JPH0725040B2 - マニピユレ−タの過負荷制御装置 - Google Patents

マニピユレ−タの過負荷制御装置

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JPH0725040B2
JPH0725040B2 JP21856685A JP21856685A JPH0725040B2 JP H0725040 B2 JPH0725040 B2 JP H0725040B2 JP 21856685 A JP21856685 A JP 21856685A JP 21856685 A JP21856685 A JP 21856685A JP H0725040 B2 JPH0725040 B2 JP H0725040B2
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torque
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征二 川合
公良 田村
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株式会社明電舍
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Description

【発明の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本発明は力帰環形のマスタスレーブマニピュレータのバ
イラテラル制御系において、小帰環率の場合のスレープ
の過負荷による破壊を防止するものに関する。
B 発明の概要 この発明は、マスタスレーブマニピュレータの力帰環形
バイラテラル制御系において、トルク帰環率を小さくし
た場合スレーブ側にてトルク検出器の信号を負荷が大き
な条件の時に位置信号に変換して負荷に従動させる系を
備えることにより、過負荷によるスレーブ側の破壊を防
止するようにしたものである。
C 従来の技術 マスタスレーブマニピュレータにおいては、マスター側
の操作力がスレーブ側に伝わることにより、しかもスレ
ーブ側の作用力がマスター側に帰環されることにより、
バイラテラル制御を行なうものがある。この種マニピュ
レータの一例を第6図に示す。第6図において、マスタ
ー側は操縦者のハンドルH、ハンドルHに連結されるト
ルクセンサT、位置センサP、アクチュエータA、アク
チュエータAを駆動するサーボドライバD、及びトルク
センサTとスレーブ側のトルク帰環調整器Cからのスレ
ーブ側トルクとの双方の信号を加算する加え合せ点ADか
ら構成され、このマスター側に対応してスレーブ側は負
荷に操作を及ぼすアームHs、このアームHsにつながるト
ルクセンサTs、位置センサPs、アクチュエータAs、アク
チュエータAを駆動するサーボドライバDs、位置センサ
Psとマスター側位置センサPとの双方の位置信号を加算
する加え合せ点ADs,及びトルクセンサTsのトルク信号
をマスター側の加え合せ点ADに帰環させるトルク帰環調
整器Cから構成される。
このような構成において、操作者がマスター側のハンド
ルHをまわすとそれに伴いアクチュエータAがまわり、
位置センサPの信号が加え合せ点ADsに至り位置センサP
sとの偏差が生じるとドライバDsを動かしアクチュエー
タAsを介してアームHsを動かすようになっている。一
方、アームHsの駆動によって負荷からアームに作用した
力はトルクセンサTsを介してトルク帰環調整器Cに至
り、加え合せ点ADにてトルクセンサTの信号と加えられ
てサーボドライバDを駆動しアクチュエータAに作用し
て操作者に負荷抵抗を知らしめるようになっている。
かかる第6図の構成にあって、スレーブ側に負荷がない
場合には、マスタ側のトルクセンサTによりマスター側
のアクチュエータAの摩擦抵抗分を検出し、それを補償
する方向にドライバDを作用させてマスター側のハンド
ルHを軽く操作できる。また負荷がある場合には、トル
クセンサTsの出力を帰環率調整器Cにて調整後、マスタ
ー側のドライバDにてスレーブ側のトルクと比例関係に
おくようにトルクを発生させスレーブ側の負荷抵抗を操
縦者が知るようにしている。
この場合、帰環調整器Cによるトルク帰環率が大きい場
合には、スレーブ側の負荷状況がマスター側に直に伝わ
り、スレーブ側の負荷状況判断を誤ることがないので、
過負荷が加わってもスレーブアームHsが破損することは
ない。すなわち、過負荷の場合マスター側も操作力が重
くなるため、支えきれなくなって負荷に従う方向にマス
ターが自然とにげる操作をすることになり、マスター側
の位置センサPの指令によりスレーブ側にドライバDs
駆動してスレーブ側アームHsも負荷に従う方向に逃げる
こととなり過負荷からのがれられる。
D 発明が解決しようとする問題点 トルク帰環率が1:1の場合、スレーブ側に例えば20kg以
上の負荷を扱うとき、マスター側のドライバD及びアク
チュエータAに充分な能力があってそのまま20kg以上の
力をマスター側のハンドルHに発生させると、操縦者は
ごく短時間しか支えきれない。このために、重量物を扱
う場合にはトルク帰環率を小さくして負荷の抵抗に比例
した小さな反力を、マスター側のハンドルHに発生させ
操縦者が楽に操作できるようにしている。この場合、ト
ルク帰環率を小さくするとマスター操作が楽にできて、
極端な場合ユニラテラル制御にもなる。
ここで、トルク帰環率を小さくしてマスター操作を楽に
した場合、スレーブ側のアームHsに過負荷が加わるとス
レーブ側では強大な過負荷であるにもかかわらずマスタ
