JPH07257690A - 移動式液状物自動充填機 - Google Patents

移動式液状物自動充填機

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JPH07257690A
JPH07257690A JP8247894A JP8247894A JPH07257690A JP H07257690 A JPH07257690 A JP H07257690A JP 8247894 A JP8247894 A JP 8247894A JP 8247894 A JP8247894 A JP 8247894A JP H07257690 A JPH07257690 A JP H07257690A
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conveyor
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正明 後藤
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公一 今田
Toshimasa Kawai
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Kansai Paint Co Ltd
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ASADA TEKKO KK
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】液状物の自動充填機を移動可能とし、空容器供
給より自動定量充填を経てパレット積込みまでの全機能
を備え、多品種少量生産に効率的に対応できる移動式液
状物自動充填機を提供する。 【構成】位置決めガイド11で位置決めされたパレット
Pから空缶CO を吸着パッド15で吸着して持上げ移動・
降下させて空缶コンベヤ17上に載置する。空缶コンベ
ヤ17上の空缶CO は、その末端で間欠コンベヤ18上に
移され自動充填装置(2,3,4,6,7)を間欠移送
させる間に充填され蓋締めされて充填された実缶Cf
実缶コンベヤ20上に移送される。缶方向転換装置8で
ラベル方向を規正され貯溜された実缶コンベヤ20上の
実缶Cf は吸着パッド95で吸着して持上げられ、位置決
めしたパレットPに積付けられる。機械は下部の移動台
車のエアースケート12、駆動輪13により容易に所定
位置に移動設置でき、非作動時には吸着パッドとその支
持部は本体内に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイル,塗料,インキ
やグリースなど液状物を空缶やブロー容器其の他の空容
器に充填するための充填機に関し、より詳しくは空缶な
ど空容器の供給より該容器に自動定量充填を行った後、
蓋締めして整列せしめパレットへの積込みまでを行う全
機能を備えた移動可能な自動充填機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルやグリース等の液状物質を
空容器に自動定量充填を行う自動充填システムでは、例
えば該液状物を空缶に充填する場合、工場スペースの各
所定場処に、それぞれ空缶貯蔵装置と生産規模に応じた
所要数の自動充填機と、充填された実缶のパレットへの
積付装置(通常パレタイザーと称する)とを配置し、空
缶貯蔵装置と各自動充填機の間を空缶コンベヤで連結し
て空缶を充填機に供給する一方、各充填機とパレタイザ
ーとの間は、液状物を充填した実缶を搬送するための実
缶コンベヤで連結して実缶をパレタイザーに供給するよ
うにしている。
【0003】この場合、固定された場所にある空缶貯蔵
装置に数種類の空缶を貯蔵し、製品毎に要求された空缶
をコンベヤを使用して所定場所に固定の自動充填機の入
口の近くまで供給する。該充填機は通常、缶の注入口の
検出装置と、充填ノズル及び充填量を重量により検出す
る装置を含む自動充填装置,蓋締め装置等から形成した
構造のものが用いられる。すなわち、供給された空缶は
自動充填機で缶の注入口の位置を自動的に検出確認(チ
ェック)した後、充填ノズルの直下へ自動的に移動させ
られる。充填ノズルの直下に位置決めされた空缶へ充填
ノズルから被充填物質(塗料,インキ,ワニス,シンナ
ー,グリース等)が自動的に注入され、予め設定された
重量(機械式の計量器又はロードセルと称する電気式の
計量器等により設定)に達すると自動的に充填弁が閉ま
り、充填済の缶は自動的に蓋締め装置(通称キャッパ
ー)の直下に移動し、缶にキャップが締め込まれる。キ
ャップが取付けられた充填済缶(通常実缶と称する)
は、該自動充填機から一時待機コンベヤ(実缶コンベヤ
ー)へと移動する。一時待機コンベヤ上に1パレット分
の実缶が溜るとパレタイザーと称する自動缶積付機が作
動し、実缶をパレットの上に順次積付ける。パレット上
に予め設定された個数の実缶が積付けられると、実缶を
積んだパレットを一時滞留コンベヤ(実パレットコンベ
ヤ)へと移動させる。途中荷崩れを防止するために紐掛
け機で、自動的にパレット上に積付けられた缶をしばる
こともある。実パレットコンベヤ上に滞留した実パレッ
トはフォークリフト等で製品倉庫へ格納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動充填システ
