JPH07251464A - 微小光学部品およびその製造方法 - Google Patents

微小光学部品およびその製造方法

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JPH07251464A
JPH07251464A JP4404094A JP4404094A JPH07251464A JP H07251464 A JPH07251464 A JP H07251464A JP 4404094 A JP4404094 A JP 4404094A JP 4404094 A JP4404094 A JP 4404094A JP H07251464 A JPH07251464 A JP H07251464A
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Kiichi Takamoto
喜一 高本
Toshio Sada
登志夫 佐田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小で高精度の光学部品を高い生産性で製造
する。 【構成】 製造したい形状のもとになる微小な凹凸をエ
ッチング技法で基板に設ける。次に基板表面にイオン照
射して除去加工する。すると微小な凹凸を中心として球
面、円筒面、楕円面、あるいはこれらを組合せた錐面な
どが形成される。これを原型としてプラスチック材料に
転写すると、微小で高精度の光学部品が安価に効率よく
製造される。基板自体を光学部品とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズあるいはプリズ
ムとして作用する二次元的な領域が例えば1mmφ以内
であるような微小な光学部品およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の微小光学部品として平板
マイクロレンズが知られている。平板マイクロレンズは
イオン交換法によりガラス基板表面に作製する(Journa
l of Applied Physics 20 L286-298 (1981) M. Oikaw
a)。まず、ガラス基板上に金属膜を被着し、この金属膜
にレンズ作製部分だけが開口するようにパターンを形成
する。つぎに、このガラス基板を高温中に保持し、ガラ
ス基板中のイオンを溶融塩中のイオンと交換する。この
結果、ガラス基板中にはガラス基板と屈折率が異なる領
域が形成され、レンズ作用を発現する屈折率分布ができ
る。このようにして平板マイクロレンズを作製している
が、レンズ素材がガラスであること、作製工程にイオン
交換法を用いていることなどのため、コストが高くつ
き、生産性が低いなどの問題があった。また、マイクロ
レンズ・アレーを作製した場合、マイクロレンズ・アレ
ー形成領域においてレンズ作用をしない領域が残り、こ
のマイクロレンズ・アレーの応用対象によっては光の利
用効率が低下するという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、微小
光学部品作製の原型となる形状をガラスや金属基板など
の表面に作製し、この原型からプラスチックやガラスな
どに形状を転写することで、種々の形状や性能の微小光
学部品の作製を可能とするとともに、高生産性で低コス
トな微小光学部品ならびにその製造方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する一つ
の手段は微小光学部品自体に関するものであり、この微
小光学部品は、予め穴または溝を設けた基板表面にイオ
ン照射による除去加工を施し、その結果得られる前記基
板表面の形状を原型とし、この原型を転写して作製した
ことを特徴とする。またこの発明の他の一つの手段はそ
の製造方法に関するものであり、この製造方法では、基
板の表面に穴または溝を形成し、この基板表面をイオン
照射して除去加工することによって所望の表面形状を有
する原型を作製し、この原型を転写することによって微
小光学部品を作製する。またこの発明のさらに他の手段
は、表面に微小光学素子が形成された基板に関するもの
であり、その微小光学素子は前記基板の表面に穴または
溝を形成し、この表面をイオン照射することによって形
成される球面、円筒面、楕円面などを用いて凹レンズ作
用あるいはプリズム作用を発現するものである。
【0005】
【作用】表面に凹凸のあるガラス基板などをイオン照射
して除去加工すると、基板表面へのイオンの入射角度に
