JPH07251306A - アラインメント誤差を補正する装置 - Google Patents

アラインメント誤差を補正する装置

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JPH07251306A
JPH07251306A JP7021622A JP2162295A JPH07251306A JP H07251306 A JPH07251306 A JP H07251306A JP 7021622 A JP7021622 A JP 7021622A JP 2162295 A JP2162295 A JP 2162295A JP H07251306 A JPH07251306 A JP H07251306A
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JP
Japan
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ring
correcting
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screw
radial
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JP7021622A
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Andreas Basteck
バステック アンドレアス
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August Beck GmbH and Co KG
Original Assignee
August Beck GmbH and Co KG
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Publication date
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/36Chucks with means for adjusting the chuck with respect to the working-spindle
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密中ぐり及び精密リーマ仕上工具に利用す
る装置において、アライメント誤差の除去性能を向上さ
せる。 【構成】 接線方向引張ねじで補正リングの2つのセク
タ78,79を互いに接近させ、工具の幾何学的長手軸
線17を主軸の軸線95に対して同軸となる位置にアダ
プタを微妙に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1の前提部分に
記載された装置、即ちアライメント誤差を補正する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる装置が欧州特許公報第 0 235 327
号に述べられている。第1欄30〜34行によれば、こ
の公知の装置は、工具軸線の迅速正確な心合せを可能と
する単純な構造を有しており、取扱いが容易となってい
る。重要な点として、−−単一の−−調整ねじが設けら
れており、このねじは、公式文書のシート37.6によ
れば、一方のホルダ部品の周面に直接に、それもしか
も、ねじと周面との間に圧力部材なしに、当接する。こ
の構造は確かに単純ではあろう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これは調整可
能性の精度を犠牲にしてのものである。というのも、ア
ライメント誤差は10μm未満の範囲であることがきわ
めて多いからである。
【0004】心合せ用アダプタは1回だけ製造して支払
われねばならない。しかし、それによって生じる誤差は
仕上げられる各工作物に現れる。このため、本発明は、
一層費用のかかる構造を選択する方が良い、との認識か
ら出発している。
【0005】本発明によれば、アライメント誤差の除去
性能を向上させるというこの課題は、請求項1の特徴部
分に明示された特徴によって解決される。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の構成を採用した。
