JPH072475U - 紡機のダストコレクタ装置におけるフィルタベルト清掃機構 - Google Patents
紡機のダストコレクタ装置におけるフィルタベルト清掃機構Info
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- JPH072475U JPH072475U JP3204993U JP3204993U JPH072475U JP H072475 U JPH072475 U JP H072475U JP 3204993 U JP3204993 U JP 3204993U JP 3204993 U JP3204993 U JP 3204993U JP H072475 U JPH072475 U JP H072475U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フィルタベルトに風綿が付着して除去が困難
となり、フィルタベルトの通過風量が減少して、ダスト
コレクタの風綿回収機能が低下する問題を解決する。 【構成】 ダクト吸引気流発生手段を内蔵し、吸気用開
口部を備え、開口部を覆う状態で周回移動するフィルタ
ベルト(2)が設けられ、フィルタベルトの吸気用開口
部を外れた領域に、上流の外側サクションノズル71と
下流の内側サクションノズル72との一対を配設し、フ
ィルタベルトの両側からフィルタベルト上に吸着された
風綿等を除去する。
となり、フィルタベルトの通過風量が減少して、ダスト
コレクタの風綿回収機能が低下する問題を解決する。 【構成】 ダクト吸引気流発生手段を内蔵し、吸気用開
口部を備え、開口部を覆う状態で周回移動するフィルタ
ベルト(2)が設けられ、フィルタベルトの吸気用開口
部を外れた領域に、上流の外側サクションノズル71と
下流の内側サクションノズル72との一対を配設し、フ
ィルタベルトの両側からフィルタベルト上に吸着された
風綿等を除去する。
Description
【0001】
本考案は紡機のダストコレクタ装置に使用されているフィルタベルトに付着し た風綿を除去する技術に関する。
【0002】
特開昭62−62935号公報には、精紡機のローラパート背面下部に、回転 羽根車を有する吸引気流発生装置を機台長手方向に配設し、吸引気流発生装置を ダストボックスにより機台全長に亙って囲い、ダストボックスがローラパートと スピンドルパートとに吸気用の開口部を有するとともに、チンプーリにより床面 上に発生する気流と同方向に気流を吹出す排気用開口を有する吸引気流発生装置 の吸気部を、フィルタベルトで覆った精紡機の清掃装置が開示されている。
【0003】 また、実開昭63−177964号公報には、吸気用開口部を備えたダクト内 に開口部からの吸引気流を発生させる回転羽根車をダクト全長にわたって配設し 、開口部を覆う状態で周回移動する無端状のフィルタベルトを設け、周回端部に は、フィルタベルト上に吸着された風綿等をフィルタベルトから取り除く除去装 置として、フィルタベルトに当接してフィルタベルト上から風綿等をかき取るか き取り部材を備えるとともに、除去装置により除去された風綿等を回収する回収 装置を設けた紡機における清掃装置が開示されている。
【0004】
上述した特開昭62−62935号公報および実開昭63−177964号公 報に開示された従来の装置においては、回転羽根車の回転により発生する吸引気 流により浮遊繊維はフィルタベルトに吸着され、同時に移動するフィルタベルト によりサクションノズルの位置へ運ばれ、回収される。
【0005】 フィルタベルトに吸着した繊維は大部分がフィルタベルトの表側表面に吸着さ れるが、一部はフィルタベルトの目を通りフィルタベルトの表裏にブリッジする 場合がある。この場合に繊維がフィルタの表側に長く吸着されている場合は表側 のサクションノズルによる吸引により回収されるが、繊維がフィルタベルトを大 部分通り抜けた状態で吸着されている場合はサクションノズルにより回収されず 、更に、表側サクションノズルの吸引作用で内側から浮遊繊維が付着し、そのま まベルトとともに周回する。このような付着繊維は放置しておくとフィルタベル トに固着して目詰りを起し、回転羽根車の回転によるフィルタ表面に発生する吸 引気流を低下させる。
【0006】 これを解決するために、上述した特開昭63−177964号公報のようにフ ィルタ外側にスクレーパを設ける方法があるが、(1)フィルタ内側に付着した 繊維が除去できないという問題、(2)外側からスクレーパを当てるのみである とフィルタがスクレーパに押されて内側にへこみ、その分スクレーパがフィルタ に接触する力が弱まり、繊維を取り除く機能が低下する等の問題がある。
【0007】
本考案は上述したようにフィルタベルトに風綿が付着して除去が困難となり、 フィルタベルトの通過風量が減少して、ダストコレクタの風綿回収機能が低下す る問題を解決することを目的とする。
【0008】
例えば図2に示す如く、ダクト吸引気流発生手段を内蔵し、吸気用開口部を備 え、該開口部を覆う状態で周回移動するフィルタベルト2を設け、フィルタベル トの該吸気用開口部を外れた領域Z1 に、上流の外側サクションノズル71と下 流の内側サクションノズル72との一対を配設する。従って、外側サクションノ ズル71によってフィルタベルト2上の付着繊維の殆んど全ては吸引除去され、 一部の外側サクションノズル71によっては引き抜けないように内側にからまっ た繊維と、外側サクションノズルの吸引力によってフィルタベルトの内側に付着 した浮遊繊維とは、次の内側サクションノズル72によって好適に吸引除去出来 る。
