JP3329556B2 - 溶融金属流量制御用スライディングノズル - Google Patents
溶融金属流量制御用スライディングノズルInfo
- Publication number
- JP3329556B2 JP3329556B2 JP35363693A JP35363693A JP3329556B2 JP 3329556 B2 JP3329556 B2 JP 3329556B2 JP 35363693 A JP35363693 A JP 35363693A JP 35363693 A JP35363693 A JP 35363693A JP 3329556 B2 JP3329556 B2 JP 3329556B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- molten metal
- plate
- sliding
- plate brick
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼鍋、タンディッシ
ュ等の冶金分野における溶融金属の流量制御に使用する
スライディングノズルに関する。
ュ等の冶金分野における溶融金属の流量制御に使用する
スライディングノズルに関する。
【０００２】
【従来の技術】スライディングノズルは、溶融金属の流
量制御の重要な手段であり、特に製鋼業において溶鋼鍋
とタンディッシュ間、タンディッシュとモ−ルド間での
溶鋼流量制御に用いられている。
量制御の重要な手段であり、特に製鋼業において溶鋼鍋
とタンディッシュ間、タンディッシュとモ−ルド間での
溶鋼流量制御に用いられている。
【０００３】スライディングノズルは、上部ノズルと、
固定プレ−トおよび摺動プレ−トのプレ−トれんがと、
下部ノズルとの３つの部分に区分することができ、その
中でも特にプレ−トれんがは、溶融金属の流量制御を司
るために最も高度な機能が要求される。
固定プレ−トおよび摺動プレ−トのプレ−トれんがと、
下部ノズルとの３つの部分に区分することができ、その
中でも特にプレ−トれんがは、溶融金属の流量制御を司
るために最も高度な機能が要求される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スライディングノズルのプレ−トれんがは、上部ノズ
ル、下部ノズルとセットで使用され、これらの内孔のセ
ンタ−合わせを行うために上部ノズル、下部ノズルと嵌
合するための凸ダボや凹ダボが必要であった。
スライディングノズルのプレ−トれんがは、上部ノズ
ル、下部ノズルとセットで使用され、これらの内孔のセ
ンタ−合わせを行うために上部ノズル、下部ノズルと嵌
合するための凸ダボや凹ダボが必要であった。
【０００５】そのため、プレ−トれんが、上ノズル、下
ノズルは、成形時に部分的に厚みが異なるための欠陥
や、坏土の充填むらが生じ、スライディングノズルの使
用中にダボ部で亀裂が生じる要因となって、耐久性がよ
くないものであった。
ノズルは、成形時に部分的に厚みが異なるための欠陥
や、坏土の充填むらが生じ、スライディングノズルの使
用中にダボ部で亀裂が生じる要因となって、耐久性がよ
くないものであった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、溶融
金属を流量制御するためのスライディングゲ−ト用の耐
火物のプレ−トれんがとノズルの接合部を平面状とし、
上記プレ−トれんがとノズルの平面状の接合部の溶鋼を
流通する内孔のまわりにそれぞれ軸対称に半球面状等の
凹面状の凹所を設け、この両者の凹面状の凹所に耐火性
のボ−ルを嵌装して、プレートれんがとノズルとの位置
決めを正確にするようにしたことを特徴とする溶融金属
流量制御用スライディングノズルを提供するにある。
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、溶融
金属を流量制御するためのスライディングゲ−ト用の耐
火物のプレ−トれんがとノズルの接合部を平面状とし、
上記プレ−トれんがとノズルの平面状の接合部の溶鋼を
流通する内孔のまわりにそれぞれ軸対称に半球面状等の
凹面状の凹所を設け、この両者の凹面状の凹所に耐火性
のボ−ルを嵌装して、プレートれんがとノズルとの位置
決めを正確にするようにしたことを特徴とする溶融金属
流量制御用スライディングノズルを提供するにある。
【０００７】
【作用】本発明の溶融金属流量制御用スライディングノ
ズルを使用すると、耐火物のプレ−トれんがとノズルの
接合部を平面状としたことによって、従来のようなダボ
部で亀裂が生じたり、成形時の坏土のラミネ−ションの
欠陥を防止することができる。
ズルを使用すると、耐火物のプレ−トれんがとノズルの
接合部を平面状としたことによって、従来のようなダボ
部で亀裂が生じたり、成形時の坏土のラミネ−ションの
欠陥を防止することができる。
【０００８】また、上記プレ−トれんがとノズルの接合
部に凹面状の凹所を設け、この凹所に耐火性のボ−ルを
装着したことによって、ノズルとプレ−トれんがの位置
決めも正確に行なえて、組み立てが簡単にできる。
部に凹面状の凹所を設け、この凹所に耐火性のボ−ルを
装着したことによって、ノズルとプレ−トれんがの位置
決めも正確に行なえて、組み立てが簡単にできる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。図１、図２は、本発明の一実施例を示すものであ
る。タンディッシュの溶鋼流量制御用のスライディング
ノズル１は、図１のようにタンディッシュ側に装着する
上ノズル２、固定プレ−ト３と摺動プレ−ト４のプレ−
トれんが５、およびモ−ルド側となる下ノズル６で構成
している。
る。図１、図２は、本発明の一実施例を示すものであ
る。タンディッシュの溶鋼流量制御用のスライディング
ノズル１は、図１のようにタンディッシュ側に装着する
上ノズル２、固定プレ−ト３と摺動プレ−ト４のプレ−
トれんが５、およびモ−ルド側となる下ノズル６で構成
している。
【００１０】上記プレ−トれんが５の上側の固定プレ−