ムでは、空缶貯蔵装置や自動充填機,パレタイザー、及
び之等を連結するコンベヤ類は総て固定式であるため、
応用,流用,変更等のフレキシブル性を有しない。即
ち、空缶貯蔵装置は数種類の空缶を貯蔵する装置である
が、レーンの数が決っているため「空缶の種類を増やそ
う」とした場合は新たに機器を増設しなければならな
い。又同時に既設レーンとの電気的な信号のやりとり
や、下流の充填機との信号のやりとりもソフトの変更な
どにより変更しなければならない。又、空缶貯蔵装置
は、下流の自動充填装置から要求のある空缶を決った数
量ずつ排出するが、当然排出能力に限界があるため、下
流の自動充填機を増設する場合には、その設置台数に限
界がある。空缶自動供給装置は、空間を有効利用するす
ぐれたシステムであるが、工場内の大きな場所を占領し
てしまう。又、時代の流れと共に缶種(塗装缶,ラベル
付缶等)が多くなってくると、つまり多品種,少量生産
の傾向になると固定的な空缶供給設備ではこの要求に答
え難くなり、フレキシブル性が要求される。
【0005】空缶を空缶貯蔵装置から自動充填機に供給
する空缶搬送コンベヤは、工場内を空缶貯蔵装置から自
動充填機まで延々と布設するため人や物の動線を断ち切
るケースが多い。これを避けるため空缶用エレベーター
で人や物が通る高さまで上昇させる場合もあるが、コス
ト高になると共にメンテナンス性も悪くなる。又、空缶
は衝撃を受けると太鼓のようによく響くため、コンベヤ
で搬送中に騒音を発し、工場内の騒音源となる。これは
空缶供給装置も同じである。
【0006】自動充填機は前記のごとく缶口検出装置→
自動充填装置→キャッピング装置等を有する設備であ
る。必要な箇所に固定して設置し、しかも上流側は空缶
供給コンベヤと接続され又下流側は実缶コンベヤと接続
されているため、一度自動充填機を設置すると用途変更
などの目的で設置場所を変更することは事実上不可能に
近い。
【0007】実缶をプールするために、前記充填及びキ
ャップの締付けが終った実缶は実缶コンベヤと呼ばれる
コンベヤ上に移動し、1パレット分の実缶が溜るまで、
実缶コンベヤ上に滞留する。このコンベヤのライン数
は、通常、自動充填機の数と同じだけ設けられるため、
コンベヤが占有する床面積は大きくなると共に、このコ
ンベヤはパレタイザーへ実缶を導くコンベヤとしても使
用されるため、非常に長くなる。そのため人や物の動線
を断ち切る影響は空缶コンベヤよりも大である。また、
このコンベヤは動力を使用しない傾斜コンベヤ(通称グ
ラビティコンベヤ)が使用されるため、実缶がコンベヤ
のストッパーと衝突して止る時の騒音は非常に大きく、
更に缶を傷つける恐れがある。また、危険物等を充填し
た実缶の場合は衝突による衝撃で缶が破損した場合、火
災につながる危険性がある。実缶を緩やかな動きで搬送
する実缶コンベヤ(アキュームコンベヤと称する)もあ
るが、モーター等の駆動設備を必要とし、高価な設備と
なる欠点がある。
【0008】また、パレタイザーは、通常吊り上げ式
(バキューム式)とダウンワード式の2つの方法が取ら
れている。方式によってそれぞれの長短は有るが、いず
れも固定式なため、位置の変更は不可能である。
【0009】前記から明らかなように、従来の技術では
今日一般的になりつつある小品種、多量生産方式から、
多品種少量生産方式に変化しつつある現状に対応するの
は困難である。この多品種少量生産に対する要求は塗料
業界やインキ業界やインキ業界、また、油脂業界に限ら
ず、液状物を取扱う業界であればその他の業界において
も一段と高まるものと思われる。また、工場内の動線を
コンベヤ等が切断することは、作業方法のフレキシブル
性を制限することにもつながると共に、緊急時の人の動
きを妨げることにもつながる。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、塗料業界,インキ業界,其の他化粧品
や食品等の業界であっても、液状(半ゲル状も含む)物
質を容器に充填する作業を有する工場全てに対して、液
状物の自動充填機を移動可能とし、空容器供給より自動
定量充填を経てパレットへの積込みまでの機能を全て備
え、多品種少量生産に効率的に対応することのできる移
動式液状物自動充填機を提供することも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動式液状物自動充填機においては、該充
填機に対する空容器の供給装置として、複数個の空容器
を積載したパレットの位置決め部を具備させ、該位置決
め部により位置決めした充填機本体外側のパレットから
逐次所定個数宛空容器を本体より突出及び収納自在な容
器保持転移手段により保持して本体側部に取込んだ後、
該容器を逐次液状物充填部に間欠的に移送供給するよう
に設ける。次に前記間欠的に移送供給された空容器に液
状物を自動定量充填する充填装置を連続して設けると共
に、液状物を充填された実容器のパレットへの積付装置
として、該実容器を本体より突出・収納自在な容器保持
転移手段により保持して、位置決め部により位置決めさ
れた本体外側の空パレットに、転移積載するように設け
る。そして、此等の空容器の供給装置と、自動充填装置
と、実容器の積付け装置と、前記各装置を制御する制御
盤と、前記各装置及び制御盤を搭載した移動後設置据付
可能な移動式台車とにより本発明の移動式液状物自動充
填機を構成している。
【0012】前記容器保持転移手段としては、充填機本
体に水平方向に伸長・収納自在に配設された運搬支持部
