JPH072578A - 無機質多孔体及び透水性複合板の製造方法 - Google Patents

無機質多孔体及び透水性複合板の製造方法

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JPH072578A
JPH072578A JP21969093A JP21969093A JPH072578A JP H072578 A JPH072578 A JP H072578A JP 21969093 A JP21969093 A JP 21969093A JP 21969093 A JP21969093 A JP 21969093A JP H072578 A JPH072578 A JP H072578A
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inorganic porous
inorganic
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Yukito Muraguchi
幸人 村口
Hideji Kawai
秀治 川合
Kazuyuki Kawai
和之 川合
Tatsuya Sakaguchi
達也 坂口
Masatoshi Kato
正俊 加藤
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 硬質骨材、粒径が硬質骨材の粒径の1/20
以下の無機質粉末及び水を高速回転羽根形造粒機に供給
し、硬質骨材の外周囲に無機質粉末が層厚比30%以上
で緻密に付着した複合粒子を造粒する。複合粒子を、複
合粒子間に間隙が残留するようにプレス成形し、焼成し
て無機質多孔体とする。この無機質多孔体1の裏面にコ
ンクリート2,3を打設、硬化一体化させて透水性複合
板10を得る。 【効果】 硬質骨材の外周囲に無機質粉末を緻密かつ厚
肉に付着させた複合粒子を用いて成形、焼成することに
より、美麗な無機質多孔体を容易に製造することが可能
とされる。比較的厚さの薄い無機質多孔体を用いて、舗
装材等として好適な比較的厚さの厚い透水性複合板を製
造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機質多孔体の製造方法
に係り、詳しくは、硬質骨材の外周囲に無機質粉末の付
着層を形成した複合粒子を用いて無機質多孔体を製造す
る方法に関する。また、本発明はこのようにして製造さ
れた板状の無機質多孔体とコンクリートとを複合してな
る、舗装材として好適な透水性複合板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無機質多孔体は、その気孔の存在による
断熱性や吸音性、透水性、通気性、軽量性等を利用し
て、各種建材、フィルター、透水性舗装材等として広く
用いられている。
【0003】従来、無機質多孔体の製造方法としては各
種の方法が提案されており、例えば、無機質原料中に発
泡剤や気泡形成材を配合して成形、焼成する方法、或い
は、粗粒子を配合して粗粒子間に間隙を残すように成
形、焼成する方法などが提案されている。
【0004】ところで、従来より、透水性の板状の舗装
材が用いられている。この舗装材は、砂地の上に敷き並
べるようにして施工されている。
【0005】透水性舗装材を砂地の上に敷く場合、この
舗装材はなるべく厚さの大きいものであることが望まし
い。即ち、舗装材の厚さが小さいと、舗装材が上下にぐ
らつき易いため、なるべく厚いことが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、無機質多
孔体の製造方法としては従来各種提案がなされている
が、成形原料の自由度の拡大、或いは、得られる無機質
多孔体の美観の向上、製造効率の向上、更には、気孔率
の調整の容易性等において、より一層の改善が求められ
ているのが現状である。
【0007】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであって、美麗で気孔率の調整も容易な無機質多孔
体を広い原料の自由度にて容易かつ効率的に製造する方
法を提供することを目的とする。
【0008】ところで、焼成して得られる無機質多孔板
を透水性舗装材として用いる場合、その厚さを大きくす
ると、焼成に要する時間が長くなると共に、焼成エネル
ギーコストが著しく嵩むようになるという問題がある。
【0009】本発明は、厚さが十分に大きく、しかも製
造が容易な透水性舗装材の製造方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の無機質多孔体
の製造方法は、硬質骨材、粒径が該硬質骨材の粒径の1
/20以下の無機質粉末及び水を高速回転羽根形造粒機
