JPH07249391A - 電子ビーム装置 - Google Patents

電子ビーム装置

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JPH07249391A
JPH07249391A JP3803394A JP3803394A JPH07249391A JP H07249391 A JPH07249391 A JP H07249391A JP 3803394 A JP3803394 A JP 3803394A JP 3803394 A JP3803394 A JP 3803394A JP H07249391 A JPH07249391 A JP H07249391A
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JP
Japan
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emitter
electrode
electron
electrons
electron beam
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JP3803394A
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English (en)
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Toshiharu Goto
俊治 後藤
Yasuhiro Endo
康浩 遠藤
Hiroshi Tanaka
浩 田中
Ichiro Honjo
一郎 本荘
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子ビーム装置に関し、電子の方向が補正で
き、加速電極等からの脱ガスができ、陽イオンを収集で
きる電子ビーム装置を提供する。 【構成】 電子を放出するエミッタ11 と、エミッタ1
1 から電子を引き出すための電子引き出し電極2と、エ
ミッタ11 から引き出された電子を加速するための加速
電極7を有する電子ビーム装置において、エミッタ11
もしくは電子引き出し電極2の周辺にエミッタ11 と同
電位または低電位のイオン収集電極41 ,43 を配設
し、加速された電子によって発生する在留ガスの陽イオ
ンをイオン収集電極41 ,43 に収集することによっ
て、残留ガスの陽イオンがエミッタ11に衝突して損傷
を与えたり、エミッタ11 の表面に吸着されて電子放出
が不安定になるのを防ぐ。また、エミッタもしくは電子
引き出し電極の周辺に、偏向電極を配設して電子ビーム
の方向を補正する。また、エミッタの周辺に脱ガス用エ
ミッタを配設して加速電極等に電子を照射して脱ガスを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡、電子ビー
ム露光装置、電子ビーム検査装置等に用いられる電子ビ
ーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の電子ビーム装置の構成説
明図である。この図において、11はエミッタ、12は
電子引き出し電極、13は加速電極、141 ,142
143 は収束静電レンズ、151 ,152 ,153 ,1
4,155 は絶縁膜である。
【0003】電子顕微鏡、電子ビーム露光装置、電子ビ
ーム検査装置等に用いられる従来の電界放出型の電子ビ
ーム装置は、電子を発生するエミッタ11と、エミッタ
から電子を引き出すための電子引き出し電極(ゲート電
極)12と、引き出された電子を加速するための加速電
極13と、電子ビームを収束するためのアパーチャを有
する電極からなる収束静電レンズ141 ,142 ,14
3 と、これらの電極の間を絶縁する絶縁膜151 ,15
2 ,153 ,154 ,155 によって構成されている。
【0004】この電子ビーム装置を電子顕微鏡、電子ビ
ーム露光装置、電子ビーム検査装置等に用いる場合は、
装置によって異なるが、加速、収束された電子ビームを
偏向するための偏向電極と、電子ビームがターゲットに
照射された際に発生する反射電子もしくは2次電子等を
検出するための検出器等が付加される。
【0005】このような電界放出型のエミッタは、先端
の曲率半径が数〜数十nmの極めて尖鋭化された金属や
半導体で形成され、エミッタの先端の近傍に配設された
電子引き出し電極にエミッタに対して正の電圧を加え、
エミッタの先端に107 V/cm以上の高電界を発生さ
せることによってエミッタ表面から電子を放出させ、放
出された電子を加速電極によって1keVもしくはそれ
以上の所定のエネルギーに加速し、収集レンズによって
収束して目的とする装置に使用される。
【0006】エミッタからの電子の放出特性はエミッタ
