JPH07249778A - 表示素子駆動装置およびその製造方法 - Google Patents

表示素子駆動装置およびその製造方法

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JPH07249778A
JPH07249778A JP6555994A JP6555994A JPH07249778A JP H07249778 A JPH07249778 A JP H07249778A JP 6555994 A JP6555994 A JP 6555994A JP 6555994 A JP6555994 A JP 6555994A JP H07249778 A JPH07249778 A JP H07249778A
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JP
Japan
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semiconductor layer
gate electrode
insulating film
display element
top gate
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Application number
JP6555994A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Samejima
俊之 鮫島
Mitsunobu Sekiya
光信 関谷
Masateru Hara
昌輝 原
Naoki Sano
直樹 佐野
Atsushi Kono
淳 香野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、同一半導体層にスイッチング素子
とドライバ回路のトランジスタとを形成して、画素部の
光誘起電流を低減し、ドライバ回路の動作特性の向上を
図る。 【構成】 表示素子駆動装置1はスイッチング素子とド
ライバ回路とを備えたもので、スイッチング素子は多結
晶半導体からなる半導体層12の下面に第1絶縁膜21
を挟んでボトムゲート電極22を設けたボトムゲート型
薄膜トランジスタ2からなり、ドライバ回路の少なくと
も一部のトランジスタは半導体層12の上面に第2絶縁
膜31を挟んでトップゲート電極32を設けたトップゲ
ート型薄膜トランジスタ3からなる。半導体層12は、
レーザ結晶化法によって多結晶化したものが好ましく、
第2絶縁膜31は、リモートプラズマCVD法によって
成膜したものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング素子とド
ライバ回路とを備えた表示素子駆動装置およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(以下TFTと記す)
を表示デバイスの駆動素子に用いたものとして、例え
ば、非晶質シリコンTFTをスイッチング素子として液
晶等の表示素子を製作することが試みられている。非晶
質シリコンTFTは、ボトムゲート型構造であって、光
誘起電流が少なくかつオフ電流が小さいために、画素の
スイッチングトランジスタとして用いられる。
【0003】これに対して、多結晶シリコンTFTは、
オン電流が大きい駆動回路を形成することができる。そ
のため、画素用トランジスタとドライバ回路とを基体上
に一体に形成する試みがなされている。これまで結晶化
技術として、高温(例えば1000℃)で長時間(例え
ば1時間以上)の熱処理が必要であったため、トランジ
スタの構造としては、トップゲート型が用いられてき
た。
【0004】また最近のレーザ結晶化法の開発によっ
て、低温で結晶膜を形成できるようになり、それを利用
して製造するボトムゲート型構造のTFTが提案されて
いる。ボトムゲート型構造のTFTでは光誘起電流が小
さくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ボ
トムゲート型構造のTFTでは、オン抵抗が高いので画
素を駆動する駆動回路を形成することができない。その
ため、駆動回路はシリコンICの外付けによって設けな
ければならないので、装置が大きくなるとともに製造プ
ロセスが複雑になる。上記トップゲート型構造のトラン
ジスタでは、画素部が遮光されないので画素部での光誘
起電流が大きくなる課題がある。また上記ボトムゲート
型構造のTFTでは、光誘起電流を小さくすることはで
きるが、トップゲート型構造のTFTと比較してオン電
流が小さい。そのため、ボトムゲート型構造のTFTで
ドライバ回路は製作し難い。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためのもの
で、画素部の光誘起電流を低減して、ドライバ回路の動
作特性の向上を図る表示素子駆動装置およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた表示素子駆動装置およびその製造
方法である。表示素子駆動装置は、スイッチング素子と
ドライバ回路とを備えたものである。スイッチング素子
は、多結晶半導体からなる半導体層の下面に第1絶縁膜
を挟んでボトムゲート電極を設けた、いわゆるボトムゲ
