JPH07252070A - エスカレータ装置 - Google Patents

エスカレータ装置

Info

Publication number
JPH07252070A
JPH07252070A JP4606294A JP4606294A JPH07252070A JP H07252070 A JPH07252070 A JP H07252070A JP 4606294 A JP4606294 A JP 4606294A JP 4606294 A JP4606294 A JP 4606294A JP H07252070 A JPH07252070 A JP H07252070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
wheel
rear wheel
front wheel
horizontal flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4606294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Funai
潔 船井
Yoshio Kamiya
代詞男 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4606294A priority Critical patent/JPH07252070A/ja
Publication of JPH07252070A publication Critical patent/JPH07252070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステップに大きな荷重が作用しても、レール
の変形を十分に小さく抑える。 【構成】 ステップと、ステップ駆動装置と、ステップ
の左右側面に設けられたステップ車輪4と、ステップ車
輪4を転動自在に案内支持するガイドレール22とを備
えたエスカレータ装置において、ガイドレール22上を
転動するステップ車輪4に作用する荷重L2の作用線
が、ガイドレール22の断面の剪断中心Sをほぼ通るよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば身体障害者用
の車椅子や大型カートなどの重量物の搬送に適したエス
カレータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開昭61−169492
号公報に示された従来のエスカレータ装置を示す斜視図
であり、図において、1は水平な踏板と略三角形の左右
側板を有したステップ、2はステップ前輪(ステップ車
輪)、3はステップ前輪用ガイドレール、4はステップ
後輪(ステップ車輪)、5はステップ後輪用ガイドレー
ル、6はスカートガードである。ステップ前輪2、ステ
ップ前輪用ガイドレール3、ステップ後輪4、ステップ
後輪用ガイドレール5は、図示しないが、図7の手前側
と同様に反対側にも対称的に配置されている。ここでは
多数のステップ1で構成される階段状の搬送路の上側を
前側、下側を後側として各部の名称を付けてある。ステ
ップ1は図示しないステップ駆動装置により、無端状に
連結されて駆動される。また、ステップ前輪2、ステッ
プ後輪4は、各ステップ1の左右側板に回転自在に取り
付けられ、ステップ1の駆動経路に沿って配設されたス
テップ前輪用ガイドレール3上およびステップ後輪用ガ
イドレール5上をそれぞれ転動することにより、ステッ
プ前輪用ガイドレール3およびステップ後輪用ガイドレ
ール5によって案内支持される。
【0003】図8は、図7に示したステップ前輪2とス
テップ前輪用ガイドレール3、ステップ後輪4とステッ
プ後輪用ガイドレール5の各位置関係を、図7のB方向
から見た断面図として示している。図において、ステッ
プ前輪用ガイドレール3は、互いに直交する垂直フラン
ジ3aおよび水平フランジ3bを有する断面L字形の山
形鋼からなり、垂直フランジ3aを垂直上方に向け、水
平フランジ3bを水平方向に向けて配設されている。そ
して、水平フランジ3bの内面が車輪転動面となってお
り、その水平フランジ3bの内面上にステップ前輪2が
転動自在に載っている。このステップ前輪用ガイドレー
ル3のL字形の断面において、Sは断面の剪断中心であ
り、Cは図心(ここでは重心と一致している)である。
「断面の剪断中心」とは、断面の形状寸法によって定ま
る梁断面内の特定の点であって、梁が横荷重を受けて、