依存して加工速度が変化するために、基板表面には平
面、球面、楕円面、円筒面などで構成された形状が出現
する。本発明はイオン照射による除去加工で基板表面に
光学素子として機能する凹凸形状を形成できるという知
見を利用しており、本発明に係わる製造方法では上記現
象を利用して基板表面に原型となる形状を作成する。こ
の原型を転写すると、転写物に光学機能が得られる。こ
の方法によると安価に微小光学部品が製造でき、得られ
た微小光学部品の性能はすぐれている。また他の一つの
手法では、基板自体で微小光学部品を作成する。この場
合はイオン照射によって基板表面に光学素子として機能
する凹凸形状が形成され、そしてその凹凸形状自体が光
学素子として機能する。
【0006】
【実施例】
(実施例1)実施例1として、球面からなる凹部を複数
個形成した微小レンズ・アレー転写用原型を作製する方
法を説明する。この原型の作製工程を第1図(a)〜
(d)に示す。第1図(a)において、100は表面が
平面である基板、110はレジスト膜、120はレジス
ト膜に形成したホールパターンである。本実施例の場
合、基板100には石英ガラス基板を用いている。基板
100としてはガラス板、金属板、セラミック板等を用
いることができる。また、ホールパターン120をX、
Y方向に同じ間隔で配置している。ホールパターン12
0の寸法をw×wとすると、wの値は微小レンズの口径
の1/5程度以下とする。ホールパターン120を方形
にするのが最も容易であるが、円形等にしてもよい。ホ
ールパターン120の形成は、LSI製造などにおいて
周知の技術であるホトリソグラフィー、電子線リソグラ
フィーなどを用いて行う。つぎに、HFを主成分とする
エッチング液を用いた化学エッチング、あるいはCF4
等を主成分とするガスを用いたプラズマエッチングによ
り、基板100のホールパターン120形成部に深さd
の穴130を形成する。その後、レジスト膜110を除
去する。そのときの基板100の状態を第1図(b)に
示す。化学エッチングやプラズマエッチングでは基板の
エッチングがほぼ等方的に進行するため、穴130の形
状は球面に近いものになっている。つぎに、基板100
にイオン照射して、基板100を除去加工をする。除去
加工が進行するにつれて、穴130の部分に球面の形状
が形成されていく。なお穴130が球面に近いものであ
る必要はなく、角張った穴であってもイオン照射によっ
て球面が成長してゆく。その様子を第1図(c)に示
す。140は球面状の凹部である。さらにイオン照射を
続けると、第1図(d)に示すように、隣り合った穴1
30からの球面がぶつかり、基板100の表面には、球
面だけで構成されるような形状が形成される。第1図
(c)または(d)に示したように、球面からなる凹部
を有する石英ガラス基板を、微小レンズ・アレー転写用
原型として利用する。
【0007】ここで、基板100に形成される球面の曲
率半径をR、初期の曲率半径をRo、イオン照射による
深さ方向の除去量をtとすると、 R=Ro +kt (1) の関係が成立する。kは物質により決まる定数であり、
石英ガラスではk=7である。基板100への穴130
の形成に化学エッチングあるいはプラズマエッチングを
用いているので、Ro =dの関係がほぼ成立する。した
がって、除去量tによって、形成する凹面の曲率半径R
を制御することができる。
【0008】つぎに、具体例として、原型よりプラスチ
ックに形状を転写し、片面が平面、他の面が凸面あるい
は凹面の微小レンズ・アレーを作製する場合について、
そのための原型作製法を説明する。プラスチックの屈折
率を1.5とする。各微小レンズの口径が約100μ
m、焦点距離が約1mmである微小レンズ・アレー用原
型の場合、まず、w×wが約3μm×3μmでdが約3
μmの穴を石英ガラス基板に形成する。つぎに、Arガ
ス圧;1Pa、パワー;800WでRFスパッタ装置に
よりガラス基板にイオン照射して除去加工する。その結
果、約35時間の加工時間により、各穴は曲率半径が約
500μmの球面となり、これを原型として用いる。
【0009】各微小レンズの口径が約10μm、焦点距
離が約25μmである微小レンズ・アレー用原型の場
合、まず、w×wが約1μm×1μmでdが約1μmの
穴を石英ガラス基板に形成する。つぎに、Arガス圧;
1Pa、パワー;800WでRFスパッタ装置により除
去加工する。その結果、約50分の加工時間により、各
穴は曲率半径が約12.5μmの球面となる。なお、複
