JPH0725353Y2 - スライスチーズ個装用フィルムと包装体 - Google Patents

スライスチーズ個装用フィルムと包装体

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JPH0725353Y2
JPH0725353Y2 JP1989012554U JP1255489U JPH0725353Y2 JP H0725353 Y2 JPH0725353 Y2 JP H0725353Y2 JP 1989012554 U JP1989012554 U JP 1989012554U JP 1255489 U JP1255489 U JP 1255489U JP H0725353 Y2 JPH0725353 Y2 JP H0725353Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスライスチーズ個装用フィルム及び包装体に関
する。
[従来の技術] スライスチーズは、通常、次のようにして個装されてい
る。すなわち、平面フィルムで円筒状フィルムを形成
し、該円筒状フィルム内に約80℃に加熱溶融した粘稠な
チーズを自動充填する。次いで、ニップロール間に通し
て厚さ約3mmのシート状にすると共に、フィルム両端の
背貼部を圧着してシールし、冷水中又は強制冷却後、上
端部(トップ)及び下端部(ボトム)を圧着切断し、チ
ーズ自体の粘着力で圧着封止することにより個装スライ
スチーズが製造されている。また製品化に際しては、複
数、例えば6〜20枚程度の個装スライスチーズが集積包
装される。
従って、スライスチーズ個装用フィルムには、内容物で
あるスライスチーズ中の水分等が揮散したり、スライス
チーズが変質しないこと、フィルムの成分がスライスチ
ーズに移行しないこと、透明性を有すること等の他、次
のような特性が要求される。すなわち、個装に際して
は、(A)背貼部の接着性に優れ、しかも開封が容易で
あること等が要求されると共に、集積包装に際しては、
冷却時等に生じる結露等により作業性が損われるのを防
止するため、(B)撥水性、水切れ性に優れること、
(C)滑り性に優れること等が要求される。
一方、実公昭58−12776号公報には、外面に滑剤層が塗
布された状態で、ポリエステルフィルムをスライスチー
ズに巻回して密着被覆し、背貼部を接着剤で接着したス
ライスチーズの包装体が提案されている。この技術で
は、フィルムの外面に配された滑剤層で撥水性、水切れ
性及び滑り性を確保し、背貼部の接着剤で接着性を確保
している。すなわち、機能の異なる滑剤層と接着剤とを
個別に形成している。
しかしながら、上記の包装体では、スライスチーズの大
きさや形状等が異なると、巻回被覆した状態では、フィ
ルムのうち接着剤の塗布部位が必ずしも背貼部に位置す
るとは限らないので、1つのフィルムで大きさ等の異な
るスライスチーズに対応することが困難である。例え
ば、フィルムがスライスチーズよりも大きい場合、一定
の厚みの個装体を得ようとすると、接着剤の塗布部位が
離型性を示す滑剤層に位置する。従って、シール強度が
低下し、確実に個装される保障がなくなる。このよう
に、スライスチーズの大きさ及び形状等に応じて、接着
剤の塗布部位の異なる多数の包装体用フィルムを用意し
ておく必要がある。さらには、接着剤層が線状パートコ
ートであるため、接着剤の塗布工程でフィルムが蛇行す
ると、接着剤層が所定部に形成されず、接着不良が生じ
る虞がある。
[考案が解決しようとする課題] 本考案の目的は、1つのフィルムで種々のスライスチー
ズに対応できると共に、接着性、撥水性、水切れ性及び
滑り性に優れるスライスチーズ個装用フィルムを提供す
ることにある。
また本考案の他の目的は、接着性、撥水性、水切れ性及
び滑り性に優れると共に、集積包装性に優れたスライス
チーズ包装体を提供することにある。
[考案の構成] 本考案は、基材フィルムの一方の面が、塩化ビニリデン
系樹脂を含有するガスバリア層を介して、ワックスと、
微粉末状滑剤と、ポリオレフィン、ポリエステル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、アイオノマー、スチレン−アクリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から選ばれた熱接
着性を有するバインダー樹脂とを含有する塗布液により
形成された熱接着性被覆層で全面に亘り被覆されている
スライスチーズ個装用フィルムにより、上記課題を解決
するものである。
また本考案は、スライスチーズを個装する包装体であっ
て、請求項1記載のフィルムのうち熱接着性被覆層が外
面に配された状態で、フィルム両端の背貼部が熱接着さ
れているスライスチーズ包装体により、上記課題を解決
するものである。
以下、本考案のスライスチーズ個装用フィルムについて
説明する。
第1図は本考案の一例であるスライスチーズ個装用フィ
ルムで個装した状態を示す概略断面図である。スライス
チーズ個装用フィルム1は、基材フィルム2と、この基
材フィルム2の一方の面を被覆するガスバリア層4と、
このガスバリア層4を全面に亘り被覆する被覆層3とを
有している。この被覆層3はワックスと微粉末状滑剤と
バインダー樹脂とを含有し、熱接着性を示す。
なお、上記被覆層3は熱接着性を示すので、スライスチ
ーズSCを上記フィルム1の被覆層3を外面に配した状態
で、巻回して密着被覆し、背貼部5で熱接着することが
できる。その際、被覆層3がフィルム1の一方の面の全
面に形成されているので、スライスチーズSCの大きさ等
が異なっていても、フィルム1の両端部が重なり合う重
複部、すなわち背貼部5に熱接着性被覆層3が存在す
る。従って、種々の形状及び大きさのスライスチーズで
あっても、1つのフィルム1で確実に個装することがで
き、接着不良が生じる虞がない。また上記被覆層3に含
有される成分のうち主にワックスにより撥水性及び水切
れ性が付与され、主に微粉末状滑剤により滑り性が付与
される。またワックス及び微粉末状滑剤により耐ブロッ
キング性も付与される。
このような積層構造のスライスチーズ個装用フィルム1
によると、スライスチーズSCとの離型性に優れる基材フ
ィルム2がスライスチーズSCと密着しているため、ガス
バリア層とスライスチーズとが密着するフィルムより
も、スライスチーズ個装用フィルム1とスライスチーズ
SCとの剥離性に優れている。また塩化ビニリデン系樹脂
を含有するガスバリア層4が中間層として介在するの
で、このガスバリア層4でスライスチーズSCの変質等を
防止することができる。
基材フィルム2としては、特に限定されず、種々のフィ
ルム用基材、例えば、ポリエチレン、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、ポリ−4−メチルペン
テン−1等のオレフィン系樹脂;ポリ塩化ビニル;ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合
体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩
化ビニリデン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル;6−ナイロンや66−ナイロン等のナイロン又はポ
リアミド;ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、
ポリイミド、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体とそのケン化物や、セロハン、酢酸セルロ
ース等のセルロース、塩酸ゴム等を素材とする種々のフ
ィルムが使用できる。上記基材フィルムのうちポリオレ
フィン系樹脂を素材とするフィルム、特にポリプロピレ
ンフィルムや、ポリエステルを素材とするフィルム、特
にポリエチレンテレフタレートフィルムは、機械的特
性、透明性及び包装適性等に優れている。また基材フィ
ルムは、ロール延伸、圧延延伸、ベルト延伸、テンター
延伸、チューブ延伸等の延伸手段により、適宜の倍率に
一軸または二軸延伸されていてもよい。
上記基材フィルム2は単層フィルムであってもよく、フ
ィルムの機能性を高めるため、二種以上の上記フィルム
が積層された複合フィルムであってもよく、コロナ放電
処理、高周波処理、火炎処理、クロム酸処理、溶剤処理
等による表面処理が施されていてもよい。
また被覆層3のワックスとしては、例えば、パラフィン
ワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス等の炭化水素系ワックス、ステアリン酸、ス
テアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリ
ド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂
肪酸系ワックス、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、エルカ酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド
系ワックス、カルナバワックス等のエステル系ワックス
等の種々のワックスが例示できる。上記ワックスは少な
くとも一種使用される。
被覆層3の微粉末状滑剤としては、例えば、カオリン、
タルク、ケイソウ土、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ等の
無機滑剤;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等
の有機滑剤;アルミナ等の無機物やフェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の有機物を材料とし
た微小中空体、例えばアルミナバルブ、シリカバルー
ン、発泡ガラス、マイクロバルーン、サランマイクロス
フェア等が例示される。これらの微粉末状滑剤のうちシ
リカ系微粉末、アルミナ系微粉末、ポリエチレン系微粉
末、アクリル系微粉末等が好ましい。微粉末状滑剤は基
材フィルムの透明性を損わない範囲で適宜の粒径を有し
ていてもよいが、5μm以下であるのが好ましい。粒径
が5μmを越えると滑剤が欠落し易くなり、包装時等の
作業性が低下する。
また被覆層3のバインダー樹脂としては、密着性及び熱
接着性を有するものが使用される。このような樹脂とし
ては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノ
マー、スチレン−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体など例示される。これらのバインダー樹
脂は一種又は二種以上混合して用いられる。
被覆層3中のワックス、微粉末状滑剤及びバインダー樹
脂の割合は、熱接着性、滑り性、撥水性及び水切れ性を
損わず、剥離性を示す範囲であれば、使用される材料に
応じて適宜設定される。ワックスは、被覆層3中に、通
常1〜30重量%、好ましくは2.5〜20重量%含有され
る。ワックスの使用量が1重量%未満であると撥水性、
滑り性が十分でなく、30重量%を越えると透明性等が低
下する。微粉末状滑剤は、被覆層3中に、通常、0.1〜2
0重量%、好ましくは0.2〜10重量%含有される。微粉末
状滑剤の使用量が0.1重量%未満であると滑り性が十分
でなく、20重量%を越えると熱接着性及び透明性等が低
下する。被覆層3中のバインダー樹脂は、通常、99〜60
重量%、好ましくは97.5〜75重量%である。バインダー
樹脂の含有量が60重量%未満であると基材フィルム2と
の密着性や熱接着性が十分でなく、99重量%を越えると
滑り性及び撥水性等が十分でない。
上記被覆層3の膜厚は、特に制限されないが、通常、0.
01〜5μm、好ましくは0.1〜3μm程度である。膜厚
が0.01μm未満であると滑り性及び撥水性等が低下し、
5μmを越えると経済的でないばかりか、場合によって
は基材フィルムの特性が低下する虞がある。
なお、前記ガスバリア層4に含まれる塩化ビニリデン系
樹脂としては、ポリ塩化ビニリデン単独重合体、塩化ビ
ニリデンと、共重合可能なモノマー、例えば、アクリロ
ニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタ
クリル酸、アクリレート、メタクリレート等との共重合
体が例示され、一種又は二種以上使用される。
またガスバリア層4は塩化ビニリデン系樹脂を主成分と
して含有し、密着被覆されたスライスチーズSCにガスバ
リア層4中の成分が移行せず密着性に優れる他の成分、
例えば塩素化ポリプロピレン等の他の樹脂を含有してい
てもよい。ガスバリア層4は、通常1〜5μm、好まし
くは2〜3μm程度に形成される。
なお、基材フィルムは酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、結晶造核剤、染料顔料等の種々の添加剤を含有
していてもよい。また前記被覆層及び/又はガスバリア
層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、帯電防止
剤、充填剤、染料顔料、粘度調整剤等の添加剤を含有し
ていてもよい。
上記のようなスライスチーズ個装用フィルム1の被覆層
3の面は、次のような特性を有するのが好ましい。すな
わち、撥水性及び水切れ性の指標となる水に対する接触
角が80〜120°、好ましくは90〜120°、滑り性の指標と
なるASTM−1894による被覆層面同士の静止摩擦係数(μ
s)および動作摩擦係数(μk)が0.1〜0.5(μs−μ
k)、好ましくは0.2〜0.35(μs−μk)である。な
お、本考案のスライスチーズ個装用フィルム1の透明性
は、特に限定されないが、通常、指標となるJIS K 6714
によるヘーズ値が2〜5、好ましくは2.5〜4程度であ
る。
スライスチーズSCを個装したスライスチーズ包装体は、
第1図に示されるように、フィルム1のうち被覆層3が
外面に配された状態でフィルム1両端の背貼部5が熱接
着されている。このような包装体によると、被覆層3が
外面に配されているので、撥水性、水切れ性及び滑り性
に優れると共に、個装されたスライスチーズの集積包装
性に優れ、作業性を損うことなく、製品化できる。ま
た、塩化ビニリデン系樹脂を含有するガスバリア層4が
形成されている包装体では、長期に亘りスライスチーズ
の変質を防止することができる。
上記背貼部5の剥離強度は密封性及び開封性を損わない
範囲で設定できるが、剥離強度30〜150g/15mm程度が好
ましい。
なお、フィルム1でスライスチーズSCを個装した包装体
は、背貼部5でフィルム1の終端である自由端6を有す
るのが好ましい。背貼部に自由端を形成すると、自由端
を利用して背貼部5を剥離させ容易に開封できる。
[考案の効果] 以上のように、本考案のスライスチーズ個装用フィルム
によれば、基材フィルムの一方の面が、ワックスと微粉
末状滑剤とバインダー樹脂とを含有する熱接着性被覆層
で全面に亘り被覆されているので、1つのフィルムで種
々のスライスチーズに対応できると共に、接着性、撥水
性、水切れ性、滑り性及び個装作業性に優れている。
また本考案のスライスチーズ包装体によれば、上記フィ
ルムのうち熱接着性被覆層が外面に配された状態でフィ
ルム両端の背貼部が熱接着されているので、熱接着部の
接着性及び開封性や撥水性、水切れ性及び滑り性に優れ
ると共に、集積包装体に優れている。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて本考案をより詳細に説明す
る。
実施例1 厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムから、縦95mm、横220mmのフィルムを切取った。こ
のフィルムの片面全面を、塩化ビニリデン系樹脂を主成
分とするガスバリア付与性樹脂組成物を含有する塗布液
で塗布し、厚み約2μmのガスバリア層で被覆した。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、
パラフィンワックス5重量部、シリカ系滑剤0.5重量部
を添加混合して調製した塗布液を、上記ガスバリア層の
上に全面に亘り塗布し、膜厚約1μmの被覆層を形成
し、図に示すような構造を有するスライスチーズ個装用
フィルムを得た。この試料フィルムの特性を表に示す。
上記試料フィルムの被覆層面を外面にして背貼部を形成
して折曲げ、80℃の温度で溶融したチーズを充填し、背
貼部を上面にして2本のニップロール間に通し、厚み3m
mの偏平状スライスチーズ包装体とした。その際、温度
約200℃、圧着時間1秒、圧力1kg/cm2の条件で、背貼部
を約5mm幅で熱接着し、得られた包装体を水で冷却し
て、スライスチーズ包装体を得た。なお、スライスチー
ズ包装体の上端部(トップ)及び下端部(ボトム)はチ
ーズにより圧着貼合せた。
実施例2 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに代え
て、厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用
い、ヒートシール条件を温度160℃、圧着時間1秒、圧
力1kg/cm2とする以外、実施例1と同様にして、試料フ
ィルムを得た。この試料フィルムの特性を表に示す。
また実施例1と同様にして試料フィルムを用いてスライ
スチーズ包装体を得た。
なお、各実施例で得られた試料フィルムの特性は次のよ
うにして評価した。
(1)撥水性(水切れ性):標準液として蒸留水を用
い、温度20℃における接触角をゴニオメータで測定し
た。
(2)滑り性:ASTM D 1894に準じて静止摩擦係数(μ
s)及び動摩擦係数(μk)を測定した。
(3)透明性:JIS K 6714に準じ透明性をヘーズで示し
た。
(4)ヒートシール性:試料フィルムの被覆層の面と被
覆層が形成されていない面とを重ね合せ、バータイプヒ
ートシーラーを用いてヒーター温度200℃(実施例1及
び2の試料フィルム)、160℃(実施例3の試料フィル
ム)、圧着時間1秒、圧力1kg/cm2の条件でヒートシー
ルし、テンシロン引張試験機を用いて、幅15mmでのヒー
トシール部の剥離強度を測定した。
表より明らかなように、各実施例の試料フィルムは、い
ずれも撥水性(水切れ性)、滑り性、透明性及びヒート
シール性に優れていた。
また各実施例で得られたスライスチーズ包装体20枚を自
動集積包装したところ、いずれも滑り性等に優れ、集積
包装性に優れていることが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例であるスライスチーズ個装用フィ
ルムで個装した状態を示す概略断面図である。 1…スライスチーズ個装用フィルム、2…基材フィル
ム、3…被覆層、4…ガスバリア層、5…背貼部、(S
C)…スライスチーズ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルムの一方の面が、塩化ビニリデ
    ン系樹脂を含有するガスバリア層を介して、ワックス
    と、微粉末状滑剤と、ポリオレフィン、ポリエステル、
    エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
    エチル共重合体、アイオノマー、スチレン−アクリル共
    重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から選ばれた
    熱接着性を有するバインダー樹脂とを含有する塗布液に
    より形成された熱接着性被覆層で全面に亘り被覆されて
    いることを特徴とするスライスチーズ個装用フィルム。
  2. 【請求項2】スライスチーズを個装する包装体であっ
    て、請求項1記載のフィルムのうち熱接着性被覆層が外
    面に配された状態で、フィルム両端の背貼部が熱接着さ
    れていることを特徴とするスライスチーズ包装体。
JP1989012554U 1989-02-04 1989-02-04 スライスチーズ個装用フィルムと包装体 Expired - Lifetime JPH0725353Y2 (ja)

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