JPH072577Y2 - 乗車用ヘルメットにおける空気取入装置 - Google Patents

乗車用ヘルメットにおける空気取入装置

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JPH072577Y2
JPH072577Y2 JP2371592U JP2371592U JPH072577Y2 JP H072577 Y2 JPH072577 Y2 JP H072577Y2 JP 2371592 U JP2371592 U JP 2371592U JP 2371592 U JP2371592 U JP 2371592U JP H072577 Y2 JPH072577 Y2 JP H072577Y2
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JP
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air intake
visor
shutter plate
air
cap body
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JP2371592U
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JPH0581225U (ja
Inventor
栄太郎 鎌田
Original Assignee
昭栄化工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動二輪車等の乗員が
使用する乗車用ヘルメットにおいて、帽体内の換気のた
めに走行風を帽体内に導入し得るようにした空気取入装
置に関し、特に、帽体の前面に開口する空気孔を覆うよ
うに帽体の前方へ前下り傾斜に張出したバイザに空気取
入窓を設け、この空気取入窓を開閉するシャッタ板をバ
イザに付設したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる空気取入装置は、例えば実公平2
−20181号公報に開示されているように、既に知ら
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の空気取入装置で
は、シャッタ板の後端をバイザに軸支して、シャッタ板
をバイザの上方へ回動することにより空気取入窓を開放
するようになっており、またその開放時、空気取入窓に
進入した走行風を帽体の空気孔まで誘導するための導風
路がバイザに一体に形成されているが、導風路全体をバ
イザに一体に形成することは、成形上容易でない。
【0004】本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、バイザの空気取入窓の開放時には、シャッタ板が
導風路の一部を兼ねるようにして、構造の簡素化とバイ
ザの成形性の向上とを図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、シャッタ板が空気取入窓を閉鎖する上動
位置と、同窓を開放する下動位置との間を回動し得るよ
うに、シャッタ板の前端を軸支する軸支部をバイザの内
面に形成し、またシャッタ板が前記下動位置を占めると
き、該板と協働して空気取入窓及び空気孔間の導風路を
画成する隔壁をバイザの内面に形成したことを特徴とす
る。
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。
【0007】先ず図1及び図2において、ヘルメット1
の帽体2は、前面の窓孔3直下に顎覆い部2aを有する
フルフェイス型に構成される。この帽体2の前面には、
窓孔3の上縁に沿って並ぶ4つの空気孔41 〜44 が開
口しており、これらは帽体2内の換気路5(図4参照)
に通じている。
【0008】帽体2には合成樹脂のバイザ6が取付けら
れる。そして、このバイザ6は、上記空気孔41 〜44
の上方で帽体2表面に後端を接触させ、前端を窓孔3の
前方まで張出すように前下り傾斜の姿勢に保たれる。
【0009】このバイザ6の取付構造は次のようになっ
ている。即ち、バイザ6は左右両端部に支持孔7を有
し、これら支持孔7は、帽体2の左右両側部の埋込ナッ
ト8に螺着したビス9により回動自在に支承される。ま
たバイザ6は、その内面の後部から帽体2表面に沿って
前方へ延出する可撓性の支持片10(図3参照)を一体
に有し、この支持片10には、その長手方向中心線に沿
って挿通孔11と、その後部に連なるクリック孔12と
が設けられ、これら孔との協働により支持片10に連結
されるストッパビス13(ストッパ軸)が帽体2中央の
埋込ナット14に螺着される。この場合、ストッパビス
13が、その軸部13aを前記支持片10の厚み分だけ
帽体2表面上に突出した状態で固定されるように、埋込
ナット14のねじ深さは設定されている。
【0010】前記挿通孔11は、これを押し開きながら
ストッパビス13の頭部13bが通過し得る程度に、該
頭部13bより若干小径に形成される。またクリック孔
12は、ストッパビス13の軸部13aと略同径の3つ
の保持孔12aを絞り部12bを介して相互に連通させ
てなるもので、挿通孔11と、それに隣接する保持孔1
2aとの間も絞り部12bを介して連通させてある。
【0011】而して、バイザ6の取付けに当っては、先
ずバイザ6の両端部をビス9により帽体2に軸支し、次
いでバイザ6の支持片10の挿通孔11に、予め帽体2
に固定されたストッパビス13の頭部13bを挿通した
後、前記ビス9を軸としてバイザ6を下方へ回動するも
ので、その回動により支持片7のクリック孔12をスト
ッパビス13の軸部13aに係合させることができる。
【0012】ところで、クリック孔12は、絞り部12
bを介して互いに連通する3個の保持孔12aからなる
ものであるから、バイザ6の回動に伴い支持片10も移
動し、ストッパビス13の軸部13aが3個の保持孔1
2aに順次係合する3段階において支持片10は軸部1
3aに対して保持力を発揮し、この保持力によりバイザ
6をそのときの角度位置に保持することができる。した
がって、バイザ6に上下方向の回動力を単に加えるだけ