ト３の上面、下側の摺動プレ−ト４の下面は、図１、図
２のように平面状として、その溶鋼を流通する内孔７の
まわりに軸対称状に半球面状の凹所８、９をそれぞれ設
けている。
ト３の上面、下側の摺動プレ−ト４の下面は、図１、図
２のように平面状として、その溶鋼を流通する内孔７の
まわりに軸対称状に半球面状の凹所８、９をそれぞれ設
けている。
【００１１】また、上記固定プレ−ト３と対向する上ノ
ズル２の下面、上記摺動プレ−ト４と対向する下ノズル
６の上面は、図１のようにそれぞれ平面状とし、上記し
たプレ−トれんが５の凹所８、９に対向する位置に上記
と同様の半球面状の凹所１０、１１をそれぞれ設けてい
る。
ズル２の下面、上記摺動プレ−ト４と対向する下ノズル
６の上面は、図１のようにそれぞれ平面状とし、上記し
たプレ−トれんが５の凹所８、９に対向する位置に上記
と同様の半球面状の凹所１０、１１をそれぞれ設けてい
る。
【００１２】そして、これらの凹所８、９、１０、１１
の間に、図１のように耐火性のあるセラミックスの球状
のボ−ル１２を嵌装して、ノズルとプレ−トれんがとの
位置決めを正確にして組み立てられるようにしていると
ともに、摺動プレ−ト４、下ノズル６を固定プレ−ト３
側に対して摺動可能に一体的に移動できるようにしてい
る。
の間に、図１のように耐火性のあるセラミックスの球状
のボ−ル１２を嵌装して、ノズルとプレ−トれんがとの
位置決めを正確にして組み立てられるようにしていると
ともに、摺動プレ−ト４、下ノズル６を固定プレ−ト３
側に対して摺動可能に一体的に移動できるようにしてい
る。
【００１３】上記凹所の数は、内孔のまわりに３〜６個
位が適当であり、凹所の半径はプレ−トれんがの強度面
からプレ−トれんがの厚さの３分の１よりも小さく、ノ
ズルとプレ−トの位置決めや摺動側の移動が可能な大き
さより大きくするのが好ましい。
位が適当であり、凹所の半径はプレ−トれんがの強度面
からプレ−トれんがの厚さの３分の１よりも小さく、ノ
ズルとプレ−トの位置決めや摺動側の移動が可能な大き
さより大きくするのが好ましい。
【００１４】また、ボ−ルは、再使用ができて、半永久
的なアルミナ、ジルコニア等のセラミックス製のものが
好ましく、かつ円球状のものが好ましいが、ラグビ−状
等の偏平状として、凹所もこれに対応することも可能で
ある。
的なアルミナ、ジルコニア等のセラミックス製のものが
好ましく、かつ円球状のものが好ましいが、ラグビ−状
等の偏平状として、凹所もこれに対応することも可能で
ある。
【００１５】
【使用例】本発明のスライディングノズルについて、上
ノズルをアルミナ質の焼成れんがとし、下ノズルをＡｌ
2 Ｏ3 −Ｃ質の不焼成れんがとして製造した。
ノズルをアルミナ質の焼成れんがとし、下ノズルをＡｌ
2 Ｏ3 −Ｃ質の不焼成れんがとして製造した。
【００１６】また、プレ−トれんがの厚みを４０mmと
し、セラミックスのボ−ルをアルミナ耐火物で半径１０
mmの球とし、このセラミックスのボ−ル用の凹所の数を
周方向４個所として、互いに９０度の角度として凹設し
た。
し、セラミックスのボ−ルをアルミナ耐火物で半径１０
mmの球とし、このセラミックスのボ−ル用の凹所の数を
周方向４個所として、互いに９０度の角度として凹設し
た。
【００１７】製造にあたっての歩留りは１００％であ
り、従来のラミネ−ションや角欠けによる不良率の５〜
１０％を削減することができた。
り、従来のラミネ−ションや角欠けによる不良率の５〜
１０％を削減することができた。
【００１８】そして、上記した本発明品をモルタルを介
して実機の連続鋳造設備に設置し、溶鋼の流量制御に使
用したところ、従来品では５〜６チャ−ジでダボ部に亀
裂を起こしたのに対し、本発明品では１０チャ−ジまで
使用でき、耐用性を延ばすことができた。
して実機の連続鋳造設備に設置し、溶鋼の流量制御に使
用したところ、従来品では５〜６チャ−ジでダボ部に亀
裂を起こしたのに対し、本発明品では１０チャ−ジまで
使用でき、耐用性を延ばすことができた。
【００１９】上記では、タンディッシュ用について説明
したが、取鍋、その他の溶融金属容器の流量制御用のも
のについても同様に適用できるものである。
したが、取鍋、その他の溶融金属容器の流量制御用のも
のについても同様に適用できるものである。
【００２０】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、プレ−
トれんがとノズルの接合部が平面状であって、従来のよ
うなダボ部がなくなり、従来のようなダボ部で亀裂が生
じたり、成形時の坏土のラミネ−ションの欠陥を防止す
ることができ、生産の歩留りおよび耐久性を向上するこ
とができる。そして、上記プレ−トれんがとノズルの平
面状の接合部の溶鋼を流通する内孔のまわりにそれぞれ
軸対称に半球面状等の凹面状の凹所を設け、この両者の
凹面状の凹所に耐火性のボ−ルを嵌装したので、ノズル
とプレ−トれんがの位置決めを正確にできて、装置に装
着して溶融金属の流量制御を行うことができる。
トれんがとノズルの接合部が平面状であって、従来のよ
うなダボ部がなくなり、従来のようなダボ部で亀裂が生
じたり、成形時の坏土のラミネ−ションの欠陥を防止す
ることができ、生産の歩留りおよび耐久性を向上するこ
とができる。そして、上記プレ−トれんがとノズルの平
面状の接合部の溶鋼を流通する内孔のまわりにそれぞれ
軸対称に半球面状等の凹面状の凹所を設け、この両者の
凹面状の凹所に耐火性のボ−ルを嵌装したので、ノズル
とプレ−トれんがの位置決めを正確にできて、装置に装
着して溶融金属の流量制御を行うことができる。
【図１】本発明の一実施例の側断面図、
【図２】同上のプレ−トれんがの固定プレ−トの平面
図。
図。
【符号の説明】 １…スライディングノズル ２…上ノズル
３…固定プレ−ト ４…摺動プレ−ト ５…プレ−トれんが
６…下ノズル ８、９、１０、１１…凹所 １２…ボ−ル
３…固定プレ−ト ４…摺動プレ−ト ５…プレ−トれんが
６…下ノズル ８、９、１０、１１…凹所 １２…ボ−ル