その剪断力がその点を通るとき、曲げのみが生じて、捩
りを伴わないことが知られている。このステップ前輪用
ガイドレール3では、断面の剪断中心Sが、垂直フラン
ジ3aと水平フランジ3bの交点である角部に位置して
いる。
【0004】ステップ前輪2とステップ前輪用ガイドレ
ール3の水平フランジ3bは、接触部7で接触してい
る。ステップ1に搭載された荷物や人の荷重は、上述の
二組のステップ車輪(ステップ前輪2、ステップ後輪
4)によって支持され、その荷重はステップ前輪用ガイ
ドレール3およびステップ後輪用ガイドレール5によっ
て受けられる。この荷重のうち、ステップ前輪2に作用
する荷重L1は、ステップ前輪2を介してステップ前輪
用ガイドレール3の水平フランジ3bで受けられ、荷重
L1の作用線(厳密には分布荷重の合力L1の作用線)
は、ステップ前輪用ガイドレール3とステップ前輪2の
接触部7のほぼ中央部を通る。つまり、剪断中心Sから
外れた位置を作用線が通っている。
【0005】ステップ後輪4とステップ後輪用レール5
の関係も同様である。ステップ後輪用ガイドレール5
は、互いに直交する垂直フランジ5aおよび水平フラン
ジ5bを有する断面L字形の山形鋼からなり、垂直フラ
ンジ5aを垂直下方に向け、水平フランジ5bを水平方
向に向けて配設されている。そして、水平フランジ5b
の外面が車輪転動面となっており、その水平フランジ5
bの外面上にステップ後輪4が転動自在に乗っている。
このステップ後輪用ガイドレール5のL字形の断面にお
いて、Sは断面の剪断中心であり、Cは図心(ここでは
重心と一致している)である。このステップ後輪用ガイ
ドレール5では、断面の剪断中心Sが、垂直フランジ5
aと水平フランジ5bの交点である角部に位置してい
る。
【0006】ステップ後輪4とステップ後輪用ガイドレ
ール5の水平フランジ5bは、接触部12で接触してい
る。そして、ステップ後輪4に作用する荷重L2は、ス
テップ後輪4を介してステップ後輪用ガイドレール5の
水平フランジ5bで受けられ、荷重L2の作用線(厳密
には分布荷重の合力L2の作用線)は、ステップ後輪用
ガイドレール5とステップ後輪4の接触部12のほぼ中
央部を通る。つまり、剪断中心Sから外れた位置を作用
線が通っている。
【0007】次に動作について説明する。このように構
成されたエスカレータ装置において、ステップ1に搭載
された荷物や人の荷重は、ステップ前輪2およびステッ
プ後輪4を介して、ステップ前輪用ガイドレール3とス
テップ後輪用レール5によって支持され、その結果、ス
テップ1は水平に保たれたまま移動し、ステップ1上の
人や荷物が安全に搬送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のエスカレータ装
置は以上のように構成されているので、ステップ1に身
体障害者用の車椅子や大型カートなどの重量物が搭載さ
れた場合、それらの荷重が全て、ステップ前輪2とステ
ップ後輪4(これらを区別しない場合は、単に「ステッ
プ車輪」と言う)を介してステップ前輪用ガイドレール
3とステップ後輪用レール5(これらを区別しない場合
は、単に「レール」と言う)に作用する。ところが、こ
れらのステップ前輪用ガイドレール3およびステップ後
輪用ガイドレール5に対するステップ1からの荷重分力
L1、L2の作用線は、各レール断面の剪断中心Sを通
っていない。このため、ステップ1に大きな荷重が作用
した場合には、その荷重によるレールの変形が、図9に
ステップ前輪2側について示すように、曲げ変形だけで
なく、剪断中心S回りのモーメント13による捩り変形
が重畳されたものとなる。即ち、車輪2とレール3の接
触面の中心A1は、変形後A2の位置に移動し、その上
下方向の変位量dは、 d=y+lr・sin θ ・・・・・・(1) ここで、 y=剪断中心Sの上下方向変位 θ=剪断中心Sのねじりによる回転角 lr=図心Cと接触中心A1の水平方向距離 となる。ステップ後輪4側についても同様のことが言え
る。
【0009】このため、ステップ1に搭載された荷重が
大きく、レールに作用する車輪荷重が大きい場合には、
レール板厚を厚くするなどの手段でレールの曲げ剛性を
大きくし、曲げ変形による変位yを小さくしても、ねじ
り変形による変位lr・sinθが小さくならないため、
全体の変位dを小さくすることが困難である。レールの
上下方向の変位が大きいと、ステップが傾いたり、前後
のステップや両側のスカートガード6との間に隙間がで
