JPH07259032A - 道路用反射鏡 - Google Patents

道路用反射鏡

Info

Publication number
JPH07259032A
JPH07259032A JP6052408A JP5240894A JPH07259032A JP H07259032 A JPH07259032 A JP H07259032A JP 6052408 A JP6052408 A JP 6052408A JP 5240894 A JP5240894 A JP 5240894A JP H07259032 A JPH07259032 A JP H07259032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflecting mirror
road
reflector
mirror
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6052408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2908696B2 (ja
Inventor
Ryuji Imazu
隆二 今津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP6052408A priority Critical patent/JP2908696B2/ja
Publication of JPH07259032A publication Critical patent/JPH07259032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2908696B2 publication Critical patent/JP2908696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】発熱体等を使用せずに、反射鏡表面に生じた結
露を、大気温度の上昇と共に短時間で除去させるように
なされた道路用反射鏡を提供する。 【構成】表面が鏡面21となされた基材2の裏面上に、
熱伝導層3または赤外線吸収層が直接形成されてなる反
射鏡1を使用することにより、前記熱伝導層3または赤
外線吸収層から大気の熱を素早く伝導させ、または日光
の照射による赤外線を効率よく吸収させ、反射鏡1の温
度を素早く上昇させて、鏡面21に発生した曇りの原因
である結露を短時間で除去させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射鏡表面に生じた結
露が、大気温度の上昇と共に短時間で除去されるように
なされた道路用反射鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路の曲がり角や見通しの悪い
所には、車両の走行及び歩行者の通行等の交通安全を確
保するために凹面や凸面の反射鏡本体が設置されてい
る。そして従来の道路用反射鏡は、図4の如く、表面に
鏡面が形成されたガラス、ステンレスあるいはポリメチ
ルメタアクリレート等からなる反射鏡aの裏面側を裏板
bで塞ぎ、反射鏡aの裏面側と裏板bとの間に空間部c
を形成させると共に、該裏板bを支柱dに取付けたもの
が大半である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の反射鏡は、日没や夜明け等、日光の照射開始や
終了、大気の温度の急な上昇下降、相対湿度の変化する
時に、周囲の大気の温度変化に素早く追従することがで
きなかったため、大気と反射鏡との温度差により鏡面に
結露が生じると共に、その生じた結露がなかなか除去さ
れず、その結露による曇りのために反射鏡としての機能
が長時間低下することがあった。このように鏡面が曇る
原因としての結露は、周囲の空気の露点より反射鏡の温
度が低くなることによって生じることから、反射鏡の裏
側に発熱体等を付設し、該発熱体等により反射鏡を強制
的に暖めて反射鏡の温度を周囲の空気の温度まで上昇さ
せることにより、結露を防止した反射鏡、反射鏡の裏面
側と裏板との間の空間部に断熱材や比熱の大きい液体を
封入して、全体の熱伝導度を低くして結露を防止した反
射鏡等も提案されているが、前者の反射鏡は構造が複雑
であり、かつ発熱体等を発熱させるための電源も必要な
ため、電気工事等を考慮すると容易に設置ができなかっ
た。また後者の反射鏡にあっては結露開始時間を遅らせ
ることが可能ではあるが、結露を根本的に防止したもの
ではなかった。
【0004】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
簡単な構造で、鏡面に生じた結露を素早く短時間で除去
させるようになされた道路用反射鏡を提供せんとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、発熱体等を
使用せずに如何にして自然に且つ素早く反射鏡に生じた
結露を除去させるかを鋭意研究した結果、従来の反射鏡
の結露がなかなか除去されない理由として、反射鏡に使
用されている材料の熱伝導率が、ガラスが0.67Kc
al/m・hr・℃付近、ステンレスが40Kcal/
m・hr・℃付近、ポリメチルメタアクリレートが0.