の表面の仕事関数やエミッタの先端形状に敏感であり、
エミッタと電子引き出し電極の間の距離が近ければそれ
だけ同じ電界強度を得るために必要なエミッタと電子引
き出し電極の間の電圧を低くすることができる。
【0007】例えば、エミッタと引き出し電極の間の距
離が1μm、エミッタの曲率半径が10nmのときエミ
ッタと引き出し電極の間に100Vの電圧を印加するこ
とによって1μA程度の放出電流を得ることができる。
この場合、電子を放出する領域が極めて微小な領域(<
10-13 cm2 )に限られるため極めて輝度の高いもの
になる。このような微細なエミッタ、電極構造を寸法精
度よく形成するための一手段として半導体装置の製造工
程で用いる微細加工プロセスが用いられている。
【0008】図7は、従来の電子ビーム装置の製造工程
説明図であり、(A)〜(F)は各工程を示している。
この図において、21はSiウェーハ、211 はSi突
起、212 はSiO2膜、22はSiO2 膜、221
エッチングマスク、231 ,232 はSiN膜、2
1 ,242 は電極材料、2411は電子引き出し電極で
ある。
【0009】第1工程(図7(A)参照) Siウェーハ21の表面を熱酸化してSiO2 膜22を
形成し、このSiO2膜22をフォトリソグラフィー技
術によってパターニングしてエッチングマスク221
形成する。
【0010】第2工程(図7(B)参照) エッチングマスク221 をマスクにしてSiウェーハ2
1の表面をエッチングして、エッチングマスク221
頂部に有するSi突起211 を形成する。
【0011】第3工程(図7(C)参照) エッチングマスク221 を頂部に有するSi突起211
の表面を熱酸化してSi突起211 の表面にSiO2
212 を形成し、Si突起211 の頂部を尖鋭化する。
【0012】第4工程(図7(D)参照) エッチングマスク221 の上面と、Si突起211 の周
囲のSiウェーハ21の平坦面の上に、SiN膜2
1 ,232 を堆積し、その上に電極材料241 ,24
2 を蒸着によって堆積する。
【0013】第5工程(図7(E)参照) 電極材料241 とSiN膜231 によって覆われていな
いSiO2 からなるエッチングマスク221 とSiO2
膜212 をエッチングして、リフトオフによってSi突
起211 の上の電極材料242 とSiN膜232 を除去
する。
【0014】第6工程(図7(F)参照) 電極材料241 をパターニングして、Si突起211
よって形成されるエミッタの先端に電界をかけて電子を
引き出すための電子引き出し電極2411を形成する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の電界放出型のエ
ミッタは小型化、高輝度化が可能であるという利点を有
する反面で放出電流を安定にするため通常10-9Tor
r以下の超高真空の条件で使用しなければならない。そ
の理由は、エミッタ表面にガス分子が吸着して仕事関数
が変化し、放出電流が変化するのをできるだけ抑えるこ
とである。しかしながら、10-9Torr以下の超高真
空の条件においても装置内の残留ガスや装置内壁、構成
部品等からの脱ガスを避けることができず、放出電流の
不安定さはつきまとう。
【0016】また、エミッタから放出された電子は加
速、集束されるまでは半頂角が約45度の円錐状に放出
され、その一部は電子引き出し電極や加速電極に衝突す
るため、エミッタの周辺の脱ガスが著しく、放出電流の
不安定性の原因になる。
【0017】また、エミッタや電子引き出し電極等は基
準となる軸に対し軸対称に形成されることが理想的であ
るが、現実には加工誤差を生じ電子ビームの中心放出方
向が基準軸方向に一致しないことがあり得る。このよう
な場合には、本来電子ビームの照射が望ましくない電子
引き出し電極や加速電極等の部分に電子が照射され、脱
ガス量増加の原因になる。このため、電子ビームの放出
方向をエミッタから電子が放出された直後に補正するこ
とが望ましい。
【0018】また、電子放出時に真空装置内の残留ガス
等が電子ビームの衝突によってイオン化され、このイオ
ンがエミッタに向かって加速され、イオンのスパッタ効
果によってエミッタの先端に損傷を与え、エミッタの寿
命が短くなるという問題を生じる。
【0019】本発明は、エミッタから放出された電子の
方向を補正することができ、電子引き出し電極や加速電
極に電子を衝突させて脱ガスすることができ、あるいは
電子ビームの残留ガスへの衝突によって生じたイオンを
収集してイオンのスパッタによってエミッタの先端が損
傷を受けるのを防ぐことができる電子ビーム装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる、電子を
放出するエミッタと、エミッタから電子を引き出すため
