JPH07249477A - パイプヒーター及びその製造方法 - Google Patents
パイプヒーター及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07249477A JPH07249477A JP6640894A JP6640894A JPH07249477A JP H07249477 A JPH07249477 A JP H07249477A JP 6640894 A JP6640894 A JP 6640894A JP 6640894 A JP6640894 A JP 6640894A JP H07249477 A JPH07249477 A JP H07249477A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heater
- pipe
- metal
- outer pipe
- sheath heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は超音波洗浄槽等の振動を受け
る用途で使用できるパイプヒーター及びその製造方法を
得るにある。 【構成】 金属の外側パイプ内にシーズヒーターを挿入
し、両者間の隙間に金属を充填せしめたパイプヒータ
ー。上記両者間に金属または金属粉とを挿入してこれを
溶融せしめるか、溶融してから注入せしめるパイプヒー
ターの製造方法。
る用途で使用できるパイプヒーター及びその製造方法を
得るにある。 【構成】 金属の外側パイプ内にシーズヒーターを挿入
し、両者間の隙間に金属を充填せしめたパイプヒータ
ー。上記両者間に金属または金属粉とを挿入してこれを
溶融せしめるか、溶融してから注入せしめるパイプヒー
ターの製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はパイプヒーター及びその
製造方法、特に超音波洗浄槽内の液体加熱に用いるパイ
プヒーター及びその製造方法に関するものである。
製造方法、特に超音波洗浄槽内の液体加熱に用いるパイ
プヒーター及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来のパイプヒーターを示し、１
は例えば外径５０ｍｍ、厚さ３ｍｍの有底ステンレスス
チール外側パイプ、２はこの外側パイプ１内にその一端
開口から挿入した、その外周にヒーターワイヤを巻回し
た、外径が例えば２７ｍｍのセラミックボビン、３はこ
のボビン２と上記外側パイプ１間に充填したマグネシヤ
粉末である。
は例えば外径５０ｍｍ、厚さ３ｍｍの有底ステンレスス
チール外側パイプ、２はこの外側パイプ１内にその一端
開口から挿入した、その外周にヒーターワイヤを巻回し
た、外径が例えば２７ｍｍのセラミックボビン、３はこ
のボビン２と上記外側パイプ１間に充填したマグネシヤ
粉末である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、このよう
な従来のパイプヒーターは、これを例えば超音波洗浄槽
内の液体加熱用に使用した場合には超音波振動のため内
部のヒーターワイヤの形が崩れたり、ボビン２が移動
し、ヒーターワイヤと外側パイプ１の内面間がショート
する等のトラブルが多発し、これを防ぐため上記セラミ
ックボビン２の代わりにその外径を１５〜２０％程度強
くスエージング（縮径）したシーズヒーターを１または
数本挿入したものが考えられたが、この場合でも超音波
振動によって上記マグネシヤ粉が流動し、外側パイプ１
の内面とシーズヒーター間に隙間を生じ、シーズヒータ
ーから熱伝導が悪くなると共に、部分的に極めて高温と
なる個所が生じ、この結果、部分的な過熱、焼損を生
じ、トリクレン等の溶剤加熱等に使用した場合には溶剤
が熱分解したり、或いはヒーターが断線するに至る等の
欠点があった。
な従来のパイプヒーターは、これを例えば超音波洗浄槽
内の液体加熱用に使用した場合には超音波振動のため内
部のヒーターワイヤの形が崩れたり、ボビン２が移動
し、ヒーターワイヤと外側パイプ１の内面間がショート
する等のトラブルが多発し、これを防ぐため上記セラミ
ックボビン２の代わりにその外径を１５〜２０％程度強
くスエージング（縮径）したシーズヒーターを１または
数本挿入したものが考えられたが、この場合でも超音波
振動によって上記マグネシヤ粉が流動し、外側パイプ１
の内面とシーズヒーター間に隙間を生じ、シーズヒータ
ーから熱伝導が悪くなると共に、部分的に極めて高温と
なる個所が生じ、この結果、部分的な過熱、焼損を生
じ、トリクレン等の溶剤加熱等に使用した場合には溶剤
が熱分解したり、或いはヒーターが断線するに至る等の
欠点があった。
【０００４】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のパイプヒーター
は、外側パイプと、この外側パイプ内に挿入されたシー
ズヒーターと、上記外側パイプとシーズヒーター間に充
填したステンレススチールに比べ低溶融点の金属、例え
ば銅，アルミ等のパイプとより成る。
は、外側パイプと、この外側パイプ内に挿入されたシー
ズヒーターと、上記外側パイプとシーズヒーター間に充
填したステンレススチールに比べ低溶融点の金属、例え
ば銅，アルミ等のパイプとより成る。
【０００６】本発明のパイプヒーターの製造方法は、金
属製の外側パイプ内にシーズヒーターを挿入する工程
と、上記外側パイプとシーズヒーター間に低溶融点の金
属または金属粉を充填し、溶融せしめる工程または溶融
した低溶融点金属または金属粉を注入する工程とより成
る。
属製の外側パイプ内にシーズヒーターを挿入する工程
と、上記外側パイプとシーズヒーター間に低溶融点の金
属または金属粉を充填し、溶融せしめる工程または溶融
した低溶融点金属または金属粉を注入する工程とより成
る。
【０００７】上記金属または金属粉の溶融によって生じ
た空間内には絶縁物を充填できる。
た空間内には絶縁物を充填できる。
【０００８】上記金属または金属粉には無機物の粉末を
混合できる。
混合できる。
【０００９】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
る。
【００１０】本発明においては、図１に示すように例え
ば外径５０ｍｍ、厚さ３ｍｍの有底ステンレススチール
外側パイプ１内に厚さ例えば７ｍｍのステンレススチー
ルに比べ低溶融点のアルミニウムまたは銅等の内側パイ
