JPH07259205A - 路面および建物の外壁等の冷却システム - Google Patents

路面および建物の外壁等の冷却システム

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JPH07259205A
JPH07259205A JP5189594A JP5189594A JPH07259205A JP H07259205 A JPH07259205 A JP H07259205A JP 5189594 A JP5189594 A JP 5189594A JP 5189594 A JP5189594 A JP 5189594A JP H07259205 A JPH07259205 A JP H07259205A
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Masahisa Fukahori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 路面およびビル等の建物の外壁を冷却して、
輻射熱による歩行者の体感苦痛を積極的に緩和するとと
もに、通行車両等に対する高温弊害を積極的に軽減す
る。 【構成】 冷却水供給ポンプP1の運転により、冷却水
吐出系1に接続したノズル5から水を吐出して、建物4
の外壁4Aおよび歩道9の表層9Aに流してこれらの熱
を吸収したのち、吸熱した温水を回収溝20に流下させ
て受水槽21に導き、冷却水吐出系1に接続したノズル
7から、透水性舗装材によって構成した車道6の表層6
Aに湧き出させ、透水性舗装材の保水性により冷却効果
上げて表層6の熱を吸収し、吸熱した温水を受水槽21
に導き、温水回収ポンプP2の運転により、受水槽21
の温水をノズル7から大気中に噴出させて、蒸発潜熱に
よる冷却作用により水温を低下させたのち、貯水槽8か
ら冷却水吐出系1に循環させるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、夏期において路面およ
びビルディングの外壁等を積極的に冷却して、歩行者の
体感苦痛を緩和するとともに、通行車両等に対する高温
弊害を軽減する路面および建物の外壁等の冷却システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】大都市部においてビルディングが密集し
ている地域では、夏期においてヒートアイランド現象が
起こる。したがって、ヒートアイランド現象が起こらな
い地域と比較して、輻射熱による気温の上昇が著しい。
その結果、歩行者に相当な体感苦痛を感じさせるととも
に、通行車両等に対して高温弊害をおよぼす原因になっ
ている。しかし、従来は、歩行者の体感苦痛を積極的に
緩和し、通行車両等に対する高温弊害を積極的に軽減す
るための対策が講じられておらず、自然に委ねたままで
放置している現状である。そのため、歩行者の体感苦痛
を積極的に緩和し、通行車両等に対する高温弊害を積極
的に軽減することのできる冷却システムの開発が要求さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、夏期において、歩行者の体感苦痛を積極的に緩和
し、通行車両等に対する高温弊害を積極的に軽減するた
めの対策が講じられていない点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、冷却
水吐出系から水を吐出して建物の外壁および道路の表層
に流し、該建物の外壁と表層の熱を吸収し、吸熱した温
水を温水回収系で回収したのち、放出手段により大気中
に放出して温度を低下させ、温度低下した水を前記冷却
水吐出系に循環させることを特徴とし、夏期の、特に昼
間における路面およびビル等の建物の外壁を冷却して、
輻射熱による歩行者の体感苦痛を積極的に緩和するとと
もに、通行車両等に対する高温弊害を積極的に軽減する
目的を達成した。請求項2の発明は、前記表層が透水性
舗装材によって構成されていることを特徴とし、保水性
を高くして冷却効果を上げるようにした。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、道路の表層および建
物の外壁は冷却水吐出系から吐出された水により冷却さ
れる。表層および建物の外壁の熱を吸収した高温の水を
高温水回収系で回収し、回収した高温水を放出手段によ
り大気中に放出して、蒸発潜熱による冷却作用で温度を
低下させ、温度低下した水を前記冷却水吐出系に循環さ
せて、表層および建物の外壁を再度冷却することができ
る。請求項2の発明によれば、表層の保水性を高くして
冷却効果を上げることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は実施例の概略構成図であり、この図におい
て、1は冷却水吐出系、2は温水回収系、3は放出手段
を示す。冷却水吐出系1は、冷却水供給ポンプP1と、
冷却水供給ポンプP1の吐出口に接続した冷却水供給管
10およびポンプP1の吸込口に接続した吸込管11を
備え、冷却水供給管10は第1供給管10Aと第2供給
管10Bに分岐されている。第1供給管10Aは、ビル
ディングなどの建物4の屋上に設置されて、外壁4Aに
指向しているノズル5に接続され、第2供給管10B
は、車道6の路面、つまり表層6Aの表面に出口を臨ま
せた状態で埋設したノズル7に接続されている。そし
て、吸込管11の入口は、貯水槽8に接続されている。
【0007】温水回収系2は、歩道9と車道6の間に設
けられている回収溝20、地中に埋設した受水槽21、
濾過機22、温水回収ポンプP2、ポンプP2の吐出口
に接続した温水吐出管20およびポンプP2の吸込口に
接続した吸込管24を備え、吸込管24の入口は受水槽
