JPH072588Y2 - 連結耐火パネル - Google Patents

連結耐火パネル

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JPH072588Y2
JPH072588Y2 JP9429291U JP9429291U JPH072588Y2 JP H072588 Y2 JPH072588 Y2 JP H072588Y2 JP 9429291 U JP9429291 U JP 9429291U JP 9429291 U JP9429291 U JP 9429291U JP H072588 Y2 JPH072588 Y2 JP H072588Y2
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JP
Japan
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panel
refractory
fireproof
panels
fireproof panel
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JP9429291U
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JPH0545038U (ja
Inventor
茂 小谷
幸一 福原
Original Assignee
株式会社ヨータイ
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Publication date
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  • Ceramic Products (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コーナー部に取付金
物を埋込んだ耐火材製の耐火パネルの複数枚を溶接接合
してなる連結耐火パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】鍛造用加熱炉、焼鈍炉、乾燥炉等各種工
業窯炉の扉とか連続鋳造用のタンディッシュのフィルタ
ーあるいは堰において板状耐火物が使用されている。こ
れ等の板状耐火物は交換容易なカセット式となってい
る。また、これ等の板状耐火物は、交換時に作業を容易
にするためと使用時の昇降開閉のために吊持用吊環を取
付けている。
【0003】この種の板状耐火物は、振動プレス成形、
流し込み成形、プレス成形等の各種の方法で成形し、焼
成または不焼成の形式で製造されている。板状耐火物の
大きいものでは、構造的な強度面の配慮をして、内部に
鉄筋を配したり、外側を金属枠でくるむなどの工夫をし
ている。ところが板状耐火物の大きさがある限界を超す
と、単品での製造が困難になる。また、大きいパネルは
成形時に枠内への材料の充填が不均一になりやすいし、
脱枠と乾燥および焼成工程でのハンドリング中に破損し
やすい。
【0004】このような場合には、板状耐火物を複数枚
接合して所定の大きさとすることが考えられる。かよう
な構造としては、例えば複数のブロック状フィルターを
金属製枠体内に収納してタンディッシュ用フィルターと
したもの(実公平1−37812)や、鉄板等の扉補強
部材の内面側全域に複数のセラミックファイバーモジュ
ールを取付けた工業窯炉の扉構造(例えば実公昭63−
40796)などが提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】しかるに上記従来の
パネル構造は、金物が板状耐火物の一方の平面の全面と
か、横面の全周を覆っているため、金物材料の費用がか
さむと同時に製作工数が大きくなるだけでなく、使用時
に金物が酸化したり溶融したりして、耐火物の寿命を低
下させる問題があった。またタンディッシュのフィルタ
ーあるいは堰に適用すると、補強金物の成分がタンディ
ッシュ中の溶鋼に混入して鋼を汚染する問題点があっ
た。
【0006】そこで本考案は上記の問題点を解決し、簡
便な取付金物によって連結耐火パネルの製作を容易とな
し、連結耐火パネル使用中に起こる金物による障害を可
及的に少なくせんとするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本考案を図1に示した
連続鋳造用タンディッシュの堰として用いる連続耐火パ
ネルの実施例を参照して説明すると、複数枚の耐火パネ
ル2,4のコーナー部に、断面が略L字状の板状取付金
物5をその表面が露出するように埋設し、1つの耐火パ
ネル4の上面と他の耐火パネル2の下面を隣合せにして
上下方向に平板状に並べて、各耐火パネルの横面7に露
出した取付金物5のコーナー部を溶接部10により互い
に溶接接合してなることを特徴とする連結耐火パネル1
である。
【0008】
【作用】本考案の構成によれば、板状取付金物は耐火パ
ネルのコーナー部のみを覆えばよいからその使用量は少
量で済み、構造も簡単なものでよい。また各耐火パネル
の接合は、コーナー部の金物部分で溶接するため、強固
な接合が可能となる。さらに、板状取付金物は連結耐火
パネルの平面全体あるいは横面全周を覆っておらず、極
く小面積が露出しているだけであるため、使用中に起こ
る金物による障害を最小限に抑えることができる。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面により説明す
る。図2と図3は本考案に使用する板状取付金物5の斜
視図である。図2は先端の一部6aを内側に折曲したも
のの例であり、図3は先端6の全体を内側に折曲したも
のである。図4は図2のL字状板状取付金物5の断面を
示すものであって、L字状に折曲した部分の角度αは耐
火パネルのコーナーの角度にあわせたものがよい。取付
金物先端の折曲角度βは70乃至110°程度がよい。
【0010】図5は本考案による連結耐火パネルの各個
のパネルにおける取付金物5の配置を示す図である。3
個の耐火パネル2,3および4を連結する場合、中段の
パネル3には4隅に取付金物5を埋設する。下段の耐火
パネル4の下側のコーナーおよび上段の耐火パネル2の
上側のコーナーには取付金物5を埋設する必要はない。
吊環9は最上段の耐火パネル2にのみ取付ける。吊環の
個数はパネルの大きさにより1〜2個取付ける。