2Kcal/m・hr・℃付近と極めて低いこと、また
反射鏡の裏面側と裏板との間に形成された空間部により
反射鏡全体の比熱が高くなっていること等が大きく起因
していることを見出した。すなわち従来の反射鏡は、熱
伝導率が低く、また比熱が高いために、日光による照射
等による周囲の大気の温度の上昇に比べて、反射鏡の温
度が上昇するのに相当時間がかかり、そのために一旦発
生した結露がなかなか除去されなかったのであった。
【0006】そこで本発明者は、反射鏡に生じた結露を
素早く除去させるためには、反射鏡の熱伝導率を高める
こと、また比熱を下げることにより、素早く反射鏡の温
度を上昇させることができ、さらにそれ以外でも、温度
上昇に必要な日光の赤外線吸収を高めることも効果的で
ある、等の知見に基づいて本発明を完成するに至ったの
である。
【0007】すなわち本発明に係る道路用反射鏡の第1
の態様は、表面が鏡面となされた基材の裏面上に、該基
材より熱伝導率の高い材料による熱伝導層が直接形成さ
れてなる反射鏡、が取付けられたことを特徴とするもの
であり、周囲の大気の温度が上昇するに伴って、その熱
が前記熱伝導層に素早く伝わって反射鏡の温度を大気の
温度近くまで上昇せしめ、鏡面に発生した結露を短時間
で除去しようとするものである。
【0008】上記本発明に使用された反射鏡の一例を図
1に示した。図1において、1は反射鏡1、2は表面が
鏡面21となされた基材であり、3は熱伝導層である。
【0009】前記基材2を形成する材料は特に限定され
るものではないが、防錆性に優れると共に鏡面21が形
成し易く、且つ安価であることから、ガラス、ステンレ
ス、ポリメチルメタアクリレートが好ましい。また熱伝
導層3は、前記基材2より熱伝導率の高い材料により形
成されており、一般的には、基材2が前記例示の材料か
ら形成されたものに対しては、熱伝導率が100Kca
l/m・hr・℃以上の材料を使用するのが効果的であ
り、具体的には、熱伝導率が340Kcal/m・hr
・℃付近である銅および銅合金、190Kcal/m・
hr・℃付近であるアルミニウムおよびアルミニウム合
金が好ましく、その組合せはいずれであってもよい。こ
れら金属が選択される理由は、前記の如く高い熱伝導率
を有すると共に汎用的な金属であり、且つ安価で加工も
容易であること等によるためである。
【0010】なお熱伝導層3は、図1の如く基材2の裏
面上に直接形成されていることが必要である。「直接」
とは、基材2の裏面と熱伝導層3との間に隙間や接着剤
等の有機物が介在されていないことを意味し、これらが
介在されていると、基材2と熱伝導層3との間の熱伝導
が妨げられるためである。
【0011】また本発明に係る道路用反射鏡の第2の態
様は、表面が鏡面となされた基材の裏面上に、赤外線吸
収層が直接形成されてなる反射鏡、が取付けられたこと
を特徴とするものであり、日光の赤外線を赤外線吸収層
により効率よく吸収せしめて、反射鏡の温度を上昇させ
ようとするものである。なお赤外線吸収層は、第1の態
様と同様に、基材の裏面上に直接形成される必要があ
る。
【0012】上記本発明に使用される反射鏡の一例を図
2に示した。図2において、1は反射鏡、2基材、21
は鏡面であり、4は赤外線吸収層である。
【0013】前記赤外線吸収層4を形成する材料は、特
に限定されるものではないが、波長10μmにおいて2
0%以上の赤外線吸収能力を有するものが好ましく、一
般には酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、炭化珪素
等が好適に使用される。これらの材料は、良好な赤外線
吸収性能を示すと共に耐汚染性にすぐれているためであ
る。またカーボンブラック等の顔料を多量に含んだ合成
樹脂塗料や無機塗料等により基材の裏面に塗装し、該黒
色塗装を赤外線吸収層4としてもよい。また基材2は上
記第1の態様に使用される材料と同様のものでよい。
【0014】さらに本発明に係る道路用反射鏡の第3の
態様は、基材裏面上に形成された上記熱伝導層または赤
外線吸収層の少なくとも一部が露出された状態で、反射
鏡が支柱に取付けられたことを特徴とするものであり、
従来の如く反射鏡に裏板や空間部を設けずに、これら熱
伝導層または赤外線吸収層を露出された状態で支柱に取
付けることにより、反射鏡の比熱を下げ且つ周囲の大気
に直接曝らし、反射鏡の温度上昇に必要な、大気からの
熱伝導を促すと共に日光の照射が妨げられることのない
ようにしたものである。
【0015】反射鏡を支柱に取付ける方法は、特に限定
されるものではなく、例えば図3の如く、熱伝導層3ま
たは赤外線吸収層が露出されるように、反射鏡1の外周
縁に枠体11を取付け、該枠体11を支持具12を介し
て支柱13に取付ければよい。
【0016】