【0007】即ち、工具ホルダにおけるアライメント誤
差を補正する装置であって、柄部と、柄部の基準面に対
して同軸な円筒形外部円筒面と、第1半径面と、同軸な
その円筒形内部円筒面でもって遊隙を有して外部円筒面
に嵌着され且つその上で回転可能となった補正リング
と、柄部に対する軸方向運動に備えて補正リングを固定
する固定装置と、一端に工具用工具装着部を有し、他端
には、第1半径面に対向した第2半径面と、工具に対し
て同軸な円筒形外面とを有するアダプタと、アダプタを
柄部の方に引張する軸平行なねじと、補正リングに設け
られて、アダプタの円筒形外面に遊隙を有して対向した
円筒形内面と、補正リングに設けられて、柄部に対する
アダプタの相対的同軸性を少なくとも部分的に調節する
ことのできるねじ装置、とを備えたものにおいて、 a) 補正リングが、連続していない第1半径方向溝孔
を有しており、こうしてその円筒形内面が2つの部分面
に分割されており、そのうち第1部分面が柄部の円筒形
外面に対向し、第2部分面がアダプタの円筒形外面に対
向し、こうして2つのリングセグメントが生じており、 b) 第2部分面のリングセグメントが1つの半径方向
溝孔を有しており、 c) 半径方向溝孔を橋絡するねじが、少なくとも実質
的に1つの半径方向平面上にある、という構成を採用し
た。
【0008】このような本発明において、第1半径方向
溝孔が補正リングを高さの点で1:1±70%の比率に
分割すること、半径方向溝孔を有する第1リングセグメ
ントが250°〜80°の長さであること、半径方向溝
孔がリングセグメントを1:1±80%の比率に分割す
ること、補正リングが単一部材からなること、リングセ
グメントが、その根元範囲に、目標曲げ部を形成する各
1つの弱化部を備えていること、等の構成を採用するこ
とが可能である。
【0009】また、上記弱化部が第1リングセグメント
の内面にあってもよく、上記第1リングセグメントに対
向して、少なくとも第1リングセグメントに類似した第
2リングセグメントが設けられていてもよい。さらに、
上記第2リングセグメントが第1リングセグメントのた
めの弾性保持部であってもよい。
【0010】その他、ねじが半径方向溝孔に対して垂直
に延びていてもよい。また、半径方向溝孔の両側に貫通
穴が設けられており、そのうち一方の貫通穴がめねじを
有し、他方の貫通穴がねじ頭用受座に注ぐようになって
いてもよい。
【0011】本発明において、よろめき誤差を補正する
ために少なくとも1本の圧力ねじが設けられており、該
ねじが少なくとも実質的に軸平行に延びて、一端が補正
リングに作用し又他端が柄部に作用し、この圧力ねじで
もって第2半径面が第1半径面に対して相対的に僅かに
平行性から外されることができるようになっていても、
よく、その場合には、柄部が、補正リングに対して、実
質的に半径方向の環状フランジを有しており、該フラン
ジが、圧力ねじのための別の作用装置であってもよい。
そして、上記環状フランジが半径面を有すること、上記
補正リングに、少なくとも1個の軸平行なめねじ穴が設
けられていること、上記ねじの端面が柄部に押し付可能
であること、上記ねじが、めねじ穴よりも短い無頭ねじ
であること、等の構成を採用でき、さらに、本発明にお
いては、固定装置が、柄部に設けられた外部円周溝とそ
れに対向して補正リングに設けられた内部円周溝とを含
み、両円周溝内にOリングが橋絡して設けられていても
よい。
【0012】
【作用】本発明によれば、有利には、例えば弁案内部の
製造時に不可欠な精密中ぐり及び精密リーマ仕上におい
て、更には、この分野の多段穴、及びきわめて長いリー
マ工具に利用することができ、そうすることによって、
穴の入口端が出口端とは別の品質で製造されることが防
止される。また、本発明の装置は、リーマ加工等におい
て本質的に一層静かな入口過程を作り出すので、切断工
具の切刃の寿命が長くなる。摩耗帯板及び案内帯板に対
しても同様のことが言える。例えば、使用時には、それ
自体容易にきわめて丸く製造可能な弁棒に、又はその他
の円筒形物体に、同様に円形の穴が得られるのであり、
事実上理想的円筒形の棒が楕円形又は卵形孔断面内にあ
ると仮定する必要はない。
【0013】
【実施例】次に、好ましい実施例に基づいて本発明を説
明する。
【0014】工具ホルダ11は、全体として、柄部12