【0011】本考案における耐火パネル用の耐火材とし
ては用途に合わせて各種の材質が使用可能である。連結
される上下の耐火パネルの材質を相異なるものにするこ
ともでき、これによって上下の耐用のバランスをとるこ
とができる。耐火パネルの成形には、流し込み成形、振
動成形、プレス成形等従来から慣用されている成形方法
がいずれも適用可能である。取付金物5の材質は普通鋼
や特殊耐熱鋼の中から選ぶことができる。
【0012】耐火パネルに取付金物5を埋設するには、
パネル成形用の枠のコーナー部に図2または図3に示す
取付金物5を位置決めして据えたのち、耐火材料の所定
量を枠内に投入して成形すればよい。吊持用吊環9を取
り付けた耐火パネルを成形するには、パネル成形用の枠
内に耐火物材料を所要の約1/2量だけ投入した後、吊
環9をバランスの良い位置に据え、次いで残りの約1/
2量の材料を枠内に追加投入して成形を行う。成形後に
脱形して乾燥もしくは低温での焼成を行う。焼成温度は
金物の耐熱限界を越えてはならない。
【0013】図9は連続鋳造用タンディッシュ11と取
鍋15の概念を説明するものであり、図1に示した本考
案の実施例である連結耐火パネル1は、かようなタンデ
ィッシュの堰12に適用することができる。すなわち図
1の連結耐火パネル1はタンディッシュ11の断面形状
に合せた形状とし、溶鋼あるいはスラグを通すための連
通孔13を前もって耐火パネル4に1個乃至複数個設け
てもよい。この場合、上段耐火パネル2に耐スラグ性の
良いマグネシア質耐火材を選び、下段耐火パネル4には
溶鋼に強い高アルミナ質を選ぶことにより、上下の耐火
パネルの耐用のバランスをとることができる。
【0014】図6および図7に示すように、連結される
上下耐火パネル2および4の接合面の一方に斜めの切り
欠き部分8aを、他方に斜面を有する突起部分8bを設
けて互いに接合させることによって接合面積を大きくと
ることができ、連結構造を安定化させることができる。
接合面の一部を傾斜させて連結させたかような連結耐火
パネルを図9のタンディッシュの堰12に用いる場合に
は、図9に示したように、タンディッシュの受湯浴14
方向に接合面8が傾斜するようにセットするとより一層
安定化が図れる。
【0015】上下耐火パネルの接合は図8に示すように
各耐火パネルの横面7,7に露出した取付金物5,5を
溶接部10で溶接することにより行う。耐火パネルの接
合面8に耐火モルタルを挟んで接合することにより、よ
り強固な接合が得られる。
【0016】個々の耐火パネルの大きさは、成形装置の
能力と取り扱いの便を考慮して適宜決定すればよく、個
々のパネルの大きさに応じて連結枚数を選ぶことができ
る。大きいパネルは成形時に充填が不均一になり易い
し、脱枠と乾燥および焼成工程のハンドリング中に破損
しやすいが、本考案によれば、強度が発現した後の個々
のパネルを複数枚連結して一枚の連結耐火パネルにする
ためそのような問題を生じることがない。
【0017】
【考案の効果】以上の説明からわかるように本考案によ
れば、耐火パネルのコーナー部のみを取付金物で覆うた
め、金物の使用量が少なくて済み、さらには金物の露出
面積も少なくできる。そのためタンディッシュのフィル
ターあるいは堰などに本考案の連結耐火パネルを使用し
た場合にも、金物の成分が溶鋼中に混入して鋼を汚染す
る危険を最小限に抑えることができる。
【0018】さらに、各耐火パネルの連結は露出した取
付金物のコーナー部分で溶接することによりなされるた
め、取付金物の使用量が少なくても強固に接合した連結
耐火パネルを得ることができる。また、この連結耐火パ
ネルは制作費が安価であり、ハンドリングも容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の連結耐火パネルの実施例を示す斜視
図。
【図2】本考案に使用する板状取付金物の一例を示す斜
視図。
【図3】本考案に使用する板状取付金物の他の例を示す
斜視図。
【図4】図2の取付金物の断面図。
【図5】取付金物の配置例を示す説明図。
【図6】突起を設けた接合面を有する上段耐火パネルの
斜視図。
【図7】切り欠き部分を設けた接合面を有する下段耐火
パネルの斜視図。
【図8】取付金物の溶接部を示す拡大斜視図。
【図9】連続鋳造用タンディッシュの概念説明図
【符号の説明】
1…連結耐火パネル 2…上段耐火パネル 3…中断耐火パネル 4…下段耐火パネル 5…取付金物 6,6a…取付金物先端 7…横面 8…接合面 10…溶接部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の耐火パネルのコーナー部に、断
    面が略L字状の板状取付金物をその表面が露出するよう
    に埋設し、該取付金物は先端の一部又は全体が内側に折
    曲しており、1つの耐火パネルの上面と他の耐火パネル
    の下面とを隣合せにして上下方向に平板状に並べて、各
    耐火パネルの横面に露出した取付金物のコーナー部を互
    いに溶接接合してなる連結耐火パネル。
  2. 【請求項2】 上下の耐火パネルの接合面を耐火モルタ
    ルで接合してなる請求項1記載の連結耐火パネル。
  3. 【請求項3】 上下の耐火パネルの接合面の一部が傾斜
    して接合されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の連結耐火パネル。
JP9429291U 1991-11-18 1991-11-18 連結耐火パネル Expired - Lifetime JPH072588Y2 (ja)

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JP9429291U JPH072588Y2 (ja) 1991-11-18 1991-11-18 連結耐火パネル

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Publication Number Publication Date
JPH0545038U JPH0545038U (ja) 1993-06-18
JPH072588Y2 true JPH072588Y2 (ja) 1995-01-25

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