JPH0725066A - 印字装置 - Google Patents
印字装置Info
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- JPH0725066A JPH0725066A JP15474493A JP15474493A JPH0725066A JP H0725066 A JPH0725066 A JP H0725066A JP 15474493 A JP15474493 A JP 15474493A JP 15474493 A JP15474493 A JP 15474493A JP H0725066 A JPH0725066 A JP H0725066A
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- Japan
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- pattern
- mask
- pattern display
- laser light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な文字、図柄等や、微小な文字等をマス
ク材に容易に形成することができ、しかも文字等のパタ
ーンが途中で分断されることのない完全な形の印字を行
なうことができ、さらにマスクに対するパターンの形成
が容易で、必要なパターンを確実、連続的にレーザ光の
光路上に位置させることができる印字装置の提供を目的
とする。 【構成】 レーザ光L1はマスクベース4を透過し、マ
スクベース4上のパターン表示10を印字面20Mに投
影して印字を行なう。マスクベース4にはインクジェッ
トヘッド6によってパターン表示10が形成される。マ
スクベース4が矢印91方向に巻き取られ、移動するこ
とによって、パターン表示10は順次、レーザ光L1の
光路上に位置する。炭酸ガスレーザを用いた場合は、マ
スクベース4としてポリイミドを使用するとよい。ま
た、インクジェットヘッド6の代りに、感熱ヘッド、熱
転写リボン等を用いることもできる。さらに、パターン
表示として微小な文字等を形成することもできる。
ク材に容易に形成することができ、しかも文字等のパタ
ーンが途中で分断されることのない完全な形の印字を行
なうことができ、さらにマスクに対するパターンの形成
が容易で、必要なパターンを確実、連続的にレーザ光の
光路上に位置させることができる印字装置の提供を目的
とする。 【構成】 レーザ光L1はマスクベース4を透過し、マ
スクベース4上のパターン表示10を印字面20Mに投
影して印字を行なう。マスクベース4にはインクジェッ
トヘッド6によってパターン表示10が形成される。マ
スクベース4が矢印91方向に巻き取られ、移動するこ
とによって、パターン表示10は順次、レーザ光L1の
光路上に位置する。炭酸ガスレーザを用いた場合は、マ
スクベース4としてポリイミドを使用するとよい。ま
た、インクジェットヘッド6の代りに、感熱ヘッド、熱
転写リボン等を用いることもできる。さらに、パターン
表示として微小な文字等を形成することもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印字用マスクに対してレ
ーザ光を照射し、当該パターン表示に対応する表示を印
字対象部に印字する印字装置の構造に関する。
ーザ光を照射し、当該パターン表示に対応する表示を印
字対象部に印字する印字装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印字装置の概略を説明する。図1
2は炭酸ガスレーザを用いた印字装置を示している。炭
酸ガスレーザ2が発するレーザ光L8は、ビームエキス
パンダ30が備えるレンズ31、32によって拡張さ
れ、マスク70を照射する。
2は炭酸ガスレーザを用いた印字装置を示している。炭
酸ガスレーザ2が発するレーザ光L8は、ビームエキス
パンダ30が備えるレンズ31、32によって拡張さ
れ、マスク70を照射する。
【0003】このマスク70には文字等のパターンが形
成されており、マスク70を透過したレーザ光L8は結
像レンズ33で集光され、対象物20の印字面20Mに
導かれる。レーザ光L8によって、印字面20Mにはマ
スク70のパターンに対応した文字等が投影され、レー
ザ光による発熱等によって文字等が印字面20Mに焼き
付けられる。
成されており、マスク70を透過したレーザ光L8は結
像レンズ33で集光され、対象物20の印字面20Mに
導かれる。レーザ光L8によって、印字面20Mにはマ
スク70のパターンに対応した文字等が投影され、レー
ザ光による発熱等によって文字等が印字面20Mに焼き
付けられる。
【0004】マスク70aの正面図を図12Bに示す。
このマスク70aは、ステンレス等の金属板にパターン
をエッチング等により形成している。図中、斜線部分が
金属部であり、空白部分が抜き部である。このようにエ
ッチング等による抜き部の形成によってマスク70aを
得ているため、閉曲線を有するようなパターンに関して
は、図に示すようにブリッジ71を設け、内側片71N
を保持するようにしている。
このマスク70aは、ステンレス等の金属板にパターン
をエッチング等により形成している。図中、斜線部分が
金属部であり、空白部分が抜き部である。このようにエ
ッチング等による抜き部の形成によってマスク70aを
得ているため、閉曲線を有するようなパターンに関して
は、図に示すようにブリッジ71を設け、内側片71N
を保持するようにしている。
【0005】また、一つのマスクに複数の文字等を形成
し、印字を行うものがある。このようなマスクでは、複
数の文字等をエッチング等によって抜き加工し、レーザ
光L8を透過させて印字面に印字を行う。
し、印字を行うものがある。このようなマスクでは、複
数の文字等をエッチング等によって抜き加工し、レーザ
光L8を透過させて印字面に印字を行う。
【0006】さらに、レーザ光L8上に複数の文字等を
位置させるものとして、実開昭55−70252号公報
に記載されている印字装置がある。この印字装置のマス
ク機構は、図13Aに示すように3つの回転板77、7
8、79から構成されている。そして、図13Bの側面
図に示すように、回転板77、78、79の径は順次、
小さくなっており、各回転板の外周部にはそれぞれ抜き