ート型薄膜トランジスタである。また、ドライバ回路の
少なくとも一部のトランジスタは、半導体層の上面に第
2絶縁膜を挟んでトップゲート電極を設けた、いわゆる
トップゲート型薄膜トランジスタである。
【0008】この半導体層は、レーザ結晶化法によって
多結晶化した半導体層で形成されているものであっても
よい。
【0009】さらに第2絶縁膜は、リモートプラズマC
VD法によって成膜した絶縁膜で形成されているもので
あってもよい。
【0010】また、ボトムゲート型薄膜トランジスタ
は、ボトムゲート電極上方の半導体層とドレイン領域と
の間にオフセット領域を設けたオフッセット構造にして
もよい。一方、トップゲート型薄膜トランジスタは、ト
ップゲート電極下方の半導体層とドレイン領域との間に
オフセット領域を設けたオフッセット構造にしてもよ
い。また、トップゲート型薄膜トランジスタでは、トッ
プゲート電極の下方における第1絶縁膜の下面側にボト
ム電極を設けてもよい。
【0011】少なくとも表示素子駆動装置のドライバ回
路における水平ドライバ部の駆動トランジスタは、上記
のようなトップゲート型薄膜トランジスタで構成されて
いる。
【0012】表示素子駆動装置の製造方法としては、第
1工程で、少なくとも表面が絶縁性の基体表面の一部に
ボトムゲート電極を形成する。そしてボトムゲート電極
を覆う状態にして基体表面に第1絶縁膜を形成する。次
いで第2工程で、第1絶縁膜の上面に不純物を導入した
第1半導体層を形成した後、ボトムゲート電極の上方の
第1半導体層とトップゲート電極を形成しようとする領
域の下方の第1半導体層とを除去する。その後、第1半
導体層を覆う状態に第2半導体層を成膜し、第1,第2
半導体層とを結晶化して半導体層を形成する。それとと
もに、ボトムゲート電極の両側上方に第1半導体層中の
不純物を半導体層に拡散して第1ソース・ドレイン領域
を形成する。かつトップゲート電極の形成領域の両側下
方に不純物を拡散して第2ソース・ドレイン領域を形成
する。続いて第3工程で、第1ソース・ドレイン領域と
その間の半導体層とからなる第1島状パターンと、第2
ソース・ドレイン領域とその間の半導体層とからなる第
2島状パターンとを形成する。そして第4工程で、第
1,第2島状パターンを覆う状態に第2絶縁膜を形成し
た後、第2ソース・ドレイン領域間における半導体層の
上方の第2絶縁膜上にトップゲート電極を形成する。
【0013】または第2工程は、第1絶縁膜の上面に半
導体層を形成した後、イオン注入法によって、ボトムゲ
ート電極の両側上方の半導体層に不純物を導入して第1
ソース・ドレイン領域を形成し、かつ当該半導体層上の
一部に形成しようとするトップゲート電極の両側下方の
当該半導体層に不純物を導入して第2ソース・ドレイン
領域を形成する工程である。
【0014】上記半導体層は、レーザ結晶化法によって
結晶化するのがよい。また第2絶縁膜は、リモートプラ
ズマCVD法によって成膜するのがよい。
【0015】
【作用】上記表示素子駆動装置では、スイッチング素子
を多結晶半導体からなる半導体層の下面側にボトムゲー
ト電極を設けたボトムゲート型薄膜トランジスタで形成
したことから、ボトムゲート電極によって半導体層が遮
光されるので、画素部での光誘起電流が小さくなる。ま
たドライバ回路の少なくとも一部のトランジスタを半導
体層の上面側にトップゲート電極を設けたトップゲート
型薄膜トランジスタで形成したことから、ボトムゲート
型薄膜トランジスタの半導体層と同層の半導体層に形成
される。また、オン電流が小さいドライバ回路になる。
【0016】レーザ結晶化法によって多結晶化したもの
を半導体層に用いることから、比較的大粒径の多結晶の
半導体層になる。
【0017】リモートプラズマCVD法によって成膜し
た絶縁膜を第2絶縁膜に用いることから、従来のプラズ
マCVD法によって成膜した絶縁膜よりもダメージが少
ない。
【0018】また、ボトムゲート型薄膜トランジスタを
オフッセット構造にしたものおよびトップゲート型薄膜
トランジスタをオフッセット構造にしたものでは、リー
ク電流が低減される。そのため、オン/オフ電流比が大
きくなる。また、トップゲート型薄膜トランジスタにボ
トム電極を設けたものでは、トランジスタを形成した基
体からの不純物の混入が防止される。またボトム電極を
接地したものでは、半導体層のチャージアップによるし
きい値電圧の変化を防げる。
【0019】少なくとも表示素子駆動装置のドライバ回
路における水平ドライバ部の駆動トランジスタは、上記
のようなトップゲート型薄膜トランジスタで構成されて
いることから、高速動作する。
【0020】表示素子駆動装置の製造方法では、第2工
程で、半導体層にボトムゲート型薄膜トランジスタの第
1ソース・ドレイン領域とトランジスタゲート型薄膜ト
ランジスタの第2ソース・ドレイン領域とを形成するこ
とから、ボトムゲート型薄膜トランジスタとトップゲー
ト型薄膜トランジスタとがほぼ同一プロセスで形成され
る。さらに第1半導体層から第2半導体層へ不純物を拡
散することで第1,第2ソース・ドレイン領域を形成し
たことから、半導体層にダメージを与えることがない。
【0021】また、第2工程では、イオン注入法によっ
て、第1,第2ソース・ドレイン領域を形成したことか
ら、製造プロセスが簡単になる。