と補正リング13とアダプタ14とを含んでいる。柄部
12が幾何学的長手軸線16を有しており、該軸線16
は図示されない主軸の図示されない左軸線と一直線に並
び、又は並んでいない。そして、柄部12が一直線に並
んでいるときには、少なくともこの部品はアライメント
誤差を有しておらず又よろめいてもいない。しかし両方
の幾何学的長手軸線16,17が既に一致していないと
きには、本発明の装置によってその誤差を除去すること
ができる。幾何学的長手軸線16,17が一直線に並ば
ない事例は一層頻繁にあり、その誤差も本発明の装置に
よって除去することができる。
【0015】柄部12は、通常の円錐体18を有する。
柄部12は上方に拡張して皿状フランジ19となってお
り、該フランジ19は上面に研削環状面21を有してお
り、該環状面21は幾何学的長手軸線16に対して垂直
である。この環状面21から上方に突出した同軸突起2
2は、環状面21から僅かな間隔で同軸円周溝23を有
する。この溝23のなかにOリング24があり、しかし
円周溝23から外方に、Oリング24の断面周面のほぼ
半分が張り出している。円周溝23は突起22の周面を
下円筒面26と上円筒面27とに分割している。両方の
円筒面26,27は、研削されており、幾何学的長手軸
線16に対して同軸である。下円筒面26は、それに対
向する、後になお説明する円筒穴に対して嵌合いG6/
H7を有する。上円筒面27は、後になお説明する理由
から、下円筒面26よりも小さな円周を有する。これに
関連して精度を記載する場合に考慮しなければならない
点として、軸平行性の誤差又はよろめき誤差は10μm以
下の範囲であり、この関連において精度説明を考慮しな
ければならない。
【0016】突起22は、その上面に、幾何学的長手軸
線16に対して垂直な研削環状面28を有する。環状面
28に、等角度距離に配設されて、軸平行なねじ孔29
が袋孔として設けられている。環状面28によって取り
囲まれた円形範囲31が軸線方向で下方にずらされてお
り、この範囲は環状面28から上に張り出さない範囲であ
る。冷媒穴32が同軸で設けられている。
【0017】補正リング13がその下面に環状面33を
有しており、この環状面33はその広がりが環状面21
にほぼ一致する。環状面33は環状面28の外側にあ
る。補正リング13に、等角度距離に配設して4個の貫
通穴39が穿孔されており、該穴39は、図7に示すよ
うに環状面33の外縁範囲にあり、又、組付け状態のと
き幾何学的長手軸線16,17に対して少なくとも或る
程度は平行である。その上側範囲に貫通穴34,36,
37,38が平滑な壁を備えており、下側範囲はそれぞ
れ1つのめねじ41を有する。貫通穴34,36,3
7,38は、次に説明する溝孔48,49によって、平
滑な壁とめねじ41とに分割されている。めねじ41に
差し込まれる圧力ねじ42,43,44,46は、圧力
ねじ42,43,44,46の1本−−又は複数本−−
を締付けると、その下端面47が環状面21で支えら
れ、且つ、図10に誇張して図示されたように、補正リ
ング13を傾動させることができる。
【0018】補正リング13は、高さの点で、2個の細
い溝孔48,49によって下蓋51と上蓋52とに分割
されている。上蓋52と下蓋51は、図6に示すように
約2時30分と9時30分とに設けられた橋絡部53,
54を介して結び付けられている。下蓋51は、曲げ応
力を吸収することのできる連続した充実リングである。
【0019】下蓋51は、幾何学的長手軸線16,17
に対して少なくとも実質的に同心なその円筒形研削内壁
56に内溝57を有しており、この内溝57は組付け状
態のとき実質的に円周溝23と同じ高さにある。この内
溝57のなかにOリング24の残りの断面がある。内溝
57が内壁56を内部円筒下面58と内部円筒上面59
とに分割し、前者が下円筒面26に、後者が上円筒面2
7に対向する。つまり下円筒面26と内部円筒下面58
は互いにH7/G6嵌合いを有し、それもしかも、特に
図10から明らかとなる理由からそうである。下円筒面
26も内部円筒下面58も、又上円筒面27も内部円筒
上面59も、公差が狭くされていて、きわめて正確な軸
方向変位が可能ではある。しかし他方で半径方向遊隙が
事実上存在しないので、即ち、このピン/穴の傾きがま
ったく不可能であろうので、図10に図示された傾斜位
置(円弧1分以下である)は、まったく達することがで