に供給し、該硬質骨材の外周囲に前記無機質粉末が層厚
比30%以上で緻密に付着した複合粒子を造粒し、この
造粒された複合粒子を、複合粒子間に間隙が残留するよ
うにプレス成形し、次いで、得られた成形体を焼成する
ことを特徴とする。
【0011】請求項2の透水性複合板の製造方法は、請
求項1の方法により板状の無機質多孔体を製造し、この
無機質多孔体の裏面にコンクリートを打設して硬化させ
ることにより、透水性板状無機質多孔体とコンクリート
とが一体となった複合板を製造することを特徴とする。
【0012】なお、本発明において、無機質粉末は下水
汚泥焼却灰を除いたものとする。
【0013】また、本発明において、層厚比とは、硬質
骨材の半径に対する付着層肉厚の百分率を指す。
【0014】以下に本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の方法においては、まず、硬質骨
材、無機質粉末及び水を高速回転羽根形造粒機に供給し
て複合粒子を造粒する。
【0016】この複合粒子の造粒に用いる硬質骨材の粒
径は、該硬質骨材が複合粒子の核となって、その外周囲
に無機質粉末の付着層を形成し得る大きさであれば良
く、通常の場合、0.2mm以上であれば良い。なお、
造粒により得られる複合粒子の粒径が小さいと、プレス
成形体の空隙率が低くなると共に、この空隙も焼成工程
で閉塞され易いが、硬質骨材の粒径は大きい程大径の複
合粒子を造粒し易いことから、硬質骨材の粒径は特に
0.5mm以上とするのが好ましい。一方、硬質骨材の
粒径が5mmを超えると無機質粉末を大量に付着させる
ことが難しくなることから、硬質骨材の粒径は5mm以
下であることが好ましい。
【0017】このように、骨材粒径は、0.5〜5mm
の間が好ましいが、粒径0.5mm未満の粉体が含まれ
ていても、造粒により、その粉体が無機質粉体と同様に
付着層を形成するため、インペラブレーカー,ジョーク
ラッシャー等の粉砕機により粉砕した骨材を、従来の無
機質多孔体の製造法(特公平1−54310号公報)の
ように、2度ふるいで分級して狭い範囲の粒度にそろえ
る必要はなく、製造ラインの簡略化、製造コストの低減
が可能である。なお、この粒径0.5mm未満の粉体量
が多くなると、緻密な硬い複合粒子を製造するのが難し
くなることから、粒径0.5〜5mm間の骨材100重
量部に対し、粒径0.5mm未満の粉体は50重量部以
下であることが好ましい。
【0018】このような硬質骨材としては、石材や陶磁
器の粉砕物、或いは、天然の細骨材、例えば珪砂等を用
いることができる。
【0019】無機質粉末としては、上記硬質骨材の粒径
の1/20以下の粒径のものを用いる。無機質粉末の粒
径が硬質骨材の粒径の1/20よりも大きいと、造粒に
より硬質骨材の外周囲に無機質粉末を緻密かつ肉厚に付
着させた複合粒子を製造するのが難しい。
【0020】本発明において、無機質粉末としては、天
然原料、例えば、長石、陶石、粘土、天然ガラス(シラ
ス)等を必要に応じて粉砕したもの、或いは、人工ガラ
ス粉砕物などを1種又は2種以上用いることができる。
このうち、シラスは粉砕することなくそのまま用いるこ
とができる。
【0021】本発明において、無機質粉末として長石及
び/又は陶石の粉砕物を用いると、焼成工程においてガ
ラスが生成し、高強度の無機質多孔体が得られるように
なる。また、粘土を用いた場合には、得られる複合粒子
の硬度を高めることができ、その後のプレス成形におけ
る複合粒子の圧潰を確実に防止することができる。従っ
て、無機質粉末としては、長石及び/又は陶石と、粘土
とを併用するのが好適である。
【0022】なお、複合粒子の造粒に当っては、硬質骨
材への付着層形成材料として、上記無機質粉末以外に石
灰石などの焼結助材を少量添加しても良い。このような
助材の添加により、焼結性の調整等を行なうことが可能
とされる。
【0023】本発明では、無機質粉末に顔料を添加する
ことにより、得られる無機質多孔体に美麗な着色を付与
することができる。本発明では、無機質粉末が硬質骨材
の外周に分厚く付着されるから、顔料含有付着層によっ
て硬質骨材の色を隠蔽することができる。この顔料とし
ては、鉄系、クロム系、マンガン系、ニッケル系、銅系
など各種のものを用いることができる。
【0024】本発明では、得られる無機質多孔体の美観
の向上のため、硬質骨材100重量部に対し無機質粉末
100重量部以上、とりわけ150重量部以上、特に2
00重量部以上を付着させるのが好ましい。
【0025】本発明においては、上述の硬質骨材、無機
質粉末及び水を用いて造粒して、硬質骨材の外周囲に無
機質粉末が付着した複合粒子を製造するが、本発明にお
ける大きな特徴は、硬質骨材の周囲に大量の無機質粉末
を、緻密に付着させることであり、このように緻密に付
