羽根板(ブレー
ド)8…が所定間隔を存して設けられ、全体的に断面円
形状をなす。そして横流ファン7は、上記前面側熱交換
器5Aによって周面一部が囲撓される。
【0052】前面側熱交換器5Aの背面側側縁と横流フ
ァン7周面との距離が、漸次近接し、かつ漸次離間して
おり、その変化の差が、従来のもの(たとえば実開昭6
0−118430号公報の技術)と比較して極めて小さ
い。
【0053】この横流ファン7の上部には前面側熱交換
器5Aと後面側熱交換器5Bとの上記逆V字状に折り曲
げ形成される部分が対向しており、横流ファン7はあた
かも傘状のごとく覆われる。
【0054】前部ドレンパン6aの外底面は、横流ファ
ン7のフロントノーズを兼用するとともに、ユニット本
体1の前面側下部に開口する吹出し口4の吹出し通路の
上部を兼用する。後部ドレンパン6bの側面は、吹出し
口4下部を形成するケーシング10の一部が延長されて
兼用しており、この部分はバックノーズとなる。
【0055】しかして、たとえば暖房運転を行う。図示
しない室外ユニットの圧縮機を駆動して、冷凍サイクル
運転をなすとともに、室内ユニットにおける横流ファン
7を駆動する。上記圧縮機から吐出される高温高圧の冷
媒は、凝縮器としての熱交換器5に導かれる。
【0056】被空調室内空気である熱交換空気は、前部
吸込み口2aと上部吸込み口2bから導入され、フィイ
ルタを介して熱交換器5へ導かれる。すなわち、前面側
熱交換器5Aと後面側熱交換器5Bの一側縁32a,1
2aから、端板30と放熱フィン12との間および放熱
フィン12相互の隙間を導通し、放熱フィン12と熱交
換パイプ13に接した後、他側縁32b,12bから導
出される。
【0057】冷媒は熱交換器5に導かれて、熱交換パイ
プ13を導通する間に凝縮熱を放出し、放熱フィン12
に伝熱する。これら放熱フィン12間を熱交換空気が導
通して熱交換をなす。
【0058】熱交換空気は吸熱し、温度上昇して前後面
側熱交換器5A,5Bから導出され、横流ファン7を介
して吹出し口4から被空調室へ吹出され、暖房作用をな
す。特に熱交換器5は、前面側熱交換器5Aと後面側熱
交換器5Bとで逆V字状をなすから、熱交換器5は勿
論、ユニット本体1の高さ寸法が小さくてすみ、据付ス
ペースの低減に寄与する。
【0059】そして、前面側熱交換器5Aの折り曲げ部
を複数箇所に形成したことにより、この熱交換器5Aが
横流ファン7の周面の一部をほぼ囲撓するようになり、
最も吸込み風量の多い前面側熱交換器5Aと横流ファン
7との間隔の差が各部において極めて小さくなる。
【0060】そのため、前面側熱交換器5Aと横流ファ
ン7との距離で、最大距離と最小距離との差が極く小さ
くなり、熱交換空気の吸込み圧力および吸込み風量が一
定となり、送風音の低減を得るとともに、熱交換効率が
向上する。
【0061】また、上記前面側熱交換器5Aを構成する
端板30における第2の切欠部34と、放熱フィン12
における切欠部21をそれぞれ同一形状とし、それぞれ
の切欠部34,21において同一角度で折り曲げ形成し
たので、それぞれの折り曲げ部を通過する熱交換空気の
通風抵抗が互いに同一となり、熱交換空気の吸込み圧力
および吸込み風量が互いに均一となって、より送風音の
低減を得るとともに熱交換効率が向上する。
【0062】なお、前面側熱交換器5Aの成形にともな
って、各掛止部39を構成する突片37が対向する上辺
部34aの下面に平行に重なり、かつ掛止爪38が掛合
孔40に掛合する。この両側部分は強固に連結されるこ
ととなり、たとえ強力な外力が加わっても、折り曲げ角
度の確保がなされる。
【0063】熱交換器5をユニット本体1内の所定位置
に配設するときにも、端板30の上記掛合状態に何らの
変化もなく、したがって前面側熱交換器5Aの折り曲げ
角度の保持が継続される。
【0064】その結果、上述したような送風音の低減と
熱交換効率の向上を図れるほか、熱交換器5のユニット
本体1や横流ファン7に対する位置設定が正確になり、