プ４を挿入し、この内側パイプ４内に１５〜２０％に十
分にスエージングした例えば外径２７ｍｍのシーズヒー
ター５を挿入した後、これらを７００〜８００℃の炉内
に入れてアルミニウムや銅の内側パイプ４を溶融せしめ
る。
ば外径５０ｍｍ、厚さ３ｍｍの有底ステンレススチール
外側パイプ１内に厚さ例えば７ｍｍのステンレススチー
ルに比べ低溶融点のアルミニウムまたは銅等の内側パイ
プ４を挿入し、この内側パイプ４内に１５〜２０％に十
分にスエージングした例えば外径２７ｍｍのシーズヒー
ター５を挿入した後、これらを７００〜８００℃の炉内
に入れてアルミニウムや銅の内側パイプ４を溶融せしめ
る。
【００１１】この結果内側パイプ４が溶け、図２に示す
ように外側パイプ１の内面とシーズヒーター５の外面間
の隙間を完全に埋めるようになると共に、その上部に空
間６を生ずるようになる。この空間６を生ずれば内部シ
ーズヒーターから上部のフランジや、端子部への熱伝達
が悪くなる為、その部分の温度上昇を防止できる効果が
あるが、図３に示すように上記空間６に断熱材７を充填
しても良い。
ように外側パイプ１の内面とシーズヒーター５の外面間
の隙間を完全に埋めるようになると共に、その上部に空
間６を生ずるようになる。この空間６を生ずれば内部シ
ーズヒーターから上部のフランジや、端子部への熱伝達
が悪くなる為、その部分の温度上昇を防止できる効果が
あるが、図３に示すように上記空間６に断熱材７を充填
しても良い。
【００１２】なお、上記外側パイプ１の外周には、リー
ド固定具８ａを有する筒状プラグ８を固定する。９はシ
ーズヒーター５のリードを示す。
ド固定具８ａを有する筒状プラグ８を固定する。９はシ
ーズヒーター５のリードを示す。
【００１３】本発明の他の実施例においては、上記内側
パイプ４の代わりにアルミニウムや銅の粉末とマグネシ
ヤ、セラミックファイバー等の無機物の粉末等を用い、
アルミニウムや銅粉を溶融しその内部に無機物を分散、
混入せしめるようにしても良い。
パイプ４の代わりにアルミニウムや銅の粉末とマグネシ
ヤ、セラミックファイバー等の無機物の粉末等を用い、
アルミニウムや銅粉を溶融しその内部に無機物を分散、
混入せしめるようにしても良い。
【００１４】また、アルミニウムや銅をルツボに入れて
溶融した後外側パイプとこの外側パイプ内に挿入したシ
ーズヒーターとの間に注入し、冷却して製造しても良
い。
溶融した後外側パイプとこの外側パイプ内に挿入したシ
ーズヒーターとの間に注入し、冷却して製造しても良
い。
【００１５】
【発明の効果】本発明のパイプヒーター及びその製造方
法は上記のような構成であるから、上記内側パイプ４は
外側パイプ１とシーズヒーター５に強固に固定されてい
る為強力な超音波振動によっても中央のシーズヒーター
５は偏位せず、その結果シーズヒーター５の損傷を防ぐ
と共にシーズヒーター５の外面と外側パイプ１の内面間
に隙間を生ずることが阻止される。また、熱伝達が極め
て良好で従って部分的な過熱、焼損を生じないようにな
る。
法は上記のような構成であるから、上記内側パイプ４は
外側パイプ１とシーズヒーター５に強固に固定されてい
る為強力な超音波振動によっても中央のシーズヒーター
５は偏位せず、その結果シーズヒーター５の損傷を防ぐ
と共にシーズヒーター５の外面と外側パイプ１の内面間
に隙間を生ずることが阻止される。また、熱伝達が極め
て良好で従って部分的な過熱、焼損を生じないようにな
る。
【図１】本発明のパイプヒーターの製造工程説明用断面
図である。
図である。
【図２】本発明のパイプヒーターの製造工程説明用断面
図である。
図である。
【図３】本発明のパイプヒーターの要部の断面図であ
る。
る。
【図４】従来のパイプヒーターの断面図である。
１ 有底ステンレススチール外側パイプ ２ セラミックボビン ３ マグネシヤ粉末 ４ 内側パイプ ５ シーズヒーター ６ 空間 ７ 断熱材 ８ 筒状プラグ ８ａ リード固定具 ９ リード
Claims (7)
- 【請求項１】 外側パイプと、この外側パイプ内に挿入
されたシーズヒーターと、上記外側パイプとシーズヒー
ター間に充填された低溶融点金属とより成ることを特徴
とするパイプヒーター。 - 【請求項２】 上記低溶融点金属が無機物の粉末を分散
して有することを特徴とする請求項１記載のパイプヒー
ター。 - 【請求項３】 金属製の外側パイプ内にシーズヒーター
を挿入する工程と、上記外側パイプとシーズヒーター間
に低溶融点の金属を溶融して注入する工程とより成るこ
とを特徴とするパイプヒーターの製造方法。 - 【請求項４】 金属製の外側パイプ内にシーズヒーター
を挿入する工程と、 上記外側パイプとシーズヒーター間に低溶融点の金属を
充填する工程と、 上記金属を加熱溶融せしめる工程とより成ることを特徴
とするパイプヒーターの製造方法。 - 【請求項５】 上記金属が金属粉である請求項４記載の
パイプヒーターの製造方法。 - 【請求項６】 上記金属が無機物の粉末を有する請求項
４または５記載のパイプヒーターの製造方法。 - 【請求項７】 上記溶融によって生じた空間内に絶縁物
を充填する工程を更に含む請求項４，５または６記載の
パイプヒーターの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6066408A JP2678430B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | パイプヒーター及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6066408A JP2678430B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | パイプヒーター及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07249477A true JPH07249477A (ja) | 1995-09-26 |
