JPH0730198Y2 - 連続鋳造用タンディッシュ - Google Patents

連続鋳造用タンディッシュ

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JPH0730198Y2
JPH0730198Y2 JP976889U JP976889U JPH0730198Y2 JP H0730198 Y2 JPH0730198 Y2 JP H0730198Y2 JP 976889 U JP976889 U JP 976889U JP 976889 U JP976889 U JP 976889U JP H0730198 Y2 JPH0730198 Y2 JP H0730198Y2
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tundish
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cross
shaped
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宗人 水野
隆 川上
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は連続鋳造用タンディッシュ、特に2レードル同
時注湯に用いて有用な連続鋳造用タンディッシュの形状
に関する。
(従来技術) 連続鋳造では、鋳造速度を一定に保ちかつ溶鋼流を一定
に整流してモールドに溶鋼を送り込むためにレードルか
らの溶鋼をタンディッシュに受けてからモールドに注入
している。従来、この種のタンディッシュとしてはモー
ルドのストランド間隔にまたがる長さの上面視長方形の
形状を成し、1台のレードルから注湯する形式のもの、
あるいは第7図に示すように、H字形の形状を有し、2
レードル同時搭載台車を用いてレードル交換継目前後に
2レードル同時注湯する形式のものが知られている。第
7図の例ではH字形の一辺部1の両端のA,B位置でレー
ドルから注湯を行い、この位置から最も離れた他辺部2
の両端C,D位置の底部にモールドへの注湯口3,4を設けて
鋳造を行っている。
(考案が解決しようとする課題) 一般にこの種のタンディッシュではタンディッシュ内溶
鋼の非金属介在物を分離、浮上させるために、溶鋼レベ
ルを一定高さに保持することが必要であるが、従来の長
方形型タンディッシュでは、レードルターレット方式や
レードル台車方式によるレードル交換作業上からタンデ
ィッシュへの注湯は1台のレードルでしか行えなかっ
た。レードル交換には約2分以上レードルからタンディ
ッシュへの注湯が停止するので、タンディッシュ内溶鋼
保持のため大容量タンディッシュが必要となる。タンデ
ィッシュの大容量化は、タンディッシュの耐火物原単位
の上昇およびタンディッシュトランスファーカーの大形
化をきたし、設備費の上昇となるとともに、鋳込位置に
おける操作員の寄り付きが悪くなる。高速鋳造において
はこのような場合、鋳込速度を低下させてタンディッシ
ュ内溶鋼レベルの低下を防止しているが、所定の鋳造速
度に依る定常鋳込みに対して、レードル交換時に鋳片の
非定常部が生じることになり、いわゆる連々継目部鋳片
の品質低下をきたす。
これに対して上述したH字形のタンディッシュは、レー
ドル交換前後で2レードル同時注湯が可能となる利点は
あるものの、タンディッシュ構造が複雑なため、タンデ
ィッシュ自体熱変形を起こすおそれがあり、タンディッ
シュおよびタンディッシュカーやその支持架構を頑丈に
する必要があり、同時に設備費の上昇をまねくことにな
る。タンディッシュが熱変形を起こすと、内装耐火レン
ガ間の隙間やひび割れが生じ、この部分から溶鋼が侵入
し、外装の鋼板を損傷させる等の問題がある。またH字
形のタンディッシュでは、第7図のように左右のレード
ルの注湯位置A,Bからモールド注湯口3,4へのタンディッ
シュ内溶鋼の流れが同じにならず、例えば同図の平行斜
線で示す如く一方の溶湯注入位置E付近で溶鋼の滞留が
起こり、ここの部分の溶鋼温度が低下し、結局鋳片の品
質低下をきたすという問題があった。
本考案は、2レードル同時注湯が可能で、タンディッシ
ュ内溶鋼の流れが均一化され、また形状の単純化、小形
化を図り得る連続鋳造用タンディッシュを提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 本考案による連続鋳造用タンディッシュは、上面視で十
字形の形状を有し、前記十字形のX方向張出部の両端部
底面にモールド注湯ノズルが設けられ、前記十字形のY
方向張出部をレードルからの溶鋼受入れ用張出部とした
ものである。
(実施例) 次に、本考案を実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図および第2図(a),(b)はそれぞれ本考案の
実施例に係る十字形タンディッシュ23の平面図および側
面断面図であり、第3図および第4図は本考案の十字形
タンディッシュ23を用いた場合における2レードル同時
注湯時の2ストランド/1マシン設備構成の平面図および
側面図である。第1図に示すように本考案のタンディッ
シュ23はその2つの水平中心線X,Yがタンディッシュ垂
直中心位置Oで互いに直角に交わった十字形の平面形状
を有している。タンディッシュ23の側壁および底壁の構
成は一般のタンディッシュと同様に外装の鋼板の内面に
耐火レンガの内装が施されている。タンディッシュ23の