余計な隙間の発生がないから、内部露付きの発生を阻止
することができて、常に快適空調が得られ、熱交換器5
および空気調和機の製造性の向上を得られる。
【0065】一方、各折り曲げ部と、これに隣接する立
上りスリット部24の通風抵抗が同一となるように設定
するならば、前面側熱交換器5A全体の通風抵抗が同一
となるので、さらに送風音の低減を得るとともに、熱交
換効率を向上することができる。
【0066】また、前面側に比べ比較的吸込み風量の少
ない後面側熱交換器5Bは、折り曲げ部を有しない直状
としたことにより、吸込み空気の流れを乱すことなく有
効に熱交換することができる。
【0067】上記後部ドレンパン6bの側部はバックノ
ーズを形成するところから、ここを通過する熱交換空気
は何らの乱れもなく円滑に導かれ、送風騒音の低減が得
られる。
【0068】図4に示すような、端板30Aを用いても
よい。同図には、前面側熱交換器5Aを構成する端板一
部のみ示してある。この一側端32aから他側端32b
に第2の切欠部34が設けられ、一側端32a側の片部
35部分は第2の連結部36を形成する。上記第2の切
欠部34は、上辺部34aと下辺部34bとからなって
いて、他側縁32b側の下辺部34bには突片37が一
体に突設され、ここに掛止爪38が設けられて掛止部3
9を構成する。上辺部34aには掛合部である掛合孔4
0が設けられる。また、左右二列に並んだ状態で、かつ
上下に位置をずらせて、熱交換パイプ13の取付け用孔
41が設けられることなど、先に説明したものと基本的
に変わりがない。
【0069】ここでは、上記各突片37外側で、かつこ
れと並行して、第2の切欠部34の下辺部34bから上
辺部34aに向かって風止め片部42が一体に突設され
る。これら風止め片部42は、突片37の面方向とは直
交する方向に所定の幅を有しており、その先端縁は同図
(A)に示す折り曲げ以前の状態で、上辺部34aと狭
小の間隙を存している。
【0070】そして同図(B)に示すように、前面側熱
交換器5Aを成形すべく第2の切欠部34に沿って折り
曲げ加工することにより、掛止爪38が掛合孔40に掛
合して切欠部34の上下部分を強固に掛合固定し、折り
曲げ角度が確保されるとともに、上記風止め片部42の
先端縁は、この上部側に一体に折曲形成される立て壁部
43に当接する。
【0071】先に説明した端板30と同様、この端板3
0Aにおいても、板厚が比較的厚いことや、折り曲げの
支点を第2の連結部36に設定することなどの製作上の
理由から、前面側熱交換器5Aを形成した状態で、折り
曲げられた第2の切欠部34の特に一端縁32a側に、
ある程度の隙間aが形成されてしまう。
【0072】そして、上述したような運転を行うと、前
面側熱交換器5Aには一側縁12a,32a側から空気
が導入されるばかりでなく、この両側面も開放されてい
るところから、ここからも熱交換空気の導入がなされ
る。
【0073】すなわち、前面側熱交換器5Aの両側端に
位置する端板30Aの一側縁32a側に形成される上記
隙間aからも熱交換空気が導入され、これは直ちに放熱
フィン12に接し、熱交換した状態で空気導出側から導
出される。したがって、熱交換効率の点から上記隙間a
の存在は何らの欠点ともならない。
【0074】一方、折り曲げられた第2の切欠部34の
他端縁32b側においては、上記風止め片部42が設け
られている。したがって、この風止め片部42が他側縁
32b側からの空気の導入を阻止する。
【0075】上記風止め片部42が存在しない構成であ
ると、他側縁32b側からも熱交換空気が導入されてし
まい、放熱フィン12に接しないまま熱交換器5Aから
導出される。いわゆる生空気が、熱交換された空気と混
合して熱交換効率を低下させるが、上記風止め片部42
の存在により、このような不具合が除去される。
【0076】上記各実施例において前面側熱交換器5A
は、端板30,30Aに第2の切欠部34と、放熱フィ
ン12に複数の切欠部21を設けて折り曲げるようにし