きたりし、乗客に不快感を与えるだけでなく、挟まれや
滑落の危険をもたらす等の問題がある。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ステップに大きな荷重が作用し
ても、レールの変形を十分小さく抑えることのできるエ
スカレータ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
スカレータ装置は、ガイドレール上を転動するステップ
車輪に作用する荷重の作用線が、ガイドレールの断面の
剪断中心をほぼ通るように構成したものである。
【0012】請求項2に係るエスカレータ装置は、ガイ
ドレールを、それぞれ垂直上方および垂直下方に延び互
いに間隔をおいた一対の垂直フランジと、垂直上方に延
びる垂直フランジの下端と垂直下方に延びる垂直フラン
ジの上端を連結する水平フランジとからなる断面Z形に
形成し、水平フランジ上にステップ車輪を転動自在に載
せたものである。
【0013】請求項3に係るエスカレータ装置は、ステ
ップの左右側面に前後に位置をずらしてステップ前輪と
ステップ後輪とを配置し、ガイドレールとしてステップ
前輪用ガイドレールとステップ後輪用ガイドレールを設
け、請求項2記載の断面Z形のガイドレールをステップ
後輪用ガイドレールとして設け、その水平フランジ上に
ステップ後輪を転動自在に載せたものである。
【0014】請求項4に係るエスカレータ装置は、ガイ
ドレールを、ステップ車輪に作用する下向きの荷重を支
持するための下側水平フランジと、上向きの荷重を支持
するための上側水平フランジと、これら両水平フランジ
の端部を連結する垂直板とからなるコ字形断面を基本と
した断面形状に形成し、上側水平フランジと下側水平フ
ランジの間にステップ車輪を挿入したものである。
【0015】請求項5に係るエスカレータ装置は、請求
項4におけるガイドレールを冷間ロール成形によって一
体に形成したものである。
【0016】請求項6に係るエスカレータ装置は、請求
項4におけるガイドレールを複数の長尺部材の側面同士
を合わせて互いに溶接接合することにより形成したもの
である。
【0017】請求項7に係るエスカレータ装置は、ステ
ップの左右側面に前後に位置をずらしてステップ前輪と
ステップ後輪とを配置し、ガイドレールとしてステップ
前輪用ガイドレールとステップ後輪用ガイドレールを設
け、請求項4におけるコ字形断面を基本とした断面形状
に形成されたガイドレールをステップ前輪用ガイドレー
ルとして設けたものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明におけるエスカレータ装置は、
ステップ車輪に作用する荷重の作用線がほぼガイドレー
ルの剪断中心を通っているため、ガイドレールに大きな
荷重が作用しても、ガイドレールの変形は大部分が曲げ
変形によるものとなり、捩り変形はほとんど発生しな
い。
【0019】請求項2の発明におけるエスカレータ装置
は、ガイドレールを、一対の垂直フランジと水平フラン
ジを有する断面Z形に形成したため、上下方向の曲げ変
形が小さく抑えられる。
【0020】請求項3の発明におけるエスカレータ装置
は、断面Z形のガイドレールをステップ後輪用ガイドレ
ールとして用いたため、簡単な断面形状でありながら大
きな曲げ応力を発揮する。
【0021】請求項4の発明におけるエスカレータ装置
は、ガイドレールを、上側水平フランジと下側水平フラ
ンジと垂直板からなるコ字形断面を基本とした断面形状
に形成したため、ステップ車輪に加わる上向きの荷重も
下向きの荷重も支持することができる。
【0022】請求項5の発明におけるエスカレータ装置
は、請求項4のガイドレールを冷間ロール成形によって
一体に形成したため、ガイドレールを軽量かつ簡単に製
作し得る。
【0023】請求項6の発明におけるエスカレータ装置
は、請求項4におけるガイドレールを複数の長尺部材を
互いに溶接接合することにより形成したため、既存の単
純な断面形状の長尺部材を合わせることで、複雑な断面
形状のガイドレールを簡単に製作し得る。
【0024】請求項7の発明におけるエスカレータ装置
は、コ字形断面を基本とした断面形状のガイドレールを
ステップ前輪用ガイドレールとして用いているため、ス
テップの後端側に大きな荷重が加わって、ステップにス
テップ後輪を中心とする回転モーメントが発生した場合
にも、ステップ前輪に作用する上向きの荷重をガイドレ
ールで支持することができる。