【0009】 また、外側又は内側のサクションノズルの少くとも1つがスクレーパブレード を備えておれば、フィルタの目にからまった繊維も小玉状にまるめた形態で取り 出せて、サクションノズルで確実に吸引除去出来る。 また、フィルタベルトを挾んだ形態の1対のスクレーパ部材を外側サクション ノズルと内側サクションノズルとの間に配置した場合は、スクレーパ部材がベル トを適正位置に案内しながらベルトにからまった繊維を取り出すことが出来る。
【0010】
以下、添付図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。図1は、リング 精紡機に吸引気流発生装置を配設した状態を示し、ローラパートR背面下部に、 機台長手方向に延びる水平回転軸1aのまわりに回転可能に回転羽根車1を機台 全長に亘って配設している。ローラパートRに対応する吸気用開口部をダストボ ックス3で形成し、スピンドルパートSに対応する吸気用開口部をダストボック ス4で形成し、排気用開口6を斜下方に形成している。回転羽根車1は機台全長 に亘ってこれらダストボックス3,4で囲われている。回転羽根車1は、常時、 または機台の運転と同調して回転するように設定してある。
【0011】 このように構成された吸引気流発生装置の吸気側にフィルタベルト2を上面と 両側面とから装着している。
【0012】 すなわち、図2に示すように精紡機の長手方向の両端位置の左右両側にそれぞ れフィルタベルト案内プーリ2aを垂直軸線のまわりに回転可能に支承し、これ ら案内プーリ2aの回りをフィルタベルト2が周回している。
【0013】 本考案の清掃装置においては、回転羽根車1を回転するとダストボックス3, 4の吸気用の開口部に吸引気流F1が発生し、この吸引気流F1により糸切れ時 のフロントボトムローラより連続供給されるフリースや、ローラパートR、スピ ンドルパートSで発生する繊維くずや空気中の浮遊繊維くず等をフィルタベルト 2上に吸着して清掃する。排気用開口6の吹出気流F2をチンプーリ5の回転に より生ずる気流F4と同方向になるようにしている。回転羽根車1からの吹出気 流F2はチンプーリ5によって床面上に発生する気流F4と同一方向に機台を吹 き払って下流の並列精紡機側へ流れる。
【0014】 図1に示した精紡機を多数並列に設置し、そして工場の作業時間中はそれぞれ の精紡機に設置された吸引気流発生装置からの排出気流F2とそれぞれの精紡機 のチンプーリ5によって発生する気流F4により、一定方向の室内の気流が発生 し、機台間に浮遊する、あるいは床上の繊維くず等を清掃する。また空気調和設 備からの供給気流は室内の気流に誘引され、空気調和にとってもよりよい条件と なる。
【0015】 上述のように、本考案の清掃装置においては、回転羽根車1の回転によりダス トボックス3,4の吸気用の開口部に吸引気流F1が発生し、この吸引気流F1 により糸切れ時のフロントボトムローラより連続供給されるフリースや、ローラ パートR、スピンドルパートSで発生する繊維くずや空気中の浮遊繊維くず等が フィルタベルト2上に吸着される。フィルタベルト2に付着した繊維くずはフィ ルタベルト2の周回とともに機台端部へと巡回し、図2に示す如く、吸気用開口 部を外れた領域Z、即ちフィルタベルトに回転羽根車1の吸引力の作用しない領 域に配置された上流の外側サクションノズル71と下流の内側サクションノズル 72とにより吸引除去される。
【0016】 フィルタベルト2からの繊維除去部は図3に示す如く、回転羽根車1の末端に 案内仕切板Pが吸引作用域Z0 を規定している。そして、フィルタが回転羽根車 1による吸引作用を受けない領域Z1 には、案内仕切板Pの折曲部P1 に対面す る外側サクションノズル71を配置し、次いで板状のゴム製スクレーパブレード 8aをブラケット9にボルト10によってフィルタベルト2を挾む形態に取付け 、その下流に内側サクションノズル72を配置した。
【0017】 従って、回転羽根車1による吸引気流F1 によりフィルタベルト2上に吸着さ れた繊維Dの殆んど全ては仕切板Pによって気流F1 の作用しない位置で外側サ クションノズル71によって吸い取られる。しかし、外側サクションノズル71 の吸引作用は必然的に吸引気流A1 を引起こすが、気流A1 中にはフィルタベル ト2を通過した浮遊繊維が含まれているため、フィルタベルト内側には外側サク ションノズルで吸い取れなかった繊維に気流A1 中の短繊維がからんで付着繊維 D2 が形成される。
【0018】 外側サクションノズル71を通過したフィルタベルトは弾性のスクレーパブレ ード8aによってその両面がこすられるので、フィルタベルト2に付着している 残存繊維D2 はもみ作用を受け、引続く内側サクションノズル72の吸引気流A 2 によって確実に吸い取られる。また、スクレーパブレード8aは両面からベル ト2を対向押圧するため、スクレーパブレードによるかき落とし作用下でもフィ ルタベルト2は変位することがなく、従って、上流と下流のサクションノズルの 作用に悪影響を及ぼすこともない。