【0022】レーザ結晶化法によって半導体層を多結晶
化することから、レーザ光を照射した領域の半導体層が
結晶化温度になるだけで、その外の部分は高温にならな
い。そのため、熱的ダメージが加わらない。したがっ
て、いわゆる低温プロセスによって結晶化される。
【0023】リモートプラズマCVD法によって第2絶
縁膜を成膜することから、従来のプラズマCVD法によ
って成膜した絶縁膜よりもダメージが少なくなる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を、図1の表示素子駆動装
置の概略構成断面図によって説明する。
【0025】表示素子駆動装置は、スイッチング素子と
ドライバ回路とを備えている。図に示すように、上記ス
イッチング素子はボトムゲート型薄膜トランジスタ(以
下ボトムゲート型TFTと記す)2からなる。
【0026】すなわち、基体11上には、ボトムゲート
電極21が形成されている。上記基体11は、例えばガ
ラス基板,少なくとも表面が絶縁性の膜(例えば酸化
膜,窒化膜,有機膜)からなる基板または絶縁性のセラ
ミックス基板からなる。また上記ボトムゲート電極21
は、例えばアルミニウム,モリブデン,タンタル,クロ
ム,導電性不純物を導入した多結晶シリコンまたは上記
金属を主成分とする合金からなる。
【0027】上記ボトムゲート電極21を覆う状態にし
て、当該基体11の表面には、第1絶縁膜22が形成さ
れている。この第1絶縁膜22は、例えば窒化シリコン
(SiN),酸化シリコン(SiO2 ),酸化アルミニ
ウム(Al2 3 ),酸化タンタル(Ta2 5 )およ
びそれらの複合膜のうちの1種が用いられる。そして第
1絶縁膜22は、ボトムゲート型TFT2のゲート絶縁
膜になる。
【0028】さらに上記第1絶縁膜22の表面には、多
結晶半導体(例えば多結晶シリコン)からなる半導体層
12が形成されている。そして、上記ボトムゲート電極
21の両側上方の上記半導体層12には、導電性不純物
を拡散してなる第1ソース・ドレイン領域23,24が
形成されている。
【0029】また上記ドライバ回路の少なくとも一部の
トランジスタトップゲート型薄膜トランジスタ(以下ト
ップゲート型TFTと記す)3からなる。すなわち、上
記半導体層11の上面には第2絶縁膜31が形成されて
いる。この第2絶縁膜31は、上記第1絶縁膜22を形
成することが可能な材料で形成される。そして第2絶縁
膜31は、トップゲート型TFT3のゲート絶縁膜にな
る。
【0030】さらに上記第2絶縁膜31の上面にはトッ
プゲート電極32が設けられている。このトップゲート
電極32は、例えばアルミニウム,モリブデン,タンタ
ル,クロム,導電性不純物を導入した多結晶シリコンま
たは上記金属を主成分とする合金からなる。さらに上記
トップゲート電極32の両側下方の上記半導体層12に
は、ソース・ドレイン領域33,34が形成されてい
る。
【0031】上記の如くに、表示素子駆動装置1には、
ボトムゲート型TFT2からなるスイッチング素子とト
ップゲート型TFT3からなるドライバ回路の一部の駆
動トランジスタとが設けられている。
【0032】また図に示すように、第1,第2ソース・
ドレイン領域23,24,33,34上の第2絶縁膜3
1にはコンタクトホール41,42,43,44が形成
されている。そして、各コンタクトホール41〜44に
は電極45〜48が設けられている。各電極45〜48
は、例えばアルミニウム,モリブデン,タンタル,クロ
ム,導電性不純物を導入した多結晶シリコンまたは上記
金属を主成分とする合金からなる。
【0033】上記表示素子駆動装置1では、スイッチン
グ素子をボトムゲート型TFT2で形成したことから、
ボトムゲート電極21によって半導体層12が遮光され
るので、画素部での光誘起電流が小さくなる。また、非
晶質シリコン薄膜トランジスタよりもオン抵抗が小さく
なるのでオン電流が大きくなる。そのため、トランジス
タサイズを小さくしても十分なオン電流が確保されるの
で、トランジスタサイズを小さくすることで画素の開口
率を大きくすることができる。さらにドライバ回路の少
なくとも一部のトランジスタをトップゲート型TFT3
で形成したことから、当該トップゲート型TFT3はボ
トムゲート型TFT2と共通の半導体層12に形成され
る。そして、オン電流が小さいドライバ回路になる。
【0034】また、上記図1で説明した半導体層12が
レーザ結晶化法によって多結晶化した半導体層からなる
ものでは、パルスレーザ光を照射した領域の半導体層1
2が結晶化温度になるだけで、その外の部分は高温にな
らない。そのため、ボトムゲート電極21が例えばアル
ミニウムで形成されていても悪影響を及ぼさない。
【0035】さらに上記第2絶縁膜31がリモートプラ
ズマCVD法によって成膜した絶縁膜からなるもので
は、従来のプラズマCVD法によって成膜した絶縁膜よ
りもダメージが少なくなっている。したがって、リーク
電流が低減される。
【0036】次に上記トップゲート型TFT3をnチャ
ネルおよびpチャネルトップゲート型TFTとし形成し
たもののドレイン電流とゲート電圧の関係を、図2のド
レイン電流−ゲート電圧特性図によって説明する。な
お、nチャネルおよびpチャネルトップゲート型TFT
ともに、半導体層12はキセノンクロライド(XeC
