JPH07250576A - 切断刃を備えた掘削用バケット - Google Patents

切断刃を備えた掘削用バケット

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JPH07250576A
JPH07250576A JP4262294A JP4262294A JPH07250576A JP H07250576 A JPH07250576 A JP H07250576A JP 4262294 A JP4262294 A JP 4262294A JP 4262294 A JP4262294 A JP 4262294A JP H07250576 A JPH07250576 A JP H07250576A
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JP
Japan
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bucket
cutting blade
cutting
bucket body
blade
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JP4262294A
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Inventor
Nobukatsu Asakura
信勝 朝倉
Kazuo Konishi
一雄 小西
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断刃の形状、寸法、バケット本体に対する
取付位置等を工夫し、作業性及び耐久性に優れた切断刃
付きの掘削用バケットを提供する。 【構成】 バケット本体11を構成する側板12,13
の外面に、切断刃20を溶接あるいはボルト締結等によ
って固着する。切断刃の刃先20bを、バケット本体の
回動中心Gを中心とし、当該回動中心Gからツース15
の歯先までの距離Rを半径とする円弧A上にほぼ合致さ
せて配置する。切断刃は、左右両側板のうちの一方にの
み取り付けることもできるし、左右両側板に取り付ける
こともできる。また、切断刃は、刃縁を直線状に形成す
ることもできるし、長手方向に関して湾曲させることも
できる。さらに、切断刃は、バケット本体に取り付ける
こともできるし、バケットを駆動するためのバケットリ
ンク機構に取り付けることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切断刃を備えた掘削用
バケットに係り、特に、バケット本体等に対する切断刃
の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平4−91649
号公報及び実開平4−91650号公報等に記載されて
いるように、バケット本体を構成する側板の外面に、樹
木の根切りあるいは硬質土の切断等に供される切断刃を
備えた掘削用バケットが知られている。
【0003】図9及び図10に、実開平4−91649
号公報に記載されたこの種の掘削用バケットの構成を示
す。図9は掘削用バケットの側面図であり、図10はそ
の正面図である。これらの図から明らかなように、従来
の切断刃を備えた掘削用バケットは、バケット本体1を
構成する一方の側板2の外面に、これと所定の間隔を隔
てて半円状の挾持フレーム3を取り付け、これら側板2
と挾持フレーム3との間に切断刃4の一端を差し込んで
ボルト・ナット5にて回動可能に結合した構造になって
いる。
【0004】本例の切断刃4は、細長い直方体状に形成
されており、その長さは、図9に実線で示すように、刃
先をバケット本体1のツース1a側に回動したとき、ツ
ース1aよりも充分に大きく突出できる長さに形成され
る。この切断刃4は、側板2及び挾持フレーム3との間
に作用する摩擦力によって回動可能に保持されており、
その摩擦力以上の力を負荷することによって、刃先の向
きを適宜変更できる。
【0005】すなわち、根切り作業時等においては、図
9に実線で示すように、その摩擦力以上の力を負荷する
ことによって、切断刃4の刃先をバケット本体1のツー
ス1a側に回動し、刃縁の一方を側板2及び挾持フレー
ム3を貫通する第1のボルト6に係合する。このように
すると、切断刃4の刃先がツース1aから大きく突出す
るので、バケット本体1をその回動支点8を中心として