の引き出し電極と、エミッタから引き出された電子を加
速するための加速電極を有する電子ビーム装置において
は、エミッタもしくは引き出し電極の周辺に、エミッタ
と同電位またはエミッタより低電位に保たれたイオン収
集電極が配設され、引き出され加速された電子によって
発生する残留ガスの陽イオンをイオン収集電極に収集す
ることによって、残留ガスの陽イオンがエミッタに衝突
してエミッタに損傷を与えたり、エミッタ表面に吸着さ
れて電子放出が不安定になるのを軽減することができる
構成を採用した。
【0021】また、本発明にかかる、電子を放出するエ
ミッタと、エミッタから電子を引き出すための引き出し
電極と、エミッタから引き出された電子を加速するため
の加速電極を有する電子ビーム装置においては、エミッ
タもしくは引き出し電極の周辺に、異なる電位に保つこ
とができる複数の偏向電極が配設され、偏向電極の電位
を調節することによってエミッタから放出された電子ビ
ームの放射方向を修正することができる構成を採用し
た。
【0022】また、本発明にかかる、電子を放出するエ
ミッタと、エミッタから電子を引き出すための引き出し
電極と、エミッタから引き出された電子を加速するため
の加速電極を有する電子ビーム装置においては、エミッ
タの周辺に脱ガス用エミッタが配設され、脱ガス用エミ
ッタから放出される電子を加速電極等に照射することに
よって脱ガスあるいは清浄化することができる構成を採
用した。
【0023】
【作用】本発明のように、電子ビーム装置の電子引き出
し電極の近傍に脱ガス用エミッタを配設し、適宜動作さ
せて電子を加速電極等に衝突させることによって加速電
極等の脱ガスを行うことができ、または電子ビーム装置
の電子引き出し電極の近傍に偏向電極を配設し、その電
位を調節することによって、電子ビームの放出方向を補
正することができ、または電子ビーム装置の電子引き出
し電極の近傍にイオン収集電極を配設し、これに負の電
位を与えることによって、電子ビームの衝突によって生
じたガスイオンを収集し、このガスイオンによってエミ
ッタの先端の損傷を防ぐことができる。
【0024】この電子ビーム装置は、すでに開発されて
いる半導体装置の製造工程、例えばフォトリソグラフィ
ー技術を利用し、マスクパターンを任意に設計すること
によって、任意の形状で、任意の数のエミッタや電子引
き出し電極を、任意の位置に容易に形成することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
一実施例の電子ビーム装置の電極構造説明図(1)であ
る。この図は、この実施例の電子ビーム装置の加速電極
を除く電極構造の平面を示しているが、(1)脱ガス用
エミッタ、(2)偏向電極、(3)イオン収集電極の3
つの機能を同時あるいは切り換えることによって有する
電子ビーム装置についてその構成とともに使用方法を説
明する。
【0026】この図において、11 は主エミッタ、2は
主電子引き出し電極、311,312,313,321,322
23,331,332,333,341,342,343は脱ガス用
エミッタ、41 ,42 ,43 ,44 はイオン収集電極兼
偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電極、51 ,52 はワ
イヤボンディングパッド、511,521,531,541はワ
イヤボンディングパッドである。
【0027】この実施例の電子ビーム装置の構造は、中
央に1個の主エミッタ11 を有し、その周囲に12個の
脱ガス用エミッタ311,312,313,321,322
23,3 31,332,333,341,342,343を有するシ
リコン基板の上に、絶縁体を介して主電子引き出し電極
2と4個に分割されたイオン収集電極兼偏向電極兼脱ガ
ス用電子引き出し電極41 ,42 ,43 ,44 を配設
し、主電子引き出し電極2にワイヤボンディングパッド
1 ,52 を形成し、イオン収集電極兼偏向電極兼脱ガ
ス用電子引き出し電極41 ,42 ,43 ,44 にワイヤ
ボンディングパッド5 11,521,531,541を形成して
構成されている。
【0028】図2は、一実施例の電子ビーム装置の電極
構造説明図(2)である。この図は、この実施例の加速
電極を含む電子ビーム装置の図1のAB方向の断面構造
を示している。この図において、1はシリコン基板、1
1 は主エミッタ、2は主電子引き出し電極、312,332
は脱ガス用エミッタ、41 ,43 はイオン収集電極兼偏
向電極兼脱ガス用電子引き出し電極、6,8は絶縁体、
7は加速電極である。
【0029】この実施例の電子ビーム装置においては、
中央に1個の主エミッタ1を有し、その周囲に脱ガス用
エミッタ312,332を有するシリコン基板1の上に、絶
縁体6を介して主電子引き出し電極2と分割されたイオ
