JP2831559B2 - 道路用反射鏡 - Google Patents

道路用反射鏡

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JP2831559B2
JP2831559B2 JP6023882A JP2388294A JP2831559B2 JP 2831559 B2 JP2831559 B2 JP 2831559B2 JP 6023882 A JP6023882 A JP 6023882A JP 2388294 A JP2388294 A JP 2388294A JP 2831559 B2 JP2831559 B2 JP 2831559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防曇性を有する道路用
反射鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路の曲がり角や見通しの悪い
所には、車両の走行及び歩行者の通行等の交通安全を確
保するために凹面や凸面の反射鏡が設置されている。そ
して従来の反射鏡は、図4の如く、反射鏡aの裏面側を
裏板bで塞ぎ、反射鏡aの裏面側と裏板bとの間に空間
部cを形成させると共に、該裏板bを支柱dに取付けた
ものが大半である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の反射鏡は、特に夜間や寒冷時において、外気温
と反射鏡との温度差により鏡面が結露しやすく、そのた
めに鏡面に曇りが生じて反射鏡としての機能が低下する
ことがあった。このように鏡面が曇る原因としての結露
は、周囲の空気の露点より反射鏡の温度が低くなること
によって生じることから、反射鏡の裏側に発熱体等を付
設し、該発熱体等により反射鏡を暖めて反射鏡の温度を
周囲の空気の温度まで上昇させることにより、結露を防
止した反射鏡も提案されているが、かかる反射鏡は構造
が複雑であり、かつ発熱体等を発熱させるための電源も
必要なため、電気工事等を考慮すると容易に設置ができ
なかった。
【0004】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
発熱体等を使用せずに防曇性を具備させた道路用反射鏡
を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、発熱体を使
用せずに如何にして従来の反射鏡に防曇性を具備させる
かを鋭意研究した結果、従来の反射鏡の裏面側と裏板と
の間に形成された空間部が結露の発生に大きく起因して
いること、また該空間部をなくすることにより結露が素
早く除去できること、等の知見から本発明を完成するに
至った。すなわち本発明に係る道路用反射鏡は、表面が
鏡面となされた反射鏡基材の外周縁に枠体が取付けら
れ、該反射鏡基材の裏面側の少なくとも一部が露出され
た状態で、前記枠体が支持杆を介して支柱に固定された
ことを特徴とするものである。
【0006】本発明の最大の特徴は、反射鏡基材の裏面
側の少なくとも一部が露出された状態で支柱に取付けら
れていることにある。結露を防止するには反射鏡を周囲
の空気に曝して反射鏡の温度を素早く周囲の空気の温度
と平衡状態にさせればよいが、従来の反射鏡の表面側は
直接周囲の空気と接しているものの、裏面側は空間部が
介在されて周囲の空気と直接接していないため、この空
間部が邪魔をして周囲の空気の温度が反射鏡の裏面側か
らは伝わりにくかった。従って反射鏡の温度が周囲の空
気の温度と平衡状態になるのに時間がかかり、そのため
結露がなかなか除去されなかったのである。そこで本発
明では、反射鏡基材の裏面側を露出させた状態で支柱に
取付けることにより、裏面側も周囲の空気に曝して反射
鏡基材の温度を素早く周囲の空気の温度と平衡状態にさ
せ、結露を素早く除去させて防曇性を具備させようとす
るものである。
【0007】
【作用】本発明道路用反射鏡によれば、反射鏡基材の裏
面側が露出された状態で支柱に取付けられ、反射鏡基材
の表面側のみならず裏面側も周囲の空気に曝されている
ので、反射鏡基材の温度を素早く周囲の空気の温度と平
衡状態にさせることができ、従って結露を素早く除去さ
せ防曇性を具備させることができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき具体的
に説明する。
【0009】図1は本発明道路用反射鏡の一実施例を示
す背面図であり、図2は図1の実施例の横断面図、図3
は図1の実施例の縦断面図である。図1〜3において、
1は反射鏡基材、2は枠体、3は支持杆、4は支柱であ
る。
【0010】反射鏡基材1は、その表面11側に鏡面が
形成された、アクリル等の合成樹脂、ステンレス等の金
属、その他ガラス等から作製されるが、素早く周囲の空
気の温度と平衡状態にさせるためには熱伝導が良好で且
つ防錆効果の優れたステンレスから作製されるのが好ま
しい。なお前記反射鏡基材1の表面11側に形成された
鏡面は反射鏡基材1の表面11が直接鏡面研磨されて形
成されていてもよいし、アクリル、ステンレス、ガラス
等の鏡面体が反射鏡基材1の表面11に積層されること
により形成されていてもよく、特に限定されるものでは
ない。
【0011】前記反射鏡基材1の形状は、一般には丸形