l)エキシマレーザ光を照射するレーザ結晶化法によっ
て多結晶化したものであり、また第2絶縁膜31はリモ
ートプラズマCVD法によって形成したものである。
【0037】図に示すように、nチャネルおよびpチャ
ネルトップゲート型TFTともに、シャープな立ち上が
り特性を示した。この特性から、キャリア移動度は、n
チャネルトップゲート型TFTが570cm2 /Vs、
pチャネルトップゲート型TFTが400cm2 /Vs
になり、しきい値電圧は、nチャネルトップゲート型T
FTが1.2V、pチャネルトップゲート型TFTが−
1.5Vになった。この結果、トップゲート型TFT3
はnチャネルのものおよびpチャネルのもの共に低電圧
で高速動作することがわかった。
【0038】次に上記ボトムゲート型TFT2のドレイ
ン電流とゲート電圧の関係を、図3のドレイン電流−ゲ
ート電圧特性図によって説明する。なお、ボトムゲート
型TFTの半導体層12はキセノンクロライド(XeC
l)エキシマレーザ光を照射するレーザ結晶化法によっ
て多結晶化したものである。
【0039】図に示すように、ボトムゲート型TFT2
の電流−電圧特性は、図2で説明したトップゲート型T
FT3の電流−電圧特性よりも劣る。これは、レーザ結
晶化時に、ボトムゲート電極21上の第1絶縁膜22と
半導体層12との界面に欠陥を生じるため、移動度が小
さくなりしきい値電圧が高くなる。この特性から、キャ
リア移動度は60cm2 /Vsになり、しきい値電圧は
5.5Vになった。この結果、LCDの画素のスイッチ
ングに必要な電流は十分に流せることがわかったので、
画素用のスイッチングトランジスタとして使用すること
ができる。
【0040】次に、リーク電流を低減して画素のチャー
ジを保持するトランジスタ構造を、図4および図5のオ
フセット構造の概略構成断面図によって説明する。
【0041】図4では、上記説明したボトムゲート型T
FT2を改良した構造を示す。図に示すように、ボトム
ゲート型TFT4は、ボトムゲート電極21の上方の半
導体層12とソース・ドレイン領域23,24のうちの
ドレイン領域(ここではソース・ドレイン領域24とす
る)との間にオフセット領域25を設けたオフッセット
構造をなす。
【0042】上記ボトムゲート型TFT4では、オフセ
ット領域25を設けたことから、リーク電流が低減され
る。このため、オン/オフ電流比が大きくなる。
【0043】また図5では、上記説明したトップゲート
型TFT3をオフセット構造に改良したものを示す。図
に示すように、トップゲート型TFT5は、トップゲー
ト電極32の下方の半導体層12とソース・ドレイン領
域33,34のうちのドレイン領域(ここではソース・
ドレイン領域34とする)との間にオフセット領域35
を設けたオフッセット構造をなす。
【0044】例えば1μmのオフセット領域35を設け
た上記トップゲート型TFT5では、図6に示すドレイ
ン電流−ゲート電圧特性になる。したがって、オフセッ
ト領域35を設けたことから、リーク電流が低減され
る。このため、オン/オフ電流比が大きくなる。
【0045】次に上記説明したトップゲート型TFT3
の改良例を、図7の概略構成断面図によって説明する。
図に示すように、トップゲート型TFT6は、上記トッ
プゲート型TFT(3)のトップゲート電極32の下方
における第1絶縁膜22の下面側にボトム電極36を設
けたものである。
【0046】上記トップゲート型TFT6では、ボトム
電極36を設けたことから、当該トップゲート型TFT
6を形成した基体11からの不純物の混入が防止され
る。また図示はしないが、ボトム電極36を接地したも
のでは、半導体層12のチャージアップによるしきい値
電圧の変化が防げる。
【0047】次に薄膜トランジスタ(以下TFTと記
す)を用いた表示素子駆動装置として、例えばLCDパ
ネルの構成例を図8の概略構成図によって説明する。
【0048】図に示すように、LCDパネル50には、
画素(図示せず)を基板51の面内の垂直方向(矢印ア
方向)および水平方向(矢印イ方向)に配列してなる画
素部52が設けられている。この画素部52の垂直方向
の一方側には配線部53を介して垂直ドライバ部54が
設けられている。また画素部52の水平方向の一方側に
は配線部55を介して水平ドライバ部56が設けられて
いる。そのうち、水平ドライバ部56に用いられる駆動
トランジスタ(図示せず)は、上記図1で説明したトッ
プゲート型TFT3からなる。この駆動トランジスタ
は、上記説明したトップゲート型TFT5または6で構
成してもよい。
【0049】上記LCDパネル50では、水平ドライバ
部56の駆動トランジスタをトップゲート型TFT3で
構成されていることから、高速動作する。また上記駆動
トランジスタを上記トップゲート型TFT5または6で
形成しても、同様に高速動作する。
【0050】液晶の偏向特性を変化させるには、通常5
V程度の電圧が必要になる。またTFTの動作電圧は、
通常10V〜15Vである。ところが、上記説明したト
ップゲート型TFTは、前記図2に示したように、低ゲ
ート電圧で十分に動作を行う。このようなトップゲート
型TFTに大きな電圧を印加すると過剰な電流が流れて
TFTの特性を劣化させることになる。
【0051】そこで図9に示すように、LCDパネル5
