JPH07251742A - 踏切監視システムの遮断機破損監視装置 - Google Patents

踏切監視システムの遮断機破損監視装置

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JPH07251742A
JPH07251742A JP6046688A JP4668894A JPH07251742A JP H07251742 A JPH07251742 A JP H07251742A JP 6046688 A JP6046688 A JP 6046688A JP 4668894 A JP4668894 A JP 4668894A JP H07251742 A JPH07251742 A JP H07251742A
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JP
Japan
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signal
railroad crossing
breakage
breaker
video camera
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Application number
JP6046688A
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English (en)
Inventor
Hiromi Aoyanagi
弘美 青柳
Koji Kidai
宏司 木代
Ryuhei Maruyama
隆平 丸山
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Tsushinki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】遮断機を破損した車両と車両番号を特定できる
ようにする。 【構成】鳥瞰用ビデオカメラ1を踏切道脇の電柱上に設
置し、車両番号撮影用ビデオカメラ2を、踏切脇の低い
位置に設置する。そして、画面合成装置5において、両
ビデオカメラで撮影した映像信号を合成し、記憶装置6
に順次、記憶する。また、遮断桿破損信号を入力した
時、破損前後の画像データを記憶装置6から記録装置7
に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、踏切監視システムの遮
断機破損監視装置に関し、特に踏切内の三次元的映像情
報を監視・記録し、遮断機を破損させた車両と車両番号
を撮影して、遮断機を破損した車両を特定する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、踏切道全体を見下ろす位置に
固定されたカメラで踏切上及びこの近傍を撮影し、得ら
れた画像信号を集中監視装置に伝送して、踏切上に存在
する障害物の有無等を監視する踏切監視システムが知ら
れ、このシステムにより列車の安全運行が図られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、不心
得な運転手による遮断機の破損が多発しており、尚、増
加傾向にある。従来の踏切監視システムでは、鳥瞰的、
平面的に踏切を監視するシステムであり、木目の粗い情
報の連続記録に止まっていた。また、踏切で通行車両が
遮断機を破損した時に、遮断機を破損した車両や車両番
号までは特定できず、この遮断機を破損した車両の運転
手本人からの申入れ、あるいは、目撃者の情報入手に頼
らざるを得なかった。
【0004】このような実情に鑑みて、踏切道での遮断
機破損に対し、遮断機を破損した時に自動的にその車両
を撮影し、車両と車両番号を特定できる画像と、破損発
生時刻等、関連する情報を集約化し必要な情報が自動的
に記録されるようなシステムが求められている。本発明
はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、遮断
桿破損情報を集中的に管理することができるような踏切
監視システムの遮断機破損監視装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、請求
項1の発明にかかる踏切監視システムの遮断機破損監視
装置では、遮断機を有する踏切道を監視する踏切監視シ
ステムにおいて、踏切全体を撮影する第1ビデオカメラ
と、踏切道を通行する車両の車両番号を撮影する第2ビ
デオカメラと、前記第1ビデオカメラからの踏切全体の
映像信号と第2ビデオカメラからの車両番号の映像信号
とを合成する画面合成手段と、を備えるようにした。