加工によって数字のパターン77a、78a、79aが
形成されている(図13A)。この数字のパターンをレ
ーザ光が透過し、対象物の印字面に印字を行う。
位置させるものとして、実開昭55−70252号公報
に記載されている印字装置がある。この印字装置のマス
ク機構は、図13Aに示すように3つの回転板77、7
8、79から構成されている。そして、図13Bの側面
図に示すように、回転板77、78、79の径は順次、
小さくなっており、各回転板の外周部にはそれぞれ抜き
加工によって数字のパターン77a、78a、79aが
形成されている(図13A)。この数字のパターンをレ
ーザ光が透過し、対象物の印字面に印字を行う。
【0007】最も径の大きい回転板77には2つのパタ
ーン窓74が形成され、このパターン窓74の部分に回
転板78、79のパターン78a、79aが位置する。
回転板77、78、79は、それぞれ独立に回転制御さ
れるようになっており、レーザ光の照射範囲R1に位置
するパターンが選択できるようになっている。パターン
の選択によって、所望の3桁の数字を印字する。さらに
多桁の数字等を印字するにはマスク用回転板が複数枚、
連設される。
ーン窓74が形成され、このパターン窓74の部分に回
転板78、79のパターン78a、79aが位置する。
回転板77、78、79は、それぞれ独立に回転制御さ
れるようになっており、レーザ光の照射範囲R1に位置
するパターンが選択できるようになっている。パターン
の選択によって、所望の3桁の数字を印字する。さらに
多桁の数字等を印字するにはマスク用回転板が複数枚、
連設される。
【0008】以上のようにマスクには種々のものがあ
り、マスクを通じて印字を行なった後、レーザ光L8の
光路上に位置するマスク70を交換し、次のパターンの
印字を行なう。このように所望のパターンのマスク70
を順次、選択し、連続的に交換して印字面20Mへの印
字を行なう。なおマスク70を交換する場合、対象物2
0を所定方向にずらし、次の文字等を印字する。
り、マスクを通じて印字を行なった後、レーザ光L8の
光路上に位置するマスク70を交換し、次のパターンの
印字を行なう。このように所望のパターンのマスク70
を順次、選択し、連続的に交換して印字面20Mへの印
字を行なう。なおマスク70を交換する場合、対象物2
0を所定方向にずらし、次の文字等を印字する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の印字装置に
は次のような問題があった。図12Bに示すマスク70
aは、エッチング等によるパターンの抜き加工によって
形成されており、閉曲線を有するようなパターンに関し
てはブリッジ71が必要となる。このためマスクのパタ
ーンが途中で分断され、これに応じて印字面20Mにも
不完全な形の文字等が印字されるという問題がある。
は次のような問題があった。図12Bに示すマスク70
aは、エッチング等によるパターンの抜き加工によって
形成されており、閉曲線を有するようなパターンに関し
てはブリッジ71が必要となる。このためマスクのパタ
ーンが途中で分断され、これに応じて印字面20Mにも
不完全な形の文字等が印字されるという問題がある。
【0010】また、ブリッジ71が必要であるため、例
えば漢字、図柄等の複雑なパターンの形成、さらには一
つのマスクにおける複数の文字の形成等が非常に困難で
ある。このため、パターンの種類、形状が制限を受け、
印字の自由度が低下するという問題もある。さらに、エ
ッチング等による金属板の抜き加工に手間がかかり、マ
スクの作成に時間を要する。
えば漢字、図柄等の複雑なパターンの形成、さらには一
つのマスクにおける複数の文字の形成等が非常に困難で
ある。このため、パターンの種類、形状が制限を受け、
印字の自由度が低下するという問題もある。さらに、エ
ッチング等による金属板の抜き加工に手間がかかり、マ
スクの作成に時間を要する。
【0011】また、金属板等をマスクとして用いた場
合、金属板の厚み部分にレーザ光が回り込み、回折現象
が生じて印字面上で文字パターンにボケが生じるという
問題がある。特に図13に示したマスク機構では、3つ
の回転板77、78、79を重ね合わせてマスクを構成
しているめ、それぞれのパターン77a、78a、79
aの全てに対して焦点を合せることができない。このた
め、例えば中間の回転板78のパターン78aに焦点を
合せると、パターン77a、79aについては焦点ずれ
が生じることになる。さらに、多桁印字のため、マスク
回転板の枚数を増やす場合、桁数の増加とともに必然的
にこの焦点ずれも一層増大化し、印字文字がますます不
鮮明となるという問題が生じる。またさらには、駆動機
構も複雑となり、その設計、製作も非常に難しくなる。
合、金属板の厚み部分にレーザ光が回り込み、回折現象
が生じて印字面上で文字パターンにボケが生じるという
問題がある。特に図13に示したマスク機構では、3つ
の回転板77、78、79を重ね合わせてマスクを構成
しているめ、それぞれのパターン77a、78a、79
aの全てに対して焦点を合せることができない。このた
め、例えば中間の回転板78のパターン78aに焦点を
合せると、パターン77a、79aについては焦点ずれ
が生じることになる。さらに、多桁印字のため、マスク
回転板の枚数を増やす場合、桁数の増加とともに必然的
にこの焦点ずれも一層増大化し、印字文字がますます不
鮮明となるという問題が生じる。またさらには、駆動機
構も複雑となり、その設計、製作も非常に難しくなる。
【0012】以上のようにマスクとして金属板を用いた
場合に生じる各問題を解決するため、特開昭62−23
786号公報に記載されているマスクが提案されてい
る。図12Cに示すように、このマスク70bはレーザ
光透過性を有するプレート上に、Fe、Al、Cr等の
レーザ光遮断性を有する薄膜を密着させ、この薄膜をパ
ターンに応じて部分的に除去する。図中、斜線部分が薄
膜のレーザ光遮断部であり、空白部分が薄膜が除去さ
れ、レーザ光透過性のプレートが露出した箇所である。
マスク70bでは、マスク70aのようなブリッジ71
は不要であり、薄膜が除去された部分をレーザ光が透過
して印字が行なわれる。
場合に生じる各問題を解決するため、特開昭62−23
786号公報に記載されているマスクが提案されてい
る。図12Cに示すように、このマスク70bはレーザ
