JPH07247981A - 回転式圧縮機 - Google Patents
回転式圧縮機Info
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- JPH07247981A JPH07247981A JP4126394A JP4126394A JPH07247981A JP H07247981 A JPH07247981 A JP H07247981A JP 4126394 A JP4126394 A JP 4126394A JP 4126394 A JP4126394 A JP 4126394A JP H07247981 A JPH07247981 A JP H07247981A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、冷凍サイクル等に使用する回転式
圧縮機において、運転停止時に冷却システムへの油の逆
流を防止し、密閉ケーシング内の潤滑油の油面の低下を
防止し、運転直後のベーンとシリンダー間に十分な潤滑
油を供給することにより、効率の低下及び潤滑不良を防
止するとともに、信頼性の高い圧縮機を供給することを
目的としたものである。 【構成】 吸入管１４に接続された油タンク１９と、吸
入管１４に取り付けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設定
したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁２０と、前記
油タンク１９の下部に取り付けられた油戻し管２１と、
前記油戻し管２１に取り付けられた逆止弁２２と、一端
２３ａを油タンクの下部に取り付けられ他端をシリンダ
ーの溝４ａ内に取り付けられたベーン給油管２３と、前
記油タンク１９と前記ベーン給油管２３の接続部に取り
付けられた逆止弁２４とを備えた回転式圧縮機。
圧縮機において、運転停止時に冷却システムへの油の逆
流を防止し、密閉ケーシング内の潤滑油の油面の低下を
防止し、運転直後のベーンとシリンダー間に十分な潤滑
油を供給することにより、効率の低下及び潤滑不良を防
止するとともに、信頼性の高い圧縮機を供給することを
目的としたものである。 【構成】 吸入管１４に接続された油タンク１９と、吸
入管１４に取り付けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設定
したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁２０と、前記
油タンク１９の下部に取り付けられた油戻し管２１と、
前記油戻し管２１に取り付けられた逆止弁２２と、一端
２３ａを油タンクの下部に取り付けられ他端をシリンダ
ーの溝４ａ内に取り付けられたベーン給油管２３と、前
記油タンク１９と前記ベーン給油管２３の接続部に取り
付けられた逆止弁２４とを備えた回転式圧縮機。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクル等に使用
する回転式圧縮機に関し、特に信頼性の向上に係わる。
する回転式圧縮機に関し、特に信頼性の向上に係わる。
【０００２】
【従来の技術】従来の回転式圧縮機としては特開昭６２
−１９９９９Ｏ号公報にしめされているものがある。
−１９９９９Ｏ号公報にしめされているものがある。
【０００３】以下図面を参照しながら上記従来の回転式
圧縮機の一例について説明する。図４は従来の回転式圧
縮機の縦断面図であり、図５は図４におけるＩＶ−Ｉ
Ｖ’線の断面図である。
圧縮機の一例について説明する。図４は従来の回転式圧
縮機の縦断面図であり、図５は図４におけるＩＶ−Ｉ
Ｖ’線の断面図である。
【０００４】図４，図５において、１は密閉ケーシン
グ、１ａは冷媒ガス空間、２は電動機部であり、シャフ
ト３を介してシリンダ４，ローラ５，ベーン６，主軸受
７，副軸受８により構成される機械部本体９と連結して
いる。シャフト３は主軸３ａ，副軸３ｂ，クランク３ｃ
によりなる。
グ、１ａは冷媒ガス空間、２は電動機部であり、シャフ
ト３を介してシリンダ４，ローラ５，ベーン６，主軸受
７，副軸受８により構成される機械部本体９と連結して
いる。シャフト３は主軸３ａ，副軸３ｂ，クランク３ｃ
によりなる。
【０００５】また、シャフト３の主軸３ａ，副軸３ｂ，
クランク３ｃにはそれぞれ油通路３ｄ，３ｅ，３ｆが設
けられている。１０はベーン６の背面とシリンダ４間に
設けられたスプリングである。１１ａ，１１ｂはそれぞ