と角形があり、その寸法は丸形では直径がφ600、φ
800、φ1000mm、角形では450×600m
m、600×800mmが一般的であり、また鏡面の曲
率半径は1500、2200、3000mm又は360
0mm以上の凸面鏡が一般的である。
【0012】次に枠体2は、前記反射鏡基材1の外周縁
に取付けられ、一般には加工性と強度に優れたアルミニ
ウム等の金属や繊維強化合成樹脂等から作製されるもの
である。なお枠体2の前面上部には、図3の如く、ポリ
カーボネートの如き合成樹脂や繊維強化合成樹脂等から
なる庇21が適宜取付けら、反射鏡基材1に雨水やゴ
ミ、ホコリ等が付着しないようになされている。また反
射鏡基材1に対する枠体2の取付けは、接着、嵌め込
み、ビス止め等の適宜手段が適合される。
【0013】支持杆3は、前記反射鏡基材1を支柱4に
取付けるためのものであって、その一端部が前記枠体2
の外周部にビス、溶接等の適宜取付手段により取付ら
れ、他端部は支柱4に取付けられた取付具5を介して支
柱4にに取付けられている。なお反射鏡基材1の裏面1
2に直接支持杆3を取付けない理由は、支持杆3を直接
裏面12に取付けると、表面11の鏡面に歪みが生じる
ためである。該支持杆3は本実施例では四個が略十字状
に取付けられているが、その個数は、反射鏡基材1の大
きさ、重量等を勘案して適宜決定されるものである。ま
た支持杆3は反射鏡基材1の裏面12側が露出されて、
出来るだけ周囲の空気に曝されるように、細幅の板状体
から形成するのが好ましい。なお反射鏡基材1の裏面1
2側の露出割合は特に限定されるものではなく、使用さ
れる反射鏡基材1の材質の熱伝導率を考慮して適宜決定
される。
【0014】前記取付具5は、支柱4を包囲する断面略
円形状の包囲部51とその包囲部51の両端に形成され
たつば状の締付部52,53とから構成され、該締付部
52,53がボルト54ナット55で締付けられて支柱
4に固定されるようになされている。なお支持杆3は、
その端部が支柱4や前記取付具5に溶接、ビス等により
直接取付けられていてもよいが、本実施例では、支持杆
3の端部が反射鏡基材1の裏面12側に配した取付板6
に取付けられ、その取付板6より立設された取付片61
が前記取付具5の一方の締付部53に挟着されて取付け
られている。また前記取付片61の側面にはガイドピン
62が立設され、該ガイドピン62を、前記締付部53
に穿設されたガイド孔56に沿って摺動させることによ
り、支柱4に対する反射鏡基材1の取付け角度を任意に
設定できるようになされている。なお前記取付板6の大
きさは、反射鏡基材1の裏面12側が周囲の空気に充分
曝されるように、反射鏡基材1に対して出来るだけ小さ
くするのが好ましい。
【0015】次に本発明の効果を確認するために、次の
ような測定を行った。
【0016】まず、実施例として、ステンレスからなる
直径がφ600mmの反射鏡基材を使用し、該反射鏡基
材の裏面側を露出させた図1〜3の如き本発明道路用反
射鏡を作製し、また比較例として、前記反射鏡基材の裏
面側を裏板で塞ぎ、反射鏡の裏面側と裏板との間に空間
部を形成させた図4の如き従来の道路用反射鏡を作製し
た。
【0017】次に上記サンプルを−30℃に3時間放置
して両サンプルを十分冷却した後、素早く取り出して2
4℃の日陰に自然放置し、取出した直後と自然放置後と
において、これら両サンプルの鏡面に発生する結露の状
態が、経時的にどのように変化するかを観察し、その結
果を表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】表1より明らかなように、実施例では24
℃の日陰に自然放置4分後で鏡面に発生した結露が消え
はじめ、6分後には完全に消えているのに対して、比較
例では依然として結露が残っている。従って実施例では
比較例に比べて結露の除去作用が極めて短時間に行わ
れ、防曇性に優れていることが確認された。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明道路用反射鏡
によれば、鏡面に発生した結露が素早く除去されるの
で、防曇性に優れ、反射鏡としての機能が損なわれるこ
とがなく、また従来の如き発熱体等を取り付けていない
ので、どこでも容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明道路用反射鏡の一実施例を示す背面図で
ある。
【図2】図1の実施例の横断面図である。
【図3】図1の実施例の縦断面図である。
【図4】従来の道路用反射鏡を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 反射鏡基材 11 表面 12 裏面 2 枠体 3 支持杆 4 支柱 5 取付具 51 包囲部 52 締付部 53 締付部 6 取付板 61 取付片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が鏡面となされた反射鏡基材の外周
    縁に枠体が取付けられ、該反射鏡基材の裏面側の少なく
    とも一部が露出された状態で、前記枠体が支持杆を介し
    て支柱に固定されたことを特徴とする道路用反射鏡。
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