| JP2678430B2 JP2678430B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13314948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6066408A Expired - Fee Related JP2678430B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | パイプヒーター及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2678430B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009096311A1 (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-06 | Tounetsu Corporation | 浸漬型ヒータ |
| JP2015149174A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 京セラ株式会社 | ヒータ |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5393443A (en) * | 1977-01-28 | 1978-08-16 | Hitachi Heating Appliance Co Ltd | Manufacturing method of seething heater |
| JPS6386381A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-16 | 株式会社東芝 | シ−ズヒ−タ |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6066408A patent/JP2678430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5393443A (en) * | 1977-01-28 | 1978-08-16 | Hitachi Heating Appliance Co Ltd | Manufacturing method of seething heater |
| JPS6386381A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-16 | 株式会社東芝 | シ−ズヒ−タ |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009096311A1 (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-06 | Tounetsu Corporation | 浸漬型ヒータ |
| CN101953226A (zh) * | 2008-01-29 | 2011-01-19 | 株式会社东热 | 浸渍型加热器 |
| US8422871B2 (en) | 2008-01-29 | 2013-04-16 | Tounetsu Corporation | Immersion heater |
| JP5371784B2 (ja) * | 2008-01-29 | 2013-12-18 | 株式会社トウネツ | 浸漬型ヒータ |
| JP2015149174A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 京セラ株式会社 | ヒータ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2678430B2 (ja) | 1997-11-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3890485A (en) | Electric heaters | |
| HU225925B1 (en) | Heating element with highly thermally conductive polymeric coating and method of manufacturing such a heating element | |
| US2043195A (en) | Electric heater | |
| JPS5920605B2 (ja) | 炉床用電極組立体 | |
| US10462851B2 (en) | Molten metal holding furnace | |
| JP2678430B2 (ja) | パイプヒーター及びその製造方法 | |
| JP2011115001A (ja) | シースケーブル接続構造 | |
| US3065436A (en) | Sheathed heating element | |
| US4687893A (en) | Method of soldering a metal electrode to an electrically conductive silicone carbide ceramic element | |
| US2794059A (en) | Sealed tip thermocouples | |
| US3556865A (en) | Mechanically stable thermocouple and method for making the same | |
| JP2539686B2 (ja) | 筒形電熱器 | |
| NL8402450A (nl) | Thermoelement. | |
| CN107432058B (zh) | 熔液保持炉用加热器保护管 | |
| JPH11176564A (ja) | 溶融金属用浸漬ヒーター | |
| JP2000268946A (ja) | シースヒーター | |
| JP3935696B2 (ja) | カートリッジヒータ | |
| JP2712198B2 (ja) | ディーゼル機関予熱栓用抵抗装置 | |
| JPH11166867A (ja) | シース型熱電対 | |
| JPS6210616Y2 (ja) | ||
| JPS6215651Y2 (ja) | ||
| JPH0155370B2 (ja) | ||
| JP7045161B2 (ja) | グロープラグ | |
| JPH0444490B2 (ja) | ||
| JP6746453B2 (ja) | グロープラグ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801 Year of fee payment: 13 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |