JPH07249205A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH07249205A
JPH07249205A JP4073294A JP4073294A JPH07249205A JP H07249205 A JPH07249205 A JP H07249205A JP 4073294 A JP4073294 A JP 4073294A JP 4073294 A JP4073294 A JP 4073294A JP H07249205 A JPH07249205 A JP H07249205A
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JP
Japan
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magnetic
medium
head
groove
magnetic head
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JP4073294A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tsugawa
篤志 津川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒビや欠け等の無い電磁変換特性に優れた磁
気ヘッドを提供する。 【構成】 閉磁路を構成する一対の磁気コア半体1が接
合一体化され、これら磁気コア半体1の突き合わせ面間
に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドにおいて、
上記磁気ギャップが呈する媒体摺動面5の一部を切り欠
く溝6,7を有し、該溝6,7のエッジ部分6a,7a
を傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダー(以下、VTRという)等の如き磁気記録再生
装置に搭載して有用な磁気ヘッド及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、VTR等に搭載される磁気ヘッ
ドは、図10に示すように、フェライト等の酸化物磁性
材料からなる一対の磁気コア半体101,102を有
し、これら磁気コア半体101,102が接合一体化さ
れることにより、これら突き合わせ面間に記録ギャップ
又は再生ギャップ或いは記録再生ギャップとして機能す
る磁気ギャップgを有して構成されている。
【0003】VTRに用いられる磁気ヘッドでは、図1
1に示すように、磁気記録媒体に対する当たりを確保し
て出力の低下を防止するために、少なくともトラック幅
部分を残すようにして媒体摺動面103の一部を媒体走
行方向に切り欠くヘッド当たり幅規制溝104,105
が形成される。
【0004】さらに、VTR用の磁気ヘッドでは、図1
2に示すように、磁性粉等がトラック部分に溜まるのを
防止するために、磁気記録媒体が走行する出口側の磁気
コア半体102の媒体摺動面103の一部を媒体走行方
向と直交する方向に切り欠くヘッド目詰まり防止溝10
6が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ヘッド当たり幅規
制溝104,105とヘッド目詰まり防止溝106は、
いずれも図13に示すような、砥粒をボンド等の結合剤
で固めてなる円盤状の砥石107を用いて切削加工する
ことにより形成される。
【0006】通常、砥石107は、図14に示すよう
に、切刃のうちエッジ部分108,109が直角とされ
る。このため、かかる砥石107によって研削加工を行
うと、製造工程でヘッドコアブロックに応力がかかり、
ヒビや欠け等が発生する。そのため、作製された磁気ヘ
ッドの電磁変換特性が劣化するばかりか、歩留りも低下
するといった不都合が生ずる。
【0007】そこで本発明は、上述の従来の有する課題
に鑑みて提案されたものであり、ヒビや欠け等の無い電
磁変換特性に優れた磁気ヘッドを提供することを目的と
する。
【0008】さらに本発明は、媒体摺動面の一部を切り
欠く溝を形成するに際して、ヒビや欠け等が発生するこ
となく、電磁変換特性に優れた磁気ヘッドを歩留り良く
製造することができる磁気ヘッドの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
は、上述の課題を解決すべく、閉磁路を構成する一対の
磁気コア半体が接合一体化され、これら磁気コア半体の
突き合わせ面間に磁気ギャップが形成されたもので、該
磁気ギャップが呈する媒体摺動面の一部を切り欠く溝を
有し、その溝のエッジ部分を傾斜又は円弧状とする。
【0010】媒体摺動面の一部を切り欠く溝は、少なく
とも磁気ギャップのトラック幅を残すように媒体走行方
向に形成される。または、媒体出口側の磁気コア半体に
媒体走行方向と略直交する方向に形成される。
【0011】一方、本発明の製造方法は、閉磁路を構成
する一対の磁気コア半体を接合一体化した後、媒体摺動
面の一部を砥石加工により切り欠くに際し、切刃のエッ
ジ部分を傾斜又は円弧状とした砥石で研削することによ
り、上述の課題を解決する。
【0012】研削は、少なくとも磁気ギャップのトラッ
ク幅を残して媒体走行方向に研削する。または、媒体出