【0006】請求項2の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、前記車両番号を照射する赤外投光器を備える一
方、前記第2ビデオカメラを赤外線カメラで構成した。
請求項3の発明にかかる遮断機破損監視装置では、時刻
を計時する計時手段を備える一方、前記画面合成手段
を、前記合成した映像に時刻を加えて表示する構成とし
た。
【0007】請求項4の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、前記画面合成手段で合成された画像データを所
定時間間隔で取込み、最新の複数画像分を記憶更新する
記憶手段と、前記遮断桿の破損を検出する手段により遮
断桿破損が検出された時に遮断桿破損信号を入力する遮
断桿破損信号入力手段と、遮断桿破損信号が入力された
場合、遮断桿破損信号が入力されてから前記記憶手段に
遮断桿破損信号入力前後の画像データが記憶された時
に、記憶手段に記憶されている複数画像分の画像データ
を記録保持する記録手段と、を備えた。
【0008】請求項5の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、踏切警報機の警報が発生した時、踏切警報信号
を入力する踏切警報信号入力手段と、該踏切警報信号が
入力された時に本システム全体を起動し、起動してから
所定時間経過後に起動を停止する起動制御手段と、を備
えた。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、請求項1の発明にかかる
踏切監視システムの遮断機破損監視装置では、第1ビデ
オカメラからの踏切全体の映像信号と第2ビデオカメラ
からの車両番号の映像信号とは、画面合成手段により合
成される。したがって遮断機を破損した車両を踏切全体
の映像信号で把握しつつ、該車両の車両番号を、車両番
号映像信号と照合して特定することが可能となる。
【0010】請求項2の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、赤外投光器によって車両の車両番号に向けて赤
外線が投光され、第2ビデオカメラで車両番号が撮影さ
れるので、夜間のような照明が不足している場合でも鮮
明な車両番号の映像を捉えることが可能となり、しかも
赤外線を使用しているので踏切道を通行する通行人にの
目には照明を感じさせることがなく、通行人に影響を及
ぼさずに踏切を監視することができる。
【0011】請求項3の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、合成された両映像信号に時刻が表示された映像
が得られるので、この映像をより有力な証拠とすること
が可能となる。請求項4の発明にかかる遮断機破損監視
装置では、遮断桿破損信号が入力された場合、遮断桿破
損信号が入力されてから遮断桿破損信号入力前後の画像
データが前記記憶手段に記憶された時に、記録手段が、
記憶手段に記憶されている複数画像分の画像データを記
録保持するので、遮断桿破損前後の画像データを記録す
ることが可能となり、遮断桿破損時の映像を無駄なく的
確に捉えることが可能となる。
【0012】請求項5の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、踏切警報信号が踏切警報信号入力手段により入
力された時に、起動手段が本システム全体を起動するの
で、消費電力を節減でき、耐久寿命を増大させることも
可能となる。請求項6の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、遮断機開閉信号入力手段により遮断機閉信号が
入力された時に、起動手段が本システムを起動するの
で、踏切警報信号の代わりに遮断機閉信号で本システム
を起動することが出来る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図10に基づ
いて説明する。図1は本実施例の踏切監視システムの遮
断機破損監視装置の構成図であり、図2はシステムイメ
ージ図である。図1及び図2において、第1ビデオカメ
ラとしての鳥瞰用ビデオカメラ1は、踏切全体を撮影す
るためのビデオカメラであり、踏切道全体を見下ろすよ
うな画像を得るため、例えば踏切道脇の電柱上に設置さ
れる。この他に図示しないが、踏切には、人・車が通行
のために踏切近辺を照明する照明装置が設置されてい
る。
【0014】車両番号撮影用ビデオカメラ2は、踏切道
を通行する車両の車両番号を撮影するビデオカメラであ
り、第2ビデオカメラに相当する。この車両番号撮影用
ビデオカメラ2は、車両のライトの影響を受けないよう