れシリンダ４内でローラ５，ベーン６，主軸受７，副軸
受８により構成される吸入室と圧縮室である。１２は副
軸３ｂに固定されるコイルバネ１２ａと副軸受８に固定
されるガイド管１２ｂで形成される給油機構であり、油
通路３ｅ，３ｆ，３ｄと連通している。１４は吸入管で
あり、副軸受８，シリンダ４の吸入通路１５を介して吸
入室１１ａと連通している。１６は吐出部であり吐出弁
（図示せず）を介して密閉ケーシング１内と連通してい
る。１７は吐出口であり密閉ケーシング１内に開放して
いる。１８は密閉ケーシング１内の潤滑油である。
クランク３ｃにはそれぞれ油通路３ｄ，３ｅ，３ｆが設
けられている。１０はベーン６の背面とシリンダ４間に
設けられたスプリングである。１１ａ，１１ｂはそれぞ
れシリンダ４内でローラ５，ベーン６，主軸受７，副軸
受８により構成される吸入室と圧縮室である。１２は副
軸３ｂに固定されるコイルバネ１２ａと副軸受８に固定
されるガイド管１２ｂで形成される給油機構であり、油
通路３ｅ，３ｆ，３ｄと連通している。１４は吸入管で
あり、副軸受８，シリンダ４の吸入通路１５を介して吸
入室１１ａと連通している。１６は吐出部であり吐出弁
（図示せず）を介して密閉ケーシング１内と連通してい
る。１７は吐出口であり密閉ケーシング１内に開放して
いる。１８は密閉ケーシング１内の潤滑油である。
【０００６】次に回転圧縮機の機構について説明する。
冷却システム（図示せず）から冷媒ガスは、吸入管１
４，吸入通路１５より導かれシリンダ４内の吸入室１１
ａに至る。吸入室１１ａに至った冷媒ガスは、シャフト
３のクランク３ｃに回転自在に収納されたローラ５とベ
ーン６により仕切られた圧縮室１１ｂで、電動機部２の
回転に伴うシャフト３の回転運動により漸次圧縮され
る。圧縮された冷媒ガスは、吐出部１６、吐出弁（図示
せず）を介して密閉ケーシング１内に一旦吐出された
後、吐出口１７を介し冷却システムに吐出される。
冷却システム（図示せず）から冷媒ガスは、吸入管１
４，吸入通路１５より導かれシリンダ４内の吸入室１１
ａに至る。吸入室１１ａに至った冷媒ガスは、シャフト
３のクランク３ｃに回転自在に収納されたローラ５とベ
ーン６により仕切られた圧縮室１１ｂで、電動機部２の
回転に伴うシャフト３の回転運動により漸次圧縮され
る。圧縮された冷媒ガスは、吐出部１６、吐出弁（図示
せず）を介して密閉ケーシング１内に一旦吐出された
後、吐出口１７を介し冷却システムに吐出される。
【０００７】また、密閉ケーシング１内の下部に溜まっ
た潤滑油１８は、給油機構１２の副軸３ｂに固定された
コイルバネ１２ａの回転に伴い、ガイド管１２ｂ内のコ
イルバネ１２ａを介して副軸３ｂに至り、油通路３ｅ，
３ｆ，３ｄを通り摺動部を潤滑し、一部は主軸受７の電
動機２側の排油口１３より流出し、直接密閉ケーシング
１下部に戻る。また一部は圧縮室１１ｂに入り冷媒ガス
と共に密閉ケーシング１内に吐出され密閉ケーシング１
の下部に戻る。
た潤滑油１８は、給油機構１２の副軸３ｂに固定された
コイルバネ１２ａの回転に伴い、ガイド管１２ｂ内のコ
イルバネ１２ａを介して副軸３ｂに至り、油通路３ｅ，
３ｆ，３ｄを通り摺動部を潤滑し、一部は主軸受７の電
動機２側の排油口１３より流出し、直接密閉ケーシング
１下部に戻る。また一部は圧縮室１１ｂに入り冷媒ガス
と共に密閉ケーシング１内に吐出され密閉ケーシング１
の下部に戻る。
【０００８】また、ベーン６とシリンダー４間について
は、ベーン６が往復運動する際に密閉ケーシング１内に
溜められた潤滑油１８に浸ることによりベーン６への給
油がなされ、ベーン６とシリンダー４間の摺動部が潤
滑、シールされている。
は、ベーン６が往復運動する際に密閉ケーシング１内に
溜められた潤滑油１８に浸ることによりベーン６への給
油がなされ、ベーン６とシリンダー４間の摺動部が潤
滑、シールされている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、運転停止時において密閉ケーシング内の圧
力と冷凍システムとの圧力差により潤滑油がシリンダ
ー、吸入管を通り冷凍システム内に逆流する。よって、
冷凍システムの冷凍能力が低下するとの課題があった。
また、油が逆流することにより密閉ケーシング内の油面
が低下し給油機構が潤滑油に浸らなくなり、給油機構を
介して機械部へ潤滑油を供給できず、摩耗や焼付きの原
因になるとの信頼性の低下及び、摺動損失の増大による
効率低下の課題があった。また、運転開始時において密
閉ケーシング内の圧力が上昇せずベーンとシリンダー間
