JPH0725142A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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Publication number
JPH0725142A
JPH0725142A JP5168167A JP16816793A JPH0725142A JP H0725142 A JPH0725142 A JP H0725142A JP 5168167 A JP5168167 A JP 5168167A JP 16816793 A JP16816793 A JP 16816793A JP H0725142 A JPH0725142 A JP H0725142A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
thermal
sensitive recording
recording material
Prior art date
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Pending
Application number
JP5168167A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Ando
陽一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP5168167A priority Critical patent/JPH0725142A/ja
Publication of JPH0725142A publication Critical patent/JPH0725142A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水性、耐油性、擦過性等に優れ、しかも、
印字が鮮明となる感熱紙、感熱フィルムなどの感熱記録
体を提供する。 【構成】 紙からなる基体10上に発色部11を有する
感熱記録層12、厚み1.5μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム層13、シリコーン塗布層14とが順
次積層された構造からなる感熱記録体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐水性、耐油性、擦過
性等に優れた感熱紙、感熱フィルムなどの感熱記録体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱紙等の感熱記録体1は、図2
に示すように、紙からなる基体2上に発色部3を有する
感熱記録層4を備え、該感熱記録層4上に保存性向上の
ためにポリビニルアルコール(PVA)水溶液等を塗布
した保護層5(オーバーコート)層5が設けられてい
る。この保護層5により、水、油脂類、可塑剤、有機溶
剤、酸、塩基などが感熱記録層4内の感熱材料に接触す
ることを防ぎ、感熱記録層4の記録消失、変色の防止を
図っている。
【0003】しかしながら、保護層5に僅かなピンホー
ルが存在してもその部分から上記有機溶剤等の物質が感
熱記録層4まで浸透し障害を与えることになる。これを
防止するためには、保護層5を厚くすることが最も効果
的であるが感度の低下を招き限界があった。また、水分
に対しても僅かであれば保護層5の効果があるが、多量
の水分に対しては保護層5が溶けてしまい記録消失を招
くという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点を解決するものであり、耐水性、耐油性、
擦過性に優れ、記録消失、変色を確実に防止すると共
に、印字が鮮明となる感熱記録体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来の
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、感熱記
録層上に特定の樹脂フィルムと特定の保護層とを順次積
層すれば、水に対しても、擦りに対しても充分な性能を
持ちながら感度の低下が僅かであり、記録消失、変色が
確実に防止できると共に、印字が鮮明となる感熱記録体
を得ることに成功し、本発明を完成に至ったのである。
【0006】すなわち、本発明の感熱記録体は、基体上
に感熱記録層を有する感熱記録体において、前記感熱記
録層上には、厚み1〜3μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム層(以下、PETフィルム層という)と、
シリコーン塗布層とが順次積層されたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明の感熱記録体は、感熱記録層上に、耐水
性、耐油性、擦過性に優れたPETフィルム層と、耐熱
性に優れたシリコーン塗布層とが順次積層された構造で
あり、シリコーン塗布層によりPETフィルム層が保護
されることとなるので、サーマルヘッドで印字しても、
サーマルヘッドの熱でPETフィルム層が溶解してしま
い印字ができないとか不鮮明となる問題が発生せず、か
つ、PETフィルム層により、水、油脂類、可塑剤、有
機溶剤、酸、塩基などが感熱記録層に接触することを防
ぎ、感熱記録層の記録消失、変色の防止を図ることがで
きる。
【0008】以下、本発明の内容を説明する。本発明の
感熱記録体は、基体上に設けられた感熱記録層上に、厚
み1〜3μmのPETフィルム層と、シリコーン塗布層
とが順次積層されたものである。
【0009】本発明において、PETフィルム層を構成
するPETフィルムは、耐水性、耐油性、擦過性に優れ
た樹脂フィルムであり、感熱記録層の記録消失、変色を
防止するものである。PETフィルム層の厚みは、1〜
3μmに設定される。厚みが1μm未満であると、製造
が困難となり、厚みが3μmを越えると、感熱記録層の
熱感度低下となり好ましくない。
【0010】本発明において、シリコーン塗布層を構成
するシリコーンは、耐熱性に優れた材料であり、サーマ
ルヘッド等の熱から上記PETフィルム層を保護するも
のである。シリコーン塗布層の厚みは、1.0μm以
下、特に、0.1〜0.2μmであることが好ましい。
【0011】本発明において、基体としては、耐熱性を
有し、寸法安定性及び表面平滑性の高い基体が好まし
く、例えば、普通紙、ラミネート紙、コート紙等の紙
類、若しくは、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、ポリイミド等の樹脂フィルム
類、または、紙−樹脂フィルム複合体、アルミ箔等の金
属シート等何れも好適に使用できる。基体の厚みは、2
00μm以下であることが好ましい。なお、本発明の感
熱記録体は、その基体裏面側の構成は、特に限定されな
い。
【0012】本発明において、基体上に形成される感熱
記録層は、当業界において公知の感熱記録材料から構成
することができ、また、感熱記録層中に、例えば、酸化
防止剤、柔軟剤や色調調節剤等の各種添加剤を含有させ