数の微小レンズの配置は、最初に石英ガラス基板に形成
する穴の位置によって決まり、種々の配置の仕方が可能
である。
【0010】(実施例2)実施例2として、円筒面と球
面からなる凹部を複数個形成した微小レンズ・アレー転
写用原型を作製する方法を説明する。この原型の作製工
程を第2図(a)〜(d)に示す。第2図(a)におい
て、200は表面が平面である基板、210はレジスト
膜、220はレジスト膜に形成した長方形パターンであ
る。本実施例の場合、基板200には石英ガラス基板を
用いている。また、長方形パターン220をX、Y方向
にそれぞれ等間隔で配置している。長方形パターン22
0の寸法をw×hとすると、wの値は円筒レンズの幅の
口径の1/5程度以下とする。長方形パターン220の
形成は、LSI製造などにおいて周知の技術であるホト
リソグラフィー、電子線リソグラフィーなどを用いて行
う。つぎに、HFを主成分とするエッチング液を用いた
化学エッチング、あるいはCF4 等を主成分とするガス
を用いたプラズマエッチングにより、基板200の長方
形パターン220形成部に深さdの溝230を形成す
る。その後、レジスト膜210を除去する。そのときの
基板200の状態を第2図(b)に示す。つぎに、基板
200にイオン照射して、基板200を除去加工をす
る。除去加工が進行するにつれて、溝230の両端を除
く部分に円筒面が、両端の部分に球面の形状が形成され
ていく。その様子を第2図(c)に示す。240は円筒
面と球面からなる凹部である。さらにイオン照射を続け
ると、第2図(d)に示すように、隣り合った溝230
からの円筒面あるいは球面がぶつかり、基板200の表
面には、円筒面と球面だけで構成されるような形状が形
成される。第2図(c)または(d)に示したような石
英ガラス基板を、円筒面と球面からなる微小レンズで構
成する微小レンズ・アレー転写用原型として利用する。
なお、円筒面と球面の曲率半径はほぼ同じになる。
【0011】つぎに、具体例として、このようにして作
製した原型よりプラスチックに形状を転写し、片面が平
面、他の面が凸面あるいは凹面の微小レンズ・アレーを
作製する場合について、そのための原型作製法を説明す
る。プラスチックの屈折率を1.5とする。各微小円筒
レンズの幅が約100μmで長さが約300μmで、焦
点距離が約1mmである微小レンズ・アレー用原型の場
合、まず、w×hが約3μm×200μmでdが約3μ
mの溝を石英ガラス基板に形成する。つぎに、Arガス
圧;1Pa、パワー;800WでRFスパッタ装置によ
り除去加工する。その結果、約35時間の加工時間によ
り、各溝は曲率半径が約500μmの円筒面と球面とな
り、これを原型として用いる。
【0012】各微小円筒レンズの幅が約10μmで長さ
が約100μmで、焦点距離が約25μmである微小レ
ンズ・アレー用原型の場合、まず、w×hが約1μm×
90μmでdが約1μmの溝を石英ガラス基板に形成す
る。つぎに、Arガス圧;1Pa、パワー;800Wで
RFスパッタ装置により除去加工する。その結果、約5
0分の加工時間により、各溝は曲率半径が約12.5μ
mの円筒面と球面となる。
【0013】(実施例3)実施例3として、楕円面から
なる凹部を複数個形成した微小レンズ・アレー転写用原
型を作製する方法を説明する。この原型の作製工程を第
3図(a)〜(d)に示す。第3図(a)において、3
00は表面が平面である基板、310はレジスト膜、3
20はレジスト膜に形成した楕円面形成用パターンであ
る。本実施例の場合、基板300には石英ガラス基板を
用いている。パターン320の詳細を第4図に示す。パ
ターン320は三つの長方形を重ね合わせた形であり、
各部の寸法を第4図に示すように、w1、w2 、w3
1 、h2 、h3 で表し、w3 <h3 する。パターン3
20は、w3 が楕円の短径の1/2程度以下となるよう
に設計する。パターン320の形成は、LSI製造など
において周知の技術であるホトリソグラフィー、電子線
リソグラフィーなどを用いて行う。つぎに、HFを主成
分とするエッチング液を用いた化学エッチング、あるい
はCF4 等を主成分とするガスを用いたプラズマエッチ
ングにより、基板300のパターン320形成部に深さ
dの溝330を形成する。その後、レジスト膜310を
除去する。そのときの基板300の状態を第3図(b)
に示す。つぎに、基板300にイオン照射して、基板3
00を除去加工をする。除去加工が進行するにつれて、
溝330のところに楕円面からなる形状が形成されてい