【作用】本発明道路用反射鏡によれば、基材の裏面上に
直接形成された熱伝導層または赤外線吸収層から大気の
熱が素早く伝導され、また日光の照射による赤外線が効
率よく吸収され、反射鏡の温度が素早く上昇するため、
鏡面に発生した曇りの原因である結露が短時間で除去さ
れる。
【0017】また前記熱伝導層または赤外線吸収層が露
出された状態で、反射鏡が支柱に取付けられていると、
反射鏡の比熱が下がり且つ周囲の大気に熱伝導層または
赤外線吸収層が直接曝さらされるため、大気からの熱伝
導が促されると共に日光の照射が妨げられることがな
く、反射鏡の温度がより素早く上昇して、基材の鏡面に
発生した曇りの原因の結露がより短時間で除去される。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明
する。
【0019】まず本発明道路用反射鏡に使用される図
1、図2の如き反射鏡として、表1に示される実施例1
〜9を作成した。各実施例の基材、熱伝導層、赤外線吸
収層に使用された材料、寸法、熱伝導層または赤外線吸
収層の形成手段は表1の通りである。
【0020】
【表1】
【0021】また従来の道路用反射鏡に使用される図3
の如き反射鏡として、表2に示される如き比較例1〜3
を作成した。該比較例1〜3は、反射鏡裏面と裏板との
間に空間部が形成されたものである。なお各比較例の反
射鏡、裏板に使用された材料、寸法は表2の通りであ
る。
【0022】
【表2】
【0023】次に各実施例1〜9、比較例1〜3を−5
℃の環境中に30分間入れて冷却した後、取り出して、
25℃、湿度60%の屋外に自然放置し、反射鏡の鏡面
に発生する結露の状態が、経時的にどのように変化する
かを観察し、その結果を表3に示した。
【0024】
【表3】
【0025】なお表3において、「着氷」とは鏡面に氷
が付着している状態を示し、「結露」とは前記氷が溶け
だして露の状態になっていることを示し、「開始」とは
前記結露が除去され始めた状態を示し、「回復」とは結
露が完全に除去され、鏡面が回復された状態を示してい
る。
【0026】表3より明らかなように、反射鏡に同一の
材料を使用した場合、すなわちステンレス、ガラス、ポ
リメチルメタアクリレートを使用したそれぞれの実施例
と比較例とをそれぞれ比べてみると、基材の裏面上に熱
伝導層または赤外線吸収層を形成した実施例の方が、鏡
面に発生した結露が短時間に除去され、曇りが解消され
ることが確認された。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明道路用反射鏡
によれば、鏡面に発生した結露が素早く除去されるの
で、曇りが短時間で解消され、反射鏡としての機能が損
なわれることがなく、また従来の如き発熱体等を取り付
けていないので、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明道路用反射鏡に使用される反射鏡の一実
施例を示す断面図である。
【図2】本発明道路用反射鏡に使用される反射鏡の他の
実施例を示す断面図である。
【図3】本発明道路用反射鏡の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図4】従来の道路用反射鏡に使用された反射鏡を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 反射鏡 11 枠体 12 支持具 13 支柱 2 基材 21 鏡面 3 熱伝導層 4 赤外線吸収層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が鏡面となされた基材の裏面上に、
    該基材より熱伝導率の高い材料による熱伝導層が直接形
    成されてなる反射鏡、が取付けられた道路用反射鏡。
  2. 【請求項2】 前記基材がガラス、ステンレスおよびポ
    リメチルメタアクリレートからなる群から選ばれた一種
    の材料からなり、前記熱伝導層が、銅、銅合金、アルミ
    ニウムおよびアルミニウム合金からなる群から選ばれた
    一種の金属からなる請求項1記載の道路用反射鏡。
  3. 【請求項3】 表面が鏡面となされた基材の裏面上に、
    赤外線吸収層が直接形成されてなる反射鏡、が取付けら
    れた道路用反射鏡。
  4. 【請求項4】 赤外線吸収層が、酸化ジルコニウム、酸
    化アルミニウムおよび炭化珪素からなる群から選ばれた
    一種の材料からなる請求項3記載の道路用反射鏡。
  5. 【請求項5】 赤外線吸収層が、黒色塗装である請求項
    3記載の道路用反射鏡。
  6. 【請求項6】 基材裏面上に形成された前記熱伝導層ま
    たは赤外線吸収層の少なくとも一部が露出された状態
    で、反射鏡が支柱に取付けられた請求項1、2、3、4