ー側アームHでは、さほどの負荷でないと判断して更に
ハンドルを進ませたり停止させたままとなるとスレーブ
側のアームHsが逃げられず破損してしまうという問題が
ある。殊に、スレーブ側の負荷として静止重量物などと
異なり別の機械、例えばホイストなどの力を出す機械か
ら加わるものの場合には、スレーブアームHsの強度に無
関係に負荷が加わるので、この破損が生じやすい。
そこで、本発明は、上述の欠点に鑑み、過負荷による逃
げを可能としたマニピュレータの過負荷制御装置の提供
を目的とする。
E 問題点を解決するための手段 上述の目的を達成する本発明は、マスタースレーブのバ
イラテラル制御系において、スレーブ側のトルクセンサ
に信号変換器を設けてスレーブアクチュエータを駆動さ
せる位置信号の補正をすることにより、スレーブ側の過
負荷に対し逃げるようにアームを制御したものである。
F 実施例 ここで、第1図ないし第5図を参照して本発明の実施例
を説明する。なお、実施例において第6図の同一部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。スレーブ側の
トルクセンサTsは帰環率調整器Cに接続されているので
あるが、更に本実施例では信号変換器Vに接続されてい
る。そして、この信号変換器Vの出力は、加え合せ点AD
sに接続されている。すなわち、信号変換器Vは、スレ
ーブ側のアームHsに加わる負荷からのトルクを検出した
トルクセンサTsの出力信号を加え合せ点ADsに入力して
スレーブ側の位置センサPsの出力の一部肩代りをさせよ
うとするもので、マスター側位置センサPの出力とスレ
ーブ側位置センサPsの出力及び信号検出器Vの出力の和
とがつり合うようになっている。したがって、信号変換
器Vからの出力が生じるとその分位置センサPsの出力が
小さくなりアクチュエータAsにより小さくなった分すな
わち信号変換器Vの出力分だけスレーブアームHsが動
き、負荷に対し逃げる方向に動かされる。この場合、信
号変換器Vの出力は、スレーブ側アームにとり過負荷の
状態のときのみ生ずるようにするため、第2図に示す特
性を持つのが望ましい。すなわち、第2図において、ス
レーブアームHsの定格出力トルク相当以下で発生するト
ルクセンサTsの信号については、変換器Vの出力を零と
する。第2図の−Aから+Aの範囲である。また、スレ
ーブアームHsの定格出力トルク又はこのトルクに多少の
余裕をみたトルク相当の信号レベルより大きな変換器V
の入力信号については、加え合せ点ADsに加えるに適し
た信号レベルに比例した出力を得る。この場合、第2図
に示す+A→Bもしくは−A→B′の範囲である。
ここにおいて、前述の加え合せ点ADsに加えるに適した
信号レベルは次にのべるqのようなものである。例えば
スレーブアームHsの定格出力トルクの1.5〜2倍に相当
する入力信号tに対して変換器出力信号をqとする。位
置信号の加え合せ点ADsにおいて信号qが加わらないと
きには、スレーブ側とマスター側がサーボ剛性により、
スレーブ側ドライバーDsに、スレーブ定格トルクを発生
して、負荷トルクを支持するにたる指令信号を出してい
るとする、しかしそこに信号qが加わることで、スレー
ブ側のドライバーDsへの指令を打消して、さらにアクチ
ュエータAsの摩擦等の抵抗分を考慮し、信号qを加える
ことによりスレーブ負荷によってスレーブが負荷の作用
方向に従動する方向へ作動するような信号qとする。
第2図における特性をここでまとめて述べると、スレー
ブ側のトルクセンサTsの信号はCODの点線で示すような
もので、作用方向により±があるが、負荷がないとき0
点を通る、この信号を、変換器Vでは、B,+A,−A,B′
のような折線で示す特性に変換する。すなわち−A,又は
+Aは、スレーブの定格出力トルクの相当点で、ほぼそ
の値までは変換信号を零とする。その後の過負荷に対し
て例えば+A,B又は−A,B′のような特性で信号を出し例
えば前例でいえばtという入力に対しqのような出力信
号を出す。なお、スレーブの過負荷域において、スレー
ブが負荷の方向に従動する速度を最適に調整できるよう
第2図の傾き+AB,−AB′を可変とすることができる。
以上述べた方法により、スレーブ側の過トルクに対する
スレーブアームHsの保護が可能になった。一方、この過
負荷制御はスレーブ側にトルクフィードバックを追加す
ることにより、マスタ,スレーブ間の電気剛性を低下さ
せることになる。このため過負荷制御が行われている間
は恰もマスタとスレーブがやわらかいバネで接続された
状態になり、マスタ側のオペレータは、過負荷制御が行
われていないときに比較して過剰にマスタを動かしてし
まう可能性がある。この結果、マスタとスレーブの位置
ずれが大きくなり、この状態でスレーブ側の過トルク状
態(例えば、何かに引っかかっていた腕がはずれる)が
解除され、過負荷制御が終了すると、その瞬間にマス
タ,スレーブの電気剛性はもとにもどる。このときマス
タ,スレーブの位置ずれが大きいと、スレーブが急激に
マスタに追従するため、操作上危険である。よって、こ
のような状態を検出し、急激な動作を行わせない保護回
路の追加が必要となり、第3図に示す保護回路を追加し
た。
第3図において、CMは過負荷制御が実行後復帰したこと
を条件として第4図に示す処理を行なう回路である。
(a)マスタ,スレーブの位置差Δθを求める。
(b)このΔθに相当する負荷トルク(TΔθ)を演算
する。
(c)TΔθ>Ts又は|Δθ|>K1ならブロックMに対
し、スレーブアームの速度制御指令を与え、TΔθTs
又は|Δθ|K1なら速度制御指令を停止する。