光透過性を有するプレート上に、Fe、Al、Cr等の
レーザ光遮断性を有する薄膜を密着させ、この薄膜をパ
ターンに応じて部分的に除去する。図中、斜線部分が薄
膜のレーザ光遮断部であり、空白部分が薄膜が除去さ
れ、レーザ光透過性のプレートが露出した箇所である。
マスク70bでは、マスク70aのようなブリッジ71
は不要であり、薄膜が除去された部分をレーザ光が透過
して印字が行なわれる。
【0013】このマスク70bを用いる場合、予め印字
に必要なものを多数用意しておき、これらの中から所望
のマスクを順次、選択してレーザ光の光路上に位置させ
る。このように必要なマスク70bを適正な順序で選択
し、連続的に交換するのは手間がかかり印字作業効率の
低下を招くという問題がある。
に必要なものを多数用意しておき、これらの中から所望
のマスクを順次、選択してレーザ光の光路上に位置させ
る。このように必要なマスク70bを適正な順序で選択
し、連続的に交換するのは手間がかかり印字作業効率の
低下を招くという問題がある。
【0014】そこで本発明は、複雑な文字、図柄等や、
レーザ光の光路上に複数個位置するような微小な文字等
をマスク材に容易に形成することができ、しかも文字等
のパターンが途中で分断されることのない完全な形の印
字を行なうことができ、さらにマスクに対するパターン
の形成が容易で、必要なパターンを確実、連続的にレー
ザ光の光路上に位置させることができる印字装置の提供
を目的とする。
レーザ光の光路上に複数個位置するような微小な文字等
をマスク材に容易に形成することができ、しかも文字等
のパターンが途中で分断されることのない完全な形の印
字を行なうことができ、さらにマスクに対するパターン
の形成が容易で、必要なパターンを確実、連続的にレー
ザ光の光路上に位置させることができる印字装置の提供
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
レーザ光透過性またはレーザ光遮断性を有するマスク
材、第1箇所において、マスク材に対し、レーザ光透過
性またはレーザ光遮断性を逆転させるパターン表示を行
なうパターン表示手段、第2箇所において、マスク材に
対しレーザ光を照射するレーザ光源、第1箇所から第2
箇所に向けてマスク材を移動させる移動手段、を備えた
印字装置であって、マスク材からのレーザ光の透過光ま
たは反射光を印字対象部に照射し、パターン表示に対応
する表示を当該印字対象部に印字する、ことを特徴とし
ている。
レーザ光透過性またはレーザ光遮断性を有するマスク
材、第1箇所において、マスク材に対し、レーザ光透過
性またはレーザ光遮断性を逆転させるパターン表示を行
なうパターン表示手段、第2箇所において、マスク材に
対しレーザ光を照射するレーザ光源、第1箇所から第2
箇所に向けてマスク材を移動させる移動手段、を備えた
印字装置であって、マスク材からのレーザ光の透過光ま
たは反射光を印字対象部に照射し、パターン表示に対応
する表示を当該印字対象部に印字する、ことを特徴とし
ている。
【0016】請求項2の印字装置は、請求項1の印字装
置において、マスク材は円板形状を有しており、移動手
段は、マスク材を回転させることによって、第1箇所か
ら第2箇所に向けてマスク材を移動させ、第2箇所を経
たマスク材のパターン表示を消去するパターン表示消去
手段を備えている、ことを特徴としている。
置において、マスク材は円板形状を有しており、移動手
段は、マスク材を回転させることによって、第1箇所か
ら第2箇所に向けてマスク材を移動させ、第2箇所を経
たマスク材のパターン表示を消去するパターン表示消去
手段を備えている、ことを特徴としている。
【0017】請求項3の印字装置は、請求項1の印字装
置において、パターン表示手段はレーザ光源からのレー
ザ光を取り込み波長を変化させ、変化した波長のレーザ
光によってマスク材に対しパターン表示を行なう、こと
を特徴としている。
置において、パターン表示手段はレーザ光源からのレー
ザ光を取り込み波長を変化させ、変化した波長のレーザ
光によってマスク材に対しパターン表示を行なう、こと
を特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1の印字装置においては、パターン表示
手段はこのレーザ光透過性またはレーザ光遮断性を逆転
させてパターン表示を行なう。
手段はこのレーザ光透過性またはレーザ光遮断性を逆転
させてパターン表示を行なう。
【0019】したがって、エッチング等によってパター
ン表示を形成する必要がなく、インク表示等その他の表
示手段を用いてパターン表示を行うことができる。
ン表示を形成する必要がなく、インク表示等その他の表
示手段を用いてパターン表示を行うことができる。
【0020】また、マスク材はレーザ光透過性またはレ
ーザ光遮断性を有しており、パターン表示手段によっ
て、このレーザ光透過性またはレーザ光遮断性が逆転さ
れてパターン表示が行なわれる。そして、マスク材から
のレーザ光の透過光または反射光を印字対象部に照射す
ることによって、パターン表示に対応する表示を印字対
象部に印字する。
ーザ光遮断性を有しており、パターン表示手段によっ
て、このレーザ光透過性またはレーザ光遮断性が逆転さ
れてパターン表示が行なわれる。そして、マスク材から
のレーザ光の透過光または反射光を印字対象部に照射す
ることによって、パターン表示に対応する表示を印字対
象部に印字する。
【0021】したがって、閉曲線を有するパターン表示
に関しても内側片を保持するためのブリッジ部等を設け
る必要はない。
に関しても内側片を保持するためのブリッジ部等を設け
る必要はない。
【0022】さらに、パターン表示手段は、第1箇所に
おいてマスク材に対しパターン表示を行ない、レーザ光
源は、第2箇所においてマスク材に対しレーザ光を照射
する。そして、移動手段は、第1箇所から第2箇所に向
けてマスク材を移動させる。マスク材からのレーザ光の
透過光または反射光は印字対象部に照射され、パターン
表示に対応する表示が印字対象部に印字される。
おいてマスク材に対しパターン表示を行ない、レーザ光
源は、第2箇所においてマスク材に対しレーザ光を照射
する。そして、移動手段は、第1箇所から第2箇所に向
けてマスク材を移動させる。マスク材からのレーザ光の
透過光または反射光は印字対象部に照射され、パターン
表示に対応する表示が印字対象部に印字される。
【0023】したがって、マスク材に対しパターン表示
を行ないつつ、レーザ光によって印字対象部に印字を行
なうことができる。
を行ないつつ、レーザ光によって印字対象部に印字を行
なうことができる。
【0024】請求項2の印字装置においては、マスク材
は円板形状を有しており、移動手段はマスク材を回転さ
せることによって、第1箇所から第2箇所に向けてマス
ク材を移動させる。そして、パターン表示消去手段は、
第2箇所を経たマスク材のパターン表示を消去する。
は円板形状を有しており、移動手段はマスク材を回転さ
せることによって、第1箇所から第2箇所に向けてマス
ク材を移動させる。そして、パターン表示消去手段は、
第2箇所を経たマスク材のパターン表示を消去する。
【0025】このように、パターン表示消去手段によっ
てマスク材上のパターン表示が消去されるため、パター
ン表示済みのマスク材を取り替える必要がない。
てマスク材上のパターン表示が消去されるため、パター
ン表示済みのマスク材を取り替える必要がない。
【0026】請求項3の印字装置においては、パターン
表示手段はレーザ光源からのレーザ光を取り込み波長を
変化させ、変化した波長のレーザ光によってマスク材に
対しパターン表示を行なう。
表示手段はレーザ光源からのレーザ光を取り込み波長を
変化させ、変化した波長のレーザ光によってマスク材に
対しパターン表示を行なう。
【0027】このように、レーザ光源からのレーザ光を
利用してマスク材にパターン表示を行なうため、パター
ン表示専用の部品点数を削減することができる。
利用してマスク材にパターン表示を行なうため、パター
ン表示専用の部品点数を削減することができる。
【0028】
【実施例】本発明に係る印字装置の一実施例を図面に基
づいて説明する。まず、図1に第1の実施例を示す。レ
ーザ光源である炭酸ガスレーザ2からのレーザ光L1
は、ビームエキスパンダ30によって拡張され、マスク
材としてのマスクベース4を照射する。マスクベース4
には印字表示であるパターン表示10が形成されてお
り、このパターン表示10の部分をレーザ光L1が透過
する。
づいて説明する。まず、図1に第1の実施例を示す。レ
ーザ光源である炭酸ガスレーザ2からのレーザ光L1
は、ビームエキスパンダ30によって拡張され、マスク
材としてのマスクベース4を照射する。マスクベース4
には印字表示であるパターン表示10が形成されてお
り、このパターン表示10の部分をレーザ光L1が透過
する。
【0029】マスクベース4を透過したレーザ光L1
は、結像レンズ12によって集光され印字対象部である
対象物20の印字面20Mに投射される。マスクベース
4上に形成されているパターン表示10はレーザ光を遮
断するため、印字面20Mにはパターン表示に対応した
文字等が投影される。そして、レーザ光L1による発熱
等によって印字面20Mに文字等が焼き付けられる。
は、結像レンズ12によって集光され印字対象部である
対象物20の印字面20Mに投射される。マスクベース
4上に形成されているパターン表示10はレーザ光を遮
断するため、印字面20Mにはパターン表示に対応した
文字等が投影される。そして、レーザ光L1による発熱
等によって印字面20Mに文字等が焼き付けられる。
【0030】ここでマスクベース4は、炭酸ガスレーザ
2の発するレーザ光の波長(10.6μm)を透過する
ものであり、かつ耐熱性に優れたものでなければならな
い。このため、本実施例ではマスクベース4としてポリ
イミドフィルムを用いている。ポリイミドフィルムにお
ける、光線の波長と光線透過率との関係(波長依存性)
を図5に示す。図に示すように、炭酸ガスレーザ2の波
長10.6μmにおける透過率は約64%と高く、また
耐熱性にも優れておりマスクベース4として用いるのに
適している。ポリイミドフィルムを使用することによっ
て、例えばゲルマニウム等でマスクを構成する場合に比
べ、コストを低く抑えることができる。マスクベース4
には、パターン表示手段であるインクジェットヘッド6
によってパターン表示が行なわれる。インクジェットヘ
ッド6によってマスクベース4に所望のパターン表示を
形成し、このパターン表示のインク部分でレーザ光L1
を遮断する。すなわち、マスクベース4の透過性を遮断
性に逆転させてパターン表示を行なう。なお、インクジ
ェットヘッド6によってパターン表示を行なう部分が第
1箇所P1であり、上述のレーザ光L1が透過する部分
が第2箇所P2である。
2の発するレーザ光の波長(10.6μm)を透過する
ものであり、かつ耐熱性に優れたものでなければならな
い。このため、本実施例ではマスクベース4としてポリ
イミドフィルムを用いている。ポリイミドフィルムにお
ける、光線の波長と光線透過率との関係(波長依存性)
を図5に示す。図に示すように、炭酸ガスレーザ2の波
長10.6μmにおける透過率は約64%と高く、また
耐熱性にも優れておりマスクベース4として用いるのに
適している。ポリイミドフィルムを使用することによっ
て、例えばゲルマニウム等でマスクを構成する場合に比
べ、コストを低く抑えることができる。マスクベース4
には、パターン表示手段であるインクジェットヘッド6
によってパターン表示が行なわれる。インクジェットヘ
ッド6によってマスクベース4に所望のパターン表示を
形成し、このパターン表示のインク部分でレーザ光L1
を遮断する。すなわち、マスクベース4の透過性を遮断
性に逆転させてパターン表示を行なう。なお、インクジ
ェットヘッド6によってパターン表示を行なう部分が第
1箇所P1であり、上述のレーザ光L1が透過する部分
が第2箇所P2である。
【0031】図2にマスクベース4上に形成されたパタ
ーン表示を示す。図2Aはパターンの部分をマスクベー
ス4上で白抜きに形成したものであり、図2Cは逆にパ
ターンの部分に表示を施したものである。図中、斜線部
がパターン表示の領域である。これらのマスクベースに
レーザ光L1を照射すると、斜線で示す部分でレーザ光
L1は遮断され、その他の部分をレーザ光L1が透過す
る。このため、印字面20M上には、各々図2B、Dの
ようなパターンが印字される。いずれの形式で印字を行
なうかは任意に選択することができる。
ーン表示を示す。図2Aはパターンの部分をマスクベー
ス4上で白抜きに形成したものであり、図2Cは逆にパ
ターンの部分に表示を施したものである。図中、斜線部
がパターン表示の領域である。これらのマスクベースに
レーザ光L1を照射すると、斜線で示す部分でレーザ光
L1は遮断され、その他の部分をレーザ光L1が透過す
る。このため、印字面20M上には、各々図2B、Dの
ようなパターンが印字される。いずれの形式で印字を行
なうかは任意に選択することができる。
【0032】図1に示すように、マスクベース4は、両
端部においてロール状に巻き取られており、一方のロー
ル巻き取り部には移動手段としての巻き取りモータ8が
設けられている。この巻き取りモータ8の矢印90方向
に回転駆動させることによって、マスクベース4を第1
箇所P1から第2箇所P2に向けて(矢印91方向)移
動させることができる。なお、マスクベース4が移動
し、光路上でパターン表示10が入れ替わる場合、対象
物20も矢印91方向にずれて次の文字等の印字が行な
われる。また、複数個の対象物20に同じ文字等の印字
を行うロット生産では、ロット毎にマスクベースを移動
させ、パターン表示10の入れ替えが行われる。さら
に、パターン表示10を事前に多数形成して、第1箇所
P1と第2箇所P2間にて、パターン表示されたマスクベ
ース4のプールを行う構成にすることにより(図11参
照)、パターン表示10の変更時に即座に対応すること
も可能である。
端部においてロール状に巻き取られており、一方のロー
ル巻き取り部には移動手段としての巻き取りモータ8が
設けられている。この巻き取りモータ8の矢印90方向
に回転駆動させることによって、マスクベース4を第1
箇所P1から第2箇所P2に向けて(矢印91方向)移
動させることができる。なお、マスクベース4が移動
し、光路上でパターン表示10が入れ替わる場合、対象
物20も矢印91方向にずれて次の文字等の印字が行な
われる。また、複数個の対象物20に同じ文字等の印字
を行うロット生産では、ロット毎にマスクベースを移動
させ、パターン表示10の入れ替えが行われる。さら
に、パターン表示10を事前に多数形成して、第1箇所
P1と第2箇所P2間にて、パターン表示されたマスクベ
ース4のプールを行う構成にすることにより(図11参
照)、パターン表示10の変更時に即座に対応すること
も可能である。
【0033】図4に、この印字装置の主要部のブロック
図を掲げる。バスライン60にはCPU61、ROM6
2、RAM63が接続されており、CPU61はROM
62に格納されたプログラムにしたがって各部を制御す
る。所望のパターン表示は、キーボード64を通じて入
力される。CPU61はこの入力に応じ、パターン表示
制御部を介してインクジェットヘッド6を制御し、上述
のようにマスクベース4にパターン表示10を形成す
る。また、CPU61はモータドライバ66を介して巻
き取りモータ8の駆動を制御し、マスクベース4を移動
させてパターン表示10を光路上に位置させる。
図を掲げる。バスライン60にはCPU61、ROM6
2、RAM63が接続されており、CPU61はROM
62に格納されたプログラムにしたがって各部を制御す
る。所望のパターン表示は、キーボード64を通じて入
力される。CPU61はこの入力に応じ、パターン表示
制御部を介してインクジェットヘッド6を制御し、上述
のようにマスクベース4にパターン表示10を形成す
る。また、CPU61はモータドライバ66を介して巻
き取りモータ8の駆動を制御し、マスクベース4を移動
させてパターン表示10を光路上に位置させる。
【0034】以上のように本実施例においては、マスク
ベース4を移動させ、インクジェトヘッド6によって形
成したパターン表示10を順次、レーザ光L1の光路上
に位置させることができる。このため、パターン表示1
0を容易に形成することができ、所望のパターン表示1
0を確実、かつ連続的にレーザ光L1の光路上に次々と
位置させることができる。
ベース4を移動させ、インクジェトヘッド6によって形
成したパターン表示10を順次、レーザ光L1の光路上
に位置させることができる。このため、パターン表示1
0を容易に形成することができ、所望のパターン表示1
0を確実、かつ連続的にレーザ光L1の光路上に次々と
位置させることができる。
【0035】また、インクジェトヘッド6によってパタ
ーン表示を形成するため、複雑な文字、図柄等や、レー
ザ光の光路上に複数個位置するような微小な文字等をマ
スクベース4に容易に形成することができる。例えば、
図3に示すように、複数個の微小な文字69をマスクベ
ース4に形成し、レーザ光L1の光路上に位置させるこ
とが可能になる。
ーン表示を形成するため、複雑な文字、図柄等や、レー
ザ光の光路上に複数個位置するような微小な文字等をマ
スクベース4に容易に形成することができる。例えば、
図3に示すように、複数個の微小な文字69をマスクベ
ース4に形成し、レーザ光L1の光路上に位置させるこ
とが可能になる。
【0036】図6に第2の実施例を示す。この印字装置
はパターン表示手段として感熱ヘッド5を用いている。
すなわち、マスクベース4には熱転写リボン7が接して
おり、この熱転写リボン7に感熱ヘッド5からパターン
表示の形状が加熱され、マスクベース4にパターン表示
10が形成される。熱転写リボン7も両端部がロール状
に保持されており、熱転写にしたがってマスクベース4
と共に矢印91方向へ巻き取られる。なお、感熱ヘッド
5はパターン表示制御部65を通じてCPU61によっ
て制御される(図4参照)。その他の機構は図1に示す
印字装置と同様である。
はパターン表示手段として感熱ヘッド5を用いている。
すなわち、マスクベース4には熱転写リボン7が接して
おり、この熱転写リボン7に感熱ヘッド5からパターン
表示の形状が加熱され、マスクベース4にパターン表示
10が形成される。熱転写リボン7も両端部がロール状
に保持されており、熱転写にしたがってマスクベース4
と共に矢印91方向へ巻き取られる。なお、感熱ヘッド
5はパターン表示制御部65を通じてCPU61によっ
て制御される(図4参照)。その他の機構は図1に示す
印字装置と同様である。
【0037】次に図7に基づいて第3の実施例を説明す
る。この実施例ではマスク材としてマスク円板15が用
いられている。このマスク円板15は、例えばゲルマニ
ウムやジンクセレン等、波長10.6μmを透過する材
料によって構成されており、回転モータ17の駆動によ
って矢印92方向に回転制御される。マスク円板15上
にはインクジェットヘッド6(図1参照)が位置してお