の潤滑が悪くなる。よって、摩耗量が増大するとの信頼
性低下の問題や、シール性が悪くなり体積効率の低下や
摺動損失の増大により効率が低下するとの課題があっ
た。
の構成では、運転停止時において密閉ケーシング内の圧
力と冷凍システムとの圧力差により潤滑油がシリンダ
ー、吸入管を通り冷凍システム内に逆流する。よって、
冷凍システムの冷凍能力が低下するとの課題があった。
また、油が逆流することにより密閉ケーシング内の油面
が低下し給油機構が潤滑油に浸らなくなり、給油機構を
介して機械部へ潤滑油を供給できず、摩耗や焼付きの原
因になるとの信頼性の低下及び、摺動損失の増大による
効率低下の課題があった。また、運転開始時において密
閉ケーシング内の圧力が上昇せずベーンとシリンダー間
の潤滑が悪くなる。よって、摩耗量が増大するとの信頼
性低下の問題や、シール性が悪くなり体積効率の低下や
摺動損失の増大により効率が低下するとの課題があっ
た。
【００１０】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、冷凍能力、信頼性及び体積効率の低下や摺動損
失の増大を防止することを目的としている。
であり、冷凍能力、信頼性及び体積効率の低下や摺動損
失の増大を防止することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の回転式圧縮機は、吸入管に接続された油タンク
と、吸入管に取り付けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設
定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁とを備えた
構成となっている。
本発明の回転式圧縮機は、吸入管に接続された油タンク
と、吸入管に取り付けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設
定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁とを備えた
構成となっている。
【００１２】また、油タンクの下部に取り付けられた油
戻し管と、前記油戻し管に取り付けられた逆止弁とを備
えた構成となっている。
戻し管と、前記油戻し管に取り付けられた逆止弁とを備
えた構成となっている。
【００１３】また、一端を油タンクの下部に取り付けら
れ他端をシリンダーの溝内に取り付けられたベーン給油
管と、油タンクとベーン給油管の接続部に取り付けられ
た逆止弁とを備えた構成となっている。
れ他端をシリンダーの溝内に取り付けられたベーン給油
管と、油タンクとベーン給油管の接続部に取り付けられ
た逆止弁とを備えた構成となっている。
【００１４】
【作用】本発明の回転式圧縮機は上記の構成により、運
転停止時に密閉ケーシング内の圧力と冷凍システムとの
圧力差により潤滑油が逆流した場合でも形状記憶合金の
弁が開くことにより潤滑油を油タンクに溜め、潤滑油が
システム内に流出するのを防止し、運転時には形状記憶
合金の弁が閉じ通常のシステムにて運転できる。また、
油タンクに溜まった潤滑油は油戻し管により密閉ケーシ
ング内に戻すことにより油面の低下を防止でき、逆止弁
により運転時の高圧ガス浸入を防止する。また油タンク
およびベーン給油管に溜まった潤滑油を運転開始時にシ
リンダー溝部に供給することによりベーンとシリンダー
間の摺動部の潤滑を行い、逆止弁により運転時のシリン
ダー溝の潤滑油の逆流を防止することができる。
転停止時に密閉ケーシング内の圧力と冷凍システムとの
圧力差により潤滑油が逆流した場合でも形状記憶合金の
弁が開くことにより潤滑油を油タンクに溜め、潤滑油が
システム内に流出するのを防止し、運転時には形状記憶
合金の弁が閉じ通常のシステムにて運転できる。また、
油タンクに溜まった潤滑油は油戻し管により密閉ケーシ
ング内に戻すことにより油面の低下を防止でき、逆止弁
により運転時の高圧ガス浸入を防止する。また油タンク
およびベーン給油管に溜まった潤滑油を運転開始時にシ
リンダー溝部に供給することによりベーンとシリンダー
間の摺動部の潤滑を行い、逆止弁により運転時のシリン
ダー溝の潤滑油の逆流を防止することができる。
【００１５】したがって、冷凍システムの冷凍能力が低
下、ベーンとシリンダー間や軸・軸受摺動部への給油不
良による摩耗や焼付き及びシール性の低下、摺動損失の
増大を防止できるものでき、信頼性が向上すると共に効
率の低下を防止できるものである。