バック側からフロント方向に駆動するか、バケット本体
1と共に、あるいはバケット本体1を固定したまま、当
該バケット本体1が回動可能に取り付けられる図示しな
いアームをバック側からフロント方向に駆動することに
よって、根切り作業あるいは硬質土の切断作業等を行う
ことができる。なお、ここで、「バック側」とは、バケ
ット本体1及び前記のアームを含むフロント部材が、そ
れを取り付ける図示しない車体に接近する方向をいい、
「フロント方向」とは、前記フロント部材が前記車体か
ら離隔する方向をいう。
【0006】一方、掘削作業時には、切断刃4と側板2
及び挾持フレーム3との間に作用する摩擦力以上の力を
負荷することによって、切断刃4の刃先をツース1aか
ら離隔する方向に回動し、図9に1点鎖線で示すよう
に、刃縁の他方を側板2及び挾持フレーム3を貫通する
第2のボルト7に係合する。このようにすると、切断刃
4の刃先がツース1aよりも突出しないので、バケット
本体1及びこれが回動可能に取り付けられる図示しない
アームを駆動することによって、掘削作業を行うことが
できる。切断刃4の刃先位置の変更は、当該刃先を地面
等に押し付けたまま、バケット本体1をフロント側又は
バック側に回動することによって行うことができる。
【0007】なお、バケット本体1の切断刃設定側の側
面先端部には、サイドカッタ9が付設されており、掘削
作業時に土砂が挾持フレーム3の設定部にかかるのを防
止している。また、切断刃4の刃縁4aには、直線状の
切刃部と凹状の小径凹入部とが交互に一定のピッチで形
成されており、小径の根は直線状の切刃部で、切刃部で
は切断しにくい大径の根は小径凹入部で切断できるよう
になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記の切断刃を備えた
掘削用バケットは、バケット本体1に対する切断刃4の
設定位置を変更するに際してボルトの着脱等を要しない
ので、ボルトを着脱することによってバケット本体1に
対する切断刃4の設定位置を変更するタイプの掘削用バ
ケットに比べて、作業性を高めることができる。しか
し、切断刃4を使用する作業時とそれをしない作業時と
で、バケット本体1に対する切断刃4の取付位置をいち
いち変更しなくてはならない点に変わりはないので、掘
削作業のみに関して言えば、切断刃を備えないバケット
と同様の作業性を発揮することができず、オペレータに
かかる負担も依然として大きい。
【0009】また、前記の切断刃を備えた掘削用バケッ
トは、切断刃4が長大であること、及びバケット本体1
に当該長大な切断刃4を回動可能に取り付け、その取付
部の近傍のみを挾持フレーム3にて押さえるといった構
造になっているので、挾持フレーム3の端部から刃先ま
での距離が長く、板厚方向に曲げ力あるいはねじり力が
作用したときに、切断刃4が変形しやすい。
【0010】本発明は、切断刃の形状、寸法それにバケ
ット本体に対する切断刃の取付位置等を工夫することに
よって、前記従来技術の不都合を解消し、作業性及び耐
久性に優れた掘削用バケットを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、第1に、掘削作業用のバケット本体と、
切断作業用の切断刃とを備えた掘削用バケットにおい
て、前記バケット本体を構成する側板に前記切断刃の基
端部を固着すると共に、前記切断刃の刃先を、前記バケ
ット本体の回動中心を中心とし、当該回動中心からバケ
ット本体の歯先までの距離を半径とする円弧上にほぼ合
致させるという構成にした。
【0012】また、第2に、前記と同様の掘削用バケッ
トにおいて、前記バケット本体を回動するバケットリン
ク機構に前記切断刃の基端部を固着すると共に、前記バ
ケット本体を切断作業状態にしたとき、前記切断刃の刃
先が、前記バケット本体の回動中心を中心とし、当該回
動中心からバケット本体の歯先までの距離を半径とする
円弧上にほぼ合致するという構成にした。
【0013】切断刃は、バケット本体あるいはバケット
リンク機構に対し、例えばボルト等を用いて着脱可能に
取り付けることもできるが、切断刃外面からのボルト頭
の突出をなくし、ボルト頭と土砂との衝突を防止して、
きれいな壁面を有する溝を掘削するため、溶接により着
脱不能に取り付ける方がより好ましい。また、切断刃
は、バケット本体を構成する左右両側板あるいは2つの
バケットリンク機構のうちの一方にのみ取り付けること