きないであろう。下円筒面26及び内部円筒下面58と
比較して、上円筒面27と内部円筒上面59は案内の役
目をまったく有しておらず、又は事実上有してはいな
い。
【0020】圧力ねじ42,43,44,46は下蓋5
1から突出しておらず、溝孔48,49はほぼ半分の高
さにある。内部円筒上面60が4つの円筒部分61,6
2,63,64を含み、これらは図6に示すように下円
筒面26及び内部円筒下面58よりも大きな直径を有し
ている。橋絡部53,54の角度範囲内に、上蓋52の
横断面をかなり狭めるフライス切削凹部66,67が設
けられており、該凹部66,67は図6に示すように半
楕円形状である。図6に示すように12時と6時の方向
に設けられた2個の半径方向溝孔68,69は上蓋52
を更に溝孔48,49に至るまで細分する。半径方向溝
孔69は、引張ねじ73の軸部71が横切っており、そ
のねじ山は図6に示すように右側で接線方向穴のめねじ
72にねじ込まれており、この穴は半径方向溝孔69に
対して垂直である。引張ねじ73の他端は左方向に突出
した頭74を有しており、該頭74は、半径方向溝孔6
9の左側に設けられたくぼみ76内で支えられる。くぼ
み76内で頭74は、実質的に半径方向に設けられた支
持面77で支えられる。引張ねじ73を締付けると、半
径方向溝孔69が狭くなり、しかも、引張ねじ73を締
付ければ締付けるほど一層狭くなる。ほぼ橋絡部53,
54を中心にセクタ78,79が回転して接近し、これ
らの部品は多かれ少なかれ半径方向溝孔68を拡げる方
向に移動する。Oリング24が円周溝23と内溝57と
を橋絡しているので、その係止作用が損なわれない限
り、補正リング13は突起22で保持される。
【0021】円筒部分61,62,63,64の内側を
見た図6で判るように、下蓋51が半径方向研削環状面
81を備えており、該環状面81は幾何学的長手軸線1
6に対して少なくとも実質的に垂直である。補正リング
13は、感知できないほどの半径方向遊隙を有して突起
22の周りを回転することができる。
【0022】アダプタ14は、幾何学的長手軸17に対
して同軸で外方に突出した円周フランジ82を有する。
その円筒形外周面83は正確に研削されており、比較的
大きな遊隙で円筒部分61,62,63,64間に嵌合
わせられる。外周面83は幾何学的長手軸線17に対し
て同軸である。円周フランジ82に設けられた軸平行な
貫通穴84がその上端にねじ頭用受座86を有してお
り、この受座86のなかに引張ねじ88のねじ頭87が
嵌着されており、このねじ88の軸部が貫通穴84を横
切る。4個の貫通穴84は、ねじ孔29に対して合同で
ある。後者のなかに引張ねじ88のおねじがねじ込まれ
ている。貫通穴84が下側で円環状面89に注ぎ、この
面89は研削されており、且つ幾何学的長手軸17に対
して垂直である。円環状面89は、環状面28に載置さ
れて、この環状面28に対して引張ねじ88によって引
張することができる。他方で、円環状面89は、環状面
81には載置されてはおらず、又はごく僅かに載置され
ているだけである。円環状面89の内部に、上方に引っ
込んだくぼみリング91が設けられており、該リング9
1はその下にある面に接触しない。
【0023】アダプタ14の中心に同軸貫通穴92が設
けられており、この穴92に工具93の柄が差し込まれ
て、横ねじ94によってしっかり保持される。工具93
は下側円筒形測定面96と上側円筒形測定面97とを有
しており、両測定面96,97は研削されており、且つ
工具93の幾何学的長手軸線17に対してまったく正確
に平行である。
【0024】多くの場合、幾何学的長手軸線17は幾何
学的長手軸線16に対して平行でなく、幾何学的長手軸
線16は工作機械主軸の幾何学的軸線とも一致しないこ
とがある。幾何学的長手軸線17が主軸の幾何学的長手
軸線に対して平行でないときに、どのように処理される
のかを次に説明する。説明は、明確にするために著しく
誇張して図示された図9を基に行う。工作機械は主軸の
幾何学的軸線95を有しており、その延長が幾何学的長
手軸線17を形成する。さしあたり両軸線95,17は
図9に見られる間隔を有する。引張ねじ88は、円環状
面89が環状面28に対して強固に押圧されるように締
付けられる。しかし引張ねじ88の応力は、いまだ、そ
の最終的引張応力を有していない。むしろ、引張応力