下、ベーンとシリンダー間や軸・軸受摺動部への給油不
良による摩耗や焼付き及びシール性の低下、摺動損失の
増大を防止できるものでき、信頼性が向上すると共に効
率の低下を防止できるものである。
【００１６】
【実施例】以下本発明による回転式圧縮機の第１の実施
例について図面を参照しながら説明する。なお、従来と
同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
例について図面を参照しながら説明する。なお、従来と
同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【００１７】図１は本発明の第１実施例による回転式圧
縮機の縦断面図であり、図２は図１におけるＶ−Ｖ’線
の横断面図であり、図３は図１における油タンクの拡大
図である。
縮機の縦断面図であり、図２は図１におけるＶ−Ｖ’線
の横断面図であり、図３は図１における油タンクの拡大
図である。
【００１８】図１において、１９は吸入管１４に接続さ
れた油タンクであり、２０は吸入管１４に取り付けられ
たＭＳ点を５０〜９０℃に設定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系
形状記憶合金の弁であり、２１は油タンク１９の下部に
取り付けられた油戻し管であり、２２は油戻し管２１に
取り付けられた逆止弁であり、２３は一端２３ａを油タ
ンク１９の下部に取り付けられ他端２３ｂをシリンダー
４の溝内に取り付けられたベーン給油管であり、２４は
油タンク１９とベーン給油管２３の接続部に取り付けら
れた逆止弁である。
れた油タンクであり、２０は吸入管１４に取り付けられ
たＭＳ点を５０〜９０℃に設定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系
形状記憶合金の弁であり、２１は油タンク１９の下部に
取り付けられた油戻し管であり、２２は油戻し管２１に
取り付けられた逆止弁であり、２３は一端２３ａを油タ
ンク１９の下部に取り付けられ他端２３ｂをシリンダー
４の溝内に取り付けられたベーン給油管であり、２４は
油タンク１９とベーン給油管２３の接続部に取り付けら
れた逆止弁である。
【００１９】以上のように構成された回転式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。運転停止時潤滑油１８
はシリンダー４吸入管１４をとおしてシステムに逆流す
る。その際、ＭＳ点を８０℃近傍に設定したＣｕ−Ａｌ
−Ｎｉ系の形状記憶合金の弁２０が開き油タンク１９に
逆流した潤滑油１８を溜めることにより、潤滑油１８が
システム内に流出するのを防止し、運転時にはＭＳ点を
８０℃近傍に設定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系の形状記憶合
金の弁２０が閉じ通常のシステムにて運転できる。
いて、以下その動作を説明する。運転停止時潤滑油１８
はシリンダー４吸入管１４をとおしてシステムに逆流す
る。その際、ＭＳ点を８０℃近傍に設定したＣｕ−Ａｌ
−Ｎｉ系の形状記憶合金の弁２０が開き油タンク１９に
逆流した潤滑油１８を溜めることにより、潤滑油１８が
システム内に流出するのを防止し、運転時にはＭＳ点を
８０℃近傍に設定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系の形状記憶合
金の弁２０が閉じ通常のシステムにて運転できる。
【００２０】また、油タンク１９に溜まった潤滑油１８
は油戻し管２１により密閉ケーシング１内に戻すことに
より油面の低下を防止でき、逆止弁２２により運転時の
高圧ガス浸入を防止する。
は油戻し管２１により密閉ケーシング１内に戻すことに
より油面の低下を防止でき、逆止弁２２により運転時の
高圧ガス浸入を防止する。
【００２１】また油タンク１９およびベーン給油管２３
に溜まった潤滑油１８を運転開始時にシリンダー溝部４
ａに供給することによりベーン６とシリンダー４間の摺
動部の潤滑を行い、逆止弁２４により運転時のシリンダ
ー溝４ａの潤滑油の逆流を防止することができる。
に溜まった潤滑油１８を運転開始時にシリンダー溝部４
ａに供給することによりベーン６とシリンダー４間の摺
動部の潤滑を行い、逆止弁２４により運転時のシリンダ
ー溝４ａの潤滑油の逆流を防止することができる。
【００２２】したがって、冷凍システムの冷凍能力が低
下、ベーン６とシリンダー４間や軸・軸受摺動部への給