下側に設置されるモールド25(第3図、第4図)への溶
鋼注湯ノズル28,29は十字にのびるX,Y方向張出部のいず
れか一方、例えば図示の例ではY方向長辺張出部の両端
部近傍の底部に形成されている。そしてこの状態でレー
ドル21(第3図、第4図)からタンディッシュ23への注
湯位置A,Bはこれと直角方向の他方の張出部即ちX方向
短辺張出部の両端部近傍位置にある(2レードル注湯の
場合)。
この場合は、前記X方向短辺張出部は前記レードルから
の溶鋼受入れ用張出部となる。この実施例では十字形タ
ンディッシュ23はその中心位置Oに対して点対称の平面
外形形状を有しており、また中心位置Oから両モールド
注湯ノズル28,29までの距離が等しく(l2=l3)、同様
に中心位置Oからタンディッシュ23への両注湯位置A,B
までの距離1も互いに等しくなっている。さらに、本
考案のタンディッシュは、第2図(a)に示すようにレ
ードルからタンディッシュへの注湯位置A,Bに対応した
張出部の両端の底部23aが下方へ向かって狭くなるよう
に大きく傾斜している。
第3図、第4図に示すように、十字形タンディッシュ23
はレール27上のタンディッシュトランスファーカー24に
担持されてモールド25上の両ストランドの中間位置、即
ちマシン中心上に位置決めされる。2台のレードル21は
それぞれレードルクレーン26により運ばれてきてその注
湯口30,31がタンディッシュ23上の注湯位置A,Bにくるよ
うにレードル保持架台22上に載置される。なお、建屋レ
イアウトの関係でレードルクレーンが鋳込位置へ接近で
きない場合は、レードル保持架台をレードル台車方式と
し、これにレードルクレーンの寄り付き限界までレード
ルを運搬するようにしてもよい。この構成で通常は一方
のレードル21からタンディッシュ23へ注湯し、レードル
交換前後には両方のレードルから同時に注湯する。この
ように本考案ではモールド25への注湯ノズル28,29から
最も遠い位置で2レードル同時注湯することができ、ま
た通常時の1レードル注湯時においてもタンディッシュ
への注湯位置の底部23aが大きく傾斜しているので、第
4図、第5図に示すように、全体の十字形の形状と相ま
ってタンディッシュ内の溶鋼の流れがスムーズになり、
特にいまタンディッシュへ注湯している一方の張出部
(注湯位置A)と対向した張出部の奥部23b(第6図参
照)に溶鋼の滞留が起こらない。タンディッシュの容量
を必要最少限にしてもタンディッシュへの注湯位置から
モールドへの注湯ノズル位置まで長い距離をとることが
でき、かつ2つの注湯ノズル位置まで等距離を確保でき
るので、左右のストランドで同一条件にて鋳込可能とな
る。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、形状を十字形とす
ることにより、2つのレードルからの同時注湯が可能と
なり、構造も従来のH字形のように複雑でないので耐火
レンガの解体、施設が容易であるとともに小容量化でき
るため耐火物原単位の削減を図ることができる。また1
レードル注湯時における溶鋼の長時間滞留による温度低
下を最少限にすることができ、2レードル同時注湯式で
ありながらストランド間隔Sを大きくすることなく、従
来と同等に配置することが可能で特別にレイアウトの拡
張を行う必要がない、等多くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る十字形タンディッシュの
平面図、第2図(a)は第1図のII-II線に沿った側面
断面図、第2図(b)は第1図のIII-III線に沿った正
面断面図、第3図は本考案の実施例における2ストラン
ド/1マシン構成の平面図、第4図は第3図の矢視Fから
みた側面図、第5図および第6図はそれぞれ1レードル
注湯時の十字形タンディッシュの溶鋼流を示した側面断
面図および平面図、第7図は従来のH字形タンディッシ
ュの平面図である。 21……レードル、22……レードル保持架台、23……十字
形タンディッシュ、25……モールド、28,29……モール
ド注湯ノズル、30,31……タンディッシュへの注湯口、
A,B……タンディッシュへの注湯位置。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面視で十字形の形状を有し、前記十字形
    のX方向張出部の両端部底面にモールド注湯ノズルが設
    けられ、前記十字形のY方向張出部をレードルからの溶
    鋼受入れ用張出部としたことを特徴とする連続鋳造用タ
    ンディッシュ。
  2. 【請求項2】前記モールド注湯ノズルはタンディッシュ
    中心から互いに略等距離の位置に設けられることを特徴
    とする請求項第1項に記載の連続鋳造用タンディッシ
    ュ。
  3. 【請求項3】前記十字形の形状がタンディッシュ中心に
    対して略点対称に形成されることを特徴とする請求項第
    1項または第2項に記載の連続鋳造用タンディッシュ。
JP976889U 1989-01-30 1989-01-30 連続鋳造用タンディッシュ Expired - Lifetime JPH0730198Y2 (ja)

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JPH02104149U JPH02104149U (ja) 1990-08-20
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