JPH0725406A

JPH0725406A - 配送センター

Info

Publication number: JPH0725406A
Application number: JP17633493A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Ishikawa; 宏石川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-07-16
Filing date: 1993-07-16
Publication date: 1995-01-27

Abstract

(57)【要約】【目的】省エネルギー、省スペース、省コスト及び人
手不足解消のための省人化に好適な配送センターのレイ
アウトを提供すること。【構成】配送センターにおいて、多数のトラック
（６）が後部ドアーを並べて駐車するプラットフォーム
（３）のトラック２台の中間位置に、プラットフォーム
（３）から垂直搬送装置用の昇降路（５）を突出させて
設け、この昇降路（５）の上部にチェーンブロック（４
Ａ）又はホイスト（４Ｂ）を若干横行可能に設置し、こ
のチェーンブロック（４Ａ）又はホイスト（４Ｂ）で荷
物を所定階の床まで上げ、かつ、若干横行させてその階
の床面上に着床させて使用する。そして、１階における
トラック（６）の後部ドアと昇降路（５）とを隣接させ
て、これらの間を最短距離にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、配送センターにおける
省エネルギー、省スペース、省コスト及び人手不足解消
のための省人化に好適なレイアウトに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の配送センターのレイアウトは、例
えば、図３（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、プラットフォ
ーム（２０）の前面にはトラック（２１）の後部が接し
て止まりこの位置をＡ点とすると、垂直搬送機であるエ
レベーター（２２）の位置Ｂ点は、プラットフォーム
（２０）のトラック（２１）が駐車しない通常反対側奥
に設置されている。このため、トラック（２１）より運
び込まれた荷物は、Ａ点でフォークリフトに積まれ、人
が運転してエレベーター（２２）のあるＢ点に運ばれ
る。ここで荷物はエレベーター（２２）に乗せ換え、所
定の階のＣまで上がり、別のフォークリフトで庫内収納
箇所Ｄに運ばれる。なお、１階に収納する場合は、エレ
ベーター（２２）に乗せ換えず、フォークリフトで直接
収納箇所に運ばれる。

【０００３】何れにしても、荷物を置いて空のフォーク
リフトは人と共にＤ点からＢ点またはＢ点からＡ点迄戻
る。出庫の場合は、上記と逆の動作となる。然るに、プ
ラットフォーム（２０）は、本来の用途として、トラッ
ク（２１）で着いた荷物を一々エレベーター（２２）迄
運ぶと時間がかかり、トラック（２１）を早く返すため
取り敢えずプラットフォーム（２０）に出すことが行わ
れる。これは、通常、仮置きと云われ、そのためのスペ
ースを必要とする。また、プラットフォーム（２０）で
荷物をパレットに載せる作業を行うスペースも必要にな
る。

【０００４】一方、出庫時、トラック（２１）への積込
み荷物を順次庫内から持ってきて積み込むのでは時間が
かかるため、予め、プラットフォーム（２０）のトラッ
ク（２１）の到着位置に出して置くことが行われる。こ
れを発送前に置くので前置きと称され、このためのスペ
ースがプラットフォーム（２０）に必要となり、また別
に、荷物の選別、検査等を行うスペースも必要になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記したような多くの
使用目的を要するプラットフォーム（２０）は、トラッ
ク（２１）の後端Ａ点と、その反対側のエレベーター
（２２）のあるＢ点とを結ぶフォークリフトの往復通路
となるため上記した何れかの作業に支障を来たし、か
つ、通路面積に当たる部分は、使用しない時は、完全に
無駄なスペースとなる等の問題点があった。また、従来
のエレベーター（２２）は、昇降路の上部にエレベータ
ー（２２）の機械室（２３）を突設する必要があり、か
つ、昇降路の下部にエレベーター（２２）のピット（２
４）を設ける必要があった。

【０００６】本発明は、従来の上記問題点を改善するた
めに提案されたものであって、省エネルギー、省スペー
ス、省コスト及び人手不足解消のための省人化に好適な
配送センターのレイアウトを提供することを目的として
いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、配送センターにおいて、多数のトラックが後
部ドアーを並べて駐車するプラットフォームのトラック
２台の中間位置に、プラットフォームから垂直搬送装置
用の昇降路を突出させて設け、この昇降路の上部にチェ
ーンブロック又はホイストを若干横行可能に設置し、こ
のチェーンブロック又はホイストで荷物を所定階の床ま
で上げ、かつ、若干横行させて床面上に着床させて使用
し、トラックの後部ドアと昇降路の出入口間を最短距離
にしたものである。

【０００８】

【作用】本発明は、トラックの後部と昇降路の出入口と
が隣り合っており、トラックの後部から出した荷物を、
直ぐ隣りの垂直搬送装置に乗せ換えることができ、従来
のような仮置きを殆ど必要としない。

【０００９】また逆に、垂直搬送装置から出した荷物を
トラックに積み込む場合も殆ど距離がなく、従来のよう
な前置きを殆ど必要としない。

【００１０】このように、本発明のレイアウトにおいて
は、トラックの後部ドアと昇降路の出入口間を最短距離
にしたから、省エネルギー、省コスト及び人手不足解消
のための省人化が図れると共に、無駄な空間がなく、省
スペース化が図れ、荷物収容スペースを増加させ得る。

【００１１】また、本発明は垂直搬送装置として、チェ
ーンブロック又はホイストを使用し、その際、チェーン
ブロックまたはホイストで荷物を所定階の床まで上げ、
かつ、若干横行させて床面上に着床させるようにしたこ
とによって、従来のエレベーターのような各階での停止
位置制御が省略でき、小動力で省エネルギーとなり、コ
ストダウンが図れる。

【００１２】

【実施例】図１の（Ａ）は本発明に係る配送センターま
たは倉庫の１階部分での平面図、（Ｂ）は２階部分での
平面図、（Ｃ）は３階部分での平面図、（Ｄ）はその縦
断側面図を示しており、（１）は荷物収納室、（２）は
その外壁、（３）はプラットフォーム、（４）は垂直搬
送装置の位置、（５）はその昇降路、（６）はトラッ
ク、（７）はトラックの駐車及び出入りスペース、
（８）は道路境界線、（９）は敷地境界線を示してい
る。

【００１３】荷物収容室（１）は、前面の道路境界線
（８）と、両側及び後面の敷地境界線（９）とに囲まれ
た敷地の範囲内で、前面にプラットフォーム（３）及び
トラック（６）の駐車及び出入りスペース（７）を確保
して、外側を外壁（２）で囲繞形成され、内部に荷物を
収容するためのラック等がフォークリフトの通路を形成
して設置されている。また、荷物収容室（１）は、冷蔵
庫の場合は、冷蔵設備等を適宜装備せしめられている。

【００１４】プラットフォーム（３）は、１階の荷物収
容室（１）の前面に、トラック（６）の後部荷台の高さ
に準じた高さで形成され、このプラットフォーム（３）
の前面には多数のトラック（６）が後部ドアーを並べて
駐車するようになされている。上記プラットフォーム
（３）の前面と道路境界線（８）と両側の隣接敷地との
敷地境界線（９）に囲まれた範囲には、トラック（６）
の駐車及び出入りスペース（７）が確保されている。

【００１５】上記プラットフォーム（３）の前面には、
垂直搬送装置用の昇降路（５）をプラットフォーム
（３）の前面外部に突出させて複数個設けてあり、個々
の昇降路（５）は、２台のトラック（６）（６）の中間
位置となるように形成されている。

【００１６】本発明における垂直搬送装置（４）として
は、チェーンブロック（４Ａ）又はホイスト（４Ｂ）を
使用し、上記個々の昇降路（５）の上部に若干横行可能
に設置するものである。チェーンブロック（４Ａ）の場
合は、例えば、図２（Ａ）に示すように、本体（４ａ）
の上部にトロリー（４ｂ）を取り付け、このトロリー
（４ｂ）の横行車輪（４ｃ）を横行レール（４ｄ）に横
行可能に吊り下げ支持させるものである。この横行方向
は、荷物収容室（１）の前後方向であり、その横行距離
は、昇降路（５）の出入口の位置から２〜３ｍ程度とす
る。これは、２階以上の各階において、吊り下げ荷物を
所望の階に停止させるとき、従来のエレベーターの如く
各階の床面に正確に一致させて停止させようとすると、
複雑高価な停止位置制御装置が必要となるが、本発明で
は、荷物を各階の床面より上で止め、昇降路（５）の出
入口から各階の床面上へ若干横移動させ、その位置で荷
物を床面上へ直接降ろしてしまうようにしたもので、こ
れにより、正確な停止位置制御装置は省略できるもので
ある。そのために、図２（Ｂ）に示すように、２階以上
の床面（１０）には、吊り下げチェーン（４ｅ）が上記
横移動時に通過するスリット（１１）を形成しておくも
のである。

【００１７】ホイスト（４Ｂ）の場合は、図２（Ｃ）に
示すように、本体（４ｆ）を横行レール（４ｇ）に横行
可能に吊り下げ支持し、この本体（４ｆ）に昇降ブロッ
ク（４ｈ）をワイヤーロープ（４ｉ）を介して吊り下げ
ており、荷物（１４）を垂直方向に昇降させることが出
来、しかも、横行レール（４ｇ）に沿って若干横行可能
としておくものである。

【００１８】上記チェーンブロック（４Ａ）又はホイス
ト（４Ｂ）を使用する場合、図２（Ｄ）に示すように、
底枠部（１２ａ）と、この底枠部（１２ａ）の両側から
上方に立設された両側枠部（１２ｂ）（１２ｂ）と、こ
の両側枠部（１２ｂ）（１２ｂ）の上端間を連結する上
桟部（１２ｃ）とからなる吊り下げ補助具（１２）を使
用し、上桟部（１２ｃ）の中央に係止部（１２ｄ）を設
け、この係止部（１２ｄ）をチェーンブロック（４Ａ）
又はホイスト（４Ｂ）の吊り下げフック（４ｊ）に係止
させるものである。上記吊り下げ補助具（１２）は、底
枠部（１２ａ）にパレット（１３）を介して、或いは直
接、荷物（１４）を載置可能とされている。

【００１９】本発明の構成は、以上要するに、多数のト
ラック（６）が後部ドアーを並べて駐車するプラットフ
ォーム（３）の２台のトラック（６）（６）の中間位置
に、プラットフォーム（３）から垂直搬送装置用の昇降
路（５）を突出させて設け、この昇降路（５）の上部に
チェーンブロック（４Ａ）又はホイスト（４Ｂ）を設置
し、このチェーンブロック（４Ａ）又はホイスト（４
Ｂ）で荷物を所定階の床まで上げ、かつ、若干横行させ
てその階の床面（１０）上に着床させて荷物（１４）を
降ろすようにして使用する。この荷物（１４）は、フォ
ークリフト等によりその階の荷物収納室（１）に運んで
収納する。そして、１階では、トラック（６）の後部ド
アと昇降路（５）の出入口間を最短距離にしたものであ
る。図面に示す実施例は、３階建の場合を例示している
が、これに制約されず、複数階のものに同様に適用でき
るものである。

【００２０】本発明の構成は以上の通りであるから、ト
ラック（６）の後部と垂直搬送装置の出入口とが隣り合
っており、トラック（６）の後部から出した荷物を、直
ぐ隣りの垂直搬送装置に乗せ換えることができる。また
逆に、垂直搬送装置から出した荷物をトラック（６）に
積み込む場合も同様である。

【００２１】このように、本発明のレイアウトにおいて
は、トラック（６）の後部ドアと昇降路（５）の出入口
間を最短距離にしたから、従来のようなトラックとエレ
ベーターとの間の荷物搬送用のフォークリフトの走行通
路を節約して、かつ、荷物（１４）の前置き・仮置きス
ペースを最小限にして無駄な空間を節約し、省スペース
化が図れ、荷物収容スペースを増加させ得る。

【００２２】また、垂直搬送装置は、チェーンブロック
（４Ａ）又はホイスト（４Ｂ）を用いたから、小動力で
省エネルギーとなり、コストダウンが図れる。特に、チ
ェーンブロック（４Ａ）又はホイスト（４Ｂ）は、吊り
下げ荷物を所定階の床面に着床させることで、各階の停
止位置制御装置が省略できる。上記本発明のチェーンブ
ロック（４Ａ）と従来のエレベータとの比較データ（但
し、３階建て倉庫で各階の高さ６ｍで揚程１２ｍの場合
の１例）を次表に記す。

【００２３】上記の通り、本発明のチェーンブロックは、従来のエレ
ベータに比較して低コスト、重量小、設置面積小と優れ
ており、出力も小さいため、省エネルギーとなり、これ
を２台設置すれば、１時間当りの垂直搬送能力は同一と
なり、その場合でもコストは１０分の１以下であり、垂
直搬送能力は、これでも十分満足できるものである。な
お、上記表中の数値は、条件の相違によって若干異なる
こともある。

【００２４】本発明における垂直搬送装置（４）は、若
干横行可能としたテルファータイプのチェーンブロック
（４Ａ）又はホイスト（４Ｂ）を使用するものであり、
また、本発明のレイアウトは、配送センターに適用した
場合を例示しているが、倉庫その他、物流関係の施設に
適用して効果がある。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、トラックの駐車スペー
スは若干減少するが、作業能率が向上するため問題はな
く、省エネルギー、省スペース、省コスト及び人手不足
解消のための省人化に好適な配送センターのレイアウト
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明の配送センターのレイアウトの
１実施例を示す１階部分の平面図、（Ｂ）は２階部分の
平面図、（Ｃ）は３階部分の平面図、（Ｄ）はその縦断
側面図。

【図２】（Ａ）は本発明で使用するチェーンブロックの
１例を示す概略側面図、（Ｂ）は各階の床部に形成され
るスリットと吊り上げチェーンとの関係を示す斜視図、
（Ｃ）は本発明で使用するホイストの１例を示す概略側
面図、（Ｄ）は本発明で使用する吊り上げ補助具の１例
を示す斜視図。

【図３】（Ａ）は従来の配送センターのレイアウトの１
例を示す１階部分の平面図、（Ｂ）は２階部分の平面
図、（Ｃ）は３階部分の平面図、（Ｄ）はその縦断側面
図。

【符号の説明】

１荷物収納室２外壁３プラットフォーム４垂直搬送装置の位置４Ａチェーンブロック４Ｂホイスト５昇降路６トラック７トラックの駐車及び出入りスペース８道路境界線９敷地境界線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】配送センターにおいて、多数のトラック
が後部ドアーを並べて駐車するプラットフォームのトラ
ック２台の中間位置に、プラットフォームから垂直搬送
装置用の昇降路を突出させて設け、この昇降路の上部に
チェーンブロック又はホイストを若干横行可能に設置
し、このチェーンブロック又はホイストで荷物を所定階
の床まで上げ、かつ、若干横行させて床面上に着床させ
て使用し、トラックの後部ドアと昇降路の出入口間を最
短距離にしたことを特徴とする配送センター。