ン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電極
1 ,43 を配設し、さらに絶縁体8を介して加速電極
7が配設されている。
【0030】この電子ビーム装置においては、主エミッ
タ11 から主電子引き出し電極2によってこの電子ビー
ムを装備した電子装置の電子ビームとなる電子を引き出
し、加速電極7によって加速することができ、また、脱
ガス用エミッタ312,332からイオン収集電極兼偏向電
極兼脱ガス用電子引き出し電極41 ,43 によって電子
を引き出すことができるようになっている。
【0031】図3は、一実施例の電子ビーム装置のイオ
ン収集作用の説明図である。この図における符号は前記
のとおりである。この場合は、図示されているように、
イオン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電極
1 ,43 と脱ガス用エミッタ312,332の間には電位
差を与えず、イオン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子
引き出し電極41 ,43 には、主エミッタ11 より低い
電位を与え、装置内のガスと電子ビームの衝突によって
発生した陽イオンを主エミッタ11 ではなくイオン収集
電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電極41 ,43
に収集し、陽イオンによって主エミッタ11 の先端が損
傷を受けるのを防止している。
【0032】なお、この図においては、同じ装置を用い
て後で説明する脱ガス作用を行うことができるようにす
るために、電子ビーム偏向電極として、主エミッタ11
から電子を引き出すための主電子引き出し電極2と同様
のイオン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電
極41 ,43 を用いているが、それと兼用する必要がな
い場合は、任意の形状の偏向電極を用いることができ
る。
【0033】図4は、一実施例の電子ビーム装置の電子
ビーム放出方向補正作用の説明図であり、(A)は補正
前、(B)は補正後の電子ビームを示している。この図
における符号は前記のとおりである。この場合、図4
(A)に示されているように、イオン収集電極兼偏向電
極兼脱ガス用電子引き出し電極41 ,43 と脱ガス用エ
ミッタ312,332の間には電位差を与えず、イオン収集
電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電極41 ,43
には、主エミッタ11 より低い等しい電位を与え、装置
内のガスと電子ビームの衝突によって発生した正のイオ
ンを主エミッタ11 ではなくイオン収集電極兼偏向電極
兼脱ガス用電子引き出し電極41 ,43 に収集し、イオ
ンによって主エミッタ11 の先端が損傷を受けるのを防
止している。
【0034】ところが、イオン収集電極兼偏向電極兼脱
ガス用電子引き出し電極41 ,43に、主エミッタ11
より低い等しい電位を与えると、電子ビームが理想的な
垂直軸から傾いて放出されてることがある(この図では
左側に傾いている)。
【0035】この場合、左右のイオン収集電極兼偏向電
極兼脱ガス用電子引き出し電極41,43 に与える電位
を調節することによって、電子ビームの放出方向を補正
することができる。例えば図4(B)に示されているよ
うに左のイオン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き
出し電極41 の電位を右のイオン収集電極兼偏向電極兼
脱ガス用電子引き出し電極43 の電位より低く調節する
ことによって電子ビームの放出方向を所望の方向に補正
することができる。
【0036】なお、この図においては、同じ装置を用い
て後で説明する脱ガス作用を行うことができるようにす
るために、電子ビーム偏向電極として、主エミッタ11
から電子を引き出すための主電子引き出し電極2と同様
のイオン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引き出し電
極41 ,43 を用いているが、それと兼用する必要がな
い場合は、任意の形状の偏向電極を用いることができ
る。
【0037】図5は、一実施例の電子ビーム装置の脱ガ
ス作用の説明図である。この図における符号は前記のと
おりである。この場合は、図示されているように、主エ
ミッタ11 と主電子引き出し電極2の間には電位を与え
ないで電子の放出を停止し、脱ガス用エミッタ312,3
32に対してイオン収集電極兼偏向電極兼脱ガス用電子引
き出し電極41 ,43 に正の電位を与え、脱ガス用エミ
ッタ312,332から電子を引き出し、加速電極7によっ
て加速して、電子を加速電極7自体やその上の静電レン
ズ(図示されていない)等に衝突させて、加速電極等の