は、環状面28が円環状面89に対して相対的に0〜2
00μの範囲内で摺動することを可能とする値だけ小さ
い。次に工具ホルダ11が回され、センサが測定面96
に当てられる。そうすることにより、どちらの側に幾何
学的長手軸線17が最大の振れを有するのかが明らかとな
る。そして、最大の振れを有する方向に向かって補正リ
ング13が回され、半径方向溝孔69がそこを向くよう
になされる。このときには、補正リング13が回される
だけであり、その他は何も回されない。次に引張ねじ7
3が締付けられる。その際、半径方向溝孔69が狭くな
り、ここでは2つの円切片によって図示されたセクタ7
8,79は矢印98によって示すように互いに接近する
方向にも、又矢印99によって示すように内方にも移動
する。つまり円筒部分61,64は矢印99の長さで示
す路程を含む広い面積にわたって外周面83を押圧し、
幾何学的長手軸線17は工作機械主軸の幾何学的長手軸
線95内にくる。この場合、半径方向溝孔68の両側の
セクタ101,102が保持部として役立つ。これによ
り、スリップスティック効果が防止され、引張ねじ73
の締付け時にまず最初は何も起きず、次に突然に円環状
面89が過度にずれる。図9の破線と実線は実際の円形
セクタ78,79の近似を表す。
【0025】前述の同軸性不備に加えて、角度誤差も生
じることがある。この場合、工具93がよろめき、その
幾何学的長手軸線17が円錐経路上を移動する。よろめ
き振幅は、測定面97の範囲で最大となる。図10には
工作機械主軸の幾何学的長手軸線95が認められる。よ
ろめきの除去にとりかかる前に、引張ねじ88が完全に
締付けられて、図9を基に説明した過程が終了していな
ければならないであろう。略示されただけの図10とは
異なり、円環状面89と環状面28は完全圧力で互いに
隣接しており、引張ねじ73の締付けによってももはや
相互にずらすことができないであろう。
【0026】次に、工具主軸を回すことによって、工具
ホルダ11がその軸線の周りに再び回される。次に、測
定面97に再び測定センサが当てられる。すると、片側
に向かって、つまり図10で右方向に最大振れが生じ
る。その圧力ねじ42,43,44,46の1個がそこ
に位置するように、補正リング13を回すと、このねじ
がめねじ41内に入り、その下端面47が環状面21上
に立てられ、この圧力ねじ42又は43又は44又は4
6は、幾何学的長手軸線95が幾何学的長手軸線17と
一直線に並ぶまで回して入れられる。Oリング24が弾
性であり、元々μ程度にすぎないので、Oリング24は
これを一緒に行う。この角度運動は、例えばフランジ8
2の周面の曲げによってはあまり達成されず、むしろ引
張ねじ88は幾何学的長手軸線17が最も傾く箇所に伸
ばされる。
【0027】当然に、まず最初に−−必ずしも必要では
ないが−−、不備な同軸性の誤差を部分的に取り除き、
次に角度誤差(よろめき)を部分的に取り除き、その
後、これらの誤差が除去されるまで、引き続き反復処理
することができる。
【0028】円錐体18の代わりに、別の装着部も使用
することができる。
【0029】嵌合いG6/H7の代わりに、H8/J7
等の別の嵌合いも使用することができる(公差範囲の変
位)。中間嵌めではなく、又、プレス嵌めではまったく
なく、遊び嵌めが設けられている。
【0030】フライス切削凹部66,67は、例えば半
円等の別の形状とすることもできる。
【0031】経費節約上の理由から、補正リング13は
簡素に製造しておくことができる。セクタ101,10
2が充実式に結び付けられるように、半径方向溝孔68
は切り込まれない。101,102が充実式に下蓋51
と結合されているように、付加的に溝孔49を穿設しな
いでおくこともできる。
【0032】本発明においては、他の構成を付加した
り、置き換えたりして実施することが可能である。以下
に、付加或いは置き換えるのに好ましい態様を列挙す
る。 (1)第1半径方向溝孔が補正リングを高さの点で1:
1±70%の比率に分割する。 (2)半径方向溝孔を有する第1リングセグメントを25
0 °〜80°の長さにする。 (3)半径方向溝孔でリングセグメントを1:1±80%
の比率に分割する。 (4)補正リングを単一部材で構成する。 (5)リングセグメントが、その根元範囲に、目標曲げ