で、その角度を3段階に調節することができ、この間、
ストッパビス13は何等操作する必要がない。また、支
持片10は可撓性を有するので、各部の製作誤差は支持
片10の撓みにより吸収され、これによりストッパビス
13の軸部13aとクリック孔12との適正な係合状態
を常に確保することができる。
【0013】バイザ6を外すには、上記と反対の要領で
行えばよい。
【0014】また、バイザ6には、帽体2の中央寄りの
2個の前記空気孔42 ,43 に対向して空気取入窓15
が設けられると共に、この空気取入窓15を開閉するシ
ャッタ板16が取付けられる。このシャッタ板16に
は、その前端から前方へ突出する左右一対のブラケット
17が一体に形成されており、この両ブラケット17の
前端から左右外方へピボット18が突出している。また
シャッタ板16の左右両側部には、左右外方へ突出する
ストッパピン19が一体に形成されている。
【0015】さらに、バイザ6の内面には、空気取入窓
15の前方で両端を後方へ向けた一対のU字状軸支部2
0が一体に形成され、これら軸支部20に前記ピボット
18が係合される。
【0016】さらにまた、バイザ6の内面には、空気取
入窓15の左右両側縁に沿って延びる一対の隔壁21が
突設され、各隔壁21の前部には、軸支部20の支点を
中心とする円弧状のクリック孔22が設けられる。これ
らクリック孔22に前記ストッパピン19が係合して、
ピボット18周りのシャッタ板16の上下回動位置を規
制、保持するようになっている。
【0017】左右の前記隔壁21は、帽体2の中央2個
の空気取入孔42 ,43 と、外側2個の空気孔41 ,4
2 との間を隔離するように配置される。そしてこの両隔
壁21の両外側で空気孔41 ,44 の近くに開口する一
対の排気孔24(図1参照)がバイザ6に設けられる。
【0018】シャッタ板16は、図3に示すように、そ
の上動位置で空気取入窓15に適合してそれを閉鎖する
ように上面の中央部を僅かに隆起させている。また、シ
ャッタ板16は、図4に示すように、その下動位置で左
右の前記隔壁21と協働して、空気取入窓15から帽体
2の前記空気孔42 ,43 に至る導風路23を画成する
ようになっている。
【0019】而して、例えば自動二輪車のライダがバイ
ザ6を備えたヘルメット1を使用する場合、走行風を帽
体2内に取入れるには、シャッタ板16の上面を指先で
押して図4に示すように空気取入窓15を開放する。す
ると、前述のように空気取入窓15から空気孔42 ,4
3 にかけて導風路23が形成されるので、空気取入窓1
5に進入した走行風は、その導風路23に誘導されて空
気孔42 ,43 に効率良く流入し、帽体1内の換気に寄
与する。
【0020】しかも、上記のようにバイザ6内に没入し
たシャッタ板16には、走行風による煽り力が作用しな
い。
【0021】次にシャッタ板16を下方から指先で押し
上げれば、図3に示すようにシャッタ板16により空気
取入窓15を閉鎖することができる。その結果、空気孔
2,43 への走行風の直接流入はバイザ6及びシャッ
タ板16により阻止することができる。
【0022】一方、バイザ6の排気孔24には、バイザ
6の上面を走行風が流れることにより負圧が発生し、こ
の負圧がバイザ6の左右の隔壁21外に位置する空気孔
1,44 に作用して、帽体2内の熱気の吸出しに寄与
する。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、シャッタ
板が空気取入窓を閉鎖する上動位置と、同窓を開放する
下動位置との間を回動し得るように、シャッタ板の前端
を軸支する軸支部をバイザの内面に形成し、またシャッ
タ板が前記下動位置を占めるとき、該板と協働して空気
取入窓及び空気孔間の導風路を画成する隔壁をバイザの
内面に形成したので、空気取入窓の開放時、シャッタ板
が導風路の一部を兼ねることから、導風路の構造が簡単
になってバイザの成形を容易に行うことができる。しか
も、空気取入窓の開放のために下動位置を占めるシャッ
タ板は、バイザ内に没入状態となるから、走行風による
煽り力を受けることがなく、強度上にも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるヘルメットの斜視図
【図2】上記ヘルメットの要部分解斜視図
【図3】シャッタ板の閉鎖状態で示した図1の3−3線
断面図
【図4】シャッタ板の開放状態で示した図1の4−4線
断面図
【符号の説明】
1 ヘルメット 2 帽体 41 ,42 空気孔 6 バイザ 15 空気取入窓 16 シャッタ板 20 軸支部 21 隔壁 23 導風路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帽体(2)の前面に開口する空気孔(4
    2 ,43 )を覆うように帽体(2)の前方へ前下り傾斜
    に張出したバイザ(6)に空気取入窓(15)を設け、
    この空気取入窓(15)を開閉するシャッタ板(16)
    をバイザ(6)に付設した、乗車用ヘルメットにおける
    空気取入装置において、シャッタ板(16)が空気取入
    窓(15)を閉鎖する上動位置と、同窓(15)を開放
    する下動位置との間を回動し得るように、シャッタ板
    (16)の前端を軸支する軸支部(20)をバイザ
    (6)の内面に形成し、またシャッタ板(16)が前記
    下動位置を占めるとき、該板(16)と協働して空気取
    入窓(15)及び空気孔(42 ,43 )間の導風路(2
    3)を画成する隔壁(21)をバイザ(6)の内面に形
    成したことを特徴とする、乗車用ヘルメットにおける空
    気取入装置。
JP2371592U 1992-04-14 1992-04-14 乗車用ヘルメットにおける空気取入装置 Expired - Lifetime JPH072577Y2 (ja)

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JPH0581225U JPH0581225U (ja) 1993-11-05
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