JPH0725236Y2 - 静電塗装用過電流検出装置 - Google Patents

静電塗装用過電流検出装置

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JPH0725236Y2
JPH0725236Y2 JP595990U JP595990U JPH0725236Y2 JP H0725236 Y2 JPH0725236 Y2 JP H0725236Y2 JP 595990 U JP595990 U JP 595990U JP 595990 U JP595990 U JP 595990U JP H0725236 Y2 JPH0725236 Y2 JP H0725236Y2
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計二 宮地
正美 村田
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、スプレイガンと被塗装物の間に高電圧の静電
界を形成し、その静電界の作用により塗料を被塗装物に
塗着させるようにした静電塗装において、スプレイガン
と被塗装物の間を流れる電流値の異常を検知する装置に
関する。
従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 スプレイガンと被塗装物の間に高電圧の静電界を形成
し、その静電界の作用により塗料を被塗装物に塗着させ
るようにした静電塗装においては、スプレイガンとその
前を順次に通過する被塗装物との間に電流が流れ、その
電流値が異常に増大した場合にはスパークによつて火災
が発生する恐れがあることから、電流値の異常を検知す
る装置が必要となるのであるが、電流値の増大の仕方に
は、例えば、塗装の継続にともなつてスプレイガンに付
着する埃の量が次第に増すことによつて僅かずつ経時的
に大きくなる場合と、被塗装物がその姿勢の狂いによつ
てスプレイガンとの間隔が狭まることにより突発的に大
きくなる場合とがあつて、電流値が経時的に増大してい
る間は、その増大量がある程度大きくても被塗装物が正
常な姿勢に保たれて良好な塗装が継続されるのに対し
て、電流値が突発的に増大した場合には、被塗装物がス
プレイガンに急速に接近してスパークを生じる恐れがあ
る。
しかしながら、従来、電流値の異常を検知する手段とし
て用いられていた装置は、電流値の許容される最大値を
予め設定しておいて、検出した電流値が設定値よりも大
きくなつた場合に異常信号を出力するようにしたもので
あつて、このため、被塗装物の姿勢の狂いによる電流値
の突発的な増大を検知するために許容最大値を低く設定
すると、正常な塗装が継続しているにもかかわらず、電
流値の経時的な増大により許容最大値を超えて異常信号
が発せられることがあり、逆に、電流値の経時的な増大
によつて異常信号が発せられるのを防止するために許容
最大値を高く設定すると、被塗装物の姿勢の狂いによる
スプレイガンへの接近を検知できず火災発生の危険性が
増すという欠点があつた。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点を解決するための手段として、ス
プレイガンと被塗装物の間に高電圧の静電界を形成し、
その静電界の作用により塗料を被塗装物に塗着させるよ
うにした静電塗装において、スプレイガンと被塗装物の
間を流れる電流の値を一定時間間隔で検出する検出手段
と、該検出手段の検出値の経時的変動から前記電流値の
予想値を演算する演算手段と、該予想値と前記検出手段
の検出値との差が予め設定された相対的許容範囲内であ
るか否かを判別する第1の判別手段と、前記検出手段の
検出値が予め設定された絶対的許容範囲内であるか否か
を判別する第2の判別手段と、前記第1または第2の判
別手段のいずれかの判別結果が許容範囲外である場合に
異常信号を発する異常信号発信手段とからなる構成とし
た。
考案の作用及び効果 本考案は上記構成になり、被塗装物の姿勢の狂いによる
電流値の突発的な増大は、第1の判別手段に入力する相
対的許容範囲の幅を小さく設定することにより、検出し
た電流値と予想値との差が比較的小さくても的確に検知
し得るようにし、また、埃の付着等による電流値の経時
的な増大は、第2の判別手段に入力する絶対的許容範囲
の幅を大きく設定することにより、火災発生の危険性が
限界に達した場合にこれを検知するようにし、これによ
り、被塗装物の姿勢の狂い等による突発的な異常と、埃
の付着等による経時的な異常の両方を適当な感度で検知
することができる効果がある。
実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図において、1は、接地されたブラケツト2により
固定して支持されたスプレイガンであつて、その非導電
性のボデイ3の前短に装着されたノズル4を、正極に接
地した高電圧発生装置5の負極に高圧ケーブル6を介し
て接続するとともに、スプレイガン1の前方に、被塗装
物7をノズル4の前を所定の間隔を空けて順次に横切る
ように搬送するコンベア8を接地した状態で設けること
によつて、スプレイガン1のノズル4と被塗装物7との
間に高電位の静電界が形成されており、各被塗装物7が
ノズル4に接近する毎にノズル4から塗料が高電位の負
電荷を帯びつつ一定時間噴出し、その塗料が静電吸引力
によつて被塗装物7に塗着することにより静電塗装が自
動的に行われるようになつている。
かかる静電塗装装置には、スプレイガン1と被塗装物7
との間を流れる電流の異常を検知するために、スプレイ
ガン1と高電圧発生装置5を接続する高圧ケーブル6を
流れる電流値を一定の時間間隔で検出する検出器9が取
り付けられて、その検出器9の検出値が、演算回路10、
第1の判別回路11及び第2の判別回路12に夫々入力され
るようになつている。
演算回路10は、検出器9から入力される検出値Xの過去
の経時的変化から次回に検出する電流値の予想値を演算
するものであつて、過去n回の検出値がX(1)、X(2)、X(
3)……X(n-1)、X(n)であつた場合に、最新の検出値X(n)
に1/3の重みを乗じた加重平均W(n)を W(n)=1/3・X(n)+2/3・W(n-1) として演算し、その演算結果を、次の(n+1)回目に
検出される電流値の予想値として第1の判別回路11に入
力するようになつている。なお、この加重平均値W(n)の
計算式において最新の検出値X(n)に乗じる重みは、より
新しい検出値に重点をおいて平均値を求めるためのもの
であつて、1/3に限定されることはなく、検出値の変化
の状態によつて適宜に選定すべきものである。
第1の判別回路11は、検出器9より入力される(n+
1)回目の検出値X(n+1)から演算回路10より入力された
その予想値W(n)を減じた値が、第1の設定装置13により
予め入力された相対的許容最大値hよりも大きくなつて
検出値X(n+1)が相対的許容範囲を超えたか否かを判別し
て、その判別信号を異常信号発信装置14に入力するもの
であり、また、第2の判別回路12は、検出器9より入力
される検出値X(n+1)が第2の設定装置15により予め入力
された絶対的許容最大値Hよりも大きい値となつて絶対
的許容範囲を超えたか否かを判別して、その判別信号を
異常信号発信装置14に入力するものであつて、この異常
信号発信装置14は、第1の判別回路11または第2の判別
回路12のいずれか一方から検出値Xが許容範囲を超えた
という判別信号が入力されたときに、ランプ、ブザー等
の警報器を作動させる信号、または、高電圧発生装置5
の駆動を停止させると同時に塗料の噴出と被塗装物7の
搬送を停止させる信号を発信するようになつている。
次に、本実施例の作動を説明する。
スプレイガン1と被塗装物7との間に流れる電流の値
は、被塗装物7とノズル4の間隔が狭まるほど大きくな
ることから、各被塗装物7への塗装が行われるのにとも
なつて周期的に増減するのであるが、これに加えて、ス
プレイガン1のボデイ3の表面に埃が付着すると絶縁性
が低下することによりブラケツト2を介してノズル4の
負電荷がリークすることから、塗装が継続されて埃の付
着量が増すのにともなつて電流値が僅かずつ経時的に増
大するのであつて、これにより、正常な静電塗装が継続
している間は、検出器9によつて検出される電流値が第
2図のグラフにAで示すように変化する。
そして、静電塗装中に、被塗装物7が正常な姿勢のとき
よりもスプレイガン1側へ突き出した異常姿勢で搬送さ
れてくると、被塗装物7のノズル4への接近距離が狭ま
ることによつて電流値が突発的に増大するが、このよう
なときには、被塗装物7のノズル4への接近によりスパ
ークを生じる恐れがある。このため、第1の設定装置13
により第1の判別回路11に入力する相対的許容最大値h
を小さく設定することにより、実際の検出値X(n)と演算
回路10の予想値W(n+1)との差が相対的許容最大値hより
も大きくなつて検出値X(n)が相対的許容範囲を超えたと
いう判別がなされ、その判別結果により、異常信号発信
装置14から異常信号が発信されるのであつて、これによ
り、火災の発生が防止される。
これに対し、被塗装物7の姿勢が正常であつて良好な塗
装が継続している場合でも、スプレイガン1への埃の付
着量が増すこと等によつて電流値がある値を超えるよう
になると、スパークによる火災発生の危険性が高くな
る。したがつて、第2の設定装置15から第2の判別回路
12に入力される絶対的許容最大値Hを比較的低い安全な
値に設定することにより、検出値X(n)が前記相対的許容
範囲内であつても絶対的許容最大値Hを超えたという判
別がなされ、その判別結果により、異常信号発信装置14
から異常信号が発信されるのであつて、これにより、過
大な電流が流れることによる火災の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の一実施例を示し、第1図はそのブロ
ック図、第2図は電流値の変化をあらわすグラフであ
る。 1:スプレイガン、7:被塗装物、9:検出器、10:演算回
路、11:第1の判別回路、12:第2の判別回路、13:第1
の設定装置、14:異常信号発信装置、15:第2の設定装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプレイガンと被塗装物の間に高電圧の静
    電界を形成し、その静電界の作用により塗料を被塗装物
    に塗着させるようにした静電塗装において、スプレイガ
    ンと被塗装物の間を流れる電流の値を一定時間間隔で検
    出する検出手段と、該検出手段の検出値の経時的変動か
    ら前記電流値の予想値を演算する演算手段と、該予想値
    と前記検出手段の検出値との差が予め設定された相対的
    許容範囲内であるか否かを判別する第1の判別手段と、
    前記検出手段の検出値が予め設定された絶対的許容範囲
    内であるか否かを判別する第2の判別手段と、前記第1
    または第2の判別手段のいずれかの判別結果が許容範囲
    外である場合に異常信号を発する異常信号発信手段とか
    らなることを特徴とする静電塗装用過電流検出装置
JP595990U 1990-01-25 1990-01-25 静電塗装用過電流検出装置 Expired - Fee Related JPH0725236Y2 (ja)

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