21に接続されており、この吸込管24に濾過機22を
介設してある。また、回収溝20は回収管25を介して
受水槽21に連通しており、車道6は回収管26を介し
て受水槽21に連通している。
【0008】放出手段3は、ポンプP2の温水吐出管2
0の出口に接続された噴水ノズル30によってなり、こ
の噴水ノズル30から噴出した温水は貯水槽8に流下で
きるように構成されている。
【0009】一方、車道6の表層6Aは透水性舗装材に
よって構成され、この表層6Aと、表層6Aを支える基
層6Bおよび表層6Aと基層6Bを支える路盤6Cがゴ
ムもしくはアスファルトなどの非通水材料によってなる
遮水層6Dを介して地盤6E上に構築されていおり、回
収管26の入口が路盤6Cの臨んでいる。
【0010】他方、歩道9の表層9Aは、建物4側から
回収溝20側に向かってのびる多数の溝9B,9B……
と踏面9C,9C……が(図2参照)隣接して形成され
た凹凸構造になっている。
【0011】前記構成において、冷却水供給ポンプP1
および温水回収ポンプP2を運転すると、貯水槽8の水
は、吸込管11→冷却水供給ポンプP1の経路で冷却水
供給管10の第1供給管10Aと第2供給管10Bに吐
出される。第1供給管10Aに吐出された冷却水は、ノ
ズル5から吐出されてビルディングなどの建物4の外壁
4Aに沿って流下し、歩道9の表層9Aに形成されてい
る多数の溝9B,9B……を通って回収溝20に流入す
る。これにより、建物4の外壁4Aおよび歩道9の表層
9Aを冷却して、著しい温度上昇を抑制する。したがっ
て、輻射熱による歩行者の体感苦痛を積極的に緩和する
ことができる。歩道9では、冷却水が多数の溝9B,9
B……を流下するので、踏面9C,9C……を踏む歩行
者の足元を濡らすことはない。前記回収溝20に流入し
た水、つまり表層9Aおよび建物4の外壁4Aの熱を吸
収した高温の水は、回収管25を通って受水槽21に導
かれる。
【0012】一方、第2供給管10Bに吐出された冷却
水は、ノズル7から吐出されて車道6における表層6A
の表面より湧き出る。表層6Aは透水性舗装材によって
構成されているので、表面より湧き出た冷却水の大部分
は、表層6Aを透過し、基層6Bを通って路盤6Cに流
下する。また、表面より湧き出た冷却水の一部は表面に
沿って流れて回収溝20に流入する。これにより、車道
6を冷却して、著しい温度上昇を抑制することができ
る。特に、表層6Aを透水性舗装材によって構成してい
るので、表層6Aの保水性が高くなり、冷却効果を上げ
ることができる。したがって、通行車両等に対する高温
弊害を積極的に軽減することができる。前記回路盤6C
に流下した水、つまり表層6Aの熱を吸収した高温の水
は、回収管26を通って受水槽21に導かれ、回収溝2
0に流入した水は回収管25を通って受水槽21に導か
れる。
【0013】受水槽21に導かれた温水は、吸込管24
を通る過程で濾過機22により濾過されたのち温水回収
ポンプP2から温水吐出管20に吐出され、噴水ノズル
30から噴出して貯水槽8に流下する。このように、温
水を噴水ノズル30から大気中に噴出させることで、蒸
発潜熱による冷却作用により温水の温度を低下させるこ
とができ、温度低下した水を冷却水吐出系1に循環させ
て、車道6の表層6A、歩道9の表層9Aおよびビルデ
ィングなどの建物4の外壁4Aを再度冷却することがで
きる。
【0014】なお、前記実施例では、放出手段3を噴水
ノズル30によって構成して説明しているが、噴水ノズ
ル30に変えて人口滝やクーリングタワーによって構成
してもよい。また、歩道9を車道6と同様に構成しても
よい。さらに、建物4の外壁4Aを保水性にすぐれた素
材によって構築することで、外壁4Aの温度上昇抑制効
果を一層高くすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、道路の
表層および建物の外壁は冷却水吐出系から吐出された水
により冷却し、表層および建物の外壁の熱を吸収した高
温の水を高温水回収系で回収し、回収した高温水を放出
手段により大気中に放出して、蒸発潜熱による冷却作用
で温度を低下させ、温度低下した水を前記冷却水吐出系
に循環させて、表層および建物の外壁を再度冷却するこ
とができるとともに、車道の表層を透水性舗装材によっ
て構成することで、表層の保水性を高くして冷却効果を
上げることができるので、建物の外壁および歩道の表層
の著しい温度上昇を抑制し、輻射熱による歩行者の体感
苦痛を積極的に緩和し、かつ通行車両等に対する高温弊
害を積極的に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略構成図である。
【図2】歩道の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 冷却水吐出系 2 温水回収系 3 放出手段 4 建物 4A 建物の外壁 6 道路(車道) 6A 車道の表層 9 道路(歩道) 9A 歩道の表層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水吐出系から水を吐出して建物の外
    壁および道路の表層に流し、該建物の外壁と表層の熱を
    吸収し、吸熱した温水を温水回収系で回収したのち、放
    出手段により大気中に放出して温度を低下させ、温度低
    下した水を前記冷却水吐出系に循環させることを特徴と
    する路面および建物の外壁等の冷却システム。
  2. 【請求項2】 前記表層が透水性舗装材によって構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の路面および建
    物の外壁等の冷却システム。
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