部を形成する各1つの弱化部を備えている。 (6)弱化部が第1リングセグメントの内面にある。 (7)第1リングセグメントに対向して、少なくとも第
1リングセグメントに類似した第2リングセグメントが
設けられている。 (8)第2リングセグメントが第1リングセグメントの
ための弾性保持部の役割を果たす。 (9)ねじが半径方向溝孔に対して垂直に延びている。 (10)半径方向溝孔の両側に貫通穴が設けられてお
り、そのうち一方の貫通穴がめねじを有し、他方の貫通
穴がねじ頭用受座に注ぐ。 (11)柄部が、補正リングに対して、実質的に半径方
向の環状フランジを有しており、該フランジが、圧力ね
じのための別の作用装置である。 (12)環状フランジが半径面を有する。 (13)ねじが、めねじ穴よりも短い無頭ねじである。 (14)固定装置が、柄部に設けられた外部円周溝とそ
れに対向して補正リングに設けられた内部円周溝とを含
み、両円周溝内にOリングが橋絡して設けられている。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、接線方向引張ねじで補
正リングの2つのセクタを互いに接近させ、工具の幾何
学的長手軸線を主軸の軸線に対して同軸となる位置へと
アダプタを微妙に移動させることができ、しかも、ねじ
装置によって柄部に対するアダプタの相対的同軸性を調
節することができるので、同軸性についての誤差や角度
誤差を高精度で調節することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立図として一部断面で示す本装置の側面図で
ある。
【図2】補正リングを回して分解状態で示す図1の側面
図である。
【図3】図2の最も上の部品の平面図である。
【図4】図3の下面図である。
【図5】図2の最も下の部品の平面図である。
【図6】補正リングの平面図である。
【図7】図6の下面図である。
【図8】図6の矢印8の方向に見た図である。
【図9】アライメント誤差を補正する場合の作用を説明
する略示図であり、但し寸法どおりではない。
【図10】よろめき誤差を除去する措置の略示図であ
り、但し寸法どおりではない。
【符号の説明】
11 工具ホルダ 12 柄部 13 補正リング 14 アダプタ 23 円周溝(固定装置) 24 Oリング(固定装置) 26 下円筒面(円筒形外部円筒面) 28 研削環状面(第1半径面) 42,43,44,46 圧力ねじ(ねじ装置) 57 内溝(固定装置) 58 内部円筒下面(第1部分面) 60 内部円筒上面(第2部分面) 69 溝孔(第1半径方向溝孔) 73 ねじ 83 円筒形外周面(円筒形外面) 88 ねじ 89 円環状面(第2半径面)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具ホルダにおけるアライメント誤差を
    補正する装置であって、 柄部と、 柄部の基準面に対して同軸な円筒形外部円筒面と、第1
    半径面と、 同軸なその円筒形内部円筒面でもって遊隙を有して外部
    円筒面に嵌着され且つその上で回転可能となった補正リ
    ングと、 柄部に対する軸方向運動に備えて補正リングを固定する
    固定装置と、 一端に工具用工具装着部を有し、他端には、第1半径面
    に対向した第2半径面と、工具に対して同軸な円筒形外
    面とを有するアダプタと、 アダプタを柄部の方に引張する軸平行なねじと、 補正リングに設けられて、アダプタの円筒形外面に遊隙
    を有して対向した円筒形内面と、 補正リングに設けられて、柄部に対するアダプタの相対
    的同軸性を少なくとも部分的に調節することのできるね
    じ装置、とを備えたものにおいて、 a) 補正リングが、連続していない第1半径方向溝孔
    を有しており、こうしてその円筒形内面が2つの部分面
    に分割されており、そのうち第1部分面が柄部の円筒形
    外面に対向し、第2部分面がアダプタの円筒形外面に対
    向し、こうして2つのリングセグメントが生じており、 b) 第2部分面のリングセグメントが1つの半径方向
    溝孔を有しており、 c) 半径方向溝孔を橋絡するねじが、少なくとも実質
    的に1つの半径方向平面上にある、 ことを特徴とするアライメント誤差を補正する装置。
  2. 【請求項2】 第1半径方向溝孔が補正リングを高さの
    点で1:1±70%の比率に分割することを特徴とす