着させることにより、後のプレス工程において複合粒子
が潰れることが防止される。
【0026】この大量の無機質粉末を緻密に付着させる
ために、アイリッヒミキサー、ロッキングミキサー等の
高速回転羽根形造粒機を用いる。この高速回転羽根形造
粒機中に、硬質骨材、無機質粉末及び水を供給して羽根
を高速回転させることにより、硬質骨材の周囲に無機質
粉末が分厚くしかも緻密に付着する。この際、羽根を高
速回転させることが肝要であり、アイリッヒミキサーで
あれば周速10m/Sとりわけ周速15m/S以上、ロ
ッキングミキサーであれば周速10m/Sとりわけ周速
13m/S以上で羽根を回転させる。なお、羽根を過度
に高速回転させると、適正な造粒が難しくなるので、ア
イリッヒミキサーでは周速30m/S以下、ロッキング
ミキサーでは周速25m/S以下とするのが好ましい。
【0027】このような条件下で造粒することにより、
硬質骨材の周囲に分厚く緻密な無機質粉末付着層を有し
た複合粒子を造粒できる。
【0028】ここで、付着層の肉厚は、硬質骨材の半径
の30%以上、好ましくは40%以上とする。無機質粉
末の付着層の緻密さは、得られる複合粒子の圧潰強度が
2kgf/cm2 以上とりわけ8kgf/cm2 以上と
なるようにするのが好ましい。
【0029】なお、この複合粒子の造粒に当たり使用す
る水の量は特に制限はないが、通常の場合、無機質粉末
に対して10〜50重量%程度とされる。また、この造
粒においては、必要に応じてポリビニルアルコール(P
VA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のバ
インダーを使用することができ、バインダーの使用によ
り一層高強度の複合粒子を得ることが可能となる。この
場合、バインダー使用量は無機質粉末に対して1〜10
重量%程度とするのが好ましい。
【0030】得られた複合粒子は、次いで、粒子間に間
隙が残留するようにプレス(好ましくは一軸プレス)し
て所定形状の成形体とする。プレス圧の程度は、複合粒
子の強度、所望とする透水性の程度等により適宜決定さ
れるが、通常の場合、20〜100kgf/cm2 程度
の範囲内とされる。
【0031】このプレス成形に際しては、前述の通り、
複合粒子が圧潰されることはない。プレス成形により、
複合粒子相互が付着して成形される。このプレス成形体
においては、複合粒子間に連続した空隙が残存する。後
の焼成工程においても、この空隙が熔融物で閉塞される
ことはなく、連続気孔が形成される。
【0032】本発明では、複合粒子の無機質粉末付着層
が緻密であるため、プレス成形圧を比較的高くとること
ができる。このため、プレス成形体の粒子構造を観察す
ると、複合粒子相互が良く点接着していることが認めら
れた。即ち、複合粒子同志の接触面積が大きい。そのた
め、プレス成形体の成形強度が高い。また、焼成工程に
おいては、比較的低目の焼成温度で焼成するだけで、無
機質粉末が十分に焼結され、しかも複合粒子同志を十分
に熔着させることができる。
【0033】なお、焼成は、ローラーハースキルン、ト
ンネルキルン等により1000〜1300℃で行なうの
が好ましい。焼成時間は60min以上が好ましい。
【0034】このようにして得られる無機質多孔体は、
通常の場合50〜200kgf/cm2 程度の強度を有
し、かつ10-2cm/S以上の透水性(JIS A 1
218で測定した値)を有するものであり、舗装材とし
て好適に使用することができる。
【0035】請求項2の透水性複合板の製造方法におい
ては、上述の方法により製造された無機質多孔体の裏面
にコンクリートを打設、硬化させることにより、透水性
複合板を製造する。
【0036】具体的には、型枠内に無機質多孔体を配置
し、その上にコンクリートを流し込み、常法に従って、
養生硬化させる。
【0037】このようにして製造される透水性複合板
は、第1図(a)に示す如く、無機質多孔体1の裏面に
緻密なコンクリート層2が形成され一体とされた透水性
複合板10であっても良く、また、第1図(b)に示す
如く、無機質多孔体1の裏面の緻密なコンクリート層2
に、その層厚さ方向に貫通孔2Aが形成された透水性複
合板10Aであっても良い。更に、第1図(c)に示す
如く、無機質多孔体1の裏面に透水性コンクリート層3
が形成され一体とされた透水性複合板10Bであっても
良い。
【0038】いずれの透水性複合板であっても、無機質
多孔体1の裏面にコンクリート層2、3を設けることに
より、厚さの薄い無機質多孔体1を用いて、厚さの厚い
透水性複合板を得ることができ、無機質多孔体の焼成の
ための焼成時間の低減、焼成コストの削減を図ることが
できる。
【0039】特に、第1図(a)に示す透水性複合板1
0であれば、緻密なコンクリート層2による強度向上効
果が得られる。また、透水性複合板10内に水が残留し