油不良による摩耗や焼付き及びシール性の低下、摺動損
失の増大を防止できるものでき、信頼性が向上すると共
に効率の低下を防止できるものである。
下、ベーン６とシリンダー４間や軸・軸受摺動部への給
油不良による摩耗や焼付き及びシール性の低下、摺動損
失の増大を防止できるものでき、信頼性が向上すると共
に効率の低下を防止できるものである。
【００２３】以上のように本実施例の回転式圧縮機は、
吸入管１４に接続された油タンク１９と、吸入管１４に
取り付けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設定したＣｕ−
Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁２０と、前記油タンク１
９の下部に取り付けられた油戻し管２１と、前記油戻し
管２１に取り付けられた逆止弁２２と、一端２３ａを油
タンクの下部に取り付けられ他端をシリンダーの溝４ａ
内に取り付けられたベーン給油管２３と、前記油タンク
１９と前記ベーン給油管２３の接続部に取り付けられた
逆止弁２４から構成されるものであり、冷凍システムの
冷凍能力が低下、ベーン６とシリンダー４間や軸・軸受
摺動部への給油不良による摩耗や焼付き及びシール性の
低下、摺動損失の増大を防止できるものでき、信頼性が
向上すると共に効率の低下を防止できるものである。
吸入管１４に接続された油タンク１９と、吸入管１４に
取り付けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設定したＣｕ−
Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁２０と、前記油タンク１
９の下部に取り付けられた油戻し管２１と、前記油戻し
管２１に取り付けられた逆止弁２２と、一端２３ａを油
タンクの下部に取り付けられ他端をシリンダーの溝４ａ
内に取り付けられたベーン給油管２３と、前記油タンク
１９と前記ベーン給油管２３の接続部に取り付けられた
逆止弁２４から構成されるものであり、冷凍システムの
冷凍能力が低下、ベーン６とシリンダー４間や軸・軸受
摺動部への給油不良による摩耗や焼付き及びシール性の
低下、摺動損失の増大を防止できるものでき、信頼性が
向上すると共に効率の低下を防止できるものである。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に納められた電動機と、前記密閉ケーシングの下部に溜
められた潤滑油と、前記密閉ケーシング内に収納される
シリンダーと、前記シリンダーの両端に固定される主軸
受および副軸受と、前記シリンダーの溝内を往復運動す
るベーンと、前記シリンダーに挿入された吸入管と、前
記吸入管に接続された油タンクと、前記吸入管に取り付
けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設定したＣｕ−Ａｌ−
Ｎｉ系形状記憶合金の弁を備え、また、前記油タンクの
下部に取り付けられた油戻し管と、前記油戻し管に取り
付けられた逆止弁を備え、また、一端を前記油タンクの
下部に取り付けられ他端を前記シリンダーの溝内に取り
付けられたベーン給油管と、前記油タンクと前記ベーン
給油管の接続部に取り付けられた逆止弁とを備えたもの
であるから、運転停止時の潤滑油の逆流を防止し、油面
の低下を防止し、運転直後の前記ベーンと前記シリンダ
ー間の潤滑を行うことができる。したがって、冷凍シス
テムの冷凍能力が低下、ベーン６とシリンダー４間や軸
・軸受摺動部への給油不良による摩耗や焼付き及びシー
ル性の低下、摺動損失の増大を防止できるものでき、信
頼性が向上すると共に効率の低下を防止できるものであ
る。
空間を有する密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内
に納められた電動機と、前記密閉ケーシングの下部に溜
められた潤滑油と、前記密閉ケーシング内に収納される
シリンダーと、前記シリンダーの両端に固定される主軸
受および副軸受と、前記シリンダーの溝内を往復運動す
るベーンと、前記シリンダーに挿入された吸入管と、前
記吸入管に接続された油タンクと、前記吸入管に取り付
けられたＭＳ点を５０〜９０℃に設定したＣｕ−Ａｌ−
Ｎｉ系形状記憶合金の弁を備え、また、前記油タンクの
下部に取り付けられた油戻し管と、前記油戻し管に取り
付けられた逆止弁を備え、また、一端を前記油タンクの
下部に取り付けられ他端を前記シリンダーの溝内に取り