【0019】 図4はスクレーパ部材としての変形実施例を示している。この例ではブラシ車 から成るスクレーパホィール8bがフィルタベルト2の内外面から対向接触して いる。そして、フィルタベルト2の走行によってスクレーパホィール8bは摩擦 によって回転しながらフィルタベルト2上の残存繊維を巻き取る。スクレーパホ ィール8bは巻き付いた繊維によりその径が徐々に大きくなるので、バネ12に よって常時押圧作用を果すようになっている。スクレーパホィール8bは作業者 により時々清掃する必要がある。
【0020】 スクレーパ部材として、図3に於て仮想図示の如く外側サクションノズルの後 縁に弾性縁材8′を取付けるか、或いは内側サクションノズルの後縁に弾性縁材 8″を取付けても良く、両サクションノズルに共に縁材8′,8″を取付けても 良い。この場合は別体のスクレーパ部材を用意する必要は無い。しかも、スクレ ーパとしても所期の目的が達成出来る。
【0021】 本考案によれば、表側に付着した繊維を外側サクションノズルが好適に吸い取 るが、該外側サクションノズルの吸い取り作用によってフィルタベルト内側にか らみ付いた予想外の繊維も内側サクションノズルで完全に吸い取ることが出来る 。また、スクレーパ部材の併用によってフィルタベルト内側にからみ付いた繊維 をもみ作用で浮き上がらせた後に確実に吸い取ることが出来る。従って、外側お よび内側サクションノズルの協同作用により、フィルタベルトは長期間の安定し た吸引性能が維持出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る精紡機の側面図である。
【図2】図1のフィルタベルト部を示す平面図である。
【図3】図2の実施例の清掃装置の部分拡大図である。
【図4】スクレーパ部材の変形例を示す図である。
1…回転羽根車 2…フィルタベルト 3…ダストボックス 4…ダストボックス 8…スクレーパ 8a…スクレーパブレード 8b…スクレーパホィール 8′,8″…弾性縁板 71…外側サクションノズル 72…内側サクションノズル
Claims (3)
- 【請求項1】 ダクト吸引気流発生手段を内蔵し、吸気
用開口部を備え、該開口部を覆う状態で周回移動するフ
ィルタベルトを設け、フィルタベルトの該吸気用開口部
を外れた領域に、上流の外側サクションノズル71と下
流の内側サクションノズル72との一対を配設した、紡
機のダストコレクタ装置におけるフィルタベルト清掃機
構。 - 【請求項2】 外側又は内側の各サクションノズルの少
くとも1つがスクレーパブレードを備えている、請求項
1のフィルタベルト清掃機構。 - 【請求項3】 フィルタベルトを挾んだ形態の1対の対
向するスクレーパ部材を外側サクションノズルと内側サ
クションノズルとの間に配設した請求項1のフィルタベ
ルト清掃機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3204993U JPH072475U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 紡機のダストコレクタ装置におけるフィルタベルト清掃機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3204993U JPH072475U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 紡機のダストコレクタ装置におけるフィルタベルト清掃機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072475U true JPH072475U (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=12348015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3204993U Pending JPH072475U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 紡機のダストコレクタ装置におけるフィルタベルト清掃機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072475U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008096102A (ja) * | 2008-01-07 | 2008-04-24 | Fujitsu General Ltd | 空気調和機 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP3204993U patent/JPH072475U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008096102A (ja) * | 2008-01-07 | 2008-04-24 | Fujitsu General Ltd | 空気調和機 |
JP4577529B2 (ja) * | 2008-01-07 | 2010-11-10 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
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