JPH06147163A - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機

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Publication number
JPH06147163A
JPH06147163A JP29687392A JP29687392A JPH06147163A JP H06147163 A JPH06147163 A JP H06147163A JP 29687392 A JP29687392 A JP 29687392A JP 29687392 A JP29687392 A JP 29687392A JP H06147163 A JPH06147163 A JP H06147163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pipe
closed casing
valve
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP29687392A
Other languages
English (en)
Inventor
Junta Kawabata
淳太 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH06147163A publication Critical patent/JPH06147163A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、冷凍サイクル等に使用する回転式
圧縮機において、運転開始時においてシリンダー内に十
分な潤滑油を供給し、冷却システムへの油の流出を制限
することにより、給油不良による効率の低下を防止する
とともに、信頼性の高い圧縮機を供給することを目的と
したものである。 【構成】 シリンダー4に挿入された吸入管14と、一
端19aが吸入管14に挿入され他端19bが潤滑油に
開口した給油管19と、吸入管14に設けられたMS点
を80℃近傍に設定した形状記憶合金の弁20と、密閉
ケーシング1に挿入された吐出管21と、吐出管21に
挿入された油タンク22と、一端23aが油タンク22
に挿入され他端23bが前記密閉ケーシングに挿入され
た油回収管23と、油回収管23に設けられたMS点を
80℃近傍に設定した形状記憶合金の弁24を備えた回
転式圧縮機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクル等に使用
する回転式圧縮機に関し、特に信頼性の向上に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の回転式圧縮機としては特開昭62
−199990号公報に示されているものがある。
【0003】以下図面を参照しながら上記従来の回転式
圧縮機の一例について説明する。図4は従来の回転式圧
縮機の縦断面図であり、図5は図4におけるIV−I
V′線の矢視図である。
【0004】図3,図4において、1は密閉ケーシン
グ、1aは冷媒ガス空間、2は電動機部であり、シャフ
ト3を介してシリンダー4,ローラ5,ベーン6,主軸
受7,副軸受8により構成される機械部本体9と連結し
ている。シャフト3は主軸3a,副軸3b,クランク3
cによりなる。
【0005】また、シャフト3の主軸3a,副軸3b,
クランク3cにはそれぞれ油通路3d,3e,3fが設
けられている。10はベーン6の背面とシリンダー4間
に設けられたスプリングである。11a,11bはそれ
ぞれシリンダー4内でローラ5,ベーン6,主軸受7,
副軸受8により構成される吸入室と圧縮室である。
【0006】12は副軸3bに固定されるコイルバネ1
2aと副軸受8に固定されるガイド管12bで形成され
る給油機構であり、油通路3e,3f,3dと連通して
いる。14は吸入管であり、副軸受8,シリンダー4の
吸入通路15を介して吸入室11aと連通している。1
6は吐出部であり吐出弁(図示せず)を介して密閉ケー
シング1内と連通している。17は吐出口であり密閉ケ
ーシング1内に開放している。18は密閉ケーシング1
内の潤滑油である。
【0007】次に回転圧縮機の機構について説明する。
冷却システム(図示せず)から冷媒ガスは、吸入管1
4,吸入通路15より導かれシリンダー4内の吸入室1
1aに至る。吸入室11aに至った冷媒ガスは、シャフ
ト3のクランク3cに回転自在に収納されたローラ5と
ベーン6により仕切られた圧縮室11bで、電動機部2
の回転に伴うシャフト3の回転運動により漸次圧縮され
る。圧縮された冷媒ガスは、吐出部16、吐出弁(図示
せず)を介して密閉ケーシング1内に一旦吐出された
後、吐出口17を介し冷却システムに吐出される。
【0008】また、密閉ケーシング1内の下部に溜まっ
た潤滑油18は、給油機構12の副軸3bに固定された
コイルバネ12aの回転に伴い、ガイド管12b内のコ
イルバネ12aを介して副軸3bに至り、油通路3e,
3f,3dを通り摺動部を潤滑し、一部は主軸受7の電
動機2側の排油口13より流出し、直接密閉ケーシング
1下部に戻る。また一部は圧縮室11bに入り冷媒ガス
と共に密閉ケーシング1内に吐出され密閉ケーシング1
の下部に戻る。
【0009】また、ベーン6とシリンダー4間について
は、ベーン6が往復運動する際に密閉ケーシング1内に
溜められた潤滑油18に浸ることによりベーン6への給
油がなされ、ベーン6とシリンダー4間の摺動部が潤
滑,シールされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、運転開始時においても圧縮室内への給油量
が少なくなり潤滑が悪くなる。また、密閉ケーシング内
から冷却システムへの潤滑油の流出量が多い圧力条件の
場合、あるいは冷却システムからの潤滑油の戻りが悪い
際には、密閉ケーシング下部に溜まった潤滑油の油面が
低下する。その時にはベーンが往復運動をしても潤滑油
に浸らず、ベーンとシリンダー間及び圧縮室内の潤滑が
悪くなる。よって、摩耗量が増大するとの信頼性低下の
問題や、シール性が悪くなり体積効率の低下や摺動損失
の増大により効率が低下するとの課題があった。また、
油面が低下した時に給油機構が潤滑油に浸らなくなり、
給油機構を介して機械部へ潤滑油を供給できず、摩耗や
焼付きの原因になるとの信頼性低下及び、摺動損失の増
大による効率低下の課題があった。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、信頼性の向上及び体積効率の低下や摺動損失の
増大を防止することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の回転式圧縮機は、シリンダーに挿入された吸入
管と、一端が前記吸入管に接続され他端が潤滑油内に開
口した給油管と、前記吸入管と前記給油管の接続部に取
り付けられ給油時間を制限するMS点を60〜100℃
に設定したCu−Al−Ni系形状記憶合金の弁を備え
た構成となっている。
【0013】また、圧縮された冷媒と潤滑油が密閉ケー
シングから吐出する吐出管と、前記吐出管に接続された
油タンクと、一端が前記油タンクに接続され他端が前記
密閉ケーシングに接続された油回収管と、前記油回収管
と前記密閉ケーシングの接続部に取り付けられたMS点
を60〜100℃に設定したCu−Al−Ni系形状記
憶合金の弁とを備えた構成となっている。
【0014】
【作用】本発明の回転式圧縮機は上記の構成により、運
転開始時の圧縮室への給油量が不足した場合でも吸入管
を通して密閉ケーシング内の油を供給し、圧縮室の潤滑
を行うことができる。同時に、形状記憶合金の弁により
給油時間を運転開始時に制限することにより給油による
能率低下を防げる。また、密閉ケーシング内から冷却シ
ステムへの潤滑油の流出量が多い場合でも吐出管に接続
された油タンクから形状記憶合金の弁及び油回収管を通
して運転停止時に油を回収することにより冷却システム
への油の流出を防ぎ密閉ケーシング内の油面低下が無く
なり、ベーン摺動部の潤滑を行うことができる。
【0015】したがって、圧縮室内やベーンとシリンダ
ー間や軸・軸受摺動部への給油不良による摩耗や焼付き
及びシール性の低下、摺動損失の増大を防止することが
でき、信頼性が向上すると共に効率の低下を防止できる
ものである。
【0016】
【実施例】以下本発明による回転式圧縮機の第一の実施
例について図面を参照しながら説明する。なお、従来と
同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例による回転式
圧縮機の縦断面図であり、図2は図1における吸入管の
拡大図であり、図3は図1における油回収管と密閉ケー
シングの拡大図である。
【0018】図1において、19は一端19aが吸入管
14に挿入され他端19bが潤滑油に開口した給油管で
あり、20は吸入管14に設けられた形状記憶合金の弁
であり、21は密閉ケーシング1に挿入された吐出管で
あり、22は吐出管21に挿入された油タンクであり、
23は一端23aが前記油タンクに挿入され他端23b
が前記密閉ケーシングに挿入された油回収管であり、2
4は油回収管23に設けられた形状記憶合金の弁であ
る。
【0019】以上のように構成された回転式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。冷媒ガスは吸入管14
を通してシリンダー4内へ吸入される。その際、潤滑油
18は給油管19及び吸入管14を通して冷媒ガスと同
時にシリンダー4内に給油される。MS点を80℃近傍
に設定した形状記憶合金の弁20が運転開始後密閉ケー
シング1内の温度の上昇にともないMS点温度に達した
時閉じることにより給油時間を制限でき、給油による能
率低下を防げる。
【0020】また、密閉ケーシング1より吐出される油
を含んだ冷媒ガスは吐出管21を通して油タンク22に
達し、冷媒ガスと油が内容積の差により分離される。こ
の際、油タンク22に分離された油を油回収管23を通
して、MS点を80℃近傍に設定した形状記憶合金の弁
24が運転停止後密閉ケーシング1内の温度の下降にと
もないMS点温度に達した時開き、密閉ケーシング1に
戻すことにより油面レベルの低下を防止できる。
【0021】したがって、ベーン6とシリンダー4間や
機械部9の摺動部を潤滑,シールすることができる。
【0022】以上のように本実施例の回転式圧縮機は、
シリンダー4に挿入された吸入管14と、一端19aが
吸入管14に挿入され他端19bが潤滑油に開口した給
油管19と、吸入管14に設けられたMS点を80℃近
傍に設定した形状記憶合金の弁20と、密閉ケーシング
1に挿入された吐出管21と、吐出管21に挿入された
油タンク22と、一端23aが油タンク22に挿入され
他端23bが前記密閉ケーシングに挿入された油回収管
23と、油回収管23に設けられたMS点を80℃近傍
に設定した形状記憶合金の弁24から構成されるもので
あり、運転開始時のシリンダー4への給油量の低下及び
冷却システムへの流出を制限し油面の低下を防ぐことが
できる。したがって、ベーン6とシリンダー4間及び軸
・軸受摺動部の摩耗や焼付き及びシール性の低下、摺動
損失の増大を防止することができるため、効率の低下を
防止できるとともに信頼性も向上する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷媒ガス
空間を有する密閉ケーシングと、密閉ケーシングの下部
に溜められた潤滑油と、電動機と密閉ケーシング内に収
納されるシリンダーと、シリンダーの両端に固定される
主軸受および副軸受と、シリンダーの溝内を往復運動す
るベーンと、シリンダーに挿入された吸入管と、一端が
前記吸入管に接続され他端が潤滑油内に開口した給油管
と、前記吸入管と前記給油管の接続部に取り付けられ給
油時間を制限するMS点を60〜100℃に設定したC
u−Al−Ni系形状記憶合金の弁を備え、また、圧縮
された冷媒と潤滑油が密閉ケーシングから吐出する吐出
管と、前記吐出管に接続された油タンクと、一端が前記
油タンクに接続され他端が前記密閉ケーシングに接続さ
れた油回収管と、前記油回収管と前記密閉ケーシングの
接続部に取り付けられたMS点を60〜100℃に設定
したCu−Al−Ni系形状記憶合金の弁とを備えたも
のであるから、運転開始時の前記シリンダーへの給油量
の低下及び冷却システムへの流出を制限し油面の低下を
防ぐことができる。したがって、前記ベーンと前記シリ
ンダー間及び軸・軸受摺動部の摩耗や焼付き及びシール
性の低下、摺動損失の増大を防止することができるた
め、効率の低下を防止できるとともに信頼性も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転式圧縮機の縦断面図
【図2】図1における吸入管の拡大図
【図3】図1における油回収管と密閉ケーシングの拡大
【図4】従来の回転式圧縮機の縦断面図
【図5】図4のIV−IV′線における矢視図
【符号の説明】 1 密閉ケーシング 4 シリンダー 6 ベーン 9 機械部 14 吸入管 18 潤滑油 19 給油管 20 形状記憶合金の弁 21 吐出管 22 油タンク 23 油回収管 24 形状記憶合金の弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/02 321 A 6907−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
    と、前記密閉ケーシング内に収められた電動機と、前記
    密閉ケーシングの下部に溜められた潤滑油と、前記ケー
    シングに挿入された吐出管と、前記密閉ケーシング内に
    収納されるシリンダーと、前記シリンダーの両端に固定
    される主軸受および副軸受と、前記シリンダーの溝内を
    往復運動するベーンと、前記シリンダーに挿入された吸
    入管と、前記吸入管に接続された給油管と、前記吸入管
    と前記給油管の接続部に取り付けられ給油時間を制限す
    るMS点を60〜100℃に設定したCu−Al−Ni
    系形状記憶合金の弁とを備えたことを特徴とする回転式
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 圧縮された冷媒と潤滑油が密閉ケーシン
    グから吐出する吐出管と、前記吐出管に接続された油タ
    ンクと、前記油タンクと前記密閉ケーシングとに接続さ
    れた油回収管と、前記油回収管と前記密閉ケーシングの
    接続部に取り付けられたMS点を60〜100℃に設定
    したCu−Al−Ni系形状記憶合金の弁とを備えたこ
    とを特徴とする回転式圧縮機。
JP29687392A 1992-11-06 1992-11-06 回転式圧縮機 Pending JPH06147163A (ja)

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JP (1) JPH06147163A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106014926A (zh) * 2016-07-21 2016-10-12 珠海凌达压缩机有限公司 一种卧式压缩机及其上油结构

Cited By (1)

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