もできるが、切断後の掘削作業を容易にするため、左右
両側板あるいは2つのバケットリンク機構の双方に取り
付ける方がより好ましい。さらに、前記切断刃は、刃縁
を直線状に形成することもできるが、根切りあるいは硬
質土の切断を容易にするため、刃縁を長手方向に関して
湾曲させる方がより好ましい。
【0014】
【作用】切断刃の刃先を、前記円弧上にほぼ合致させて
配置すると、切断刃の刃先が掘削用バケットの歯先から
突出しないか、あるいはその突出量を僅かな量に押さえ
ることができるので、バケット本体に切断刃を固定して
も、掘削作業時に切断刃が邪魔になることがない。一
方、このようにしても、切断刃の刃先をバケット本体の
底面から突出させることができるので、切断刃の刃先を
地面に立て、掘削用バケットの駆動手段、例えばアーム
を回動させることによって、掘削用バケットを地面に衝
合することなく根切り作業あるいは硬質土の切断作業等
を行うことができる。よって、バケット本体に対する切
断刃の取付位置をいちいち変更しなくても、掘削用バケ
ットを用いた掘削作業と切断刃を用いた根切り作業等を
行うことができるので、作業性が著しく改善され、オペ
レータにかかる負担を緩和できる。
【0015】また、刃先の設定位置を制限し、かつ切断
刃をバケット本体に固着するようにしたので、当該固着
部から刃先までの長さが短くなり、不正な曲げ力やねじ
り力に対する強度が改善される。よって、耐久性に優れ
た切断刃付きの掘削用バケットとすることができる。
【0016】
【実施例】本発明に係る掘削用バケットの一例を、図1
〜図3に基づいて説明する。図1は実施例に係る掘削用
バケットの側面図、図2はその平面図、図3はその背面
図である。これらの図において、11はバケット本体、
12,13はバケット本体11を構成する側板、14は
バケット本体11を構成する底板、15は底板14の先
端部に設けられたツース、16は側板12,13の上辺
先端寄りに設けられたサイドカッタ、17は底板14の
後端部に設けられた連結板、18はバケット本体11の
回動支点となる連結ピンを挿入するためのハブ、19は
バケット本体11に駆動力を負荷する連結ピンを挿入す
るためのハブ、20は実施例に係る切断刃を示してい
る。
【0017】切断刃20を除く各部の構成については、
本発明の要旨ではなく、かつすべて公知に属するもので
あるので、説明を省略する。
【0018】本例の切断刃20は、図1に示すように、
弧状に形成されており、その外側縁から先端縁にわたっ
て、滑らかに湾曲する刃20aが形成されている。この
切断刃20は、同図に示すように、バケット本体11を
水平状態に保持したとき、その刃先20bがバケット本
体11の中心から連結板17の設定側に向き、かつ外側
縁の刃20aが斜め下向きになるようにして、基端部2
0cが側板12,13に取り付けられる。バケット本体
11に対する切断刃20の取付角度(底板14の平面部
に対する、底板14と切断刃20の外側縁とを結ぶ接線
のなす角度)θは、切断可能な土砂の深さと硬質の根や
土の切断しやすさとを考慮して任意に設定できるが、実
用上は30度〜50度程度にすると良い結果が得られ
る。
【0019】刃先20bは、掘削作業の邪魔にならない
ように、バケット本体11の回動中心であるハブ18の
中心軸Gを中心とし、当該中心軸Gからツース15の歯
先までの距離Rを半径とする円弧A上に配置される。な
お、刃先20bの位置は、バケット本体11からの切断
刃20の突出量を最大限長くし、かつ掘削作業の邪魔に
ならないようにするためには、前記の円弧Aに完全に合
致させることが好ましいが、実際には取付誤差も見込ま
れるし、また実用上も問題がないので、刃先20bが前
記の円弧Aより若干内側に配置されても、逆に若干円弧
Aの外側に配置されても良い。
【0020】また、切断刃20は、不正な曲げ力やねじ
り力によって変形するのを防止するため、バケット本体
11の回動中心であるハブ18の中心軸Gに対して垂直
に取り付けられる。すなわち、バケット本体11の後方
に突出する切断刃20の先端部は、図2に示すように、
バケット本体11を平面方向から見たとき、相平行かつ
一直線状に形成される。また、バケット本体11の下方
に突出する切断刃20の先端部は、図3に示すように、
バケット本体11を背面方向から見たとき、側板12,
13の傾斜に関係なく、相平行かつ一直線状に形成され
る。なお、側板12,13に取り付けられた2つの切断