口側の磁気コア半体に媒体走行方向と略直交する方向に
研削する。
【0013】
【作用】磁気ギャップが呈する媒体摺動面の一部を切り
欠く溝のエッジ部分を傾斜又は円弧状とすることによ
り、溝のエッジ部分の機械的強度が高まり、ヒビや欠け
等の発生が生じなくなる。
【0014】また、媒体摺動面の一部を砥石加工により
切り欠くに際して、切刃のエッジ部分を傾斜又は円弧状
とした砥石で研削することにより、磁気コア半体ブロッ
クへの加工応力が低減し、ヒビや欠け等の発生が抑えら
れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の磁
気ヘッドは、図1に示すように、フェライト等の酸化物
磁性材料からなる一対の磁気コア半体1,2からなり、
これら磁気コア半体1,2が融着ガラス等によってギャ
ップ接合されることにより、これら磁気コア半体1,2
の突き合わせ面間に記録ギャップ又は再生ギャップ或い
は記録再生ギャップとして機能する磁気ギャップgを形
成し閉磁路を構成するようになっている。
【0016】上記磁気ギャップgのデプスは、コイルを
巻装するための巻線溝3,4の傾斜面によって規制され
ている。また、この磁気ギャップgのトラック幅は、該
磁気ギャップgが呈する媒体摺動面5をトラック幅部分
を残して切削されたヘッド当たり幅規制溝6,7によっ
て規制されるようになっている。
【0017】かかるヘッド当たり幅規制溝6,7は、ト
ラック幅部分を残すようにして図1中矢印Xで示す媒体
走行方向に沿ってストレート溝として形成されている。
このヘッド当たり幅規制溝6,7が形成されることによ
り、媒体摺動部分は磁気ギャップgを頂点とする円弧状
をなす突起部とされる。
【0018】このヘッド当たり幅規制溝6,7のエッジ
部分6a,7aは、図2にその一方を拡大して示すよう
に、傾斜面とされている。その傾斜面とされるエッジ部
分7aの傾斜角度θは、かかるエッジ部分7aにヒビや
欠け等が生じないようにするために、例えば45°程度
とされる。なお、他方のヘッド当たり幅規制溝6のエッ
ジ部分6aも同様の形状とされている。
【0019】また、この磁気ヘッドにおいては、磁気記
録媒体が走行する媒体走行方向Xの出口側に配される磁
気コア半体2にヘッド目詰まり防止溝8が形成されてい
る。ヘッド目詰まり防止溝8は、図3に示すように、媒
体走行方向Xに対して直交する方向にヘッド当たり幅規
制溝6,7よりも浅いストレート溝として形成されてい
る。このヘッド目詰まり防止溝8は、媒体出口側の磁気
コア半体2の媒体摺動面5を略半分程度を除去する溝と
して形成されている。
【0020】また、このヘッド目詰まり防止溝8のエッ
ジ部分8aは、図5にその一方を拡大して示すように、
傾斜面とされている。その傾斜面とされるエッジ部分8
aの傾斜角度θは、かかるエッジ部分8aにヒビや欠け
等が生じないようにするために、例えば45°程度とさ
れる。
【0021】なお、この磁気ヘッドにおいては、上記巻
線溝3,4と相対向する位置にコイルの巻装状態を良好
なものとし、コイルの断線等を防止するための巻線補助
溝9,10がそれぞれの磁気コア半体1,2に形成され
ている。
【0022】このように媒体摺動面5の一部を切り欠く
ヘッド当たり幅規制溝6,7とヘッド目詰まり防止溝8
のエッジ部分6a,7a,8aがいずれも傾斜面とされ
ているので、機械的強度が高くなり、これら溝加工する
際にもヒビや欠け等が発生することがない。したがっ
て、電磁変換特性の劣化の無い信頼性に優れたものとな
る。
【0023】上記構成の磁気ヘッドを作製するには、次
の工程に従って行う。先ず、巻線溝が形成されたフェラ
イト等の酸化物磁性材料からなる一対の磁気コア半体ブ
ロックをギャップ膜を介して突き合わせ、これら磁気コ
ア半体ブロック同士を融着ガラスによって接合一体化す
る。
【0024】次に、媒体摺動面を円筒研磨した後、巻線
溝と相対向する磁気コア半体ブロックの側面に、コイル
の巻装状態を良好なものとすると共にコイルの断線を防
止する巻線補助溝を形成する。そして、ヘッド当たり幅
規制溝6,7とヘッド目詰まり防止溝8をそれぞれ形成
する。
【0025】ヘッド当たり幅規制溝6,7とヘッド目詰
まり防止溝8を形成するには、図6(a)に示すよう
に、円盤状をなす砥石11(全体形状は図13と同じ)
の切刃部分である両エッジ部分11a,11bを傾斜さ
せた砥石11を用いて研削する。または、同図(b)に
示すような片側のエッジ部分11aのみを傾斜させた砥
石11を用いて研削する。
【0026】ヘッド当たり幅規制溝6,7を形成するに
は、上記砥石11を研削機に取付け、該砥石11を回転
させることにより、媒体走行方向Xに沿って媒体摺動面
5を削り取る。一方、ヘッド目詰まり防止溝8を形成す
るには、同様に砥石11を回転させ、媒体走行方向Xと
直交する方向に沿って媒体摺動面5を削り取る。
【0027】その研削時においては、砥石11のエッジ
部分11a,11bが傾斜面とされていることから、磁
気コア半体ブロックへの応力が少なくて済み、ヒビや欠
け等の発生が抑制される。そして、この研削によって、
砥石11の傾斜面が反映されたエッジ部分6a,7a,
8aを備えたヘッド当たり幅規制溝6,7とヘッド目詰
まり防止溝8が形成される。
【0028】しかる後、所定のチップ幅に媒体走行方向
Xに対してチップ切断することにより、磁気ヘッドが完
成する。
【0029】以上、本発明を適用した具体的な実施例に