てもよい。
【0013】
【実施例】本発明の実施の一例を図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の感熱記録体を感熱紙に適用した場
合の断面図である。本実施例の感熱紙Aは、紙からなる
基体10上に発色部11を有する感熱記録層12、厚み
1.5μmのPETフィルム層13、厚み0.2μmの
シリコーン塗布層14とが順次積層された構造である。
【0014】本実施例の感熱紙Aでは、感熱記録層12
上に、耐水性、耐油性、擦過性に優れたPETフィルム
層13と、耐熱性に優れたシリコーン塗布層14とが順
次積層された構造から構成される。シリコーン塗布層1
4は、PETフィルム層13を保護して、サーマルヘッ
ドで印字する場合でも、サーマルヘッドの熱でPETフ
ィルム層13が溶解してしまい印字ができないとか不鮮
明となるとかの問題を発生させない。また、PETフィ
ルム層13は、水、油脂類、可塑剤、有機溶剤、酸、塩
基などが感熱記録層14に接触することを防ぎ、感熱記
録層14の記録消失、変色の防止を図るものとなる。
【0015】次に、比較例により、本発明を更に詳細に
説明する。 〔比較例〕上記実施例で説明した感熱紙Aを本発明品と
した。一方、対称品としては、図1に示される構造で、
保護層は、PVA水溶液を塗布した層とした。なお、本
発明品及び対称品とは、基体、感熱記録層が共に同一材
料、厚さからなる点で同一であるが、本発明品がPET
フィルム層とシリコーン塗布層とからなり、対称品がP
VA水溶液を塗布した層からなる点で相違するものであ
る。
【0016】本発明品及び対称品を同一印字条件下で印
字した場合、印字濃度を比較しても殆ど差が認められな
かった。しかしながら、両者をラベルにしてプラスチッ
ク片に貼り、水に24時間浸漬させると、従来のPVA
水溶液を塗布した層からなる保護層であると、ほとんど
印字が消失してしまうが、本発明品のものは端面より僅
かに水分が滲みこみ僅かに変色するのみであった。ま
た、擦りに対しても前記PETフィルム表面に薄く塗布
したシリコ−ン塗布層の効果もあり1〜3μmと非常に
薄いフィルムであるが、傷つきにくく印字も明瞭に残存
することが判明した。
【0017】さらに、表面がPETフィルム層で覆われ
ているため、水性の筆記具で追記することはできない
が、ラベル等として使用する場合には、このような必要
がないことが多く問題とならないばかりか、表面に光沢
が有りラベルとして好ましい状態であった。これに対し
て従来、ラミネートされたラベルを作成するには、印字
後に透明フィルムをラミネートする必要があり、印刷と
同時にラミネートを行うことは構造が複雑となり、安価
な装置で作成することが困難であると共にラベルコスト
が高いという欠点があった。
【0018】なお、本発明の感熱記録体は、上記実施例
に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の態
様に変更することができるものである。例えば、PET
フィルム層の透明度を損なわない程度に僅かに着色する
ことで、種々の色彩の感熱紙等の感熱記録体を提供でき
るものである。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、水、有機溶剤、油等に
対しても、擦りに対しても充分な性能を持ちながら感度
の低下を最小限にして、感熱記録層の記録消失、変色が
確実に防止できると共に印字が鮮明となる感熱記録体を
得ることができる。また、本発明の感熱記録体をラベル
用にした場合には、水や傷に強いラベルが特別な装置を
必要とせず、通常のサーマルプリンタで作成可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 感熱紙 10 基体 12 感熱記録層 13 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
層 14 シリコーン塗布層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に感熱記録層を有する感熱記録体
    において、前記感熱記録層上には、厚み1〜3μmのポ
    リエチレンテレフタレートフィルム層と、シリコーン塗
    布層とが順次積層されたことを特徴としてなる感熱記録
    体。
JP5168167A 1993-07-07 1993-07-07 感熱記録体 Pending JPH0725142A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5168167A JPH0725142A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 感熱記録体

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JP5168167A JPH0725142A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 感熱記録体

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Publication Number Publication Date
JPH0725142A true JPH0725142A (ja) 1995-01-27

Family

ID=15863052

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JP5168167A Pending JPH0725142A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 感熱記録体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019124531A1 (en) 2017-12-22 2019-06-27 Ricoh Company, Ltd. Thermosensitive recording medium, thermosensitive recording medium producing method, and article

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019124531A1 (en) 2017-12-22 2019-06-27 Ricoh Company, Ltd. Thermosensitive recording medium, thermosensitive recording medium producing method, and article
KR20200096972A (ko) 2017-12-22 2020-08-14 가부시키가이샤 리코 감열 기록 매체, 감열 기록 매체의 제조 방법 및 물품

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Effective date: 20000307