材と、該運搬支持部材に水平方向に移動自在に且つ垂直
方向に昇降自在に配設された真空吸着パッド等の容器保
持部材とから該容器保持転移手段を構成するのが得策で
ある。
【0013】前記空容器の供給装置と、実容器の積付け
装置を設けるに当っては、空容器の供給装置における空
容器の充填部への搬入と、実容器の積付け装置における
実容器の該充填部からの搬出は、夫々充填部における容
器移送手段と直交せしめたコンベヤにより行う構成とす
るのが望ましい。
【0014】移動式台車としては、空気を床面に向け小
孔から噴出するゴムパッド製のエアースケートと、走行
駆動輪を備えた駆動装置と、台車の浮上走行及び降下停
止を制御するためのコントロールボックスとを備えた構
成をとるのがきわめて効果的である。
【0015】この移動式自動充填機により充填する空容
器として空缶を用いる場合は、缶口検出装置を、空缶供
給装置と自動充填装置との間に備えると共に、自動充填
装置として、充填バルブに隣接して充填部の下流方向に
缶の移動ライン上にキャップ押込装置とキャップかしめ
装置が順次付設された構成をとることができる。
【0016】
【作用】請求項1に示す構成を有する本発明の移動式自
動充填機は、移動式台車上に,空容器の供給装置と、自
動充填機と、実容器の積付け装置及びこれ等を制御する
制御盤が搭載されているため、工場内の所望場所に必要
に応じて移動せしめて設置し使用することができる。使
用に際しては、搭載した制御盤を用いて各装置を制御し
て使用する。この場合、フォークリフトにより搬送され
本充填機に備えたパレットの位置決め部により位置決め
された本体外側のパレットから、空容器の供給装置にお
ける容器保持転移手段により、逐次所定個数宛保持して
本体側部に取込み収納した後、逐次該容器を液状物の充
填部に間欠的に移送供給して、充填部における自動充填
装置により液状物を自動定量充填する。そして、実容器
の積付け装置における容器保持転移手段により実容器を
逐次所定個数宛保持して、積付け装置側のパレットの位
置決め部により位置決めされた本体外側の空パレットに
対し該実容器を転移搭載せしめ、フォークリフトより排
出輸送せしめることができる。
【0017】また、移動式台車を備えているため、使用
しないときは工場の保管エリアに格納することができ
る。従って、従来の自動充填機が固定設備であるため使
用していない時間帯もそのスペースを専有するのと異な
り、工場内は完全にオープンスペースとなりスペース効
率を上昇させる。さらに、必要なときに必要な場所で使
用できるため機械の稼働率が高くなる。従って、購入す
る設備の数も最小限に押えることきができ、投下資金も
少くすることができる。また、従来の固定方式の充填機
では、非充填物を保有する容器n個に対し自動充填設備
1ラインといった組合せで設置される。すなわち、ある
ラインの負荷率が限界を越えていても他のラインを流用
することは出来ない(配管距離が長過ぎるとか、空缶供
給コンベヤが接続されていないとか、ソフトができてい
ないとかの理由)。その結果、他のラインの負荷率は低
いのに、あるラインは時間外作業を行わないと、その日
の作業が完了しない事態が生じる。これは設備計画の当
初に予測した商品が時代の流れと共に減少し、予期して
いなかった商品が延びた時等によく発生する現象であ
る。このような場合でも、移動式であることから、2台
をフレキシブルに適用し、2台の稼働率をほぼ同等にす
ることが可能となり、時間のロス又は生産工数の減少に
もつながり、製品コストの低減にもつながるため他社と
の競争力をアップさせることができる。
【0018】さらに、移動式であるため、従来設備のよ
うに空缶供給コンベヤや実缶コンベヤのように工場内の
動線を切断するコンベヤが一切ない。従って工場管理上
画期的な効果をもたらすことができる。また、作業面で
は、従来の移動式充填機は移動可能であっても、空缶を
1個ずつ充填台の上に乗せ、充填スタートボタンを押
し、充填が完了すると重い実缶をパレット上に置くとい
った作業が一般的であるのに対し、この移動式自動充填
機では前記の構成のごとく充填装置の前後に空容器の供
給装置と実容器の積付け装置を備えていこるとから、こ
のような場合、空缶と空パレットを用意して機械をスタ
ートさせると、後は全て移動式自動充填機がパレタイジ
ング(パレットへの積付け)まで自動的に行うので、作
業者はその場を離れることを可能にし、他の作業を兼務
することができる。従って1人で複数台の移動式自動充
填機を担当させることができ、作業の合理化、効率化に
寄与することができる。
【0019】一方、移動式台車を駆動することにより、
被充填物を保有した液槽の直下に本充填機を設置するこ
とができる。つまり、被充填物を保有した液槽の取出し
口と充填機上の距離を最短に取ることができる。従っ
て、従来設備では配管距離が非常に長くなるのに対し、
被充填液を導く配管を最短にすることができる。これは
粘性の高い被充填液を充填する場合は配管抵抗が少くな
るため、作業性を良くする。また、配管が短いことは、
作業終了後の洗滌を簡単にすることができる。従って、
作業時間の短縮を可能とし、コンタミネーション(汚
染)の防止にも役立つ。
【0020】また、既設工場に従来の自動充填ライン設
備を設置しようとした場合は非常に困難であるが、移動
式自動充填機としたことにより、その移動できる空間さ
え確保されていれば直ちに設置することができ、新工場