    る、請求項1に記載のアライメント誤差を補正する装
    置。
  3. 【請求項3】 半径方向溝孔を有する第1リングセグメ
    ントが250°〜80°の長さであることを特徴とす
    る、請求項1に記載のアライメント誤差を補正する装
    置。
  4. 【請求項4】 半径方向溝孔がリングセグメントを1:
    1±80%の比率に分割することを特徴とする、請求項
    1に記載のアライメント誤差を補正する装置。
  5. 【請求項5】 補正リングが単一部材からなることを特
    徴とする、請求項1に記載のアライメント誤差を補正す
    る装置。
  6. 【請求項6】 リングセグメントが、その根元範囲に、
    目標曲げ部を形成する各1つの弱化部を備えていること
    を特徴とする、請求項1に記載のアライメント誤差を補
    正する装置。
  7. 【請求項7】 弱化部が第1リングセグメントの内面に
    あることを特徴とする、請求項6に記載のアライメント
    誤差を補正する装置。
  8. 【請求項8】 第1リングセグメントに対向して、少な
    くとも第1リングセグメントに類似した第2リングセグ
    メントが設けられていることを特徴とする、請求項1〜
    7のいずれか1項又は複数項に記載のアライメント誤差
    を補正する装置。
  9. 【請求項9】 第2リングセグメントが第1リングセグ
    メントのための弾性保持部であることを特徴とする、請
    求項8に記載のアライメント誤差を補正する装置。
  10. 【請求項10】 ねじが半径方向溝孔に対して垂直に延
    びていることを特徴とする、請求項1に記載のアライメ
    ント誤差を補正する装置。
  11. 【請求項11】 半径方向溝孔の両側に貫通穴が設けら
    れており、そのうち一方の貫通穴がめねじを有し、他方
    の貫通穴がねじ頭用受座に注ぐことを特徴とする、請求
    項1又は10に記載のアライメント誤差を補正する装
    置。
  12. 【請求項12】 よろめき誤差を補正するために少なく
    とも1本の圧力ねじが設けられており、該ねじが少なく
    とも実質的に軸平行に延びて、一端が補正リングに作用
    し又他端が柄部に作用し、この圧力ねじでもって第2半
    径面が第1半径面に対して相対的に僅かに平行性から外
    されることができることを特徴とする、請求項1に記載
    のアライメント誤差を補正する装置。
  13. 【請求項13】 柄部が、補正リングに対して、実質的
    に半径方向の環状フランジを有しており、該フランジ
    が、圧力ねじのための別の作用装置であることを特徴と
    する、請求項12に記載のアライメント誤差を補正する
    装置。
  14. 【請求項14】 環状フランジが半径面を有することを
    特徴とする、請求項13に記載のアライメント誤差を補
    正する装置。
  15. 【請求項15】 補正リングに、少なくとも1個の軸平
    行なめねじ穴が設けられていることを特徴とする、請求
    項12に記載のアライメント誤差を補正する装置。
  16. 【請求項16】 ねじの端面が柄部に押し付可能である
    ことを特徴とする、請求項12に記載のアライメント誤
    差を補正する装置。
  17. 【請求項17】 ねじが、めねじ穴よりも短い無頭ねじ
    であることを特徴とする、請求項12に記載のアライメ
    ント誤差を補正する装置。
  18. 【請求項18】 固定装置が、柄部に設けられた外部円
    周溝とそれに対向して補正リングに設けられた内部円周
    溝とを含み、両円周溝内にOリングが橋絡して設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載のアライメン
    ト誤差を補正する装置。
JP7021622A 1994-02-16 1995-02-09 アラインメント誤差を補正する装置 Ceased JPH07251306A (ja)

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DE59406275D1 (de) 1998-07-23
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