【0025】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例によるエスカレ
ータ装置を示す斜視図である。この図において、1はス
テップ、2はステップ前輪、4はステップ後輪、6はス
カートガードであり、これらは図7の従来例と同様であ
る。異なるのは、21で示すステップ前輪用H形ガイド
レール(ガイドレール、ステップ前輪用ガイドレール)
と、22で示すステップ後輪用Z形ガイドレール(ガイ
ドレール、ステップ後輪用ガイドレール)である。
【0026】図2は、図1に示したステップ後輪用Z形
ガイドレール22と、ステップ後輪4の位置関係を示す
断面図である。ステップ後輪用Z形ガイドレール22
は、垂直上方および垂直下方に延びる垂直フランジ22
a、22bの下端縁および上端縁間を水平フランジ22
cで連結した断面Z形のもので、水平フランジ22cの
上面を車輪転動面としている。Cはレール断面の図心、
Sはレール断面の剪断中心を示す。ステップ後輪4は、
ステップ後輪用Z形ガイドレール22の水平フランジ2
2cと接触面25で接触している。なお、垂直フランジ
22a、22bの長さが等しい場合は、図心Cと剪断中
心Sは一致し、水平フランジ22cの中央に位置する
が、これらの長さが異なる場合は、図心Cと剪断中心S
と水平フランジ22cの中央位置は互いに一致しない。
【0027】このようなステップ後輪4とステップ後輪
用Z形ガイドレール22の位置関係において、ステップ
1からステップ後輪4に作用する荷重L2は、ステップ
後輪4の接触面25を介して、ステップ後輪用Z形ガイ
ドレール22に作用する。このとき、荷重L2の作用線
(厳密には分布荷重の合力L2の作用線)の延長上にス
テップ後輪用Z形ガイドレール22の剪断中心Sが概略
あるように構成されている。
【0028】図4は、図1に示したステップ前輪2とス
テップ前輪用H形ガイドレール21の位置関係を示す断
面図である。ステップ前輪用H形ガイドレール21は、
冷間ロール成形により、断面形状がH字形にフォーミン
グされたレールである。このステップ前輪用H形ガイド
レール21は、上側水平フランジ21aと、下側水平フ
ランジ21bと、それらの端部を連結する垂直板21c
とからなるコ字形断面を基本として断面H字形に形成さ
れたものであり、水平フランジ21a、21bの外面に
水平板21d、21eの半分が積層され、水平フランジ
21a、21bの部分が板厚2倍に強化されている。そ
して、水平フランジ21a、21bの間にステップ前輪
2が挿入され、水平フランジ21a、21bの内面が車
輪転動面26a、26bとなっている。なお、Cは断面
の図心、Sは断面の剪断中心である。通常、ステップ前
輪2に作用する荷重L1が下向きの場合は、車輪転動面
26bにその荷重L1が作用する。このとき、荷重L1
の作用線(厳密には分布荷重の合力L1の作用線)は、
断面の剪断中心Sを通るように構成されている。また、
上向きに作用する荷重L3は、車輪転動面26aに作用
し、そのとき荷重L3の作用線(厳密には分布荷重の合
力L3の作用線)は、断面の剪断中心Sを通るように構
成されている。
【0029】次に動作について説明する。以上のように
構成されたエスカレータ装置において、ステップ後輪4
からステップ後輪用Z形ガイドレール22に作用する荷
重L2は、接触面25に作用し、ステップ後輪用Z形ガ
イドレール22は垂直下向きの力を受け、その剪断力に
より変形する。ところが、剪断中心Sと荷重L2の作用
線がほぼ一致しているため、荷重L2によるレール剪断
中心S回りのモーメントがほとんど発生しない。したが
って、図3に示すように、ステップ後輪用Z形ガイドレ
ール22は曲げ変形による上下方向の変位のみが生じ、
モーメントによるねじり変形は生じない(θ=略0)。
また、一対の垂直フランジ22a、22bがあることに
より、上下方向の曲げ剛性が十分高く保たれているの
で、曲げ変形による変位量が小さくなる。この結果、
(1)式よりステップ後輪4の垂直方向の変位dが、従
来例と比較して十分に小さくなる。
【0030】ステップ前輪2の場合も同様の理由によ
り、ステップ前輪用H形ガイドレール21のねじり変形
が小さくなり、ステップ前輪用H形ガイドレール21の
下向きの変位は十分小さくなる。
【0031】ところで、図5に示すように、例えばステ
ップ1の後端部に大きな荷重29が作用する場合は、ス
テップ1全体に回転モーメント30が作用し、ステップ
前輪2には上向きの荷重L3が作用する。ところが、本
実施例ではステップ前輪用H形ガイドレール21を用い
ているので、荷重L3がステップ前輪用H形ガイドレー
ル21の車輪転動面26aにおいて支持される。また、
この場合も、荷重L3の作用線は剪断中心Sを通るよう
に構成されているため、荷重L3によるステップ前輪用
H形ガイドレール21のねじれが生じず、上下方向の変
位が小さく抑えられる。
【0032】以上のように、本実施例によれば、ステッ
プ前輪2に下向きの荷重L1が作用する場合でも、また
ステップ1の後端部に大きな荷重が作用しステップ前輪
2に上向きの荷重L3が作用する場合でも、その荷重L
1、L3の作用線は、常にステップ前輪用H形ガイドレ
ール21の断面の剪断中心Sを通るため、荷重L1、L
3によるステップ前輪用H形ガイドレール21のねじれ
変形を小さくすることができ、ひいてはステップ前輪用
H形ガイドレール21の上下方向の変位を小さくするこ
とができる。
【0033】実施例2.上記実施例では、ステップ前輪
用H形ガイドレール21を冷間ロール成形により形成し
たが、図6に示すように、2種類の溝形レール30、3
1を背中合わせにして溶接接合32によりH形に形成し
てもよい。この場合、比較的安価な既存断面の長尺レー
ルを用いることにより、ステップ前輪用H形ガイドレー
ルを製作することができ、低コスト化が可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ステップ車輪に作用する荷重の作用線がほぼガイド
レールの剪断中心を通るように構成したので、大きな荷
重が作用しても、ガイドレールにほとんど捩り変形が発
生しなくなる。したがって、ガイドレールの上下方向の
変位を全体として十分小さくすることができ、大型重量
物を安全に搬送することができる効果がある。
【0035】請求項2の発明によれば、ガイドレール
を、一対の垂直フランジと水平フランジを有する断面Z
形に形成するように構成したので、ガイドレールの上下
方向の曲げ変形をさらに小さく抑えることができる効果
がある。
【0036】請求項3の発明によれば、断面Z形のガイ
ドレールをステップ後輪用ガイドレールとして用いるよ
うに構成したので、簡単な断面形状でありながら、大き
な曲げ剛性を持たせることができ、ガイドレールの上下
方向の曲げ変形をさらに小さく抑えることができる効果
がある。
【0037】請求項4の発明によれば、ガイドレール
を、上側水平フランジと下側水平フランジと垂直板から
なるコ字形断面を基本とした断面形状に形成するように
構成したので、ステップ車輪に加わる上向きの荷重も下
向きの荷重も等しく支持することができ、ステップの安
全保持を確実にして、より安全に大型重量物を搬送する
ことができる効果がある。
【0038】請求項5の発明によれば、請求項4のガイ
ドレールを冷間ロール成形によって一体に形成するよう
に構成したので、複雑な形状のガイドレールであって
も、簡単かつ軽量に製作することができる効果がある。
【0039】請求項6の発明によれば、請求項4におけ
るガイドレールを複数の長尺部材を互いに溶接接合する
ことにより形成するように構成したので、既存の単純な
断面形状の長尺部材を合わせるだけで、複雑な断面形状
のガイドレールを容易かつ安価に製作することができる
効果がある。
【0040】請求項7の発明によれば、コ字形断面を基
本とした断面形状のガイドレールをステップ前輪用ガイ
ドレールとして用いるように構成したので、ステップの
後端側に大きな荷重が加わった場合にも、安全にステッ
プを保持することができ、大型重量物をより安全に搬送
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるエスカレータ装置の
要部を示す斜視図である。
【図2】同実施例のステップ後輪とステップ後輪用ガイ
ドレールの位置関係を示す断面図である。
【図3】同実施例のステップ後輪用ガイドレールが荷重
によって変形した状態を示す断面図である。
【図4】同実施例のステップ前輪とステップ前輪用ガイ
ドレールの位置関係を示す断面図である。
【図5】同実施例においてステップ後端に荷重が作用す
るときの車輪荷重の方向を示すステップの側面図であ
る。
【図6】この発明の他の実施例のステップ前輪用ガイド
レールの断面図である。
【図7】従来のエスカレータ装置の要部を示す斜視図で
ある。
【図8】従来のエスカレータ装置のステップ車輪とガイ
ドレールの位置関係を示す断面図である。
【図9】従来のエスカレータ装置において、ステップ後