り、第1箇所P1においてマスク円板15にパターン表
示10を形成する。なお、感熱ヘッド5、熱転写リボン
7(図6参照)を用いて、マスク円板15にパターン表
示10を形成してよい。
る。この実施例ではマスク材としてマスク円板15が用
いられている。このマスク円板15は、例えばゲルマニ
ウムやジンクセレン等、波長10.6μmを透過する材
料によって構成されており、回転モータ17の駆動によ
って矢印92方向に回転制御される。マスク円板15上
にはインクジェットヘッド6(図1参照)が位置してお
り、第1箇所P1においてマスク円板15にパターン表
示10を形成する。なお、感熱ヘッド5、熱転写リボン
7(図6参照)を用いて、マスク円板15にパターン表
示10を形成してよい。
【0038】マスク円板15には第2箇所P2において
レーザ光L1が透過し、このレーザ光L1は結像レンズ
12で集光されて印字面20Mに投射される。マスク円
板15上に形成されたパターン表示10は光を遮断する
ため、印字面20Mにはパターン表示10に対応した文
字等が投影され、印字される。なお、回転モータ17に
よってマスク円板15は矢印92方向に第1箇所P1か
ら第2箇所P2へ移動し、パターン表示10が順次、光
路上に位置して印字が行なわれる。
レーザ光L1が透過し、このレーザ光L1は結像レンズ
12で集光されて印字面20Mに投射される。マスク円
板15上に形成されたパターン表示10は光を遮断する
ため、印字面20Mにはパターン表示10に対応した文
字等が投影され、印字される。なお、回転モータ17に
よってマスク円板15は矢印92方向に第1箇所P1か
ら第2箇所P2へ移動し、パターン表示10が順次、光
路上に位置して印字が行なわれる。
【0039】マスク円板15上には、パターン表示消去
手段としての消去部16も位置している。この消去部1
6は、インクジェットヘッド6等によって形成されたパ
ターン表示10に、アセトン等の溶剤を噴き付け表示を
消去する。すなわち、第2箇所P2を経て矢印92方向
に移動してきたパターン表示10を消去部16で消去
し、この部分に再びインクジェットヘッド6等でパター
ン表示10を形成する。このような消去部16を設ける
ことによって、単一のマスク円板15を用いて繰り返し
パターン表示10を形成することができる。なお、図7
においては炭酸ガスレーザ2、ビームエキスパンダ30
(図1、図6参照)は省略されている。
手段としての消去部16も位置している。この消去部1
6は、インクジェットヘッド6等によって形成されたパ
ターン表示10に、アセトン等の溶剤を噴き付け表示を
消去する。すなわち、第2箇所P2を経て矢印92方向
に移動してきたパターン表示10を消去部16で消去
し、この部分に再びインクジェットヘッド6等でパター
ン表示10を形成する。このような消去部16を設ける
ことによって、単一のマスク円板15を用いて繰り返し
パターン表示10を形成することができる。なお、図7
においては炭酸ガスレーザ2、ビームエキスパンダ30
(図1、図6参照)は省略されている。
【0040】続いて図8に基づき第4の実施例を説明す
る。この実施例では、YAGレーザ80が発するレーザ
光を分岐して利用し、マスクベース4にパターン表示を
形成する。ビームエキスパンダ30を経たレーザ光L3
は分岐器55に入射し、ここで分岐されたレーザ光L3
が取り出される。
る。この実施例では、YAGレーザ80が発するレーザ
光を分岐して利用し、マスクベース4にパターン表示を
形成する。ビームエキスパンダ30を経たレーザ光L3
は分岐器55に入射し、ここで分岐されたレーザ光L3
が取り出される。
【0041】この分岐されたレーザ光L3は反射板56
で反射し、波長変換器57に入射する。波長変換器57
は非線形光学結晶により構成されており、2次高調波、
3次高調波等を出力する。例えば、3次高調波を用いる
場合、波長変換器57は取り込んだレーザ光L3の波長
を1.064μmから355nmに変換(レーザ光L
4)する。
で反射し、波長変換器57に入射する。波長変換器57
は非線形光学結晶により構成されており、2次高調波、
3次高調波等を出力する。例えば、3次高調波を用いる
場合、波長変換器57は取り込んだレーザ光L3の波長
を1.064μmから355nmに変換(レーザ光L
4)する。
【0042】図9に、マスクベース4として用いられて
いるポリイミドフィルムの光線透過率(波長依存性)を
示す。この表に示すように波長470nm以下、すなわ
ち355nmでは透過率は極めて低く、レーザ光L4を
照射することによってポリイミドフィルムにパターン表
示を焼き付けることができる。なお、波長変換器57か
らのレーザ光L4は、ヘッド部58に取り込まれ、この
ヘッド部58が所定のパターンにしたがってマスクベー
ス4へパターン表示10を形成する。ヘッド部58は、
たとえばガルバノミラーを用いて構成される。
いるポリイミドフィルムの光線透過率(波長依存性)を
示す。この表に示すように波長470nm以下、すなわ
ち355nmでは透過率は極めて低く、レーザ光L4を
照射することによってポリイミドフィルムにパターン表
示を焼き付けることができる。なお、波長変換器57か
らのレーザ光L4は、ヘッド部58に取り込まれ、この
ヘッド部58が所定のパターンにしたがってマスクベー
ス4へパターン表示10を形成する。ヘッド部58は、
たとえばガルバノミラーを用いて構成される。
【0043】次に、図10に第5の実施例を示す。この
実施例においては、マスク材としてのマスクベース4が
反射性を有しており、レーザ光L1を反射して印字面2
0Mに印字を行なう。マスクベース4としてはアルミテ
ープや金またはアルミをコーティングした樹脂を用い
る。反射性を有するマスクベース4にインクジェットヘ
ッド6でパターン表示を形成し、このパターン表示の部
分を反射性からレーザ光遮断性に逆転させる。すなわ
ち、パターン表示に対応する部分は反射されず、印字面
20Mにはパターン表示で示される文字等が印字され
る。
実施例においては、マスク材としてのマスクベース4が
反射性を有しており、レーザ光L1を反射して印字面2
0Mに印字を行なう。マスクベース4としてはアルミテ
ープや金またはアルミをコーティングした樹脂を用い
る。反射性を有するマスクベース4にインクジェットヘ
ッド6でパターン表示を形成し、このパターン表示の部
分を反射性からレーザ光遮断性に逆転させる。すなわ
ち、パターン表示に対応する部分は反射されず、印字面
20Mにはパターン表示で示される文字等が印字され
る。
【0044】なお、パターン表示の形成はインクジェッ
トヘッド6に限らず、図6で示した感熱ヘッド5、熱転
写リボン7を用いてもよい。また、図7で示したマスク
円板15を反射面として構成し、図10のように反射し
たレーザ光によって印字を行なうこともできる。
トヘッド6に限らず、図6で示した感熱ヘッド5、熱転
写リボン7を用いてもよい。また、図7で示したマスク
円板15を反射面として構成し、図10のように反射し
たレーザ光によって印字を行なうこともできる。
【0045】上記各実施例においては、一文字をレーザ
光L1によって焼き付けるごとに、マスクベース4を移
動させて、次々と文字を焼き付ける構成を示した。しか
しながら、図11に示すように、対象物20に焼き付け
る複数の文字(たとえば製造年月日)を一度にレーザ光
L1によって焼き付けるようにしてもよい。
光L1によって焼き付けるごとに、マスクベース4を移
動させて、次々と文字を焼き付ける構成を示した。しか
しながら、図11に示すように、対象物20に焼き付け
る複数の文字(たとえば製造年月日)を一度にレーザ光
L1によって焼き付けるようにしてもよい。
【0046】また、インクジェットヘッド6等による印
字は、レーザ光L1による焼き付け動作に比べて時間を
要するので、ローラ100等を用いて印字済のマスクベ
ース4を貯めておくプール機構102を設けてもよい。
字は、レーザ光L1による焼き付け動作に比べて時間を
要するので、ローラ100等を用いて印字済のマスクベ
ース4を貯めておくプール機構102を設けてもよい。
【0047】なお、図11の実施例において、マスクベ
ース4は、対象物20の製造ロットが変って焼き付ける
べき文字が変わるごとに、移動させればよい。ただし、
焼き付けるべき文字に変更がなくとも、焼き付けに用い
ている部分のマスクベース4が劣化した場合には、移動
を行うことが好ましい。
ース4は、対象物20の製造ロットが変って焼き付ける
べき文字が変わるごとに、移動させればよい。ただし、
焼き付けるべき文字に変更がなくとも、焼き付けに用い
ている部分のマスクベース4が劣化した場合には、移動
を行うことが好ましい。
【0048】上記実施例においては、レーザ光源として
炭酸ガスレーザやYAGレーザを用いた例を掲げたが、
本発明はこれら特定のレーザ波長に限られるものではな
い。レーザ光を透過または反射し、かつ耐熱性を備えた
マスク材を用いる限り、どのようなレーザ波長であって
もよい。
炭酸ガスレーザやYAGレーザを用いた例を掲げたが、
本発明はこれら特定のレーザ波長に限られるものではな
い。レーザ光を透過または反射し、かつ耐熱性を備えた
マスク材を用いる限り、どのようなレーザ波長であって
もよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1の印字装置においては、パター
ン表示手段はこのレーザ光透過性またはレーザ光遮断性
を逆転させてパターン表示を行なう。
ン表示手段はこのレーザ光透過性またはレーザ光遮断性
を逆転させてパターン表示を行なう。
【0050】すなわち、エッチング等によってパターン
表示を形成する必要がなく、インク表示等その他の表示
手段を用いてパターン表示を行うことができる。したが
って、複雑な文字、図柄等や、レーザ光の光路上に複数
個位置するような微小な文字等をマスク材に容易に形成
することができるので、高速印字が可能となる。
表示を形成する必要がなく、インク表示等その他の表示
手段を用いてパターン表示を行うことができる。したが
って、複雑な文字、図柄等や、レーザ光の光路上に複数
個位置するような微小な文字等をマスク材に容易に形成
することができるので、高速印字が可能となる。
【0051】また、マスク材はレーザ光透過性またはレ
ーザ光遮断性を有しており、パターン表示手段によっ
て、このレーザ光透過性またはレーザ光遮断性が逆転さ
れてパターン表示が行なわれる。そして、マスク材から
のレーザ光の透過光または反射光を印字対象部に照射す
ることによって、パターン表示に対応する表示を印字対
象部に印字する。
ーザ光遮断性を有しており、パターン表示手段によっ
て、このレーザ光透過性またはレーザ光遮断性が逆転さ
れてパターン表示が行なわれる。そして、マスク材から
のレーザ光の透過光または反射光を印字対象部に照射す
ることによって、パターン表示に対応する表示を印字対
象部に印字する。
【0052】すなわち、閉曲線を有するパターン表示に
関しても内側片を保持するためのブリッジ部等を設ける
必要はない。したがって、印字が途中で分断されること
はなく、完全な形の印字を行なうことができる。
関しても内側片を保持するためのブリッジ部等を設ける
必要はない。したがって、印字が途中で分断されること
はなく、完全な形の印字を行なうことができる。
【0053】さらに、パターン表示手段は、第1箇所に
おいてマスク材に対しパターン表示を行ない、レーザ光
源は、第2箇所においてマスク材に対しレーザ光を照射
する。そして、移動手段は、第1箇所から第2箇所に向
けてマスク材を移動させる。マスク材からのレーザ光の
透過光または反射光は印字対象部に照射され、パターン
表示に対応する表示が印字対象部に印字される。
おいてマスク材に対しパターン表示を行ない、レーザ光
源は、第2箇所においてマスク材に対しレーザ光を照射
する。そして、移動手段は、第1箇所から第2箇所に向
けてマスク材を移動させる。マスク材からのレーザ光の
透過光または反射光は印字対象部に照射され、パターン
表示に対応する表示が印字対象部に印字される。
【0054】すなわち、マスク材に対しパターン表示を
行ないつつ、レーザ光によって印字対象部に印字を行な
うことができる。したがって、マスク材に対するパター
ン表示の形成が容易で、必要なパターン表示を確実、連
続的にレーザ光の光路上に位置させることができる。
行ないつつ、レーザ光によって印字対象部に印字を行な
うことができる。したがって、マスク材に対するパター
ン表示の形成が容易で、必要なパターン表示を確実、連
続的にレーザ光の光路上に位置させることができる。
【0055】請求項2の印字装置においては、マスク材
は円板形状を有しており、移動手段はマスク材を回転さ
せることによって、第1箇所から第2箇所に向けてマス
ク材を移動させる。そして、パターン表示消去手段は、
第2箇所を経たマスク材のパターン表示を消去する。
は円板形状を有しており、移動手段はマスク材を回転さ
せることによって、第1箇所から第2箇所に向けてマス
ク材を移動させる。そして、パターン表示消去手段は、
第2箇所を経たマスク材のパターン表示を消去する。
【0056】このように、パターン表示消去手段によっ
てマスク材上のパターン表示が消去されるため、パター
ン表示済みのマスク材を取り替える必要がない。したが
って、マスク材を繰り返し使用することができ、印字に
必要な費用を削減することができる。
てマスク材上のパターン表示が消去されるため、パター
ン表示済みのマスク材を取り替える必要がない。したが
って、マスク材を繰り返し使用することができ、印字に
必要な費用を削減することができる。
【0057】請求項3の印字装置においては、パターン
表示手段はレーザ光源からのレーザ光を取り込み波長を
変化させ、変化した波長のレーザ光によってマスク材に
対しパターン表示を行なう。
表示手段はレーザ光源からのレーザ光を取り込み波長を
変化させ、変化した波長のレーザ光によってマスク材に
対しパターン表示を行なう。
【0058】このように、レーザ光源からのレーザ光を
利用してマスク材にパターン表示を行なうため、パター
ン表示専用の部品点数を削減することができる。したが
って、装置の構成を簡易にすることができ、コストを低
下させることができる。
利用してマスク材にパターン表示を行なうため、パター
ン表示専用の部品点数を削減することができる。したが
って、装置の構成を簡易にすることができ、コストを低
下させることができる。
【図1】本発明に係る印字装置の第1の実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】マスクベース上に形成されるパターン表示、お
よび各マスクベースによって印字面に印字される表示を
示す図である。
よび各マスクベースによって印字面に印字される表示を
示す図である。
【図3】マスクベース上に形成される他のパターン表示
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図4】図1に示す印字装置の主要部のブロック図であ
る。
る。
【図5】ポリイミドフィルムにおける光線の波長と光線
透過率(波長依存性)との関係を示す図である。
透過率(波長依存性)との関係を示す図である。
【図6】本発明に係る印字装置の第2の実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図7】本発明に係る印字装置の第3の実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図8】本発明に係る印字装置の第4の実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図9】ポリイミドフィルムにおける光線の波長と光線
透過率(波長依存性)との関係を示す図である。
透過率(波長依存性)との関係を示す図である。
【図10】本発明に係る印字装置の第5の実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図11】他の実施例による印字装置を示す斜視図であ
る。
る。
【図12】従来の印字装置を示す図である。
【図13】従来の他の印字装置を示す図である。
2・・・・・炭酸ガスレーザ 4・・・・・マスクベース 5・・・・・感熱ヘッド 6・・・・・インクジェットヘッド 7・・・・・熱転写リボン 8・・・・・巻き取りモータ 10・・・・・パターン表示 15・・・・・マスク円板 16・・・・・消去部 17・・・・・回転モータ 55・・・・・分岐器 57・・・・・波長変換器 58・・・・・ヘッド部 P1・・・・・第1箇所 P2・・・・・第2箇所 80・・・・・YAGレーザ
Claims (3)
- 【請求項1】レーザ光透過性またはレーザ光遮断性を有
するマスク材、 第1箇所において、マスク材に対し、レーザ光透過性ま
たはレーザ光遮断性を逆転させるパターン表示を行なう
パターン表示手段、 第2箇所において、マスク材に対しレーザ光を照射する
レーザ光源、 第1箇所から第2箇所に向けてマスク材を移動させる移
動手段、 を備えた印字装置であって、 マスク材からのレーザ光の透過光または反射光を印字対
象部に照射し、パターン表示に対応する表示を当該印字
対象部に印字する、 ことを特徴とする印字装置。 - 【請求項2】請求項1の印字装置において、 マスク材は円板形状を有しており、 移動手段は、マスク材を回転させることによって、第1
箇所から第2箇所に向けてマスク材を移動させ、 第2箇所を経たマスク材のパターン表示を消去するパタ
ーン表示消去手段を備えている、 ことを特徴とする印字装置。 - 【請求項3】請求項1の印字装置において、 パターン表示手段はレーザ光源からのレーザ光を取り込
み波長を変化させ、変化した波長のレーザ光によってマ
スク材に対しパターン表示を行なう、 ことを特徴とする印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15474493A JPH0725066A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15474493A JPH0725066A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725066A true JPH0725066A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15590967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15474493A Pending JPH0725066A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725066A (ja) |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15474493A patent/JPH0725066A/ja active Pending
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