く。その様子を第3図(c)に示す。340は楕円面か
らなる凹部である。さらにイオン照射を続けると、第3
図(d)に示すように、隣り合った溝330からの楕円
面がぶつかったような形状になる。第3図(c)または
(d)に示したような石英ガラス基板を、楕円面からな
る微小レンズで構成する微小レンズ・アレー転写用原型
として利用する。
【0014】つぎに、具体例として、このようにして作
製した原型よりプラスチックに形状を転写し、片面が平
面、他の面が凸面あるいは凹面の微小レンズ・アレーを
作製する場合について、そのための原型作製法を説明す
る。プラスチックの屈折率を1.5とする。各微小楕円
レンズの長径が約100μmで短径が約60μmで、長
焦点距離が約180μm、短長焦点距離が約120μm
である微小レンズ・アレー用原型の場合、まず、w1
2μm、w2 =6μm、w3 =10μm、h1=10μ
m、h2 =40μm、h3 =70μmのパターン320
をレジスト膜に形成し、この状態で基板300に深さd
が10μmとなるような溝を前述した方法で形成する。
レジスト膜を除去した後に、その石英ガラス基板の表面
をArガス圧;1Pa、パワー;800WでRFスパッ
タ装置により除去加工する。その結果、約3時間の加工
時間により、各溝は長径、短径の曲率半径がそれぞれ約
90μmと約60μmの楕円面となり、原型に用いる形
状が得られる。
【0015】(実施例4)実施例4として、微小プリズ
ムの形状を複数個形成した微小プリズム・アレー転写用
原型を作製する方法を説明する。この原型の作製工程を
第5図(a)〜(b)に示す。第5図(a)において、
500は表面が平面である基板、510はレジスト膜、
520はレジスト膜に形成した微小プリズム形状を作製
するためのパターンである。本実施例の場合、基板50
0には石英ガラス基板を用いている。パターン520は
方向が異なる3種類の直線パターンで構成しており、3
種類の直線パターンが囲む領域が正三角形になるように
パターン形成している。パターン520の形成は、LS
I製造などにおいて周知の技術であるホトリソグラフィ
ー、電子線リソグラフィーなどを用いて行う。つぎに、
HFを主成分とするエッチング液を用いた化学エッチン
グ、あるいはCF4 等を主成分とするガスを用いたプラ
ズマエッチングにより、基板500のパターン520形
成部に深さdの溝を形成する。その後、レジスト膜51
0を除去する。つぎに、基板500にイオン照射して、
基板500を除去加工をする。除去加工が進行するにつ
れて、前記溝のところに円筒面からなる形状が形成され
ていく。さらにイオン照射を続けると、第5図(b)に
示すように、隣り合った3つの溝からの円筒面がぶつか
り、基板500の表面には、側面が円筒面の一部で構成
された三角錐状の微小プリズム形状が形成される。54
0は一つの三角錐状の微小プリズム形状である。第5図
(b)に示したような石英ガラス基板を、三角錐状の微
小プリズムからなる微小プリズム・アレー転写用原型と
して利用する。
【0016】つぎに、具体例として、このようにして作
製した原型よりプラスチックに形状を転写し、プラスチ
ックに微小プリズム・アレーを作製する場合について、
そのための原型の作製法を説明する。まず、第5図
(a)で説明したように、正三角形の一辺の長さが10
μmになるように幅2μmの直線パターン520をレジ
スト膜510に形成する。この状態で基板500に深さ
dが2μmの直線状の溝を前述した方法で形成する。レ
ジスト膜を除去した後に、その石英ガラス基板の表面を
Arガス圧;1Pa、パワー;800WでRFスパッタ
装置により除去加工する。その結果、約18分の加工時
間により、各溝は曲率半径が約5μmの円筒面となり、
近接する3つの円筒面がぶつかるところに、第6図に示
すような三角錐状の微小プリズムの形状が得られる。こ
れを原型として用いる。
【0017】本実施例では、直線パターンをそれら囲む
領域が正三角形になるよう配置しているが、その他の三
角形や四角形、五角形、六角形などの多角形となるよう
に直線パターンを形成することは周知の技術で可能であ
り、本実施例で説明した三角錐以外の多角錐状の微小プ
リズム形状を作製できる。
【0018】(実施例5)実施例1〜4による微小光学
部品の製造方法では、原型の形状をプラスチックなどに
転写することで微小光学部品を製造する。ところで、こ
のような原型からプラスチックなどに形状を転写するこ
とは、例えば、音楽用のレコードの製造、光磁気記憶デ
ィスクの製造などで既に実施されており、周知の技術で
ある。なおガラスに転写することもできる。このための
一つの手段としては転写用原型を金属板で作成する。そ
して金属製原型を加熱しておいてガラス板を押圧する。
このようにするとガラス表面に原型の形状を転写でき
る。以上の実施例1〜4では形状転写用の原型を作成し
ている。この方式に代えて、イオン加工で除去加工を施
すガラス基板をそのまま微小光学部品として利用するこ
ともできる。この場合イオン加工で形成された形状が光
学素子として機能する。また、具体例として特定の寸法
・形状を作製する方法を示したが、イオン照射で除去加
工する基板表面に予め形成する穴や溝の形状、寸法、位
置などを変えることによって、各種形状、寸法、性能を
有する微小光学部品が作製できる。
【0019】また、実施例1〜4ではイオン照射で除去
加工するためにRFスパッタ装置を用いているが、イオ
ンが基板表面にほぼ垂直に入射するイオン加工装置であ
れば、同様に用いることができる。また、石英ガラス基
板表面に原型を作製しているが、このための基板とし
て、その他のガラス基板、あるいはアルミニウム、鉄、
銅などの金属基板、アルミナ、ジルコニアなどのセラミ
ック基板、なども同様に用いることができる。また原型
を転写する際に、光学プラスチックの他に光学ガラスを
用いることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、微
小光学部品を製造する上で原型となる形状をイオン照射
による除去加工の特性を利用して作製しているので、球
面、楕円面、円筒面などを高精度に形成でき、しかも、
寸法が1mm以下の微小光学部品を容易に、しかも種々
の寸法、性能をもたせて作製することができ、さらに、
原型から転写することによってプラスチックなどに微小
光学部品を形成するので、生産性が高く、低コストで微
小光学部品製造が可能となる。また基板自体を光学部品
として利用する場合にも、その表面の形状精度が高く、
高品質の光学素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球面レンズからなる微小レンズ・アレー転写用
原型の作製工程。
【図2】円筒面レンズからなる微小レンズ・アレー転写
用原型の作製工程。
【図3】楕円面レンズからなる微小レンズ・アレー転写
用原型の作製工程。
【図4】楕円面を形成するためのパターン。
【図5】微小プリズム・アレー転写用原型の作製工程。
【図6】三角錐状の微小プリズムである。
【符号の説明】
100、200、300、500・・・・基板 110、210、310、510・・・レジスト膜 120・・・ホールパターン 130・・・穴 140・・・球面状の凹部 220・・・長方形パターン 230、330・・・溝 240・・・円筒面と球面からなる凹部 320・・・楕円面形成用パターン 340・・・楕円面からなる凹部 520・・・微小プリズム形状作製用パターン 540・・・一つの三角錐状の微小プリズム形状

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め穴または溝を設けた基板表面にイオ
    ン照射による除去加工を施し、その結果得られる前記基
    板表面の形状を原型とし、この原型を転写して作製した
    ことを特徴とする微小光学部品。
  2. 【請求項2】 基板の表面に穴または溝を形成し、この
    基板表面をイオン照射して除去加工することによって所
    望の表面形状を有する原型を作製し、この原型を転写す
    ることによって微小光学部品を作製することを特徴とす
    る微小光学部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 微小光学素子を表面に形成した基板であ
    って、その微小光学素子は前記基板の表面に穴または溝
    を形成し、この表面をイオン照射することによって形成
    される球面、円筒面、楕円面などを用いて凹レンズ作用
    あるいはプリズム作用を発現するものであることを特徴
    とする微小光学部品。
JP4404094A 1994-03-15 1994-03-15 微小光学部品およびその製造方法 Pending JPH07251464A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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