0の水平ドライバ部56を、低電圧高速駆動回路部57
と電圧の昇圧回路部58とから構成する。上記低電圧高
速駆動回路部57はトップゲート型TFT3で構成す
る。また上記昇圧回路部58はボトムゲート型TFT2
で構成する。または個々のトップゲート型TFT3に掛
かる電圧が小さくなるように、複数個のトップゲート型
TFT3を直列に接続して構成する。
【0052】上記説明では、表示素子駆動装置としてL
CDパネル50を説明したが、例えばエレクトロルミネ
ッセンスパネルおよびエレクトロクロミックパネルに
も、上記ボトムゲート型TFTとトップゲート型TFT
の組合せを採用することは可能である。
【0053】次に上記図1で説明したボトムゲート型T
FT2とトップゲート型TFT3とを同一基板に形成す
る製造方法を、図10,図11の製造工程図(その
1),(その2)によって説明する。図では、前記図1
の説明で用いた構成部品と同様の構成部品には同一符号
を記す。
【0054】図10の(1)に示すように、第1工程で
は、スパッタ法、CVD法または蒸着法によって、基体
11(例えばガラス基板)の表面に第1電極形成膜61
を成膜する。上記基板11は、ガラス基板に限定され
ず、少なくとも表面が絶縁性になっているものであれば
よい。例えば、表面に絶縁性の膜(例えば酸化膜,窒化
膜,酸化窒化膜または有機膜)を形成した基板または絶
縁性のセラミックス基板でもよい。また第1電極形成膜
61は、例えばアルミニウム,モリブデン,タンタル,
クロム,導電性不純物を導入した多結晶シリコンまたは
上記金属を主成分とする合金で形成される。
【0055】その後図10の(2)に示すように、リソ
グラフィー技術とエッチングとによって、基体11の表
面の画素領域に、第1電極形成膜(61)でボトムゲー
ト電極21を形成する。このボトムゲート電極21は、
図示しないが、下層配線とともに形成される。
【0056】その後、プラズマCVD法またはスパッタ
法によって、上記ボトムゲート電極21とともに配線
(図示せず)を覆う状態にして上記基体11の表面に、
例えば酸化シリコン(SiO2 )からなる第1絶縁膜2
2を成膜する。この第1絶縁膜22は、例えば窒化シリ
コン(SiN),酸化アルミニウム(Al2 3 ),酸
化タンタル(Ta2 5 )および上記各材料のうちから
選択される複合膜のうちの1種からなるものでもよい。
またボトムゲート電極21がシリコン系材料からなる場
合には、陽極酸化によって、このボトムゲート電極21
の表面に酸化膜からなる第1絶縁膜22を形成すること
も可能である。
【0057】次いで図10の(3)に示す第2工程を行
う。この工程では、プラズマCVD法,スパッタ法また
は蒸着法によって、上記第1絶縁膜22の上面に不純物
を導入したシリコンからなる第1半導体層13を形成す
る。それからリソグラフィー技術とエッチングとによっ
て、ボトムゲート電極21の上方の第1半導体層13
(2点鎖線で示す部分)とトップゲート電極を形成しよ
うとする領域Aの下方の第1半導体層13(2点鎖線で
示す部分)とを除去する。
【0058】その後、図10の(4)に示すように、プ
ラズマCVD法,スパッタ法または蒸着法によって、第
1半導体層13を覆う状態にシリコンからなる第2半導
体層14を形成する。この第2半導体層14は不純物が
導入されていない状態で成膜される。
【0059】次いでレーザ結晶化法によって、上記第
1,第2半導体層13,14を多結晶化して、多結晶シ
リコンからなる半導体層12を形成する。それととも
に、上記第1半導体層13中の不純物を第2半導体層1
4に拡散する。このとき、拡散は膜厚方向とともの基体
11の面内方向にも拡散(横方向拡散)するが、膜厚が
薄いため、横方向拡散は無視できる。
【0060】そして図11の(5)に示すように、ボト
ムゲート電極21の両側上方に不純物を拡散した半導体
層12からなる第1ソース・ドレイン領域23,24が
形成される。およびトップゲート電極を形成しようとす
る領域Aの両側下方に不純物を拡散した半導体層12か
らなる第2ソース・ドレイン領域33,34が形成され
る。ここでは、上記第1ソース・ドレイン領域24と上
記第2ソース・ドレイン領域33とは共通に形成され
る。
【0061】次いで図11の(6)に示すように、第3
工程を行う。この工程では、リソグラフィー技術とエッ
チングとによって、第1ソース・ドレイン領域23,2
4とその間の半不純物が導入されていない半導体層12
とからなる第1島状パターン15を形成する。それとと
もに、上記第2ソース・ドレイン領域33,34とその
間の不純物が導入されていない半導体層12とからなる
第2島状パターン16を形成する。
【0062】そして図11の(7)に示す第4工程を行
う。この工程では、プラズマCVD法,スパッタ法また
は蒸着法によって、第1,第2島状パターン15,16
を覆う状態に第2絶縁膜31を形成する。この第2絶縁
膜31は、例えば窒化シリコン(SiN),酸化アルミ
ニウム(Al2 3 ),酸化タンタル(Ta2 5 )お
よび上記各材料のうちから選択される複合膜のうちの1
種からなるものでもよい。
【0063】そしてリソグラフィー技術とエッチングと
によって、上記第1,第2ソース・ドレインリソグラフ
ィー23,24,33,34上の第2絶縁膜31にコン
