JPH0724924Y2 - キャンドモータの固定子 - Google Patents

キャンドモータの固定子

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JPH0724924Y2
JPH0724924Y2 JP1989038884U JP3888489U JPH0724924Y2 JP H0724924 Y2 JPH0724924 Y2 JP H0724924Y2 JP 1989038884 U JP1989038884 U JP 1989038884U JP 3888489 U JP3888489 U JP 3888489U JP H0724924 Y2 JPH0724924 Y2 JP H0724924Y2
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JP
Japan
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stator
stator frame
gas adsorbent
gas
canned motor
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JP1989038884U
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JPH0321952U (ja
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知子 西村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、固定子本体を封止する固定子枠体内に絶縁
ワニス及びガス吸着剤を封入したキャンドモータの固定
子に関するものである。
従来の技術 キャンドモータは水中で使用されるという特殊なもので
あるため、固定子鉄心及び固定子コイルが固定子枠体内
に缶詰(キャンド)にされた構造とされ、固定子枠体内
にはシリカ(SiO2),炭酸カルシウム(CaCO3)等の充
填材と不飽和ポリエステル,エポキシ樹脂等の絶縁ワニ
スとを注入し、固定子鉄心の外周と固定子フレームの内
円周とのすき間を埋め、絶縁性能,機械的強度を向上さ
せ,また、放熱特性を改善し温度上昇を低下する手段が
とられている。
この従来のキャンド式モールドモータの要部断面図は第
2図に示されたものとなり、1はコア2に巻回されたエ
ステルイミドとアミドイミドの二重被覆やポリエステル
とナイロンの二重被覆、或はアミドイミド被覆の絶縁電
線、3はシリカ,炭酸カルシウム等の充填材及びフェノ
ール樹脂,エポキシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂等の
熱硬化性樹脂材料の絶縁ワニス層、5はキャン、6は封
止ねじ、7は気密端子である。
考案が解決しようとする課題 しかし、モータの運転に伴い固定子の温度が上昇する
と、固定子枠体内に使用されている絶縁ワニス,薄葉
剤,接着剤等の高分子材料からガスが発生する。例え
ば、絶縁ワニスでは、残留架橋剤等の未硬化物の分解
物,硬化物の加熱劣化による分解物、加水分解物等によ
るガスである。
従って上記のような構成では、固定子枠体内は完全モー
ルドされ、且つ密閉状態であるため、発生ガスは固定子
枠体内で内圧を生じ、固定子枠体の構成中例えば、固定
子鉄心とロータとの間隙を小さくするために板厚を薄く
してあるキャン部の変形を起こし、ロータと接触すると
言う問題があった。
課題を解決するための手段 上記従来の課題を解決するために本考案は、固定子枠体
内の発生ガスを吸着するための吸着剤を(1)絶縁ワニ
スと混練させた状態で、または、(2)固定子枠体内に
部分的に固まった状態で介在させるものである。
作用 固定子枠体内に活性炭,アルミナ等のガス吸着剤を介在
させることにより、固定子枠体内の高分子材料から発生
したガスは、吸着剤に吸着され、このガスによる固定子
枠体内の内圧は減じられ、キャンの変形等は生じにくく
なり、キャン変形によるロータとステータの接触といっ
た問題が解決される。
実施例 本考案のガス吸着剤を絶縁ワニスと混練させた状態で介
在させた場合の固定子の一実施例の要部断面図を第1図
に示す。この場合、1の絶縁電線,2のコア,5のキャン,6
の封止ねじ,7の気密端子は前述の従来例と同一である
が、4はガス吸着剤を混入した熱硬性樹脂材料の絶縁ワ
ニス層である。
絶縁ワニスにガス吸着剤を混入するには、第3図,第4
図に示すようにあらかじめフェノール,エポキシ,不飽
和ポリエステル樹脂等の熱硬性樹脂に活性炭,アルミナ
等のガス吸着剤を混練させた樹脂14を入れた樹脂容器9
と、真空ポンプ10を固定子枠体13に連結しておき、真空
ポンプ10により固定子枠体13内の空気を抜いた後、樹脂
容器9内に圧縮機11により圧力を加え、ガス吸着剤を混
練した樹脂を固定子枠体13内に充満させる。12はコック
である。充満させた樹脂を加熱硬化させた後、固定子枠
体と連結物との連結部は封止ねじで封止する。
8はガス吸着剤を固定子枠体内に部分的に固まった状態
で介在させた場合のものである。この場合、絶縁ワニス
層4はガス吸着剤を含まない熱硬化性樹脂である。
絶縁ワニス層と混ざらずに設置した形でガス吸着剤を封
入するには、第3図,第4図の前記と同様の方法により
ガス吸着剤を含まない絶縁ワニスを真空含浸し、加熱硬
化させる。この際、加熱硬化後に固定子枠体内にガス吸
着剤を設置する場所が残るように成形する。そして、ガ
ス吸着剤を封入し、封止ねじで封止するものである。
第5図はガス吸着剤を混入した固定子と、ガス吸着剤を
含まない固定子について、ワニス含浸の際の注出孔の1
つに圧力計を装着し、160℃に保持した時の固定子枠体
内の内圧測定結果である。用いた固定子は直径が90mm,
長さが45cm,絶縁ワニスが不飽和ポリエステル系のもの
である。これにより固定子枠体内に発生したガスによる
内圧がガス吸着剤を加えることにより、抑えられること
が明らかである。
考案の効果 以上のようにキャンドモータの固定子枠体内にガス吸着
剤を介在させることにより、固定子枠体の外形変化を引
き起こす原因となる発生ガスによる圧力を減じることが
できる。
なお、示した実施例は、主に絶縁ワニスから発生するガ
スに対する効果であるが、ワニスを含まない場合におい
ても薄葉剤,接着剤等からのガス発生に対して効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のガス吸着剤を封入したキャンドモータ
の固定子の軸方向断面図、第2図は従来のキャンドモー
タの固定子の軸方向断面図、第3図,第4図はガス吸着
剤を固定子枠内に注入する方法を示す図、第5図は従来
例と本考案の一実施例との固定子枠内の圧力の比較を示
す図である。 1……絶縁電線、2……コア、4……ガス吸着剤入り絶
縁ワニス、5……キャン、8……固形ガス吸着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子コイルが挿入された固定子鉄心部の
    外周を囲って収容する固定子フレームと、上記固定子鉄
    心の内円周部にはめられ内径側を囲うキャンと、上記固
    定子フレーム及び上記キャンの両端側に水密に結合され
    た両端1対の端板とから固定子枠体が構成されており、
    内部にガス吸着剤が設置されたキャンドモータの固定
    子。
JP1989038884U 1989-03-31 1989-03-31 キャンドモータの固定子 Expired - Lifetime JPH0724924Y2 (ja)

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JP6092089B2 (ja) * 2013-12-24 2017-03-08 ミネベアミツミ株式会社 ブラシ付き直流モータ

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