輪に作用する荷重によるステップ後輪用ガイドレールの
変形状態を誇張して示す図である。
【符号の説明】
1 ステップ 2 ステップ前輪(ステップ車輪) 4 ステップ後輪(ステップ車輪) 21 ステップ前輪用H形ガイドレール(ガイドレー
ル、ステップ前輪用ガイドレール) 21a 上側水平フランジ 21b 下側水平フランジ 21c 垂直板 22 ステップ後輪用Z形ガイドレール(ガイドレー
ル、ステップ後輪用ガイドレール) 22a,22b 垂直フランジ 22c 水平フランジ S 剪断中心 L1 下向きの荷重 L2 荷重 L3 上向きの荷重

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人や物等が乗る多数のステップと、これ
    ら多数のステップを無端状に連結して駆動するステップ
    駆動装置と、前記各ステップの左右側面に設けられたス
    テップ車輪と、前記ステップの駆動経路に沿って配設さ
    れ前記ステップ車輪を転動自在に案内支持するガイドレ
    ールとを備えたエスカレータ装置において、前記ガイド
    レール上を転動するステップ車輪に作用する荷重の作用
    線が、前記ガイドレールの断面の剪断中心をほぼ通るよ
    うに構成したことを特徴とするエスカレータ装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールは、それぞれ垂直上方
    および垂直下方に延び互いに間隔をおいた一対の垂直フ
    ランジと、垂直上方に延びる垂直フランジの下端と垂直
    下方に延びる垂直フランジの上端を連結する水平フラン
    ジとからなる断面Z形をなしており、前記水平フランジ
    上に前記ステップ車輪が転動自在に載せられていること
    を特徴とする請求項1記載のエスカレータ装置。
  3. 【請求項3】 前記ステップの左右側面に前後に位置を
    ずらしてステップ前輪とステップ後輪とが配置され、前
    記ガイドレールとしてステップ前輪用ガイドレールとス
    テップ後輪用ガイドレールが設けられ、前記断面Z形の
    ガイドレールが前記ステップ後輪用ガイドレールとして
    設けられ、その水平フランジ上に前記ステップ後輪が転
    動自在に載せられていることを特徴とする請求項2記載
    のエスカレータ装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレールは、前記ステップ車輪
    に作用する下向きの荷重を支持するための下側水平フラ
    ンジと、上向きの荷重を支持するための上側水平フラン
    ジと、これら両水平フランジの端部を連結する垂直板と
    からなるコ字形断面を基本とした断面形状のものであ
    り、前記上側水平フランジと下側水平フランジの間に前
    記ステップ車輪が挿入されていることを特徴とする請求
    項1記載のエスカレータ装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイドレールを、冷間ロール成形に
    よって一体に形成したことを特徴とする請求項4記載の
    エスカレータ装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイドレールを、複数の長尺部材の
    側面同士を互いに溶接接合することにより形成したこと
    を特徴とする請求項4記載のエスカレータ装置。
  7. 【請求項7】 前記ステップの左右側面に前後に位置を
    ずらしてステップ前輪とステップ後輪とが配置され、前
    記ガイドレールとしてステップ前輪用ガイドレールとス
    テップ後輪用ガイドレールが設けられ、前記コ字形断面
    を基本とした断面形状に形成されたガイドレールが前記
    ステップ前輪用ガイドレールとして設けられ、その上側
    水平フランジと下側水平フランジの間に前記ステップ前
    輪が挿入されていることを特徴とする請求項4記載のエ
    スカレータ装置。
JP4606294A 1994-03-16 1994-03-16 エスカレータ装置 Pending JPH07252070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4606294A JPH07252070A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 エスカレータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4606294A JPH07252070A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 エスカレータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07252070A true JPH07252070A (ja) 1995-10-03

Family

ID=12736532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4606294A Pending JPH07252070A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 エスカレータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07252070A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113845001A (zh) * 2021-09-23 2021-12-28 日立电梯(广州)自动扶梯有限公司 扶梯压轨高度调整异常的诊断方法、装置和信号处理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113845001A (zh) * 2021-09-23 2021-12-28 日立电梯(广州)自动扶梯有限公司 扶梯压轨高度调整异常的诊断方法、装置和信号处理装置
CN113845001B (zh) * 2021-09-23 2024-05-24 日立电梯(广州)自动扶梯有限公司 扶梯压轨高度调整异常的诊断方法、装置和信号处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4064986A (en) Escalator having guide wheels and guide track with cooperative non-flat surfaces
EP1670711B1 (en) Passenger conveyor
JPH07252070A (ja) エスカレータ装置
EP0424209B2 (en) Escalator with verical planar step risers and constant horizontal velocity
JP2006509699A (ja) エスカレータ用のステップチェーンリンク
CA1121297A (en) Escalator having yieldable primary and non-yieldable secondary transverse guide points on one side thereof
GB2173757A (en) Improvements in passenger conveyors
US9718646B2 (en) Chain drive system with polygon compensation
US9038806B2 (en) Truss device and an escalator or moving walk
US20040195046A1 (en) Sloped part high-speed escalator
JPH05310384A (ja) エレベータ
JP6367428B1 (ja) 乗客コンベア
JP2004217316A (ja) 電動動路
US6098779A (en) Sloping transportation apparatus for carrying large sized objects
JP2001130852A (ja) エレベーターのガイドレール
JPH028190A (ja) 傾斜自在型エスカレータ
US5094335A (en) Step chain roller for curved escalator
JP3583046B2 (ja) 乗客コンベア
JP2001146377A (ja) 可変速式乗客コンベアのパレット
JPH0379584A (ja) エスカレータ
JP2774931B2 (ja) マンコンベア
JP2581854B2 (ja) マンコンベア装置
WO2021064934A1 (ja) 乗客コンベア
JPS5825633B2 (ja) マンコンベアのステツプ
JPS6139746Y2 (ja)