たが、これに限定されるものではなく、複数の切り込み
部を設けて、同一角度に折り曲げられるようにしてもよ
い。
【0077】さらに上記実施例においては、前面側熱交
換器5Aと後面側熱交換器5Bを単一のフィンを折り曲
げて形成したが、前面側熱交換器5Aと後面側熱交換器
5Bとを個々に形成し、逆V字状に配置する構成であっ
てもよい。また、本発明は上記実施例構造に限定される
ものではなく、本発明の要旨を越えない範囲内で種々の
変形実施が可能なことは、勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、熱
交換器の端板および放熱フィンを折り曲げて多段に湾曲
形成し、この折り曲げられた状態で互いに掛合固定する
掛止部と掛合部を設けたから、多段に折り曲げた熱交換
器を構成した状態で、折り曲げ角度を確保し、空気調和
機本体内への取付け配置の際にもその影響を受けること
がなく、熱交換器と送風ファンとの距離を正確に保持し
て吸込み圧力差の低減を図り、送風騒音の低減と、熱交
換効率の向上、内部露付きの発生阻止による快適空調お
よび製造性の向上を得られるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、空気調和機室内ユニ
ットの縦断面図。
【図2】(A)は、同実施例の、放熱フィンの正面図。
(B)は、放熱フィンの一部を拡大した図。(C)は、
放熱フィンつなぎ部の縦断面図。
【図3】(A)は同実施例の、端板の一部斜視図。
(B)は、端板の正面図。(C)は、端板の一部斜視
図。(D)は、端板の一部斜視図。(E)は、端板の一
部側面図。
【図4】(A)は、他の実施例の、端板の折り曲げ前の
一部正面図。(B)は、折り曲げた状態での一部正面
図。
【符号の説明】
30,30A…端板、12…放熱フィン、13…熱交換
パイプ、5…熱交換器、34…(端板の)第2の切欠
部、21…(放熱フィン)の切欠部、37…掛止爪、3
9…掛止部、40…掛合部(掛合孔)、42…風止め片
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側端に端板を備え、これら端板間に多数
    枚の放熱フィンが互いに狭小の間隙を存して並設され、
    これら端板および放熱フィンに熱交換パイプが貫通され
    る熱交換器を備えた空気調和機において、 上記熱交換器は、端板および放熱フィンに、少なくとも
    2か所の切り込み部もしくは切欠部が設けられ、この切
    り込み部もしくは切欠部において折り曲げられて、多段
    に湾曲形成され、 上記端板の切り込み部もしくは切欠部の両側に、折り曲
    げられた状態で互いに引っ掛けられ掛合固定する掛止部
    と掛合部が設けられることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記掛止部と掛合部は、端板の切り込み部
    内側もしくは切欠部内側に設けられ、折り曲げられた状
    態で互いに重ね合わされて掛合固定することを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】上記掛止部と掛合部は、折り曲げ以前の状
    態で同一平面に存在せず、折り曲げられた状態で互いに
    平行に重ね合わされて掛合固定することを特徴とする請
    求項1記載の空気調和機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104329789A (zh) * 2014-11-07 2015-02-04 乐金电子(天津)电器有限公司 V型蒸发器固定组件及其制作方法、v型蒸发器及室内机
JPWO2020152823A1 (ja) * 2019-01-24 2021-09-09 三菱電機株式会社 空気調和機の室内ユニット

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