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融金属を流量制御するためのスライデ
ィングゲ−ト用の耐火物のプレ−トれんがとノズルの接
合部を平面状とし、 上記プレ−トれんがとノズルの平面状の接合部の溶鋼を
流通する内孔のまわりにそれぞれ軸対称に半球面状等の
凹面状の凹所を設け、この両者の凹面状の凹所に耐火性
のボ−ルを嵌装して、プレートれんがとノズルとの位置
決めを正確にするようにしたことを特徴とする溶融金属
流量制御用スライディングノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35363693A JP3329556B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 溶融金属流量制御用スライディングノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35363693A JP3329556B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 溶融金属流量制御用スライディングノズル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07185783A JPH07185783A (ja) | 1995-07-25 |
| JP3329556B2 true JP3329556B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=18432189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35363693A Expired - Fee Related JP3329556B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 溶融金属流量制御用スライディングノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3329556B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017033953A1 (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 黒崎播磨株式会社 | スライド金枠の位置決め機構 |
| CN107805684A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-03-16 | 马鞍山市雨山冶金新材料有限公司 | 一种转炉滑板法挡渣出钢滑板砖 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP35363693A patent/JP3329556B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07185783A (ja) | 1995-07-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| GB1593371A (en) | Refractory structures | |
| GB1575601A (en) | Refractory structures for outlet valves for metallurgical vessels | |
| JP3329556B2 (ja) | 溶融金属流量制御用スライディングノズル | |
| JPH0315244Y2 (ja) | ||
| US4365731A (en) | Refractory structures | |
| CA2095484C (en) | Sliding nozzle for molten steel receiving vessel | |
| CA2008249C (en) | Locators for expendable core in die casting die | |
| US3196504A (en) | Cast nozzle inserts | |
| TWI552817B (zh) | 防火陶瓷基座 | |
| EP0080248B1 (en) | Refractory components | |
| JPH05329593A (ja) | スライドゲ−ト用プレ−ト耐火物 | |
| JP4249940B2 (ja) | アルミキルド鋼の鋳造方法 | |
| CA2033201A1 (en) | Method for forming a lining on a metallurgical vessel, a composition and a machine for the application of said method | |
| CN1968772B (zh) | 闸板及其生产方法 | |
| US4256291A (en) | Three-positions sliding gate valve | |
| US5597528A (en) | Impact pad | |
| KR100263249B1 (ko) | 내화물제 슬라이드 게이트용 플레이트 | |
| JPH01130857A (ja) | 連続鋳造用ストッパ | |
| JP3122902U (ja) | 耐火物 | |
| JPH0730198Y2 (ja) | 連続鋳造用タンディッシュ | |
| JPH0741563Y2 (ja) | 溶融金属容器のますれんが | |
| JPS63264256A (ja) | 連続鋳造用流量制御装置 | |
| JPS6227320Y2 (ja) | ||
| US20140326761A1 (en) | Refractory pouring device | |
| JPS6140489Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |