JP3316238B2 - 静電塗装装置の電流異常検出装置 - Google Patents

静電塗装装置の電流異常検出装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電塗装装置において
スパークの発生を未然に防止するのに用いる電流異常検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電塗装装置におけるスパーク発
生の防止対策としては、高電圧の印加回路に流れる電流
を監視するものが知られている。これは、スパークが発
生する際には、印加回路の電流値がスパイク波が生じる
等で異常に増大することに鑑み、電流値を検出してその
検出値が予め定めた基準値を超えたときに異常信号を出
すようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
静電塗装装置に関し、高電圧発生器の起動から静電ガン
の稼働にわたる工程において、正常に稼働している場合
に印加回路に流れる電流値の推移を実測すると、図1
(B)の実線に示す電流変化カーブQのようになる。す
なわち、高電圧発生器を起動させた直後の一定時間I
は、高圧ケーブルや電極への充電のためにラツシユカレ
ントが発生して最大値、変化量ともに大きな電流値とな
り、引き続くガンのOFF状態IIでは一定の電流値とな
り、ガンがONされると、その直後の短時間IIIの間に
電流値が少し落ちて、引き続くガンのON状態IVではO
FF状態IIよりも少し低い一定の電流値となり、ガンが
OFFされると、その直後の短時間Vに電流値が立ち上
がつて、引き続くガンのOFF状態IIで上記と同じ一定
値となるように推移する。
【0004】従来は、ガンの稼働時における電流異常を
検出するための基準値を一律に定めるようにしていたた
め、基準値としては、図2(A)に示すように、ガン稼
働中の最大の電流値であるガンのOFF直後Vの電流値
に基づいた基準値を設定せざるを得ず、例えば、ガンの
ON状態IVにおいて、基準値を超えるほど大きくはない
までも危険であるスパイク波Xを検出することはできな
かつた。
【0005】また、高電圧発生器の起動直後のラツシユ
カレントの異常を検出する場合は、図2(B)に示すよ
うに、上記のガン稼働時とは別に、その最大値に基づい
た基準値を設定することになるが、この場合も、その立
ち上がりや立ち下がりに生じた小さいがしかし危険なス
パイク波Yを検出することができず、信頼性に乏しくて
万全とは言えなかつた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の静電塗装装置の
電流異常検出装置は、叙上の点に鑑み完成されたもので
あつて、高電圧発生器からの高電圧を静電ガンに印加す
る印加回路の電流値を検出する電流センサと、高電圧発
生器の起動から静電ガンの稼働にわたる工程を、高電圧
発生器の起動後の一定時間、静電ガンのONまたはOF
F動作直後の一定時間、及び、静電ガンのONまたはO
FF状態の5工程に分けて、正常稼働の際に印加回路に
流れる実際の電流の変化カーブに基づいて各工程ごとに
予め定められた基準値を各別に記憶した記憶手段と、静
電ガンのON・OFF動作を検出するガン動作検出手段
と、高電圧発生器の起動を検出する起動検出手段と、そ
の起動検出手段とガン動作検出手段の検出信号から5工
程のいずれにあるかを判別して工程が変わるごとに対応
する基準値を記憶手段から呼び出し、その呼び出された
基準値と電流センサからの検出値とを比較して、検出値
が基準値を超えた場合に異常信号を出す比較手段とを備
えた構成とした。
【0007】また、検出値及び基準値を電流微分値とし
ても良い。
【0008】
【作用】記憶手段には、正常稼働の際に印加回路に流れ
る実際の電流値に基づいて、高電圧発生器の起動後の一
定時間、静電ガンのONまたはOFF動作直後の一定時
間、及び、静電ガンのONまたはOFF状態の5工程に
おける基準値が予め設定されて各別に記憶され、特に、
高電圧発生器の起動後の一定時間、及び、静電ガンのO
NまたはOFF動作直後の一定時間の3工程について
は、時間の経過とともに変化する基準値が時間と対応し
て設定されている。
【0009】高電圧発生器の起動が起動検出手段で検出
されると、比較手段に高電圧発生器の起動直後の工程に
対応する基準値が記憶手段から呼び出され、起動直後の
一定時間、電流センサで検出された検出値が、呼び出さ
れた基準値と時間の経過と対応して順次に比較される。
【0010】ガン動作検出手段により静電ガンがONま
たはOFF動作されたことが検出されると、比較手段に
静電ガンのONまたはOFF動作直後の工程に対応する
基準値が記憶手段から呼び出され、ONまたはOFF動
作直後の一定時間、電流センサからの検出値が、基準値
と時間の経過と対応して比較される。
【0011】静電ガンのONまたはOFF動作に引き続
く静電ガンのONまたはOFF状態のときには、比較手
段にその工程に対応する一定値の基準値が夫々呼び出さ
れ、電流センサからの検出値と比較される。
【0012】夫々の工程において、電流センサからの検
出値が比較される基準値を超えると、比較手段から異常
信号が出される。
【0013】この異常信号を受けて高電圧発生器を停止
することによつてスパークの発生を防止することができ
る。
【0014】
【発明の効果】すなわち、本発明では、電流値変化が異
なる5つの工程について夫々に最適の基準値を設定して
各別に検出値と比較するようにしたから、電流値の異常
検出を細かく正確に行うことができて、スパーク発生の
予防を確実に行うことができる効果がある。
【0015】また、検出値及び基準値を電流微分値とす
ると、電流の変化率を見ることとなるから、特に電流値
が急激に立ち上がつた場合の異常を正確に検出すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。図1(A)において、符号1は静電ガ
ンであつて、その塗料噴出口付近に設けられた電極2に
直流高電圧発生器3の負極が接続され、正極側がアース
されて、電極2に負の高電圧を印加する印加回路4が構
成されているとともに、静電ガン1の前方にアースされ
た被塗物aがコンベア5により順次に搬送されるように
なつていて、ガン1の先端と被塗物aとの間に形成され
る高電位の静電界の作用により、ガン1の塗料噴出口か
ら噴出された霧化塗料が被塗物aに塗着されるようにな
つている。
【0017】続いて、電流異常検出装置について説明す
る。上記した高電圧の印加回路4には、印加回路4を流
れる電流の値を検出する電流センサ7が介設されてお
り、その検出値はそれに接続された比較手段8に出力さ
れるようになつている。
【0018】その比較手段8には、異常検出用の基準値
を記憶するための記憶手段9が接続されている。この基
準値は、既述した正常稼働の際に印加回路4に流れる電
流値の推移を示す図1(B)の電流変化カーブQに倣つ
て予め設定されるものであつて、高電圧発生器3の起動
から静電ガン1の稼働にわたる工程が、高電圧発生器3
の起動直後の一定時間I、ガン1のOFF状態II、ガン
1のON動作直後の一定時間III、ガン1のON状態I
V、及び、ガン1のOFF動作直後の一定時間Vの5工程
に分けられ、夫々の工程I〜Vごとに基準値M1 〜M5
設定されて、各別に記憶されるようになつている。
【0019】特に、高電圧発生器3の起動後の一定時間
I、及び、静電ガン1のONまたはOFF動作直後の一
定時間III、Vの3工程については、電流値が時間の経過
とともに変化するから、時間とともに変化する基準値M
1 、M3 及びM5 として設定されている。
【0020】上記の高電圧発生器3にはその起動を検出
する起動検出手段10が、また、静電ガン1にはガン1
のON・OFF動作を検出するガン動作検出手段11が
接続され、夫々の検出信号が比較手段8に出力されるよ
うになつている。
【0021】比較手段8は、起動検出手段10及びガン
動作検出手段11からの検出信号を受けると、対応する
工程I〜Vの基準値M1 〜M5 を記憶手段9から呼び出し
て、電流センサ7からの検出値と比較し、検出値が基準
値を超えると停止手段12に異常信号を送出するように
機能する。
【0022】次に、本実施例の作動を説明する。
【0023】高電圧発生器3の起動が起動検出手段10
で検出されると、比較手段8に高電圧発生器3の起動直
後の工程Iに対応する基準値M1 が記憶手段9から呼び
出され、起動直後の一定時間、電流センサ7で検出され
た検出値が、基準値M1 と時間の経過と対応して順次に
比較される。
【0024】工程Iが終了して静電ガン1のOFF状態I
Iとなると、その工程IIに対応した基準値M2 が代わつ
て呼び出されて検出値と比較される。
【0025】ガン動作検出手段11により静電ガン1が
ON動作されたことが検出されると、静電ガン1のON
動作直後の工程IIIに対応する基準値M3 が呼び出さ
れ、それに続くガンのON状態IVでは基準値M4 が呼び
出されて、夫々検出値と比較される。
【0026】静電ガン1のOFF動作が検出されるとO
FF動作直後の工程Vに対応する基準値M5 が、また、
それに続くガンのOFF状態IIでは基準値M2 が呼び出
されて、夫々検出値と比較され、それ以降、工程II〜V
の異常検出が繰り返して行われる。
【0027】この間、例えば、図2(A)に示すよう
に、ガン1のON状態IVで小さいがしかしスパークと関
連するスパイク波Xが現れると、検出値が基準値M4
超えることによつて、比較手段8から停止手段12に異
常信号が出され、それを受けて直ちに高電圧発生器3が
停止されることによりスパークの発生が回避される。
【0028】また、図2(B)のように、高電圧発生器
3の起動直後のラツシユカレントが発生する工程Iで、
その立ち上がりや立ち下がりに小さいがしかし危険なス
パイク波Yが発生した場合も、検出値が基準値M1 を超
えることで異常信号が出される。
【0029】このように本実施例によれば、電流値変化
が異なる5つの工程I〜Vについて夫々に最適の基準値M
1 〜M5 を設定して各別に検出値と比較するようにした
から、電流値の異常検出を細かく正確に行うことができ
て、スパーク発生の予防を確実に行うことが可能とな
る。
【0030】なお、上記実施例では、検出値及び基準値
を電流の絶対値としたが、それを電流微分値としても良
く、そうすると、電流の変化率を見ることとなるから、
特に電流値が急激に立ち上がつた場合の異常を正確に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例のブロツク構成図で
あり、(B)は基準値設定の説明図である。
【図2】(A)はガンの稼働状態における電流の異常検
出の説明図であり、(B)は高電圧発生器の起動直後の
異常検出の説明図である。
【符号の説明】
1:静電ガン 3:高電圧発生器 4:印加回路 7:
電流センサ 8:比較手段 9:記憶手段 10:起動
検出手段 11:ガン動作検出手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧発生器からの高電圧を静電ガンに
    印加する印加回路の電流値を検出する電流センサと、 高電圧発生器の起動から静電ガンの稼働にわたる工程
    を、高電圧発生器の起動後の一定時間、静電ガンのON
    またはOFF動作直後の一定時間、及び、静電ガンのO
    NまたはOFF状態の5工程に分けて、正常稼働の際に
    前記印加回路に流れる実際の電流の変化カーブに基づい
    て前記各工程ごとに予め定められた基準値を各別に記憶
    した記憶手段と、 静電ガンのON・OFF動作を検出するガン動作検出手
    段と、 高電圧発生器の起動を検出する起動検出手段と、 該起動検出手段と前記ガン動作検出手段の検出信号から
    前記5工程のいずれにあるかを判別して工程が変わるご
    とに対応する基準値を前記記憶手段から呼び出し、該呼
    び出された基準値と前記電流センサからの検出値とを比
    較して、検出値が基準値を超えた場合に異常信号を出す
    比較手段と、を備えたことを特徴とする静電塗装装置の
    電流異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記検出値及び前記基準値を、電流微分
    値としたことを特徴とする請求項1の静電塗装装置の電
    流異常検出装置。
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JP5152829B2 (ja) * 2007-05-11 2013-02-27 旭サナック株式会社 静電塗装装置
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