タクトホール41,42,43,44を形成する。
【0064】次いでスパッタ法,CVD法または蒸着法
によって、上記コンタクトホール41〜44を埋め込む
状態にして上記第2絶縁膜31上に第2電極形成膜62
を成膜する。この第2電極形成膜62は、例えばアルミ
ニウム,モリブデン,タンタル,クロム,導電性不純物
を導入した多結晶シリコンまたは上記金属を主成分とす
る合金で形成する。
【0065】その後図11の(8)に示すように、リソ
グラフィー技術とエッチングとによって、第2ソース・
ドレイン領域33,34間における半導体層12の上方
の第2絶縁膜31上に、第2電極形成膜(62)でトッ
プゲート電極32となる配線(図示せず)を形成する。
それとともに、各コンタクトホール41〜44に電極4
5〜48を形成する。
【0066】上記のようにして、ボトムゲート電極21
と第1ソース・ドレイン23,24とその間の半導体層
12とその半導体層12とボトムゲート電極21との間
の第1絶縁膜22とからなるボトムゲート型TFT2が
形成される。およびトップゲート電極32と第2ソース
・ドレイン33,34とその間の半導体層12とその半
導体層12とトップゲート電極32との間の第2絶縁膜
31とからなるトップゲート型TFT3が形成される。
上記ボトムゲート型TFT2は表示素子駆動装置1のス
イッチング素子になり、上記当該ゲート型TFT3はド
ライバ回路のトランジスタになる。
【0067】表示素子駆動装置1の製造方法では、第2
工程で、半導体層12に第1ソース・ドレイン領域2
3,24と第2ソース・ドレイン領域33,34とを形
成することから、ボトムゲート型TFT2とトップゲー
ト型TFT3とがほぼ同一プロセスで形成される。さら
に第1半導体層13から第2半導体層14へ不純物を拡
散することで第1,第2ソース・ドレイン領域23,2
4,33,34を形成したことから、半導体層12にダ
メージを与えることがない。
【0068】次にイオン注入法を用いた製造方法を、図
12の製造工程図によって説明する。なお図では、上記
図10,図11と同様の構成部品には同一の符号を付し
て説明する。
【0069】上記図10の(1),(2)で説明したの
と同様にして、図12の(1)に示すように、基体11
の上面の一部分にボトムゲート電極21を形成し、さら
にそれを覆う状態にして上記基体11の表面に第1絶縁
膜22を成膜する。そして第2工程を行う。この工程で
は、プラズマCVD法,スパッタ法または蒸着法によっ
て、第1絶縁膜22上にシリコンからなる半導体層12
を形成する。
【0070】その後、イオン注入法によって、上記ボト
ムゲート電極21の両側上方の半導体層12に不純物を
導入して第1ソース・ドレイン領域23,24を形成す
る。それとともに、当該半導体層12上の一部に形成し
ようとするトップゲート電極の両側下方の半導体層12
に不純物を導入して第2ソース・ドレイン領域33,3
4を形成する。
【0071】次いでレーザ結晶化法によって、上記半導
体層12を結晶化して、大粒径の多結晶シリコンにす
る。このとき、上記イオン注入によって生じた欠陥がア
ニール処理される。
【0072】そして上記図11の(6)〜(8)に説明
した工程を行って、図12の(2)に示すように、ボト
ムゲート電極21と第1ソース・ドレイン23,24と
その間の半導体層12とその半導体層12とボトムゲー
ト電極21との間の第1絶縁膜22とからなるボトムゲ
ート型TFT2を形成する。それとともに、トップゲー
ト電極32と第2ソース・ドレイン33,34とその間
の半導体層12とその半導体層12とトップゲート電極
32との間の第2絶縁膜31とからなるトップゲート型
TFT3とを形成する。上記ボトムゲート型TFT2は
表示素子駆動装置1のスイッチング素子になり、上記当
該ゲート型TFT3はドライバ回路のトランジスタにな
る。
【0073】上記製造方法では、第2工程で、イオン注
入法によって、第1,第2ソース・ドレイン領域23,
24,33,34を形成したことから、製造プロセスが
簡単になる。
【0074】上記各半導体層12の結晶化をレーザ結晶
化法によって行うことから、レーザ光を照射した領域の
半導体層12が結晶化温度になるだけで、その外の部分
は高温にならない。そのため、熱的ダメージが加わらな
い。したがって、いわゆる低温プロセスによって結晶化
が行えるので、例えば基体11に安価なガラスを用いる
ことも可能になる。
【0075】また、上記第2絶縁膜31をリモートプラ
ズマCVD法によって成膜した場合には、従来のプラズ
マCVD法によって成膜した絶縁膜よりもダメージが少
なくなる。さらに低温プラズマでの成膜が可能になる。
【0076】なお上記各製造方法では、半導体層12の
結晶化をレーザ照射形成法によって行ったが、例えば、
プラズマCVD法によって非晶質の半導体層12を形成
した後、固相成長法によって結晶化することも可能であ
る。
【0077】さらに、上記製造方法では、ボトムゲート
型TFT2とトップゲート型TFT3とを同一基体11
上にしたが、図には示さないが、第1基体にボトムゲー
ト型TFTを形成し、第2基体にトップゲート型TFT
を形成してから、ボトムゲート型TFTとトップゲート
型TFTとを形成した側を対向させて、第1,第2基体
101,102を貼り合わせ、一つの基体に当該ボトム