ても、水を含む無機質多孔体1が薄いことから、残留水
は、表面近傍に存在するため、蒸発しやすく、耐凍害性
の向上効果も得ることができる。なお、この透水性複合
板10にあっては、表面に落下した水は、無機質多孔体
1内を矢印Xの方向に通過して、透水性複合板10の側
面から流れ落ちる。
【0040】また、第1図(b)に示す透水性複合板1
0Aであれば、貫通孔2Aを有する緻密なコンクリート
層2による強度向上効果が得られる。この透水性複合板
10Aにあっては、表面に落下した水は、緻密なコンク
リート層2の貫通孔2Aを通過して、透水性複合板10
A外に排出される。
【0041】更に、第1図(c)に示す透水性複合板1
0Bであれば、表面に落下した水は、無機質多孔体1及
び透水性コンクリート層3を通過して、速やかに透水性
複合板10B外に排出される。
【0042】請求項2の方法において、無機質多孔体と
しては、厚さ10〜30mm程度のものを用いるのが好
ましく、このような無機質多孔体の裏面に厚さ70〜1
0mm程度のコンクリート層を形成し、全体として厚さ
40〜80mm程度の透水性複合板とするのが好まし
い。
【0043】なお、本発明の透水性複合板は、第1図
(a)〜(c)に示す如く、1枚の無機質多孔体の裏面
にコンクリート層を形成したものであっても良く、第2
図に示す如く、複数枚(第2図においては8枚)の無機
質多孔体1の裏面に共通するコンクリート層4が形成さ
れて一体化された透水性複合板10Cであっても良い。
【0044】
【作用】硬質骨材の外周囲に無機質粉末を緻密かつ厚肉
に付着させた複合粒子を用いて成形、焼成することによ
り、無機質多孔体を容易に製造することが可能とされ
る。
【0045】即ち、複合粒子は硬質骨材を核として用い
ることから、高硬度で寸法安定性が良く、無機質粉末を
肉厚に付着させたものであるため、顔料の使用量を多く
することもでき、無機質多孔体に着色を付与することも
容易である。しかも、無機質粉末を緻密に付着させるこ
とから、複合粒子の強度が比較的高いものとなり、あら
ゆる種類の硬質骨材及び無機質粉末を用いて、複合粒子
間の間隙が残留するように容易にプレス成形することが
できる。また、使用する原料としては、硬質骨材及び無
機質粉末のみで良く、しかも、硬質骨材と無機質粉末の
粒径比が本発明の範囲を満足するものであれば、様々な
原料を用いることができることから、原料の自由度の拡
大、コストの低廉化が図れる。また、複合粒子や付着層
の緻密性、プレス成形圧等を調整することにより、得ら
れる無機質多孔体の気孔率を容易に調節することもでき
る。その上、このプレス成形に当り、振動プレス成形機
等の特別な成形機を用いる必要もなく、一軸加圧成形に
より容易に成形することができる。
【0046】請求項1の方法で製造された無機質多孔体
の裏面にコンクリートを打設して硬化させて無機質多孔
体とコンクリートとを一体化することにより、比較的厚
さの薄い無機質多孔体を用いて、舗装材等として好適な
比較的厚さの厚い透水性複合板を製造することができ
る。無機質多孔体として厚さの薄いものを用いることが
できることから、無機質多孔体の焼成時間、焼成コスト
の低減が可能とされる。
【0047】なお、請求項2の製造方法において、無機
質多孔体は多孔質であることから、打設したコンクリー
トが無機質多孔体に対して良好な投錨効果を示し、コン
クリート層と無機質多孔体とは強固に一体化される。
【0048】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0049】実施例1〜8 表1に示す配合の無機質粉末と、表2に示す硬質骨材と
水を表3に示す割合で直径22cmのアイリッヒミキサ
ーに投入して周速20m/Sで混合、造粒し、表1に示
す物性の複合粒子を製造した。この複合粒子を表3に示
すプレス圧で一軸加圧成形して成形体を得、この成形体
を120℃で1時間乾燥した後、ローラーハースキルン
にて1100〜1250℃、焼成時間60〜360mi
nで焼成して無機質多孔体(100mm×100mm×
20mm)を製造した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】なお、実施例2〜4は造粒時にバインダー
(PVA)を表3に示す割合にて配合した。
【0053】得られた無機質多孔体の曲げ強度、気孔率
及び透水性を調べ、結果を表3に示した。
【0054】表3より、無機質粉末に粘土を配合した
り、バインダーを使用することにより、造粒された複合
粒子の圧潰強度が高くなること、また焼成された無機質
多孔体の気孔率及び透水性が高くなることが認められ
る。なお、得られた無機質多孔体はいずれも顔料によっ
て濃色に着色されていた。
【0055】
【表3】