    または5記載の道路用反射鏡。
JP6052408A 1994-03-24 1994-03-24 道路用反射鏡 Expired - Lifetime JP2908696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052408A JP2908696B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 道路用反射鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052408A JP2908696B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 道路用反射鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07259032A true JPH07259032A (ja) 1995-10-09
JP2908696B2 JP2908696B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=12913970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6052408A Expired - Lifetime JP2908696B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 道路用反射鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2908696B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244869A (ja) 2008-03-11 2009-10-22 Panasonic Corp 表示装置、表示方法、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2908696B2 (ja) 1999-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2563636T3 (es) Objeto transparente con una zona transparente limitada localmente, estructurada, calentable eléctricamente, procedimiento para su fabricación y su aplicación
CN107001928B (zh) 从表面发射辐射的方法和制品
KR860004395A (ko) 정보의 기록.소거방법
US20170075118A1 (en) Display device for a motor vehicle
CA2993479C (en) Heatable laminated vehicle window with improved heat distribution
JP4228771B2 (ja) 自動車用遮熱放熱構造
JP2012084169A (ja) 交通信号灯器
WO2005003047A1 (en) Pane which can be heated by means of invisible light
JPH07259032A (ja) 道路用反射鏡
CN111258091A (zh) 用于促进孔保护的系统和方法以及制造系统的方法
JP2007048260A (ja) 交通信号灯器
JP2831559B2 (ja) 道路用反射鏡
JPH03114467U (ja)
CN212570261U (zh) 一种车载媒体新型车内后窗显示通透屏
JP2005189409A (ja) コーナーキューブ型再帰反射表皮材
US3976890A (en) Radiation damage resistant mirror
JP2008013420A (ja) 熱線反射ガラス
CN220012526U (zh) 一种用于汽车玻璃的反光膜
JPS62253808A (ja) 道路用反射鏡
US1283164A (en) Mirrored wind-shield for automobiles.
CN210926794U (zh) 一种耐高温型室外配电柜
CN216772708U (zh) 一种抗老化的hud装置
FR2884837A1 (fr) Panneau miroir pour equiper l'intersection de deux voies de circulation.
CN215627736U (zh) 一种车载导航防爆膜
KR100856139B1 (ko) 선바이저용 거울 및 그의 제조방법