刃20は、図1に示すように、バケット本体11を側面
方向から見たとき、完全に重なりあうように設定され
る。
【0021】バケット本体11に対する切断刃20の取
付方法としては、ボルト締結も可能であるが、ボルト頭
の突出をなくし、きれいな壁面を有する溝を掘削した
り、バケット本体11からの土砂はけを良くするため、
溶接がより好ましい。この場合、バケット本体11と切
断刃20との重合部分の一部のみを溶接することもでき
るが、固定部から刃先20bまでの長さを短くして切断
刃20の強度を増すため、重合部分の全周を溶接する方
がより好ましい。
【0022】図4〜図6に、本例の掘削用バケットを備
えた作業機の一例を示し、これを用いた切断作業並びに
掘削作業とを説明する。ここに、図4は切断作業の説明
図、図5は掘削作業の説明図、図6は本発明の効果を示
す説明図である。
【0023】これらの図において、21は走行体、22
は走行体21上に搭載された運転席を有する旋回体、2
3は旋回体22に上下動可能にピン接続されたブーム、
24はブーム23の先端に上下動可能にピン接続された
アーム、25はアーム24の先端に上下動可能にピン接
続された掘削用バケット、26はブーム23を駆動する
ブームシリンダ、27はアーム24を駆動するアームシ
リンダ、28は掘削用バケット25を駆動するバケット
シリンダ、29は地面、30は樹木、31は樹木の根を
示し、その他前出の図1〜図3と同一部分には、それと
同一の符号が表示されている。
【0024】掘削用バケット25は、ハブ18(図1〜
図3参照)に貫通されたピン32によってアーム24の
先端部に回動自在に取り付けられる。また、この掘削用
バケット25には、一端がハブ19(図1〜図3参照)
に貫通されたピン33によってバケット本体11に連結
され、他端がピン34によってバケットシリンダ28の
ロッド28aに連結されたリンク35を介してバケット
シリンダ28のロッド28aが連結される。アーム24
の先端部とバケットシリンダ28のロッド28aとは、
バケットリンク36を介して連結されており、バケット
シリンダ28の伸縮に応じて、バケットシリンダ28を
その支点37の回りに旋回できるようになっている。し
たがって、掘削用バケット25は、バケットシリンダ2
8のシリンダ長を伸張することによってバック側(旋回
体22側)に回動され、シリンダ長を収縮することによ
ってフロント側に回動される。なお、バケットリンク3
6は、アーム24の両側に相平行に設定される。
【0025】前記ブーム23は、ブームシリンダ26の
シリンダ長を伸張することによって上げ動作が行われ、
シリンダ長を収縮することによって下げ動作が行われ
る。また、前記アーム24は、アームシリンダ27のシ
リンダ長を伸張することによってバック側に回動され、
シリンダ長を収縮することによってフロント側に回動さ
れる。これらの操作は、運転席38に備えられた操作レ
バー39等を操作することによって行うことができる。
その他の部分については、本発明の要旨ではなく、かつ
公知の油圧ショベルと同じであるので、説明を省略す
る。
【0026】根切り作業あるいは硬質土の切断作業を行
うに際しては、図4に示すように、バケットシリンダ2
8を伸張して掘削用バケット25をバック側に巻き込
み、切断刃20を地面29に立てた状態で、アーム24
をフロント側からバック側に回動させることによって行
うことができる。このとき、掘削用バケット25はバッ
ク側に巻き込まれているので、アーム24の回動支点を
適正に設定しておけば、バケット本体11が地面29と
干渉することがなく、円滑に切断作業を行うことができ
る。
【0027】また、地面29の掘削作業を行うに際して
は、図5に示すように、掘削用バケット25のツース1
5を地面29に立てた後、アーム24をバック側に引き
ながら、バケットシリンダ28を伸張して掘削用バケッ
ト25をバック側に巻き込むことによって行うことがで
きる。このとき、切断刃20の刃先20bが、図1に示
す円弧A上にほぼ合致して設定されているため、図5に
示すように、刃先20bが掘削部の土砂にほとんど当る
ことがなく、掘削作業の邪魔になったり、掘削抵抗を高
めるということがない。
【0028】かように、本例の掘削用バケット25は、
切断刃20の形状、寸法、設定位置を工夫することによ
って、切断刃20をバケット本体11の側板12,13
に固定したので、切断刃の設定位置をいちいち変更する