ついて説明したが、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、前述の例で
は、ヘッド当たり幅規制溝6,7とヘッド目詰まり防止
溝8のエッジ部分6a,7a,8aをいずれも傾斜面と
したが、例えば図7及び図8に示すように円弧状とする
ようにしてもヘッドチップのヒビや欠け等の発生を未然
に回避することができる。
【0030】ヘッド当たり幅規制溝6,7とヘッド目詰
まり防止溝8のエッジ部分6a,7a,8aを円弧状と
するには、図9(a)に示すように、砥石11の切刃部
分である両エッジ部分11a,11bを円弧状とした砥
石11を用いて研削する。または、同図(b)に示すよ
うな片側のエッジ部分11aのみを円弧状とした砥石1
1を用いて研削する。
【0031】また、前述の磁気ヘッドでは、フェライト
単体の磁気ヘッドとして説明したが、磁気コア半体同士
の突き合わせ面にセンダスト等の金属磁性膜を成膜し
た,いわゆるメタルインギャップヘッドに本発明を適用
することもでき、その作用効果も同様である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドによれば、磁気ギャップが呈する媒体摺
動面の一部を切り欠く溝のエッジ部分を傾斜又は円弧状
としているので、当該エッジ部分の機械的強度が高ま
り、ヒビや欠け等の発生を防止することができ、電磁変
換特性を高めることができる。
【0033】一方、本発明の方法によれば、媒体摺動面
の一部を砥石加工により切り欠くに際し、切刃のエッジ
部分を傾斜又は円弧状とした砥石で研削すようにしてい
るので、磁気コア半体ブロックへの加工応力が低減し、
ヒビや欠け等の発生が抑えられる。したがって、電磁変
換特性に優れた磁気ヘッドを歩留り良く製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドの側面図である。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッドの正面図である。
【図4】ヘッド当たり幅規制溝の要部拡大側面図であ
る。
【図5】ヘッド目詰まり防止溝の要部拡大正面図であ
る。
【図6】切刃のエッジ部分を傾斜させた砥石の要部拡大
正面図である。
【図7】ヘッド当たり幅規制溝のエッジ部分を円弧状と
したときの要部拡大側面図である。
【図8】ヘッド目詰まり防止溝のエッジ部分を円弧状と
したときの要部拡大側面図である。
【図9】切刃のエッジ部分を円弧状とした砥石の要部拡
大正面図である。
【図10】従来の磁気ヘッドの斜視図である。
【図11】従来の磁気ヘッドの側面図である。
【図12】従来の磁気ヘッドの正面図である。
【図13】従来の砥石の斜視図である。
【図14】従来の砥石の切刃部分を示す要部拡大正面図
である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア半体 3,4 巻線溝 5 媒体摺動面 6,7 ヘッド当たり幅規制溝 8 ヘッド目詰まり防止溝 9,10 巻線補助溝 11 砥石 11a,11b 砥石のエッジ部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉磁路を構成する一対の磁気コア半体が
    接合一体化され、これら磁気コア半体の突き合わせ面間
    に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドにおいて、 上記磁気ギャップが呈する媒体摺動面の一部を切り欠く
    溝を有し、該溝のエッジ部分が傾斜又は円弧状とされて
    いることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 媒体摺動面の一部を切り欠く溝は、少な
    くとも磁気ギャップのトラック幅を残すように媒体走行
    方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 媒体摺動面の一部を切り欠く溝は、媒体
    出口側の磁気コア半体に媒体走行方向と略直交する方向
    に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 一対の磁気コア半体ブロックを接合一体
    化した後、媒体摺動面の一部を砥石加工により切り欠く
    に際し、 切刃のエッジ部分を傾斜又は円弧状とした砥石で研削す
    ることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも磁気ギャップのトラック幅を
    残して媒体走行方向に研削することを特徴とする請求項
    4記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 媒体出口側の磁気コア半体に媒体走行方
    向と略直交する方向に研削することを特徴とする請求項
    4又は5記載の磁気ヘッドの製造方法。
JP4073294A 1994-03-11 1994-03-11 磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JPH07249205A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030805