ここでTsはトルクセンサの相当トルク、 K1は可変なパラメータとする。
Mは、CMよりの速度制御指令をうけて次の処理を行う回
路である。すなわちスレーブの速度制御設定値を発生す
る。設定値は第5図に示すようなモードである。すなわ
ち、第5図の如く、速度の立ち上りと最終値ともに可変
とし、これを調整することにより、任意のスピードでス
レーブをマスタに追従させることができ、急激な動作を
防止できる。
SW1は、過負荷制御が実行後、復帰したことを条件とし
て次の処理を行う回路である。
(a)からに切変り、ドライバDsへの駆動信号を、
過負荷制御側から、保護回路側に切かえる。
(b)ブロックMで速度制御指令が停止するとから
に切替り、ドライバDsへの駆動信号を保護回路側から過
負荷制御側に切変える。
以上より、過負荷制御終了時に大きな位置差があっても
安全にスレーブがマスタに追従できる。さらにTΔθ
Tsがバランスした時点でもとのバイラテラル制御に戻れ
るので、オペレータは切かわりのショックを感ずること
のない、バンプレスな制御が可能となる。
G 発明の効果 マニュピュレータのスレーブ側負荷トルク検出器の信号
をマスター側に帰環することで、バイラテラル制御する
場合であて、その信号帰環率を小さく調整することでマ
スター操作力を軽減する場合、スレーブ側トルクセンサ
の信号を適宜変換し、スレーブ側が過負荷の作用方向に
従動し過負荷よりにげることができる。また、別の手法
として機械式トルクリミッターの利用などがあるが、そ
れらでは、設定値のバラツキや、再設定に問題が多い
が、本発明ではそのままトルクセンサによる精度の高い
検出と最適の安定した制御ができる。更に、保護回路を
追加することにより、マスタスレーブの位置づれが大き
い状態で、過負荷制御が終了してもスレーブはマスタに
ゆっくりと追従させることが出来て安全である。また、
もとの制御に戻るときもオペレータへの反力が突変しな
いよう、バンプレスに切変えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施例で、第1図は一実
施例の簡略構成図、第2図は信号変換器の特性線図、第
3図は保護回路を含めた簡略構成図、第4図は保護回路
のフローチャート、第5図はトルクに対する設定速度の
特性線図、第6図は従来の簡略構成図である。 図中、 Hはハンドル、T,Tsはトルクセンサ、P,Psは位置セン
サ、AD,ADsは加え合せ点、Cは帰環率調整器、Hsはアー
ム、Vは信号変換器である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタースレーブマニピュレータの力帰環
    形バイラテラル制御系において、スレーブ側のトルクセ
    ンサの出力信号をマスター側に帰環する他に、このスレ
    ーブ側のトルクセンサの出力信号が入力されスレーブの
    定格トルク近辺に該当するトルクセンサの出力信号まで
    は出力せずそれ以上のトルクセンサの出力信号に対して
    はスレーブ側の位置信号に相応するレベルに変換して出
    力する信号変換器を備えてスレーブ側の負荷に従動する
    方向に上記位置信号を加えるようにしたマニピュレータ
    の過負荷制御装置。
  2. 【請求項2】スレーブ側の加え合せ点の出力とマスタ側
    の位置センサ出力とを比較して速度制御指令の可否を判
    断する第1処理部と、この処理部に指令にて徐々にスレ
    ーブをマスタに追従される特性を出力する第2処理部
    と、これら第1及び第2処理部をスレーブ側のドライバ
    と加え合せ点との間に挿入することを選択するスイッチ
    とを有する特許請求の範囲第1項記載のマニピュレータ
    の過負荷制御装置。
  3. 【請求項3】信号変換器の位置信号に相応するレベルの
    傾きである変換出力特性を任意に変化させることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のマニピュレータの過
    負荷制御装置。
JP21856685A 1985-09-30 1985-09-30 マニピユレ−タの過負荷制御装置 Expired - Lifetime JPH0725040B2 (ja)

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JPS6279978A JPS6279978A (ja) 1987-04-13
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WO1996009144A1 (fr) * 1994-09-21 1996-03-28 Komatsu Ltd. Manipulateur maitre/esclave et son procede de commande
US5792135A (en) 1996-05-20 1998-08-11 Intuitive Surgical, Inc. Articulated surgical instrument for performing minimally invasive surgery with enhanced dexterity and sensitivity

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JPS6279978A (ja) 1987-04-13

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