脱ガスを行い、このガスを排気装置によって排気するよ
うにしている。
【0038】これらの動作は、上記のように、主エミッ
タ11 と主電子引き出し電極2の間の電位と、脱ガス用
エミッタ312,332とイオン収集電極兼偏向電極兼脱ガ
ス用電子引き出し電極41 ,43 の間の電位を切り換え
ることによって脱ガスを行うこともでき、また、主エミ
ッタ11 と主電子引き出し電極2の間、および、脱ガス
用エミッタ312,332とイオン収集電極兼偏向電極兼脱
ガス用電子引き出し電極41 ,43 の間に同時に電位を
与えることによって、主エミッタ11 からの電子の放出
と、脱ガス作用を同時に行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来、不安定かつ短寿命であった電界放出型エミッタか
らの電子放出を安定化し、かつ長時間にわたって動作さ
せることができるようになり、電子ビーム検査装置等の
高輝度化、高分解能化、小型化が可能になり、電子ビー
ム装置の技術分野において寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の電子ビーム装置の電極構造説明図
(1)である。
【図2】一実施例の電子ビーム装置の電極構造説明図
(2)である。
【図3】一実施例の電子ビーム装置のイオン収集作用の
説明図である。
【図4】一実施例の電子ビーム装置の電子ビーム放出方
向補正作用の説明図であり、(A)は補正前、(B)は
補正後の電子ビームを示している。
【図5】一実施例の電子ビーム装置の脱ガス作用の説明
図である。
【図6】従来の電子ビーム装置の構成説明図である。
【図7】従来の電子ビーム装置の製造工程説明図であ
り、(A)〜(F)は各工程を示している。
【符号の説明】
1 シリコン基板 11 主エミッタ 2 主電子引き出し電極 311,312,313,321,322,323,331,332,3
33,341,342,343脱ガス用エミッタ 41 ,42 ,43 ,44 イオン収集電極兼偏向電極兼
脱ガス用電子引き出し電極 51 ,52 ワイヤボンディングパッド 511,521,531,541 ワイヤボンディングパッド 6,8 絶縁体 7 加速電極 11 エミッタ 12 電子引き出し電極 13 加速電極 141 ,142 ,143 収束静電レンズ 151 ,152 ,153 ,154 ,155 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本荘 一郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を放出するエミッタと、エミッタか
    ら電子を引き出すための電子引き出し電極と、エミッタ
    から引き出された電子を加速するための加速電極を有す
    る電子ビーム装置において、該エミッタもしくは電子引
    き出し電極の周辺に、該エミッタと同電位またはエミッ
    タより低電位に保たれたイオン収集電極が配設され、引
    き出され加速された電子によって発生する残留ガスの陽
    イオンを該イオン収集電極に収集することを特徴とする
    電子ビーム装置。
  2. 【請求項2】 電子を放出するエミッタと、エミッタか
    ら電子を引き出すための電子引き出し電極と、エミッタ
    から引き出された電子を加速するための加速電極を有す
    る電子ビーム装置において、該エミッタもしくは電子引
    き出し電極の周辺に、異なる電位に保つことができる複
    数の偏向電極が配設され、該偏向電極の電位を調節する
    ことを特徴とする電子ビーム装置。
  3. 【請求項3】 電子を放出するエミッタと、エミッタか
    ら電子を引き出すための電子引き出し電極と、エミッタ
    から引き出された電子を加速するための加速電極を有す
    る電子ビーム装置において、該エミッタの周辺に脱ガス
    用エミッタが配設され、該脱ガス用エミッタから放出さ
    れる電子を該加速電極等に照射することを特徴とする電
    子ビーム装置。
JP3803394A 1994-03-09 1994-03-09 電子ビーム装置 Pending JPH07249391A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011034086A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 株式会社アルバック 電子銃、真空処理装置
JP2020013984A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置

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