ことなく、掘削作業と根切り作業あるいは硬質土の切断
作業を行うことができる。よって、切断刃を備えた掘削
用バケットの作業性を著しく改善することができ、オペ
レータにかかる負担も緩和できる。
【0029】また、本例の掘削用バケット25は、切断
刃20の形状、寸法、設定位置を工夫することによっ
て、切断深さを小さくすることなく切断刃20の長さを
短くすると共に、バケット本体11に接する部分の全周
をバケット本体11に溶接したので、バケット本体11
から片持ち梁状に突出する切断刃20の長さを短くする
ことができ、不正な曲げ力やねじり力に対して強い耐久
性を有する。
【0030】また、本例の掘削用バケット25は、バケ
ット本体11の左右両側面に2枚の切断刃20を相平行
に設けたので、1回の切断作業で、地面29及び樹木3
0の根31を2ヵ所で切断することができ、図6に示す
ように、切断部の間に溝40を掘削する際の掘削抵抗を
非常に小さなものにすることができる。加えて、この場
合、切断刃20の設定間隔以上の長い根を、2ヵ所で切
断することができるので、1枚の切断刃しか備えない掘
削用バケットのように、掘削部に張り出した根がバケッ
トにひっかかって溝の壁面を崩すということがない。
【0031】さらに、本例の掘削用バケット25は、切
断刃20の刃縁を湾曲させたので、地面29あるいは樹
木30の根31を引き切ることができ、小さな力で根を
痛めることなく切断できる。
【0032】なお、本発明の要旨は、切断刃20の刃先
20aをバケット本体11との関係で所定の位置に位置
付け、かつその基端部をバケット本体に固着したことを
特徴とするものであって、切断刃の形状や数量それにバ
ケット本体に対する取付姿勢等については、前記の実施
例に限定されるものではない。以下に、本発明の他の実
施例を列挙する。
【0033】前記実施例においては、バケット本体1
1を水平状態に保持したとき、切断刃20の刃先20b
がバケット本体11の中心から連結板17の設定側に向
き、かつ外側縁の刃20aが斜め下向きになるように設
定したが、これとは逆に、図7に示すように、切断刃2
0を天地逆転し、刃先20bを上向きにしてバケット本
体11に取り付けることもできる。この場合には、バケ
ット本体11をバック側からフロント側に回動すること
によって、切断作業を行う。
【0034】前記実施例においては、切断刃20をバ
ケット本体11の側板11,12に固定したが、図8に
示すように、アーム24の先端部とバケットシリンダ2
8のロッド28aとを連結するバケットリンク36に切
断刃20を固定することもできる。この場合には、同図
に示すように、バケット本体11をバック側に巻き込ん
で切断作業状態にしたとき、切断刃20の刃先20a
が、バケット本体11の回動中心Gを中心とし、当該回
動中心Gからツース15の歯先までの距離Rを半径とす
る円弧A上にほぼ合致するように切断刃20を取り付け
る。
【0035】前記実施例においては、切断刃20を弧
状に湾曲したが、直刃状に形成することもできる。
【0036】前記実施例においては、切断刃20を左
右両側板12,13に相平行に取り付けたが、いずれか
一方の側板にのみ取り付けることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
切断刃の設定位置をいちいち変更することなく、切断刃
を固定した状態で掘削作業と根切り作業あるいは硬質土
の切断作業を行うことができるので、切断刃を備えた掘
削用バケットの作業性を著しく改善することができ、オ
ペレータにかかる負担も緩和できる。また、切断刃をバ
ケット本体もしくはバケットリンクに強固に取り付ける
ことができ、かつバケット本体から片持ち梁状に突出す
る切断刃の長さを短くすることができるので、不正な曲
げ力やねじり力を受けた場合における切断刃の強度を高
めることができ、耐久性に優れた切断刃付きの掘削用バ
ケットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る掘削用バケットの側面図である。
【図2】実施例に係る掘削用バケットの側面図である。
【図3】実施例に係る掘削用バケットの背面図である。
【図4】切断作業の説明図である。
【図5】掘削作業の説明図である。
【図6】本発明の効果を示す説明図である。
【図7】他の実施例に係る掘削用バケットの側面図であ
る。
