JPH0725830U - 充電式電動機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電式電動機器を充電するときに、充電ミス
を生じないようにする。 【構成】 電動歯ブラシ１０の電動歯ブラシ本体内に、
二次電池２５・駆動モータ２６・切替スイッチ２７を備
える駆動回路Ａと、それと共通の二次電池２５・表示器
（発光ダイオード）２８・整流器２９・二次コイル３０
・切替スイッチ２７を備える充電回路Ｂを有する。そし
て、前記切替スイッチ２７は、駆動回路Ａを閉じる第１
位置と充電回路Ｂを閉じる第２位置とに切り替え可能で
あり、その第２位置としたとき表示器２８で充電状態に
あることを表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、たとえば電動歯ブラシや電動カミソリなどの充電式電動機器に関 する。詳しくは、充電可能な二次電池を使用し、その二次電池が放電したとき充 電器にセットして充電を行なう充電式電動機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、たとえば図４に示すように電動歯ブラシ１は、二次電池２・開閉スイッ チ３・駆動モータ４を備える駆動回路Ａと、それと共通の二次電池２・表示器５ ・整流器６・二次コイル７を備える充電回路Ｂとを有する。

【０００３】 そして、使用時、開閉スイッチ３を図中実線で示すようにオンして二次電池２ で駆動回路Ａを駆動し、駆動モータ４を作動して歯磨きを行なう。

【０００４】 一方、充電時、開閉スイッチ３を点線で示すようにオフして充電器８上にセッ トし、その充電器８側の一次コイル９で電動歯ブラシ１側の二次コイル７に電流 を誘起して二次電池２を充電回路Ｂで充電するとともに、充電状態にあることを 表示器５で表示していた。

【０００５】 ところで、そのような電動歯ブラシ１は、使用中に二次電池２がなくなったと き、開閉スイッチ３をオンにしたまま充電器８上にセットすると、充電電流が流 れて表示器５で充電状態にあることを表示するが、同時に放電状態であるから、 充電を行なうことができない。

【０００６】 そして、従来のそのような電動歯ブラシ１では、充電が行なわれないにもかか わらず、表示器５で充電状態にあることを表示するから、使用者が誤って充電さ れているものと思い込み、充電ミスを起こすことがあった。

【０００７】 そこで、従来の電動歯ブラシの中には、図５に示すように、開閉スイッチ３と は別に、突出状態でオンし押込状態でオフとなるプッシュオフスイッチ１０を設 けたものがある。

【０００８】 そして、充電時、図示しない充電器上にセットしたとき、その充電器でプッシ ュオフスイッチ１０を押し込んで開閉スイッチ３がオンとなっていても電動歯ブ ラシ１の動作を停止させ、如何なる場合も充電可能状態としていた。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、如何なる場合も充電可能状態とすると、以下のような問題があ った。 開閉スイッチ３とは別にプッシュオフスイッチ１０を設けなければならず 、部品点数が増加する。 開閉スイッチ３をオンにした状態で充電器上にセットしたとき、充電後充 電器から外すと同時に、突然動き出すこととなる。

【００１０】 そこで、この考案の目的は、そのように部品点数を増加することなく、また充 電後充電器から外しても突然動き出すようなことなく、上記した充電ミスを生じ ないようにすることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案は、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、使用時に二 次電池２５で駆動回路Ａを駆動し、不使用時に表示器２８を備える充電回路Ｂで 前記二次電池２５を充電する電動歯ブラシや電動カミソリのような充電式電動機 器において、前記駆動回路Ａを閉じる第１位置と前記充電回路Ｂを閉じる第２位 置とに切り替え可能であり、その第２位置としたとき前記表示器２８で充電状態 にあることを表示する切替スイッチ２７を備えてなることを特徴とする。

【００１２】

【作用】 そして、この考案では、充電時、切替スイッチ２７を第１位置にしたまま充電 しようとしても、表示器２８で充電状態にあることを表示しない。一方、第２位 置に切り替えて充電すると、表示器２８で充電状態にあることを表示する。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。 図２は、この考案の一実施例である電動歯ブラシを充電器にセットした状態を 示す斜視図である。

【００１４】 図中符号２０は、充電式の電動歯ブラシである。その電動歯ブラシ２０は、電 動歯ブラシ本体２１を片手で把持可能な細長円筒状につくり、その先部に歯ブラ シ２２を着脱自在に取り付けてなる。そして、不使用時、充電器２３のセット台 部２４上に立ててセットしてなる。

【００１５】 前記電動歯ブラシ本体２１内には、図１に示すように、二次電池２５・駆動モ ータ２６・切替スイッチ２７を備える駆動回路Ａと、それと共通の二次電池２５ ・切替スイッチ２７・表示器（発光ダイオード）２８・整流器２９・二次コイル ３０を備える充電回路Ｂとを有する。

【００１６】 そして、使用時は、図２中電動歯ブラシ本体２１を手で持って前記充電器２３ から取り外し、切替スイッチ２７に手をあてがいそれを図１中点線で示す第１位 置に切り替える。そうして、前記二次電池２５で駆動回路Ａを駆動し、駆動モー タ２６を作動して歯磨きを行なう。

【００１７】 一方、不使用時は、前記切替スイッチ２７を図１中実線で示す第２位置として 電動歯ブラシ２０を充電器２３上に乗せて図２に示すようにセットする。すると 、図１中充電器２３側の一次コイル３１で電動歯ブラシ２０側の二次コイル３０ に電流を誘起して二次電池２５を充電回路Ｂで充電する。このとき、充電状態に あることを表示器２８で表示する。

【００１８】 ところで、使用中に電池がなくなったとき、前記切替スイッチ２７を前記第１ 位置にしたままで充電しようとしても、充電状態にあることを前記表示器２８で 表示しない。そこで、このときは、前記切替スイッチ２７を前記第２位置へ切り 替えて充電器２３上にセットする。すると、上述したように二次電池２５を充電 回路Ｂで充電し、充電状態にあることを表示器２８で表示する。

【００１９】 そして、以上の実施例によれば、以下の効果を有する。 表示器２８で充電状態にあることを表示したとき、必ず充電を行うから、 充電ミスを生ずる心配がない。 図５に示す従来例のように、開閉スイッチ３とは別にプッシュオフスイッ チ１０を設ける必要がないから、部品点数を増加することがない。 図４に示す従来例のように、充電後充電器８から外しても突然動き出すよ うなことがなく、安全である。

【００２０】 なお、上述した図示実施例では、二次電池２５・切替スイッチ２７・表示器２ ８・整流器２９・二次コイル３０を充電回路Ｂに備える構成とした。しかし、図 ３に示すように、充電回路Ｂに二次電池２５と切替スイッチ２７とを備え、表示 器２８や整流器２９は充電器２３側に備える構成としてもよい。図中符号３７は 、トランスである。

【００２１】 そして、充電するとき、切替スイッチ２７を第２位置として電動歯ブラシ２０ を充電器２３上にセットすると、電動歯ブラシ２０側の接点３５が充電器２３側 の接点３６と接触する。そして、表示器２８で充電状態にあることを表示し、二 次電池２５を充電回路Ｂで充電する。

【００２２】

【効果】

以上のことから、この考案によれば、充電時、切替スイッチを第１位置にした まま充電しようとしても、表示器で充電状態にあることを表示しないが、第２位 置に切り替えて充電すると、表示器で充電状態にあることを表示するので、以下 の効果を有する。 表示器で充電状態にあることを表示したとき、必ず充電を行うから、充電 ミスを生ずる心配がない。 図５に示す従来例のように、開閉スイッチとは別にスイッチを設ける必要 がないから、部品点数を増加することがない。 図４に示す従来例のように、充電後充電器から外しても突然動き出すよう なことがなく、安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例である電動歯ブラシの充電
時における回路図である。

【図２】その電動歯ブラシと充電器の外観斜視図であ
る。

【図３】この考案の他の実施例である電動歯ブラシの充
電時における回路図である。

【図４】従来の電動歯ブラシの充電時における回路図で
ある。

【図５】従来の他の電動歯ブラシの側面図である。

【符号の説明】

２５ 二次電池 ２７ 切替スイッチ ２８ 表示器（発光ダイオード） Ａ 駆動回路 Ｂ 充電回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用時に二次電池で駆動回路を駆動し、
   不使用時に表示器を備える充電回路で前記二次電池を充
   電する充電式電動機器において、前記駆動回路を閉じる
   第１位置と前記充電回路を閉じる第２位置とに切り替え
   可能であり、その第２位置としたとき前記表示器で充電
   状態にあることを表示する切替スイッチを備えてなる、
   充電電動機器。