に、かつ車両番号を見やすくするため、踏切道脇の低い
位置に設置される。また、道路幅が例えば片側3mであ
る場合、車両番号撮影用ビデオカメラ2を、踏切におけ
る道路中心から9mの位置に、設置角度を例えば16°〜
45°に設定して設置し、そして投光器3を踏切道を通行
する車両の車両番号プレートに向けて投光するように車
両番号撮影用ビデオカメラ2の近傍に配設する。
【0015】この投光器3は、夜間など照明が不足する
場合に点灯させるものであるが、踏切道付近の明るさに
応じて投光器3の出力を変化させたり、オン/オフした
り、あるいはタイマにより投光器3をオン/オフするよ
うにしても良い。また、投光器3には赤外投光器を使用
し、車両番号撮影用ビデオカメラ2には近赤外感度を有
するカメラを選択して日中はもとより夜間においても人
の目に感じさせずに車両の車両番号を撮影できるように
する。
【0016】カメラ位置と踏切における道路中心との距
離を9mとしたのは、踏切における道路中心が車両位置
であり、ここからある程度の距離をとらないと、投光器
3から最も離れた道路の隅で、投光器3の光パワーが不
足し、かつ道路の斜め方向に設置した車両番号撮影用ビ
デオカメラ2から、移動する車両の車両番号を的確に捉
えるためである。
【0017】この車両番号撮影用ビデオカメラ2に取り
付けるレンズには、移動する車両番号を道路の斜め方向
から的確に捉えるようにするため、例えば単レンズのオ
ートアイリスレンズが選択される。尚、ズームレンズで
もよいが、ズームレンズではレンズの構成枚数が多いた
め、ヘッドライトによるフレアの影響が大きくなり、不
利である。
【0018】また、車両番号撮影用ビデオカメラ2には
シャッター付きのカメラを選択する。これは、車両が高
速で移動するため、ブレないようにするためであり、例
えば車速を50Km/h程度であれば、カメラの感度も考慮し
てシャッタースピードが1/500 秒程度のものにすればよ
い。尚、カメラレンズの画角範囲を通過する車両の撮像
フレーム(又はフィールド)数fは、カメラの画角内で
撮影可能な道路の距離をA(m),車速をv(Km/h)と
すると、次式によって算出される。
【0019】f=(A×3600/(V×1000))×30 遮断機には、遮断桿の破損を監視する遮断桿監視装置が
備えられている。この遮断桿監視装置は、例えば特開昭
49−31009号公報で開示された装置を利用すれば
良い。図4〜図6はこの遮断桿監視装置の構成等を示す
図であり、この装置では、遮断桿22が図6に示すよう
に破損した時、遮断機21に固定されたワイヤ23がホ
イール24を上方へ引っ張り上げようとする。ホイール
24は、下方へ引っ張っているスプリング25の弾性力
に抗して上方へ移動し、ワイヤ23に固定された作動片
によりリミットスイッチ27,27’、リレースイッチ
28が作動する。このリレースイッチ28の出力信号を
遮断桿破損信号として制御装置9に入力する。
【0020】尚、遮断桿破損監視装置は、このものに限
られず、例えばショックセンサを遮断機に付けて衝撃を
検知するような装置であっても良い。タイムデート発生
装置4は、撮影日付を発生させ、タイムデート信号を出
力する装置である。画面合成装置5は、鳥瞰用ビデオカ
メラ1からの踏切全体の映像信号と車両番号撮影用ビデ
オカメラ2からの車両番号の映像信号とを入力し、両映
像信号を一つのフレーム(又はフィールド)画像に合成
し、この映像信号にタイムデート発生装置4から入力し
た信号に基づいてタイムデートを付加する装置である。
画面合成装置5で合成される画像は、例えば4つの映像
をそのまま縮小して一つのフレーム(又はフィールド)
上に合成した図3(A)に示すような画像であってもよ
いし、必要に応じて全画面に鳥瞰用ビデオカメラ1によ
る映像を画面全体に取り込み、その一部の画面に車両番
号撮影用ビデオカメラ2からの映像を取り込んだ図3
(B)に示すような2分割の画像であってもよい。この
画面合成装置5が画面合成手段に相当する。
【0021】記憶装置6は、制御装置9により制御さ
れ、画面合成装置5から伝送された画像データを、所定
時間毎にフレーム(又はフィールド)単位で順次、数画
面分を繰り返し記憶し、記憶した画像データを次段の記
録装置7、伝送装置8に送信する装置であり、この記憶
装置6には、半導体メモリ等のような、繰り返して書き
換えることができるような映像メモリを使用する。この
記憶装置6の容量としては、遮断桿が破損した時の状況
を把握できるようにするために多数のフレーム(又はフ
ィールド)分の画像データを記憶できる量にしておく。
例えば遮断機破損信号を受信する直前の0.1 秒毎の6フ
レームの画像データ、遮断機破損信号を受けた直後の0.
1 秒毎の6フレームの画像データ、計12フレームの画
像データを記憶できるようにしておけばよい。この記憶
装置6が記憶手段に相当する。
【0022】記録装置7は、記憶装置6に接続し、制御
装置9に遮断桿破損信号が入力された場合にオンとな
る。そして制御装置9に遮断桿破損信号が入力される
と、記憶装置6から記録装置7に遮断桿破損前後の前記
フレーム数の画像データが転送され、記録装置7は、こ
の画像データを蓄積する。この記録装置7には、本シス
テムが休止中でも記録データを維持する必要が有るた
め、記録された映像を必要に応じて記録媒体として回収
できるように、磁気記録装置を使用するのが望ましく、
磁気記録媒体としては例えばVTR,DAT等がある。
また、記憶保持型の静止録画装置やディジタル記録等の
高速アクセス出力手段を有する装置も好適である。この
記録装置7が記録手段に相当する。
【0023】伝送装置8は、記憶装置6、記録装置7に
接続し、記憶装置6、記録装置7の画像データを、例え
ば電話回線、ISDN回線、専用回線等を介して図示し
ない集中監視装置に記録データを伝送する装置である。
尚、集中監視装置において記録し検索できるように、記
録装置7を介さずに画像データを直接伝送装置8から集
中監視装置に伝送するようにしてもよい。さらに、この
記憶装置6の出力を記録装置7に記録しておいて、適宜
集中監視装置から呼び出すことにより、伝送装置8から
集中監視装置に伝送してもよい。
【0024】制御装置9には、前述の遮断桿破損信号だ
けでなく、踏切近傍に備えられた光量センサ、警報機、
遮断機を昇降する駆動装置から、夫々、明るさ信号、踏
切警報信号、遮断機開閉信号が入力される。この制御装
置9は、各遮断桿破損信号入力手段と、踏切警報信号入
力手段と、遮断機開閉信号入力手段と、起動手段と、を
含んで構成されている。
【0025】明るさ信号は、踏切道の明るさを示す信号
であり、前述のように踏切道付近の明るさに応じて投光
器3を制御するための信号である。また、踏切警報信号
は、列車が接近して警報機が鳴った時に入力される信号
であり、遮断機開閉信号は、遮断機が閉じる時、開く時
に入力される信号であり、制御装置9は、踏切警報信
号、遮断機開閉信号、遮断桿破損信号に基づいて本シス
テム等の制御を行って遮断桿破損監視処理を行う。尚、
制御装置9は、鳥瞰用ビデオカメラ1による映像を画像
処理し、この映像信号に基づいて制御する構成としても
よい。
【0026】制御装置9が行う遮断桿破損監視処理に
は、次の3通りの監視モードが考えられる。 (1) 監視モード1 この監視モード1は、本システムを、常時、動作させて
おき、踏切警報信号が入力されてから所定時間経過後に
記憶装置6への記憶を開始し、画面合成装置5から記憶
装置6への記憶停止タイミング、そして記憶装置6から
記録装置7又は伝送装置8への画像データの転送タイミ
ングを、遮断桿破損信号に基づいて設定する監視モード
である。 (2) 監視モード2 この監視モード2は、踏切警報信号に基づいて本システ
ムを起動して所定時間経過後に起動を停止させる一方、
この所定時間内で、記憶装置6への記憶停止タイミング
を遮断機閉信号に基づいて設定し、記憶装置6から記録
装置7又は伝送装置8への画像データの転送タイミング
を、遮断桿破損信号に基づいて設定する監視モードであ
る。 (3) 監視モード3 この監視モード3は、監視モード1の動作に加え、遮断
器破損信号を受信した時は、所定フレームを一回だけ記
録装置7に転送するだけでなく、更に一定時間毎にデー
タ転送を繰り返す監視モードである。
【0027】次に夫々の監視モードにおける動作につい
て説明する。 (1) 監視モード1 この監視モード1では、本システムは、常時、動作して
いる。また、夜間等で照明が不足する場合には、投光器
3が点灯し、投光器3によって光量不足分を補ってい
る。
【0028】図7は、監視モード1のタイミングチャー
トを示す。時刻t1 において、列車が接近して踏切の警
報機で警報が発生すると、Hiレベルの踏切警報信号が
警報機から制御装置9に入力される。時刻t1 から時間
1 が経過して時刻t2 になると、タイムデート発生装
置4、画面合成装置5、及び記憶装置6が動作を開始
し、鳥瞰用ビデオカメラ1、車両番号撮影用ビデオカメ
ラ2によって撮影された踏切道全体の映像信号、及び車
両番号の映像信号が画面合成装置5に入力される。画面
合成装置5では、両カメラからの映像信号が合成され、
図3(A),(B)に示すような映像が得られ、これに
タイムデート発生装置4によるタイムデートが付加され
る。
【0029】この画像データは記憶装置6に順次記憶さ
れ、必要に応じて伝送装置8、回線を介して集中監視装
置にも伝送される。時刻t3 において、踏切を通行する
車両が遮断桿を破損してHiレベルの遮断桿破損信号が
制御装置9に入力した場合、記憶装置6の容量が、前述
のように例えば12フレーム分とすると、遮断機破損信
号の受信後の6フレームの画像データが記憶装置6に記
憶された時、画面合成装置5から記憶装置6への画像デ
ータの入力が停止する。これにより、記憶装置6には、
遮断機破損信号を受信する直前の0.1 秒毎の6フレーム
と遮断機破損信号を受けた直後の0.1 秒毎の6フレー
ム、計12フレームの合成画像データが記憶保持され
る。この12フレームの画像データを観察すれば遮断桿
破損信号の受信前後の状況が明確になる。
【0030】そして時刻t4 になると、画像データが記
憶装置6から記録装置7に転送され、記録装置7には、
遮断桿破損信号受信前後の12フレームの画像データが
蓄積される。記録装置7にVTR,DAT等の磁気記録
媒体を使用した場合には、この画像データは、これらの
記録媒体に記録され、本システムが休止した場合でも記
録データとして維持される。
【0031】そして時刻t2 から、記録装置7への記録
が完了した時間T2 が経過すると、遮断桿破損信号が入
力された場合、入力されない場合のいずれも場合であっ
ても、画面合成装置5、記憶装置6が停止する。尚、画
面合成装置5、記憶装置6を起動するタイミングを、警
報信号を入力した時から時間T1 経過した時ではなく、
図7に示すように遮断機閉信号が入力された時から時間
3 経過した時としてもよい。
【0032】次に、この監視モード1を応用した監視モ
ードについて説明する。この監視モードは、本システム
を、同じように常時、動作させておくのであるが、踏切
警報信号、遮断機開閉信号を使用せず、遮断桿破損信号
だけを使用してこの装置を動作させるようにした監視モ
ードである。図8はこの監視モードのタイミングチャー
トである。
【0033】時刻t11で遮断桿破損信号が入力された場
合、前述と同じように、画面合成装置5から記憶装置6
への記憶が停止し、時刻t13で、記憶装置6から、記録
装置7又は伝送装置8に画像データのデータ転送が行わ
れ、データ転送が行われた後、時刻t14で記憶装置6が
再起動する。また、遮断桿破損信号が一定時間以内に発
生しない場合も、時刻t14で記憶装置6が再起動する。
【0034】このように監視モードでは、踏切警報信号
又は遮断機開閉信号を用いてタイミングを設定しなくて
も遮断桿破損信号だけでこの装置を動作させることが出
来るという利点がある。 (2) 監視モード2 監視モード2では、列車が踏切に接近していない場合に
は、本システムは停止している。
【0035】図9は監視モード2のタイミングチャート
を示す。時刻t21において、警報機からHiレベルの踏
切警報信号が制御装置9に入力されると、制御装置9
は、本システム、タイムデート発生装置4、画面合成装
置5、及び記憶装置6を起動し、時間T11経過後に起動
が停止する。この間の時刻t23において、遮断桿破損信
号が入力した場合には、監視モード1の場合と同様に、
時刻t24において、遮断桿破損信号受信前後の12フレ
ームの画像データが、記録装置7に転送される。
【0036】尚、監視モード2においても画面合成装置
5等を起動するタイミングを、遮断機閉信号が入力され
た時刻t22に設定してもよい。その場合には、時刻t22
から時間T12が経過した時に動作を停止させる。 (3) 監視モード3 監視モード3では、本システムは、監視モード1に場合
と同様に、常時、動作している。
【0037】図10は監視モード3のタイミングチャー
トである。時刻t31において、警報機からHiレベルの
踏切警報信号が制御装置9に入力されると、監視モード
1の場合と同様に、時刻t31から時間T21が経過して時
刻t32になった時、制御装置9は、タイムデート発生装
置4、画面合成装置5、及び記憶装置6を起動する。
【0038】時刻t33において、踏切を通行する車両が
遮断桿を破損してHiレベルの遮断桿破損信号が制御装
置9に入力された場合には、遮断機破損信号の受信後、
6フレームの画像データが記憶装置6に記憶された時、
画面合成装置5から記憶装置6への画像データの入力が
停止して画像データが記憶保持され、この記憶保持され
た画像データが記録装置7に転送される。
【0039】監視モード3が監視モード1と異なる点
は、記憶装置6における画像データの記憶保持、記憶装
置6から記録装置7へのデータ転送を、順次所定時間T
24毎に繰り返し、その後の状況を把握できるようにして
いる点である。この複数の画像データは、適宜、2分
割、4分割されて画面上で合成される。そして時刻t32
から時間T22が経過すると、制御装置9は、画面合成装
置5、記憶装置6の動作を停止させる。
【0040】以上が監視モード1〜3の動作内容であ
る。かかる構成によれば、2台のビデオカメラで撮影し
た遮断機破損時点の踏切全体映像と遮断機を破損した車
両の車両番号との映像が1フレームに合成され、さらに
タイムデートが付加された画像データが得られるので、
3次元的な集約情報が得られ、当該車両の番号及び踏切
全体の状況を同時に観察することが出来、状況を把握し
やすくなり、したがって、踏切道において遮断桿を破損
した車両を特定することが出来、的確な判断材料を提供
することが出来る。
【0041】また、記憶装置6に、合成した画像データ
を記憶しておき、遮断桿破損信号が入力した時に、記憶
装置6に記憶されている画像データを記録装置7に転送
するようにしたので、遮断桿を破損した前後の画像だけ
を得ることが出来、遮断桿破損時の映像を無駄なく的確
に捉えることが出来る。また、伝送装置8から車両運行
の集中監視装置に画像データが伝送されるので、集中監
視装置において踏切破損情報を再生して集中的に管理す
ることも出来る。
【0042】また、投光器3に赤外投光器を用い、赤外
感度を有するビデオカメラを用いることにより、夜間等
で照明が不足する場合でも鮮明な映像を捉えることがで
き、しかも人の目に明るさを感じさせることがなく、通
行人に影響を及ぼすことなく遮断桿破損の監視処理を行
うことができる。そしてシャッタースピード付きのビデ
オカメラを用いることにより、車両が高速で通過した場
合でもブレの無い映像を捉えることが出来る。
【0043】また、通過車両が遮断桿を破損した時、そ
の前後の状況を把握できる程度の所定数のフレーム分だ
け、記録装置7に記録するようにしたので、記憶装置6
を必要最小限のフレーム数のメモリで構成することがで
きる。監視モード1において、特に、全ての装置を常
時、動作させ、遮断桿破損信号が入力した時に記憶装置
6から記録装置7にデータ転送するようにした場合に
は、遮断桿破損信号だけで本装置を動作させることがで
きる。
【0044】監視モード2では、列車が踏切に接近した
時に、本システム等が動作するので、電気代等の費用を
節減することが出来る。監視モード3では、さらに、遮
断桿破損時以降の状況も把握することができる。尚、監
視モード1〜3のうち、1つのモードだけを使用する必
要はなく、監視モード1〜3を使用場所に応じて組み合
わせて使用するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる踏切監視システムの遮断機破損監視装置では、第
1ビデオカメラからの踏切全体の映像信号と第2ビデオ
カメラからの車両番号の映像信号とが画面合成されるの
で、3次元的な集約情報が得られ、当該車両の番号及び
踏切全体の状況を同時に観察することが出来、遮断機を
破損した車両を踏切全体の映像信号で把握しつつ、該車
両の車両番号を、車両番号映像信号と照合して特定する
ことが出来るような的確な判断材料を提供することが出
来る。
【0046】請求項2の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、赤外投光器によって車両の車両番号に向けて赤
外線が投光され、第2ビデオカメラで車両番号が撮影さ
れるので、夜間のような照明が不足している場合でも鮮
明な車両番号の映像を捉えることが可能となり、しかも
赤外線を使用しているので踏切道を通行する通行人にの
目には照明を感じさせることがなく、通行人に影響を及
ぼさずに踏切を監視することができる。
【0047】請求項3の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、合成された踏切道全体の映像と車両番号の映像
に加え、時刻も表示した映像が得られるので、この映像
をより有力な証拠にすることが出来る。請求項4の発明
にかかる遮断機破損監視装置では、遮断桿を破損した前
後の画像だけを得ることが出来、遮断桿破損時の映像を
無駄なく的確に捉えることが出来、遮断桿破損時の状況
を検索することが容易となる。
【0048】請求項5の発明にかかる遮断機破損監視装
置では、踏切警報信号が入力された時に、本システム全
体が起動するので、消費電力を節減でき、耐久寿命が増
大する。請求項6の発明にかかる遮断機破損監視装置で
は、踏切警報信号の代わりに遮断機開閉信号を用いても
同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図。
【図2】図1のシステムイメージ図。
【図3】図1の画面合成装置の合成画面の説明図。
【図4】本実施例に使用する遮断桿破損監視装置の構成
図。
【図5】同上構成図。
【図6】遮断桿破損時の説明図。
【図7】図1の制御装置における監視モード1のタイミ
ングチャート。
【図8】同上タイミングチャート。
【図9】図1の制御装置における監視モード2のタイミ
ングチャート。
【図10】図1の制御装置における監視モード3のタイミ
ングチャート。
【符号の説明】 1 鳥瞰用ビデオカメラ 2 車両番号撮影用ビデオカメラ 3 投光器 4 タイムデート発生装置 5 画面合成装置 6 記憶装置 7 記録装置 8 伝送装置 9 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 D N V

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮断機を有する踏切道を監視する踏切監視
    システムにおいて、 踏切全体を撮影する第1ビデオカメラと、 踏切道を通行する車両の車両番号を撮影する第2ビデオ
    カメラと、 前記第1ビデオカメラからの踏切全体の映像信号と第2
    ビデオカメラからの車両番号の映像信号とを合成する画
    面合成手段と、を備えたことを特徴とする踏切監視シス
    テムの遮断機破損監視装置。
  2. 【請求項2】前記車両番号に向けて赤外線を投光する赤
    外投光器を備える一方、 前記第2ビデオカメラを赤外線カメラで構成したことを
    特徴とする請求項1に記載の踏切監視システムの遮断機
    破損監視装置。
  3. 【請求項3】時刻を計時する計時手段を備える一方、 前記画面合成手段を、前記合成した映像に時刻を加えて
    表示する構成としたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の踏切監視システムの遮断機破損監視装置。
  4. 【請求項4】前記画面合成手段で合成された画像データ
    を所定時間間隔で取込み、最新の複数画像分を記憶更新
    する記憶手段と、 前記遮断桿の破損を検出する手段により遮断桿破損が検
    出された時に遮断桿破損信号を入力する遮断桿破損信号
    入力手段と、 遮断桿破損信号が入力された場合、遮断桿破損信号が入
    力されてから前記記憶手段に遮断桿破損信号入力前後の
    画像データが記憶された時に、記憶手段に記憶されてい
    る複数画像分の画像データを記録保持する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の踏切監視システムの遮断機破損監視装置。
  5. 【請求項5】踏切警報機の警報が発生した時、踏切警報
    信号を入力する踏切警報信号入力手段と、 該踏切警報信号が入力された時に本システム全体を起動
    し、起動してから所定時間経過後に起動を停止する起動
    制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜請求
    項5のいずれかに記載の踏切監視システムの遮断機破損
    監視装置。
  6. 【請求項6】遮断機の開閉に応じて遮断機閉信号、遮断
    機開信号を入力する遮断機開閉信号入力手段を備える一
    方、 前記起動制御手段は、遮断機閉信号を入力した時に本シ
    ステム全体を起動し、起動してから所定時間経過後に起
    動を停止する構成であることを特徴とする請求項1〜請
    求項5のいずれかに記載の踏切監視システムの遮断機破
    損監視装置。
JP6046688A 1994-03-17 1994-03-17 踏切監視システムの遮断機破損監視装置 Pending JPH07251742A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11112965A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Omron Corp 移動体の観測装置
WO2023181255A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 日本電気株式会社 情報提供装置、事故情報の提供方法及びプログラム記録媒体

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