JPH07256116A - 触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法 - Google Patents
触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法Info
- Publication number
- JPH07256116A JPH07256116A JP6056082A JP5608294A JPH07256116A JP H07256116 A JPH07256116 A JP H07256116A JP 6056082 A JP6056082 A JP 6056082A JP 5608294 A JP5608294 A JP 5608294A JP H07256116 A JPH07256116 A JP H07256116A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal catalyst
- alumina
- catalyst carrier
- washcoat
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 title claims abstract description 25
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 12
- 239000003863 metallic catalyst Substances 0.000 title abstract 8
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 59
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims abstract description 59
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims abstract description 55
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims abstract description 55
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims abstract description 18
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 claims description 112
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 62
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 62
- 229910000510 noble metal Inorganic materials 0.000 claims description 31
- 239000010970 precious metal Substances 0.000 claims description 16
- 238000000746 purification Methods 0.000 abstract description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 7
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 4
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 4
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 3
- 206010040844 Skin exfoliation Diseases 0.000 description 2
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 2
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 2
- 210000002421 cell wall Anatomy 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、触媒コンバータの金属触媒担体と
その製造方法に関し、貴金属触媒を無駄にすることなく
波板と平板の表面にウォッシュコート層を形成し、然
も、ウォッシュコート層の剥離の虞のない触媒コンバー
タの金属触媒担体とその製造方法を提供することを目的
とする。 【構成】 請求項１に係る金属触媒担体は、金属製の波
板と平板とを交互に重ねてなる触媒コンバータの金属触
媒担体に於て、上記波板と平板の接合部近傍の角部に、
貴金属触媒を含有するウォッシュコート溶液より貴金属
触媒成分のみを除去して形成されたアルミナコート溶液
からなるアルミナコート層が形成されると共に、当該ア
ルミナコート層の表面と波板及び平板の表面に、ウォッ
シュコート溶液からなるウォッシュコート層が形成され
たことを特徴とする。
その製造方法に関し、貴金属触媒を無駄にすることなく
波板と平板の表面にウォッシュコート層を形成し、然
も、ウォッシュコート層の剥離の虞のない触媒コンバー
タの金属触媒担体とその製造方法を提供することを目的
とする。 【構成】 請求項１に係る金属触媒担体は、金属製の波
板と平板とを交互に重ねてなる触媒コンバータの金属触
媒担体に於て、上記波板と平板の接合部近傍の角部に、
貴金属触媒を含有するウォッシュコート溶液より貴金属
触媒成分のみを除去して形成されたアルミナコート溶液
からなるアルミナコート層が形成されると共に、当該ア
ルミナコート層の表面と波板及び平板の表面に、ウォッ
シュコート溶液からなるウォッシュコート層が形成され
たことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒コンバータの金属
触媒担体とその製造方法に関する。
触媒担体とその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両排気系には、エンジンから排
出された排気ガスを浄化する触媒コンバータが装着され
ており、昨今では、その触媒担体として金属材料からな
る担体に貴金属触媒を担持させた金属触媒担体が広く用
いられている。
出された排気ガスを浄化する触媒コンバータが装着され
ており、昨今では、その触媒担体として金属材料からな
る担体に貴金属触媒を担持させた金属触媒担体が広く用
いられている。
【０００３】而して、従来、上記金属触媒担体は、金属
製の波板と平板とを交互に重ね、これらを多重に巻回し
て上下方向から押圧することにより、楕円形状のコア部
が形成される。
製の波板と平板とを交互に重ね、これらを多重に巻回し
て上下方向から押圧することにより、楕円形状のコア部
が形成される。
【０００４】そして、このコア部は、貴金属触媒の担持
処理がなされた後、触媒ケーシング内に収容して車両排
気系に装着されるが、従来、貴金属触媒の担持処理とし
ては、図６の如く波板１と平板３の表面に、白金等の貴
金属触媒５を含有するウォッシュコート溶液（本明細書
に於て「ウォッシュコート溶液」とは、γアルミナと添
加剤及び貴金属触媒を成分とする溶液をいう）を塗布し
てウォッシュコート層７と称する薄い塗膜を形成する方
法が広く用いられている。
処理がなされた後、触媒ケーシング内に収容して車両排
気系に装着されるが、従来、貴金属触媒の担持処理とし
ては、図６の如く波板１と平板３の表面に、白金等の貴
金属触媒５を含有するウォッシュコート溶液（本明細書
に於て「ウォッシュコート溶液」とは、γアルミナと添
加剤及び貴金属触媒を成分とする溶液をいう）を塗布し
てウォッシュコート層７と称する薄い塗膜を形成する方
法が広く用いられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図６に示す
ように波板１と平板３にウォッシュコート層７を形成し
た場合、波板１と平板３との接合部近傍の角部８では、
ウォッシュコート層７の肉厚Ａがその他の部位の肉厚Ｂ
に比較して非常に厚くなるという現象が生じていた。
ように波板１と平板３にウォッシュコート層７を形成し
た場合、波板１と平板３との接合部近傍の角部８では、
ウォッシュコート層７の肉厚Ａがその他の部位の肉厚Ｂ
に比較して非常に厚くなるという現象が生じていた。
【０００６】これは、ウォッシュコート層７の形成はコ
ア部をウォッシュコート溶液に浸漬して行うが、表面張
力の関係上、角部８に液溜りが生じてしまうことに起因
している。そして、斯様にウォッシュコート溶液が角部
８で液溜りを起こしてしまうと、貴金属触媒５が角部８
で不必要に使用されることになり、白金等の貴金属触媒
５が極めて高価なことからコスト面で不都合であった。
ア部をウォッシュコート溶液に浸漬して行うが、表面張
力の関係上、角部８に液溜りが生じてしまうことに起因
している。そして、斯様にウォッシュコート溶液が角部
８で液溜りを起こしてしまうと、貴金属触媒５が角部８
で不必要に使用されることになり、白金等の貴金属触媒
５が極めて高価なことからコスト面で不都合であった。
【０００７】又、一般に排気ガスの流下に於て、角部８
へはガス拡散が殆どなく、角部８はたとえ液溜りが生じ
ていなくとも触媒活性は殆ど期待できない箇所であっ
た。一方、実開平３−６６６３９号公報には、図７に示
すように波板１と平板３とにセラミックス系接着剤をコ
ーティングし、このコーティング層４にウォッシュコー
ト層６を形成した触媒コンバータの金属触媒担体が開示
されている 而して、斯かる金属触媒担体にあっては、角部８を接着
剤で充填するので、上述した問題は解決されているが、
この従来例は波板１と平板３の固定を目的としたもので
あるので接着剤の塗布量の考慮がなされてなく、そのた
め、角部８の充填のみならず、塗布を必要としないセル
壁部にまで接着剤が塗布されてコーティング層４が形成
されていた。
へはガス拡散が殆どなく、角部８はたとえ液溜りが生じ
ていなくとも触媒活性は殆ど期待できない箇所であっ
た。一方、実開平３−６６６３９号公報には、図７に示
すように波板１と平板３とにセラミックス系接着剤をコ
ーティングし、このコーティング層４にウォッシュコー
ト層６を形成した触媒コンバータの金属触媒担体が開示
されている 而して、斯かる金属触媒担体にあっては、角部８を接着
剤で充填するので、上述した問題は解決されているが、
この従来例は波板１と平板３の固定を目的としたもので
あるので接着剤の塗布量の考慮がなされてなく、そのた
め、角部８の充填のみならず、塗布を必要としないセル
壁部にまで接着剤が塗布されてコーティング層４が形成
されていた。
【０００８】この結果、後に施すウォッシュコート層６
と相俟って、セル壁部に形成される被膜厚が厚くなり、
排気の圧力損失を増大させる虞がある。又、この被膜厚
の増大を防止するために上記ウォッシュコート層６の膜
厚を減ずると、ウォッシュコート層６が薄くなりすぎて
貴金属の含有量が相対的に不足し浄化効果が減少すると
共に、塗膜強度が低下して使用に伴い剥離するという虞
もあった。
と相俟って、セル壁部に形成される被膜厚が厚くなり、
排気の圧力損失を増大させる虞がある。又、この被膜厚
の増大を防止するために上記ウォッシュコート層６の膜
厚を減ずると、ウォッシュコート層６が薄くなりすぎて
貴金属の含有量が相対的に不足し浄化効果が減少すると
共に、塗膜強度が低下して使用に伴い剥離するという虞
もあった。
【０００９】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、角部の充填量及びその後に施すウォッシュコート溶
液の塗布量を最適にすることにより、貴金属触媒を無駄
にすることなく波板と平板の表面にウォッシュコート層
を形成し、然も、ウォッシュコート層の剥離の虞のない
触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
で、角部の充填量及びその後に施すウォッシュコート溶
液の塗布量を最適にすることにより、貴金属触媒を無駄
にすることなく波板と平板の表面にウォッシュコート層
を形成し、然も、ウォッシュコート層の剥離の虞のない
触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項１に係る発明は、金属製の波板と平板とを交
互に重ねてなる触媒コンバータの金属触媒担体に於て、
上記波板と平板の接合部近傍の角部に、貴金属触媒を含
有するウォッシュコート溶液より貴金属触媒成分のみを
除去して形成されたアルミナコート溶液からなるアルミ
ナコート層が形成されると共に、当該アルミナコート層
の表面と波板及び平板の表面に、ウォッシュコート溶液
からなるウォッシュコート層が形成されたことを特徴と
する。
め、請求項１に係る発明は、金属製の波板と平板とを交
互に重ねてなる触媒コンバータの金属触媒担体に於て、
上記波板と平板の接合部近傍の角部に、貴金属触媒を含
有するウォッシュコート溶液より貴金属触媒成分のみを
除去して形成されたアルミナコート溶液からなるアルミ
ナコート層が形成されると共に、当該アルミナコート層
の表面と波板及び平板の表面に、ウォッシュコート溶液
からなるウォッシュコート層が形成されたことを特徴と
する。
【００１１】そして、請求項２は、請求項１に係る金属
触媒担体に於て、アルミナコート層を、全被膜溶液塗布
量の１０〜４０％の塗布量で形成したものである。又、
請求項３に係る触媒コンバータの金属触媒担体の製造方
法は、金属製の波板と平板とを交互に重ねて楕円形状の
コア部を形成した後、波板と平板の接合部近傍の角部
に、貴金属触媒を含有するウォッシュコート溶液より貴
金属触媒成分のみを除去して形成されたアルミナコート
溶液を塗布してアルミナコート層を形成し、次いで、当
該アルミナコート層の表面と波板及び平板の表面に、ウ
ォッシュコート溶液を塗布してウォッシュコート層を形
成することを特徴とする。
触媒担体に於て、アルミナコート層を、全被膜溶液塗布
量の１０〜４０％の塗布量で形成したものである。又、
請求項３に係る触媒コンバータの金属触媒担体の製造方
法は、金属製の波板と平板とを交互に重ねて楕円形状の
コア部を形成した後、波板と平板の接合部近傍の角部
に、貴金属触媒を含有するウォッシュコート溶液より貴
金属触媒成分のみを除去して形成されたアルミナコート
溶液を塗布してアルミナコート層を形成し、次いで、当
該アルミナコート層の表面と波板及び平板の表面に、ウ
ォッシュコート溶液を塗布してウォッシュコート層を形
成することを特徴とする。
【００１２】
【作用】請求項１及び請求項２に係る金属触媒担体によ
れば、排気ガスの熱でウォッシュコート層の金属触媒の
触媒活性が高められて排気ガスの浄化を行う。そして、
触媒活性が殆ど期待できない角部には、貴金属触媒を含
有しないアルミナコート層が形成されて、貴金属触媒の
無駄が解消されることとなる。
れば、排気ガスの熱でウォッシュコート層の金属触媒の
触媒活性が高められて排気ガスの浄化を行う。そして、
触媒活性が殆ど期待できない角部には、貴金属触媒を含
有しないアルミナコート層が形成されて、貴金属触媒の
無駄が解消されることとなる。
【００１３】そして、請求項３に係る金属触媒担体の製
造方法によれば、波板と平板の接合部近傍の角部に貴金
属触媒を含有しないアルミナコート溶液を塗布してアル
ミナコート層を形成し、次いで、当該アルミナコート層
の表面と波板及び平板の表面に、ウォッシュコート溶液
を塗布してウォッシュコート層を形成することによっ
て、高価な貴金属触媒を無駄にせずに金属触媒担体が製
造されることとなる。
造方法によれば、波板と平板の接合部近傍の角部に貴金
属触媒を含有しないアルミナコート溶液を塗布してアル
ミナコート層を形成し、次いで、当該アルミナコート層
の表面と波板及び平板の表面に、ウォッシュコート溶液
を塗布してウォッシュコート層を形成することによっ
て、高価な貴金属触媒を無駄にせずに金属触媒担体が製
造されることとなる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明するが、本実施例は、乗用車の床下に設置される触
媒コンバータの触媒担体に適用されたもので、具体的に
は２．０〜２．６リットルエンジン用の１．３リットル
の触媒担体である。
説明するが、本実施例は、乗用車の床下に設置される触
媒コンバータの触媒担体に適用されたもので、具体的に
は２．０〜２．６リットルエンジン用の１．３リットル
の触媒担体である。
【００１５】図１は請求項１及び請求項２に記載した発
明の一実施例に係る金属触媒担体の要部拡大断面図で、
本実施例に係る金属触媒担体９は、図２に示すように波
板１１と平板１３を交互に重ねてこれらを多重に巻回し
た後、上下方向から押圧して楕円形状に形成されてい
る。
明の一実施例に係る金属触媒担体の要部拡大断面図で、
本実施例に係る金属触媒担体９は、図２に示すように波
板１１と平板１３を交互に重ねてこれらを多重に巻回し
た後、上下方向から押圧して楕円形状に形成されてい
る。
【００１６】そして、従来、この種の金属触媒担体に於
て、図６の如くウォッシュコート溶液を塗布してウォッ
シュコート層を形成するには、一般に触媒担体１リット
ル当たり２００ｇのウォッシュコート溶液を基準として
いる。そのため、１．３リットルの金属触媒担体では、
全被膜溶液塗布量として２６０ｇのウォッシュコート溶
液が必要となる。従って、そのうち仮に１％が貴金属触
媒とすると、２．６ｇの貴金属触媒がウォッシュコート
溶液中に含有されていることとなる。
て、図６の如くウォッシュコート溶液を塗布してウォッ
シュコート層を形成するには、一般に触媒担体１リット
ル当たり２００ｇのウォッシュコート溶液を基準として
いる。そのため、１．３リットルの金属触媒担体では、
全被膜溶液塗布量として２６０ｇのウォッシュコート溶
液が必要となる。従って、そのうち仮に１％が貴金属触
媒とすると、２．６ｇの貴金属触媒がウォッシュコート
溶液中に含有されていることとなる。
【００１７】然し、既述したように角部へはガス拡散が
殆どなく触媒活性は殆ど期待できず、フィレットとして
ウォッシュコートが凝縮し貴金属触媒が埋没してしまう
箇所であるため貴金属触媒が無駄になっていた。
殆どなく触媒活性は殆ど期待できず、フィレットとして
ウォッシュコートが凝縮し貴金属触媒が埋没してしまう
箇所であるため貴金属触媒が無駄になっていた。
【００１８】ところが、本実施例では、図１に示すよう
に波板１１と平板１３の接合部近傍の角部１５には、ア
ルミナコート溶液によってアルミナコート層１７が形成
されている。このアルミナコート溶液は、貴金属触媒を
含有するウォッシュコート溶液から貴金属触媒成分のみ
を除去した溶液で、γアルミナと添加剤を成分としてい
る。そして、当該アルミナコート層１７の表面と波板１
１及び平板１３の表面に、貴金属触媒１９を含有するウ
ォッシュコート溶液によってウォッシュコート層２１が
均一の厚みで形成されている。
に波板１１と平板１３の接合部近傍の角部１５には、ア
ルミナコート溶液によってアルミナコート層１７が形成
されている。このアルミナコート溶液は、貴金属触媒を
含有するウォッシュコート溶液から貴金属触媒成分のみ
を除去した溶液で、γアルミナと添加剤を成分としてい
る。そして、当該アルミナコート層１７の表面と波板１
１及び平板１３の表面に、貴金属触媒１９を含有するウ
ォッシュコート溶液によってウォッシュコート層２１が
均一の厚みで形成されている。
【００１９】而して、上記アルミナコート層１７は、金
属触媒担体９への全被膜溶液塗布量２６０ｇの１０％に
当たる２６ｇのアルミナコート溶液で形成され、そし
て、ウォッシュコート層２１は、全被膜溶液塗布量２６
０ｇの残りの９０％に当たる２３４ｇのウォッシュコー
ト溶液で形成されている。
属触媒担体９への全被膜溶液塗布量２６０ｇの１０％に
当たる２６ｇのアルミナコート溶液で形成され、そし
て、ウォッシュコート層２１は、全被膜溶液塗布量２６
０ｇの残りの９０％に当たる２３４ｇのウォッシュコー
ト溶液で形成されている。
【００２０】即ち、本実施例では、触媒活性が殆ど期待
できない角部１５に、ウォッシュコート溶液に代えアル
ミナコート溶液を塗布してアルミナコート層１７を形成
することにより貴金属触媒１９の無駄を解消したもの
で、ウォッシュコート層２１を形成する２３４ｇのウォ
ッシュコート溶液の貴金属触媒１９の含有量は２．３４
ｇとなり、従来に比し１０％の貴金属触媒１９が削減さ
れることとなる。
できない角部１５に、ウォッシュコート溶液に代えアル
ミナコート溶液を塗布してアルミナコート層１７を形成
することにより貴金属触媒１９の無駄を解消したもの
で、ウォッシュコート層２１を形成する２３４ｇのウォ
ッシュコート溶液の貴金属触媒１９の含有量は２．３４
ｇとなり、従来に比し１０％の貴金属触媒１９が削減さ
れることとなる。
【００２１】そして、図４は金属触媒担体９と従来の金
属触媒担体との昇温活性試験の試験結果を表すグラフ
で、縦軸は転化率（一酸化炭素の浄化率）、横軸は温度
を表し、図中、 □ 標準；全被膜溶液塗布量２６０ｇのウォッシュコー
ト溶液を用いてウォッシュコート層を波板と平板の表面
に形成した従来の１．３リットルの金属触媒担体 ＋１０％；全被膜溶液塗布量２６０ｇの１０％に当たる
２６ｇのアルミナコート溶液でアルミナコート層１７を
角部１５に形成し、全被膜溶液塗布量２６０ｇの残りの
９０％に当たる２３４ｇのウォッシュコート溶液でウォ
ッシュコート層２１を形成した１．３リットルの金属触
媒担体で、標準に比し１０％貴金属触媒が削減されたも
の ◇２０％；全被膜溶液塗布量２６０ｇの２０％に当たる
５２ｇのアルミナコート溶液でアルミナコート層１７を
角部１５に形成し、全被膜溶液塗布量２６０ｇの残りの
８０％に当たる２０８ｇのウォッシュコート溶液でウォ
ッシュコート層２１を形成した１．３リットルの金属触
媒担体で、標準に比し２０％貴金属触媒が削減されたも
の △４０％；全被膜溶液塗布量２６０ｇの４０％に当たる
１０４ｇのアルミナコート溶液でアルミナコート層１７
を角部１５に形成し、全被膜溶液塗布量２６０ｇの残り
の６０％に当たる１５６ｇのウォッシュコート溶液でウ
ォッシュコート層２１を形成した１．３リットルの金属
触媒担体で、標準に比し４０％貴金属触媒が削減された
もの の試験結果を示す。
属触媒担体との昇温活性試験の試験結果を表すグラフ
で、縦軸は転化率（一酸化炭素の浄化率）、横軸は温度
を表し、図中、 □ 標準；全被膜溶液塗布量２６０ｇのウォッシュコー
ト溶液を用いてウォッシュコート層を波板と平板の表面
に形成した従来の１．３リットルの金属触媒担体 ＋１０％；全被膜溶液塗布量２６０ｇの１０％に当たる
２６ｇのアルミナコート溶液でアルミナコート層１７を
角部１５に形成し、全被膜溶液塗布量２６０ｇの残りの
９０％に当たる２３４ｇのウォッシュコート溶液でウォ
ッシュコート層２１を形成した１．３リットルの金属触
媒担体で、標準に比し１０％貴金属触媒が削減されたも
の ◇２０％；全被膜溶液塗布量２６０ｇの２０％に当たる
５２ｇのアルミナコート溶液でアルミナコート層１７を
角部１５に形成し、全被膜溶液塗布量２６０ｇの残りの
８０％に当たる２０８ｇのウォッシュコート溶液でウォ
ッシュコート層２１を形成した１．３リットルの金属触
媒担体で、標準に比し２０％貴金属触媒が削減されたも
の △４０％；全被膜溶液塗布量２６０ｇの４０％に当たる
１０４ｇのアルミナコート溶液でアルミナコート層１７
を角部１５に形成し、全被膜溶液塗布量２６０ｇの残り
の６０％に当たる１５６ｇのウォッシュコート溶液でウ
ォッシュコート層２１を形成した１．３リットルの金属
触媒担体で、標準に比し４０％貴金属触媒が削減された
もの の試験結果を示す。
【００２２】而して、図４のグラフによれば、標準に比
し貴金属触媒１９を１０％，２０％削減した金属触媒担
体９でも、標準の金属触媒担体と略同様な転化率が得ら
れることが明らかである。
し貴金属触媒１９を１０％，２０％削減した金属触媒担
体９でも、標準の金属触媒担体と略同様な転化率が得ら
れることが明らかである。
【００２３】但、従来では、波板と平板の表面にウォッ
シュコート層を１層形成するのに対し、本実施例では、
角部１５に先ずアルミナコート層１７を形成し、次いで
ウォッシュコート層２１をアルミナコート層１７と波板
１１，平板１３の表面に形成するため、従来に比し若干
工数が増加する。
シュコート層を１層形成するのに対し、本実施例では、
角部１５に先ずアルミナコート層１７を形成し、次いで
ウォッシュコート層２１をアルミナコート層１７と波板
１１，平板１３の表面に形成するため、従来に比し若干
工数が増加する。
【００２４】そこで、斯かる実情に鑑み、本実施例は、
貴金属触媒１９を標準に比し１０％以上削減しても金属
触媒担体９の転化率は大きな影響を受けないという図４
の試験結果から、貴金属触媒１９を削減したコスト低下
と、製作工数増加によるコスト上昇を鑑みて、両者を相
殺した総コストで利益となる分岐点が１０％であること
を見い出して、貴金属触媒１９の削減量の下限を１０％
とした。
貴金属触媒１９を標準に比し１０％以上削減しても金属
触媒担体９の転化率は大きな影響を受けないという図４
の試験結果から、貴金属触媒１９を削減したコスト低下
と、製作工数増加によるコスト上昇を鑑みて、両者を相
殺した総コストで利益となる分岐点が１０％であること
を見い出して、貴金属触媒１９の削減量の下限を１０％
とした。
【００２５】又、貴金属触媒１９の削減量の上限として
は、図４から明らかなように標準に比し貴金属触媒を４
０％削減しても、５０％の転化率は３００℃以下の２９
２℃で達成することが可能であるし、９０％の転化率も
３２５℃で達成し、それ以上の温度域で９０％の転化率
を維持することができ触媒コンバータの金属触媒担体と
して十分実用に供することができることが判明したので
４０％とした。
は、図４から明らかなように標準に比し貴金属触媒を４
０％削減しても、５０％の転化率は３００℃以下の２９
２℃で達成することが可能であるし、９０％の転化率も
３２５℃で達成し、それ以上の温度域で９０％の転化率
を維持することができ触媒コンバータの金属触媒担体と
して十分実用に供することができることが判明したので
４０％とした。
【００２６】そこで、標準に対してウォッシュコート溶
液を、言い換えれば貴金属触媒１９を１０％，２０％，
４０％削減した金属触媒担体９に於ける上述した転化率
の試験結果とコストメリットとを勘案し、本発明に係る
金属触媒担体は、上記実施例を始めとして、アルミナコ
ート層１７を金属触媒担体９への全被膜溶液塗布量の１
０〜４０％に当たる塗布量で形成し、そして、ウォッシ
ュコート層２１を全被膜溶液塗布量の９０〜６０％に当
たるウォッシュコート溶液で形成して、貴金属触媒１９
を標準に比し１０〜４０％削減する範囲が採用される。
液を、言い換えれば貴金属触媒１９を１０％，２０％，
４０％削減した金属触媒担体９に於ける上述した転化率
の試験結果とコストメリットとを勘案し、本発明に係る
金属触媒担体は、上記実施例を始めとして、アルミナコ
ート層１７を金属触媒担体９への全被膜溶液塗布量の１
０〜４０％に当たる塗布量で形成し、そして、ウォッシ
ュコート層２１を全被膜溶液塗布量の９０〜６０％に当
たるウォッシュコート溶液で形成して、貴金属触媒１９
を標準に比し１０〜４０％削減する範囲が採用される。
【００２７】而して、上記金属触媒担体９は、以下に述
べる請求項３の製造方法の一実施例によって製造され
る。先ず、図２に示すように金属製の波板１１と平板１
３を交互に重ね、これらを多重に巻回した後、上下方向
から押圧することによって図３の如き楕円形状のコア部
２３を形成する。尚、従来と同様、波板１１と平板１３
との相対移動を防止するため、波板１１と平板１３との
当接部を部分的に点溶接する。
べる請求項３の製造方法の一実施例によって製造され
る。先ず、図２に示すように金属製の波板１１と平板１
３を交互に重ね、これらを多重に巻回した後、上下方向
から押圧することによって図３の如き楕円形状のコア部
２３を形成する。尚、従来と同様、波板１１と平板１３
との相対移動を防止するため、波板１１と平板１３との
当接部を部分的に点溶接する。
【００２８】次いで、図５に示すようにコア部２３の一
方の端部に楕円筒状のカバー部材２５を装着した後、こ
れを減圧容器２７のスクリーン２９上に配置する。そし
て、カバー部材２５内に先ずアルミナコート溶液を入
れ、排気ポンプ３１で下方からアルミナコート溶液を吸
引する。
方の端部に楕円筒状のカバー部材２５を装着した後、こ
れを減圧容器２７のスクリーン２９上に配置する。そし
て、カバー部材２５内に先ずアルミナコート溶液を入
れ、排気ポンプ３１で下方からアルミナコート溶液を吸
引する。
【００２９】すると、吸引されたアルミナコート溶液
は、表面張力により角部１５で液溜りを起こして当該角
部１５にアルミナコート層１７が形成される。そして、
このとき、調整バルブ３３で排気ポンプ３１の吸引力を
調整することによってアルミナコート溶液の塗布量が調
節される。又、全被膜溶液塗布量の１０〜４０％に当た
るアルミナコート溶液は、表面張力の作用で殆ど角部１
５に溜まり波板１１や平板１３の表面には殆ど付着する
ことがない。
は、表面張力により角部１５で液溜りを起こして当該角
部１５にアルミナコート層１７が形成される。そして、
このとき、調整バルブ３３で排気ポンプ３１の吸引力を
調整することによってアルミナコート溶液の塗布量が調
節される。又、全被膜溶液塗布量の１０〜４０％に当た
るアルミナコート溶液は、表面張力の作用で殆ど角部１
５に溜まり波板１１や平板１３の表面には殆ど付着する
ことがない。
【００３０】そして、斯様に角部１５にアルミナコート
層１７が形成された後、同様にカバー部材２５内にウォ
ッシュコート溶液を入れて、調整バルブ３３で排気ポン
プ３１の吸引力を調整し乍らウォッシュコート溶液を排
気ポンプ３１で下方から吸引すれば、図１の如くウォッ
シュコート層２１がアルミナコート層１７と波板１１及
び平板１３の表面に形成されて、本実施例に係る金属触
媒担体９が製造されることとなる。
層１７が形成された後、同様にカバー部材２５内にウォ
ッシュコート溶液を入れて、調整バルブ３３で排気ポン
プ３１の吸引力を調整し乍らウォッシュコート溶液を排
気ポンプ３１で下方から吸引すれば、図１の如くウォッ
シュコート層２１がアルミナコート層１７と波板１１及
び平板１３の表面に形成されて、本実施例に係る金属触
媒担体９が製造されることとなる。
【００３１】本実施例に係る金属触媒担体９はこのよう
に構成されているから、斯かる金属触媒担体９を触媒ケ
ーシング内に収容して車両排気系に装着すれば、排気ガ
スの熱でウォッシュコート層２１の金属触媒１９の触媒
活性が高められて排気ガスの浄化を行う。そして、触媒
活性が殆ど期待できない角部１５にはアルミナコート層
１７が形成されて、貴金属触媒１９の無駄が解消される
こととなる。
に構成されているから、斯かる金属触媒担体９を触媒ケ
ーシング内に収容して車両排気系に装着すれば、排気ガ
スの熱でウォッシュコート層２１の金属触媒１９の触媒
活性が高められて排気ガスの浄化を行う。そして、触媒
活性が殆ど期待できない角部１５にはアルミナコート層
１７が形成されて、貴金属触媒１９の無駄が解消される
こととなる。
【００３２】このように、本実施例に係る金属触媒担体
９は、触媒活性が殆ど期待できない角部１５に、ウォッ
シュコート溶液に代えアルミナコート溶液を塗布してア
ルミナコート層１７を形成すると共に、従来の金属触媒
担体と同様な排気ガスの浄化作用を維持し得る限度でウ
ォッシュコート溶液の貴金属触媒１９の含有量を削減し
てウォッシュコート層２１を形成したので、本実施例に
よれば、従来に比し触媒コストを大幅に低下させること
ができる利点を有する。
９は、触媒活性が殆ど期待できない角部１５に、ウォッ
シュコート溶液に代えアルミナコート溶液を塗布してア
ルミナコート層１７を形成すると共に、従来の金属触媒
担体と同様な排気ガスの浄化作用を維持し得る限度でウ
ォッシュコート溶液の貴金属触媒１９の含有量を削減し
てウォッシュコート層２１を形成したので、本実施例に
よれば、従来に比し触媒コストを大幅に低下させること
ができる利点を有する。
【００３３】そして、本実施例によれば、アルミナコー
ト層１７とウォッシュコート層２１は金属触媒１９の有
無を除いて同一成分であるから、両コート層１７，２１
は互いに強固に接合するので剥離する虞もない。
ト層１７とウォッシュコート層２１は金属触媒１９の有
無を除いて同一成分であるから、両コート層１７，２１
は互いに強固に接合するので剥離する虞もない。
【００３４】又、本実施例に係る金属触媒担体９の製造
方法によれば、上述したように角部１５に貴金属触媒１
９を含有しないアルミナコート溶液によってアルミナコ
ート層１７を形成すると共に、当該アルミナコート層１
７の表面と波板１１及び平板１３の表面に、従来と同様
な排気ガスの浄化作用を維持し得る限度で貴金属触媒１
９の含有量を削減したウォッシュコート溶液でウォッシ
ュコート層２１を形成したので、高価な貴金属触媒１９
を無駄にせずに金属触媒担体９を形成することができる
こととなった。
方法によれば、上述したように角部１５に貴金属触媒１
９を含有しないアルミナコート溶液によってアルミナコ
ート層１７を形成すると共に、当該アルミナコート層１
７の表面と波板１１及び平板１３の表面に、従来と同様
な排気ガスの浄化作用を維持し得る限度で貴金属触媒１
９の含有量を削減したウォッシュコート溶液でウォッシ
ュコート層２１を形成したので、高価な貴金属触媒１９
を無駄にせずに金属触媒担体９を形成することができる
こととなった。
【００３５】尚、上記実施例に於ける平板１３として、
山の高さが波板１１より十分小さい小波付きの平板を用
いてもよい。
山の高さが波板１１より十分小さい小波付きの平板を用
いてもよい。
【００３６】
【発明の効果】以上述べたように、請求項１に係る触媒
コンバータの金属触媒担体によれば、触媒活性が殆ど期
待できない角部に、ウォッシュコート溶液に代え、貴金
属触媒を含有するウォッシュコート溶液から貴金属触媒
成分のみを除去して形成されたアルミナコート溶液を塗
布してアルミナコート層を形成するので、従来に比し触
媒コストを低下させることができる利点を有する。
コンバータの金属触媒担体によれば、触媒活性が殆ど期
待できない角部に、ウォッシュコート溶液に代え、貴金
属触媒を含有するウォッシュコート溶液から貴金属触媒
成分のみを除去して形成されたアルミナコート溶液を塗
布してアルミナコート層を形成するので、従来に比し触
媒コストを低下させることができる利点を有する。
【００３７】そして、請求項２に係る金属触媒担体で
は、従来の金属触媒担体と同様な排気ガスの浄化作用を
維持し得る限度でウォッシュコート層の貴金属触媒の含
有量を削減したので、請求項１の金属触媒担体に比し触
媒コストを更に低下させることが可能である。
は、従来の金属触媒担体と同様な排気ガスの浄化作用を
維持し得る限度でウォッシュコート層の貴金属触媒の含
有量を削減したので、請求項１の金属触媒担体に比し触
媒コストを更に低下させることが可能である。
【００３８】又、請求項３に係る金属触媒担体の製造方
法によれば、高価な貴金属触媒を無駄にせずに触媒コン
バータの金属触媒担体を形成することが可能となった。
法によれば、高価な貴金属触媒を無駄にせずに触媒コン
バータの金属触媒担体を形成することが可能となった。
【図１】請求項１及び請求項２に記載した発明の一実施
例に係る金属触媒担体の要部拡大断面図である。
例に係る金属触媒担体の要部拡大断面図である。
【図２】金属触媒担体の製造方法の一工程を示す斜視図
である。
である。
【図３】コア部の斜視図である。
【図４】昇温活性試験の試験結果を示すグラフである。
【図５】請求項３に係る金属触媒担体の製造方法の一工
程の概略図である。
程の概略図である。
【図６】従来の金属触媒担体の要部拡大断面図である。
【図７】従来の他の金属触媒担体の要部拡大断面図であ
る。
る。
９ 金属触媒担体 １１ 波板 １３ 平板 １５ 角部 １７ アルミナコート層 １９ 金属触媒 ２１ ウォッシュコート層 ２３ コア部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２１Ｄ 47/00 Ｃ
Claims (3)
- 【請求項１】 金属製の波板（１１）と平板（１３）と
を交互に重ねてなる触媒コンバータの金属触媒担体に於
て、上記波板（１１）と平板（１３）の接合部近傍の角
部（１５）に、貴金属触媒を含有するウォッシュコート
溶液より貴金属触媒成分のみを除去して形成されたアル
ミナコート溶液からなるアルミナコート層（１７）が形
成されると共に、当該アルミナコート層（１７）の表面
と波板（１１）及び平板（１３）の表面に、ウォッシュ
コート溶液からなるウォッシュコート層（２１）が形成
されたことを特徴とする触媒コンバータの金属触媒担
体。 - 【請求項２】 アルミナコート層（１７）は、全被膜溶
液塗布量の１０〜４０％の塗布量で形成されていること
を特徴とする請求項１記載の触媒コンバータの金属触媒
担体。 - 【請求項３】 金属製の波板（１１）と平板（１３）と
を交互に重ねて楕円形状のコア部（２３）を形成した
後、波板（１１）と平板（１３）の接合部近傍の角部
（１５）に、貴金属触媒を含有するウォッシュコート溶
液より貴金属触媒成分のみを除去して形成されたアルミ
ナコート溶液を塗布してアルミナコート層（１７）を形
成し、次いで、当該アルミナコート層（１７）の表面と
波板（１１）及び平板（１３）の表面に、ウォッシュコ
ート溶液を塗布してウォッシュコート層（２１）を形成
することを特徴とする触媒コンバータの金属触媒担体の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6056082A JPH07256116A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6056082A JPH07256116A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256116A true JPH07256116A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13017171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6056082A Pending JPH07256116A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07256116A (ja) |
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012524652A (ja) * | 2009-04-22 | 2012-10-18 | エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング | コーティングされたハニカム体を製造するための方法 |
| WO2013028575A1 (en) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Sdc Materials Inc. | Coated substrates for use in catalysis and catalytic converters and methods of coating substrates with washcoat compositions |
| US8859035B1 (en) | 2009-12-15 | 2014-10-14 | SDCmaterials, Inc. | Powder treatment for enhanced flowability |
| US8865611B2 (en) | 2009-12-15 | 2014-10-21 | SDCmaterials, Inc. | Method of forming a catalyst with inhibited mobility of nano-active material |
| US8893651B1 (en) | 2007-05-11 | 2014-11-25 | SDCmaterials, Inc. | Plasma-arc vaporization chamber with wide bore |
| US9089840B2 (en) | 2007-10-15 | 2015-07-28 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play oxide catalysts |
| US9126191B2 (en) | 2009-12-15 | 2015-09-08 | SDCmaterials, Inc. | Advanced catalysts for automotive applications |
| US9149797B2 (en) | 2009-12-15 | 2015-10-06 | SDCmaterials, Inc. | Catalyst production method and system |
| US9156025B2 (en) | 2012-11-21 | 2015-10-13 | SDCmaterials, Inc. | Three-way catalytic converter using nanoparticles |
| US9216406B2 (en) | 2011-02-23 | 2015-12-22 | SDCmaterials, Inc. | Wet chemical and plasma methods of forming stable PtPd catalysts |
| US9427732B2 (en) | 2013-10-22 | 2016-08-30 | SDCmaterials, Inc. | Catalyst design for heavy-duty diesel combustion engines |
| US9511352B2 (en) | 2012-11-21 | 2016-12-06 | SDCmaterials, Inc. | Three-way catalytic converter using nanoparticles |
| US9517448B2 (en) | 2013-10-22 | 2016-12-13 | SDCmaterials, Inc. | Compositions of lean NOx trap (LNT) systems and methods of making and using same |
| US9522388B2 (en) | 2009-12-15 | 2016-12-20 | SDCmaterials, Inc. | Pinning and affixing nano-active material |
| US9586179B2 (en) | 2013-07-25 | 2017-03-07 | SDCmaterials, Inc. | Washcoats and coated substrates for catalytic converters and methods of making and using same |
| US9687811B2 (en) | 2014-03-21 | 2017-06-27 | SDCmaterials, Inc. | Compositions for passive NOx adsorption (PNA) systems and methods of making and using same |
| WO2020195237A1 (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | サクラ工業株式会社 | 触媒層形成資材及び触媒装置構成資材及び触媒装置並びにこれらの製造方法 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP6056082A patent/JPH07256116A/ja active Pending
Cited By (46)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9132404B2 (en) | 2005-04-19 | 2015-09-15 | SDCmaterials, Inc. | Gas delivery system with constant overpressure relative to ambient to system with varying vacuum suction |
| US9023754B2 (en) | 2005-04-19 | 2015-05-05 | SDCmaterials, Inc. | Nano-skeletal catalyst |
| US9719727B2 (en) | 2005-04-19 | 2017-08-01 | SDCmaterials, Inc. | Fluid recirculation system for use in vapor phase particle production system |
| US9599405B2 (en) | 2005-04-19 | 2017-03-21 | SDCmaterials, Inc. | Highly turbulent quench chamber |
| US9216398B2 (en) | 2005-04-19 | 2015-12-22 | SDCmaterials, Inc. | Method and apparatus for making uniform and ultrasmall nanoparticles |
| US8906316B2 (en) | 2007-05-11 | 2014-12-09 | SDCmaterials, Inc. | Fluid recirculation system for use in vapor phase particle production system |
| US8893651B1 (en) | 2007-05-11 | 2014-11-25 | SDCmaterials, Inc. | Plasma-arc vaporization chamber with wide bore |
| US8956574B2 (en) | 2007-05-11 | 2015-02-17 | SDCmaterials, Inc. | Gas delivery system with constant overpressure relative to ambient to system with varying vacuum suction |
| US9592492B2 (en) | 2007-10-15 | 2017-03-14 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play oxide catalysts |
| US9302260B2 (en) | 2007-10-15 | 2016-04-05 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play metal catalysts |
| US9597662B2 (en) | 2007-10-15 | 2017-03-21 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play metal compound catalysts |
| US9737878B2 (en) | 2007-10-15 | 2017-08-22 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play metal catalysts |
| US9089840B2 (en) | 2007-10-15 | 2015-07-28 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play oxide catalysts |
| US9186663B2 (en) | 2007-10-15 | 2015-11-17 | SDCmaterials, Inc. | Method and system for forming plug and play metal compound catalysts |
| JP2012524652A (ja) * | 2009-04-22 | 2012-10-18 | エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング | コーティングされたハニカム体を製造するための方法 |
| US9308524B2 (en) | 2009-12-15 | 2016-04-12 | SDCmaterials, Inc. | Advanced catalysts for automotive applications |
| US8859035B1 (en) | 2009-12-15 | 2014-10-14 | SDCmaterials, Inc. | Powder treatment for enhanced flowability |
| US9533289B2 (en) | 2009-12-15 | 2017-01-03 | SDCmaterials, Inc. | Advanced catalysts for automotive applications |
| US9126191B2 (en) | 2009-12-15 | 2015-09-08 | SDCmaterials, Inc. | Advanced catalysts for automotive applications |
| US9149797B2 (en) | 2009-12-15 | 2015-10-06 | SDCmaterials, Inc. | Catalyst production method and system |
| US8992820B1 (en) | 2009-12-15 | 2015-03-31 | SDCmaterials, Inc. | Fracture toughness of ceramics |
| US9522388B2 (en) | 2009-12-15 | 2016-12-20 | SDCmaterials, Inc. | Pinning and affixing nano-active material |
| US8932514B1 (en) | 2009-12-15 | 2015-01-13 | SDCmaterials, Inc. | Fracture toughness of glass |
| US9332636B2 (en) | 2009-12-15 | 2016-05-03 | SDCmaterials, Inc. | Sandwich of impact resistant material |
| US8906498B1 (en) | 2009-12-15 | 2014-12-09 | SDCmaterials, Inc. | Sandwich of impact resistant material |
| US8877357B1 (en) | 2009-12-15 | 2014-11-04 | SDCmaterials, Inc. | Impact resistant material |
| US8865611B2 (en) | 2009-12-15 | 2014-10-21 | SDCmaterials, Inc. | Method of forming a catalyst with inhibited mobility of nano-active material |
| US9433938B2 (en) | 2011-02-23 | 2016-09-06 | SDCmaterials, Inc. | Wet chemical and plasma methods of forming stable PTPD catalysts |
| US9216406B2 (en) | 2011-02-23 | 2015-12-22 | SDCmaterials, Inc. | Wet chemical and plasma methods of forming stable PtPd catalysts |
| US9498751B2 (en) | 2011-08-19 | 2016-11-22 | SDCmaterials, Inc. | Coated substrates for use in catalysis and catalytic converters and methods of coating substrates with washcoat compositions |
| US8969237B2 (en) | 2011-08-19 | 2015-03-03 | SDCmaterials, Inc. | Coated substrates for use in catalysis and catalytic converters and methods of coating substrates with washcoat compositions |
| WO2013028575A1 (en) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Sdc Materials Inc. | Coated substrates for use in catalysis and catalytic converters and methods of coating substrates with washcoat compositions |
| US9533299B2 (en) | 2012-11-21 | 2017-01-03 | SDCmaterials, Inc. | Three-way catalytic converter using nanoparticles |
| US9156025B2 (en) | 2012-11-21 | 2015-10-13 | SDCmaterials, Inc. | Three-way catalytic converter using nanoparticles |
| US9511352B2 (en) | 2012-11-21 | 2016-12-06 | SDCmaterials, Inc. | Three-way catalytic converter using nanoparticles |
| US9586179B2 (en) | 2013-07-25 | 2017-03-07 | SDCmaterials, Inc. | Washcoats and coated substrates for catalytic converters and methods of making and using same |
| US9517448B2 (en) | 2013-10-22 | 2016-12-13 | SDCmaterials, Inc. | Compositions of lean NOx trap (LNT) systems and methods of making and using same |
| US9566568B2 (en) | 2013-10-22 | 2017-02-14 | SDCmaterials, Inc. | Catalyst design for heavy-duty diesel combustion engines |
| US9427732B2 (en) | 2013-10-22 | 2016-08-30 | SDCmaterials, Inc. | Catalyst design for heavy-duty diesel combustion engines |
| US9950316B2 (en) | 2013-10-22 | 2018-04-24 | Umicore Ag & Co. Kg | Catalyst design for heavy-duty diesel combustion engines |
| US9687811B2 (en) | 2014-03-21 | 2017-06-27 | SDCmaterials, Inc. | Compositions for passive NOx adsorption (PNA) systems and methods of making and using same |
| US10086356B2 (en) | 2014-03-21 | 2018-10-02 | Umicore Ag & Co. Kg | Compositions for passive NOx adsorption (PNA) systems and methods of making and using same |
| US10413880B2 (en) | 2014-03-21 | 2019-09-17 | Umicore Ag & Co. Kg | Compositions for passive NOx adsorption (PNA) systems and methods of making and using same |
| WO2020195237A1 (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | サクラ工業株式会社 | 触媒層形成資材及び触媒装置構成資材及び触媒装置並びにこれらの製造方法 |
| JPWO2020195237A1 (ja) * | 2019-03-26 | 2021-05-20 | サクラ工業株式会社 | 触媒層形成資材及び触媒装置構成資材及び触媒装置並びにこれらの製造方法 |
| US11867109B2 (en) | 2019-03-26 | 2024-01-09 | Sakura Kogyo Co., Ltd. | Catalyst layer forming material, catalyst apparatus constituent material, catalyst apparatus, and methods for manufacturing the same |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07256116A (ja) | 触媒コンバータの金属触媒担体とその製造方法 | |
| US4247422A (en) | Metallic supported catalytic system and a method of making it | |
| JP3610720B2 (ja) | メタル触媒担体の構造 | |
| US5208206A (en) | Method of manufacturing an exhaust gas purifying catalyst | |
| EP0918145B1 (en) | Exhaust emission control catalyst apparatus in internal combustion engine | |
| JPH07204522A (ja) | 触媒物質担持マトリックスの製造方法 | |
| JPH067922B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
| JP2004169111A (ja) | 金属箔及びハニカム構造体 | |
| JP4737738B2 (ja) | 触媒コンバータの製造方法 | |
| JPH01218636A (ja) | 触媒及びその製造方法 | |
| JP3037365B2 (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
| JP4083548B2 (ja) | 耐酸化性に優れた金属製ハニカム構造体及びその製造方法 | |
| JPH05200306A (ja) | 排気ガス浄化触媒の担持用ハニカム体の製造方法 | |
| JP3262624B2 (ja) | メタル担体 | |
| JPH0725226Y2 (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
| JP2515147B2 (ja) | メタル担体の製造方法 | |
| JPH0838912A (ja) | メタル担体の製造方法 | |
| JP3079218B2 (ja) | 金属触媒担体の製造方法 | |
| JP3287364B2 (ja) | 金属製触媒担体の製造方法 | |
| JPH05200305A (ja) | 排気ガス浄化触媒の担持用ハニカム体の製造方法 | |
| JPH062228B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒担持体 | |
| JPH11294148A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
| WO1997030193A1 (en) | Catalyst on metal substrate by simultaneous electrophoretic deposition of catalyst and catalyst adhesion material | |
| JPH05202744A (ja) | 排気ガス浄化触媒の担持用ハニカム体の製造方法 | |
| JP3892350B2 (ja) | 金属担体の製造方法 |