【0056】比較例1〜8 実施例1〜8において、無機質粉末の配合割合を硬質骨
材100重量部に対し10重量部と著しく少なくしたこ
と以外は同様にして無機質多孔体を製造した。これによ
り得られた無機質多孔体の着色は薄いものであり、硬質
骨材の地色が出てしまった。また、曲げ強度及び気孔率
の測定結果は次の表4の通りであった。この表4より、
曲げ強度が実施例のものよりも低いことが認められる。
これは、硬質骨材同志の結合が弱いためであろうと推察
される。
【0057】
【表4】
【0058】比較例9〜12 実施例5〜8において、硬質骨材として粒径0.05〜
0.1mmと小さいものを用いたほかは同様にして無機
質多孔体を製造した。この無機質多孔体の曲げ強度、気
孔率及び透水性は表5の通りであり、気孔が少なく透水
性に劣ることが明らかである。なお、この比較例におけ
る無機質粉末と硬質骨材との粒径比(D 2 /D1 )を表
5に併せて示す。
【0059】
【表5】
【0060】比較例13 実施例1において、造粒工程で回転パン型造粒機を用い
たこと以外は同様にして複合粒子を製造した。得られた
複合粒子の付着層の層厚比(t/r×100%)は40
〜45%であったが、圧潰強度0.8kgf/cm2
で、無機質粉末の緻密な付着層を形成することはできな
かった。
【0061】この複合粒子を用いて、実施例1と同様に
成形、焼成したところ、複合粒子が強度不足であること
から、プレス成形時に複合粒子間の間隙が潰れてしま
い、透水性は10-2cm/S以下で、十分な透水性を有
するものは得られなかった。
【0062】実施例9 実施例1〜8で製造された無機質多孔体を用いて、各
々、第1図(a)〜(c)に示すような透水性複合板を
製造した。
【0063】なお、コンクリート配合は次の通りとし、
コンクリート層厚さはいずれも40cmとした。また、
貫通孔は10mm径とし、10cm2 当り5個を均一分
散状態で形成した。
【0064】 その結果、いずれの場合も良好な透水性複合板を得るこ
とができ、得られた透水性複合板は舗装材等として好適
に使用可能であった。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の無機質多孔
体の製造方法によれば、各種の無機質原料を用い、濃
色、美麗でかつ気孔率の高い無機質多孔体を容易かつ効
率的に製造することができる。
【0066】また、本発明の透水性複合板の製造方法に
よれば、このようにして製造された無機質多孔体を用い
て、舗装材として好適な透水性複合板を容易かつ効率的
に、低コストにて製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透水性複合板の実施例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の透水性複合板の他の実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 無機質多孔板 2 緻密なコンクリート層 2A 貫通孔 3 透水性コンクリート層 10,10A,10B,10C 透水性複合板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】なお、本発明において、無機質粉末は下水
汚泥焼却灰及び石炭灰を除いたものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 達也 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 加藤 正俊 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質骨材、粒径が該硬質骨材の粒径の1
    /20以下の無機質粉末及び水を高速回転羽根形造粒機
    に供給し、該硬質骨材の外周囲に前記無機質粉末が層厚
    比30%以上で緻密に付着した複合粒子を造粒し、 この造粒された複合粒子を、複合粒子間に間隙が残留す
    るようにプレス成形し、 次いで、得られた成形体を焼成することを特徴とする無
    機質多孔体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により板状の無機質多孔
    体を製造し、この無機質多孔体の裏面にコンクリートを
    打設して硬化させることにより、透水性板状無機質多孔
    体とコンクリートとが一体となった複合板を製造するこ
    とを特徴とする透水性複合板の製造方法。
JP21969093A 1993-04-22 1993-09-03 無機質多孔体及び透水性複合板の製造方法 Pending JPH072578A (ja)

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