【図8】さらに他の実施例に係る掘削用バケットの側面
図である。
【図9】従来例に係る掘削用バケットの側面図である。
【図10】従来例に係る掘削用バケットの正面図であ
る。
【符号の説明】
11 バケット本体 12,13 バケット本体の側板 14 バケット本体の底板 15 ツース 16 サイドカッタ 18,19 ハブ 20 切断刃 20a 刃 20b 刃先 20c 切断刃の基端部 25 掘削用バケット 36 バケットリンク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削作業用のバケット本体と、切断作業
    用の切断刃とを備えた掘削用バケットにおいて、前記バ
    ケット本体を構成する側板に前記切断刃の基端部を固着
    すると共に、前記切断刃の刃先を、前記バケット本体の
    回動中心を中心とし、当該回動中心からバケット本体の
    歯先までの距離を半径とする円弧上にほぼ合致させたこ
    とを特徴とする切断刃を備えた掘削用バケット。
  2. 【請求項2】 掘削作業用のバケット本体と、切断作業
    用の切断刃とを備えた掘削用バケットにおいて、前記バ
    ケット本体を回動するバケットリンク機構に前記切断刃
    の基端部を固着すると共に、前記バケット本体を切断作
    業状態にしたとき、前記切断刃の刃先が、前記バケット
    本体の回動中心を中心とし、当該回動中心からバケット
    本体の歯先までの距離を半径とする円弧上にほぼ合致す
    るようにしたことを特徴とする切断刃を備えた掘削用バ
    ケット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の掘削用バケットにおい
    て、前記切断刃を、前記側板に溶接したことを特徴とす
    る切断刃を備えた掘削用バケット。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の掘削用バケットにおい
    て、前記切断刃を、前記バケット本体を構成する左右両
    側板の外面に、相平行に固着したことを特徴とする切断
    刃を備えた掘削用バケット。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の掘削用バケットにおい
    て、前記切断刃を、バケットリンク機構の両端部に、相
    平行に固着したことを特徴とする切断刃を備えた掘削用
    バケット。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の掘削用バケット
    において、前記切断刃を弧状に形成し、刃縁を長手方向
    に関して湾曲させたことを特徴とする切断刃を備えた掘
    削用バケット。
JP4262294A 1994-03-14 1994-03-14 切断刃を備えた掘削用バケット Pending JPH07250576A (ja)

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JP4262294A JPH07250576A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 切断刃を備えた掘削用バケット

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JP4262294A JPH07250576A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 切断刃を備えた掘削用バケット

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100981475B1 (ko) * 2008-02-18 2010-09-10 김영석 수목이식용 토양 커팅장치
KR20210024756A (ko) * 2019-08-26 2021-03-08 주식회사 휴먼레이저 나무뿌리 제거가 가능한 굴삭기용 버킷

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KR100981475B1 (ko) * 2008-02-18 2010-09-10 김영석 수목이식용 토양 커팅장치
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