付けられたベーン給油管と、前記油タンクと前記ベーン
給油管の接続部に取り付けられた逆止弁とを備えたもの
であるから、運転停止時の潤滑油の逆流を防止し、油面
の低下を防止し、運転直後の前記ベーンと前記シリンダ
ー間の潤滑を行うことができる。したがって、冷凍シス
テムの冷凍能力が低下、ベーン６とシリンダー４間や軸
・軸受摺動部への給油不良による摩耗や焼付き及びシー
ル性の低下、摺動損失の増大を防止できるものでき、信
頼性が向上すると共に効率の低下を防止できるものであ
る。
【図１】本発明による回転式圧縮機の縦断面図
【図２】図１におけるＶ−Ｖ’線の横断面図
【図３】図１における油タンクの拡大図
【図４】従来の回転式圧縮機の縦断面図
【図５】図４におけるＩＶ−ＩＶ’線の断面図
【符号の説明】 １ 密閉ケーシング ４ シリンダー ６ ベーン ９ 機械部 １４ 吸入管 １８ 潤滑油 １９ 油タンク ２０ 形状記憶合金の弁 ２１ 油戻し管 ２２ 逆止弁 ２３ ベーン給油管 ２４ 逆止弁
Claims (3)
- 【請求項１】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
と、前記密閉ケーシング内に納められた電動機と、前記
密閉ケーシングの下部に溜められた潤滑油と、前記密閉
ケーシング内に収納されるシリンダーと、前記シリンダ
ーの両端に固定される主軸受および副軸受と、前記シリ
ンダーの溝内を往復運動するベーンと、前記シリンダー
に挿入された吸入管と、前記吸入管に接続された油タン
クと、前記吸入管に取り付けられたＭＳ点を５０〜９０
℃に設定したＣｕ−Ａｌ−Ｎｉ系形状記憶合金の弁とを
備えたことを特徴とする回転式圧縮機。 - 【請求項２】 油タンクの下部に取り付けられた油戻し
管と、前記油戻し管に取り付けられた逆止弁とを備えた
ことを特徴とする請求項１記載の回転式圧縮機。 - 【請求項３】 一端を油タンクの下部に取り付けられ他
端をシリンダーの溝内に取り付けられたベーン給油管
と、前記油タンクと前記ベーン給油管の接続部に取り付
けられた逆止弁とを備えたことを特徴とする請求項１記
載の回転式圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4126394A JPH07247981A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 回転式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4126394A JPH07247981A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 回転式圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07247981A true JPH07247981A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12603571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4126394A Pending JPH07247981A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 回転式圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07247981A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8033135B2 (en) * | 2005-09-12 | 2011-10-11 | Panasonic Corporation | Rotary-type fluid machine and refrigeration cycle apparatus |
| JP2017150466A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | 高圧圧縮機及びそれを備えた冷凍サイクル装置 |
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1994
- 1994-03-11 JP JP4126394A patent/JPH07247981A/ja active Pending
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