に限らず既設工場にも導入しやすく、良好に所定の工場
に対応させて設置させることができる。
【0021】この移動式液状物自動充填機では、空容器
の充填部への供給装置及び実容器のパレットへの積付け
装置における容器保持転位手段として請求項2の構成を
とることにより、真空吸着パッド等の容器保持部材は、
充填機本体に水平方向に伸長・収納自在に配設され、作
動状態では本体より伸長突出した状態の運搬支持部材に
対して、水平方向に移動自在に、且つ垂直方向に昇降自
在に移動させ、空容器のパレットからの取上げ、又は実
容器のパレットへの積付けを円滑に容易に行うことがで
きる一方、非作動状態での保管場所への格納時には前記
運搬支持部材を容器保持部材と共に容易に本体に収納し
て格納可能な状態とすることができる。この場合、容器
保持部材は取扱う対象物(対象容器)により真空吸着パ
ッド以外にマジックハンド、マグネット等対象物にマッ
チしたものを使用することができる。
【0022】この移動式液状物自動充填機で請求項3の
構成をとることにより、パレットから本体部へ取込んだ
空容器の充填部への搬入のためのコンベヤと、充填を終
った実容器の充填部からの搬出コンベヤは、夫々充填部
における容器移送手段と直交して配置されるので、機械
全体の底面積を少くして、機械全体をコンパクトに形成
することができる。
【0023】また、移動式台車として、請求項4のごと
く、台車に対し、空気を床面に向け小孔から噴出するゴ
ムパッドのエアースケートと、走行駆動輪を有する駆動
装置と、浮上走行及び降下停止を制御するためのコント
ロールボックスを具備せしめることにより、コントロー
ルボックスでエアースケートに補給する圧縮空気の状態
と台車を走行せしめる走行駆動輪の状態を制御して、エ
アースケートにより台車を若干浮上状態として台車と床
面との摩擦係数を減らし極めて少い駆動力で台車の方向
制御を含む移動を容易に行うことができる。この場合、
エアースケートは、床面との接触抵抗が1/1000と非常に
少ないため、大きな重量でも小さな駆動力で動かすこと
ができる。移動式台車は、エアースケートへの圧縮空気
の補給を断つことにより、台車は停止し、床面に固定さ
せることができる。
【0024】この移動式液状物自動充填機で液状物を充
填する空容器を空缶とした場合は、請求項5に示す構成
をとることにより、缶口検出装置で充填ライン上を移動
する空缶の缶口の位置を検出して、次の工程の液状物の
自動充填装置における充填バルブに対し缶口の位置精度
よく間欠移送して、液状物を自動的に安定して定量充填
することができ、充填バルブに隣接した充填部下流方向
のキャップ押込装置と、キャップカシメ装置により、充
填を終った缶の缶口に順次精度良くキャップを押込みカ
シメを行って良好に空缶に充填を完了せしめることがで
きる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の移動式液状物自動充填機の実
施例を、充填すべき容器が18リットルの空缶である場
合について、添付の図面に基づいて説明する。なお、本
発明は該実施例に拘束されるものでない。
【0026】図1は、本発明による移動式液状物自動充
填機の非作動状態の正面図で、移動のためにリモコンボ
ックスとエアースケート駆動のためエアーカプラーを取
出した状態を示す図で、図2は、所定位置に設置した移
動式液状物自動充填機の作動状態を示す正面図である。
該移動式液状物自動充填機は、平面形状が矩形の所定形
状のベースフレーム10上に、中央側に自動充填装置
と、其の両側に空缶供給装置と実缶積付け装置とを備え
ると共に、該ベースフレーム10の下面には移動車台車
が設けられている。
【0027】自動充填装置部には、ベースフレーム10
上の前面側の所定高さの位置に、充填時の缶を間欠的に
所定間隔で移送するため、間欠コンベヤ18が配設され
ている。該間欠コンベヤ18は、通常、所定間隔で移送
方向に往復動する出没自在の爪を備えた缶スライダーが
使用されるが、チェンコンベヤであっても良い。間欠コ
ンベヤ18上方には所定高さの位置に、上流側から下流
方向にかけて、所定間隔つまり移送される缶間隔をおい
て、順次缶口検出装置2、予備充填用充填バルブ3、本
充填用充填バルブ4、キャップ押込装置6、キャップカ
シメ装置7が配設されている。そして、間欠コンベヤ1
8の上流側には、該間欠コンベヤ18に空缶Co を供給
するための後述する空缶コンベヤ17が、末端を間欠コ
ンベヤ18の上流側端部と隣接状態で、間欠コンベヤ1
8と直角方向に配設されており、間欠コンベヤ18に空
缶コンベヤ17から空缶を転移させるためにプッシャー
19が空缶コンベヤ17の側部に配設されている(空缶
を供給して実缶を排出するまでの缶の流れを示す平面図
である図4参照)。
【0028】また、間欠コンベヤ18の下流側には液状
物を充填された実缶Pf を積付に先立ち一時貯溜するた
めの後述する実缶コンベヤ20がその上流端を間欠コン
ベヤ18の下流側端部と隣接状態で間欠コンベヤと直角
方向に配設されており、間欠コンベヤ18から実缶コン
ベヤ20上に転移された実缶Pf を、パレットP上に積
載するときそのラベルCl をパレットP外側方向に向け
るための缶方向転換装置8が昇降自在の方向転換ガイド
81をその駆動軸上に備えて配設されている。そして、実
缶コンベヤ20を形成する小径ローラ間の上流側の所定
位置に、上方に出没自在の缶ストッパー24が配設され
ており、その上昇時には、駆動状態にある小径ローラ上
に転移された実缶Cf の下流方向への移動を阻止すると
共に、下降時には該阻止を解除して該実缶Cf を小径ロ
ーラ上を転移搬送せしめて所定個数つまり5個ずつ実缶
ローラ20上で貯溜せしめるようになっている。また、
実缶ローラ20上で実缶が5個貯留した後は缶ストッパ
ー24が上昇し、それ以上の搬入を阻止するようにして
いる。(図2,図4参照)。
【0029】さらに、前記空缶コンベヤ17、缶口検出
装置2、予備充填用充填バルブ3、本充填用充填バルブ
4、キャップ押込装置6、キャップカシメ装置7、缶方
向転換装置8、実缶コンベヤ20等の作動を制御するた
めに制御盤21が本体部に設けられている。また、ユー
ティリティは電気、エアー(必要な場合は窒素ガス)等
を必要とするが、エアーの場合、(之は後述するエアー
スケート12を駆動するための必要)、本体内のベース
フレーム1上にホースドラム14を設置して、エアーカ
プラー16を先端に備えたエアーホース15を巻き込む
ようにしており、充填機本体を移動させるため圧縮空気
を必要とするときは本体内から取出して外部の圧縮空気
供給源にワンタッチ金具で簡単に接続するようにしてい
る。そして、上記制御盤21による機械の制御状態は、
本体前面右側にあるデジタル表示器5に表示するように
している。この自動充填装置部分の構造乃至構成部品は
図示した範囲に限らず用途に応じて種々の変更が可能で
ある。例えば本実施例では18リットルの角缶(通称一
斗缶)の場合を示しているが、ペール缶(丸缶)乃至小
缶(小容量缶、例えば10リットル缶、6リットル缶、
4リットル缶等)であってもよい。
【0030】また、前記自動充填装置に空缶Co を供給
するために、空缶供給装置としてベースフレーム10上
の上流側(正面右側)の対向する支柱10c 間に、充填機
本体外側方向に伸長・収納自在に空缶保持運搬器(空缶
用キャリア)1が、空缶Coを充填機本体外側に位置せ
しめたパレットPから取上げ、充填機側部に転移取込む
ために配設されている。該空缶保持運搬器(空缶用キャ
リア)1は、ベースフレーム10の四隅に位置する前面
側の支柱10c, 10c及び後面側の支柱10c, 10c間を夫々連
結した前後に対向する横桁10a, 10a間で、且つ該横桁10
a, 10a間を連結する左右の縦桁10b, 10bの下方で外側方
向(図では右方向)に水平に突出伸長・収納自在に設け
られた前後一対のビーム状の運搬支持杆(キャリアサホ
ート)11,11と、突出伸長状態で固定された該運搬支持杆
(キャリアサポート)11上に懸架状態で左右方向に移動
自在な横行運搬板(横行キャリア)14に垂直方向に昇降
自在に配設された容器保持部材である真空吸着パッド15
とから構成されせている。(図2,図3,図5参照)。
一方ベースフレーム10外側(図では右側)にはフォー
クリフト等で持ち込んだ空間Co積載状態のパレットPを
位置決めするために、ベースフレーム外側の所定位置に
パレット位置決めガイド11が付設されており、位置決
めされたパレットPから空間Po を真空吸着パッド15
吸着して横行運搬板(横行キャリア)14を運搬支持杆
(キャリアサポート)11上で移動せしめて充填機本体側
に転移取込むようにしている。
【0031】前記運搬支持杆(キャリアサポート)11
充填機本体からの突出伸長又は収納は、ベースフレーム
10上の左側支柱10c 前面に取付けられたハンドル22
を回転させることにより、後述する実缶積付け側の運搬
支持杆(キャリアサポート)91の伸長または収納と同時
に行うことができる。前記真空吸着パッド15は円錐台形
をしたゴム製のもので、前記横行運搬板(横行キャリ
ア)14に、前記一対の昇降ガイド13, 13及びその中央の
昇降シリンダー12により垂直方向に昇降自在に設けられ
ている吸着パッドフレーム16に、一列に所定個数(5
個)付設されており、該真空吸着パッド15を空缶CO
上面にセットした後、該パッド15内を真空にして空缶し
O を持ち上げ転移できるようになっている。なお、真
空吸着パッド15内の真空状態は、本体内に設けられたバ
キュームポンプ25(図5参照)を駆動せしめ、図示し
ない弁の切替えによりパッド15内の真空状態の形成及び
解除を行うようにしている。 また、本体右側部には、
端縁に沿う位置に多数の小径ローラからなる空缶コンベ
ヤ17が、搬送方向を、充填部の間欠コンベヤ18の移
送方向と直交するごとく配設されている。
【0032】一方、前記自動充填装置部で液状物を充填
されキャップを取付けられて実缶コンベヤ20上で所定
個数(5個)ずつ貯溜した実缶Cf を本体外のパレット
Pに積付けするために実缶積付け装置が、前記空缶供給
装置と本体の反対側の対称位置に設けられている。この
装置の構造は、先に記載した空缶供給装置と全く同じ構
造を有している。すなわち、ベースフレーム10上の下
流側(正面左側)の対向する支柱10c 間に、充填機本体
の左外側方向に伸長・収納自在に実缶保持運搬器(実缶
用キャリア)9が、実缶Pf を実缶コンベヤ20から取
上げ、本体左側部のパレット位置決めガイド11に位置
決めされたパレットP上に転移積付けするために配設さ
れている。
【0033】該実缶保持運搬器(実缶用キャリア)9で
は、実缶用の運搬支持杆(キャリアサポート)91, 91
前記一対のビーム状の空缶用の運搬支持杆(キャリアサ
ポート)11, 11と本体の反対側の対称位置に、該運搬支
持杆(キャリアサポート)11の下面に接する位置に外側
方向 (図では左方向) に水平に突出伸長・収納の自在に
設けられており、その上を左右方向に移動自在な横行運
搬板 (横行キャリア)94に対し、垂直方向に昇降自在に
真空吸着パッド95が、該横行運搬板(横行キャリア)94
に昇降ガイド93により案内され昇降シリンダー92により
駆動される吸着パッドフレームに付設されている。そし
て此等実缶用の、運搬支持杆(キャリアサポート)91,
昇降シリンダー92, 昇降ガイド93, 横行運搬板(横行キ
ャリア)94, 吸着パッド95, 吸着パッドフレーム等は缶
内に被充填物を有している重量の大きい実缶Cf に対応
して構造上の強度、及び吊り上げ力や吸着の能力は大き
く設計されている。
【0034】この液状物自動充填機の装置全体を移動さ
せるために、移動式台車としてベースフレーム10下面
に設けられた台車フレーム26の底部には、その4隅に
エアースケートと呼ばれるエアーを床面に向けて小孔か
ら噴出するゴムパッドを備えている(図2,図3参
照)。このエアースケート12は床面との接触抵抗が1/
1000と非常に少ないため大きな重量でも小さな駆動力で
動かすことができ、実施例の移動式自動充填機の重量は
約3500kgであるが、移動させるための駆動力は約3.5kg
となる。この移動式台車は前述したエアースケート12
と台車フレーム26、及び駆動装置であるエアーモータ
ーによる3ケ所の駆動輪13、そしてリモートコントロ
ールボックス23とで構成されている。移動式台車を移
動させる場合はリモートコントロールボックス23を本
体内より取出し該リモートコントロールボックス23に
あるエアースケート浮上スイッチをONにし走行速度を
目的の速度に選んだ後、走行方向スイッチを前進、後
退、右旋、左旋に選択し、エアースケート浮上レバーを
操作した後走行駆動輪起動レバーを操作すれば移動台車
は自力で走行を始める。左右への方向選択は、前記走行
方向スイッチを操作した行う。目的の場所に達したなら
ば、走行駆動輪起動レバー及びエアースケート浮上レバ
ーを解除すれば、移動式台車は停止し、床面に固定され
る。移動式台車に必要なユーティリティは圧縮空気であ
る。移動式台車への圧縮空気の供給方法は、通常工場内
のエアー取出口に、本体内のホースドラム14から巻出
したエアーホース15先端のエアーカプラー16を接続
し、台車の移動に伴いホースドラム14からホースを伸
して行くことにより供給する。目的場処に移動式台車を
固定した後はエアーカプラー16をエアー取出し口から
取外し、ホースドラム14に巻き付けておく(工場内の
動線を切断しないため)。また、コントロールボックス
23も本体内のベースフレーム1上に収納する。このよ
うにエアースケート方式の移動式台車を使用すると、非
常に容易に移動式自動充填装置を移動させることが出来
ると共に、コスト低減にもつながる。但し、移動式自動
充填機の移動装置は、エアースケート方式に限らず公知
の方法例えば車輪式台車、フォークリフト、電気自動車
等あらゆる方法を採用することができる。
【0035】この移動式液状物自動充填機は以上のよう
に構成されているが、これを使用する際は、本体内から
前記コントロールボックス23を取出し、ホースドラム
14からエアーホース15を引出して工場内の任意のエ
アー取出口にホース先端のエアーカプラー16を接続し
て、圧縮空気を供給しつつ、コントロールボックス23
を操作して充填機を所望の場所に移動せしめる。そして
所定の正しい位置に正しい状態で設置した後、前記ビー
ム状の運搬支持杆(キャリアサポート)11, 91を移動式
自動充填機本体から突出伸長させる。突出伸長させる方
法は、前記ハンドル式の他、エアーシリンダー又はモー
ター等による自動式を採用することもできる。
【0036】次に、缶の缶口位置を統一した空缶C
O を、缶口方向を同一位置に統一してパレットPに積付
け、該空缶積みのパレットPをパレット位置決めガイド
11に合せてセットする(図4参照)。この場合、空缶
O を収納した車輪付専用ケースも同様にして用いるこ
とができる。続いて、真空吸着パッド15を支持する横行
運搬板(横行キャリア)14を、突出伸長状態にある運搬
支持杆(キャリアサポート)11上を移動させて、パレッ
ト位置決めガイド11で位置決めされたパレットP上の
空缶CO の真上に移動させる。次いで吸着パッド15を支
持する吸着パッドフレーム16を下降させ、吸着パッド15
を空缶CO の上面にセットし、該吸着パッド15内を真空
にして吸着パッド15と空缶PO を一体化させる。これは
5缶同時に一体化させることができる。次いで空缶PO
は上方に持ち上げられ後退して移動式自動充填機本体の
空缶コンベヤ17上に載置させられる。空缶をパレット
P又は空缶収納ケースから取出す際の吸着パッド15のセ
ット方向は上面だけに限らず缶の外側へのセットも可能
である。又、空缶の取出し個数も5缶単位に限らない。
このパレットP等から空缶PO を取出す方式は前記吸着
パッド方式に限らずロボット等による取出しを用いても
良い。
【0037】空缶コンベヤ17上に5缶同時に一体化さ
れて載置された空缶CO は、ローラーコンベヤによりコ
ンベヤ末端の側方のプッシャー19に側方が対面する位
置に運ばれる。プッシャー19は、空缶コンベヤ17と
直交する間欠コンベヤ18上に間欠的に空缶CO を送り
出す。等間隔の爪を備えた往復動する缶スライダーなど
の間欠コンベヤ18により、空缶CO は等間隔で逐次缶
口検出装置2、予備充填用充填バルブ3、本充填用バル
ブ4、キャップ押込装置6、キャップカシメ装置7から
実缶コンベヤ20の上流端の缶方向転換装置8のそれぞ
れの下方の所定位置に間欠移送される。この際、缶口検
出装置2で、缶口の位置チェックが行われ(駄目な場合
は表示ランプが点灯し警報ブザーが鳴る)、予備充填位
置で充填完了値の約2/3 を充填されて本充填位置で更に
充填が行われデジタル表示器5に表示される。(充填量
が、超過・不足の場合は警報ブザーが鳴り、缶スライダ
ー等の間欠コンベヤ18は停止する。)次いで、キャッ
プ押込装置6でキャップが上方から缶口に押込まれ、キ
ャップカシメ装置7でキャップがかしめられた後、前記
缶方向転換装置8の下の実缶コンベヤ20上に移送され
る。このとき缶ストッパー24は缶の流れの状態により
上昇位置にある。
【0038】缶方向転換位置では、被充填物を充填さ
れ、キャップを取付けられた実缶Cf上に、缶の流れの
状態により缶方向転換装置8から方向転換ガイド81が降
下し、缶ストッパー24は降下し、該方向転換ガイド81
の回転により実缶Cf は回転する。この場合の動作は、
実缶Cf をパレットPに積付けた場合ラベルCl 面が全
面外側に向くように制御される。缶方向転換が行われる
などして積付け後の所定の正しい方向に向い実缶C
f は、実缶コンベヤ20の小径ローラに駆動され実缶コ
ンベヤ20上で5缶(1列)まで貯留される。
【0039】実缶コンベヤ20上に5缶溜まると、実缶
保持運搬器(実缶用キャリア)9が作動し、横行運搬板
(横行キャリア)94が、運搬支持杆(キャリアサポー
ト)91上を移動し、吸着パッドフレームが降下して吸着
パッド95により実缶Cf を吸着後、上昇して 之を持ち
上げた後、実缶Cf を吸着したまま、吸着パッドフレー
ムはパレット位置決めガイド11で位置決めされたパレ
ットP上に移動した後降下し、実缶Cf をパレットPに
積付ける。この際、実缶Cf のラベルはパレット外方に
向いている。積付けの完了したパレットは、フォークリ
フト又は同様の手段で移動式自動充填機から除去され、
次の新しいパレットがセットされる。この際、実缶を積
上げる台は流通用のパレットに代え、他の移動式充填機
の機能を阻害しない形状又は構造のものなら、あらゆる
ものが実缶の積み上げ用台となり得る。また、空パレッ
トは予め予備パレットを用意されていて自動的に供給さ
れても良いし、その都度人手によってセットされても良
い。
【0040】前記実施例では、液状物を空缶に充填する
に際し、2本の充填バルブを用いて予備充填後本充填を
行うようにしたが、之に代え、2段絞り方式のバルブを
使用すれば、1本の充填バルブで予備充填と本充填とを
行うこともできる。また、空缶供給装置及び実缶積付け
装置における真空吸着パッドの昇降も、実施例のシリン
ダーによる方法に代えて、モーター等の回転部材を用い
てホイストのように昇降させることも可能である。さら
に、パレット位置決めガイドも実施例の固定式に代え、
エクチュエーターを用いて可動式に形成することも可能
である。また、実施例では空缶に液状物を充填する場合
の移動式自動充填機について説明したが、液状物を充填
可能な容器であればブロー容器など他の容器でも良く、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の変更が可能
なことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の移動式自動充填
機によれば、移動式台車を備え移動可能としたことか
ら、使用していないときは工場の保管エリアに格納する
ことができてスペースを専有しないため、工場内のスペ
ース効率を上げることができる。また、必要なときに必
要な場所で使用できるため機械の稼働率を上げることが
でき、購入する機械の数も最小限に押えることができ、
投下資金も少くすることができる。また、充填容器であ
る商品の生産の変動に対応して、複数台をフレキシブル
に適用できるので時間ロスや生産工数を減少することが
でき、製品コストを下げることができる。さらに、移動
式のため、従来設備のように空缶供給コンベヤや実缶コ
ンベヤのように工場内の動線を切断するコンベヤを有せ
ず工場管理上画期的にメリットをもたらすことができ
る。また、パレットから機械への容器の供給及び機械か
らパレットへの積付けも自動的に行うことができ、作業
者はその場を離れることができるため他の作業を兼務さ
せたり、一人で複数台の機械(移動式自動充填機)を担
当させることができ、作業の合理化、効率化に寄与する
ことができる。また、機械が移動できるので、被充填物
を保有した液槽の取出口と充填機上との距離を最短にで
きるため、従来の充填設備に比べ被充填液を導く配管を
最短にすることができる。従って粘性の高い被充填液を
充填する場合は配管抵抗が少くなり、作業性を向上させ
る。また、配管を短くできることから、作業終了後の洗
滌を簡単にし、作業時間を短縮することができ、汚染防
止にも有効である。さらに、自動充填設備の設置が容易
なため、新工場にも既設工場にも容易に導入設置でき
る。
【0042】請求項2記載の発明によれば、空容器をパ
レットから容易に取り上げて移動式自動充填機に供給し
たり、実容器を該充填機から容易にパレットに積付ける
ことができる一方、容易に機械を非作動の格納状態とす
ることができる。
【0043】請求項3記載の発明に見れば、移動式自動
充填機自体の底面積を少くして、機械全体をコンパクト
に形成することができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、移動式自動
充填機を移動させるときの台車と床面との摩擦係数を減
らし、極めて少い駆動力で台車の移動を容易に行うこと
ができる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、空缶に液状
物を充填する場合、自動的に安定して充填して缶口にキ
ャップを取付けることのできる空缶専用の移動式液状物
自動充填機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動式液状物自動充填機の非作動
状態の正面図で、移動のためリモコントロールボックス
とエアーカプラーを取出した状態を示す図、
【図2】所定位置に設置した移動式液状物自動充填機の
作動状態を示す正面図、
【図3】リモートコントロールボックスを取出したとき
の非作動状態の本体の平面図、
【図4】空缶を供給して実缶を排出するまでの缶の流れ
を示す平面図、
【図5】リモートコントロールボックス、及びホース、
エアーカプラーを収納した状態を示す本体の側面図であ
る。
【符号の説明】
1…空缶保持運搬器(空缶用キャリア)、 11…運搬支
持杆(キャリアサポート)、 12…昇降シリンダー、
13…昇降ガイド、 14…横行運搬板(横行キャリア)、
15…吸着パッド、 16…吸着パッドフレーム、 2…
缶口検出装置、3…予備充填用充填バルブ、 4…本充
填用充填バルブ、 6…キャップ押込装置、 7…キャ
ップカシメ装置、 8…缶方向転換装置、 81…方向転
換ガイド、9…実缶保持運搬器(実缶用キャリア)、
91…運搬支持杆(キャリアサポート)、 92…昇降シリ
ンダー、 93…昇降ガイド、 94…横行運搬板(横行キ
ャリア)、 95…吸着パッド、 10…ベースフレー
ム、 11…パレット位置決めガイド、 12…エアー
スケート、 13…駆動輪、 14…ホースドラム、1
5…エアーホース、 16…エアーカプラー、 17…
空缶コンベヤ、18…間欠コンベヤ、 19…プッシャ
ー、 20…実缶コンベヤ、 21…制御盤、 22…
ハンドル、 23…リモートコントロールボックス、
24…缶ストッパー、 25…バキュームポンプ、 2
6…台車フレーム、 CO …空缶、 Cf …実缶、 C
l …ラベル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 敏正 兵庫県尼崎市神崎町33番1号関西ペイント 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の空容器を積載したパレットの位置
    決め部を備え、該位置決め部により位置決めした本体外
    側のパレットから逐次所定個数宛空容器を本体より突出
    及び収納自在な容器保持転移手段により保持して本体側
    部に取込んだ後、該容器を逐次液状物充填部に間欠的に
    移送供給する空容器の供給装置と、間欠的に移送供給さ
    れた空容器に液状物を自動定量充填する自動充填装置
    と、液状物を充填された実容器を本体側部に所定個数貯
    留せしめた後、逐次該所定個数宛該容器を本体より突出
    収納自在な容器保持転移手段により保持転移せしめて、
    位置決め部により位置決めされた本体外側の空パレット
    に積載する実容器の積付け装置と、前記各装置を制御す
    る制御盤と、前記各装置及び制御盤を搭載した移動設置
    可能な移動式台車とからなることを特徴とする移動式液
    状物自動充填機。
  2. 【請求項2】容器保持転移手段は、充填機本体に水平方
    向に伸長・収納自在に配設された運搬支持部材と、該運
    搬支持部材に水平方向に移動自在に且つ垂直方向に昇降
    自在に配設された真空吸着パッド等の容器保持部材とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の移動式液状物自
    動充填機。
  3. 【請求項3】空容器の供給装置における空容器の充填部
    への搬入と、実容器の積付け装置における実容器の該充
    填部からの搬出は、夫々充填部における容器移送手段と
    直交するコンベヤにより行うことを特徴とする請求項1
    記載の移動式液状物自動充填機。
  4. 【請求項4】移動式台車は、空気を床面に向け小孔から
    噴出するゴムパットであるエアースケートと、走行駆動
    輪を有する駆動装置と、浮上走行及び降下停止を制御す
    るためのコントロールボックスとを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の移動式液状物自動充填機。
  5. 【請求項5】空容器は空缶であって、缶口検出装置を空
    缶供給装置と自動充填装置との間に備えるとともに、自
    動充填装置は充填バルブに隣接して充填部の下流方向に
    缶の移動ライン上にキャップ押込装置とキャップかしめ
    装置が順次付設されていることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の移動式液状物自動充填機。
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