JPH0724967Y2 - 農業用作業機の機枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は農業用作業機の運搬及び移動を容易にするた
めの手段の分野に属し、農業用作業機の機枠そのものに
関する。

（従来の技術） 従来から作業機を格納庫から圃場へ運搬するには運搬用
の車台に搭載していたが、作業機の積み降ろしに手間が
かかること、車台の保管にスペースがとられること、格
納庫内での移動にも車台に搭載しなければならない等の
問題があった。

（考案が解決しようとする課題） この考案は別個の運搬用車台を要することなく、作業機
自体を運搬に適する状態に設定できる農業用作業機の機
枠を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するためこの考案は、トラクターの三点
支持装置に吊り下げられる手段を設けた農業用作業機の
機枠における側板に運搬手段を設けた機枠において、側
板に軸受板をその軸受けする軸が水平軸となるように固
着し、軸受板に脚を上下回動自在に取り着けるととも
に、脚の下方にキャスターを取り着け、脚を側板に固定
自在にしたものである。

（作用） 上記構成によれば、作業機の移動時に脚を下げておくと
キャスターにより走行が容易となり、作業機の作業時に
は脚を揚げ固定すると作業を妨げない。

（実施例） この考案を実施例により説明すると、第１図に示すよう
に耕耘用ロータリーを作業機の一例とすれば、ロータリ
ーの機枠１の両側（第１図において前後）に設けた側板
２の外側面に二股状の軸受板５を、その軸受けするピン
６が水平軸となるように側板２の両側（第１図において
左右）に固着し、その各軸受板５にそれぞれ脚３の上部
をピン６により上下回動自在に取り着けている。脚３は
下端に左右の脚３をつなぐ台を固着し、その台を介して
両側にキャスター４を取り着けている。脚８はまたその
中央部で側板２にボルト８により固定自在としている。

このようにして成る作業機の機枠は、機枠にキャスター
４を取り着けたものであるため、軽微な労力で車台を要
することなく格納庫内で移動をすることができる。この
状態から作業機として使用する場合にはトラクターの三
点支持装置に機枠１を吊り着けた後、固定ボルト８を外
ずして脚３を自由とし、第２図に示すようにピン６を軸
に矢印方向へ回動して適宜に固定すると、作業機の作業
を妨げなくなる。また、この考案はその他の作業機とし
てプランター、大型プラウ等の機枠に利用されるほか、
ベースマシンから分離される除雪装置の機枠等にも利用
される。

（考案の効果） この考案は、トラクターの三点支持装置に吊り下げられ
る作業機にキャスターを上下回動自在に取り着けている
から、作業機の移動にあたって移動用の台車を必要とせ
ずに簡便に移動できるとともに、キャスターを揚げるこ
とにより作業機を着座できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例における一側面図、第２図
は第１図の正面図である。 図中、１は機枠、２は側板、３は脚、４はキャスター、
５は軸受板、６はピン、８は固定ボルト。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−26904（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭60−21927（ＪＰ，Ｙ２) 実願昭55−47445号（実開昭56−147806 号）の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ, Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】トラクターの三点支持装置に吊り下げられ
   る手段を設けた農業用作業機の機枠における側板に運搬
   手段を設けた機枠において、側板に軸受板をその軸受け
   する軸が水平軸となるように固着し、軸受板に脚を上下
   回動自在に取り着けるとともに、脚の下方にキャスター
   を取り着け、脚を側板に固定自在にして成る農業用作業
   機の機枠。