ゲート型TFTとトップゲート型TFTとを形成するこ
とも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
スイッチング素子をボトムゲート型薄膜トランジスタで
形成したので、ボトムゲート電極によって画素部を遮光
できる。このため、画素部での光誘起電流が小さくなる
ので、画質の向上が図れる。また、同一半導体層にボト
ムゲート型薄膜トランジスタとトップゲート型薄膜トラ
ンジスタとを設けたので、従来のように駆動回路をシリ
コンICの外付けによって設ける必要がない。そのた
め、製造コストの低減ができる。さらにドライバ回路の
少なくとも一部のトランジスタをトップゲート型薄膜ト
ランジスタで形成したので、オン抵抗を小さくできる。
そのため、高速駆動を実現できる。
【0079】レーザ結晶化法によって多結晶化したもの
を半導体層に用いたものによれば、半導体層は比較的大
粒径の多結晶で形成できる。このため、ソース・ドレイ
ン領域、特にドレイン領域でのリーク電流を低減するこ
とができるので、トランジスタ特性の向上が図れる。
【0080】リモートプラズマCVD法によって成膜し
た絶縁膜を第2絶縁膜に用いたものによれば、ダメージ
の少ない絶縁膜を形成することができる。このため、ゲ
ート絶縁膜として用いたトップゲート型薄膜トランジス
タのゲート耐圧の向上を図ることができる。
【0081】ボトムゲート型薄膜トランジスタをオフッ
セット構造にしたものおよびトップゲート型薄膜トラン
ジスタをオフッセット構造にしたものによれば、リーク
電流を低減して画素のチャージ特性を向上することがで
きる。
【0082】トップゲート型薄膜トランジスタにボトム
電極を設けたものによれば、トランジスタを形成した基
体からの不純物の混入を防止することができる。またボ
トム電極を接地したものでは、半導体層のチャージアッ
プによるしきい値電圧の変化を防ぐことができる。
【0083】少なくともドライバ回路における水平ドラ
イバ部の駆動トランジスタを本発明のトップゲート型薄
膜トランジスタで構成した表示素子駆動装置によれば、
高速動作が可能になる。
【0084】本発明の表示素子駆動装置の製造方法によ
れば、半導体層にスイッチング素子のボトムゲート型薄
膜トランジスタの第1ソース・ドレイン領域とドライバ
回路のトップゲート型薄膜トランジスタの第2ソース・
ドレイン領域とを形成するので、ボトムゲート型薄膜ト
ランジスタとトップゲート型薄膜トランジスタとをほぼ
同じプロセスステップで形成することができる。そのた
め、ドライバ回路を外付けをする必要がなくなるので製
造方法が簡単になる。
【0085】また、イオン注入法によって第1,第2ソ
ース・ドレイン領域を形成する製造方法によれば、製造
プロセスがさらに簡単になる。
【0086】レーザ結晶化法によって半導体層を多結晶
化する製造方法によれば、半導体層以外の部分に熱的ダ
メージが加わらない。そのため、ボトムゲート型薄膜ト
ップのゲート絶縁膜に欠陥が発生し難くなるので、リー
ク電流の低減が可能になる。
【0087】リモートプラズマCVD法によって第2絶
縁膜を成膜する製造方法によれば、従来のプラズマCV
D法によって成膜した絶縁膜よりもダメージを少なくで
きる。そのため、トランジスタのリーク電流特性の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示素子駆動装置の概略構成断面図である。
【図2】ドレイン電流−ゲート電圧特性図である。
【図3】ドレイン電流−ゲート電圧特性図である。
【図4】オフセット構造の概略構成断面図である。
【図5】オフセット構造の概略構成断面図である。
【図6】ドレイン電流−ゲート電圧特性図である。
【図7】改良トップゲート型TFTの概略構成断面図で
ある。
【図8】LCDパネルの概略構成図である。
【図9】昇圧型のLCDパネルの概略構成図である。
【図10】表示素子駆動装置の製造工程図(その1)で
ある。
【図11】表示素子駆動装置の製造工程図(その2)で
ある。
【図12】イオン注入法による製造工程図である。
【符号の説明】
1 表示素子駆動装置 2 ボトムゲート
型TFT 3 トップゲート型TFT 4 ボトムゲート
型TFT 5 トップゲート型TFT 6 トップゲート
型TFT 11 基体 12 半導体層 13 第1半導体層 14 第2半導体
層 15 第1島状パターン 16 第2島状パ
ターン 21 ボトムゲート電極 22 第1絶縁膜 24 ソース・ドレイン領域(ドレイン領域) 25 オフセット領域 31 第2絶縁膜 32 トップゲート電極 34 ソース・ドレイン領域34(ドレイン領域) 35 オフセット領域 36 ボトム電極 50 LCDパネル 56 水平ドライ
バ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 香野 淳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子とドライバ回路とを備
    えた表示素子駆動装置において、 前記スイッチング素子は多結晶半導体からなる半導体層
    の下面に第1絶縁膜を介してボトムゲート電極を設けた
    ボトムゲート型薄膜トランジスタからなり、 前記ドライバ回路の少なくとも一部のトランジスタは半
    導体層の上面に第2絶縁膜を介してトップゲート電極を
    設けたトップゲート型薄膜トランジスタからなることを
    特徴とする表示素子駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示素子駆動装置におい
    て、 前記半導体層はレーザ結晶化法によって多結晶化した半
    導体層からなることを特徴とする表示素子駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の表示素子
    駆動装置において、 前記第2絶縁膜はリモートプラズマCVD法によって形
    成した絶縁膜からなることを特徴とする表示素子駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3記載
    の表示素子駆動装置において、 前記ボトムゲート型薄膜トランジスタはボトムゲート電
    極上の前記半導体層とドレイン領域との間にオフセット
    領域を設けたオフッセット構造をなすことを特徴とする
    表示素子駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のうちのいずれか1
    項に記載の表示素子駆動装置において、 前記トップゲート型薄膜トランジスタはトップゲート電
    極下の半導体層とドレイン領域との間にオフセット領域
    を設けたオフッセット構造をなすことを特徴とする表示
    素子駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のうちのいずれか1
    項に記載の表示素子駆動装置において、 前記トップゲート型薄膜トランジスタのトップゲート電
    極の下方における第1絶縁膜の下面側にボトム電極を設
    けたことを特徴とする表示素子駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のうちのいずれか1
    項に記載の表示素子駆動装置において、 少なくとも当該表示素子駆動装置の水平ドライバ部の駆
    動トランジスタは、前記トップゲート型薄膜トランジス
    タからなることを特徴とする表示素子駆動装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも表面が絶縁性の基体表面の一
    部にボトムゲート電極を形成した後、当該ボトムゲート
    電極を覆う状態にして当該基体の表面に第1絶縁膜を成
    膜する第1工程と、 前記第1絶縁膜の上面に、不純物を導入した第1半導体
    層を形成した後、前記ボトムゲート電極の上方の前記第
    1半導体層とトップゲート電極を形成しようとする領域
    の下方の前記第1半導体層とを除去し、その後、前記第
    1半導体層を覆う状態に第2半導体層を成膜して、前記
    第1半導体層と前記第2半導体層とを結晶化して半導体
    層を形成するとともに、前記ボトムゲート電極の両側上
    方に当該第1半導体層中の不純物を当該半導体層に拡散
    して第1ソース・ドレイン領域を形成し、かつトップゲ
    ート電極の形成領域の両側下方に不純物を拡散して第2
    ソース・ドレイン領域を形成する第2工程と、 前記第1ソース・ドレイン領域とその間の半導体層とか
    らなる第1島状パターンを形成するとともに前記第2ソ
    ース・ドレイン領域とその間の半導体層とからなる第2
    島状パターンを形成する第3工程と、 前記第1島状パターンと第2島状パターンとを覆う状態
    に第2絶縁膜を形成した後、前記第2ソース・ドレイン
    領域間における半導体層の上方の前記第2絶縁膜上にト
    ップゲート電極を形成する第4工程とからなることを特
    徴とする表示素子駆動装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の表示素子駆動装置の製造
    方法において、 前記第2工程は、前記第1絶縁膜の上面に半導体層を形
    成した後、イオン注入法によって、前記ボトムゲート電
    極の両側上方の当該半導体層に不純物を導入するととも
    に当該半導体層上の一部に形成しようとするトップゲー
    ト電極の両側下方の当該半導体層に不純物を導入した
    後、当該半導体層を結晶化して、不純物を導入した半導
    体層で第1,第2ソース・ドレイン領域を形成する工程
    であることを特徴とする表示素子駆動装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9記載の表示素
    子駆動装置の製造方法において、 前記半導体層はレーザ結晶化法によって結晶化すること
    を特徴とする表示素子駆動装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8,請求項9または請求項10
    記載の表示素子駆動装置の製造方法において、 前記第2絶縁膜はリモートプラズマCVD法によって形
    成することを特徴とする表示素子駆動装置の製造方法。
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